目次
内定辞退はいつまでできるか理解して後悔のない選択をしよう
鈴木なぎさ
田中さん……! 助けてください!
田中キャリアアドバイザー
鈴木さん、どうしたのですか? 焦っているなんて珍しいですね。
鈴木なぎさ
実は、落ちたと思っていた企業から内定がもらえて……。でも、すでにほかの企業で内定を承諾しているので悩んでいます。そもそも承諾後に辞退ができるのかもわからなくて……。
佐藤みなと
鈴木さん! 実は私も内定辞退のことで悩んでいて……。私は承諾前なのですが、本命企業の選考が残っているので、承諾すべきか頭を抱えています。
田中キャリアアドバイザー
まずは内定、おめでとうございます! 2人が頑張った証拠ですね。ただ、入社する会社は1社に絞らなければなりません。今回は内定辞退をいつまでにすべきかというテーマで2人のお悩みを解決していきましょう!
就活がある程度進むことでぶつかる悩みが、内定辞退についての対応です。内定をゴールとしてしまっている学生の中には、内定後の対応のことをまったく考えていなかったという人も少なくありません。
本命の選考が残っていたり、選考の中で志望度が変わってきたりしていると、今もらっている内定を辞退すべきか承諾すべきか迷うことがありますが、事前に内定辞退の期限や連絡マナーについて知っておくことで、就活を納得感をもって終えることができるでしょう。
今回は、内定辞退の期限やマナー、状況別の対応方法など幅広く解説していきます。いざ内定をもらったときや辞退するときにしっかりと対応できるよう、事前にしっかりと確認しておきましょう。
そもそも内定がいつ頃出始めるのかについても理解しておくと、その後の計画を立てやすいでしょう。以下の記事では、一般的に内定が出る時期はいつなのかや、内定までの道のりについても紹介しています。気になる人は参考にしてみてくださいね。
就活で内定が出る時期はいつ? 準備から内定までの道のりを徹底解説
キャリアアドバイザーコメント
神谷 政利
プロフィールを見るマナーを守ったうえであれば内定辞退することは問題ない
内定辞退の連絡をしづらいと考えている学生が多いかと思いますが、やむを得ない事情であったり、自分の進みたい方向を優先するためなどで内定辞退することは、マナーを守ったうえであれば全く問題ありません。企業側もあり得ることとして捉えています。
相手企業のことを考えると気持ちが進まない行為ではありますが、むしろ回答を先伸ばしにしてしまう方が迷惑をかけます。ですから、きちんと理由を整え、マナーを守り、できるだけ早めに連絡しましょう。
連絡をして怒鳴られるとか、嫌味を言われるなどといったケースは少ないですが、もしそのような企業があれば、社員に対してもそのように高圧的な態度で接する会社かもしれず、むしろ入らなくてよかったと捉えれば良いのです。
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内定辞退の期限はいつ? まずは基本のルールを押さえよう!
気持ちよく就活を終わらせるためには、内定辞退の期限について事前に知っておく必要があります。内定辞退の期限は企業によって異なりますが、内定辞退についての基本ルールについて、まずは確認していきましょう。
具体的には「法律上はいつまで辞退が可能なのか」「マナーを踏まえた内定辞退の期限はいつなのか」について詳しく解説していきます。企業とトラブルになることを防ぐためにも基本ルールをしっかり押さえておくことが大切です。
田中キャリアアドバイザー
内定をいつまでも保留にすることはできません。企業側も入社に向けて準備が必要となるからです。適切な内定辞退の連絡時期を知ることで今後の就活スケジュールもしっかりと立てることができますよ。
前提:内定辞退をする場合は早めに連絡しよう
田中キャリアアドバイザー
内定辞退の期限について解説する前に、まず大前提として辞退の気持ちが固まったら、なるべく早く連絡するようにしましょう。
佐藤みなと
それはなぜですか……?
田中キャリアアドバイザー
早めに連絡をする方がお互いに負担が少なくなるからです。企業は辞退連絡を受けた後で新たに採用できる学生を探さなくてはなりませんし、学生も今後の動きがなかなか決まらないという事態に陥る可能性があります。
内定辞退の意向が固まったら、なるべく早めに連絡をするようにしましょう。せっかく内定を出してくれた企業に辞退の意向を伝えることは、戸惑いがあるかもしれませんが、企業側は辞退者が出た場合、新たに採用を進めなければなりません。
採用予定者の人数を満たすために、新たに募集をかけることもあります。また、学生にとっても時間が経てば経つほど言いづらくなり、さらに内定辞退後にどのように動くかを決めづらくなります。内定辞退後のスケジュールをしっかり立てていくためにも、辞退の意向が固まったら、なるべく早く伝えましょう。
以上のように企業にとっても学生にとっても早めに連絡をすることがベストなのです。
法律上の期限:内定辞退は入社日の2週間前まで
鈴木なぎさ
内定辞退の意向が固まったら、早めに連絡をすることが大切なのですね……。
田中キャリアアドバイザー
そうです! とはいえ、内定を承諾するか辞退するかは学生にとって大きな決断であり、しっかりと時間を取って考えたいですよね。では、次に法律上の内定辞退の期限について解説していきます!
内定をもらった学生の中には「内定承諾書にサインしてしまったからもう辞退できないかもしれない」「内定式に参加してしまったから辞退はできないだろう」と考える人もいるでしょう。
しかし、民法では原則14日以上前に伝えれば労働契約は解約できるとされています。内定承諾後の辞退は労働契約の解約を意味しますが、辞退の意思を伝えてから2週間後には解約できるということです。
ただし、ごくまれに損害賠償を請求されることがあります。このあと詳しく解説していくので、万が一に備えて頭に入れておきましょう。
マナーを踏まえた期限:内定式の前まで
佐藤みなと
法律上の内定辞退の期限は「入社日の2週間前まで」なのですね。
鈴木なぎさ
とはいえ、内定辞退の連絡をギリギリにするのは企業側にも迷惑がかかるという解説がありましたよね?
