就活シーン別のメールの締め方例文集|正しいマナーで好印象を残そう

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たった一文で印象が変わる!企業へのメールの締め方 例文・フレーズ集
「就活シーン別のメールの締め方例文集|正しいマナーで好印象を残そう」の記事に登場するキャラクター

正しいメールの締め方を知らないとマイナス評価につながる

「就活で企業にメールを送る際、どのように締めるのが良いですか?」
「メールの締め方で企業の印象は変わらないか不安です」

企業にメールを送る際、どのように締めていいか迷う人も多いでしょう。ビジネスマナーの1つでもあるメールの書き方ですが、正しいメールの締め方をしないと印象を下げてしまう恐れがあります。

この記事ではメールの締め方についてポイントやフレーズ、例文を紹介します。就活でメールを送る際に参考にしてくださいね。

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油断は禁物! メールの締めの言葉はあなたの印象を左右する

メールの書き方はビジネスマナーの1つ、メールの締め方次第で企業の印象が変わります。なぜなら締めの言葉によってメール全体の印象が大きく左右されるからです。

いくら面接での評価が高くても、企業とのメールのやりとりで評価を下げてしまう可能性もあり、メールの締め方を知っているかどうかは重要です。

学生ではなじみのない言葉を使うこともありますが、適切な締めの言葉を使うことで好印象につながります。この記事を通じてポイントを押さえるようにしましょう。

キャリアアドバイザーコメント

メールの締めの言葉は社会人のマナーとしてマスターしよう

メールの締めの言葉を使うことは社会人として当たり前のマナーのため、適切な言葉や表現を選ばないと常識が欠けていると判断されてしまいます。直接選考に影響を与えるものではありませんが、企業からの印象は確実に悪くなってしまうでしょう。

また、メールの締めの言葉がないと文章としても歯切れが悪くなるため、せっかくメールの内容がしっかりしていても、全体的に中途半端なメールとなり非常にもったいないです。

「終わり良ければすべて良し」という言葉があるように、締めの言葉が適切なものであれば、企業からの印象を上げることにもつながります。普段の生活ではメールの締めを書くシーンなどなかなかないので、慣れるまでは難しいかもしれません。しかし、社会人になったら確実に必要なマナーとなるので、今のうちからマスターしておけば安心ですね。

メールを送る際に、企業のことを「御社」「貴社」のどちらを使って記載すべきか悩んだことはないでしょうか。ビジネスメールで間違いやすい「御社」と「貴社」の使い分けに関しては、こちらの記事で詳しく解説しているので、合わせて確認してみてください。
「御社」と「貴社」の違いは? 具体的な場面や例文を交えて解説

キャリアアドバイザーコメント

メールが最後まで丁寧だと、仕事も最後まできちんとできるイメージ

メールの締めが重要な理由は、普段のおこないが反映される部分でもあるからです。

たとえば、メールが最後まで丁寧な文章で書かれていると印象は良いですが、最後の文章が適当になっていると、その人は仕事においても最後になると気を抜いてしまう人だという印象を与えてしまうでしょう。

商談でも同様で、最初の印象は良くても最後に不愉快なことを言われたりすると、その人の印象は良くない、で終わります。逆に最初はいまいち盛り上がらなくても、最後お互いにとって有意義な話ができて商談を締めることができると、良い商談ができたと相手に印象付けることができます。

そのくらい、最後の終わり方はビジネスのどんなシーンにおいても重要な部分なのです。メールでも同じように、あなたの人柄の印象に影響します。

言葉遣いで失敗したくない人には「就活マナー用語集」がおすすめ!

会社説明会や面接など、就活は社会人と接する機会が多いです。もし言葉遣いを誤ってしまうと「なんて失礼な口の利き方だ」と悪印象を与え、選考が不利になる恐れがあります。

言葉遣いが不安な人は「就活マナー用語集」を今すぐ確認しましょう。就活生が間違えやすい言葉遣いがわかり、就活で気をつけるべきマナーを完全網羅できます。

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印象アップ! 企業へのメールの締め方の6つのポイント

メールの締め方で好印象を残す6つのポイント

いくつかのポイントを押さえることで、企業に送るメールの印象を良くすることができます。メールの締め方を知っているかどうかで印象が変わるので、しっかりとポイントを押さえましょう。

