「好き」だけでは伝わらない! アパレル業界の志望動機は事前準備が必要

鈴木なぎさ
うーん。悩むなぁ。

佐藤みなと
鈴木さん! 何に悩んでいるの?

鈴木なぎさ
アパレル業界の企業にエントリーしようとしていて、今応募書類を作成中なのだけど、志望動機を書くのに苦戦していて……。

佐藤みなと
そうなんだ! アパレル業界って素敵だよね。でも、アパレル業界の志望動機って「服が好き」とか「憧れのブランドだから」とか他の学生も書いていそうな志望動機になりがちかも……。

鈴木なぎさ
まさにそうなの! 好きな気持ちは本当だけど、好きだけで良いのかな……。

田中キャリアアドバイザー
お困りのようですね。

佐藤みなと
田中さん!

田中キャリアアドバイザー
アパレル業界の志望動機で悩んでいるようですね。では、今回はアパレル業界の志望動機の作り方について解説しましょう! アパレル業界の魅力もたっぷりお伝えします!

鈴木なぎさ
うれしいです!

佐藤みなと
よろしくお願いします!
アパレル業界の志望動機は特に「服が好き」であったり「憧れのブランドだから」といった理由が思い浮かぶかもしれませんが、実はそれだけでは選考通過は難しいのです。
今回は魅力あふれるアパレル業界について、幅広い職種や仕事内容について紹介するとともに、志望動機の作成の仕方や注意点まで解説していきます。一緒に確認していきましょう。
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超入門! 意外と答えられない「アパレル」と「ファッション」の違い


田中キャリアアドバイザー
ちなみに、2人は「アパレル」と「ファッション」の明確な違いについてご存じでしょうか?

佐藤みなと
そう言われてみるとわからないかもしれません……。

鈴木なぎさ
同じ意味として使っていたかも。

田中キャリアアドバイザー
2つは似ている言葉ですよね。まずは「アパレル」と「ファッション」の言葉の違いについて解説していきましょう!
「アパレル」は、フランス語の「appreiller(適合させる)」が語源で、衣料品や既製服全般のことを指し、商業的な意味合いが含まれていることが特徴です。
一方「ファッション」は、ラテン語の「factio(作ること)」から来ており、衣料品だけではなく、アクセサリーやメイク、ヘアスタイル、小物なども含めた身に付けるもの全般を意味します。
アパレルは衣服のことを指していて、ファッションは衣服だけではなく、化粧品やアクセサリーも含まれます。ファッション業界の中にアパレル業界がふくまれるという構図になっているのです。

田中キャリアアドバイザー
アパレルの意味をしっかりと理解したうえで業界知識を深めていきましょう!
他業界の志望動機作成方法について知りたい人はこちらもチェックしてみてくださいね。
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志望動機を書くには必要不可欠! アパレル業界を深くまで理解しよう


鈴木なぎさ
アパレルとファッションの言葉の意味に明確な違いがあったとは知りませんでした!

田中キャリアアドバイザー
混同して使われがちですが、しっかりと言葉の意味を理解したうえで、アパレル業界について考えていきましょう。

佐藤みなと
では、ここからはアパレル業界について詳しく解説していただけるということでしょうか?

田中キャリアアドバイザー
その通りです! アパレル業界の特徴や魅力、最近の動向についてたっぷり解説していきます。ついてきてくださいね!

鈴木なぎさ
よろしくお願いします!
アパレル業界とは
くり返しになりますが、アパレル業界は衣料品に関する業界になります。衣料品の企画、製造、販売までおこなっています。トレンドの移り変わりが激しいといった特徴もあります。
そのため、各ブランドごとに戦略もさまざまです。アパレル業界についての基本的な知識を習得したうえで、各企業の特性や力を入れていること、戦略などを調べていきましょう。

田中キャリアアドバイザー
ここから、アパレル業界のこれまでの歩みや魅力、動向についてお伝えしますが、消費者の目線ではなく、実際に働くことを想定しながら業界について理解してみてくださいね。
アパレル業界のこれまでの歩み

田中キャリアアドバイザー
アパレル業界のこれまでの歩みを簡単に説明します!

鈴木なぎさ
歴史を振り返ることで、今までさまざまなトレンドが移り変わり、業界が進化してきたことがわかるというわけですね!
既製服が普及し始めたのは戦後になってからと言われています。1970年代に入ると、今までは皆が同じような服を身に着けていましたが、徐々に自分を表現するファッションが流行し、ファッションビジネスが一気に進みました。
1980年代のバブル期に入ると、さまざまなブランドの服をそれぞれの消費者が楽しむようになりました。1990年代には、特定のブランドに限定せず、複数のブランドの製品をそろえるセレクトショップの出現により、ブランドではなくデザインで服を選ぶようになります。
現在は、アパレルの低価格化が進み、流行のデザインの製品を低価格に抑えて販売するファストファッションと呼ばれるビジネスモデルを採用する企業が増えてきています。

佐藤みなと
社会的な影響を受けながら、アパレル業界は変化してきたのですね!
アパレル業界ならではの魅力

田中キャリアアドバイザー
アパレル業界の概要について理解できたでしょうか……?

鈴木なぎさ
ばっちり理解できました!

佐藤みなと
流行が変わるスピードが速いので、さまざまな情報をキャッチしていく力がもとめられそうですね……!

田中キャリアアドバイザー
そうですね! 2人ともしっかり理解できていますね。

鈴木なぎさ
でも、実際に自分が働くとなるとどうなのだろう……。

佐藤みなと
働くうえでどのような魅力があるのかな……。

田中キャリアアドバイザー
アパレル業界で働く魅力、気になりますよね。では、ここからはアパレル業界で働く魅力について詳しく解説していきます!
移り変わりの激しいアパレル業界。そんなアパレル業界で働く魅力を知りましょう。志望動機作成のヒントになるかもしれないので、要チェックです。
【魅力①】好きなブランドの仕事ができる
まず、最も大きな魅力は「好きなブランドの仕事に携われる」ということではないでしょうか。今まで自分が身に着けていたブランドや憧れだったブランドで働くことは、仕事へのモチベーションアップにつながるでしょう。
好きなブランドの衣服に囲まれて仕事ができるのは、とても幸せなことです。また、もっとブランドを良くしたいという気持ちから、明確な目標をもって仕事ができるかもしれません。それは自身のキャリアアップを考えるうえで非常に重要な要素となるでしょう。

鈴木なぎさ
自分の好きなブランドに携われるのであれば、大変な仕事も乗り越えられるかもしれませんね!
【魅力②】コミュニケーションスキルが身に付く
アパレル業界では、販売職からスタートすることが多い傾向にあります。販売職は他の職種に比べて、たくさんの顧客とかかわる機会があります。そこで必要とされるのがコミュニケーションスキルです。
また、顧客とコミュニケーションをとることで、今何がもとめられているのか、どのような衣服であれば喜んでもらえるのかといった顧客のニーズをつかむことができます。
顧客のニーズをつかむことは、どのような職種であってももとめられることであり、今後アパレル業界で経験を積み、キャリアアップを検討していくうえで非常に大切な要素となります。

佐藤みなと
アパレル業界にコミュニケーションスキルは必須といえますね!
アパレル業界の動向

田中キャリアアドバイザー
変化の多いアパレル業界ですが、最近の動向についても解説していきます。

佐藤みなと
面接でも聞かれることがありそうですね。

田中キャリアアドバイザー
素晴らしいですね! その通りです。最近のアパレル業界の動向を理解したうえで、自分がどのような形で仕事に携わりたいのかを考えてみてくださいね。

