リーダーシップを発揮した経験の答え方を押さえよう

佐藤みなと
この前面接で「リーダーシップを発揮した経験を教えてください」って聞かれて、なんて答えたら良いかわからなくて頭が真っ白になっちゃったよ……。

伊藤うみ
それは残念だったね。私もその質問をされても、リーダーの経験なんてないから答えられないかも……。

高橋キャリアアドバイザー
リーダーシップを発揮した経験を聞かれたら、アピールするチャンスだと思いましょう! 今日はその答え方について解説していきます!
リーダーシップを発揮した経験を聞かれたときに、リーダーの経験がないことを理由に答えられなかった人はいないでしょうか。今からアルバイトやサークルで役職に付くのも難しく、どうしたら良いか悩んでしまっているかもしれません。
実は、リーダー経験がなくても、リーダーシップを発揮した経験は伝えられます。この記事では、リーダーシップを発揮した経験とは何かについてや、効果的な伝え方について解説します。
リーダーシップの正しい意味を知り、面接を突破するための力を一緒に身に付けていきましょう。
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そもそもリーダーシップを発揮した経験とは何か


佐藤みなと
リーダーシップを発揮した経験を聞かれても、リーダーになったことがないので答えられないかもと不安なのですが……。

高橋キャリアアドバイザー
結論から言って、リーダーになったことがなくても、リーダーシップを発揮した経験は話せますよ!

伊藤うみ
え!? どういうことでしょうか?

高橋キャリアアドバイザー
リーダーシップとは、組織の中で、役職関係なく誰もが発揮できるものだからです! 詳しく解説していきましょう。
組織で主体的に動き結果を出した経験

高橋キャリアアドバイザー
リーダーシップとは、全員の前に出てあれこれ指示を出すことではありません!

佐藤みなと
え、そうなのですか!? リーダーって周りを引っ張る人かと思っていました。

高橋キャリアアドバイザー
リーダーであればその考えで間違いありませんが、リーダーシップは「組織で主体的に動く」意味で使われます!
「リーダーシップを発揮した経験」は「組織で主体的に動いて結果を出した経験」と同じ意味だと認識すると、一気に返答の幅が広がります。
たとえば「チーム内でサポートに徹した」「組織に新しいアイデアを提案した」などでも、リーダーシップを発揮した経験としてアピールができるということです。
リーダーシップをリーダーと同じ意味で捉えてしまうと、面接の返答の幅がせまくなってしまうかもしれません。リーダーシップへの認識を変えて、回答の準備を進めていきましょう。
主体性を自己PRとしてアピールしたいと考えている人はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
主体性を自己PRする方法を簡単3ステップで解説|厳選13例文付き
必ずしも役職についている必要はない

伊藤うみ
バイトリーダー、サークル長、どれもやったことがないのでリーダーシップを発揮した経験を聞かれても困ります……。

高橋キャリアアドバイザー
リーダーシップは、役職についている必要はありませんよ!

伊藤うみ
え、役職がないと、リーダーとは呼べない気がするのですが……。

高橋キャリアアドバイザー
先ほども説明した通り、リーダーシップは組織内で力を発揮することを意味します。そのため、役職についてなくてもリーダーシップは発揮できることを覚えておいてくださいね。
役職についている必要がないリーダーシップは、新人アルバイトでも発揮が可能です。組織でなにができるかを考え、実行に移していれば、リーダーシップを取れていると言えるのです。
もちろん、役職について周りを引っ張ることも、アピールできるリーダーシップの経験です。リーダーシップの意味を正確に捉えて、面接で自信を持って答えられるようにしましょう。
リーダーシップを発揮した経験を伝える3ステップ
- リーダーシップの定義を伝える
- 具体的なエピソードを伝える
- 企業でどのように活かせるかを伝える

佐藤みなと
リーダーシップを発揮した経験は、リーダーでなくても答えられることがわかりました! でも、実際にはどう返答したら良いのでしょうか?

高橋キャリアアドバイザー
リーダーシップを発揮した経験を伝えるときは、3ステップを意識すれば簡単に話せるようになりますよ!
①リーダーシップの定義を伝える

高橋キャリアアドバイザー
初めに、リーダーシップの定義を伝えます!

佐藤みなと
リーダーシップの定義とはなんですか?

高橋キャリアアドバイザー
リーダーシップについて、自分なりに細分化することですね! たとえば、困難を乗り越える力や、組織活性化のサポートなど、リーダーシップの定義は人それぞれ異なりますよ。

伊藤うみ
なぜ初めに伝えるのでしょうか?

高橋キャリアアドバイザー
定義を先に伝えれば、面接官が話を整理して聞きやすくなるためです! 「この学生はリーダーシップをこう捉えているのだな」と認識してもらいながらだと、より伝わる内容になります。
①リーダーシップの定義を伝えるの例
私が考えるリーダーシップは、トラブルが起きたときにいち早く解決に向けて動けることだと思っています。
②具体的なエピソードを伝える

高橋キャリアアドバイザー
次に、リーダーシップを発揮したときの具体的なエピソードを伝えましょう!

