例文11個|面接に受かる志望動機は 「自己分析×企業研究」で完成

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作り方x伝え方を解説!面接に受かる志望動機には〇〇が欠かせない!
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志望動機は「自己分析×企業研究」で作る! 面接特化の対策で内定をつかめ

鈴木なぎさ

面接ってもう経験したことある? 今度初めての面接があるのだけど、肝心の志望動機作成がまったく進んでいなくて……。履歴書に書いた志望動機と同じ内容でもいいのかな?

佐藤みなと

面接の経験はあるよ! でもうまく伝えることができず合格に届かなった苦い記憶が実はあって……。ただ面接となれば志望動機は違う内容を用意した方がいい気がするな。

田中キャリアアドバイザー

どうやら面接の志望動機について悩んでいるようですね。まず前提として履歴書に書いた志望動機と内容を丸ごと変える必要はありませんが、面接はより詳しくアピールできるチャンス。内容を入念に深掘りしておくことが大切です。

鈴木なぎさ

そうなのですね! 確かに面接なら履歴書に書いた志望動機よりももっと詳しくアピールできそう。

佐藤みなと

田中さん、自分は面接で志望動機をうまく伝えられなかった経験があるのですが、どういった対策をすればいいでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

面接は「伝え方」も重要な要素なので選考突破を狙う以上は対策が必須です。ここからは面接で好印象を残す志望動機の作り方と伝え方を解説していくので、面接対策として一緒に確認していきましょう!

鈴木なぎさ

作り方から見直していきたいと思いますので、ぜひ詳しく教えていただきたいです!

佐藤みなと

伝え方もマスターして今度こそ選考突破するぞ!

「面接の志望動機ってどんな準備が必要?」「面接ではどうやって志望動機を伝えればいいの?」と悩む就活生はたくさんいます。志望動機は最重要とも言える質問であるため、対策は必須です。

この記事では志望動機の作り方から、面接ならではの対策として伝え方を例文と合わせながら解説していきます。最後まで確認すれば面接で志望動機を聞かれたときに魅力的に回答できるようになるので、ぜひ参考にしてくださいね。

志望動機の作成方法を業界別に解説している記事があるので、こちらもぜひ読んでみてくださいね。

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【銀行志望動機の作成手順書】例文12選&浮かばない時の対処法付き
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まずはここから! 面接における志望動機の前提から確認しよう

面接における志望動機の基本情報

田中キャリアアドバイザー

面接における志望動機対策を始めるためには、まず志望動機が面接でどういった位置づけをされているのか、前提から確認することが大切です。

鈴木なぎさ

そういえば具体的には説明できないかもしれません。

田中キャリアアドバイザー

具体的な概要をつかみきれてないと対策のしようもないので、対策の第一歩としてまずはここから始めていきましょう!

鈴木なぎさ

わかりました! さっそく教えてください!

あなたにとっての良い仕事とはなんでしょう。次の記事では、自分に合った良い仕事の見つけ方について実例とともに解説しています。ぜひ読んでみてくださいね。
良い仕事の条件とは? 自分に合った仕事の見つけ方を実例付きで解説

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面接ではほぼ確実に聞かれる最重要質問

田中キャリアアドバイザー

まず面接において志望動機は、ほぼ確実に聞かれる最重要な質問であることを覚えておきましょう。

鈴木なぎさ

そんなに大切なのですね!

志望動機とは「その人がなぜ自社を志望したのか」ということを知ることができるので、企業にとってはぜひ確認しておきたい重要なポイント。なのでどんな企業でも面接ではほぼ確実に聞かれることになると覚えておきましょう。

志望動機があいまいだったり、「別にうちじゃなくてもいいのでは」と思えるような内容だと評価にも影響を及ぼしてしまいます。対策必須な頻出質問というわけです。

ただ、企業によっては志望動機を面接で聞かないケースもあります。その場合はいくつか原因が考えられるので、こちらの記事であらかじめチェックしておきましょう。
不合格って本当? 面接で志望動機を聞かれない正しい理由を徹底解説

インターン選考・本選考どちらの面接でも聞かれる

志望動機が聞かれるのはなにも本選考だけに限った話ではありません。インターンの選考においても志望動機はほぼ確実に聞かれます。

インターンも募集人数には限りがあり、受け入れる企業側も熱意のある人や自社とマッチする人を受け入れたいのが本音なので、就活生の意欲や動機を知ることができる志望動機は欠かせない質問なのです

インターンの選考だからといって志望動機対策をおろそかにしていると突破できない可能性があるので、事前に対策と準備を入念に進めておくことをおすすめします。

インターン選考での面接についてもっと知りたい人は、ぜひ次の記事を読んでみてください。インターン面接に特化した志望動機作成方法についても紹介しています。
質問例16選|インターンシップ面接は4つの準備で通過率超アップ!

インターンについて詳しく知りたい場合はこちらの記事が参考になりますよ。
インターンとは? 意味・特徴・時期・準備・すべきことを一挙解説!

インターンの志望動機のポイントについてはこちらの記事で対策方法などを詳しく解説しています。
例文15選|インターンシップの志望動機をスルスル書く方法徹底解説

自分の熱意を存分にアピールできるチャンス!

田中キャリアアドバイザー

ただ、面接時の志望動機は就活生にとってはアピールチャンスでもあります。

鈴木なぎさ

そうなのですか?

田中キャリアアドバイザー

志望動機はいわば「なぜあなたの企業に興味を持ったか」ということを自由にアピールできる場。熱意ある内容に工夫すれば高い意欲を効果的にアピールできるのです。

面接において志望動機は、自分がどんなことを思って志望し、どれほど熱意をもっているかということを存分に伝えることができるチャンスです。

「面接で聞かれるから準備しないと」というよりも「存分に熱意をアピールできるチャンス」として捉えて準備を進めるとモチベーションも維持しやすいですよ

次の記事では、教員の志望動機を作成するときのポイントについて解説しています。教員になりたい人はぜひこちらも読んでみてくださいね。
教員の志望動機はストーリー設計が重要! 面接官を唸らせる秘訣を伝授

評価軸を知る! 面接官は志望動機からなにを見ている?

