目次
参加しないのはもったいない! サマーインターンで内定に一歩近づこう
伊藤うみ
なぎさちゃんは来週、サマーインターンに行くんだよね! いいなあ、私も大学の実験さえなければ行くのになあ。
佐藤みなと
でも、本当に行った方が良いのかな? 僕も友達が行くって言っていたけれど、いまいちメリットがわからなくて。
鈴木なぎさ
うーん……。私も詳しいことはわからないなあ。でも、とりあえず参加しないよりはしておいた方が良いんじゃないかな。
田中キャリアアドバイザー
ちょっと待ってください! 確かに参加がおすすめですが、目的をはっきりさせてこそ内定にも一歩近づくというもの。「何となく参加」はもったいないです!
鈴木なぎさ
そうなのですか!?
田中キャリアアドバイザー
はい! 私がメリットやインターンを充実させるためのポイントを解説するので、サマーインターンでぜひ就活を前進させましょう!
多くの企業が夏におこなう就活のイベント、サマーインターン。メリットが盛りだくさんのため参加がおすすめですが、「そもそもインターンって何?」「どうやったら参加できるの? 」などの疑問を持つ就活生も多いでしょう。
この記事ではメリットや参加方法、内定に1歩近づくサマーインターンにするためのポイントについて解説しています。よく確認して、今後の選考に活かせるようになりましょう。
そもそもインターン自体の意味がよくわかっていない場合には、こちらの記事で基本を確認しておきましょう。
インターンの意味を徹底解剖! 期間や種類で変わる用語をすべて紹介
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まずはチェック! サマーインターンって一体何?
佐藤みなと
そもそも、サマーインターンって一体何なのでしょうか?
伊藤うみ
何となく「仕事を体験するもの」というイメージがありますが、何をするイベントなのかわかりません。
田中キャリアアドバイザー
では、最初に「サマーインターンとは何か」というところを確認していきましょう!
鈴木なぎさ
お願いします!
サマーインターンの内容|体験型・セミナー型などさまざま
一口にサマーインターンと言っても、その内容は企業やコースによってさまざまです。たとえば次のような内容がありますよ。
サマーインターンの内容
- 体験型:実際の現場にでて業務を体験
- セミナー型:セミナーのような形で業界や企業についての知識を深める
- グループワーク型:グループで課題解決策を考えたり企画を立案したりする
それぞれ学べるものが異なるため、自分が何を得たいのか明確にして、目的に合ったものを選ぶことが大切です。
田中キャリアアドバイザー
たとえば、ある程度仕事の内容はイメージできていてもっと深く知りたい場合、セミナー型よりも実務型のものの方が向いていますよね。
鈴木なぎさ
確かにそうですね! 目的を持って、それを達成できそうなプログラムを選ぶことが重要なのですね。
サマーインターンの時期|夏休み中に開催! 時期は7~9月頃
その名のごとく、サマーインターンとは夏の期間に開催されるインターンシップのことを言います。企業によって細かな開催時期は異なりますが、大学の夏休み期間である7~9月頃に開催されることが多いですよ。そのため、学生にとって最も参加しやすい時期におこなわれるインターンシップとも言えますね。
参加するのは、主に来年就活を控えた大学3年生。しかし、プログラムによっては参加資格が「大学または大学院在学中の学生」であることも少なくありません。そのため、たとえば大学4年生や2年生などでも参加可能ですよ。
伊藤うみ
何となく夏に開催されるイメージがあったけれど、そうか、夏休みか……。もしかしたら、実験の合間に参加できるかも。
大学2年生でのインターン参加についてはこちらの記事で解説しています。合わせてチェックしておきましょう。
2年生からのインターンで就活成功まっしぐら! 参加ポイント一挙解説
サマーインターンの期間|数日間のものから数週間のものまである
期間は、数日間のものから数週間のものまでさまざまです。
佐藤みなと
長ければ長いほど、深く仕事を理解できそうですね!