まずは6つのポイントを解説します。メールを送る際も企業に良い印象を持ってもらうように工夫しましょう。

①用件だけで終わらせない

メールは用件を伝えるツールですが、用件だけだとそっけなく感じてしまいます。そのため、伝えたい用件をきちんと伝えつつ、用件だけで終わらせない工夫が必要です

たとえば、面接の日程変更を依頼する際に「面接の日程を変更してください」と伝えて本文を終わらせるのではなく、面接日程の変更をお願いした後、改めて「お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。」というひと言を添えて締めると良いでしょう。

こういったひと言を加えることでメールでマイナスの印象を持たれる可能性は下がります。

②「取り急ぎ」は使用しない

ビジネスシーンではまず用件を伝えるために「取り急ぎ」を使ったメールを送ることがあります。「とりあえず」という意味を含むため、適当な印象を抱かれるかもしれません

スピード感を持ってメールの対応をおこなうのは素晴らしいことですが、「取り急ぎ」という言葉は避けた方が安心です。

渡辺キャリアアドバイザー

急ぎで連絡をする場合には「まずは」や「一旦」を用いると良いでしょう。また、メールを送ったあとに電話で詳しく説明するとより丁寧な印象を持ってもらえますよ。

③相手の立場に合わせた丁寧な表現を使う

相手の立場に合わせた丁寧な表現を使うことも、好印象を残すポイントです。

メールを送る相手は採用担当者です。学生にとって目上の人なので、基本的に敬語を使いましょう。また単に敬語を使うだけでなく、より丁寧な表現をすると良い印象を残せるでしょう

「よろしくお願いします」を用いた丁寧な表現

  • どうぞよろしくお願いいたします
  • よろしくお願い申し上げます

インターンなどですでにかかわりがあったりと担当者がフランクなこともあるかと思いますが、その場合でもあくまでビジネスメールということを忘れずに、丁寧な表現を心掛けてくださいね。

④クッション言葉を使う

文字だけで伝えるメールは、本人の意思とは関係なく、相手に冷たさを感じさせることがあります。そこで、「クッション言葉」を使って文章に柔らかさを持たせるようにしましょう。「クッション言葉」を入れることで、文章が暖かく感じられます。

たとえば、返信を依頼する「○日までにご返信いただけますと幸いです。」の一文にクッション言葉を差し込んでみます。「お忙しい中かと存じますが、○日までにご返信いただけますと幸いです。」と相手の気持ちに配慮した文章となり、印象が大きく変わりますね。

用件だけでは冷たく感じるメールも、クッション言葉を用いることで温かみのある文に変化するのです

クッション言葉の例

  • 恐れ入りますが
  • 差し支えなければ
  • 大変恐縮ですが
  • お手数ではございますが
  • ご多忙かと存じますが

⑤文章全体のバランスに合った締めの言葉を選ぶ

文章のバランスで大事にすべき点は冒頭の挨拶とメールの締めの言葉の格を合わせることです。冒頭の挨拶が「いつもお世話になっております。〇〇です。」と比較的軽い文なのに、締めの言葉が「今後とも一層のご高配をいただきたく、よろしくお願い申し上げます。」と重厚にするとバランスが崩れてしまいます。

締めの言葉と冒頭の挨拶の格をそろえることで、相手に違和感を与えないようにしましょう

冒頭が丁寧にもかかわらず締めが雑だと印象が悪くなる

文章のバランスを整える際にやってしまいがちなミスが、締めの言葉が雑になってしまうことです。

企業にメールを送るという緊張感で、メールの書き始めは丁寧に進める人が多いでしょう。しかしある程度要件を書き終えると締め方が適当になってしまう人もいます。すると文章全体が雑に感じられ、あなたの印象は下がってしまうかもしれません

最後まで気を抜かずに、メールの冒頭と同じくらい丁寧に文章を考えてくださいね。

⑥季節感を感じる文章にする

好印象を残す最後のポイントは、季節感を感じる文を差し込むことです。特に関係がある程度できている相手に対して、「時候の挨拶」と呼ばれる季節を考慮した締めの一文を添えると印象がよくなります

