最初のステップ! そもそも就活の面談って何?
渡辺キャリアアドバイザー
就活の時期に入りましたが、準備は進んでいますか?
鈴木なぎさ
はい! ちょうど企業からメールが来たのですが、わからないことがあって……。
渡辺キャリアアドバイザー
どうしましたか?
鈴木なぎさ
面談に呼ばれたんです。けど、面談と面接の違いがいまいちわからず、準備ができずにいます。
渡辺キャリアアドバイザー
当日の流れや面談の内容など、具体的なことが想像できないと不安になってしまいますよね。それでは、今から面談について解説しますね。
鈴木なぎさ
よろしくお願いします!
選考に影響はある? 面接と面談の違い
鈴木なぎさ
そもそも、面接と面談の違いってなんでしょうか?
渡辺キャリアアドバイザー
面談は企業と就活生がお互いに理解することが目的で、面接は採用が目的です。
鈴木なぎさ
ということは、面談は選考に影響しないのですか?
渡辺キャリアアドバイザー
基本的に面談によって選考が受けられないということはありません。しかし、就活生の第一印象を決める重要な場でもあるため、振る舞いや服装に気をつけましょう。
企業は面談を通して、「自社について知ってもらいたい」「入社を志望する就活生を増やしたい」「就活生について知りたい」と考えています。そのため面接とは異なり、一方通行なコミュニケーションを取るのではなく、就活生も企業に対して質問を投げかけることができます。
面談は2種類!リクルーター面談とカジュアル面談の違いを理解しよう
渡辺キャリアアドバイザー
就活の面談は、主に2種類あります。
鈴木なぎさ
面談ってどれも同じかと思っていました。
渡辺キャリアアドバイザー
実は「カジュアル面談」と「リクルーター面談」というのが存在します。両者とも相互理解をする場ではあるものの、少し目的が異なります。
鈴木なぎさ
詳しく聞きたいです!
リラックスして話が聞ける選考初期のカジュアル面談
渡辺キャリアアドバイザー
では、カジュアル面談から説明します。
鈴木なぎさ
カジュアルな面談……?
渡辺キャリアアドバイザー
カジュアル面談とは、就活生が企業側に不明点や気になる点をフランクに聞けるのが特徴です。企業側も就活生について知りたいと考えているため、質問されることがあります。
鈴木なぎさ
お互いの認識をすり合わせるためにおこなわれるのですね!
カジュアル面談とは、名前の通りカジュアルな雰囲気で面談がおこなわれます。話しやすい雰囲気であるものの、リラックスしすぎることは禁物です。社会人としてのマナーをもち、失礼のないように接しましょう。
企業が学生にアプローチするリクルーター面談
鈴木なぎさ
もう一つのリクルーター面談は、カジュアル面談とどのような違いがありますか?
渡辺キャリアアドバイザー
リクルーター面談では、人事部から依頼を受けた「リクルーター」と呼ばれる人が、優秀な学生にアプローチして面談をおこないます。
リクルーター面談は、説明会やESを提出した就活生全員に対して実施されるものではありません。企業側が自社で活躍してくれそうな就活生を見つけ、優秀な人材を確保したいという目的があります。
鈴木なぎさ
面談に呼ばれなかったら不利になりますか?
渡辺キャリアアドバイザー
面談に呼ばれなかったからといって、採用に直接影響することはありません。ただ、面談を通して企業の情報をより知ることができるので、選考に活かせるという点では就活生にとって良い影響を与えます。
キャリアアドバイザーコメント
神谷 政利
プロフィールを見るいつから始めるの? 面談を実施するタイミングを押えておこう
リクルーター面談は本格的に選考がスタートする前の3年生冬ごろ、カジュアル面談はエントリーもしくはプレエントリー後に実施されることが多いです。
リクルーター面談の目的は、企業が是非入社して欲しいと思うような学生に早めにアプローチをして自社に興味を持ってもらうことです。学生に選考に進んでもらうためにもエントリーを開始する前に面談を行います。
カジュアル面談も優秀な人材を確保したいという思いは同じですが、就活生とのミスマッチを防ぐという目的も持っています。エントリーしてくれた学生と話をする機会を持ち、学生の人柄や志望度を見るとともに学生からの質問に答えることでお互いに理解を深めてミスマッチのない採用を行うために面談を行います。
企業側の視点で解説! 面談をおこなう目的
鈴木なぎさ
先ほど、面談の目的について少しお話しいただきましたが、それぞれの目的について詳しく知りたいです!