田中キャリアアドバイザー
そうですね! でも、短期間のものにもメリットはあるのです。
期間の長いものであれば、より深くその企業や仕事について知ることができるでしょう。一方で、短期間のものは日程調整がしやすく、また、複数のインターンに参加できるのも魅力です。
「いろいろな経験をしたいか」「どちらの方が参加しやすいか」など考えたうえで、どれに参加するか決めましょう。
伊藤うみ
数日間のものもあるのですね! それなら、夏休み中だし参加できそう!
期間の長い長期インターンについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、興味のある人はぜひ参考にしてみてください。
誰でもわかる! 長期インターンガイド|初歩から実践まで徹底解説!
サマーインターンの参加方法|オンラインで参加可能なものもある
また、プログラムによってはオンラインでの参加が可能なものも増えています。そのため、たとえば現住所と離れた場所にある企業のサマーインターンにも、インターネット環境さえあれば参加が可能ですよ。
佐藤みなと
私は地元企業への就職も考えているのですが、今住んでいるところからは遠くて……。でも、オンラインで参加できるものもあるなら、探してみようと思います!
オンラインでのものなら、対面式よりもリラックスして臨みやすいですし、移動時間の短縮や交通費の節約にもつながりますよ。
鈴木なぎさ
遠く離れた企業だと、どうしても移動時間やお金の問題を考えてしまいます。でも、オンラインならその心配が不要で良いですね!
インターンについてもっと詳しく知りたい人はぜひこちらの記事も合わせて確認してくださいね。
インターンとは? 意味・特徴・時期・準備・すべきことを一挙解説!
あなたが受けないほうがいい職業を確認してください
就活では、自分が適性のある職業を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
適職診断で強み・弱みを理解し、自分がどんな職業に適性があるのか知りましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
参加が圧倒的におすすめ! サマーインターンの魅力7選
佐藤みなと
サマーインターンにはメリットがあるようだ、とはなんとなく思ったのですが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?
伊藤うみ
私も参加できそうなのでぜひしたいと思うのですが、もっと魅力を知りたいです!
田中キャリアアドバイザー
良いでしょう! では、サマーインターンの7つの魅力を解説しますね!
魅力①広がる選択肢! 実施企業が他の時期よりも多い
サマーインターンの魅力としてまず挙げられるのが、選択の幅の広さです。確かに、サマーインターンは明確に「この時期におこなう」と決められているものではないため、企業ごとに実施時期が異なります。
しかし、学生の休暇の時期と重なる夏と冬、その中でも特に夏はインターンを実施する企業が多いのです。そのため、志望業界・志望職種のものや、自分のスケジュールに合ったものを見つけやすいですよ。
伊藤うみ
たくさんの選択肢がある夏だからこそ、自分に合った内容・日程のプログラムを見つけやすいということですね!
田中キャリアアドバイザー
そのとおりです!
魅力②学業と両立しやすい! 日数をかけてがっつり体験できるものが多数
学生が授業などの心配をすることなく参加できる夏休みの時期だからこそ、複数日にわたっておこなわれるものも数多くあります。就活生にとっては、学業との兼ね合いを考えずに済むのも魅力ですね。
佐藤みなと
確かに、授業のある時期だと土日など限られた日程でないと影響が出てしまいますね……。予定の融通がききやすい夏休み中の参加だったら、曜日や期間にもあまり縛られないで済みそうです!
さらに、ある程度長い期間おこなわれるサマーインターンに参加することで、より企業や業界への理解を深められますよね。このように、夏休みだからこそ複数日にわたるものにも参加しやすく、理解も深められるのです。
伊藤うみ
参加しやすいだけでなく、企業理解・業界理解を深められるなんて……! これは確かに参加した方が就活をもっと進められそうです!