すでに何度かお世話になった担当者など、相手との関係性に合わせて使ってみてください。

季節感を感じる例文例文

【春】
年度の変わり目でお忙しいかと存じますが、体調にはお気をつけください。
【夏】
暑い日が続きますが、体調にはくれぐれもお気をつけください。
【秋】
季節の変わり目で寒暖差がありますが、体調にはお気をつけください。
【冬】
年末に向けてご多忙かと存じますが、お風邪など引かれぬようにお気をつけください。
【年末】
本年も大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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クッション言葉を用いて相手に良い印象を持ってもらいましょう

今紹介した締め方のポイントの中でも、特にクッション言葉を使うことを意識すると良いでしょう。

就活において企業と学生は対等な立場ですが、やり取りをする社員は基本的に年上ですので、言葉遣いには気を使いたいですよね。クッション言葉により敬いの気持ちや気遣いが伝わりやすくなるため、企業に良い印象を与えることはもちろん、スムーズなやり取りを促進させることにもつながります。実際の業務でも、リモートワークが増えたことでメールやチャットでのやり取りが増えた企業も多いため、文章でのコミュニケーションが上手な人は重宝されますよ。

締めの言葉は文章全体とのバランスが大事

また、文章全体のバランスに合った締めの言葉を選ぶことも重要です。締めの言葉はテンプレート化されていることが多く、そのままコピペして使う人も多いでしょう。しかし、文章全体のトーンが揃っていないと違和感が生じますし、締めの言葉だけコピペをしているとバレてしまうものです。丁寧さを出すために締めの言葉をメールに加えるにもかかわらず、コピペだと思われてしまったら本末転倒ですよね。

文章のトーンを確かめるには、メールの内容を声に出して読んでみるのがおすすめです。前の文章とそろっているかが確認しやすいので、ぜひ一度試してみてください。

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クッション言葉は場合に応じて適切なものを選ぼう

クッション言葉を使用する際には、自分の状況と相手の立場を考えてクッション言葉を選択するよう気をつけましょう。社会人になると、相手を催促する際でも、相手の状況を気遣って「お忙しいところ恐れ入りますが」というクッション言葉を使用したりします。

特に、相手に何かを依頼する場合は、相手に手間をかけてしまう事を想定して、「お手数おかけしますが」というクッション言葉を選びます。他にも何か教えて欲しいけれど、依頼しても良いのかな?とこちら側が不安な時は、「差し支えなければ教えていただけますでしょうか。」という言い方をすると相手へ断る選択肢も与えることができますね。

このように、クッション言葉は適切に使うことで効果を発揮する、ビジネスメールにおいてとても便利な言葉です。しかし、相手の状況を考えずにクッション言葉を選択してしまうと、相手を気遣えていない文章になってしまう可能性があります。使用する際は、自分の立場と相手の状況をうまく汲み取って適切なクッション言葉を選ぶ必要があるのです。

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企業へのメールの締め方で使えるフレーズ集

メールの締め方をどのようにまとめればいいか迷う人も多いでしょう。結論から言えば、最後に相手へ伝えたい内容を盛り込むようにしましょう。

伝えたい内容を10パターンに分け、それぞれすぐに使えるフレーズを紹介します。メールを送る際の参考にしてみてくださいね。

①締め方の基本

まずは基本的なメールの締め方です。特に伝えるべきことはなく、メールを締める際に利用しましょう。

基本的な締め方の例

  • 今後ともよろしくお願いいたします。
  • 引き続きよろしくお願いいたします。
  • 今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。

基本的な締め方のフレーズは上記3点を覚えておけば問題ありません。

ビジネスでは「今後ともお引き立ての程、よろしくお願いいたします。」や「今後ともよろしくご愛顧のほど、お願いいたします。」といった締めの文章を利用することがあります。

ただ、学生の立場ではややかしこまりすぎていると感じられるため、今回紹介したフレーズを使ってみましょう

こちらの記事では、内定を知らせるメールへの返信方法について解説しています。あわせて確認しておきましょう。
例文7選で完璧! 採用メールへの返信をパターン別で徹底解説

②依頼をする

面接日程の調整など企業に依頼をするケースがあります。依頼をする時、企業の印象を下げないよう気を配る必要があります。反面、気を配りすぎて文章が長くなるのは控えましょう。依頼するときは次のフレーズのように、気を配りつつ、適度な長さの文にまとめてください

