志望動機は書き出しが肝心！魅力的に書くコツや例文を解説

志望動機は書き出しが肝心！面接官の心を掴む書き方で選考を突破しよう

面接に特化した志望動機の作り方をしりたい人にはこちらの記事がおすすめです。面接ならではの志望動機対策について詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
例文11個｜面接に受かる志望動機は 「自己分析×企業研究」で完成

面接の場面では志望動機を聞かれないというパターンもよくあります。面接で志望動機を聞かれない理由や、そのような面接の対策方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
不合格って本当？ 面接で志望動機を聞かれない正しい理由を徹底解説

ESで志望動機を書く時と面接で志望動機を伝えるときには、応募先の企業の呼び方が異なります。「御社」と「貴社」の使い分けについてはこちらの記事で詳しく解説しているので要チェックです。間違えないように気をつけましょう。
「御社」と「貴社」の違いは？ 具体的な場面や例文を交えて解説

そもそもなぜ？志望動機において書き出しが重要な理由

最後まで読んでもらえるとは限らないため

書類選考では、採用担当者は何十枚～何百枚もの志望動機に目を通さなければなりません。1人にかけられる時間は限られているため、書き出しが魅力的でないと読み飛ばされてしまう可能性があります。特に応募が殺到する人気企業の場合はその可能性が高いでしょう。

採用してもらうためにはまず自分に関心を持ってもらう必要があるので、書き出し部分で「志望動機をじっくり読みたい！」と思わせることが大切なのです。

志望動機の第一印象を決める部分であるため

２つ目の理由は、書き出し部分があなたの印象を左右するからです。たとえば、書き出しで採用担当者をぐっと惹きつけられると、その後の内容も興味を持って読んでもらえます。反対に、書き出しがわかりにくかったりありきたりな内容だったりすると、そこだけで「あまり自社に興味がないのかな？」という印象を与えてしまうでしょう。

先程も説明したように、採用担当者は毎日大量の志望動機を読まなければなりません。その中で興味を持ってもらうためには、書き出しで好印象を与えることが大切なのです。

「質問にきちんと答えられる人か？」の判断材料になるため

志望動機は入社意欲や適性を判断するための項目ですが、コミュニケーション能力の判断材料にもなります。たとえば、書き出しが結論になっておらず何が良いたいのか分かりにくい場合、論理的思考力やわかりやすく伝える力がないと判断されやすいです。

反対にわかりやすい書き出しで採用担当者を惹きつけられれば、「質問にきちんと答えられる人」「伝える能力が高い」というプラスのイメージを残せるでしょう。

相手の意図を汲み取って分かりやすく答えることは、志望動機に限らずあらゆる質問で共通するルールです。その意味でも、志望動機の書き出しは重要と言えるでしょう。

次の記事では、アパレル業界の志望動機について解説しています。志望動機の作成方法とともに解説しているので、ぜひ読んでみてくださいね。
例文15選｜【アパレル業界を志す学生へ】志望動機作成の極意を解説

志望動機の書き方がわからないから何もしたくないと感じている人もいるかもしれません。次の記事では、何もしたくないと感じたときの解決策などについて解説しています。ぜひチェックしてみてくださいね。
「何もしたくない」と就活中に感じたら？ 状況別の対処法を一挙解説

次の記事では、教員の志望動機を作成するときのポイントについて解説しています。教員になりたい人はぜひ読んでみてくださいね。
教員の志望動機はストーリー設計が重要！ 面接官を唸らせる秘訣を伝授

キャリアアドバイザーコメント

現状を把握しよう！ 志望動機の書き出して悩んでしまう理由

そもそも何を書くべき？志望動機の内容が決まっていない

志望動機の書き出しで困っている就活生の中には、そもそも志望動機で何をアピールしたいのかがわかっていない人も多くいます。なんとなくイメージは浮かんでいるけれど、言語化まではできていないという人も少なくありません。

漠然と志望動機を書こうと思っても魅力的な書き出しができないのは当然。魅力的な書き出しを作成するには、まず志望動機で何を伝えたいのかを言語化することが大切です。

何から書けばいいの？全体の流れがわからない

志望動機をどのような流れ（構成）で書けばいいかわからないことも、書き出して困る原因の1つです。「伝えたいことがあるのに、どの順番で書けばいいのかわからない」という状況ですね。

この場合は、書き出しだけを書こうとするのではなく志望動機全体の構成も考えることが大切です。志望動機の内容を決めたあとに、どのような流れで書くのかを考えれば書き出しの内容もはっきりしてきますよ。

書き出しが大切なように、良い志望動機を作成するには締め方も大切になります。次の記事で解説しているので、ぜひ併せて読んでみてくださいね。
志望動機の締めくくりは2パターンで攻略｜志望業界別16例文も紹介