魅力③夏休みを活かそう! 複数インターンへの参加も可能
夏休み期間だからこそ、複数プログラムに参加できるのも魅力です。複数参加することで、企業ごとや職種ごとの比較ができるようになりますよ。
田中キャリアアドバイザー
参加しなければならない数が決まっているわけではありませんが、複数に参加すれば比べやすくなりますよね。
鈴木なぎさ
そうですね! そして、複数参加するならスケジュールに余裕のある夏休みの時期が良い、ということですね!
授業のある期間では、なかなか予定を調整するのが難しいもの。しかし、夏休みですので、その心配は無用なのです。
魅力④マッチする職場探しのヒントに! 向き・不向きを体感できる
インターンとは、その職業の体験を通じて企業・業界・職種などへの理解を深めること。そのため、参加することで「やっぱりこの仕事は向いていないかも」「この仕事、意外と楽しい」などの向き・不向きを体感できるでしょう。
また、夏休み中なら複数参加も可能ですし、そうすることでより自分に合った仕事・職場探しのヒントが得られますよ。
伊藤うみ
仕事の大まかな内容は調べればわかるけれど、自分に向いているかどうかって確かによくわからないですよね。
田中キャリアアドバイザー
そうなんです! そのため、インターンで仕事を体験するのがおすすめなんですよ。
魅力⑤内定に向けた早めの一歩! 夏から選考対策ができる
参加するためにESや面接などの選考を受けなければならない場合もあります。サマーインターンではこのような選考を夏の早い段階から経験できるため、アピール方法や伝え方などの対策を早めにできるようになるのです。
翌年に就活を控えた学生にとって、サマーインターンは夏から就活の選考対策を始める格好の機会。対策が早い段階でできるのが魅力的ですね。
田中キャリアアドバイザー
企業によっては、参加者を選ぶ選考があることも。そのため、インターンで職業理解を深めるだけでなく、選考そのものに慣れられるのもメリットとして挙げられます。
鈴木なぎさ
それを早い時期から経験できるなんて、良いことづくめですね!
魅力⑥志望の納得感アップ! 企業理解・業界理解を深められる
さらに、参加することで企業理解や業界理解を深められることも参加メリットの1つ。確かに社風や業界の展望のように調べればある程度わかることもありますが、百聞は一見に如かず。経験に勝るものはないでしょう。
たとえば企業の社風を調べて「風通しの良い社風」とわかっても、具体的にどのように風通しが良いのかはわからないもの。実際に企業で働いてみることで「意見を求められることが多い」など体感できるでしょう。仕事内容も同様に、「商品のデザインを考える仕事」から「かっこよさ以外にた商品との差別化にも配慮が必要なのか」など理解を深められますよ。
伊藤うみ
確かに、気になる仕事について調べても、「これをやってるんだな」とは思ってもその大変さや楽しさなど詳細はわかりません。
田中キャリアアドバイザー
そうですよね。そこで有効なのがインターンです。より具体的に企業や業界のことをインプットできますよ。
企業理解や業界理解は、志望動機や企業選びの軸など、就活で聞かれるあらゆる質問の説得力を上げるのに必ず役立つもの。つまり、サマーインターンでの学びは本選考でも大いに役立つのです。
魅力⑦内定への近道にも!? 選考で優遇されることがある
サマーインターンの魅力は数多くありますが、その中で最も就活生に魅力的なポイントは「選考で優遇されることがある」ということでしょう。
具体的には、「書類選考・一次接免除」「リクルーターが付き就活では最終選考のみ」「内定直結」などの優遇がある場合もありますよ。志望企業がインターンを優遇しているかどうかは採用サイトや口コミサイトなどから調べられますので、チェックしてみるのも良いですね。
佐藤みなと
内定直結だなんて、それは気になりすぎます!
田中キャリアアドバイザー
企業によって、優遇しているところ、そうでないところなどさまざまなので、志望企業はどうなのか調べてみてくださいね!