依頼するときのフレーズ

  • ご確認のほど、よろしくお願い申し上げます。
  • お忙しい中恐縮ですが、ご対応のほどお願い申し上げます。
  • お忙しい中かと存じますが、ご対応いただけますと幸いです。

渡辺キャリアアドバイザー

業務で忙しい相手に配慮して一言添えるのがポイントです。相手に気持ちよく対応してもらうよう、心配りをしましょうね。

③感謝の意を伝える

メールを締める際、感謝の意を伝えるのも1つの方法です。選考のお礼など、企業へ感謝を伝えることは多々あります。感謝の意を伝えるフレーズを使いこなし、企業の印象をアップしましょう。

感謝の意を伝えるフレーズ

  • 本日はお時間を頂き誠にありがとうございます。
  • この度は心より感謝申し上げます。
  • 迅速にご対応頂き、重ねて御礼申し上げます。
  • 厚く御礼申し上げます。
  • ご厚情を賜り、誠にありがとうございます。

感謝の意を伝える場合、気持ちが溢れてたくさんの言葉を並べたくなります。ですが、長い文章は相手に負担を与えてしまいます。シンプルに感謝の気持ちをまとめることがポイントです

また感謝を伝える場面は多いので、フレーズは複数用意しておくと良いでしょう。

「選考通過メールが届いた際、返信内容に迷う」。そのような就活生も少なくないことでしょう。こちらの記事を読んで、不安を解消してくださいね。
選考通過メールの正しい返信の仕方|好印象につながる秘訣を解説

面接についてのメール作成方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひチェックしてくださいね。
面接お礼
パターン別例文11選|面接のお礼メールは簡単4ステップで作れる
面接状況別
面接のメール連絡は難しくない! 例文から基本マナーをまるッと解説

そもそも、面接後にお礼状の送付やお礼のメールをする必要はあるのかについて解説しています。こちらも合わせてチェックしてみてくださいね。
面接後のお礼状は必要? 書き方やマナーをテンプレート付きで解説

こちらの記事ではお礼メールを送る時に気を付けたいポイントや好印象を与える秘訣を紹介しています。併せて確認してみましょう。
例文10選! 面談の御礼メールの送り方|好印象になる秘訣を伝授

④謝罪をする

学生の都合で企業に迷惑をかけた場合、当然ながら謝罪しなくてはいけません。メールを締める際にも謝罪の一文を入れるようにしてください。謝罪の際は下記のフレーズを用いると良いでしょう。

謝罪する際のフレーズ

  • このたびは誠に申し訳ございませんでした。
  • このたびの件につきまして、謹んでお詫び申し上げます。
  • この度は誠に申し訳ございません。以後このようなことがないよう、気を引き締めてまいります。

大事なポイントは謝罪の気持ちが相手に伝わっているかどうかです。メールの最後に謝罪の一文を入れることで、相手に誠意を伝えることができるでしょう

⑤お断りをする

就活では学生から企業へお断りの連絡をすることがあります。選考途中で辞退する場合や内定を辞退する場合です。

選考に携わってもらった中でお断りをしなくてはいけないので、メールの締め方にも工夫が必要です。メールでお断りする際のフレーズは以下のような一文を利用しましょう。

お断りする際のフレーズ

  • このようなお返事となりましたこと、お詫び申し上げます。
  • ご期待に沿えず、申し訳ございませんでした。
  • お時間を頂戴したにもかかわらず、ご期待に沿えず誠に申し訳ございません。
  • ご理解のうえ、ご容赦いただけますようお願い申し上げます。

説明会や面接をキャンセルするメールのマナーについては、こちらで詳しく解説しています。礼を欠くことのないよう、確認しておきましょう。
キャンセルメールのビジネスマナー|説明会や面接ごとの注意点を解説

選考を辞退する場合は状況によってはメールではなく電話で意思を伝えなければならないこともあります。そのときにスムーズに辞退を伝えられるようこちらの記事も合わせて確認しておきましょう。
例文付きでわかる! 面接辞退の電話のかけ方をチャート式で徹底解説