田中キャリアアドバイザー
その通りです! では最後にマナーを踏まえた内定辞退連絡の期限についてお伝えします!
法的には入社予定日の2週間前までに伝えれば内定を辞退できますが、入社ギリギリになって辞退の連絡をすることは企業側に大きな負担をかけてしまいます。
学生も入社をするまでにさまざまな準備をする必要がありますが、それは企業側も同じだからです。入社式の準備や、新入社員に貸与するPCなどの準備、研修の準備など、新入社員のために、さまざまな準備をおこなっています。
新入社員の入社準備をいつ頃から始めるかは企業によって異なりますが、内定式の後から準備をし始める企業が多いです。なぜなら、内定式に参加した学生は入社への意思が固まっていると認識している企業が多い傾向にあるからです。
そのため、学生は内定式の前までには辞退連絡をすることをおすすめします。企業側になるべく迷惑をかけないように伝えることは、こちら側の伝えるハードルを下げることにつながるので、覚えておきましょう。
内定をもらった後も、ほかの企業で最終面接を控えている人にはこちらの記事がおすすめです。直前でもできる対策や面接での回答例文も多数紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
例文付き|最終面接直前でも大丈夫! ポイントを押さえて内定に王手
最終面接でする逆質問について悩む学生も多くいます。こちらの記事では最終面接で聞くと良い逆質問を30例以上紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
面接官に聞いた! 最終面接でおすすめな逆質問例文35選を紹介
そもそも内定とはどんな意味だったのか確認したい人は、次の記事を読んでみてくださいね。内定承諾先の決め方とともに解説しています。
マンガでわかる内定の仕組み|自分に合う就職先を見極めるコツも解説
39点以下は要注意!あなたの面接力を診断しておこう
自分の面接にどんな課題があるのか気になりませんか。面接の結果が悪くても、人事に原因を聞くことはできないので、どうやって対策したらいいかわかりませんよね。
そんな時は、「面接力診断」を使うのがおすすめです。面接力診断を使えば、簡単な質問に答えるだけで面接における自分の弱みを知り、その対策を解説付きで把握できます。
そうすればあなただけの対策を知れるので、面接官からも高評価を得られるようになります。診断は無料で使えるので、今すぐ活用して面接の不安を解消しましょう。
・自分の面接に不安がある人
・今やるべき面接対策を知りたい人
誠意のある対応が大切! 内定を辞退するときの3つの基本マナー
田中キャリアアドバイザー
いかがでしたか? 内定辞退の期限についての基本ルールは理解できたでしょうか?
佐藤みなと
法律上の期限とマナーを踏まえた期限、両方を知れたことで頭の中がだいぶスッキリしました。
田中キャリアアドバイザー
それは良かったです! では、より理解を深めるために、次は内定を辞退するときの基本マナーについてお伝えしようと思います!
鈴木なぎさ
電話やメールどちらで連絡をすれば良いのかなど悩んでいたのでありがたいです! 解説よろしくお願いします!
①メールのみだと見落とされることも! 電話で連絡をしよう
内定辞退の基本マナーの中でも特に重要なのは、連絡手段です。内定辞退を伝えるときには電話で連絡をするようにしましょう。
電話がつながらなかった際にメールも送ることでより誠意を伝えることはできますが、言いづらいからといってメールだけで内定辞退の連絡をすると、採用担当者が見落としてしまう可能性があります。トラブルを避けるためにも、直接辞退の意向を伝えることが大切です。
また、企業はコストや時間をかけて選考をしています。今までのお礼を自分の言葉で伝えて円滑に内定辞退の連絡ができると、お互いに気持ち良くやり取りを終えられますよ。
田中キャリアアドバイザー
しっかりと直接お礼やお詫びの気持ちを伝えることは、今後の社会人生活でもきっと役に立ちますよ。
②伝えづらいからと受付に伝えるのはNG! 採用担当者に伝えよう
また、電話で連絡するときには採用担当者に直接伝えることがマナーです。伝えづらいからといって受付の人に伝えたり、伝言をお願いすることは避けましょう。
伝言では本当に伝わったかをこちらで確認する術がなく、伝え漏れがあった場合にはトラブルに発展しかねません。また、せっかく電話で連絡をしたとしても直接伝えることができなければ、誠意は伝わらないでしょう。
田中キャリアアドバイザー
担当者が不在の場合には改めてかけなおしましょう。また、電話で連絡をした旨をメールでも伝えられるとより丁寧です。電話やメールで連絡する際の例文は後ほど紹介します!
③時間帯に注意! 忙しい時間は避けて辞退連絡をしよう
内定辞退の連絡をするときには、連絡をする時間帯にも注意が必要です。
始業直後や終業間際の時間帯は、メールチェックや1日の業務報告などをおこなっている可能性が高く、忙しい時間帯です。また、12〜13時の間もお昼休憩のため席を外している可能性が高いため、連絡するのは避けた方が良いでしょう。
営業時間は募集要項や企業のHPで確認することができます。しかし、選考や説明会の中で1日のスケジュールについての案内があり、忙しい時間帯がわかっている場合には、その時間帯も避けて連絡をするようにしてください。
田中キャリアアドバイザー
たとえば、9〜18時が営業時間の企業であれば、9〜10時、12〜13時、17〜18時の時間帯は避けて連絡をするようにしましょう!