リクルーターについてさらに詳しく知りたい人はこちらの記事をチェックしてみてください。
リクルーターとは企業と学生の架け橋! 特徴や4つの役割を大解剖
キャリアアドバイザーコメント
若林 真穂
プロフィールを見るインターンは良い就活の第一歩
サマーインターンは、実際に会社や仕事に触れることができ、ネット上では得られない情報を得られます。また早くから就職活動の対策をスタートさせることができるなど、さまざまなメリットがありますから、ぜひ参加をお勧めします。
いまいち参加のモチベーションが上がらない、もしくは優先度が低い、というのはインターンのメリットや重要度が理解できていないことが原因です。
何より、企業がわざわざお金と時間をかけてインターンを実施している意味を考えてみましょう。インターンをすることでお互いの理解度が増し、ミスマッチを防ぎ、よりよい採用活動・就職活動が実現するからです。
インターンのメリット、企業側の意図などをきちんと理解して、ぜひこの機会を有効活用してくださいね。
就活は、適職診断からはじめてください
就活では、自分が適性のある職業を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
適職診断で強み・弱みを理解し、自分がどんな職業に適性があるのか知りましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
サマーインターンに参加する3つのステップ
伊藤うみ
ここまで田中さんのお話を聞いてきて、私もぜひ参加したくなってきました!
佐藤みなと
私もです! でも、どうやったら参加できますか?
田中キャリアアドバイザー
参加に意欲的になってくれて嬉しいです! サマーインターンには3ステップで参加できますよ。
伊藤うみ
思ったよりも大変ではなさそうですね! ぜひ教えてください!
ステップ①どのサマーインターンに行く? まずは興味のある分野を探そう
サマーインターンに参加するために最初にすべきは、興味のある分野を探すことです。興味のある分野のインターンに参加した方が、より主体的に参加し、多くを吸収できるでしょう。
具体的には「業界」「職種」「向き・不向き」などの基準で探すのがおすすめですよ。
興味のある分野の探し方
- 業界で選ぶ
- 職種で選ぶ
- 向き・不向きで選ぶ
田中キャリアアドバイザー
それでは、各探し方について解説します!
業界で選ぶ|サマーインターンの選び方
1つ目の探し方は、業界で選ぶ方法です。業界とは、「金融」「小売」「商社」「広告・出版・マスコミ」のように企業を事業内容などで分類したものを言います。自分が興味を持っている商品や産業に関係のある業界を見つけ、その中から参加するインターンシップを探してくださいね。
きっかけは「車が好きだから製造業」「何となくITに興味がある」などの些細なもので大丈夫です。まずは興味の持てる業界を発見しましょう。
業界の例
- 官公庁・団体
- 金融
- 広告・出版・マスコミ
- 小売
- サービス
- 商社
- ソフトウェア・通信
- メーカー
佐藤みなと
私は広告業界に興味があります! ……でも、こんな思い付きみたいな感じで良いのでしょうか?
田中キャリアアドバイザー
選考までにもう少し具体的な動機にする必要はありますが、「興味がある」「やってみたい」を経験し、学ぶのがインターン。そのため、「それじゃ絶対にだめ」というわけではありません!
佐藤みなと
そうなんですね!
職種で選ぶ|サマーインターンの選び方
業界ではなく、興味のある職種で選ぶ方法もあります。職種とは、業務の内容に応じて分類されたもののことです。たとえば、企画・営業・ITエンジニア・コンサルタントなどがありますね。
職種の例
- 法人営業
- 個人営業
- MR・MS
- BA
- コンサルタント
- 介護職
- アナリスト
- 企画
- マーケティング
- バイヤー
- コピーライター
- 記者
- ITエンジニア
- 士業
- 経理
- 人事
- 法務
- 広報
田中キャリアアドバイザー
ここで紹介した職種はあくまで一例ですので、自分の興味に応じて調べられるとより良いですね!