鈴木なぎさ
わかりました!
変化の激しいアパレル業界ですが、今何に影響を受けていて、どのような状況にあるのかを理解するのはとても大切です。選考では、最近の動向などを知っている前提で話が進むことがあるからです。しっかり業界について理解していることで「志望度が高いのだろう」と企業担当者に好印象を与えられる可能性もあるため、しっかりと覚えておきましょう。
【低価格志向】「安さ」が重要視される
アパレル業界のこれまでの歩みを解説した時に触れた「ファストファッション」が主流となってきている今、消費者の低価格志向が進んでいます。
ファストファッションは、ワンシーズンで交換することが前提に作られていますが、最近では質が高いものも多く、節約のために安く買って長く着用する人も増えてきているのが現状です。

田中キャリアアドバイザー
衣料品は生活において必要不可欠なものですが、趣味や娯楽といった要素も強いものです。そのため景気によって業界全体が影響を受ける傾向があります。
【EC販売の需要拡大】ネット販売やフリマアプリが普及
店舗に行く必要がなく、在庫状況などをすぐにチェックできるという点から、最近ではネット販売やフリマアプリが普及しています。フリマアプリは先程紹介した低価格志向を促進させている要素の1つとも考えられます。
企業によっては実店舗とネット販売両方をおこなっているところも見受けられます。また、ネット限定の商品を用意したり、ネット販売を主流としたサービスを展開するなど、企業によってさまざまな戦略を打ち出しているのです。
ネット販売の売上が伸びている反面、実店舗での業務量が減り、人件費の調整が難しくなるといった側面もあります。これは今後のアパレル業界の課題といえるでしょう。

鈴木なぎさ
アパレル業界の魅力だけではなく、課題も理解することで、さらに深く業界を知れた気がします!

佐藤みなと
このような課題もあるなんて……! 業界の課題を踏まえたうえで応募先の企業でどのようなことをしたいのかを伝えられたら、企業担当者の興味を引くきっかけになるかもしれませんね!
AI志望動機作成ツールを使えば、すぐに志望動機が完成します。
「この仕事に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのかをうまく説明できないと悩む学生は多いです。
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ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。
あなたは何を目指す? アパレル業界の職種と仕事内容を解説


佐藤みなと
アパレル業界の魅力や課題を知って、なんだか深くまで業界を理解できたような気がします。

田中キャリアアドバイザー
素晴らしいですね! アパレル業界と一口にいっても、さまざまな企業があります。業界の特性や魅力、課題を踏まえたうえで、改めて企業を選定できると良いと思いますよ!

鈴木なぎさ
確かにそうですね! 業界研究をしっかりしたうえで企業研究もおこないたいと思います! ちなみに田中さん、質問があるのですが……。

田中キャリアアドバイザー
何でも聞いてください!

鈴木なぎさ
私はアパレル関係のアルバイトをしていたのですが、販売職以外の仕事を知らなくて……。アパレル業界にはどのような仕事があるのでしょうか?

佐藤みなと
私はアルバイト経験もないので、販売職を含めた職種について詳しく知りたいです!

田中キャリアアドバイザー
とても良い質問ですね。実はアパレル業界には、さまざまな職種が存在します! それぞれの職種を知って、何を目指していきたいのか考えてみてくださいね!
ここからはアパレル業界の職種について、販売職、総合職、専門職にわけて詳しく解説していきます。それぞれの職種がどのような仕事をしているのか、そもそもどのような職種があるのか、自分には何が合っているのかなどを考えながら、読み進めてみてください。
【販売職】顧客の反応を直接受け取る

田中キャリアアドバイザー
まずは顧客にとって1番近い存在となる販売職について紹介していきましょう。

佐藤みなと
鈴木さんがアルバイトでされていた販売職ですね!

田中キャリアアドバイザー
そうですね! 店長や店舗スタッフがこれに当てはまります。
販売職は主に店舗で働く人のことを指し、企業の売上に直接貢献する職種になります。店舗スタッフと店長、それぞれの職種について詳しく解説していくので、確認してみましょう。
店舗スタッフ
店舗スタッフは、店頭に立ち、顧客の相談に乗りながら商品を販売する人を指します。顧客の反応を直接受け取り、企業の売上に直接貢献している仕事です。
また、販売だけではなく、その企業のコンセプトを顧客に伝える、とても大切な役割を担っているといえるでしょう。
店舗スタッフの仕事内容
- 商品の販売
- 在庫の管理
- 売り場づくり
- 顧客リストの管理

佐藤みなと
顧客の反応が直に受け取れるのは、とてもうれしいことですね!
店長
店長は店舗運営の責任者という立場になります。担当店舗での接客はもちろん、店舗スタッフの統率や商品の仕入れ、在庫の管理など、たくさんの仕事を担うことになります。
また最も重要な仕事の1つに店舗スタッフの育成が挙げられます。店舗スタッフの中には未経験の人やベテランスタッフまでさまざまな人がいます。店長はしっかりとスタッフとコミュニケーションをとり、まとめあげていく必要があるのです。
また本社との連携や、商品別の売上状況、顧客の動向などを把握する必要もあります。自分の担当店舗が売上を伸ばすために日々奮闘しているのです。
店長の仕事内容
- 商品の販売
- 在庫の管理
- 売り場づくり
- 顧客のリストの管理
- 店舗スタッフの育成
- シフトの管理
- 本社との連携

佐藤みなと
店長はチームをまとめるリーダーのような立場ですね。その分、やりがいも多そう!
【総合職】事業の根幹を担う

田中キャリアアドバイザー
次に事業の根幹を担う総合職について紹介します!

鈴木なぎさ
総合職……?

田中キャリアアドバイザー
総合職は、販売職と最後に紹介する専門職以外の仕事の総称です。店舗ではなく、本社で勤務している傾向にあります。総合職の仕事は多岐にわたるので、ここから詳しく説明していきますね。

鈴木なぎさ
よろしくお願いします!
アパレル業界の総合職は、商品企画から販売促進、情報発信など事業全体にかかわる仕事をしています。流行の変化が激しいアパレル業界で、総合職は企画などをするうえで情報収集力やセンスが必要になります。事業に根幹からかかわりたいと考える人におすすめの職種となっています。
マーチャンダイザー(MD)
マーチャンダイザー(MD)は、商品を販売する戦略を立てる役割を担っています。商品の企画や開発、販売方法の計画立案から価格設定まで、幅広い業務をおこなっています。
業界内では総合プロデューサーとも呼ばれる華やかなポジションにはなりますが、めまぐるしい流行の変化に柔軟に対応しなくてはならない大変な仕事です。しかし、その分やりがいはとても大きいといえるでしょう。

田中キャリアアドバイザー
MDは企業のコンセプトや質を守っていくうえで非常に重要な役割を担っているのです!
ビジュアルマーチャンダイザー(VMD)
ビジュアルマーチャンダイザー(VMD)は、店舗のレイアウトやディスプレイの指示・管理などをしています。MDと同じように、トレンドや商品の売上を分析する必要のある仕事です。
人気商品を顧客から最も見やすい店頭に配置するなど、商品を購入したくなるような売り場環境を整える役割を担っています。

鈴木なぎさ
MDがプロデューサーなら、VMDは演出家のような役割を担っているといえますね!
生産管理
生産管理はプロダクトマネージャーとも呼ばれています。仕事内容は、商品の生産計画をもとに、製造工程などの納期を管理する仕事になります。
仕入先や納品先など、商品が完成するまでにかかわる人々と連携しなければならないため、高度なコミュニケーションがもとめられます。

佐藤みなと
商品が生産されるまでの流れを把握していなければできない仕事ですね! アパレル業界を陰で支えている役割がかっこいいです!
ECサイト運営
ECサイト運営も総合職の仕事に含まれます。ECサイトとは商品を、インターネットで販売するサイトを指します。ECサイト運営の仕事は、サイトの制作はもちろん売上管理や商品PRなど多岐にわたります。