状況別に内定辞退の連絡について知ろう
ここからは状況別に内定辞退の期限や連絡方法について解説していきます。
佐藤みなとさんのように内定承諾前の状況であれば、このまま読み進めてみてください。鈴木なぎささんのように内定承諾後の状況であれば「【内定承諾後】後悔のない決断を! 内定承諾後の辞退方法からリスクまで解説」から読み進めましょう。
ときには内定がもらえず、お祈りメールが送られてくることもあるかもしれません。お祈りメールに対する返信の仕方についてはこちらの記事で紹介しています。気になる人は参考にしてみましょう。
そのまま使える例文付き! お祈りメールの返信方法をケーズ別に解説
内定承諾前:内定辞退の期限や連絡方法を解説
田中キャリアアドバイザー
まずは、佐藤さんのように内定承諾前の状況における内定辞退の期限や連絡方法について解説していきます。
佐藤みなと
よろしくお願いします!
田中キャリアアドバイザー
内定辞退連絡をするときの電話例文やメール例文についても紹介するので要チェックです!
ここからは内定をもらったは良いものの、本命企業の選考が控えていて内定先の企業には辞退の連絡をすべきかどうか迷っているといった佐藤さんと同じような状況の人向けに、内定辞退をいつまでにしたら良いのかや連絡の仕方について解説していきます。
いつまで待ってもらえるの? 内定承諾をしていない場合の辞退方法
田中キャリアアドバイザー
まずは内定承諾をまだしていない場合の対応方法について解説します!
佐藤みなと
いつまでに返事をしたら良いのだろうと悩んでいたところです!
田中キャリアアドバイザー
ちなみに佐藤さんは内定承諾の期限について企業から何か伝えられましたか?
佐藤みなと
丁度いまから2週間後が締め切りになっています。
田中キャリアアドバイザー
そうだったのですね! では内定承諾の期限が伝えられているときの対応方法から順に解説していきます。内定承諾期限が伝えられていないときや、どうしても返事ができないときの対処法についても解説していくので、一緒に確認していきましょう!
内定承諾期日を伝えられている場合は期日内に連絡しよう!
内定承諾期限を伝えられている場合は、まずはしっかり期限を守りましょう。伝えられた期限の中で内定を承諾するか否かの返事をするようにしてください。
連絡をする際は記事の中でも説明した基本マナーを守り、企業の営業時間内に連絡をするようにしましょう。内定をいただいたお礼や承諾・辞退の意思ははっきり伝えることが大切です。期限を守るのは社会人の基本なので、学生のうちから意識して対応してみてください。
田中キャリアアドバイザー
また、企業によって内定承諾期限の長さは異なると思いますが、1カ月以上など長い期間返事を待ってもらえる場合には、一度状況を伝える連絡をしたり、「〇〇日までにはお返事ができるかと思います」と返事を伝える目安を伝えられるとより丁寧ですよ!
佐藤みなと
わかりました! 内定承諾期限を伝えられた際には、期限を守れるようにします。そして、承諾期限を間違って記憶しないように、メモを取ることも重要そうですね!
田中キャリアアドバイザー
その通りです! 知らないうちに期限を過ぎていた……といった事態に陥らないように、しっかりと確認しておくようにしましょう!
内定承諾期日を伝えられていない場合は早めに連絡しよう!
内定承諾までの期限は1週間〜1カ月以内であることが多い傾向にありますが、中には期限を指定されない場合もあります。
納得がいくまで学生に就活をしてもらいたいという企業側の配慮が背景にあることが考えられますが、そのような場合であっても、長期間何の連絡もせずに保留にするのではなく、1週間~1カ月を目安になるべく早い段階で返事をするようにしましょう。
田中キャリアアドバイザー
期限がないからといって、ずっと連絡をせずにいることは企業側にも迷惑がかかります。いつ頃の返事になるのかを伝えられるようにしましょう。また、ずっと返事をせずにいると辞退とみなされてしまう可能性もあるため注意してくださいね。
返事ができない場合は内定承諾期日の延長をお願いしよう!
他の企業の選考が残っていたり、家庭の事情などでどうしても期限までに返事ができないこともあるかもしれません。そのような場合には、期限を延長することができないか、企業に相談をしてみましょう。
内定を出した学生にはできるだけ入社をしてほしいと企業側も考えているため、期限の延長に応じる企業は多い傾向にあります。しかし、企業側も採用スケジュールに沿って動いているため、延長を許可してもらうためにも、早い段階で相談することをおすすめします。
また、延長に応じてもらえた際には、感謝の言葉を伝えることが大切です。誠意のある行動を心掛けましょう。
承諾期限の延長を申し出るときのマナー
- できるだけ早く相談をする
- 期限を延長したい理由を明確に伝える
- 延長することを当たり前と捉えずに感謝の言葉を伝える
田中キャリアアドバイザー
企業には企業の事情が、学生には学生の事情があります。自分の都合を優先してもらう場合には、きちんとお礼を伝えられるようにしましょう。
内々定をもらった場合でも、辞退や保留することはできるのか、疑問に思ってる人もいるのではないでしょうか。次の記事で内々定について詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
内々定とは? 内定との違いや承諾を決める効果的な方法まで詳しく解説
39点以下は要注意!面接を受ける前に面接力を測定しよう!
自分の面接にどんな課題があるのか気になりませんか。面接の結果が悪くても、人事に原因を聞くことはできないので、どうやって対策したらいいかわかりませんよね。
そんな時は、「面接力診断」を使うのがおすすめです。面接力診断を使えば、簡単な質問に答えるだけで面接における自分の弱みを知り、その対策を解説付きで把握できます。
そうすればあなただけの対策を知れるので、面接官からも高評価を得られるようになります。診断は無料で使えるので、今すぐ活用して面接の不安を解消しましょう。
・自分の面接に不安がある人
・今やるべき面接対策を知りたい人
内定承諾前の辞退連絡方法を例文付きで解説
田中キャリアアドバイザー
内定承諾前の辞退の期限やマナーについて解説してきました。次は、実際に内定辞退をする場合の連絡方法を例文付きで紹介します!