職種によっては、さまざまな業界にわたって存在するものもあります。しかし、業界や企業ごとに細かな仕事内容などは異なるもの。まずは興味のある職種を探し、そのうえで「どの業界が良いかな」と考える方法もおすすめですよ。
理系の学生で、専門的な職種のインターンに参加したいと思っている人は、次の記事をチェックしてみてくださいね。インターンの探し方や、選考対策について解説しています。
【理系学生のインターン事情とは】探し方から選考対策まで一挙公開
向き・不向きで選ぶ|サマーインターンの選び方
自分の向き・不向きで興味のある分野を探す方法もあります。
業界や職種で探す場合、「自分のやりたいこと」に着目しますが、向き・不向きで探す場合には「得意なこと(不得意なこと)」が基準になります。そのため、「やってみたら興味が湧いてきた」などの思わぬ出会いにつながる可能性もありますよ。
伊藤うみ
たとえば、「文章を書くのが得意だからライター」といった感じですか?
田中キャリアアドバイザー
そのとおりです! 反対に、「営業に興味はあるけれどコミュニケーション能力に自信はない」などの場合にあえて営業のインターンを選んで参加するのも良いでしょう。
佐藤みなと
あえて苦手に取り組んでみることで、「意外と楽しい」などの発見もあるかもしれませんね!
いつまでに参加したいインターンを選ぶべきなのか、スケジュールに悩む人はとても多いです。こちらの記事ではインターン参加までのスケジュールを詳しく解説しているので、ぜひ合わせて確認するようにしてくださいね。
インターンはいつからがベスト? 年間計画とすべき準備を徹底解説
インターンは締切厳守! 準備〜実施までのスケジュールを徹底解説
ステップ②情報収集が重要! 参加するサマーインターンを選ぼう
興味のある分野を見つけたら、次はその分野のサマーインターンを探し、選びましょう。就活情報サイトを使うと効率的に情報を得られますよ。また、各企業の採用サイトなどでは、より詳細に内容を公開している場合があるのでぜひチェックしましょう。
この際に重要なのが、プログラムの内容です。たとえば、「実際の仕事に触れてみたい」場合には現場での実務を経験できるものを選べば目的を達成しやすいでしょう。同様に、企業の理解を深めたいなら社員との交流の場などがあると理解しやすいですね。
田中キャリアアドバイザー
このように、参加するものを選ぶためには、「どの企業がどのようなプログラムを実施しているのか」という情報が必須なのです。
伊藤うみ
しっかりと情報を集めたうえで選んでこそ自分の糧にしやすい、ということですね!
田中キャリアアドバイザー
はい! そして、参加したいプログラムを選んだら期日までに申し込みましょう。
ステップ③サマーインターンの選考を受ける
企業によっては、サマーインターンに参加するために選考を受けなければならない場合もあります。
佐藤みなと
ひえっ、選考があるのですか!?
田中キャリアアドバイザー
そうなんです。でも、この選考を乗り越えれば希望するプログラムに参加できますよ! もう一息です!
選考の内容は企業によってさまざまです。書類選考・適性検査・面接など、思っているよりもしっかりと選考される場合もあるので対策は必須ですね。
田中キャリアアドバイザー
選考の対策方法については後ほど解説します!
インターンに応募すると企業とのやり取りが始まります。こちらの記事ではインターンの申し込みや日程調整などインターンに関するすべてのメールの返信マナーについて詳しく解説しています。事前にチェックしておきましょう。
例文11選! インターンシップのメール返信テクニックを大公開!
いくつ応募するべき? サマーインターンのベストな参加数とは
伊藤うみ
思った以上にメリットがあってびっくりしました! 参加方法もわかったので、早く参加するインターンを見つけようと思います。
鈴木なぎさ
ところで、何個ぐらい参加すれば良いのでしょうか? 私は既に来週参加予定なのですが、今までのお話を聞いていると「1社じゃ少ないのかな? 」と思ってきました。
田中キャリアアドバイザー
良い質問ですね! それでは次に、「いくつのインターンに参加すべきか」という疑問に答えていきます!
鈴木なぎさ
よろしくお願いします!