田中キャリアアドバイザー
ECサイトは現在、最も重要視されている販売方法であるといえます。顧客と直接かかわることは少ないかもしれませんが、ECサイトを通して顧客のニーズを把握していくことが鍵になる仕事ですね!
バイヤー
バイヤーは、国内外のブランドやメーカーから、店頭に並べる商品の仕入れなどをおこなう仕事です。業界の動向や顧客のニーズの変化に臨機応変に対応し、売れそうな商品を世界中から集めるのです。

田中キャリアアドバイザー
バイヤーは決められた予算の中で、いかに売れる商品を買い付けられるかが重要になる仕事です。企業の利益にも直結するとても重要なポジションといえます!
プレス(広報)
プレスと呼ばれる広報の仕事は、商品の宣伝全般の仕事をしています。カタログの作成や、取材対応、展示会の企画、SNS運用などがそれにあたります。

鈴木なぎさ
メディアや雑誌の関係者、スタイリストなど社内外で多くの人とかかわるため、コミュニケーションスキルが高められそうな職種ですね!
ディストリビューター(DB)
ディストリビューターとは、発注した商品を店舗に分配し、在庫をコントロールする仕事です。店舗一つひとつの売上状況を把握し、各商品の色やサイズの枚数を決めて振り分け、売れ残りを防ぐ重要な役割といえます。

佐藤みなと
DBは商品の司令塔ともいえる仕事なのですね!
【専門職】各分野のプロフェッショナル

田中キャリアアドバイザー
最後に専門職の仕事について解説します!

佐藤みなと
商品づくりに直接かかわることのできる素敵な仕事ですよね!

田中キャリアアドバイザー
そうですね! 専門職は商品づくりにかかせない職種です。各分野のプロフェッショナルともいえますね!
専門職は、服飾の専門学校出身の学生が就職する傾向にあります。学校で学んだデザインや縫製などの専門知識を活かし、それぞれの分野のプロフェッショナルを目指します。専門職は商品づくりに直接携われることが1番の魅力でしょう。
ファッションデザイナー
ファッションデザイナーは、服のデザインをおこなう職種です。アパレル業界で最も花形の職種であるといえるでしょう。
デザインのスキルはもちろん、素材や縫製など商品を作るうえでかかわるすべての知識が必要になります。

鈴木なぎさ
自らトレンドを作る役割となるファッションデザイナー! 憧れます!
パタンナー
パタンナーは、ファッションデザイナーが描いたデザインから衣服の型(パターン)を作成する仕事をしています。商品の骨組みを作る仕事といえるでしょう。
パタンナーはデザインを忠実にパターンに落とし込むスキルはもちろん、商品を制作するうえで指示を出す役割も担っているため、商品づくりに関する幅広い知識がもとめられる仕事です。

佐藤みなと
技術と知識の両方がもとめられる仕事だといえますね!
ソーイングスタッフ
ソーイングスタッフは、パタンナーが作成したパターンをもとに、布製品の裁断や縫製をおこなっています。
仕上がりの美しさはもちろん、正確さや納期までに商品を仕上げる集中力がもとめられる仕事です。

田中キャリアアドバイザー
ソーイングスタッフは商品が完成していく過程を自分の目で見ることができる素敵な仕事ですね。
テキスタイルデザイナー
テキスタイルデザイナーは、生地の織り方や染色方法、プリントの柄、デザイン、加工などを企画・設計する仕事をしています。テキスタイルとは、布、織物、織り方、生地を意味しています。
テキスタイルに関する深い知識が必要になる職種です。また知識だけではなく、色彩感覚や他職種とのコミュニケーションスキルなどさまざまな能力がもとめられます。

田中キャリアアドバイザー
テキスタイルデザイナーは衣服だけではなく、ファッション雑貨やインテリア関係の分野でも活躍しています!
内定がゴールではない! アパレル業界のキャリアパスについて解説


佐藤みなと
田中さんのおかげで、アパレル業界のさまざまな職種について理解ができました! 商品が顧客の手に届くまで、多くの人がかかわっているのですね。

鈴木なぎさ
多くの職種の人がかかわっているからこそ、コミュニケーションスキルが非常に大切になるということがわかりました!

田中キャリアアドバイザー
2人ともアパレル業界の職種や仕事内容について理解が深まったようですね。では、さらにここからは入社後のキャリアパスについて紹介していきたいと思います!
アパレル業界はさまざまな職種があるからこそ、目指すキャリアも人によってさまざまです。アパレル業界の選考では、入社後どのようにキャリアを重ねていきたいかや理想の将来像について聞かれることがあります。
目標を定めることで今やるべきことが見えてきたり、今後の活躍の幅を広げるきっかけになるかもしれません。入社後のキャリアは志望動機を作成するうえでも重要になるため、紹介するキャリアパスをしっかり理解していきましょう。
売上に直接貢献! マネジメント職を目指す

田中キャリアアドバイザー
アパレル業界は服飾などの専門学校を卒業していない場合は、販売職からスタートすることが多い傾向にあります。まず1つ目のキャリアパスとして、販売職から店長などの管理職を目指す道を紹介します!
アパレル業界のファーストキャリアは販売職であることが多く、まずは店舗スタッフとして、顧客とのコミュニケーションや販売スキルを磨きます。その後、身近で働く店長の仕事に興味を持ち、副支店長や店長へのキャリアアップを目指す人が多い傾向にあります。
店長になるには、店舗スタッフとして接客マナー、コミュニケーションスキルに加え、色彩感覚なども磨いておくと良いでしょう。またチームワークを意識する必要もあります。店長になると、店舗全体の状況把握が必要不可欠となり、多角的な視点で物事を見なければなりません。今、他のスタッフが何をしているか、困っているスタッフがいないかなどを意識してみましょう。
個人としての売上だけではなく、店舗全体の売上に貢献できるようになると、その実績が認められ、昇進のチャンスをつかむことができるでしょう。店長としての実績を積めばエリアマネージャーへの道もひらけます。ぜひチャレンジしてみてください。
マネジメント職にもとめられるスキル
- マネジメントスキル
- コミュニケーションスキル
- 問題解決力
- 数字管理能力

佐藤みなと
マネジメント職は、売上の低迷や顧客からのクレームなど、日々さまざまな困難にぶつかる可能性があり、素早い判断力や問題を解決する力がもとめられそうですね。
会社の要! クリエイティブ職を目指す

田中キャリアアドバイザー
また、ファッションデザイナーやパタンナーなどのクリエイティブ職を目指すキャリアパスもあります。その場合には、アシスタントからクリエイティブ職を目指す形となります!
未経験からファッションデザイナーやパタンナーなどのクリエイティブ職を目指すのは難しく、未経験の求人は決して多いとはいえません。そのため、服飾系の専門学校を卒業した後に、アシスタントとして働くことが一般的なルートになります。
たとえば、パタンナーとして就職したとしても、数年はパターンを作らせてもらえない、といったこともあります。アシスタントとして経験を積み、他のパタンナーから技術を盗むことで、一人前のパタンナーとして仕事をすることができるでしょう。
クリエイティブ職にもとめられるスキル
- デザインスキル
- プレゼン力
- 企画力
- 業界への深い知識
- パターン、縫製、素材に関する深い知識
- コミュニケーションスキル
クリエイティブ職を目指すうえで役立つ資格
- 色彩検定
- パターンメーキング技術検定
- ファッションビジネス能力検定

鈴木なぎさ
内定がゴールではなく、入社後もさまざまなスキルを身に付けていく必要がありますね。

田中キャリアアドバイザー
クリエイティブ職を目指すのであれば、服飾系の専門学校で衣服づくり全般に関する知識をつけるところから始めると良いでしょう。
履歴書に資格や免許を記入する際、書き方に悩んだ経験はないでしょうか。こちらの記事では、履歴書の資格・免許欄の正しい書き方について詳しく解説しているので、確認してみましょう。
もう迷わない! 履歴書の資格・免許欄の正しい書き方完全ガイド
アパレル業界を知り尽くせ! スペシャリストを目指す

田中キャリアアドバイザー
販売職などで知識や経験を積んだのちに、アパレル業界について知り尽くしているVMDやMDといったスペシャリストを目指す道もあります。
VMDやMDはアパレル業界全般に関する知識をつける必要があります。また、持っている知識を使うだけではなく、最新のトレンドや顧客ニーズの変化を常に先読みし、予測を立てるスキルも必要になります。
アパレル業界のスペシャリストを目指すためには、やはり販売スタッフとしての優秀な成績を残し、抜擢される必要があります。そして、アシスタントとしてマーケティングスキルなどを習得したのちにMDやVMDになることができるのです。
スペシャリストにもとめられるスキル
- 情報収集力
- 市場調査力
- 商品に関する知識
- ブランドコンセプトへの理解力

鈴木なぎさ
接客経験はMDやVMDの仕事にも活きてくるのですね!