佐藤みなと
まずは電話で連絡し、つながらなかった場合はメールで連絡するのが基本マナーでしたよね!
田中キャリアアドバイザー
よく覚えていますね! 素晴らしいです! 電話で伝える場合とメールで伝える場合の2つの例文を紹介していくので、辞退の連絡をするときに参考にしてみてくださいね。
ここからは内定承諾前の状況における内定辞退の連絡方法について詳しく説明していきます。辞退を伝えるのは緊張すると感じるかもしれませんが、しっかりとマナーを守って連絡をすれば大丈夫です。落ち着いて対応しましょう。
電話で内定辞退を伝える場合の例文
電話で内定辞退を伝える際には、なるべく静かな場所で電話をかけるようにしてください。内定を辞退するという企業と学生の双方にとって重要な連絡となります。聞き取りやすい環境下で連絡をとるようにしましょう。
また、内定辞退連絡を初めてする学生にとっては緊張してしまうかもしれません。重要な内容だからこそ、いざとなると頭が真っ白になってしまうこともあります。
以下に電話で内定辞退を伝える際の例文を紹介しますが、そのまま丸暗記して伝えるのではなく、伝えるべき内容を箇条書きでも良いのでメモしておきましょう。
田中キャリアアドバイザー
箇条書きにしておくことで、伝え忘れを防ぐことができ、丸暗記よりも感情をこめて伝えることができますよ。
電話で内定辞退を伝える場合の例文
佐藤みなと(学生):いつもお世話になっております。先日内定をいただきました〇〇大学〇〇学部の佐藤みなとと申します。採用担当の〇〇様はいらっしゃいますか?
採用担当者:お電話変わりました、採用担当の〇〇です。
佐藤みなと(学生):お世話になっております。先日内定をいただきました〇〇です。先日は内定のご連絡をいただき誠にありがとうございました。今、少しお時間をいただいてもよろしいでしょうか?
採用担当者:はい。大丈夫ですよ。
佐藤みなと(学生):ありがとうございます。大変申し訳ないのですが、検討の結果、御社の内定を辞退させていただきたくご連絡をさせていただきました。貴重な時間を割いていただいたにもかかわらず、大変申し訳ございません。
採用担当者:そうでしたか。非常に残念です。差支えなければ、理由を伺ってもよろしいでしょうか?
佐藤みなと(学生):実は、選考が進んでいた他社からも内定のご連絡をいただき、自分の適性を考えた結果、そちらでお世話になることを決断いたしました。御社にはご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ございません。
採用担当者:わかりました。わざわざご連絡をいただきありがとうございました。
佐藤みなと(学生):お忙しいところお話を聞いていただきありがとうございました。それでは失礼いたします。
田中キャリアアドバイザー
まずは内定をもらったことに対する感謝の気持ちを伝えられるようにしましょう。また、理由を聞かれた際には、なるべく正直に伝え、誠実な対応ができるように心掛けましょう。
電話がつながらなかった場合のメール例文
次に、電話がつながらなかった場合のメール例文を紹介します。電話で一度連絡をしたことと、内定をもらったことへのお礼、辞退することへのお詫びを述べることがポイントです。
以下に例文を記載するので、参考にしてみてください。
電話がつながらなかった場合のメール例文
件名:内定辞退のご連絡【〇〇大学〇〇学部 佐藤みなと】
本文:
株式会社アクセス就活
採用担当者 〇〇様
いつもお世話になっております。
先日内定をいただきました〇〇大学の佐藤みなとと申します。
先ほどお電話にてご連絡をさせていただいたのですが、ご不在のようだったので、メールにて失礼いたします。
このたびは内定のご連絡をいただきまして誠にありがとうございます。
このようなうれしいご連絡をいただきながら大変恐縮なのですが、検討した結果、内定を辞退させていただきたくご連絡をいたしました。
貴重なお時間をいただき選考していただいたにもかかわらず、このような結果になり大変申し訳ございません。
本来であれば直接お伺いしてお詫びすべきところ、メールでのご連絡になりますことを何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます。〇〇様をはじめ、選考にかかわってくださった皆様には心より感謝しております。
末筆になりましたが、貴社のますますの発展を心よりお祈り申し上げます。
——————————————————
〇〇大学 〇〇学部 4年
佐藤 みなと(さとう みなと)
Mail: minato-satou.i@xxxx.com
TEL: 070-〇〇〇〇-〇〇〇〇
——————————————————
田中キャリアアドバイザー
その後、メールへの返信がなかった場合には、改めて電話で連絡することをおすすめします。
メールを送る基本マナーについては押さえている人も多いと思いますが、「御社」と「貴社」の使い分けには注意しましょう。例文を紹介しながら以下の記事で詳しく解説しているので、「御社」と「貴社」の使い分けに自信がない人は改めて確認してみてください。
「御社」と「貴社」の違いは? 具体的な場面や例文を交えて解説
内定承諾後:内定辞退の方法からリスクまで解説
田中キャリアアドバイザー
次に鈴木さんのように内定承諾後の辞退について解説していきます。内定承諾後の辞退方法や起こり得るリスクなどについて正しく理解しておきましょう。
鈴木なぎさ
企業とトラブルになったり、誤った判断や行動をしないためにも、田中さんの解説をしっかり聞いて今後に備えたいと思います!