事前準備が大切！志望動機の書き出しを書く前にやるべき3つのこと

企業研究をおこなって競合他社との違いを見つけよう

志望動機の書き出しを書く前には、まずしっかりと企業研究をおこないましょう。ここで重要なのは、単に事業内容や職種を知るのではなく競合他社との違いまで掘り下げること。

なぜなら、企業は「この企業でなければダメなんです！」という強い目的意識を持った就活生を優先的に選びたいと思っているからです。他社でも通用する志望動機では「うちじゃなくても良くないか？」と思われてしまうでしょう。

そのため徹底的に企業研究をして同業他社との違いを把握しておきましょう。それを元に志望動機を作成すると説得力の高い内容になり、書き出しの魅力もアップしますよ。

応募する企業を決めきれていない場合はこちらの記事をチェックしましょう。自分とマッチする就職先の決め方について詳しく解説しています。
就職先の決め方にもう迷わない！ マンガでわかる見つけ方5ステップ

その企業を選んだ１番の理由を明らかにしよう

企業研究を通して明確化した応募先企業の魅力の中から、志望動機として伝えたい内容を絞り込みましょう。その企業を選んだ理由が複数ある人もいるかもしれません。ですが、限られた文字数でいくつもの要素を盛り込んでしまうと、わかりにくく内容の浅い志望動機になってしまいます。そのため、履歴書やESの志望動機では1～2つに絞るようにしてくださいね。

可能ならOB・OG訪問をしておこう

OB・OG訪問は、採用担当者には聞きづらいことやOB・OGの就活経験談など、貴重な情報を得るチャンスです。たとえば、OB・OGに以下の質問をしてみると、志望動機作成のヒントが得られるでしょう。

これらの情報を参考に志望動機で書く内容を決めていきましょう。そうすることで書き出しも魅力度アップにつながります。

OB・OG訪問の質問については、こちらの記事で詳しく解説しています。質問例80選を紹介しているので、困った時にはぜひ参考にしてみてください。
質問例80選｜OB・OG訪問の質問で就活の心配事を一掃しよう！

志望動機は面接や書類選考で必ずと言っても過言ではないほど、聞かれる項目です。重要なことだからこそ、事前の準備が大切になります。次の記事では、商社の志望動機作成方法についてわかりやすく解説しているので、商社に興味がある人はぜひ参考にしてみてくださいね。
ワンランク上の商社志望動機が作れる！ 厳選10例文付きで徹底解説

キャリアアドバイザーコメント

これだけは押さえて！志望動機の書き出しで守るべきポイント3つ

志望動機はわかりやすさが肝！必ず結論から書こう

先程も説明したように、志望動機は最後までしっかり読んでもらえるとは限りません。書き出し部分でいかに採用担当者の関心を引き出せるかが鍵となります。そのため、PREP法に沿って書き出しは結論から始めるようにしましょう。

結論を先に書かないと「何の話かよく分からない」と思われる可能性があるので、志望動機で一番伝えたいことを最初にバシッと述べてくださいね。

長すぎる文章はNG！なるべく簡潔にまとめよう

志望動機の書き出しは、なるべく簡潔な文章にまとめるようにしましょう。たとえば、以下の文章はどちらが読みやすいですか？

上の例文は１文にあれもこれもと詰め込み過ぎて読みにくい印象を受けますよね。下の例文のように、結論を簡潔にまとめその後補足していく形の方がわかりやすいです。そのため、志望動機の書き出しは最も伝えたいことだけをシンプルにまとめるようにしましょう。

文章の長さも重要ですが、話す長さも志望動機の重要なポイントになります。こちらの記事では、志望動機の長さを指定された時に役立つ情報が満載です。ぜひ参考にしてみてください。
面接で志望動機の長さを自在に操る極秘テクニック｜例文5選

次の記事では、銀行の志望動機について例文とともに解説しています。銀行業界に興味のある人は、こちらもあわせてチェックしてみてくださいね。
【銀行志望動機の作成手順書】例文12選＆浮かばない時の対処法付き

企業が求める人物像に合っているか意識しよう

志望動機の書き出しは企業が求める人物像に合っているかを意識することも大切です。たとえば、国内事業をメインに展開している企業に対し「海外留学の経験を活かし世界で活躍したい」と伝えても採用担当者には響きません。

そればかりか、「企業研究をしていない」「適当に受けているだけ」とマイナス評価につながる可能性もあります。求める人物像に無理に寄せていく必要はありませんが、かけ離れてないように注意してくださいね。

キャリアアドバイザーコメント

志望動機の書き出し5つのパターンを徹底解説！

①事業内容や技術力に惹かれた

１つ目は企業が提供するサービスや商品、それにまつわる技術力や企画力などに魅力を感じたからというパターンです。この場合、企業研究を深めて他社との違いを明確にしておくことが大切です。その企業にしかない魅力を述べることで、入社意欲が伝わるでしょう。