佐藤みなと
伝えるときのコツはありますか?

高橋キャリアアドバイザー
過程と結果をしっかり伝えることが大切ですね! リーダーシップを発揮した結果、組織が変わったことまで伝えると面接官の心に響く内容になります。
②具体的なエピソードを伝えるの例
私は、3年間イタリアンレストランのアルバイトとして働いていました。ある日、5人ほどの団体のお客様の予約が漏れていることが当日発覚し、このままだとコース料理の提供ができないことがわかりました。
問題となっていたのは、そもそも食材が一部用意されていないことと、料理の時間が足りないことでした。私は、食材は地域の農家から売ってもらえる可能性があることに気付き、すぐに社員の方に連絡をしてみてほしいと提案しました。
時間が足りない件は、私が自らアルバイトに声をかけ、サポートに回れる人を呼び込みました。結果、無事足りない食材が手に入り、予約時間に料理の提供ができました。
キャリアアドバイザーコメント
③企業でどのように活かせるかを伝える

高橋キャリアアドバイザー
最後に、リーダーシップを発揮した経験を、企業でどのように活かせるかを伝えましょう!

伊藤うみ
なぜ企業での活かし方を伝えるのでしょうか?

高橋キャリアアドバイザー
面接官に、企業での活躍イメージを持ってもらうためですね! 最後にしっかりアピールをして、企業で働いている姿を想像してもらいましょう。
③企業でどのように活かせるかを伝える例
この経験から、入社後もプロジェクトのなかでトラブルがおきたときには、いち早く動ける人材を目指したいと思います。
リーダーシップを発揮した経験を伝える3ステップまとめ
私が考えるリーダーシップは、トラブルが起きたときにいち早く解決に動けることだと思っています。(①リーダーシップの定義を伝える)
私は、3年間イタリアンレストランのアルバイトとして働いていました。ある日、5人ほどの団体のお客様の予約が漏れていることが当日発覚し、このままだとコース料理の提供ができないことがわかりました。
問題となっていたのは、そもそも食材が一部用意されていないことと、料理の時間が足りないことでした。私は、食材は地域の農家から売ってもらえる可能性があることに気付き、すぐに社員の方に連絡をしてみてほしいと提案しました。
時間が足りない件は、私が自らアルバイトに声をかけ、サポートに回れる人を呼び込みました。結果、無事足りない食材が手に入り、予約時間に料理の提供ができました。(②具体的なエピソードを伝える)
この経験から、入社後もプロジェクトのなかでトラブルがおきたときには、いち早く動ける人材を目指したいと思います。(③企業でどのように活かせるかを伝える)
【シーン別】リーダーシップを発揮した経験の回答例16選
リーダーシップを発揮した経験の伝え方3ステップについて解説しましたが、理解は深まったでしょうか。まだどのように話せば良いかイメージが持てない人のために、例文を用意しました。
シチュエーション別で例文を紹介するため、自身に当てはまりそうなものからチェックし、オリジナルのエピソードを伝えるときの参考にしてくださいね。
アルバイト
例文①
私が考えるリーダーシップは、良いものを吸収して組織に反映させる力だと思います。
私が働いていたジュエリーショップでは、他店からよく社員がヘルプに来てくれていました。ほかの店舗の取り組みを吸収できるチャンスだと思った私は、自ら積極的に他店ならではのルールや効率の良い仕事の方法をヒアリングしました。
ヘルプが来るたびに話を聞くことを続けていると、他店では当たり前にやっている効率的な仕事の仕方が、この店ではやっていなかったことがあると気付きました。すぐに店長へ改善できることを提案すると、他店ですでに実績があるものなので、すぐに実施することになりました。店長からは称賛の声をもらうとともに、組織の業務効率化にも貢献ができました。
この経験から、入社後も周りからの情報収集をおこたらず、良いものはすぐに組織に反映できる人材を目指します。

高橋キャリアアドバイザー
リーダーシップの定義を初めに述べてられており、聞き手を意識した内容になっていますね! 定義に沿ったエピソードも、すっきりまとめられています。
例文②
私が考えるリーダーシップは、全体を見渡せる力です。
私が働いていた倉庫のアルバイトでは、7人のチームで一つの作業を進めていました。作業工程ごとに終わらせる目標の時間が決まっていたため、チーム全員で効率を意識して作業をする必要がありました。そこで私は、常に全員の進み具合を確認し、時間に間に合わなそうな人を率先してヘルプすることに力を注いでいました。締め切りまで時間がない場合でも、チーム全員がクリアすることを意識し、周囲のチェックを怠りませんでした。
結果、無事に目標どおりに仕事を終えられて、社員の方からは管理部門として働いてほしいという言葉をもらうことができました。
この経験から、入社後も常に組織全体を見渡して、困っている人を全力でサポートできる人材を目指します。