渡辺キャリアアドバイザー
面談をおこなう目的はさまざまですが、主な目的を3つに絞って紹介しますね。
鈴木なぎさ
ありがとうございます!
就活生の本音を知ることで悩みや不安を払拭する
渡辺キャリアアドバイザー
今、志望している企業についての疑問点はありますか?
鈴木なぎさ
どのように配属先が決まるのか、希望部署にいくことはできるのかなど、企業がどのように就活生の素質を見極めるのか気になります。
渡辺キャリアアドバイザー
このような情報はホームページにもあまり掲載されていないですよね。実は、面談はこういった調べても出てこない内容を聞く絶好のチャンスです。
鈴木なぎさ
面談で疑問点を解消することで、面接の準備もスムーズに進められそうですね。
企業が面談をおこなう理由は、就活生の本音を引き出すことです。就活生にどこか引っかかっている点があれば、企業はそれを明確にしようとします。そうすることで、企業は自社の魅力を伝えられ、就活生は本当にその企業を志望したいかを再認識できます。
さまざまな疑問点を解消! 企業と就活生のミスマッチを防ぐ
渡辺キャリアアドバイザー
さらに、面談は企業と就活生のミスマッチを防ぐのにも有効です。
鈴木なぎさ
どのようにしてすり合わせていくのでしょうか?
渡辺キャリアアドバイザー
面接では企業から就活生に質問する形式が一般的ですが、面談では企業からだけでなく就活生からも質問できます。制度や給与面、仕事でつらかったことなど、社員のリアルな話を聞き出すことができます。
企業と就活生がお互いの認識をすり合わせることによって、両者にメリットが得られます。企業は採用に多くの時間とコストを費やしているため、本当に志望したい就活生を効率良く集めることができます。一方で、就活生は入社前後での企業に対するイメージのギャップをなくすことができるため、退職するリスクが低くなります。
鈴木なぎさ
入社後、企業のイメージが違ったらどうしようと不安だったので、少し安心しました。
渡辺キャリアアドバイザー
不安要素をなくすためにも、気になることはなるべく明確にしておくことが大切ですよ。
自社の魅力を紹介し就活生を募る
渡辺キャリアアドバイザー
そして、面談をおこなうもう一つの理由は、就活生の応募数を確保するためです。
鈴木なぎさ
採用に苦戦する企業もあるんですか?
渡辺キャリアアドバイザー
ベンチャー企業や中小企業は、大手企業と比べて知名度が低く、就活生を集めることが困難な状況にあります。
採用が難しい企業にとって、いきなり面接からスタートとなるとかなりのリスクを背負います。そのため、事前に面談や説明会などを設けることで、志望する就活生を募るという戦略を立てるケースも珍しくありません。
鈴木なぎさ
そしたら、面談では企業がアピールする場にもなるんですね。
渡辺キャリアアドバイザー
その通りです! また、面接となるとハードルが高いと感じる就活生も、面談を設けることで参加しやすくなります。
キャリアアドバイザーコメント
テッ ター スェ
プロフィールを見る要チェック! 面談で避けるべき2つの質問
面談で避けるべき質問は、「仕事に関係のないこと」と「相手企業の基本情報(調べればすぐにわかること)」の2つです。
面談ではリラックスした雰囲気を作るための雑談はもちろんありますが、仕事と関係のないことばかりの質問ではせっかくの面談を有効活用できたとはいえません。そうならないためにも必ず面談で聞いておきたい質問を事前にいくつか用意しておくといいですよ。
また、企業の基本情報は事前に目を通しておきましょう。たとえば「どんなサービスを扱っているのか」などホームページに記載のある質問をすると、企業に自社に興味がないのかもという印象を与えかねません。基本的な情報は仕入れた上で会うことが相手に対するマナーとしても大切です。
これで安心! 4つの面談の流れを押さえて当日に備えよう
鈴木なぎさ
面談の目的はわかりましたが、実際どのような雰囲気でおこなわれるのかも気になります。
渡辺キャリアアドバイザー
面談の流れは主に4つです。なんとなくイメージを膨らましておけば、当日慌てることなく参加できますよ。
鈴木なぎさ
わかりました! イメージトレーニングしてみます。
① 緊張をほぐすためのアイスブレイク
渡辺キャリアアドバイザー
まずおこなわれることは、アイスブレイクです。
鈴木なぎさ
アイスブレイク……?