内定承諾をしてから辞退をしたいと考えたときには「企業から怒られたりしないか」「そもそも承諾後に辞退することが可能なのか」と不安を抱く人が多いかもしれません。
ここからは内定承諾後に辞退をすることが可能かどうか、そして不安を解消するための対処法や辞退連絡の方法、起こり得るリスクまで詳しく解説しています。
承諾後の辞退で悩んでいる人は、今後自分がどのような判断をし、どのような行動をとれば良いのか考えながら読み進めてみてください。
内定承諾後の辞退に関しては、こちらの記事でも詳しく解説しています。トラブルを避けるために必要な意識や対応方法について理解するために、こちらも併せて確認するようにしましょう。
内定承諾後の辞退はいつまで可能? メール・電話での断り方も解説
キャリアアドバイザーコメント
テッ ター スェ
プロフィールを見る自分のキャリアをどのようにスタートさせるのかを考え決断しよう
内定承諾後、入社ギリギリでその内定を辞退すると相手企業に大きな迷惑をかけてしまいます。内定辞退の連絡は早ければ早いほど相手としてはありがたいものなのです。
ただし、内定辞退をした後それを取り消しすることはできません。内定辞退の連絡をした後「よくよく考えてみると、辞退したこの会社の方が良い」と思い「内定辞退を取り消したいのですが」と伝えても、それはまず通らないことを覚えておきましょう。
自分の大切なキャリアのスタートをどのようにデザインするか、内定を承諾するか否かはとても大切な決断です。辞退するのであればマナーを守り、丁寧にお詫びをしたうえで、その理由もきちんと伝えましょう。
そもそも内定承諾後の辞退はできるの? 起こり得るリスクも解説
鈴木なぎさ
そもそも私は内定承諾書にサインをしてしまったのですが、辞退ってできるのでしょうか? なんだか不安な気持ちが大きくなってしまって……。
田中キャリアアドバイザー
内定承諾書にサインをしてしまったり、採用担当者に承諾の旨を伝えてしまった後に辞退をしたい状況になれば、不安になるのも無理はありません。ここからは、そもそも内定承諾後の辞退ができるのかどうかも含めて、詳しく解説していくので、一緒に対応方法を考えていきましょう。
鈴木なぎさ
田中さん、ありがとうございます!
法律上は内定辞退ができる
内定承諾書などの書面にサインをした場合には、辞退ができるのかどうか不安になるかもしれませんが、記事の中でもお伝えしたように法律上は原則入社予定日の2週間前であれば辞退をすることが可能です。
とはいえ、書面であっても口頭であっても一度内定を承諾する意向を伝えた後に辞退を申し出るのは、企業との約束を破るという意味であることを頭に入れておきましょう。
田中キャリアアドバイザー
辞退をしなければならない状況に陥る可能性は誰にでもあります。また、職業を自由に選択する権利もまた誰にでもあります。一度きりの人生なので、後悔をしないためにも内定は2週間前までであれば辞退できるということは覚えておきましょう。
鈴木なぎさ
ただ、企業との約束を裏切ってしまっていることには変わりないので、そのことをしっかりと踏まえたうえで誠意のある対応をしようと思います……!
損害賠償請求などのリスクもある
内定の辞退自体は可能ですが、ごくまれに損害賠償を請求されることがあります。このような事態になる可能性があることも、万が一に備えて頭に入れておきましょう。
たとえば、入社前に会社負担で研修や資格取得を進めていたり、入社に向けて備品などをすでに用意されていた場合には、入社準備にかかった費用を請求されることがあります。承諾後の辞退には、リスクがともなうということを事前に理解しておきましょう。
田中キャリアアドバイザー
このような事態を極力避けるためにも、内定辞退を決めたらすぐに連絡をしましょう。内定辞退は言い出しづらいかもしれませんが、ずっと内定先企業に連絡しなかったり、隠したりすることは逆に損害賠償請求される可能性が高くなるということなのです。
キャリアアドバイザーコメント
若林 真穂
プロフィールを見る損害賠償請求をされる可能性は極めて低いが注意も必要
現在はSNSや就職の口コミサイトなどもあるため、損害賠償を請求するなどをして、SNSや口コミサイトなどで逆上した学生から事実とは異なる情報などを拡散されてしまうと、企業イメージが悪くなってしまいますし、翌年以降の採用選考にも影響が出ます。
ですから、内定辞退をしたことによって損害賠償を請求される可能性は極めて低いといえます。損害賠償をすること自体労力も費用もかかりますし、それによって訴訟を起こされた場合は企業のほうが大変です。
ただし、内定辞退をすることにより、お金をかけて入社準備をしていた企業に迷惑をかけることは事実です。損害賠償を請求される可能性もゼロではないと考え、相手に対する配慮やマナーの気持ちは忘れないようにしましょう。
関連会社や子会社の選考が不利になる可能性もある
内定を辞退したとしても、基本的にはその後の就活に影響が出ることはありません。内定を辞退された企業が、ほかの企業に学生の情報を流すことはないでしょう。内定辞退が就活を不利にすることは基本ないため、安心してください。
しかし、内定を辞退した企業の関連会社や子会社への選考が不利になる可能性は0とは言い切れません。関連会社や子会社に対して学生の情報を共有していることもあるため、その認識は持っていましょう。
田中キャリアアドバイザー
また、大学の教授などからの推薦で選考に進み、もらった内定を辞退する場合は、今後大学からの推薦枠がなくなる可能性もあります。大学や教授の顔に泥を塗る結果となってしまった場合、その後の就活を支援してもらえないことが考えられるので注意が必要です。
キャリアアドバイザーコメント
神谷 政利
プロフィールを見る内定辞退がその後の就活に響くことはほとんどない! 大切なのは後悔しないこと
基本的には記事にある通り、内定辞退してもその後の就活に影響はありません。
きちんとマナーを守り、丁寧な対応を心がけて辞退をしたのであれば、影響が出ることはほとんどないでしょう。そもそも内定を出した就活生が内定を辞退するということはどの企業も経験していますし、想定していることです。
むしろ内定辞退をしたことで、自分自身の中に後悔が残らないかどうかをしっかり考えましょう。「やっぱりあそこの企業がよかった」「内定辞退しないほうがよかったんじゃないか」と自分の中にもやもやしたものが残ったまま就職することは、望ましい状態ではありません。
そのためにも、「就職するうえで自分にとって何が1番大事なのか」ということを自己分析で明確にしておくことが重要になってくるのです。
内定承諾後に辞退する場合の2つの注意点
鈴木なぎさ
リスクは伴うものの、その後の就活に響く可能性は低いのですね……!