面接官が志望動機のポイント

田中キャリアアドバイザー

面接における志望動機の概要を確認したところで、今度は面接官が志望動機から何をチェックしているのかについて確認していきましょう。

鈴木なぎさ

見られているポイントがわかれば対策もしやすそうですね!

田中キャリアアドバイザー

その通り。効果的な対策をするには相手の意図を知るのも重要ですから、ここも要チェックなポイントです。具体的には2つあるのでそれぞれ詳しく解説しますね。

鈴木なぎさ

ぜひ詳しく教えていただきたいです!

自社への志望度の高さ

田中キャリアアドバイザー

志望動機で企業が見るのはやはり「どのくらい自社に入りたいのか」という志望度の高さの部分です。

鈴木なぎさ

そこはやはり見られているのですね!

面接官が志望動機を聞いたときにまず見るのは、「この就活生はどのくらい自社に入りたいのかな」という志望度の高さです。志望度が高い熱意のある人材は、入社後も意欲的に仕事に取り組んで活躍してくれることが期待できるからです

志望度が低い人は内定を出したとしても、内定辞退をして他の企業に入社してしまうリスクもあります。なるべく志望度の高い人を探し出すという目的もあって、企業は志望動機を重視しているわけです。

自社とマッチする人材であるか

鈴木なぎさ

志望度以外に見られているポイントってありますか?

田中キャリアアドバイザー

自社のことをきちんと理解したうえでエントリーをしているのか、本当に自社とマッチした人材であるかという点も志望動機からチェックされていますよ。

志望動機から「なぜ志望したのか」という就活生の動機がわかるため、そこから「本当に自社である必要があるのか」「求めているものは自社とマッチしているのか」など、相性の部分もチェックしていると考えられます。

もし自社に当てはまらないことを期待して志望していたり、理解が浅いまま志望をしている場合はミスマッチな人材である可能性があり、入社後にミスマッチに気づいてしまえば早期離職につながる可能性も

企業としては採用コストが無駄になってしまうので「マッチしている人材か」という確認を志望動機からもしているのです。

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企業が求めていることを理解して、志望動機を作成するのはとても大切なことです。次の記事では、商社の志望動機作成方法についてわかりやすく解説しています。商社の仕事が気になってる人は、ぜひ事前準備の参考として読んでみてくださいね。
ワンランク上の商社志望動機が作れる! 厳選10例文付きで徹底解説

書類選考となにが違う? 面接ならではの志望動機のポイント

  1. 履歴書と矛盾が起きないようにする
  2. より深掘った詳細まで話せるようにしておく

鈴木なぎさ

志望動機から面接官はこんなことまで見ているのですね。

田中キャリアアドバイザー

そうなのです。それと書類選考と面接とでは志望動機の内容を丸ごと変える必要はありませんが、選考形式が変わることで押さえておくべきポイントも変わります。

鈴木なぎさ

え、そうなのですか?

田中キャリアアドバイザー

たとえば「より深掘りした詳細まで話せるようにしておく」など、面接の志望動機ならではのポイントがあるのです。面接で魅力的な志望動機をアピールするためにも、ここも欠かさずチェックしておきましょう!

鈴木なぎさ

わかりました! さっそく詳しく教えてください!

履歴書との一貫性も大切! 矛盾が起きないようにする

面接で伝える志望動機と、履歴書に書いた志望動機の内容にズレや矛盾があると、「どちらが本当なのだろうか」と面接官も戸惑ってしまい、評価に影響を及ぼしてしまう可能性があります

面接で志望動機を話すときは、履歴書に書いた内容との一貫性も意識して、伝えるべき大きな軸にはブレが出ないよう準備をしておくようにしてくださいね。

田中キャリアアドバイザー

書類選考とは違う志望動機を面接で伝えたいなら、「あらためて自身の思いを振り返ったところ違う志望動機を思うようになったため、履歴書に記載の志望動機とは異なる内容になることをご了承ください」と一言断っておくと丁寧ですね。

鈴木なぎさ

あらためて内容を考え直すならそうするようにします!

面接はチャンス! より深掘った詳細まで話せるようにしておこう

面接で話す志望動機の内容が履歴書とまったく同じ内容だと、せっかくの面接の機会を活かすことができません

直接自分の熱意を伝えることができるチャンスを活かすためにも、志望した理由や、理由の根拠となるエピソードなどをより深掘りして、詳細まで話せるようにしておくことをおすすめします。

田中キャリアアドバイザー

志望動機の深掘りの仕方については後ほど解説するので、そちらも合わせて確認するようにしてくださいね。

鈴木なぎさ

深掘り方法もしっかりチェックするようにいたします!

キャリアアドバイザーコメント

テッ ター スェ

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面接官からの深掘り質問対策は必須

面接では志望動機に限らず、自分の話したことに対して「それはどうしてですか」と深掘りされます。なので自分が話すことに対して、しっかりと理由を説明できるようにしておく必要があります。

そもそもなぜ面接で志望動機を聞き、その理由も問うのかというと、志望度の高さや自社とのマッチ度に加えて社会人としてのコミュニケーション能力があるのかどうか、相手にわかりやすく話をすることができるのかといった能力もみたいからです。

自分の話したことに対しては必ず深掘りされるという前提で、しっかり対策をしておきましょう。逆に深掘りに対して適切に答えることができるとぐっと好印象を与えることができますよ。

志望動機ってどう考える? 「自己分析×企業研究」で軸を見つけ出そう

マンガでわかる!志望動機の軸の見つけ方

鈴木なぎさ

正直履歴書に書いた志望動機はそこまで工夫した内容ではないので、あらためて作り直そうかなとも考えています。そこで前提の質問にはなるのですが、志望動機ってどうすれば魅力的に考えられるのでしょうか。

田中キャリアアドバイザー

志望動機を考えるうえで大切なのは、何を中心に内容を組み立てていくのかという「軸」を見つける作業です。軸さえしっかり立てられていればブレのない魅力的な志望動機になります。

鈴木なぎさ

そうなのですね! でもその軸ってどうやって探せばいいのでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

そこで役立つのが「自己分析」と「企業研究」です。自分が求めることを明確にし、企業の特徴を見極め、重なる部分を軸とすれば「志望企業に特化した自分だけの志望動機」が完成します。詳しく解説しますね!

