ディベロッパーとは新たな町の開拓者！やりがいや将来の動向も解説

新たな時代の開拓者！ ディベロッパーとはまちづくりに欠かせない職業

ディベロッパーは、まちづくりの企画や開発を請け負う仕事です。仕事内容が多岐にわたるため、実際にどのような業務をしているのかイメージできない人もいるでしょう。

この記事では、ディベロッパーの意味から、仕事内容や選考突破のコツまでを解説していきます。ディベロッパーとはなにかがわかり、選考へチャレンジする心構えまで学べる内容になっていますので、ぜひ最後までお読みください。

そもそも就職先を絞れていないという方はこちらの記事を参考にしてみてください。就職先の決め方についてマンガを用いてわかりやすく解説しています。
就職先の決め方にもう迷わない！ マンガでわかる見つけ方5ステップ

ディベロッパーとは不動産業界の企画・開発を担当する専門家

協力関係にあり！ ディベロッパーとゼネコンの違い

時代とともに変わっていく！ ディベロッパーの将来の動向

人口減少とともに縮小の可能性

ディベロッパーは、人口減少が原因で、業界が縮小する可能性があると言われています。まちづくりの根幹は人々の暮らしのため、人口減少は業界にとってはマイナスです。

縮小傾向にあるとはいえ、ディベロッパーの需要がなくなるわけでありません。より暮らしやすいまちにするための「再開発」を中心として、将来を歩んでいく可能性が高いでしょう。

人口減少のようにさまざまな社会の変化でもとめられる仕事もかわっていきます。こちらの記事では10年後になくなる可能性の高い仕事について解説し、今からできる対策などを紹介しています。興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね。
10年後になくなる仕事20選｜今できる3つの対策で後悔を防ぐ！

海外事業の展開強化

ディベロッパーは、海外進出にさらなる注力をしていくと言われています。なぜなら、アジアのような成長性が高い国では、ディベロッパーの力が必要だからです。

現在でも、大手のディベロッパー企業を中心にして、海外展開は進んでいます。将来は、日本のまちづくりを海外へ活かす方向に、さらなる力が注がれていくかもしれません。

海外事業の展開が進むディベロッパー業界では、英語や中国語など語学力がもとめられます。英語が得意な人は積極的にアピールしましょう。こちらの記事では就活における英語のアピール方法について詳しく解説しています。あわせて確認してみましょう。
いますぐできる！ 自己PRで英語を学んだ経験が使える理由を大公開

キャリアアドバイザーコメント

土地を開発する仕事！ ディベロッパーの主な事業内容

①総合開発事業

総合開発事業は、開発の規模が大きくなるところが特徴です。私たちが便利に利用している大型商業施設も、総合開発事業が手がけています。

規模が大きいほど、土地探しや開発に時間がかかります。そのため、プロジェクトが数年以上にわたることは珍しくありません。

②マンション開発事業

企業によっては、建築したマンションの販売まで担当するケースもあります。実際に人が住む建物のため、土地探しから慎重におこなわれるのが特徴です。

マンション開発事業だけでなく、総合開発事業にも力を注いでいる企業も多く存在します。

プロジェクトすべてにかかわる！ ディベロッパーの主な仕事の流れ

①「用地取得」まちづくりの第一歩！

用地取得とは、まちづくりをするための土地を手に入れることです。いいまちづくりをするためには、用地取得が最も重要といっても過言ではありません。

土地を探すために、現地調査をはじめとした情報収集を徹底的におこないます。土地周辺の環境にまで目を向け、まちづくりに適しているかを総合的に判断しなければなりません。

土地には、多くの場合には持ち主がいます。そのため、土地の持ち主に対して粘り強く交渉し、最後には心よく土地を受け渡してもらう努力が必要です。

②「企画・開発」 理想のまちを現実に！

取得した用地に対して、どのようなまちづくりをするのかを決めるのが「企画」です。コンセプトに沿って、建物の外観や内装など、社内で何度も協議を重ねなければなりません。