田中キャリアアドバイザー
はい! ただ、内定を辞退したことで後悔する人が一定数いることも事実。しっかりとリスクなどを理解したうえで対応していきましょう。
鈴木なぎさ
そうですよね。わかりました!
田中キャリアアドバイザー
では、ここからは内定承諾後に辞退する場合の注意点について解説していきます。大事なことなのでしっかりと押さえておきましょう。
①内定辞退することが決定したらすぐに伝える
田中キャリアアドバイザー
くり返しとなってしまいますが、内定辞退の意向が固まったら、なるべく早く伝えるようにしましょう。この注意点は内定承諾前後にかかわらず共通して言えることですが、企業側の負担を少しでも軽くするために必要です。
鈴木なぎさ
辞退することが決まった時点で採用担当者に連絡をすることが大切なのですね!
内定承諾後の辞退は伝えづらいかもしれませんが、ギリギリまで連絡するのを躊躇するのは避けましょう。また、伝えづらいからといって、連絡をせずにサイレントで辞退をすることはマナー違反です。選考をしてくれた採用担当者に敬意を払うことを忘れないでください。
企業は入社に向けての準備を進めています。内定者イベントを企画したり、配属先をどうするかを他の部署と連携しながら決めたりと、学生のために動いています。企業側への最低限の配慮として、辞退連絡は早めにすることを心掛けてください。
②内定辞退する理由もあわせて伝える
田中キャリアアドバイザー
また、伝えづらいかもしれませんが大切な決断です。濁して伝えるのではなく、内定を辞退する旨とその理由はしっかりと伝えるようにしましょう。
鈴木なぎさ
辞退することへの意思の固さを伝えるためにも、理由までしっかりと伝えようと思います。
辞退連絡をするときには引き止められたり、ときには怒られたりすることもあるかもしれません。しかし、辞退をすると決めたのならば、しっかりと辞退の旨と理由を伝えましょう。採用担当者に流されてしまい、辞退することができなかったとなれば、のちのち後悔してしまうこともあります。
また、企業側も辞退理由を聞くことで来年の採用活動に活かすことができます。なるべく正直に理由を伝え、企業に対して誠意を持って対応することが大切です。
内定辞退理由の例
- 自分の将来について考え直した
- 自分の適性について考え直した
- 内定をもらった他社と比較検討した
- 第一志望の企業に内定をもらった
内定承諾後の辞退連絡方法を例文付きで解説
鈴木なぎさ
正直に、そしてなるべく早い段階で伝えるべきということは理解できたのですが、やっぱりいざとなると連絡をするのは緊張します。
田中キャリアアドバイザー
何も準備せずに連絡をすると、何から伝えて良いかわからず、上手く企業に伝えることができないかもしれません。ここからは、内定承諾後の連絡方法について解説していくので、内定のお礼と辞退することのお詫びをしっかりと伝えられるように確認していきましょう。
内定辞退の連絡をするときには、丁寧な対応を心掛けましょう。誠実な対応をすることで、企業とのトラブルを防ぐことができます。また、連絡をするときには緊張をしてしまうかもしれないので、事前に伝えるべき内容を箇条書きでまとめておくこともおすすめです。
内定辞退をする際に伝えるべき内容
- 内定を辞退すること
- 承諾後に辞退することへの謝罪
- 内定を辞退する理由
- 今までの選考過程や内定通知に対する感謝
まずは電話で連絡をしましょう。その後、やり取りの証拠を残すためにあらためてメールも送りましょう。電話とメールを送ることで、伝え漏れを防ぐことができます。企業とのトラブルを避けるためにも、両方を送るようにしましょう。
田中キャリアアドバイザー
ではさっそく「電話で内定辞退を伝える例文」「やりとりを残すためのメール例文」「電話がつながらなかった場合のメール例文」を紹介していきます!
電話で内定辞退を伝える場合の例文
まずは電話で内定辞退を伝える例文を紹介します。入社2週間前までであれば辞退ができるとはいえ「辞退できて当然」という態度で伝えることは避けましょう。一度承諾してからの辞退となるので、謝罪をするという意識を持ちながら、丁寧に対応しましょう。
電話で内定辞退を伝える場合の例文
鈴木なぎさ(学生):いつもお世話になっております。内定をいただいている〇〇大学〇〇学部の鈴木なぎさと申します。採用担当の〇〇様はいらっしゃいますか?