伊藤うみ
エピソードが具体的なところが素晴らしいと思いました! 細かく状況を伝えているので、頭のなかにイメージが浮かんできます。
アルバイトの自己PRについてはこちらの記事で詳しく解説しています。あわせてチェックしてみてくださいね。
アルバイトの自己PRで面接官の心を掴め! 14例文付き作成方法解説
ボランティア
例文①
私が考えるリーダーシップは、目標達成に向けてチームを引っ張る力です。
所属していたボランティアサークルで、海浜公園のゴミ拾いをしたことがありました。当日、集まった人数が予想以上に少なく、目標としていた範囲の清掃が難しいのではという意見が出ました。私は、最終目標が大きすぎるため、達成までのゴールが想像できないところが問題だと感じました。
そのため、範囲を狭めて小さな目標を設定し、それに向けて前向きに作業をしていくことを提案したところ、目の前の目標をクリアしていくことがモチベーションとなり、効率がどんどん上がっていきました。結果、時間内に最終目標としていた範囲の清掃を終えることができました。
この経験から、入社後も常にチームを鼓舞し、目標達成をしていける組織を作る人材になりたいと思います。

高橋キャリアアドバイザー
自分なりのリーダーシップを理解し、アピールに落とし込めています! エピソードに説得力があるので、入社後の活躍イメージもバッチリですね。
例文②
私が考えるリーダーシップは、チームを鼓舞する力です。
私が所属していたボランティアサークルでは、小学生と放課後にレクをする活動をしていました。学生がイベントを企画して、子どもたちの成長を助けるのが目的です。
しかし、年を追うごとに人数が増えていくなかで、モチベーションに差が生まれていることに気付きました。子どもの命を預かっているため、ただ参加している学生がいると事故につながると思った私は、チームを鼓舞する方法がないかを考えました。
そして、実際にモチベーションが低い学生に企画を依頼してもらうことを考えつきました。いざ企画を担当してもらうと、責任が生まれたのかどんどん活動に集中していき、当日のレクは大成功に終わりました。あのとき企画を任せてくれなかったら、いまの自分はないと感謝の言葉をもらうことができました。
この経験から、入社後もチームが同じ方向を向いて前向きに働いていけるよう、自ら積極的に気持ちを盛り上げる人材になりたいです。

伊藤うみ
自身の行動で組織が動いたことがわかるエピソードになっていると思いました! リーダーシップの定義も、初めに簡潔に伝えられているのでわかりやすいですね。
部活動
例文①
私が考えるリーダーシップは、組織の効率化のサポートです。
バスケットボール部の在籍中にケガをしてしまい、数ヵ月のあいだ練習に参加できなくなったことがありました。こんな状態の自分でも、仲間のためにできることはないかを探し、まずは毎朝1番に体育館へ行き、メンバーがすぐに練習を始められるように準備をすることを始めました。
さらに、練習中は声出しをかかさず、チームの士気を高めることに集中しました。結果、1ヵ月後にあった大会では、初の県大会出場を決めることができ、メンバーからは感謝の言葉をもらいました。
この経験から、入社後も組織の効率化のためにできることがないかを探し続け、サポートができる人材を目指します。

高橋キャリアアドバイザー
まさに、リーダーシップは役職がなくても良いとわかるエピソードですね! 組織のために起こした行動なのであれば、立派なリーダーシップです。
例文②
私が考えるリーダーシップは、チームの雰囲気を良くするために努力することです。
所属していたバレーボール部はとてもレベルが高く、私は3年間常にベンチにいました。技術では貢献できませんでしたが、なにかほかのことでチームの手助けができないかと思い、行動を開始しました。
ベンチにいる立場を利用し、一人ひとりに声をかけ、モチベーションを高く保ってもらうことに力を注ぎました。するといつの間にかムードメーカーとして認められ、チームがピンチなときには、コートに立って盛り上げる役を任せてもらうことができました。
この経験から、入社後もムードメーカーとして、チームが常に元気でいられるような存在を目指していきたいです。

伊藤うみ
人柄が見えてくるエピソードが素晴らしいと思いました! 組織内でできることを探して、行動した結果がしっかり描かれていると思います。
部活動で学んだことの伝え方ついてはこちらの記事で詳しく解説しています。
就活で活きる強みを知ろう! 面接で使える部活動で学んだこと8選
ゼミ
例文①
私が考えるリーダーシップは、目標に向けて行動を起こす力です。
私が所属している歴史文学のゼミでは、5人チームを組んで研究発表をする課題がありました。3ヵ月もの長期間の研究のため、成果物にもクオリティが求められていました。私は成功のために、組織で目標を定め、スケジュール通りに動けているかを逐一確認する役目に立候補しました。最終的なゴールから逆算し、いつまでにどの部分まで終える必要があるかを明確にしました。
結果、チーム全体が私が作ったスケジュールを目標として動き、教授からの評価が高い研究成果を出すことに成功しました。
この経験から、入社後も組織内で打ち出される目標を、都度細かく分析し、成功に導くロードマップを提供できる人材になりたいです。