鈴木なぎさ

自己分析と企業研究の合わせ技で観つけるのですね! ぜひ詳しくおしえていただきたいです!

①自己分析:自分が企業に求めるものを明確にする

田中キャリアアドバイザー

まずは自分がどういったことを求めて志望しているのかを、自己分析を通じて明確にしていきましょう。

鈴木なぎさ

自分の内面を見つめ直すわけですね!

志望動機を考えるためには、まず自分の内面を見つめ直して、「なぜこの企業に興味を持ったのか」「この企業に自分は何を求めているのか」ということを洗い出していきましょう。

自分が求めていることがわかれば、それがそのまま志望理由になります。「やりたい仕事がある」「将来の夢に近づけるから」など人ぞれぞれに理由があるはずですから、第一ステップとしてまずは自己分析で自分についての理解を深めてくださいね。

自己分析の方法について詳しく知りたい人はこちらの記事が参考になりますよ。
簡単15のやり方で自己分析はもう迷わない! 活用法を徹底解説

自己分析をするうえでは「自己分析ノート」を活用するとさらに効果的に自己理解を深めることができますよ。
自己分析ノートは今から作れる! 準備するものや活用法を徹底解説

②企業研究:志望企業の特徴や強みをリサーチする

鈴木なぎさ

先ほどは企業研究も必要とおっしゃっていましたね。

田中キャリアアドバイザー

はい。自分の内面を分析できたら今度は企業の情報を集めて、その企業ならではの特徴をつかんでいきましょう。

志望動機を考えるうえでは企業研究も欠かせません。志望企業の情報を徹底的に集めて、特徴や強みをリサーチしていきましょう。

その企業ならではの特徴や強みについて志望動機の中で触れられたら、「だから他の企業ではなく自社を志望したんだな」と面接官も納得しやすくなります。説得力アップには欠かせない作業なので、この企業研究も入念に進めるようにしてくださいね。

企業の情報の集め方

  • 企業のコーポレートサイトや採用サイトを調べる
  • 大学のキャリアセンターに相談する
  • 会社説明会に参加する
  • OB・OG訪問を使う
  • インターンに参加する
  • 就職エージェントの相談する

次の記事では、企業研究ノート作成方法について解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
企業研究ノートを作る3ステップ! イラスト付きでわかりやすく解説

キャリアアドバイザーコメント

志望企業の今後に関わる情報を入念にチェックしよう

企業の情報を集めるうえでのコツとしては、特に力を入れている事業や今後の展望など、その企業の今後に関わる部分をチェックしておくことが大切です。

今後力を入れていきたい事業や、縮小していきたい事業が企業ごとであるはずです。力を入れていきたい事業については、入社後に自分も関わる可能性が高くなるでしょう。

逆に縮小していく事業であれば、いくら自分に興味があっても、その仕事に関わる可能性は低くなります。ここがチェックできていないと、入社後のミスマッチにつながることがありますよ。

③要素の掛け合わせ:①と②が重なる部分を志望動機の軸にする

志望動機の軸の見つけ方

田中キャリアアドバイザー

自己分析で自分が求めているものを洗い出して、企業研究で特徴や強みをつかむことができたら、今度はそれらが重なる部分を志望動機に軸として考えてみましょう!

鈴木なぎさ

自分の求めていることと、実際の企業の特徴や強みが重なる部分があるなら確かに「志望動機」といえますね!

自己分析で自分の内面を掘り下げて「自分はどんなことを求めているのか」を探し出し、企業研究で志望企業の特徴や強みを探し出したら、それらが重なる部分がないかを確認してみましょう

たとえば「自分は人の役に立つことに喜びを覚えるタイプだから、世の中に貢献できるような仕事したい」と考えたとします。

そして企業研究をして志望企業が「環境問題にも積極的に取り組んでいる」ということがわかれば、「世の中に貢献したいと考えており、御社の環境問題に取り組む姿勢に強く興味を惹かれました」と組み立てることができます。

田中キャリアアドバイザー

これで軸が立てられたと同時に、志望動機の原型も完成しましたね!

面接ならではの志望動機対策! 3つの方法で内容を深掘りしよう

志望動機を深堀りする3つの方法

鈴木なぎさ

先ほど面接の志望動機は深掘りしておくことが大切とおっしゃっていましたが、具体的にはどうやって内容を掘り下げていけばいいのでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

そこは多くの人が悩む部分で、私も就活生のときに悩んだものです。ですが安心してください。深掘りに効果的な方法が3つあります。

鈴木なぎさ

3つもあるのですか! ぜひ教えていただきたいです。

田中キャリアアドバイザー

今から1つずつ解説していくので、一緒に確認していきましょう。どれも面接ならではの志望動機対策にうってつけの方法ですよ!

鈴木なぎさ

さっそくお願いします!

①マインドマップを活用! 自分の思考を洗い出して整理する

面接の志望動機:マインドマップの作り方

志望動機の深掘りのためにはマインドマップを活用するのが効果的です。マインドマップとは自分の頭の中を紙に放射状に書き出していく方法で、自分がどんな思考をしているのかを整理するのにとても役立ちます。

加えて視覚的に情報を整理することで「こんなことを考えていたのか」という意外な一面を発見することもできます。思考を整理し分析できるマインドマップは深掘りにとてもおすすめですよ。

田中キャリアアドバイザー

マインドマップは繰り返し作成することでさらに効果を発揮するので、1回作って満足するのではなく複数回作成することをおすすめします。

鈴木なぎさ

目に見える形で思考を書き出せば「なぜ志望したのか」も整理しやすそうです!