採用担当者:お電話変わりました、採用担当の〇〇です。
鈴木なぎさ(学生):お世話になっております。お忙しいところ失礼いたします。内定をいただいている〇〇大学〇〇学部の鈴木なぎさです。今少しお時間をいただくことは可能でしょうか。
採用担当者:はい。大丈夫ですよ。
鈴木なぎさ(学生):ありがとうございます。内定承諾書を提出した後で大変申し上げにくいのですが、承諾後に事情が変わってしまい、内定を辞退させていただきたくご連絡をさせていただきました。大変身勝手な申し出で、申し訳ございません。
採用担当者:それは非常に残念です。辞退の理由を差し支えなければ教えてください。
鈴木なぎさ(学生):はい。同時に選考を進めていた他社からも内定の連絡をいただき、自分の将来や適性について悩み抜いた結果、そちらの企業でお世話になることを決断いたしました。
採用担当者:わかりました。鈴木さんにはぜひ入社してほしいと考えていたので、誠に残念ですが、辞退ということで手続きを進めさせていただきます。
鈴木なぎさ(学生):ご了承いただきありがとうございます。本来ならば、直接お詫びに伺うところ電話でのご連絡となってしまい大変申し訳ございません。また、承諾後の辞退ということで、御社にも多大なご迷惑をおかけしてしまったことを重ねてお詫び申し上げます。お忙しいところ、ご対応いただきましてありがとうございました。
田中キャリアアドバイザー
ポイントは最初にしっかりと辞退の意向を伝えることと、理由もなるべく正直に伝えることです。早く電話を終わらせてしまいたい気持ちもあるかもしれませんが、お詫びの気持ちがしっかりと伝わるようにゆっくり丁寧に話すことを心掛けてください。
電話でのやりとりの証拠を残すために送るメール例文
電話で内定辞退の意向を伝えられたら、メールでも連絡するようにしましょう。内定を辞退し、採用担当者から了承を得られたことを、文面で残しておくことが大切です。
田中キャリアアドバイザー
あとになって、言った言わないで揉めないように、きちんとメールも送っておきましょう。
電話でのやりとりの証拠を残すために送るメール例文
件名:内定辞退のご連絡【〇〇大学〇〇学部 鈴木なぎさ】
本文:
株式会社アクセス就活
採用担当者 〇〇様
いつもお世話になっております。
内定をいただいております〇〇大学の鈴木なぎさです。
先ほどはお忙しいところお電話にてご対応いただき誠にありがとうございました。口頭でのご連絡となりましたので、念のため改めてメールでもご連絡をさせていただきました。
このたびは内定の承諾後に辞退をする結果となり、誠に申し訳ございません。
また、内定の辞退をご了承いただきありがとうございました。恐れ入りますが、辞退のお手続きを進めていただきますよう何卒よろしくお願いいたします。
本来ならば、直接お会いしてお詫びしなければならないところ、メールやお電話でのご連絡となりますことを重ねてお詫び申し上げます。
〇〇様をはじめ、選考にかかわってくださった皆さまに心より感謝しています。
末筆ながら、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
——————————————————
〇〇大学 〇〇学部 4年
鈴木 なぎさ(すずき なぎさ)
Mail: nagisa-suzuki@xxxx.com
TEL: 070-〇〇〇〇-〇〇〇〇
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電話がつながらなかった場合のメール例文
電話がつながらなかった場合には、先にメールを送りましょう。電話で伝えられていない分、より丁寧で伝わりやすい文面を心掛けてください。
伝えづらいという気持ちからあいまいな表現にすると、かえって混乱させてしまうかもしれません。辞退する旨やその理由ははっきりと伝えられるようにしましょう。
電話がつながらなかった場合のメール例文
件名:内定辞退のご連絡【〇〇大学〇〇学部 鈴木なぎさ】
本文:
株式会社アクセス就活
採用担当者 〇〇様
いつもお世話になっております。
内定をいただいている〇〇大学の鈴木なぎさと申します。
先ほどお電話にてご連絡をさせていただいたのですが、ご多忙のようでしたのでメールにて失礼いたします。
このたびは内定のご連絡をいただきまして誠にありがとうございます。
このようなうれしいご連絡をいただきながら大変恐縮なのですが、熟考した結果、内定を辞退させていただきたくご連絡をいたしました。承諾後にもかかわらず、このようなご連絡となってしまい、大変申し訳ございません。
理由としましては、自分の将来や適性について考え直した結果、同時に選考を進めていた他社にて入社をしたいと考えたためです。内定承諾後に身勝手なお願いを申しまして、誠に申し訳ございません。恐れ入りますが、辞退のお手続きを進めていただきますよう、何卒お願い申し上げます。
本来であれば直接お伺いしてお詫びすべきところ、メールでのご連絡になりますことを何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます。
〇〇様をはじめ、選考にかかわってくださった皆さまに心より感謝しております。
末筆ながら、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
——————————————————
〇〇大学 〇〇学部 4年
鈴木 なぎさ(すずき なぎさ)
Mail: nagisa-suzuki@xxxx.com
TEL: 070-〇〇〇〇-〇〇〇〇
——————————————————
田中キャリアアドバイザー
メールの連絡をしたら、後日改めて電話でも連絡をするようにしましょう。直接お詫びの言葉を伝えることが大切です。また、今まで選考や説明会などでお世話になった感謝も伝えられるようにしましょう。
電話がつながらなかった場合、その後企業から折り返しの連絡があるかもしれません。折り返しの連絡をするときの注意点やマナーについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
就活中の不在着信!?折り返し電話のポイントと流れをケース別で解説
メールの結びの文面に迷ったらこちらの記事を参考にしてみてください。シーン別にメールの締め方について解説しています。例文もたくさん紹介しているので、内定辞退に関するメールの締め方について参考にしてみてください。
就活シーン別のメールの締め方例文集|正しいマナーで好印象を残そう
39点以下は要注意!3分であなたの面接力を確認しよう
自分の面接にどんな課題があるのか気になりませんか。面接の結果が悪くても、人事に原因を聞くことはできないので、どうやって対策したらいいかわかりませんよね。
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パニックを防ぐ! 内定辞退を伝えたときに考えられる相手の反応と対応方法
佐藤みなと
内定辞退についての期限や対応方法など詳しく教えていただきありがとうございました!
鈴木なぎさ
内定を出してくれた企業に対して誠意が伝わるように連絡をしようと思います! でもやっぱり怖いなぁ。怒られたりしないかな。
佐藤みなと
たしかに、そこはドキドキしてしまうよね。
田中キャリアアドバイザー
採用担当者の反応を考えると身構えてしまう気持ちもよくわかります。連絡する直前になって怖くなってしまった学生からの相談もよく受けますよ。では、いざ引き止められたり怒られたりしたときにパニックに陥らないように、さまざまなケースの対応方法について最後に解説したいと思います!