田中キャリアアドバイザー
そうですね。顧客から生の声を聞いて得られるものはたくさんあるでしょう。ここで紹介したキャリアパスは一例です。アパレル業界にはさまざまな職種があるため、自分がどのようなキャリアを描いていきたいのか、志望動機を作成する前にしっかり考えていきましょう!
何を書いても良いわけではない! まずは志望動機の書き方を理解しよう

佐藤みなと
よし! 業界についてやキャリアパスについても理解できたし、いよいよ志望動機を作っていくぞ!

田中キャリアアドバイザー
ちょっと待ってください! いきなり志望動機を書き出す前に、志望動機の基本的な書き方や構成について理解しましょう。

鈴木なぎさ
構成? 志望している理由をただ書けば良いのではないのですか?

田中キャリアアドバイザー
就活の時期には企業は多くの学生の志望動機に目を通します。その時にだらだらと志望している理由が羅列してあったらどうでしょうか?

佐藤みなと
読みにくいと学生に対する評価も下がってしまいそうですね……。

田中キャリアアドバイザー
そうなのです。読みやすい志望動機にするためには、しっかり構成を決めて、それに沿って書くことがもとめられます。まずは志望動機の書き方や構成について学びましょう。
書類選考が通ったらいよいよ面接となります。面接の日のメイクや服装に迷ったらこちらの記事を参考にしてみてください。
面接の日はどんなメイクが正解?パーツ別や場面別のポイントを解説
就活の面接はスーツで好印象! 選び方・着こなし方のポイントを解説
【基礎】志望動機とは? 重要性や自己PRとの違い

田中キャリアアドバイザー
そもそも志望動機とはどのようなものかしっかり理解できているでしょうか? 自己PRとの違いはわかりますか?

鈴木なぎさ
そう言われると難しいかも……。

田中キャリアアドバイザー
志望動機と自己PRは混同してしまいがちですよね。志望動機と自己PRの違いがわかっていないと、同じような内容になってしまうことがあります。まずはしっかりと違いを理解しましょう。
志望動機は「応募企業で働きたい理由」を述べる項目です。一方、自己PRは「応募先企業で活かせる自分の強みや経験、スキルをアピールする」項目になっています。
しっかりと違いを理解したうえで、志望動機の作成をしていきましょう。
【構成】PREP法を使おう


田中キャリアアドバイザー
志望動機の作成にはPREP法を使うことで、わかりやすく伝えることができますよ。

佐藤みなと
PREP法って何ですか……?

田中キャリアアドバイザー
聞きなれない言葉ですよね。PREP法とは簡単に説明すると、結論を先に述べることで、伝えたいことをわかりやすく説明できる文章構成の方法です。これを使うと、説得力のある志望動機を作成することができますよ!
PREP法は、Point(結論)Reason(理由)Example(具体例)Point(結論)の頭文字を取っています。結論を最初と最後に述べることで相手にストレスをかけることなく、わかりやすく伝えることができます。
また、理由や具体例が結論を裏付ける要素となり、説得力のある文章を作成することができるのです。PREP法を用いて志望動機を作成する方法はとてもおすすめなので、ぜひ活用してみてください。
面接の場面では、志望動機を話す長さを制限されることがあります。本番当日に焦らないために、こちらの記事で志望動機の長さを自在に操るテクニックを学びましょう。
面接で志望動機の長さを自在に操る極秘テクニック|例文5選
志望動機を作成するうえで重要なのが、文章の終わり方です。次の記事では締め方について解説しているので、こちらも読んで良い志望動機を作成してみてくださいね。
志望動機の締めくくりは2パターンで攻略|志望業界別16例文も紹介
キャリアアドバイザーコメント
若林 真穂
プロフィールを見るアパレル業界ならでは! 面接時の服装注意ポイント
書類選考を通過すると、次はいよいよ面接です。アパレル業界の面接は私服でおこなわれることも多いので、どんな服装で行けば良いか迷ってしまうかもしれませんよね。
企業によって規定が異なるため服装に正解はありませんが、重要なのは清潔感を意識することです。どれだけお洒落をしても、清潔感がなければ良い評価にはつながりません。衣服に汚れがないかを確認し、髪型やメイクも個性より清潔感を意識しましょう。
また、競合する他ブランドやハイブランドと一目見てわかるアイテムばかりを着用することは避けることをおすすめします。とくに柄やロゴが目立つものは避けましょう。
アパレル業界だからといって、どんな服装でも許容されるわけではありません。必要なポイントを押さえて面接に臨みましょう。
ジェネレーターを使えば、3分であなたの熱意が伝わる志望動機が完成します!
「この仕事に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのかをうまく説明できないと悩む学生は多いです。
そんな時は無料の「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの回答をもとに熱意が伝わる具体的な志望動機が完成します。
ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。
いよいよ実践! アパレル業界の志望動機を書いてみよう

鈴木なぎさ
志望動機を作成するときにはPREP法を用いると良いのですね!

佐藤みなと
簡潔で説得力のある志望動機が作成できそうです。

田中キャリアアドバイザー
では、さっそくアパレル業界の志望動機を作成してみましょう。Point(結論)Reason(理由)Example(具体例)Point(結論)それぞれに書く内容について解説していきます。アパレル業界ならではの気を付けるべきポイントも交えて解説するので、一緒に志望動機を作ってみましょう!

鈴木なぎさ
よろしくお願いします!

佐藤みなと
ありがとうございます!
結論:志望理由を一言で伝える
まずは志望理由を一言で伝えましょう。
志望理由には「なぜアパレル業界を志望したのか」「なぜ応募企業だったのか」といった内容を盛り込むと良いでしょう。募集要項や企業HP、説明会などで得た知識や情報から、自分なりの志望理由を結論の部分で示すことが大切です。
企業は学生が「どれだけ業界について調べているか」「どれだけブランドのコンセプトに理解があるのか」を志望動機から読み取ろうと考えています。
志望動機だけが選考通過を左右するわけではありませんが、他の学生よりも業界や企業への理解が深いことは、企業に熱意を伝えるうえで重要なのです。

鈴木なぎさ
まずは企業について深く知り、自分が最も魅力に感じたことを簡潔に示すことが大切なのですね!
理由:応募先企業でなくてはいけない理由を述べる
次に結論に至った理由を述べましょう。そこで重要になってくるのは応募先企業でなくてはならない理由を述べるということです。他の企業でも叶えられる理由であれば、企業に志望度の高さを伝えるのは難しいでしょう。
ここでも情報収集は重要になります。応募先企業でなくてはならない理由を考えるのは一見難しいように思えますが、応募先企業のHPや店員が運営しているブログ、SNSを見たり、シリーズ化している商品をリサーチするなど方法はさまざまあります。
実際に商品を購入し使ってみたり、店舗に足を運ぶといったリアルな経験から応募先企業ではなくてはならない理由を導き出すのも良いでしょう。
自分がどのようなターゲット層にどのような商品を提供していきたいのかという視点で、応募先企業でしか叶えられないことを見つけましょう。