サマーインターンは参加数よりも参加目的が重要
「たくさん参加した方が良いのかな」と不安に思う就活生も少なくないでしょう。しかし、大切なのは参加件数ではなく、そこからどれくらいの学びを得たかです。件数を気にしすぎる必要はありません。
サマーインターンで多くを学ぶためには、明確な目的意識を持って参加することが大切です。「これを知りたい! 」などの目的が明確な方が、必要な情報を感度よくキャッチできるもの。そうすることで、着実に学びを蓄積できるのです。
鈴木なぎさ
たくさん参加すれば良い、というわけではないのですね!
2社以上のサマーインターンに参加すると比較しやすい
田中キャリアアドバイザー
参加数よりも参加目的が大切、というのも事実ですが、やはり2社以上に参加しておくのがおすすめですよ。
確かに参加件数よりも参加目的が重要ではありますが、やはり件数が多い方が自然と学びも増えるもの。2社以上経験していれば、異なる環境同士を比較して考えることもできるため、より多くの発見ができるでしょう。
もちろん、「何が何でも2社は参加すべき」というわけではありません。しかし、たった1つの材料で将来を考えるよりも、複数の材料で考えた方がわかりやすく、確実さも上がるでしょう。そのため、できるだけ2社以上に参加するのがおすすめなのです。
伊藤うみ
2社か……。でも、数日間で終わるものもあるので、夏休み中だったら行けるかも!
田中キャリアアドバイザー
複数のインターンに参加できるのは夏休み期間だからこそ。ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
インターンに参加することは、良い仕事を探す判断材料になります。次の記事では良い仕事とは何かを解説しているので、自分は何をしたいのかもう一度整理してからインターンに臨んでみてくださいね。
良い仕事の条件とは? 自分に合った仕事の見つけ方を実例付きで解説
キャリアアドバイザーコメント
テッ ター スェ
プロフィールを見る同一業界の2社以上に参加すると比較しやすい
サマーインターンでは、1業界に2社は参加しておくのがおすすめです。理由は、比較検討の材料が得られるからです。同じ業界でも企業によって力を入れていることや社風など違いはあるもの。同じ業界のインターンに参加することで違いがわかりやすくなります。2つの業界について知りたいと思ったなら、それぞれ最低2つ、計4つの参加ができると良いでしょう。
ただし、自身の予定などとの兼ね合いもあるので、あくまで目安です。インターンは夏以外にもあるため、夏以外での参加を計画するのも1つの方法です。何がなんでも夏に各業界2社以上は参加しなければならないということではありません。
なお、数多く参加しすぎて、結局何を学んだのかわからなくなることがないようにしましょう。目的をもって一つひとつのインターンに参加するのです。そして振り返りをして学んだことを整理し、夏以降の就職活動の材料として生かすことが大切ですよ。
全落ちが不安!? サマーインターンの選考を突破するコツ
佐藤みなと
なるべく複数参加した方が良いというのはわかったのですが、私は選考が不安です。
鈴木なぎさ
私もです。来週参加予定のものは選考がなかったのですが、今後選考があったら落ちてしまうかもしれません。
田中キャリアアドバイザー
誰しも選考を受けるのは不安なものです。私が選考突破のポイントを解説するので、ぜひ実践してくださいね!
伊藤うみ
わかりました! それでは解説、お願いします!
ES・面接の頻出質問はコレ! 事前に掘り下げておこう
選考の突破率を上げるためには、頻出質問の対策がマストです。具体的には、次のような質問をされる場合が多いので、回答に困らないように準備しておきましょう。
サマーインターン選考の頻出質問例
- 自己紹介
- 志望した動機
- 学びたいこと
- 自己PR
- 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
面接の場合、ESに沿って聞かれることもあります。矛盾のないよう、しっかりとESの内容を把握しておくことも大切です。
田中キャリアアドバイザー
ESは提出前にコピーを取ったりデータを残したりしておき、あとで確認できるようにしましょう。
自己紹介については、こちらの記事を確認してください。
例文15選|1分間の自己紹介は一点集中のアピールで心を掴む!