内定辞退の連絡に躊躇する大きな理由は採用担当者の反応が怖いからだと考えられます。いざ連絡をおこなうときに、パニックに陥ったりすることがないよう、内定辞退を伝えたときに予想できる相手の反応や対応方法について最後に解説していきます。
さまざまなパターンを想定することが、不安を和らげることにつながるかもしれません。臨機応変に対応できるように一緒に確認していきましょう。
怒られたとき|お礼とお詫びを素直に伝えよう
まず最も学生が不安に思っていることは「採用担当者に怒られないか」ということでしょう。しかし、採用担当者も毎年多くの学生を相手にしています。内定を辞退されることもある程度想定しています。そのため、基本的なマナーをしっかりと守っていれば、怒られることはあまりないでしょう。
内定承諾後であれば「裏切られた」と感じる採用担当者もいるかもしれませんが、もしも内定辞退を伝えて怒られてしまった場合には、今まで時間を割いていただいたことへのお礼と、辞退することへの謝罪を素直に伝えましょう。誠心誠意対応することが大切です。
田中キャリアアドバイザー
最もしてはいけないことは怒られそうだからと連絡をせずにいることです。怒られる可能性を少しでも低くするためにも、早い段階で連絡すること、誠心誠意対応することを心掛けましょう。
引き止められたとき|後悔をしないように曖昧な返答は避けよう
内定辞退の連絡をしたときには、引き止められる可能性も十分考えられます。しかし、ここで辞退の意思を強く持っていないと、断り切れずにあいまいな状態が続いてしまいます。
辞退の意思をあいまいに伝えることはトラブルにつながりかねません。また、辞退を伝えるのがあとになればなるほど、伝えづらくなります。
謝罪をしながらも、しっかりと辞退の意思を伝えることが大切です。
田中キャリアアドバイザー
引き止められてしまうと、罪悪感を覚えるかもしれませんが、内定辞退の意思を伝えることはあなたのファーストキャリアを左右する大事な決断です。あいまいに伝えたり、流されてしまわないように気持ちを強く持ちましょう。
理由を追及されたとき|内定辞退の意思が固いことを示そう
また、理由について追及されることもあります。次年度の採用活動の参考にしたいという意図もあるかもしれませんが、「他社で叶えられることは自社でも叶えられることではないのか」「本当に他社を選択して良いのか」と理由を追求することで内定辞退を撤回できないか画策している可能性もあります。
なるべく正直に理由は伝えた方が良いと記事の中でも解説しましたが、激しく理由を追求された場合は、すべてを正直に伝える必要はありません。
田中キャリアアドバイザー
自分の選択した道に進むことを明確に示して、内定辞退の意思が固いということを伝えましょう。ここで、内定辞退を撤回し、第一希望の企業に入社できなくなれば、その後ずっと後悔してしまうかもしれません。自分の気持ちを大事にしましょう。
キャリアアドバイザーコメント
テッ ター スェ
プロフィールを見る内定を辞退したときに入社予定の会社名を聞かれたら? 対応方法を解説
内定辞退を申し出た際、その理由を聞かれることはよくあります。また他社への入社を理由にした場合その会社名を聞かれることもあります。
結論としては、答えなくても構いませんが、答えても影響はありません。会社名を答えたからといってその会社へ連絡がいくのではないかと心配する人もいますが、それはありません。企業側のメリットが何もないからです。貴重な業務時間を使って「報復」のようなことをする人は限りなく少ないと考えて良いでしょう。
会社名を聞くのはその後の採用活動の参考にするためであって、それ以外の意図はありません。自分の採用のために時間を割いてくれたわけですから、会社名を伝えて相手に協力する方が角が立たないことが多いでしょう。どうしても会社名を伝えることに抵抗があるのであれば業界や職種を伝えることに留めておくのもひとつの手です。
呼び出されたとき|基本的に応じる必要はない
辞退を申し出て、企業側から了承を得られれば、そこで企業とのやり取りが終了します。しかし、まれに辞退を申し出た学生を会社に呼び出すことがあります。
呼び出される理由は企業によって異なりますが、どうしても入社してほしい人材であると評価された可能性が高いです。しかし、辞退の意思が固い場合には呼び出しには基本的に応じる必要はありません。
会社に訪問することになると、強く引き止められることはもちろん、長時間説得され、辞退の意思が揺らいでしまう可能性があるからです。
呼び出しを断るときの伝え方
- 誠に恐縮ではございますが、内定辞退の意思は固いため御社にお伺いすることはお断りさせていただきます。大変申し訳ございませんが、どうぞよろしくお願いいたします
- 苦渋の決断ではございますが、今後心変わりすることはありません。せっかく面談の機会をいただきましたが、今回は訪問を控えさせていただきます。ご容赦くださいますようお願い申し上げます
後戻りできないからこそ! いつまでに内定辞退の連絡をすべきかしっかり考えよう
田中キャリアアドバイザー
いかがでしたでしょうか? 内定辞退の期限や基本マナー、連絡方法について理解できましたか?
佐藤みなと
はい! 今まで選考対策ばかりしてきたので、内定辞退に関するマナーや連絡方法はさっぱりわかっていませんでした……。今回田中さんに教えてもらったことを参考にしながら、自分の納得のいくように就活を終えられるように辞退連絡をしようと思います!
鈴木なぎさ
承諾後の辞退で怒られたらどうしよう、強く引き止められたらどうしようと、とても悩んでいたので、今回田中さんの解説が聞けて、不安が解消されました! 選考をおこなってくれた企業に対して感謝の気持ちを忘れずに、誠意ある辞退連絡をしたいと思います。
田中キャリアアドバイザー
2人ともしっかり理解できているようで安心しました。もしもトラブルに発展してしまったということがあれば1人で抱え込まずいつでも相談してくださいね。
記事の編集責任者 小山内 隆
この記事のアドバイザー