佐藤みなと
企業HPや説明会で得た情報と実際に消費者の視点で経験したこと、どちらも重要になるということですね。応募先企業ではなくてはならない理由を考えてみたいと思います!
具体例:過去の具体的なエピソードを提示
結論を裏付けるための具体的なエピソードも盛り込めると、志望動機がより説得力を増します。応募先企業に興味を持ったきっかけなど、過去の経験からわかりやすく伝えるようにしましょう。
アルバイトで販売員の経験があるのであれば、そこでの経験をなるべく具体的に伝えてみてください。販売員の視点で感じたことや、アパレル業界ならではの働く楽しさなどを自分の言葉で伝えましょう。
未経験であったとしても、店舗に足を運んだときのことや、どんなシーンで応募先企業の商品を身に付け、その商品に対してどのような魅力を感じたのかなど自分の価値観や人柄が伝わるようなエピソードを選ぶとより採用担当者の印象に残ります。

田中キャリアアドバイザー
具体的なエピソードを盛り込むことで、担当者の興味を引くことができるかもしれません。「自分ならでは」の要素をぜひ志望動機に盛り込んでみてくださいね!
結論:入社後の展望とともに結論を再度伝える
最後に再度結論を伝えましょう。結論とともに意気込みや熱意を伝えられるとより明確に入社への意欲を伝えられます。
未経験の場合であれば、自分に不足している経験やスキルをカバーするために今取り組んでいることを伝えることで、熱意をアピールすることができるでしょう。
また、応募先企業ならではのキャリアアップ制度などがあれば、その制度を利用して経験を重ねていきたいといった伝え方もできます。募集要項や企業HPをよく確認し、入社後のキャリアを形成するうえで活用できそうな制度や福利厚生などがないかを調べてみましょう。
そうすることで、「入社後のイメージが具体的で明確にある」ということを企業に伝えられるとともに、しっかりと情報収集していることもアピールできます。

鈴木なぎさ
入社への前向きな姿勢をいかに伝えられるかが重要というわけですね!
面接の場では、志望動機が聞かれないことがあります。面接で志望動機が聞かれない正しい理由はこちらの記事で解説しています。興味のある人はぜひ参考にしてみてくださいね。
不合格って本当? 面接で志望動機を聞かれない正しい理由を徹底解説
アパレル業界の志望動機をもっと魅力的にする3つ極意


田中キャリアアドバイザー
アパレル業界の志望動機の基本的な構成や書き方について理解できましたね。

佐藤みなと
はい! 構成に沿って書くことで簡潔でわかりやすい志望動機を作成することができるのですね!

田中キャリアアドバイザー
その通りです。しっかり理解できていてとても素晴らしいですね! では、しっかりと理解できた2人に、さらに志望動機を魅力的にする極意をお教えしましょう!

鈴木なぎさ
えっ! さらに魅力的にできるのですか!?

佐藤みなと
ぜひ知りたいです!

田中キャリアアドバイザー
はい! 志望動機を魅力的にするポイントは3つあります。1つずつ解説していくので、一緒に確認していきましょう。
志望動機は書き出しも重要です。書き出しで企業担当者の心をつかむことで、他の学生と差をつけることができます。こちらの記事では魅力的な書き出し方のコツを詳しく紹介しているので、併せてチェックしてみてください。
志望動機は書き出しが肝心!魅力的に書くコツや例文を解説
①アパレル業界で活かせる自分のスキルを伝える

田中キャリアアドバイザー
鈴木さんはアパレル関係のアルバイト経験があるといっていましたね。

鈴木なぎさ
そうです! アパレル業界に興味をもったのもアルバイトがきっかけでした!

田中キャリアアドバイザー
そうだったのですね。アパレル関係のアルバイトの経験から得たスキルは何かありますか?

鈴木なぎさ
そうですね……。やはり接客マナーやコミュニケーションスキルは身に付いたと思います!

田中キャリアアドバイザー
素晴らしいですね。そのようなアパレル業界で活かせるスキルを志望動機に盛り込むことで企業担当者もきっと興味を引かれると思いますよ!
アパレル業界で活かせるスキルは積極的に志望動機に盛り込みましょう。
鈴木さんのように経験者ではなくても、販売職のアルバイトやボランティア、大学のゼミでの経験を通して、コミュニケーションスキルや接客スキルなど、アパレル業界で活かせるスキルを獲得できている場合があります。まずは自分にどのようなスキルがあるのかを探してみてくださいね。
以下にアパレル業界で活かせるスキルの例を紹介します。当てはまるスキルを持っている場合には、積極的にアピールできると良いでしょう。
アパレル業界でアピールできるスキル
- 接客スキル
- コミュニケーションスキル
- 販売スキル
- コーディネートセンス
キャリアアドバイザーコメント
神谷 政利
プロフィールを見るアルバイトと正社員は役割が違う! その違いを認識したうえで志望動機を作ろう
アパレル業界を志望する人の中には、アルバイトの経験がある人も多いのではないでしょうか。学生時代のアルバイト経験はもちろん就活に役立ちますが、正社員とアルバイトは異なる点もあるため、注意が必要です。
同じショップで働くとしても、アルバイトが接客販売だけをするのと違い、正社員は、責任のある仕事を任されます。販売だけではなく、後輩やアルバイトの教育、売上管理なども正社員の役割といえるでしょう。ただ責任を負う分、店舗売上によって昇給や昇格はもちろん、企画など他の職種へのキャリアアップの可能性もあります。
正社員は責任が伴いますが、それに応じてキャリアアップの可能性も広がります。このようなアルバイトとの役割の違いを理解したうえで、志望動機を書き進めると良いでしょう。
②店舗に足を運んだ時の経験を盛り込む

田中キャリアアドバイザー
佐藤さんは応募先企業の店舗でお買いものをしたことはありますか?

佐藤みなと
あります! 小さい頃から好きなブラントです!

田中キャリアアドバイザー
そうなのですね。店舗に足を運んだ時に感じたことなどを内容に盛り込むのも、志望動機を魅力的にするポイントになりますよ!
実際にお店に足を運んだ時に感じたことは積極的に伝えるようにしましょう。スタッフの対応や商品についてなど魅力を感じた経験を伝えることで、企業担当者も「本当に自社の服が好きなのだな」と感じてくれるかもしれません。
ただ「販売スタッフになりたい」と伝えるよりも、実際に店舗に足を運び接客を受けたり、企業HP、SNSなど隅々まで目を通しておくことで、企業に対する熱意や入社意欲を伝えることができるのです。
キャリアアドバイザーコメント
テッ ター スェ
プロフィールを見る諦めないで! アルバイト経験がなくてもアパレル業界には挑戦できる
アパレル業界でのアルバイト経験がないと就職は難しいと思うかもしれませんが、そんなことはありません。
アルバイト経験はもちろんひとつのアピールポイントにはなりますが、もし経験がないなら、その分しっかりと企業研究をすることをおすすめします。企業やブランドがどんな理念を持ち、どんなコンセプトで商品を販売しているのかを知ることが重要です。また、業界内でのブランドの立ち位置や競合と比較した強みまで理解できると良いでしょう。
たとえ経験がなかったとしても、しっかりとブランド研究をして、自分の想いを語ることができれば問題ありません。事前準備を余裕を持って進めることで、自信を持って選考に臨みましょう。
③ブランドの魅力は必ず自分の言葉で伝える

田中キャリアアドバイザー
最後に紹介するポイントは「ブランドの魅力は必ず自分の言葉で伝える」ということです。当たり前のことかもしれませんが、非常に重要なポイントになります。