高橋キャリアアドバイザー
組織内の課題に対して、自身がどのような行動を起こしたのかが伝わるエピソードになっていますね! 入社後の活躍イメージも具体的でわかりやすいと思います。
例文②
私が考えるリーダーシップは、困難を乗り越える力です。
私は、所属している民法のゼミで、ゼミ長を任されていました。研究発表のレベルが高いことで有名なゼミだったので、初めはプレッシャーで押し潰されそうでした。実際に、教授から出された課題はとても難しく、かなりの勉強が必要なものだと判断できました。なかには、課題を諦めてゼミも辞めようとする人が出るほどでした。
ゼミ長としてこのまま諦めさせるわけにはいかないと思い、全員で課題をクリアすることを提案しました。そして、ゼミ生の得意分野をそれぞれ把握し、お互いに教え合う空気を作り上げることに成功しました。結果、誰一人脱落することなく課題を終えることができました。
この経験から、入社後も困難が起きても諦めず、チーム全員でクリアしていく道を探せる人材を目指します。

伊藤うみ
リーダーシップを発揮して、困難を乗り越えたことがわかるエピソードですね! 誰一人脱落しなかったという結果も伝えているので、イメージのしやすさがプラスされていると思います。
ガクチカとしてゼミの活動について話したいと考えている人は以下の記事も参考にしてみてください。
ゼミのガクチカ厳選15例文! 採用担当の心をつかむ伝え方を大公開
授業
例文①
私が考えるリーダーシップは、組織全体が活性化するようサポートすることです。
私が履修していた社会学の授業では、地産地消や食育について調査するフィールドワークがありました。レポートを出すためには、地域の方々にインタビューをする必要がありました。
インタビューに慣れていない学生が多いことに気付いた私は、積極的に同行をして、話がしやすい雰囲気作りに努めました。聞き手が質問の意図を理解していないと感じた場合は補足説明を加え、インタビューがスムーズにおこなわれるよう行動しました。結果、全員が時間内にインタビューを終え、授業を成功に導くことができました。
この経験から、入社後も組織全体が前を向いてプロジェクトを進められるように、常にサポートをする気持ちで仕事に臨める人材になります。

高橋キャリアアドバイザー
サポートに徹している様子がわかり、人柄も伝わる内容になっています! リーダーシップは、役職がなくてもアピールできるとはっきりわかりますね。
例文②
私が考えるリーダーシップは、組織が良い方向に進むよう改善する力です。
私の大学では、20人ほどで構成された中国語を学ぶクラスがありました。初めは仲間と楽しく過ごしていましたが、だんだんと授業レベルが上がっていき、自然とクラス内の雰囲気も悪くなっていってしまいました。このままではいけないと思った私は、学生ごとに引っかかってしまっている箇所を聞き、教授に個別で指導をする時間をとってもらうことを提案しました。
授業が円滑に進むならと教授から了承をもらい実施されると、わからない箇所が減ったことから、授業の雰囲気がどんどん良くなりました。仲間からは、素晴らしい提案をしてくれたと言葉をもらうことができました。
この経験から、入社後も組織が常に良い方向に進んでいけるように、改善できる点を提案していける人材を目指します。

伊藤うみ
初めに困難な状況をイメージさせてから、どう乗り越えたのかを具体的に説明できていますね! 聞き手がいることを意識した内容になっていると思います。
インターン
例文①
私が考えるリーダーシップは、おそれず自分の考えを発信していくことです。
私が参加していた長期インターンは、新商品を企画するプロジェクトの一員として働くカリキュラムが用意されていました。初めて参加した会議は、予想以上に熱い議論が交わされており、この場に自分がいても良いのかと思ってしまうほどの迫力でした。
しかし、消極的なままで終わってはなにも学べないと思った私は、自ら積極的に手を上げて、意見を述べるように心掛けました。意見を言うようになってから2ヵ月経った頃、私の提案が誰も気付かなかった画期的な内容だと評価を受け、企画に反映されることになりました。先輩社員からは、積極性が身を結んだね、とお褒めの言葉をいただきました。
この経験から、入社後も自分の考えをどんどん発信していける人材として、組織に新しい気付きを与えていきたいです。

高橋キャリアアドバイザー
長期インターンでの経験を、うまくアピールに変換できています! 2ヵ月と数字も入れているので、どのくらいの期間努力をした話なのかがよく伝わりますね。
例文②
私の考えるリーダーシップは、チームのために行動する力です。
私は、実際に先輩社員に同行し、営業をするインターンに参加していました。ある日、新規顧客へ提案をしにいくことになり、サポート役を任されることになりました。
せっかくなら契約できるように全力を出したいと思い、できることを模索しました。提案まで時間があったので、提案資料のデザインを自分なりに考え、先輩社員に見てもらいました。すると、とても良くできているといっていただき、実際の提案に採用されました。当日は無事提案に成功し、契約を取ることができました。
この経験から、入社後も自分にできることを常に模索し続け、仲間の利益になる行動をし続ける人材になります。