無事企画が決まったあとの仕事は、実際に工事をする「開発」です。建設業務を総合的に請け負う「ゼネコン」と協力し、スケジュール管理を中心とした業務をおこないます。

③「営業」協力者を見つけよう！

営業は、まちづくりの協力者を探すステップです。商業施設であれば、テナントに入ってくれる事業者を探す必要があるでしょう。

ディベロッパーは、テナントを貸し出すときの賃貸料金で収益を得ています。そのため、たくさん営業をしなければ、事業が成り立たなくなる側面もあるのです。

④「運営管理」建てて終わりではない！

無事に新しいまちがスタートしたあとも、ディベロッパーの仕事は終わりません。建物をきれいに保つための維持管理を始めとして、長期的にまちとのかかわりを持ち続けます。

また、周辺住民とのコミュニケーションやトラブル対応などもディベロッパーの仕事です。

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 高いモチベーションを保てる！ ディベロッパーの仕事のやりがい

大きな仕事ができる

ディベロッパーは、ほかの仕事と比べて、大きな仕事ができるのが魅力です。多くの仕事のプロジェクトは、長くても数ヶ月単位で終了します。

しかし、ディベロッパーのまちづくりは、数年単位に及ぶことがほとんどです。道のりの長さに比例して、まちが完成したときに、大きなやりがいを得られるでしょう。

地図として残る仕事である

苦労して作ったまちが地図として形に残るため、モチベーション向上につなげられます。まちづくりが成功すれば、日本全国から認知をされて、地図を頼りにたくさんの人が訪れる光景を見られるでしょう。

ディベロッパーとして長く働けば働くほど、自らの仕事が歴史に刻まれていくため、やりがいを持って仕事を続けられます。

給与水準が高い傾向にある

ディベロッパーがやりがいを持って仕事を続けられる理由のひとつに、給与水準の高さが挙げられます。とくに大手ディベロッパー企業の年収は、若手のうちから1,000万円を超えることも珍しくありません。

業務量の多さや、責任の重さに比例して、給与も高めに設定されているケースが多いでしょう。

困難も乗り越えていく！ ディベロッパーに向いている人

コミュニケーション能力がある

ディベロッパーには、コミュニケーションが欠かせません。まちづくりは1人では成り立たないため、さまざまな人たちの協力が必要だからです。

土地取得の交渉や、企画段階での専門家との協議など、まちを建設する前からコミュニケーションがおこなわれます。完成後も、近隣住民への対応はディベロッパーの仕事です。

１日中誰とも話さずオフィスで作業することは少ないといえるでしょう。そのため、コミュニケーション能力があり、話すのが好きな人には向いている仕事と言えます。

コミュニケーション能力をアピールする方法はこちらの記事で確認できます。コミュニケーション能力をアピールする学生は多いので、言い換え方法などもしっかりマスターし、他の学生と差をつけましょう。
適切な言い換えでコミュニケーション能力をアピール！ 自己PR例文も

責任感がある

ディベロッパーの仕事は、大きな責任をともないます。まちづくりにはたくさんの人がかかわるため、ひとつの失敗で大きな損害が出る可能性があるためです。

建設にかかわる以上、ミスをしてやり直しが起きてしまうと、大きなコストがかかります。また、プロジェクトにはかならず納期があるため、期限内にまちを完成させる責任と常に戦いつづなければなりません。

責任感をアピールする自己PR例文の作成方法はこちらの記事で詳しく解説しています。責任感を特にアピールしたいと考えている人はぜひ参考にしてみてくださいね。
例文10選！ 責任感は自己PRになる？ 誰でも書ける自己PR作成方法

交渉力がある

ディベロッパーは、さまざまなタイミングで交渉力が求められます。とくに必要なタイミングは、土地取得のために必要なオーナーとの交渉です。

せっかくいい土地を見つけても、土地のオーナーから承諾を得られなくては、まちづくりが開始できません。そのため、メリットを感じてもらい、土地を提供してもらうための交渉力が必要です。