⑥返信を求める

メールを受けた相手に返信をお願いしたいケースもあるでしょう。その際のメールの締め方は、以下のようなフレーズを利用しましょう。

返信を求める際のフレーズ

  • お返事お待ちしております。
  • お手数ではございますが、お返事いただけますと幸いです。
  • ご多忙のところ恐縮ですが、お返事いただければ幸いです。

一般的なフレーズは「お返事お待ちしております。」で問題ありません。社長などの役職者に送る場合や堅い業界の場合には、一言付け加えたフレーズを用いるようにしましょう

⑦返信不要の旨を伝える

メールを受け取った相手は常に返信をしなくてはいけないと負担に感じてしまいます。メールの返信を求めない場合は、相手に伝えてあげると親切です。メールの返信が不要な場合のフレーズを紹介します。

返信不要のフレーズ

  • なお、返信は不要でございます。
  • 特に問題なければ、ご返信にはおよびません。
  • 何かございましたら、お知らせいただければ幸いです。

⑧催促をする

選考結果の連絡がなかなかこない場合など、企業へ催促の連絡をすることもあるでしょう。その際には相手に敬意を払いながら、丁寧にメールを締める必要があります。どうしても催促が必要な際にはこれから紹介するフレーズを用いてみましょう。

催促するフレーズ

  • ご多忙のなか大変恐縮ですが、先日の選考結果についてのお返事をお待ちしておりますので、ご連絡のほどよろしくお願い申し上げます。
  • 先日お伺い致しました〇〇の件、ご検討状況はいかがでしょうか。お忙しいところ恐縮ですが、お返事いただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。

一方的に催促するのは控えましょう。相手の状況を配慮した一言を添えることが大切です

⑨検討をお願いする

就活では面接結果について前向きな検討のお願いや、面接日程の変更をお願いする場合があります。このような企業へ検討をお願いする場合には、これから紹介するフレーズを活用しましょう。

検討をお願いするフレーズ

  • ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。
  • ご検討くださいますよう、お願い申し上げます。
  • こちらのお願いで大変恐縮ですが、ご検討よろしくお願い致します。

早く連絡を欲しい気持ちはありますが、相手に負担にならないよう急かさないことがポイントです

また書類選考のお願いや追加でアピールしたい書類を送る際には、「ぜひご覧いただき」というフレーズを冒頭につけるようにしましょう。

就活において「検討をお願いする」といえば日程調整。日程調整メールの書き方についてはこちらで解説しているので、あわせてチェックしましょう。
事例別8例文|もう日程調整メールで迷わない! 内容・マナーを解説

⑩コロナ禍

新型コロナウイルス感染症に関する一文を付け加えることも、メールの締めの文に活かせます。新型コロナウイルス感染症に対し、企業はさまざまな対応を迫られるなど配慮が欠かせません。これから社会に出る学生として適切な対処が求められるとともに、相手への十分な配慮が必要です。下記の例文を参考に、締めの一文として利用してみてはいかがでしょうか。

新型コロナウイルスに関するフレーズ

  • 自粛期間が長く続きますが、くれぐれもお体を大事にしてください。
  • 新型コロナウイルス感染症への配慮が欠かせない日々が続きますが、お体ご自愛くださいませ。
  • 1日も早い新型コロナウイルス感染症の収束を願うばかりです。

キャリアアドバイザーコメント

締めの言葉の王道「今後ともよろしくお願いいたします」は必ず押さえよう

ここで紹介したフレーズの中でも、もっとも基本的な締め方である「今後ともよろしくお願いいたします」といったものは必ず押さえましょう。

ビジネスメールの過半数は、上記のような基本フレーズで締められています。また、ほかの種類の締めのフレーズと併用して使うことも可能です。たとえば「このたびはお時間を頂き誠にありがとうございます。引き続き何卒よろしくお願いいたします」といったような締めの言葉はよく見かけますよね。このように、基本の締めのフレーズは汎用性が高く、就活中も社会人になっても使えるため非常に便利です。

就活シーンに合わせて使う締めの言葉を覚えておくと便利

ほかにも、選考や内定辞退といったシーンでお断りのフレーズを使うこともたびたびあるため、これらも覚えておくと安心です。辞退をすると多少なりとも企業に迷惑をかけてしまうことになるため、特に締めの言葉には気をつけたいところです。また、お断りの文章を考える際は丁寧なメールにするべくその分手間もかかりますよね。締めのフレーズだけでも覚えておくことで、企業に失礼のない丁寧なメールを迅速に送ることができます。