伊藤うみ
組織の中でできることを見つけて、結果を出したことがわかるエピソードだと思いました! まさにリーダーシップを発揮した経験だと言えますね。
文化祭実行委員
例文①
私が考えるリーダーシップは、組織を統率する力です。
文化祭実行委員の委員長をしていた私は、例年よりも来客数を伸ばすことを目標にして、半年前から準備を進めていました。順調に準備が進んでいると思っていましたが、1ヵ月前になって、実行委員の数が足りないことがわかり、当日管理がしきれない可能性が出てきてしまいました。いまから実行委員が集まる見込みは少なく、規模を縮小するしかないかと思いましたが、ここで諦めるわけにはいかないと思い、考えを巡らせました。
すると、時間によって管理が薄くなっても問題ない場所があることに気付き、細かく配置を変えていけば今の人数でもなんとかできることがわかりました。当日、私は無線機で都度配置の指示をし、最後まで問題なく文化祭を終えることができました。来客数も例年よりも5%近く増え、組織のリーダーとしての役割を終えました。
この経験から、入社後は組織の力を信じて、的確に統率していけるリーダーを目指します。

高橋キャリアアドバイザー
組織を統率するため、なにをしたのかがよくわかるエピソードになっていますね! 来客数が5%近く増えたと、数字で結果を伝えているところがイメージのしやすさをプラスしています。
例文②
私が考えるリーダーシップは、トラブル時にも冷静に対応する力です。
私は文化祭実行委員の一員として、アーティストを呼んでのライブステージを担当していました。当日は予想以上の来客があり、人が押し寄せてしまうほど危険な状態になってしまいました。このままでは中止になってしまうと考えた私は、ほかの担当をしている実行委員にヘルプを出して、警備の数を増やすことにしました。そして、自ら率先して安全な動線づくりの提案をし、すぐに実行にうつしてもらいました。結果、誰一人怪我をすることなく、文化祭を終えることができました。
この経験から、入社後にトラブルが起きても、冷静に考えたうえで最善の策を出す人材を目指します。

伊藤うみ
エピソードから、冷静に物事を考えられる人であることがしっかり伝わります! トラブル時に組織内でどう動いたかは、リーダーシップのアピールにぴったりですね。
留学
例文①
私が考えるリーダーシップは、組織内に自分の学びを共有することです。
私は、1年間アメリカへ留学をしたときに、留学生の受け入れをしてくれている現地の外国人ファミリーにお世話になったことがありました。そのご家族は「家のことはなにもしなくていいから勉強に集中してほしい」と言ってくれ、とても私のことを尊重してくれました。
このまま甘えるわけにはいかないと考えた私は、定期的に日本料理を振る舞ってお礼をする時間を作ることにしました。近くにあった日本の食材を扱う店から材料を調達し、料理をしました。すると、本当に美味しいから作り方を知りたいと言われたので、留学の間に10種類以上の日本料理のレシピを教えました。結果、あなたを迎え入れたおかげで、家族に笑顔が増えたという言葉をいただくことができました。
この経験から、入社後も組織内へ積極的に自分の持っている情報を共有し、活性化の手助けができるような人材を目指します。

高橋キャリアアドバイザー
主体的に物事を考え、決断した結果がしっかり描かれています!オリジナリティもあり、人柄もよく伝わるエピソードになっていますね。
例文②
私の考えるリーダーシップは、周りを成長させる力です。
私は、英語がまったく話せない状態で留学をしました。入った学生寮にも、同じように英語を話せない人が5人ほどいる状態でした。2ヵ月ほど経った頃、私以外の5人がまったく英語が成長していないことに気付きました。このままでは成長がないまま終わってしまうと考えた私は、積極的に仲間を連れ出して、外国人と触れ合ってもらうことに力を注ぎました。
初めは言葉が伝わらずに苦労していた仲間たちも、体当たりでコミニュケーションを取り続けた甲斐があり、半年後には基本的な日常会話ができるところまで成長していました。あのとき連れ出してくれたおかげで、ここまで成長できたと感謝の言葉をもらいました。
この経験から、入社後も自分だけでなく、まわりの成長を助けられるような人材を目指します。

伊藤うみ
自ら課題を発見し、組織の活性化につなげているところが素晴らしいと思います! エピソードも具体的なので、自信を持って話せそうです。
キャリアアドバイザーコメント
神谷 政利
プロフィールを見る行動には成果・結果を紐づけて伝えるべし
リーダーシップを発揮したことによる成果や結果を話すときには、具体性を意識して伝えることが重要です。
たとえば「チームがどのように成長したのか」や「自分が行動する前後でのチームの変化」などを盛り込むと良いですね。行動に伴う成果を明確に示せれば、エピソードの信頼感もぐっと増します。チーム全体ではなくても、部分的な成長や変化を伝えることも効果的といえますよ。
具体的な結果を紐づけて、エピソードを一層魅力的なものにしていきましょう。
リーダーシップを発揮した経験を聞かれる3つの意図
- 組織で活躍できる能力を知るため
- リーダーシップの経験を通して人柄を知るため
- 主体的に動いたエピソードを深掘りするため

佐藤みなと
ところで、リーダーシップを発揮した経験ってなぜ面接で聞かれるのでしょうか? 自己PRや志望動機を聞けば、学生のことはわかる気がするのですが……。

高橋キャリアアドバイザー
リーダーシップを発揮した経験は、主に組織としての行動に注目するために聞いていますよ!