ガクチカのアピール方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。あわせてチェックしてくださいね。
ガクチカに特別なエピソードは不要! 評価される作り方を徹底解説
インターンの志望動機についてはこちらで解説しています。あわせてチェックしましょう。
例文15選|インターンシップの志望動機をスルスル書く方法徹底解説
適性検査がある場合も! WEBテストの対策をしておこう
選考の一貫として、適性検査を受けなければならない場合もあります。「すごく難しい」というわけでは決してなく、おおむね中学生程度の知識などがあれば解けるものです。対策すれば確実に効果が出ますので安心してくださいね。
佐藤みなと
適性検査って難しいのかと思っていましたが、そこまで身構えなくても良いのですね!
田中キャリアアドバイザー
はい! ただし、対策はしておきましょう。
適性検査は、難しくないとはいえ初めて解くと問題の形式に適応できません。また、制限時間もあるため焦って間違えたり時間切れになったりする場合があるのも事実。確実に得点するためには対策本を反復して取り組むことが効果的ですので、ぜひ対策しましょう。
キャリアアドバイザーコメント
神谷 政利
プロフィールを見る全落ちの回避には綿密な準備が大切
人気企業などはインターン参加に高いハードルが設けられていることがあります。そのような場合、本選考に臨むくらいの気持ちで準備する必要がありますよ。ESや面接練習なども、この夏のインターンで内定をとるというくらいの気持ちでおこないましょう。
選考突破のためには、就活に関する媒体などで、サマーインターンのページだけではなく、4年生の本格的な就活時期の情報を参考にしてみるのも1つの方法です。自己分析の方法や面接の準備の仕方、面接時の注意点など役立つ情報が満載です。
また、自分の感覚だけで何となく準備しないのも大切。先輩たちの成功談・失敗談を学び、キャリアセンターの人にも相談できるなら相談するなど、さまざまな人から情報を得ましょう。
3年生のサマーインターンは準備ができていない人との差もつきやすいですから、むしろチャンスと思ってしっかり準備して臨んでくださいね。そうすれば全落ちすることなく、いろいろなインターンに参加できるようになりますよ。
「参加しただけ」は効果半減! 濃いサマーインターンにする4つのポイント
伊藤うみ
参加方法も選考対策もわかったので、なんだか私も参加できそうな気がしてきました!
鈴木なぎさ
ところで、私は「何となくでの参加はもったいない」と言われたのがまだ引っかかっています。どのような姿勢で参加すれば良いのでしょうか?
田中キャリアアドバイザー
よく覚えていてくれて嬉しいです! 実は、サマーインターンを充実させるためには4つのポイントがあるのです。
佐藤みなと
そうなんですか!?
伊藤うみ
気になります! 早く教えてください!
ポイント①脱・受動的! 参加目的を明確にして臨もう
サマーインターンを充実させるためにまず大切なのが、「目的を明確にして臨む」ということです。「業界について理解を深めたい」など明確な目標を持っていた方が、アンテナ高く情報を吸収できますよね。
また、目的を明確にしてこそ、主体性を持って行動できるでしょう。サマーインターン次第で選考で優遇される可能性を考えると、主体的な行動はまさに良いことづくめ。このように、多くを学び、今後の選考につなげるためには、目的意識を持つことが大切なのです。
鈴木なぎさ
だから「何となく参加はもったいない」とおっしゃっていたのですね!