マインドマップの作り方と使い方についてはこちらの記事がとても参考になりますよ。
マインドマップで始める自己分析|「本当の自分」を紙に描き出そう

②「なぜ」の自問自答が効果大! イメトレを重ねて深掘りする

志望動機をより詳細にしていくためには、内容を読み進めながら「なぜ」を繰り返し自問自答するのもおすすめです。面接官になりきって志望動機を読んだうえで、「なぜ」を感じる部分を洗い出し、詳細を書き出して解消していくのです。

「私は営業に興味があり御社を志望しました」という志望動機があるなら、「なぜ営業に興味があるのか」「なぜ数ある企業の中でもその企業なのか」と「なぜ」を見出すことができますよね。

こうして自問自答を繰り返していけば内容がしっかり掘り下げられた志望動機が完成しますよ。

「なぜ」の深掘り例

  • ①なぜ志望するにいたったのか
  • ②なぜその仕事に興味を持ったのか
  • ③なぜ他の企業ではなくその企業がいいのか

鈴木なぎさ

この方法は自分の頭の中でも完結するので移動時間とかにもできますね!

田中キャリアアドバイザー

手軽にできる深掘り法として覚えておくと良いでしょう。

③自分以外の視点を取り入れる! 他人の志望動機を聞いてみる

志望動機を深掘りするための方法としては「他人の志望動機を聞いてみる」というのもおすすめです。自分以外の視点を知ることは「そういった考え方もあるのか」と視野を広げることに役立ちます。

視野が広がれば「そういえばこういう点も魅力を感じているかもしれない」「自分はこういったことを求めていたのかもしれない」とこれまで見出すことができなかった新たな志望動機を発見できるかもしれませんよ。

田中キャリアアドバイザー

他人の視点を取り入れるうえでは、自分の志望動機を他の人に見てもらって、「なぜ」と感じる部分がないかをチェックしてもらうのもおすすめですよ。

鈴木なぎさ

2つ目の方法との合わせ技ですね! 試してみようと思います!

キャリアアドバイザーコメント

洗い出した情報を1分を目安に編集しよう

マインドマップで自己分析の掘り下げを進めていくと、書き出した情報がかなり多くなってきます。

そのまま伝えてしまうと、結局何が大切なのかがぼやけてしまい言いたいことが伝わりません。さらには「わかりやすく要約して伝える力がない」と判断されてしまう可能性も。

マインドマップ作成で出てきた情報自体は、志望動機作成に役立つ大切な素材ですが、面接の際にはその情報を1分程度にまとめるように編集しましょう。

編集の際に大切なことは、言いたいテーマを一つに絞り、そのテーマに直接関係しないことは、言いたいことだとしてもぐっと我慢することです。そうすることで1分以内にまとめやすくなりますよ。

面接では志望動機の長さも重要になってきます。適切な長さについて知りたい学生はこちらの記事を確認してみましょう。
面接で志望動機の長さを自在に操る極秘テクニック|例文5選

面接では伝え方も超重要! 一工夫を加えて評価アップを狙おう

  1. PREP法でわかりやすさをアップさせる
  2. 笑顔を意識しつつ猫背にならないようにする
  3. ジェスチャーを交える

田中キャリアアドバイザー

さて、面接ならではの志望動機対策として「内容」の部分を掘り下げてきましたが、ここからは「伝え方」にフォーカスして解説していきますよ。

佐藤みなと

伝え方についてかなり悩んでいたのでありがたいです!

田中キャリアアドバイザー

面接では伝え方も重要な要素なので、ここもしっかり対策することで評価アップが狙えますよ。取り入れておきたいポイントを3つ紹介するので、一緒に確認していきましょう!

佐藤みなと

さっそくお願いします!

①要点から説明する! PREP法でわかりやすさをアップさせる

マンガでわかる!PREP法の構成とメリット

田中キャリアアドバイザー

伝えることでまず意識すべきなのは「わかりやすさ」。そこでおすすめなのが、結論から説明することで内容をわかりやすく伝えることができる「PREP法」です。

佐藤みなと

結論から説明するなら確かにわかりやすくなりそう!

志望動機をわかりやすく伝えるうえでは「PREP法」がおすすめです。Point(結論)Reason(理由)Example(具体例)Point(まとめ)の順序で内容をまとめる方法で、聞く側は最初に結論がわかるので後に続く内容が理解しやすくなるのです。

理解のしやすさは、魅力の伝わりやすさにそのまま直結します。わかりにくい内容では「つまりどういうことなのかな」と思われてしまい自分の意欲が伝わらないので、ぜひPREP法を取り入れてみてくださいね。

②表情と姿勢も重要! 笑顔を意識しつつ猫背にならないようにする

田中キャリアアドバイザー

伝え方を考えるうえでは表情と姿勢も大切です。笑顔を意識して、猫背にならないように注意しましょう。

佐藤みなと

話し方だけでなくそういった点も大切なのですね!

伝え方を考えるうえでは、表情と姿勢も手を抜けない重要なポイント。面接官の目を見つつ、しっかり笑顔をキープして、背筋をぴんと伸ばすようにしましょう。

真顔で話していたり、背筋が丸まっていると「自信がなさそうだな」「うちでやっていけるかな」と不安に思われてしまう可能性があります。自信があるように見せるためにも、志望動機を伝えるときは「表情と姿勢」をしっかり意識してくださいね

姿勢や笑顔を含め、面接ではどういった振る舞いを意識すればいいのかについてはこちらの記事でも確認できますよ。
面接マナーはこれでOK|「振る舞い・身だしなみ・言葉遣い」を解説

③ジェスチャーを交える! 入社意欲をさらに強調する

佐藤みなと

伝え方としては他に意識しておくべきポイントはありますか?