伊藤うみ
自己PRや志望動機とは、確かめたいところが違うのですね。

高橋キャリアアドバイザー
その通りです! リーダーシップを発揮した経験を聞かれる理由を知っておけば、質問の意図を意識した回答ができるようになるので、もう少し詳しく解説しますね!
①組織で活躍できる能力を知るため
リーダーシップは、組織として活動する中で発揮される能力です。そのため、リーダーシップの経験を聞けば組織で活躍できる能力を持っているかの確認ができます。
企業は、組織全体で利益を上げるのが目的です。選考では、学生が組織でどのように利益獲得に貢献してくれるのかをチェックし、評価につなげています。

高橋キャリアアドバイザー
学校やアルバイトなど、私たちは常になにかの組織に属しています! その中で発揮してきた力をアピールしていきましょう。
②リーダーシップの経験を通して人柄を知るため
リーダーシップを発揮した経験を聞くと、学生の人柄を同時に感じ取れます。一口にリーダシップといっても、サポートをするタイプや、前へ出ていくタイプなど学生によりそれぞれだからです。
企業の雰囲気と学生の人柄がマッチしているかは、選考において大切な項目といえます。ミスマッチの状態で学生が入社してしまうと、早期に退職する事態になってしまうかもしれません。

高橋キャリアアドバイザー
企業は学生の人柄を正しく知りたいと思っているため、嘘のエピソードを話すことは避けましょう! どこかで矛盾が生まれてしまい、結果的にマイナス評価になってしまうかもしれません。
③主体的に動いたエピソードを深掘りするため
企業は、学生に組織の中で主体的に動き、成果を上げてほしいと思っています。そのため、実際に組織内で行動したことを聞くことで、活躍イメージを感じ取っているのです。
また、学生から語られたエピソードを深掘りし、具体的にどのようなシーンで活躍してくれるかを探っています。リーダーシップを発揮した経験は、組織の目線で学生を評価するときに使われる質問だと言えるでしょう。

佐藤みなと
リーダーシップを発揮した経験を答えたあとに、さらに深掘りされる可能性があるのですか?

高橋キャリアアドバイザー
ありますよ! でも、実際に経験してきたことを話すだけなので、本音で答えればアピールにつなげられます!
キャリアアドバイザーコメント
神谷 政利
プロフィールを見るリーダーシップ発揮の裏に隠れたスキルや特性
上記のほかにも、企業はリーダーシップを発揮した経験を聞くことで、学生のさまざまなスキルや特性を確認します。
たとえば、視野の広さもその一つです。リーダーシップを発揮するためには、周囲の動きに目を向けて、ここぞという場面で動く必要がありますよね。広い視野を持ち、自分を客観的に捉えられる人物は、仕事においても物事を客観的に捉え、冷静な判断をすることができます。こういった力は社会人としても重宝されるのです。
このほかにもリーダーシップ発揮の裏には、コミュニケーション力やメンタルの強さなど、さまざまなスキルが隠れています。志望する企業ではどんなスキルがもとめられるのかという目線を持ちながら、リーダーシップを発揮したエピソードを伝えられると良いですね。
企業が求めるリーダーシップを発揮した経験の例
- 困難を乗り越えた
- 組織を統率した
- 主体的に決断をして実行した
- 目標に向けて行動した
- 組織に新しい気付きを与えた

佐藤みなと
自分がリーダーシップを発揮した経験について考えているのですが、なかなか思いつきません……。

伊藤うみ
実は私も……。組織の中で主体的に動いた経験なんてあったかなと思ってしまいます。

高橋キャリアアドバイザー
エピソードが思いつかない場合は、企業がどのようなリーダーシップを求めているかを考えてみるのもおすすめです。

佐藤みなと
良いですね! そこからヒントを得られるかも……。

高橋キャリアアドバイザー
では、ここからは企業が求めるリーダーシップを発揮した経験をいくつか紹介していきます。何も思いつかないという人は自分に当てはまるものがないか参考にしてみてくださいね!
①困難を乗り越えた
ゼミやアルバイトなど、組織で活動しているときに、困難にぶつかった経験はないでしょうか。トラブル対応だけでなく、達成しづらい目標を与えられた場合も困難な状況といえるでしょう。
困難を乗り越えた経験を思い返してみると、リーダーシップを発揮した自分に気付けるかもしれません。当たり前だと思ってやっていた行為が、組織を助けている可能性があります。
もしリーダーシップを発揮した経験が思いつかない場合は、困難を乗り越えた経験を洗い出し、そのときに自分がした行動をまとめてみることから始めてみましょう。

高橋キャリアアドバイザー
企業で働いていると、多くの困難に直面します! そのため、困難を乗り越えた経験がある学生は評価もされやすいでしょう!
②組織を統率した
リーダーの立場でなくとも、一時的に自身が組織を統率するケースがあります。たとえば、複数の新人の教育係になったり、急なトラブル対応をしたりする場合が考えられるでしょう。
組織に対して指示を出し、周りが動いた経験があれば、リーダーシップを発揮したと言えます。もちろん、実際に役職について組織を統率していれば、積極的にアピールしてプラス評価を狙いましょう。