このように、就活のシーンに合わせてよく使うであろう締めのフレーズをピックアップし、事前に覚えておくことをおすすめします。

就活では、面接の辞退をメールで伝える場面もあります。辞退メールの書き方はこちらの記事をチェックしてくださいね。
理由別テンプレ7選付き|面接辞退のメール連絡を円満におこなう方法

キャリアアドバイザーコメント

感謝を伝えるフレーズは特に覚えておくと良い

特に感謝の意を伝えるフレーズは社会人になってもよく使用するので、覚えておきましょう。

たとえば、社会に出て商談をしたら会社に戻ってからお礼メールをするシチュエーションがあります。その場合、どこの企業でもほとんどがメールの最初は、「本日はお時間をいただき誠にありがとうございました」と感謝の意を伝えるフレーズから始まります。

また、これは電話でも同じです。後日、先方へ電話することがあれば「先日はありがとうございました」から始まります。

このようにビジネスシーンでは、挨拶の初めが感謝の意から始まることが多くあります。また、感謝の意を伝えるために良く使うのが「迅速にご対応いただきありがとうございます」というフレーズです。依頼された事をすぐに対応した結果、相手から「迅速なご対応ありがとうございます」と言われると誰も悪い気はしませんよね。そのため、覚えておくと便利ですよ。

就活シーン別! 企業へのメールの締め方例文

鈴木なぎさ

フレーズは参考になりました。フレーズ使って、どのようにメールを締めるとと良いのか例文を知りたいです。

渡辺キャリアアドバイザー

就活のシーン別に例文を紹介します。メールを送る際の参考にしてみて下さい。

就活のシーン別にメールの締め方は異なります。就活のシーンを7つに分けてメールの締め方の例文を紹介します。例文を参考に、相手との関係性を考えて、アレンジして利用してください。

シーン①企業への問い合わせ

新規メッセージ例文

○○○○○@shukatsu.com
△△△△△@shukatsu.com
【お問い合わせ】選考に関する件/○○大学 港 太郎
○○株式会社
採用担当 ○○様

お世話になります。○○大学の○○です。

選考について、1点お伺いしたく、ご連絡を差し上げた次第です。
お手数ではございますが、下記についてご教示いただけますでしょうか。

ご質問事項
・○○○○

お手すきの際で結構ですので、ご返信いただけますと幸いです。
何卒宜しくお願い申し上げます。

―――――――――――――――
港 太郎(みなと・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-○○○○-○○○○
メール:minato@○○○○○○.ab.jp
―――――――――――――――

渡辺キャリアアドバイザー

企業への問い合わせは、相手の時間を貰うことになります。相手の状況を考えて、「お手すきの際で」「お忙しいところ恐縮ですが」など相手を配慮したフレーズを入れるようにしましょう。

シーン②面接案内メールへの返信

返信メッセージ例文

○○○○○@shukatsu.com
△△△△△@shukatsu.com
RE:【ご案内】○○株式会社1次面接について
○○株式会社
採用担当 ○○様

お世話になります。○○大学の○○です。

この度はお忙しい中、面接のご案内をいただき、誠にありがとうございます。
ご案内いただきました日程にてお伺いいたします。

面接当日は何卒宜しくお願い申し上げます。
―――――――――――――――
港 太郎(みなと・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-○○○○-○○○○
メール:minato@○○○○○○.ab.jp
―――――――――――――――

渡辺キャリアアドバイザー

今回は企業からの案内メールに対しての返信ですので、この例文のように案内された面接に対しての参加意思をきちんと伝える締め方にしましょう。案内された日程で問題なく参加できる場合は、「当日は何卒宜しくお願い申し上げます」などシンプルな表現で締めると良いですね。

シーン③日程変更の連絡

新規メッセージ例文

○○○○○@shukatsu.com
△△△△△@shukatsu.com
面接の日程変更のお願い/○○大学 港 太郎
○○株式会社
採用担当 ○○様

お世話になります。○○大学の○○です。

この度、ご相談させていただきたいことがあり、ご連絡いたしました。
大変恐縮ではございますが、ご調整いただいた面接日程の変更をお願いしたく存じます。

お忙しい中、ご調整いただいたにも関わらず、誠に申し訳ございません。
恐れ入りますが、日程の変更についてご検討いただけますと幸いです。

何卒宜しくお願い申し上げます。
―――――――――――――――
港 太郎(みなと・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-○○○○-○○○○
メール:minato@○○○○○○.ab.jp
―――――――――――――――