鈴木なぎさ
確か「応募先企業の服が好き」「コンセプトや企業理念に惹かれた」といった理由を述べる人はたくさんいますよね。

佐藤みなと
その中で「どうして好きなのか」「どうして魅力に感じたのか」は自分の言葉でしっかりと伝える必要がありますね!
ブランドのコンセプトに共感したであったり、企業理念に魅力を感じたと志望理由に書く学生はたくさんいるでしょう。企業担当者の目に留まるには、自分が感じたことを自分の言葉で伝える必要があります。
文章や言葉で伝えるのが苦手だと感じていたとしても、「どのような部分に魅力を感じたのか」をまずは書き出してみてください。また、たとえ自分が魅力に思う部分がありきたりであったとしても、自分なりのエピソードを付け加えたり、共通点を見つけ出すことで、独自性のある志望動機を作ることができますよ。
キャリアアドバイザーコメント
若林 真穂
プロフィールを見る具体的なエピソードを添えて! 魅力的な志望動機を作るコツ
アパレル業界を志望する人の多くは、「服が好き」や「接客が好き」などの理由を志望動機に掲げるケースが多いのではないでしょうか。そこからもう一歩志望動機を魅力的にするためには、具体的なエピソードを添えることが効果的です。
もし志望企業の商品を購入したことがあるなら、どのような点に魅力を感じたのかをしっかり伝えられると良いでしょう。商品についてだけでなく、店舗や接客にも言及できるとさらに説得力も増します。
志望企業の商品を買ったことがなくても、企業やブランドのコンセプトのどこに魅力を感じているのかを、自分の言葉で伝えることが大切です。
世の中にたくさんあるアパレル企業のなかで、なぜここで働きたいと思うのかを、自分の中で整理できれば、良い志望動機が書けますよ。
志望動機が思いつかない人は、
ツールを使うのが1番オススメ
「この仕事に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのかをうまく説明できないと悩む学生は多いです。
そんな時は無料の「志望動機作成ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの回答をもとに熱意が伝わる具体的な志望動機が完成します。
NG例文付き! 志望動機を作成する時の注意点


鈴木なぎさ
志望動機をより魅力的にするコツがわかったので、志望動機を書くときに意識したいと思います!

田中キャリアアドバイザー
はい! ぜひ実践してみてくださいね。魅力的にするコツがある一方で、これをやってしまうと魅力が半減するかも……といった注意点もあるので、併せて解説します!

佐藤みなと
えっ、魅力を半減させてしまうのは辛いです……。注意点もふまえたうえで志望動機を完成させたいと思います!
①志望理由が「好き」や「憧れ」だけになっていないか
アパレル業界を志望するうえで「洋服が好き」「アパレル業界で働くのが憧れ」といった理由だけでは、なかなか選考を通過できません。
なぜなら「洋服が好き」といった理由は応募先企業でなくても叶えられる可能性があるからです。「応募先企業でなくてはならない理由」を伝えられなければ「企業のことをあまり理解できていないのだな」と捉えられる可能性があります。

田中キャリアアドバイザー
完成した志望動機を読み返してみて、「好き」や「憧れ」だけをアピールしている場合は、応募先企業でなくてはならない理由を考えてみましょう。
ただ「好き」を伝えているNG例文
例文
私は洋服が大好きなので、アパレル業界の販売員になりたいと思いました。
トレンドのアイテムを組み合わせてコーディネートをし、それをSNSにアップすることが日課です。フォロワーは3000人ほどいて、自分のファッションを「いいね」と認められるととても嬉しい気持ちになります。また、友人や家族のコーディネートをすることも得意で、その人の体形や肌の色にあったファッションを提案することもあります。
販売員の仕事は、洋服が大好きな私にとってぴったりだと思います。貴社の洋服もよく購入し、SNSにアップしたこともあります。これからも大好きな洋服に囲まれて、最新のトレンドを追っていきたいです。

田中キャリアアドバイザー
洋服が好き、ファッションが好き、ということは伝わりますが、どうしてこの会社なのかという動機が見えづらいようです。販売員になりたいのであれば、他の企業でも良いのではと捉えられてしまうかもしれませんね。
②ユーザー視点になっていないか
たとえ、応募先企業でなくてはならない理由を考えられたとしても、その理由が「応募先企業独自のデザインが好きだから入社したい」では、なかなか担当者の心をつかむことができません。
もちろん応募先企業である以上はその企業が作る商品に対して、好きな気持ちを持つのは当たり前で、決して悪いことではありません。しかし企業がもとめているのは「自社商品のファン」ではなく「自社でさらに魅力的な商品を生み出したり、売上や利益に貢献してくれる人材」です。
以上のことを踏まえて、志望動機を作成してみましょう。

田中キャリアアドバイザー
自分がどのように企業に貢献できるかという視点を持つことが大切です!
ユーザーの立場で作成したNG例文
例文
私は貴社のブランドの服が大好きなので、応募しました。私は貴社の服を毎シーズン購入しているくらい、貴社のブランドが大好きです。
私は特に貴社のブランドである「ロールズ」が好きです。トレンドの商品や手に取りやすい価格帯が魅力で、買い物に出かけると、必ず立ち寄ってしまいます。また、そこで働いている店員さんたちもとても魅力的で、着こなしや接客の仕方に憧れを持つようになりました。
販売職については未経験ですが、好きなブランドの洋服に囲まれて、自分がいいなと思える商品をお客様に直接おすすめできることが魅力に感じています。先輩方の接客から学んで、トレンドの商品を一人でも多くのお客様に手にとってもらえるように、接客やディスプレイなども頑張っていきたいです。

田中キャリアアドバイザー
好きを沢山伝えているので、志望度が高いのは伝わります。ただ、お客様視点での接客をしたいという気持ちをアピールする方が、販売員としての適性があると伝わりますね。
目指す職種別に紹介! アパレル業界の志望動機例文13選


田中キャリアアドバイザー
ここからはアパレル業界の志望動機の例文を紹介していきます!

鈴木なぎさ
ありがとうございます!

田中キャリアアドバイザー
アパレル業界にはさまざまな職種があり、どの職種を目指すかによって書く内容やアピールできるスキルも少しずつ変わってくるでしょう。自分の興味のある職種の例文をぜひ参考にしてみてくださいね!

佐藤みなと
例文を読んで、自分の志望動機にも取り入れられそうな要素があれば、参考にしたいと思います!
面接を通過する志望動機の作り方については、こちらの記事でも詳しく解説しています。例文も豊富に紹介しているので、ぜひこちらも確認してみましょう。
例文11個|面接に受かる志望動機は 「自己分析×企業研究」で完成
①【未経験】販売職
例文
私は貴社で「一流の販売員」になりたいと思い、志望しました。アパレル業界にもともと興味があり、企業研究を進めていたところ、貴社の「服が未来を彩る」という理念を知りました。
それは実際に店舗に足を運んだ際にも実感しました。姉の結婚式の際に着るパーティードレスを買いに貴社の店舗を訪れた際に、そっと声をかけてくれたことが嬉しかったです。どんなシーンで着用するのか、私の肌のトーンに合わせたドレスを提案していただき、特別な一着となりました。
貴社のセールスマイスター制度など一流の販売員を目指す環境が整っていることも魅力に感じています。未経験ではありますが、一人ひとりのお客様の未来に彩りを添えられる販売員を貴社で目指していきたいです。

佐藤みなと
実際に店舗を訪れた時のエピソードで、お店のファンになった様子が具体的に読み取れるところが良いですね! また、会社の制度を活用してキャリアアップしたいという展望がわかる点も好感が持てます!
②【経験有】販売職
例文
私は貴社のスローガンである「一人ひとりのお客様のために」に強く共感し、志望しました。
現在、アパレルショップでのアルバイトをしています。そこで私が大切にしているのはお客様のニーズを掴むコミュニケーションです。お客様が悩んでいる表情を読み取ると、欠かさず声をかけるようにしています。そうすると、お客様から、こんなシーンに合わせたい、試着したいけど似合うか不安などの声が返ってくるようになりました。お客様のお悩みをしっかりキャッチし、一緒にコーディネートを考えるなどをしていくと、だんだんとお客様の顔が晴れやかになり、店舗を出る時は足取りが軽くなっているような気がします。
貴社のスローガンは私のアルバイトで大切にしていることと重なる部分があり、貴社で私もお客様に寄り添った販売員になりたいと思いました。アルバイトで培ったコミュニケーション能力を活かし、販売員として貴社の売り上げにも貢献していきたいです。