統率力がある

ディベロッパーは、まちづくりのリーダーとしての側面を持っています。とくに建設中では、スケジュール管理やトラブル解決などで、リーダーとしての役割が発揮されるでしょう。

多くの人がかかわる仕事のため、高い統率力を持って臨めば、プロジェクトをスムーズに進められます。

英語力がある

ディベロッパーは、大手企業を中心に海外進出に成功しています。日本のまちづくりのノウハウを、海外でも活用しているためです。

また、今後は業界全体で海外進出に注力していく可能性があります。海外の成長している国をターゲットにし、業務拡大をする企業が増えていくでしょう。

英語力があれば、海外でも活躍できる社員になれるため、企業のなかでも重宝される存在になります。

キャリアアドバイザーコメント

志望前の確認事項！ ディベロッパーで働く際の注意点

希望職種につけない可能性がある

ディベロッパー事業をおこなっている企業に入社しても、かならずまちづくりの最先端で仕事ができるわけではありません。事務員のような、サポートをする部署に配属される可能性もあるためです。

もちろん、事務員もまちづくりには欠かせない仕事です。ただ、希望している職種につけない可能性があることは覚えておきましょう。

海外勤務の可能性がある

ディベロッパーのなかには、海外のまちづくりに貢献している企業がたくさんあります。そのため、海外勤務を命じられるケースも珍しくありません。

現在海外進出をしていない企業でも、将来的に海外に拠点を置く可能性もあります。そのため、日本から出て働く覚悟をしておかなければなりません。

入社難易度が高い傾向にある

ディベロッパーは、大手企業を筆頭に入社難易度が高い傾向にあります。仕事の幅が広く、優秀な学生を積極的に採用しているためです。

学歴の重視もされながら、海外進出を見据えた英語力も試される可能性があるでしょう。また、人気のある業界のため、ライバルが多いことも入社難易度を高めている原因といえます。

体育会系企業の可能性がある

体育会系企業である可能性が、ほかの業界と比べても高い傾向にあります。体育会系企業とは、精神面を重視して、チーム全体を鼓舞しながら仕事を進めていく企業のことです。

人によっては、体育会系企業の気質が合わない場合もあります。体育会系企業を避けたい方は、企業説明会へ積極的に参加し、会社の雰囲気を見極めることからはじめてみましょう。

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ライバルに差をつける！ ディベロッパーの選考を突破する4つのコツ

OB・OG訪問をする

OB・OG訪問では、企業の将来の動向について積極的に聞くことをおすすめします。企業研究だけでなく、自身が今後関わっていきたい仕事内容かどうかを見極めるヒントになるでしょう。

また、OB・OG訪問をした事実は、選考でも十分にアピールできるため、少しでも好印象を持たせたい方は行動してみてください。

OB・OG訪問についてはこちらの記事で詳しく解説しています。企業についてはもちろん就活についてもさまざまなアドバイスをもらえる可能性があります。質問例も豊富に紹介しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
質問例80選｜OB・OG訪問の質問で就活の心配事を一掃しよう！

インターンシップに参加する

インターンに参加すれば、選考中に実績としてアピールできます。また、インターン中に学んだことすべては、選考のあらゆる場面で役に立つでしょう。

さらに、インターンは、企業の雰囲気を肌で感じ取れる唯一の方法です。インターンを経て、働きたい気持ちがますます強くなるようであれば、選考で気持ちをまっすぐに伝えられます。

人気の高い業界のためインターンに参加し、企業理解を深めることが重要になります。インターンの準備を早くからおこない選考に通過するためにも、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
インターンとは？ 意味・特徴・時期・準備・すべきことを一挙解説！
サマーインターンで就活が躍進！ 参加ステップとポイントを徹底解説
誰でもわかる！ 長期インターンガイド｜初歩から実践まで徹底解説！