ただし、単純な憧れや消費者目線の感想にならないように注意が必要です。書き出しの後は、企業に対して自分はどう貢献したいのかを補足すると良いでしょう。

②社風や企業理念が自分に合っている

2つ目は、「社風や企業理念が自分に合っているから」というパターンです。働き方や経営方針、評価制度などが自分の性格に合っている、だからここで働きたいという志望動機ですね。

この場合は、他の就活生との差別化を図るため抽象的な言い方にならないように注意しましょう。「若いうちから新しいことにチャレンジできる社風に惹かれたから」「新たな社会の価値を創造するという企業理念に共感したから」など、どの部分に魅力を感じたのかをなるべく具体的に示すことが大切です。

③やりたい仕事ができる

3つ目は、「自分のやりたい仕事にマッチするのが御社だったから」というパターンです。たとえば、「肌が弱い人でも誰でも使える化粧品を作りたいと思っているため、敏感肌研究に注力している御社を志望します」という言い方ができます。

こちらは入社後の目標が明確であるため高評価につながりやすいでしょう。ただし自分のやりたいとが企業の方針とマッチしない場合「他社の方が良いのでは？」と思われるリスクはあります。そのため、事業内容はもちろん、企業理念や経営方針までしっかり調べておきましょう。

④自分の強みやスキルを活かせる

４つ目は、自分の強みやスキルを活かせる仕事だからという志望動機です。たとえば、「人と関わることが好きで負けず嫌いな性格だから、実力主義の御社で営業をしたい」「大学で学んだ法律の知識を活かして、特許取得に力を入れている御社の知的財産管理をしたい」という伝え方ができます。

こちらは入社後に活躍するイメージが浮かびやすいことから、採用担当者の目にも留まりやすいでしょう。ただし、強みやスキルの自慢にならないように書き出し以降の部分では注意が必要です。 

⑤（番外編）タイトルを付けて独自性を出してみよう

書き出しでインパクトを与えるには、志望動機にタイトルをつけるのもおすすめです。タイトルをつけることで視覚的に目立させることができ、読み手は内容の要点をつかみながら志望動機を読み進められます。

タイトルは、本文の内容を簡潔にまとめたものが良いでしょう。奇をてらったり長くなりすぎたりすると何の話かわからなくなるので、一目で内容がわかることを意識してくださいね。

キャリアアドバイザーコメント

これは避けよう！志望動機の書き出しでやってはいけないこと

テンプレ通り？抽象的でありきたりな表現は避ける

就活生によくあるのが、「介護で社会貢献をしたいからです」「旅行が好きだからです」といった抽象的な内容を書いてしまうパターンです。しかしテンプレートのような書き出しだと、採用担当者は読む気を失くしてしまいます。

最悪の場合、その時点で読むのを辞めてしまう可能性も。相手の興味を惹くためには企業理念のどの部分に共感したのか、同業界の中でなぜその企業なのかを書き出しから伝えましょう。

次の記事では、介護業界の志望動機作成方法について詳しく解説しています。抽象的にならないように、しっかりと対策をしてみてくださいね。
介護業界の志望動機の書き方を完全攻略｜職種別の志望動機例文付き

確かに給料も大事だけど……最初から条件面の理由は述べない！

企業を選ぶ上で給料や福利厚生などの条件面も気になるのは当然のことです。しかし条件も含め企業を選んでいることは採用担当者も理解しているため、志望動機としてあえて言う必要はありません。むしろ悪い印象につながるので避けた方が無難です。

たとえば、「残業が少なく働きやすい環境だから」という書き出しにしてしまった場合、「自分中心な人」「働きたくないのか？」と思われる可能性が高いです。仮に条件に魅力を感じていたとしても、志望動機の書き出しでは事業内容ややりたい仕事にフォーカスしましょう。

言い方に気を付けて！受け身な内容を書かない

「教育体制が充実している御社でたくさん学びたい」「業務を通じて多くの経験を積みたい」といった志望動機は、一見向上心がありそうに見えます。しかし企業は企業が求めているのは一緒に組織を作っていく仲間であり、お客さんではありません。

「採用することで自社にメリットがある人材」であることが大前提なので、志望動機の書き出しで受け身な内容をアピールしないように注意しましょう。もし学びたいという思いがあるのであれば、「学んで企業の事業拡大に貢献したい」など自分にできることをつけ加えてくださいね。

キャリアアドバイザーコメント

書き出しに困ったら参考にしよう！志望動機の書き出しの例文

OK例文① 事業内容や技術力に惹かれた

OK例文② 社風や企業理念が自分に合っている 

OK例文③ やりたい仕事ができる

OK例文④ 自分の強みやスキルを活かせる 

OK例文⑤ タイトルを付ける

NG例文① 結論から始まっていない

NG例文② ありきたりで具体性がない

NG例文③ 条件面の理由から述べてしまう

NG例文④ 学びたい思考が強い

魅力的な書き出しで面接官の印象に残る志望動機を作成しよう！