高橋キャリアアドバイザー
新卒で入社する場合は、将来の幹部候補として採用されるケースがほとんどです。組織を統率した経験がある学生は、長く活躍し続けられる存在だと評価されるでしょう!
③主体的に決断をして実行した
組織の中でできることを探し、実行に移したことがあれば、リーダーシップを発揮した経験としてアピールが可能です。企業は、主体的に行動して成果を上げられる人材を求めています。
周りのサポートをして業務効率を上げたり、組織を鼓舞して士気を高めたりするだけでも、立派なリーダーシップを発揮した行動です。
前に出て行動するだけがリーダーシップではないことを認識し、主体的に行動した経験がないかを思い出してみてください。

高橋キャリアアドバイザー
リーダーシップの形は人それぞれなので、どのような経験でも自信を持って話しましょう!

佐藤みなと
前に出るだけがリーダーシップではないのであれば、話せることがありそうです!
④目標に向けて行動した
企業で働いているかぎり、常に目標が与えられます。目標を達成するためには、組織の人間が個々にリーダシップを発揮することが大切です。
学生生活の場合は、とくにアルバイトで目標を与えられるケースが多いのではないでしょうか。トラブルなく店舗を運営するなど、アルバイトならではの目標が掲げられているかもしれません。
目標を達成するために自身で何ができるかを考え、行動した時点でリーダシップを発揮していると言えます。組織内での目標はなにかを再認識すると、自身の行動一つひとつに意味を見出だせるでしょう。

高橋キャリアアドバイザー
利益を上げるのが最終目標の組織は、常に前進するために目標を掲げています!
チャレンジ精神をアピールするときの注意点はこちらの記事で詳しく解説しています。目標に向けて行動した経験をうまく伝えたい人は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。
チャレンジ精神の闇雲なアピールは危険! 注意点と作り方を徹底解説
⑤組織に新しい気付きを与えた
組織は、リーダーの指示にただ従うだけではありません。個々が今よりも改善できるものがないかを考えて、組織に新しい気付きを与える意識が大切です。
新入社員や新人のアルバイトでも、自分の考えを示せば組織に新しい気付きを与えられます。自身の行動が組織を動かしたのであれば、アピールができる立派な経験と言えるでしょう。

高橋キャリアアドバイザー
組織に与えた新しい気付きには、大きさは関係ありません! どのような小さい気付きでも、組織の改善につながっていれば立派なリーダーシップを発揮した経験です。
キャリアアドバイザーコメント
若林 真穂
プロフィールを見るチーム内の主体的な行動はすべてリーダーシップにつながる!
リーダーシップというと、リーダーという役職や立場でなければ発揮できないというイメージを持つかもしれませんが、そんなことはありません。
たとえばチームの中で周囲と協力して問題解決した経験があるなら、その課程で自分がどのような働きかけをしたか思い返してみましょう。「周囲に声かけをする」「周囲の意見をまとめる」など、問題を解決に導くためにとった主体的な行動は、すべてリーダーシップと言えますよ。
このようにリーダーシップはさまざまなシーンで発揮されるものです。背伸びする必要はないので、自分らしいリーダーシップの発揮経験を思い起こしてみましょう。
リーダーシップを発揮した経験を伝えるときの注意点


佐藤みなと
リーダーシップを発揮した経験の伝え方のコツがわかったので、面接で自信を持って話せそうです!

高橋キャリアアドバイザー
ぜひ自身の経験を面接でアピールしてみてください! より伝わる内容にするため、リーダーシップを発揮した経験を伝えるときの注意点についても学んでみませんか?

佐藤みなと
せっかく自分だけの経験を思い付いたので、注意点は把握しておきたいです!
①役職だけを伝えていないか
リーダーシップという言葉を聞いて、役職についていることだけをアピールしても評価にはつながりません。企業は、役職があることよりも、組織内で行動した経験を評価しているためです。
役職についているのであれば、組織内で積極的に行動をした経験が周りよりも多い可能性があります。役職のことを伝えるよりも、組織を統率したり、自らトラブル解決をしたりした経験を重視して伝える意識を持ちましょう。

高橋キャリアアドバイザー
もちろん、役職についているのは素晴らしいことです! とはいえ、実際に組織内で何をしたかがわからないと、学生の人柄や強みを知りたい面接官には響きません。
②「ありません」と回答していないか
リーダーシップを発揮した経験が思いつかない場合でも「ありません」と答えることは避けましょう。面接官も学生を評価するポイントが探せなくなり、マイナスな印象になってしまいます。
リーダーシップを発揮した経験は誰しもが持っているため、今回の学びを機に回答の準備をしておくことが大切です。面接は自身をアピールする場なので、すべての回答を前向きにすることを心掛けてみてください。

高橋キャリアアドバイザー
どうしてもリーダーシップを発揮した経験が思いつかない人のために、対処法についても解説するのでぜひチェックしてくださいね。
③自己中心的なエピソードになっていないか
企業は、リーダーシップを発揮した経験から、組織のなかで行動する学生の姿を評価しています。そのため、組織内で自己中心的な動きをしているエピソードを話すと、マイナス評価を受けてしまうでしょう。
たとえば「雑用を新人に任せ、目の前の業務に集中した」ような表現は、自己中心的な行動だと判断される可能性があります。成果をアピールする思いが強いと、自己中心的なエピソードになる傾向があるため、協調性を持って行動した話なのかを再度確かめることが大切です。