田中キャリアアドバイザー

「ジェスチャー」を取り入れるのもおすすめですよ!

志望動機を伝える際にはジェスチャーを取り入れるのがおすすめです。特に強調したい部分や、感情をこめて伝えたい部分などにジェスチャーを加えると、さらに印象的にアピールすることができます。

ただ、話すたびにおおげさに手や腕を動かすようなジェスチャーはむしろ邪魔になってしまい逆効果です。

「〇〇という理由があり、御社で働きたいと思うようになりました」などと、特に入社意欲を強調したいシーンなどで、胸の前で邪魔にならない程度にジェスチャーを取り入れると効果的ですよ

キャリアアドバイザーコメント

テッ ター スェ

プロフィールを見る

客観的なフィードバックでレベルアップしよう

「伝える」という能力は、自分のやり方を第三者に見てもらい、客観的なフィードバックをもらうことでぐんと成長できます。1人で練習するだけでなく、ぜひ他の人にも協力を依頼してみてください。

注意点として、第三者に見てもらう場合は、できるだけ専門家にお願いする方がいいということ。友達同士や家族に見てもらうのもいいのですが、やはり就活エージェントや大学のキャリアセンターの人など、面接に対して多くのアドバイスをしてきた専門家に見てもらう方がより効果的ですよ。

これを押さえれば迷わず回答可能! 志望動機の組み立て方3ステップ

志望動機の組み立て方3ステップ

田中キャリアアドバイザー

さて、伝え方の工夫ポイントがわかったところで、次はどういった組み立て方をして志望動機を伝えればいいのかということについて触れていきますよ。

佐藤みなと

そこも知りたいポイントでした! どういった構成で伝えると魅力的になるのでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

ポイントは3つあります。この3つを押さえた構成で伝えることができれば、面接官からの印象をぐんとアップさせることができますよ。今から3ステップという形で解説していくので、一緒に確認していきましょう!

佐藤みなと

ぜひ詳しく教えてください!

ステップ①:その企業を志望した理由

志望動機を伝えるうえでは、最初のステップとしてまず「その企業を志望した理由」から伝えましょう。ここが志望動機の核の部分になり、企業としても「なぜ志望したのか」ということがわかる一番知りたい部分でもあります

どういったところに魅力を感じて志望したのか、要点を絞ってわかりやすく伝えましょう。

佐藤みなと

先ほど解説されていた結論から話すPREP法にもこれでマッチしていますね!

田中キャリアアドバイザー

その通りです!

例文

私は御社の、チャレンジする人を応援する社風に強い魅力を感じ、この度志望いたしました。

ステップ②:理由の根拠となるエピソード

次のステップとしては、最初に伝えた志望理由の根拠となるような具体的なエピソードを伝えましょう。なぜそういった志望理由を抱くようになったのか、そのきっかけについてまとめていくのです。

具体的なエピソードを交えることで内容の説得力がアップし、企業も「だからうちを志望したのだな」と納得しやすくなります

根拠がなかったり、浅い内容だと「本当にうちである必要があるのかな」と思われてしまう可能性があるので、しっかり深掘りしておくようにしてくださいね。

田中キャリアアドバイザー

このエピソードを洗い出すうえでは、自分の経歴を表にまとめて整理する自分史などがおすすめですよ。

佐藤みなと

ぜひ使ってみようと思います!

例文

2年前に御社のインターンに参加した際は、新商品のプレゼンをするという課題が出されており、最初はどうプレゼンすればいいのか見当もつかず、試行錯誤しても結局は無難な内容になってしまうことに当時はとても課題感を感じていました。

プレゼン本番の日が近づき、「これでいいのか」と焦りばかりが募る中で、御社代表の〇〇さんから「もっと自由にやっていいよ。うちは挑戦する人を応援する会社だからね」と励ましていただいたことがありました。

そのアドバイスのおかげで私は吹っ切れ、自分が得意分野であるイラストを加えたマンガ風のプレゼンに路線変更した結果、インターンでは最優秀賞をいただくことができました。それからは、「挑戦することを応援してくれるこの会社で働きたい」と思うようになり、御社一筋で就活を続けてまいりました。

ステップ③:実際に入社した後のプラン

最後のまとめとしてぜひ触れておきたいのが「実際に入社した後のプラン」です。具体的に入社後のことまでイメージできていることがアピールできれば、入社意欲の高さをアピールすることができます。

また、具体的なプランを伝えれば面接官も「そういったことがしたいから自社を志望しているのだな」と志望動機の内容により納得しやすくなります。

自分はどのように働き、どのように企業に貢献したいのかをよく考えて、最後は入社後のことについて触れてまとめるようにしてくださいね。

田中キャリアアドバイザー

魅力的な志望動機はこの3ステップで作れるので、ぜひ実践してみてくださいね!

佐藤みなと

さっそく作成に取り掛かってみます!

例文

御社に入社後は、守りに入らず攻めて攻めまくる営業として業務に取り組み、新人賞を獲得することを目指します。そして3年以内には営業チームのチーフとなれるよう自分のチャレンジだけでなく、他の人がチャレンジすることもサポートできるよう貢献いたします。

入社後のことをうまくイメージできない場合は、自分がどういったキャリアを歩んでいきたいのかというところから想像を膨らませてみることをおすすめしますよ。
令和新時代のキャリア形成とは? 未来をデザインすることの重要性

自分の将来像を立てるという考え方で未来をイメージしてみるのも1つの手です。こちらの記事では将来像の立て方について詳しく解説していますよ。
将来像は人生の地図|「立て方」と「伝え方」を極めて未来を掴み取れ

要チェック! これだけは避けておきたい志望動機の特徴

  1. その企業でなければならない理由が見当たらない
  2. 「学びたい」という姿勢だけを押している
  3. 給与といった待遇面ばかりに言及している

田中キャリアアドバイザー

さて、ここまで志望動機を魅力的にする方法について解説してきましたが、ここからは避けておきたい志望動機の特徴について触れていきます。

鈴木なぎさ

避けておきたいものなら別に知らなくてもいいのではないでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

あらかじめ避けておきたい例を知っておけば、志望動機を考えるときに気を付けることができますよね。つまり反面教師として知っておくことが大切なのですよ。具体的には3つあるので、ここも欠かさずチェックしておきましょう。

鈴木なぎさ

確かにおっしゃる通りですね……。ぜひ教えていただきたいです!