田中キャリアアドバイザー
そうなんです! せっかく参加するのに、目的が無くては学びも半減。明確な目標を持って臨みましょう。
ポイント②「わからない」を放置しない! サマーインターンでは積極的に質問しよう
サマーインターンで多くを学ぶためには、感じた疑問を放置しないことが重要です。社員と接することのできる機会であることを活かし、積極的に質問しましょう。
伊藤うみ
私はつい遠慮してしまうことが多いのですが、後悔のないよう積極的に質問しようと思います。
自ら質問することは、やる気の高さのアピールにもつながるでしょう。選考の優遇につながる場合もあることを踏まえれば、学びが増え、内定にも近づきまさに一石二鳥。疑問を放置せず、積極的に質問していきましょう。
田中キャリアアドバイザー
とはいえ、会社ホームページに書かれているような、調べて簡単にわかることを聞くのは逆効果。参加前に、ある程度その企業のことは調べておきましょう。
インターンでの質問の仕方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。インターンの充実度を上げるためにも、質問テクニックをマスターしましょう。
インターンで使える質問60選|4つのテクニックで就活情報をゲット
ポイント③これが就活にも活きてくる! サマーインターンでは感じたことを振り返ろう
帰ってきたら、なるべくその日のうちに感じたことや学んだことを振り返りましょう。
学んだことも時間と共に記憶から消えていくもの。鮮明なうちに記録に残しておけば後日振り返れますので、必ず紙などに記録してください。
田中キャリアアドバイザー
サマーインターン中に「この仕事のこういう部分良いな」などの感想や、業界に関する学びなど、たくさんのことを得るでしょう。でも、いつまでも完璧に覚えていることはできませんよね。
佐藤みなと
だからなるべく早いうちに振り返りをして、記録に残すことが大切なのですね!
ポイント④お互いに切磋琢磨! 就活の仲間を作ろう
サマーインターンでは同じ就活生とも知り合うもの。今後共に就活を頑張る仲間をつくることもおすすめです。
切磋琢磨できる仲間がいれば選考などの情報交換ができますし、悩み相談などもできます。1人で頑張るのも素晴らしいことですが、お互いに高めあえればより就活も頑張れるでしょう。サマーインターンは、そういった仲間を得る格好の機会ですよ。
鈴木なぎさ
ついつい内容ばかりに気を取られがちですが、こういった所にも視野を広げることで、より充実させられるのですね!
田中キャリアアドバイザー
そうなんです!
インターン当日の服装は、スーツ以外を指定される場合も。この記事を読んで、何を着るかで迷わないようにしておきましょう。
インターンシップの服装にもう迷わない! 選び方のポイント徹底解説
キャリアアドバイザーコメント
若林 真穂
プロフィールを見るインターンは一種の投資
インターンに参加する「最終的な目的を見失わない」ことを強く意識しましょう。
インターンとは一種の投資。「参加してよかった」という感覚だけで終わらせてはいけません。目的を達成するために、この時間を投資しているのだという意識を準備の段階から持ちましょう。そして、自分の貴重な時間とお金を投資して参加したインターンから、最大限のリターン(学び)を得て、内定獲得という最終目的のために活用するのです。
このような意識で臨めば、「最大限の学びを持ち帰るぞ」という前向きな姿勢になりますし、「今回のインターンではこれを知りたい」という目的を明確にできます。そして、インターン中に積極的に質問でき、終了後も、何を学んだか、今後の就活にどうやって生かすかということを自然と振り返るでしょう。
こういった「目的意識」や、時間をかけることを投資と考えるマインドは、社会人になってからもとても役立つのでぜひ試してみてください。
サマーインターンに参加して内定に一歩近づこう!
田中キャリアアドバイザー
ここまで、メリットや参加方法について解説してきましたがいかがでしたか?
伊藤うみ
インターンは日数がかかるので参加が難しいと思っていたのですが、短期間のものもあるし、夏休み期間ならスケジュールも融通しやすいのでぜひ参加しようと思います!
佐藤みなと
それに、思った以上に魅力がいっぱいでした。これは参加しないわけにはいきません!
田中キャリアアドバイザー
そういっていただけると解説したかいがあって嬉しいです!
鈴木なぎさ
それから、サマーインターンをより充実させるための方法がわかったのも助かりました! さっそく、来週からのインターンで活かしていきます!
田中キャリアアドバイザー
素晴らしい心がけです! サマーインターンは、就活を大きく前進させられるイベントの1つ。実りある時間を過ごしてくださいね!
記事の編集責任者 小山内 隆
この記事のアドバイザー