高橋キャリアアドバイザー
自身の主張のみを通して、無理やり結果を出したとしても、組織の人間としてのアピールにはなりません。周りと協力し、組織の改善や利益アップなどに貢献した経験を語りましょう!
キャリアアドバイザーコメント
テッ ター スェ
プロフィールを見る忘れないで! リーダーシップはチーム単位で発揮されるもの
リーダーシップは、巻き込む相手や集団がいるからこそ発揮されるものです。つまりリーダーシップはチームや組織の中で発揮されるものであり、自分だけの力では発揮できないものだということを覚えておいてくださいね。
個人の行動や成果をアピールすることももちろん大切ですが、それはリーダーシップの発揮とは言えないのです。自分の経験をアピールにつなげるためにも、リーダーシップを発揮してチームに貢献できた経験を伝えられるようにしましょう。
悩む人必見! リーダーシップを発揮した経験が思いつかない場合の対処法

伊藤うみ
リーダーシップを発揮した経験についてじっくり考えていたのですが、実はまだ話せるような経験が思い付いていなくて……。

高橋キャリアアドバイザー
安心してください! リーダーシップを発揮した経験が思いつかない人のために、対処法があります!
①過去の経験を思い返してみよう
リーダーシップを発揮した経験は、すべて過去の経験の中に隠れています。そのなかでも、組織として行動したものを思い返してみましょう。
まず、ノートに組織に属した経験をすべて書き込んでみてください。その後、それぞれの経験を一つひとつ洗い出します。
経験を洗い出すときには、同時に以下のような行動をしたことがあるかを頭に入れて探してみてください。
- 困難を乗り越えた
- 組織を統率した
- 主体的に決断をして実行した
- 目標に向けて行動した
- 組織に新しい気付きを与えた
繰り返しにはなりますが、リーダーシップを発揮した経験では、役職についた経験を話す必要はありません。組織として主体的に行動をした経験がないかを念頭におき、過去のエピソードを思い返してみましょう。

高橋キャリアアドバイザー
リーダーシップを発揮した経験をとても大きな成果だと思っていると、なかなか思いつかないかもしれません! 小さな成果でも評価されることを意識して、じっくり探してみてくださいね。
自己分析のやり方はこちらの記事で詳しく解説しています。自己分析を通して過去の経験を深掘りしたい人は、こちらの記事もあわせてチェックしてみてくださいね。
簡単15のやり方で自己分析はもう迷わない! 活用法を徹底解説
②どうしても思いつかない場合は心掛けていることを話そう
①を実践しても、どうしても思いつかない場合は、心掛けていることを話して前向きな印象をアピールしましょう。
心掛けていることの例
リーダーシップを発揮した経験はどうしても思いつきませんが、常に周りを観察し、困っている仲間がいれば手助けをすることを心掛けています。
上記のような返答をすれば、周りに目を向けられる人材であるアピールが可能です。「ありません」だけ答えてしまっては、面接官も評価ができません。
リーダーシップを発揮した経験がどうしても思いつかないときは、少しでも面接でアピールをするために、心掛けていることを話してみてくださいね。

高橋キャリアアドバイザー
前向きなアピールができるとはいえ、回答ができているわけではないので、できるだけ自分だけの経験を思い返す努力をしましょう!
リーダーシップを発揮した経験に役職は関係ない! 組織での行動をアピールしよう

高橋キャリアアドバイザー
リーダーシップを発揮した経験の答え方について解説をしていきましたが、面接で伝えられる経験は思いついたでしょうか?

佐藤みなと
はい! はじめは、リーダーでない自分に話せることはないと思っていました。でも、役職が関係ないことを知って、今では自信を持って話せる経験が見つかっています!

伊藤うみ
私も、消極的な自分には、リーダーシップなんて無縁だと思っていました。でも、前へ出ることだけがリーダーシップでないと理解してからは、自分なりの経験を話せるようになりました!

高橋キャリアアドバイザー
素晴らしいですね! リーダーシップを発揮した経験は、役職についた話である必要はありません! 自分だけのリーダーシップの定義を見つけ、面接を突破する力を身に付けましょう!

記事の編集責任者 小山内 隆
テッ ター スェ
プロフィールを見るエピソードを具体的に伝えるためのコツとは
リーダーシップを発揮したエピソードをより具体的にするには、数字や実績を明確に伝えることがポイントです。
たとえば「野球部の部長として50人の部員をまとめた」や「飲食店のアルバイトをしていたとき、新人教育の担当者を任されていた」といったイメージです。
「どのくらいの規模なのか」「自分の行動によってどのような成果が得られたか」などを具体的にすることで、話の内容が伝わりやすくなりますよ。
リーダーシップを発揮したエピソードを伝えるときは、数字や実績をうまく活用して効果的に伝えましょう。