渡辺キャリアアドバイザー

こちらは一度決まった日程の変更をお願いするメールということもあり、より丁寧な表現となっていますね。こちらの希望で変更をお願いするわけですから丁寧なメールを心がけましょう。

シーン④選考のお礼

新規メッセージ例文

○○○○○@shukatsu.com
△△△△△@shukatsu.com
本日の面接のお礼/○○大学 港 太郎
○○株式会社
採用担当 ○○様

お世話になります。○○大学の○○です。

本日はお忙しい中、面接のお時間をいただき、誠にありがとうございました。
面接を通じて、更に貴社への志望度が高まりました。改めて感謝申し上げます。

是非前向きにご検討いただければ幸いです。
今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。
―――――――――――――――
港 太郎(みなと・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-○○○○-○○○○
メール:minato@○○○○○○.ab.jp
―――――――――――――――

渡辺キャリアアドバイザー

選考のお礼メールについては、改めて志望度の高さを伝える締め方が良いでしょう。この例文のように面接を通して志望度が高まったことに加え、結果についても前向きに検討をお願いしている点は良いですね。

シーン⑤選考辞退の連絡

新規メッセージ例文

○○○○○@shukatsu.com
△△△△△@shukatsu.com
選考辞退のご連絡/○○大学 港 太郎
○○株式会社
採用担当 ○○様

お世話になります。○○大学の○○です。

この度、貴社の選考を辞退させていただきたく、ご連絡差し上げた次第です。
お忙しい中、今まで選考のお時間をいただき、感謝申し上げます。

貴社の選考を通じて、数多くの気づきを得られ、大変貴重な時間をいただきました。
そのような中、辞退のご連絡となりますこと、誠に申し訳ございません。

この度は何卒ご容赦いただけますよう、お願い申し上げます。
―――――――――――――――
港 太郎(みなと・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-○○○○-○○○○
メール:minato@○○○○○○.ab.jp
―――――――――――――――

渡辺キャリアアドバイザー

選考辞退のメールを送る際は相手に失礼のないように丁寧な対応をするのはもちろんのこと、この例文のように選考を通じて得られたものなどを伝えることで相手への感謝の意を示すことも大事です。

シーン⑥内定承諾の連絡

新規メッセージ例文

○○○○○@shukatsu.com
△△△△△@shukatsu.com
内定承諾のご連絡/○○大学 港 太郎
○○株式会社
採用担当 ○○様

お世話になります。○○大学の○○です。

この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。

貴社に内定をいただけましたこと、非常に嬉しく感じております。
いただきました内定を謹んでお受けしたく存じます。

今後ご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、よろしくお願い申し上げます。
―――――――――――――――
港 太郎(みなと・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-○○○○-○○○○
メール:minato@○○○○○○.ab.jp
―――――――――――――――

渡辺キャリアアドバイザー

まず内定承諾の連絡をする際はこの例文のように内定承諾の意を伝えるとともに、今後もお世話になることを念頭に置いた締め方を心がけましょう。

シーン⑦内定辞退の連絡

新規メッセージ例文

○○○○○@shukatsu.com
△△△△△@shukatsu.com
内定辞退のご連絡/○○大学 港 太郎
○○株式会社
採用担当 ○○様

お世話になります。○○大学の○○です。

この度は内定をいただき、誠にありがとうございます。

熟慮した結果、今回、内定を辞退させていただきたく存じます。

何度も選考のお時間をいただいたにも関わらず、このようなお返事となり、誠に申し訳ございません。

ご理解の上、ご容赦くださいますよう、お願い申し上げます。

―――――――――――――――
港 太郎(みなと・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-○○○○-○○○○
メール:minato@○○○○○○.ab.jp
―――――――――――――――

渡辺キャリアアドバイザー

この例文のように内定辞退の連絡をする際の締め方はお詫びと内定辞退の理解を得るような表現をしましょう。間違っても辞退することだけを伝える締め方にしないようにしてくださいね。