鈴木なぎさ
自分の体験を具体的に書いていることで、販売職として勤務した際のイメージがわきやすいですね! 企業理念と自分の想いが重なったので志望したということが伝わる志望動機、素敵です!
③【総合職】マーチャンダイザー(MD)
例文
私は貴社の少数精鋭の職場環境で、MDを目指していきたいと考えています。
貴社は商品企画、製造管理、生地、資材手配、販売までを一社で手がけており、45名の少数精鋭の組織で、バイヤー、商品企画、お客様対応なども自社社員が対応していると伺いました。
私自身はファッションの総監督と呼ばれるMDを目指したいという夢があります。そのためには幅広い経験を積むことが必要と考えており、貴社の職場環境でそれが実現できると考えています。また、貴社の「おとなが着るファストファッション」というコンセプトに惹かれました。高見えする素材や形にこだわった商品はとても魅力的で、大人が敬遠しがちなファストファッションのイメージを変える商品だと思います。
アパレル業界のトレンドの移り変わりは日々目まぐるしく変化しますが、その流れに負けないように日々勉強を重ね、貴社で活躍していきたいです。

田中キャリアアドバイザー
企業の特徴を捉えており、いつかはMDになりたいという展望をしっかりと伝えられていますね!
④【総合職】ビジュアルマーチャンダイザー(VMD)
例文
私は貴社の商品を視覚的に魅力発信できるVMDに将来挑戦したいと思っています。
私は現在ファストファッションブランドでアルバイトを2年間しています。最初は接客が中心でしたが、経験を積むうちに、マネキンのコーディネートやディスプレイも任されるようになりました。今売り出したい商品を中心に、マネキンのポーズや小物を組み合わせるなど、試行錯誤を重ねました。
お客様がマネキンをじっくり見て、商品を手に持ってくれる場面や入店する姿を見た時は「商品の魅力が伝わった」と、とてもやりがいを感じています。
貴社の商品はユニセックスで楽しめるデザインで、流行りに関係なく、老若男女が着用できるところが魅力だと思います。私は将来ビジュアルマーチャンダイザーとして視覚的にお客様へ商品の魅力を発信し、一人でも多くのお客様にお買い上げして頂けるように貢献していきたいです。

鈴木なぎさ
アルバイトで色々な経験を積んで、やりがいを感じてきたことが伝わる文章ですね。志望企業へ就職をし、更にキャリアアップしたいということが伝わります!
⑤【総合職】生産管理
例文
私はブランドの縁の下の力持ちである生産管理の仕事を、貴社で将来挑戦してみたいと考えています。それは貴社の社員の山田様の話を企業説明会で伺ったことがきっかけでした。
一番記憶に残っているのは「この仕事のやりがいは、色々な部署と協力しながら期日までに納品するというゴールに向かっていくこと。商品が完成した時の喜びは毎回新鮮。」という言葉です。アパレルという仕事は販売のイメージが強かったですが、一つの商品ができるまでに色々な部署の協力があり、完成した際のやりがいを私も感じたいと思いました。
貴社には「ヒトが資本」という理念があり、一人ひとりの社員の意思を大切にしていると伺いました。貴社のシャッフル教育制度なども活用し、さまざまな部署で学びを深めながら、私も貴社を支える一員になり、活躍していきたいです。

佐藤みなと
社員の生の声を交えていることで、その企業への志望度が高いということが伝わりますね! 最後に教育制度が整っているところが魅力ということも伝わるところも良いですね。
⑥【総合職】ECサイト運営
例文
私は貴社の「ヨーロッパのアパレル文化を融合させ日本へ新しい風を」という観点に非常に感銘を受けました。
私はヨーロッパファッションが大好きで、以前ロンドンに洋服めぐりの旅に出たことがあります。店舗を周ると、日本ではあまり見かけない配色や形の洋服が多くあり、自分の手持ちの服と合わせてどう楽しもうかととてもワクワクしました。
帰国後に買い物に出かけると、貴社の店舗を見つけました。素材の高級感や厳選されたものが並ぶ店舗はまるで私がロンドンに訪れた時のようでした。その時、ここで働きたいと強く実感しました。
貴社の一員になれた際には、商品知識や語学力を更に磨き、将来的には、本国とのやりとりをしながら、お客様にヨーロッパのアパレルの魅力を発信できるECサイト運営の仕事に挑戦していきたいです。

田中キャリアアドバイザー
海外志向でヨーロッパファッションが好きということがよく伝わります。また、実店舗に行った際の感想を盛り込んでいるので、志望度が高いことも伝わるでしょう。
⑦【総合職】バイヤー
例文
私は貴社の「ヒトとフクとアシタ」という理念に強く共感し、志望しました。
貴社の商品はmade in Japanにこだわっていることで、素材や肌触りがとても良いと知りました。実際に店舗へ足を運んだ際に、貴社の商品を手にし、試着した際の「この服を着てどこへ出かけよう」という多幸感は今でも忘れられません。今までファストファッションばかり着ていた私は、肌ざわりが良く、縫製もしっかりしている貴社のアイテムのとりこになりました。
貴社へ入社し、バイヤーなどの商品仕入れに関する仕事も経験してみたいです。そのためには貴社の商品のことやアイテム知識を深めながら、お客様の声を直に聴ける販売員の仕事にまずは邁進していきたいです。そして、一人でも多くのお客様のアシタがワクワクする毎日になるよう、色々な立場でお手伝いをしていければと思います。

鈴木なぎさ
バイヤーという目標に向けて、入社後はしっかり現場を学んでいきたいという真面目な姿勢が伝わる文章ですね。企業の商品へのこだわりに惚れこんでいる様子も素敵です!
⑧【総合職】プレス(広報)
例文
貴社のブランドのSNSを拝見した時に、こんなに服の魅力を引き出す方法があるなんて! と驚きを隠せず、私も将来的にはプレスとして発信していきたいと思いました。
そのきっかけは貴社のブランドコンセプトの「人の豊かさはパーソナルへ」という言葉を体現しているSNSのショート動画でした。色々な体形の女性達が笑顔で街中を歩く、という動画だったのですが、その方々の笑顔や着こなしがとても素敵で、貴社の服を着ると人は幸せになれるということを体現しているかのようでした。
ユニセックスな商品や、ラージサイズ、スモールサイズ、トールサイズなど今は色々な方にフィットする商品がファッションで求められています。まずは現場でコーディネートやお客様からの生の声から学び、いずれプレスの仕事に携わり、個人が輝けるファッションを提供する貴社の魅力を発信できるよう、努めていきたいです。

田中キャリアアドバイザー
どうしてこの企業なのか、顧客目線も盛り込めているので、志望度が伝わります。更にブラッシュアップするには、自分ならではのアイディアや、SNSでの発信をした経験などを盛り込むと、読みごたえのある文章になるでしょう。
⑨【総合職】ディストリビューター(DB)
例文
私は貴社の「価格に、品質に、サービスに満足=いいもの」という理念に惹かれました。
貴社の店舗にはよく買い物に行きます。デザインに流行を取り入れつつも、大人っぽいアイテムが揃っているところがお気に入りですが、一番の理由はどの店舗に行っても「ちょうど良い距離感の接客」を感じるところです。
以前、貴社の店舗で試着しようかと迷っていたタイミングがありました。店員さんを探そうかな、と思った時に「試着しますか?」と声をかけて頂きました。他のブランドの店舗では、店員を探すのに苦労したことが多かったので、とても驚きました。貴社に入社できたら、まずは販売職としてのスキルアップや経験を積み、貴社の「いいもの」の提供の一翼を担いたいと考えています。
また、将来的にはディストリビューターとして、ブランド全体の商品管理を通し、貴社を支える縁の下の力持ちを目指していきたいです。