その企業でなければならない理由が見当たらない

田中キャリアアドバイザー

まず避けておきたいポイントとしては「その企業でなければならない理由が見当たらない」というものです。

鈴木なぎさ

確かにそれでは魅力的な志望動機とはいいにくいですね。

志望動機で避けておくべき例の1つとしては、「その企業でなければならない理由が見当たらない」というものがまず挙げられます。志望動機はその企業に特化した内容であることが魅力のポイントの1つなので、これでは魅力的な内容にはなりにくいです。

その企業でなければならない理由が見当たらないなら、企業側としても「それならうちでなくてもいいのでは」と思ってしまうので、これでは高い評価は期待できないでしょう

「学びたい」という姿勢だけを押している

田中キャリアアドバイザー

これはよくやってしまいがちなポイントなのですが、「学びたい」という姿勢だけを押すのも避けるようにしてください。

鈴木なぎさ

え! それは知りませんでした!

志望動機を考えるうえでは、「御社で学ばせていただきたいです」と学びたい姿勢だけを押すのは避けるようにしてください。

志望動機の中の一部として学びたい姿勢をアピールするのは問題ありませんが、企業としては採用する以上は自分たちにもメリットが欲しいのが本音

そこで「学びたい」だけを押されてしまうと、採用するメリットが見出せず評価も低くなってしまう可能性があるのです。

給与といった待遇面ばかりに言及している

鈴木なぎさ

いろいろと避けた方がよいパターンがあるのですね。とても参考になりました。

田中キャリアアドバイザー

それは良かったです。それともう1つ、「給与といった待遇面ばかりに言及してしまう」というのも避けるようにしましょう。

働くうえでは給与や待遇面はとても大切なものですし、そこをメリットに感じて志望する人ももちろんいるでしょう。ただ、それを志望動機として企業にアピールするのは避けるのが無難です。

企業としては「給与の高さに魅力を感じました」など、待遇面ばかりに言及している志望動機に対しては「仕事内容には興味がないのかな」「同じ待遇の企業があればそちらに行ってしまうのでは」と意欲の面で不安を感じてしまいます。そうなれば高い評価は付けづらいのです。

キャリアアドバイザーコメント

「〇年後には起業したい」という志望動機も避けよう

企業側の目線に立って考えてみると、就活生の「成長して〇年後には起業したい」という理由は必ずしもアピールにならないことがわかります。

企業としては、さまざまなコストをかけて新入社員を教育します。その理由は会社に利益をもたらす人材として成長してほしいからです。そうしてさまざまなコストをかけて成長させた社員が、ようやく一人前になったと思った時期に辞められてしまうと、かけたコストを回収できません。

そういうことを考えると、辞めるとわかっている人を採りたいと思うでしょうか。教育にかけたコストをしっかり回収できるくらいに、社員には自社で長く勤めて活躍して欲しいのが企業の本音だからこそ、やる気を見せようとして安易に「〇年後には起業したい」ということを志望動機に入れるのは避けた方がいいでしょう。

志望動機作成に参考に! 11個のパターン別例文

注目!志望動機作成の参考に!11個のパターン別志望動機例文

田中キャリアアドバイザー

ここまで解説してきた志望動機のポイントを踏まえて、ここからは志望動機作成の参考になる例文を11個紹介しますよ。

鈴木なぎさ

11個も例文があるなら志望動機作成も迷わず進められそう!

田中キャリアアドバイザー

解説してきたこのおさらいのもなるので、どんな流れでどんなことに言及しているのか、中身を分解しながらチェックしてみてくださいね!

鈴木なぎさ

わかりました! 参考にさせていただきます!

例文①:企業理念や事業方針に共感した①

例文

私は御社の「お客様の幸せを第一に」という理念に強い感銘を受け、御社を志望いたしました。

大学では建築を専攻しており、建物を立てることはただ利益などを追及するものではなく、人の幸福のためにあるものだと考えております。だからこそ、大学で学んだ建築の知識を用いて、将来は誰かを幸せにする仕事をしたいと思うようになりました。

そこで出会ったのが御社です。数ある建築会社の中でも御社はもっとも顧客ファーストの運営をされており、実際に昨年おこなわれた顧客満足度アンケートでは1位を獲得されていたかと思います。自身が身に付けた知識を活かすこと、そして建築を通じて誰かを幸せにする仕事がしたいという夢を果たすこと、どちらも御社でなら実現できると考えております。

御社に入社後は身に付けた建築の知識を活かして業務に貢献するとともに、誰よりも顧客に寄り添ってヒアリングすることができるメンバーとして活躍してまいります。

田中キャリアアドバイザー

どんな志望理由があるのか明確でわかりやすいですね。特にエピソードの部分が具体的で、数ある建築会社の中でもなぜこの企業が良いのかということを、説得力のある内容で説明できています。これなら評価も期待できますね。

例文②:企業理念や事業方針に共感した②

例文

私は誰かの役に立つことに喜びを覚えるタイプで、将来は社会問題などにも積極的に取り組んで世の中に貢献したいと考えています。そして、御社が近年力をいれて取り組まれている環境問題への姿勢に強い感銘を受け、御社でなら自身の思い描く未来にたどり着けると考え、この度志望致しました。

大学では環境問題について取り組むサークルに所属しており、毎月ゴミ拾いや環境問題について話し合うセミナーなどを運営しています。そこでの活動を通じて自身も社会問題について考えるようになったのがきっかけとなります。