お祈りメールが届いた場合の返信についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
そのまま使える例文付き! お祈りメールの返信方法をケーズ別に解説

キャリアアドバイザーコメント

気持ちを伝えられるよう相手の立場に立ってメールを送ろう

メールは、ただの相手とのやりとりの手段ではなく、企業へ自分の気持ちや感情を伝えることができる手段でもあります。

社会人になると、社外に向けてもビジネスメールを使用しますが、社内でも上司や部下に想いや考えを伝える手段として使われます。文章で伝えることで、口頭で伝えるよりも感情を落ち着かせて考えや想いを整理し、自分の気持ちを正しく正確に伝えることができるのです。

たとえば退職する際に、取引先からメールで労いの言葉や感謝の言葉をいただき、心が震えるくらい感動することさえあります。そのくらい、言葉の選択次第で相手の心を動かせるツールなのです。

就職活動においても同じく、相手の立場に立ち、考えて言葉選びをすることで自分の気持ちを伝えることができる素晴らしいツールと考えて、メールを活用してくださいね。

締めの文で知っておくと便利なテクニック

メールの締めの文で知っておくと便利なテクニック

最後に締めの挨拶文を作成するときに困らない便利なテクニックを2つ紹介します。このテクニックを使うと、企業に送る挨拶文の内容で立ち止まらず、スムーズにメールを作ることができます。

紹介するテクニックを使うと、メールの作成時間が大きく短縮されるのでぜひ活用してみて下さい。ただし、使い方を間違えると企業の評価を落としてしまうので注意が必要です。

困ったら「以上」を使ってみよう

適切な締めの文が思い浮かばないときの便利な単語が「以上」です。一言付け加えるのにどうしても思い当たる言葉が見つからないときは「以上」を使ってみましょう。

「以上」をうまく活用する例

  • 以上、よろしくお願い申し上げます。
  • 以上、ご確認のほど、お願い申し上げます。

上記のように、「以上」+一文を加えることで収まりの良い締めの文になります。「以上」を加えることで、それ以降の文章を読まなくても良いと相手に伝えることができ、余計なストレスをかけません。

渡辺キャリアアドバイザー

「以上です」などシンプルにまとめすぎると、失礼に感じる人もいます。活用する際には「以上」+一文でまとめるように意識して下さい。

メールの自動挿入を使うと便利

メールを送るときに「締めをどのようにしようか」と悩むこともあるでしょう。そのときにおすすめなのが、メールの自動挿入機能です。

メールの自動挿入とは事前に締めの挨拶文を登録しておける機能です。メールを作成する際は登録した挨拶文を選択するだけのみになります。メールを作るたびに締めの挨拶文を考える必要なく、スムーズにメール作成が可能です。

メールの内容を考える時間を削減することにもつながるので、メリットの大きい機能と言えますね

メールの最後には、署名を入れることもぜひ検討してみてください。この記事では署名を入れる必要性や作成方法について詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてくださいね。
テンプレート付き! 学生がメール署名を作成するポイントを徹底解説

正しいメールの締め方を知って好印象を残そう

メールの締め方1つで相手に与える印象は大きく変わります。社会人とメールをする機会は少ないと思いますが、ビジネスマナーに反した内容ではマイナスイメージにつながりかねません。
そのため今回紹介した締め方のポイントをよく理解し、フレーズをうまく活用していくことで相手に好印象を残していきましょう。

ここまで読んでもらった内容を、内定保留の連絡をするときにも役立ててみてください。文章のマナーだけでなく、内定保留にする理由も印象変えてしまう要因になります。どんな理由が考えられるのか、わかりやすく解説していますので、チェックしてみてくださいね。
内定保留の伝え方を状況別に解説! すぐに使える例文付き

記事の編集責任者 小山内 隆

アクセス就活PLUSを運営するアクセス通信(現アクセスネクステージ)に新卒入社。就職サイト「アクセス就活」の立ち上げや、関西支社の営業責任者を経て、名古屋支社の責任者として立ち上げを担う。人事採用支援のほか、就活相談や就活講座の講師などキャリアアドバイザー職を経験した後、2017年に同社役員。現職は採用アウトソーシング(RPO)事業の担当執行役員 > メッセージを読む

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