佐藤みなと
実店舗で受けた接客の経験を具体的に書いているところが良いですね。他店舗との差別化がそこにあるということも書けているので、好印象です!
⑩【専門職】ファッションデザイナー
例文
私は貴社の「母から子へ。子からその子へ。」という企業理念に強く惹かれ志望しました。理由は私も気に入った洋服を厳選して、永く愛用したいと考えているからです。
私の祖母はファッションが好きで色々なアイテムを持っています。何点か私も譲り受けたのですが、その中に貴社のジャケットがありました。貴社の製品の縫製はしっかりしているため40年ほど経った今でも劣化がほぼ見られず、着用すると、現代でもどことなくおしゃれに着こなすことが出来ました。
入社した際にはデザイナーアシスタントとして、日々のトレンドをチェックしながらも「自分の子やその子が楽しめるものはどのようなデザインか」を常に考えていきたいです。そして一日も早く、デザイナーとして、一人でも多くの方に「この洋服を永く着て楽しみたい」と思ってもらえるものを世に生み出していきたいです。

田中キャリアアドバイザー
企業の理念を身近なエピソードで感じたと、上手く表現できている文章ですね。ファッションデザイナーとしての意気込みとしてこんな商品を生み出していきたいという視点で最後に意気込みを語れると、熱量の上がった文章になるでしょう。
⑪【専門職】パタンナー
例文
私が貴社を志望したのは、着心地の良い服をお客様に提供するという使命に共感したからです。
私は現在専門学校でCADを使用してパターンの修得をしながら、さまざまな洋服を作成しています。最初はデザインに沿ったパターンをただ引けば完成する、と思っていましたが、実際に出来上がったものを着用すると着心地が悪く、とてもショックを受けました。そこからはユーザー視点で細かなデザイン設定をしながら、着心地を重視しながら作成をするようになりました。
貴社の商品は日本製で素材にこだわりがあると伺いました。その素材をいかに楽しんでもらえるのかが、パタンナーとしてのやりがいになると思います。最初はアシスタントとしてのスタートかと思いますが、即戦力になれるように、日々尽力していきたいです。

佐藤みなと
現在の学びがアピール出来てて好印象ですね! また、過去の失敗談があることで、今の自分が仕事上で大切にしたいことがよく見えてきます。
⑫【専門職】ソーイングスタッフ
例文
私はソーイングスタッフとして、お客様と一緒に最高の商品を目指したいと想い、貴社を志望させて頂きました。
一番響いた言葉は「お客様と作り上げていく」です。私は子供の頃からミシンで洋服や小物を作ることが大好きで、自分なりに工夫を重ねて、使いやすさや着やすさも重視してきました。
縫製を一生の仕事にしたい、もっと極めたいと思った時に貴社のことを知りました。貴社のことを知るまでは、ソーイングスタッフが自分の意見を発信するという考えはありませんでした。しかし、貴社ではお客様のオーダーを最高の形で仕上げるために、時にはお客様と意見交換を重ねながら完成を目指すということを伺い、私も貴社の一員になりたいと強く思いました。
お客様の要望をしっかり伺い、プロのソーイングスタッフとして独り立ちが出来るように日々精進していきたいです。

鈴木なぎさ
企業研究をしっかりしつつも、自分のソーイングスタッフとしてなりたい姿をアピールできていて良いですね! この企業だからこそ目指せる姿が書かれているため、志望度の高さも伺えます。
⑬【専門職】テキスタイルデザイナー
例文
私は貴社の素材にこだわりを持った子ども服を作る一員になりたいと思い、志望しました。
姉の子供が低月齢の時に肌が荒れて、保湿に加えて柔らかな綿素材の服を着るようにすると何日かで肌が改善されたことがありました。その時に「素材」の重要性を感じました。
貴社は子供服のフォーマルウェアの服作りが中心と伺いました。素材にこだわり、常にトレンドを意識しつつ、職種の垣根を越えてチームで服作りを進める姿勢に、私は感銘を受けました。大切なハレの日に着るフォーマルウェアは素材で印象が全く異なると考えます。まずはアシスタントからのスタートになるとは思いますが、素材や生地のデザインの中心にいる、テキスタイルデザイナーを将来的には目指し、貴社の一員として貢献していきたいです。

田中キャリアアドバイザー
企業の特徴をしっかり捉えた文章ですね! どうして素材にこだわりたいのか、というエピソードも具体的で良いでしょう。テキスタイルデザイナーとして活躍したいという気持ちを更に表現するために、現在学んでいることなども織り交ぜると、より良い志望動機になるでしょう。
入社後も使えるかも!? アパレル業界の専門用語を解説!

田中キャリアアドバイザー
最後に、入社後にも使えるアパレル業界の専門用語について解説をしたいと思います!

佐藤みなと
専門用語……! わかっていると何だかかっこいいですね!

鈴木なぎさ
アルバイトをしていたから少しならわかるかも……!

田中キャリアアドバイザー
説明会や面接の中でも専門用語が出てくる可能性があるため、一度目を通しておくと良いでしょう。入社後にも役立つこと間違いなしです!
アパレル業界では仕事を円滑に進めるために専門用語を活用していることが多いです。実際に働くことになった時に困らないように、事前にどのような専門用語があるのか確認しておきましょう。
紹介する専門用語紹介する専門用語は一例に過ぎず、職種によってさまざまな専門用語があるため、一度調べてみることをおすすめします。
アパレル業界で使われる専門用語の一例
- ボディ/トルソー:マネキン
- プロパー:定価
- B品 (DDともいう):ほつれなど難アリな商品
- キャリー:昨年販売された商品
- 旗艦店(きかんてん):品ぞろえや店舗規模が最も大きい店のこと
- マークダウン:価格が下がること
- 死に筋商品(しにすじしょうひん):人気のない商品
- SS:春夏物
- AW:秋冬物
キャリアアドバイザーコメント
神谷 政利
プロフィールを見る専門用語の使いすぎに注意! ある程度理解できていれば問題ナシ
アパレル業界には、さまざまな専門用語が存在します。今後働くうえでこのような用語を理解することは必要不可欠ですが、就活中や面接の中では、専門用語を使いすぎることは避けたほうが良いでしょう。
面接で取って付けたように専門用語を並べるのは不自然ですし、面接担当者は違和感をおぼえるかもしれません。逆に面接では、誰にでも理解できる説明をすることが大切です。実際に接客をする時もお客様には専門用語は通じないでしょう。今からわかりやすい言葉で説明をすることを意識してくださいね。
今の段階では、難しい言葉を無理して並べる必要はありません。企業によっては同じ意味でも言い方が少し違うといったこともあります。専門用語はある程度理解できていれば十分ですよ。
熱意は必ず伝わる! アパレル業界の志望動機は自分の言葉で作成しよう

田中キャリアアドバイザー
佐藤さん、鈴木さん、アパレル業界や志望動機の書き方について理解は深まったでしょうか?

佐藤みなと
アパレル業界の魅力をたくさん知れました! 魅力がたくさんわかったからこそ、それを自分の言葉で伝えられるようにしたいと思います!

鈴木なぎさ
私も今まではそのブランドが好きという気持ちから応募しようと考えていましたが、企業は「ともに働ける人」をもとめていることを知り、再度志望動機を練り直してみようと思いました!

田中キャリアアドバイザー
2人とも、とても素晴らしいですね! 2人の熱意や入社への意欲が企業へ伝わるように応援しています! 素敵な志望動機を作成してみてくださいね。

記事の編集責任者 小山内 隆
この記事のアドバイザー