御社に入社後は、昨年新しく立ち上げられた環境問題に特化したプロジェクトに参加することを目標に業務に全力で取り組みつつ、まずは置かれた環境で自分に何ができるかを常に考えて行動してまいります。

田中キャリアアドバイザー

どういうきっかけがあって興味を持つようになり、志望するに至ったのかがわかりやすくまとめることができていますね。これならどうして自社を志望したのか面接官も理解しやすいので、自身の意欲を十分伝えられるでしょう。

例文③:社風に惹かれた①

例文

私が御社を志望する理由は、仲間との助け合いを重視する社風に惹かれたからです。

私は大学でサッカー部に所属をしており、大会で優勝することを目指して日々練習をしています。そこで強く感じるのはチームプレーの大切さです。1人の力ではできないことも、チームの力を合わせれば達成できるということを学び、将来は仲間と協力し合うことができるような企業で働きたいと考えるようになりました。

そして、昨年参加した御社のインターンでは、社員の方々はそれぞれ巧みなチームプレーで業務を回されており、厚い信頼関係があることをひしひしを感じました。そして、自分もこのチームの一員となりたいと考えるようになったことが志望のきっかけとなります。

御社に入社後は、チームで協力して大きなプロジェクトを成功させることを目標に、まずは自分から接客的にコミュニケーションを取り、信頼関係を構築していくところから取り組んでまいります。

田中キャリアアドバイザー

志望企業がどんな社風であるのかをしっかり分析し、具体的に言及したうえでそこに共感を示せていますね。「なぜ志望したのか」がわかりやすくまとめられています。実際にインターンに参加して感じたことも含めることで説得力もアップできていますね。

例文④:社風に惹かれた②

例文

私は御社の失敗を恐れずとにかく挑戦するという社風に強い共感を覚え、この度志望いたしました。

私は学生時代に居酒屋でアルバイトをしており、そこでは普段のキッチンの業務だけでなく、新商品の開発などにも積極的に取り組んできました。何度か不人気なメニューも考案してしまったこともありましたが、それでも諦めず挑戦し続けた結果今では看板ともいえるメニューを作り上げることができ、こうした経験から「とにかく挑戦すること」が自身のモットーになりました。

そして、半年前に御社にOB・OG訪問をした際、社員の方が「失敗は発明の母。うちは失敗を恐れず挑戦し続ける人を応援する社風がある」と話してくださり、それからは御社一筋で就活を続けてまいりました。

御社に入社後は、とにかく挑戦することを意識して業務に取り組み、経験値を蓄えて成長をし、御社の営業になくてはならないメンバーとして貢献いたします。

田中キャリアアドバイザー

自身の具体的なエピソードと、企業の社風をうまくマッチさせることができていますね。全体的にとてもわかりやすくまとめられた内容です。OB・OG訪問で実際に社員の話を聞いたことでさらに意欲が高まったエピソードのおかげで納得もしやすいです。

例文⑤:商品やサービスに魅力を感じた①

例文

私は御社の理念である「お客様の生活を豊かに」をもとにした商品作りに強い感銘を受け、志望いたしました。

もともと御社の看板商品であるビーズクッションは昔から愛用しており、他社のクッションを使ったとしても一番姿勢が楽になったり、使い心地が良いのはやはり御社の商品です。それはやはり「お客様の生活を豊かに」という理念のもと、素材選びから設計まで徹底的に研究されているからだと推察いたします。

そうした実績と信頼のある御社の商品開発チームの一員として、自身も携わりたいと強く思うようになったことが志望のきっかけとなります。

御社に入社後は、大学で学んだプロダクトデザイン知識を活かし、お客様の生活を豊かにできる商品開発をしていきたいと考えております。

田中キャリアアドバイザー

企業の商品を昔から使っているということを伝えて、企業への入社意欲の高さをアピールできていますね。理念への理解も示せているので、全体的に志望度の高さが伝わってくる内容です。「これほど熱意があるならうちとマッチしているかも」と面接官も思うことでしょう。

例文⑥:商品やサービスに魅力を感じた②

例文

私は御社が提供する、在宅ケアのサービスはこの地域のこれからを支えていくものであると強く感じ、自身もその一助となりたいと考え志望致しました。

私は生まれも育ちもこの街で、昔から地域の人にはお世話になってきました。ただ大学に入学するために上京したことで、自分の生まれ育った町は今、少子高齢化の煽りを受けていることに気づきました。だからこそ、お世話になってきた人たちに、今度は自分が返す番だと思い、地域に貢献できる、特にご高齢の方を支える事業に興味を持つようになったのが最初のきっかけです。

それからいくつかの企業の説明会に参加しましたが、御社が掲げる「1人ひとりに寄り添い続ける」という理念に強く共感し、御社でこそ自分の考えている未来にたどり着けると考えるようになりエントリー致しました。

御社に入社後は、任せていただける業務にしっかりと取り組みつつ、利用者の方1人ひとりに寄り添い、この在宅ケアを通じてこの地域を支えていきたいと考えております。

田中キャリアアドバイザー

なぜその企業を選んだのか、具体的なエピソードではっきりと解説できていますね。地域に貢献したいという軸があり、そのうえで理念にも共感できたという点は高い意欲がうかがえます。これなら入社後もしっかり活躍してくれそうと期待できる内容ですね。

例文⑦:働く社員に魅力を感じた①

例文

昨年御社のインターンに参加した際、メンターとしてサポートしてくださった〇〇さんのように、他者を気遣いつつも的確なサポートができる人になりたいと思い、御社を志望いたしました。

インターンではプレゼン作成に苦戦しており、正直妥協しようかなと考えてしまった瞬間もありました。しかし、〇〇さんは「せっかくだから最後まで全力でやろう」と、ご自身の業務もあるなかで手厚くサポートをしていただきました。