Webテストの対策をする

学生がいまから選考前にできることのひとつに、Webテスト対策が挙げられます。選考のレベルが高いディベロッパーの試験では、Webテストの平均も高くなるためです。

どんなに熱意を持っていても、面接前のWebテストで落ちてしまうと、悔しい気持ちが残ってしまいます。そのため、日々の生活に試験対策を組み込む努力が必要です。

語学力があればアピールする

ディベロッパーは、今後業界全体で海外進出に注力していく可能性があります。そのため、英語力を積極的にアピールすることで、プラス評価が期待できます。

英語力は、現在海外進出をしている企業はもちろん、これから海外に拠点を置きたい企業にも響くでしょう。

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時間がなくても取得可能！ ディベロッパーの選考に有利な資格

住宅ローンアドバイザー

住宅ローンアドバイザーは、マンション開発事業を手がける企業に重宝される資格です。顧客の状況や重視したいことをヒアリングし、適した住宅ローンを提案の提案ができるようになります。

合格率は約80%であり、比較的合格しやすいのが特徴です。試験は年3回おこなわれているため、タイミングが合えばチャレンジする価値のある資格といえるでしょう。

ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナーは、FPとも呼ばれており、暮らしに関わるお金の知識を学べる資格です。FPでは、住宅ローンの試験項目があるため、取得によって住宅知識をアピールできます。

FP3級であれば合格率は80%を超えているため、取得のしやすい資格です。開催が年に2回のため、申し込み期間や試験日には注意が必要でしょう。

簿記

簿記とは、企業で発生するお金を適切に計算・管理する知識を得られる資格です。ディベロッパーで簿記の知識が役立つのは、主に予算管理をするときが考えられます。

企画や開発など、それぞれの仕事の段階で決められている予算を管理するのも、ディベロッパーの仕事です。簿記を持っていれば、会計の知識の方面からアピールができるでしょう。

基本構成をおさえよう！ ディベロッパーの志望動機の作り方3STEP

①志望理由

はじめに、志望理由を答えましょう。選考では、あらゆる場面で結論から答える意識をすると、話が伝わりやすくなります。

「まちづくりに興味があるからです。」のように、志望理由を簡単に答えるのがコツです。結論から答えれば、自身も頭を整理しながら話せるようになります。

②志望する理由を裏付けるエピソード

志望理由を伝えただけでは、面接官の心に響きません。志望する理由を裏付けるエピソードがあって、はじめて自分だけの志望動機ができあがります。

実際に開発の様子をみたことがあれば、エピソードとして十分盛り込めるでしょう。ほか「部活動で得たスキルを、ディベロッパーでなら活かせると感じた」のように、経験をどんどん志望動機に絡めてみてください。

③入社後の活躍イメージ

最後に、入社後の活躍イメージをアピールすれば、志望動機の完成です。部活動で培った統率力を活かしたいのが志望動機であれば、入社後も統率力を活かすことをアピールできるでしょう。

企業研究をしっかりしていれば、企業独自の戦略に絡めた活躍イメージを話せるかもしれません。海外事業へ注力しているのがわかっていれば、入社後にも英語力を活かしたいと話すだけで、プラス評価が期待できます。

選考の中では志望動機を聞かれないケースもあります。面接で志望動機を聞かれない理由についてはこちらの記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてくださいね。
不合格って本当？ 面接で志望動機を聞かれない正しい理由を徹底解説

志望動機づくりの参考に！ ディベロッパーの志望動機例文5選

ディベロッパーとはなにかから、仕事内容ややりがいなどについて解説していきましたが、ディベロッパーへの理解が深まったでしょうか。ディベロッパーを目指す決心をして、志望動機をこれから考える方のために、例文を5選用意しました。

基本構成を意識した内容になっていますので、志望動機づくりの参考にしてみてくださいね。

面接の場面では、志望動機を話す時間を制限されることがあります。本番当日に焦らないためにも、以下の記事を参考にしながら志望動機の長さを自在に操るテクニックをマスターしましょう。
例文11個｜面接に受かる志望動機は 「自己分析×企業研究」で完成

例文①

例文②

例文③

例文④

例文⑤

ディベロッパーの選考にチャレンジしてまちづくりで社会に貢献しよう