その際〇〇さんになぜこんなにも支えてくれるのかをお聞きした際、「自身もこの会社のインターンに参加したときに同じように支えてもらったことがあるからだよ」と教えていただきました。それからは、このように寄り添い支えることができる人が集まる御社で、自分も〇〇さんのようになりたいと思うようになりました。

御社に入社後は、周りを常に見ながら、手助けが必要な人がいればすかさずサポートできる人を目指し、日々の業務に全力で取り組んでまいります。

田中キャリアアドバイザー

インターンに参加したときに出会った社員に憧れをもち、そこからその人が働く企業にも興味を持つようになったという流れで志望動機をまとめていますね。特筆すべきはエピソードの具体性。これほど詳細に解説できているなら企業も「熱意のある就活生だな」と高い評価をするでしょう。

例文⑧:働く社員に魅力を感じた②

例文

私は御社の社員の皆さんの、楽しみながら仕事に全力で取り組む姿にとても魅力を感じ、自身も御社の一員として働きたいと思い志望いたしました。

もともと私は御社が運営しているメディアのファンで、5年前に出会ってからは日常的に拝見しております。どの記事も社員の皆さんが楽しみながら仕事に取り組んでいることがひしひしと伝わってきて、「こんな熱い思いを持っている人達と働けたら幸せだろうな」と思うようになりました。

またそう思い始めてからすぐにOB・OG訪問をさせていただき、実際に仕事への思いを直接お聞きすることで、自分が心から働きたいと思える企業は御社しかないと確信を抱くようになりました。

御社に入社後は、皆さんのように仕事に全力で取り組みつつ、大学で専攻しているデザインの知識を活かして、記事の品質向上に貢献いたします。

田中キャリアアドバイザー

もともと企業に対して好印象を抱いていて、OB・OG訪問を通じてさらに意欲が高まったという内容の志望動機ですね。志望するに至ったエピソードも具体的で、内容もわかりやすくまとめられています。これなら高評価が期待できるでしょう。

NG例文⑨:その企業なければならない理由が見当たらない

例文

私は御社の仕事に興味があり、この度志望いたしました。

もともと将来は一生懸命働きたいと考えており、全力で取り組むことができる興味のある仕事を探しておりました。その中でも御社の仕事はとても楽しそうで、強い興味を持てたことがきっかけです。」

御社に入社後は、任せていただける業務にしっかりと取り組み、御社の業績向上に貢献できるような人物として成長したいと考えております。

田中キャリアアドバイザー

内容が全体的に薄く、その企業なければならない理由が見当たらないため、これでは「別にうちでなくてもいいのではないか」と面接官にも思われてしまうでしょう。もっと企業の特徴をつかんだ内容を意識するといいですね。

NG例文⑩:「学びたい」という姿勢だけを押している

例文

私は御社の市場の状況を巧みに読み取り、海外展開にもいち早く行動されていたその姿勢に強い感銘を受け、ぜひ御社で学ばせていただきたいと思い志望いたしました。

将来は自分で起業することも視野に入れており、そのためには冷静に状況を見極める力と、素早く行動に移す実行力が必要であると感じております。そして、この2つの能力は、御社でなら学ぶことができると考えております。

御社に入社後は、どのようなことを意識して業務に取り組まれているのか、また今後はどういった展開を予測されているのか、しっかり学んでいきたいと思います。

田中キャリアアドバイザー

全体的に「学びたい」ということを前面に押しすぎていますね企業は学校ではないので、学びたいだけを押していては採用するメリットが見出せません。企業側としてもこれでは合格は出しづらいでしょう。

NG例文⑪:給与といった待遇面ばかりに言及している

例文

私は御社の給与の高さに魅力を感じ、この度志望いたしました。

御社が属する食品業界の中でも、御社は特に給与が高く、また最近は住宅手当なども完備されたとお聞きしております。自身としても働くうえでは待遇面をとても重視しているため、まさに自分の理想の企業が御社であります。

御社に入社後は、このような好待遇に見合うよう全力で業務に取り組み、しっかりと結果を出せるようにいたします。

田中キャリアアドバイザー

確かに待遇面はとても大切ですが、それだけを志望動機として押し出すのは避けた方がいいですね。待遇が目的なのかと思われてしまえば、では他の企業でもいいのではと思われかねません。そうなれば高い評価は期待できませんよ。

深掘りした自分なりの志望動機を用意して面接を突破しよう!

面接における志望動機のポイントから、押さえておくべき作り方、伝え方のコツを例文と合わせて解説しました。

志望動機はどんな企業の面接でも聞かれることになる重要な要素。しっかりと対策ができているかどうかで合否にも大きな影響を与えることになります。

ただ、ここまでの解説をもとに着実に準備を進めていけば、魅力的に志望動機を作り、そして伝えることができますよ。まずは今自分が何をすべきなのかをしっかりと見極めて、すぐに行動に移していきましょう。

鈴木なぎさ

最初は書類選考の対策の違いもわかりませんでしたが、今は面接ならではの志望動機対策をしっかり理解することができました。まずは志望動機を作るところからあらためてスタートしていこうと思います。

佐藤みなと

面接で志望動機をどう伝えればいいのかわからず悩んでいましたが、今は魅力的な伝え方をしっかり理解することができました。地道に練習を重ねて、伝え方でも面接官の心をつかめるようにします!

田中キャリアアドバイザー

皆さん本当によく頑張りましたね! 面接の志望動機は頻出質問で対策が必須ですが、ここまでの解説を活かせば、周りに差がつく自分だけの志望動機を魅力的に伝えられるようになりますよ!

記事の編集責任者 小山内 隆

アクセス就活PLUSを運営するアクセス通信(現アクセスネクステージ)に新卒入社。就職サイト「アクセス就活」の立ち上げや、関西支社の営業責任者を経て、名古屋支社の責任者として立ち上げを担う。人事採用支援のほか、就活相談や就活講座の講師などキャリアアドバイザー職を経験した後、2017年に同社役員。現職は採用アウトソーシング(RPO)事業の担当執行役員 > メッセージを読む

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