渡辺キャリアアドバイザー
アイスブレイクとは、初めて出会った人同士が緊張をほぐすために簡単なコミュニケーションを取ることです。
アイスブレイクでの話題はさまざまです。天気や趣味、事前にもらった情報から話を膨らましたり、単なる雑談のようにも捉えられますが、発言しやすい雰囲気をつくるための重要な役割を果たします。
鈴木なぎさ
私、よく緊張するのでアイスブレイクがあると助かります!
渡辺キャリアアドバイザー
アイスブレイクがあるだけで、距離がぐんっと縮まります。とはいえ、自分の話をするだけでなく、相手にも配慮することを忘れないでくださいね。
② 自己紹介・企業説明で双方を知る
鈴木なぎさ
アイスブレイクが終わったら、次は何をするのでしょうか?
渡辺キャリアアドバイザー
次が本題になります! お互いのことを知るための時間です。
鈴木なぎさ
具体的にどのようなことですか?
渡辺キャリアアドバイザー
就活生は自己紹介、企業は企業の説明です。
自己紹介、企業説明では、相互理解のためにおこなわれます。もちろん、就活生は企業にアピールするチャンスでもありますが、あくまでお互いを知ることが目的となります。なので、自己PRばかりに専念するのではなく、相手の話にもしっかりと耳を傾けることが重要です。
鈴木なぎさ
企業のことを知れる良いチャンスですね。
渡辺キャリアアドバイザー
ホームページには載っていないような情報も教えてくれるかもしれません。今後の選考に役立つ可能性もあるので、しっかりと話を聞くようにしましょう。
③ 面接でも活かせる! 気になるポイントを質問する
渡辺キャリアアドバイザー
さらに、面談では就活生が企業に質問できることもポイントです。
鈴木なぎさ
説明会やセミナーではほかの参加者もいて十分な質問時間が与えられないことが多いので、1対1で質問できるのはうれしいです。
渡辺キャリアアドバイザー
回答してくれる人は、実際に会社で働いている社員です。なので、社風や職場での過ごし方、大変だったことなど、リアルな話が聞けるチャンスですよ。
逆質問では、就活生の気になった点を企業の担当者が回答します。企業説明で気になった点や調べても出てこないような内容など、さまざまなことを質問できるので、さらに企業について深く知ることができます。
④ 次のステップにつながる! 選考やイベントの案内
鈴木なぎさ
逆質問の後は何がありますか?
渡辺キャリアアドバイザー
最後に、選考やイベントの案内があります。
面談の最後には、選考やイベントに関する情報が案内されます。説明会やセミナーなどのイベント、面接、インターンシップなど、企業によって次のステップは異なります。面談を通して少しでも興味が出たら、参加することをおすすめします。
鈴木なぎさ
直接伝えられるのでしょうか?
渡辺キャリアアドバイザー
面談の後に案内がある場合と、後日メールで連絡がくる場合があります。なので、担当者のメールが迷惑メールフォルダに入らないよう、確認できるようにしておきましょう。
鈴木なぎさ
わかりました!
ただ参加するだけでは勿体ない! 事前準備をして面談当日を迎えよう
鈴木なぎさ
選考には影響しないとおっしゃっていましたが、特に準備や対策は必要ありませんか?
渡辺キャリアアドバイザー
採用のための面談ではないものの、事前準備があるかないかで、今後の選考に大きく影響します。
鈴木なぎさ
え! けど、何を準備すれば……?
渡辺キャリアアドバイザー
では、面談当日までにすべきことを紹介しますね。
企業の基本情報を収集し周りと差をつける
渡辺キャリアアドバイザー
まずは、企業の基本情報を調べることから始めましょう。
鈴木なぎさ
面談で企業の情報を教えてくれるんじゃなかったでしたっけ?
渡辺キャリアアドバイザー
企業説明はあります。ですが、事前に企業の情報を収集しておくことで、逆質問でさらに踏み込んだことが聞けます。
事前に企業の情報を調べておくことで、企業側にも就活生の熱意を示すことができます。「御社のホームページにはこのように書いてありましたが、実際どうなのでしょうか?」など、先に気になった点も質問できます。
鈴木なぎさ
ほかの就活生と差がつけられそうですね!
自分の軸をアピールするチャンス! 面談で話す内容を考える
渡辺キャリアアドバイザー
ある程度面談で話す内容を考えておくと、当日スムーズに進められます。
鈴木なぎさ
そういえば、面談は面接のように一方通行なコミュニケーションではなく、互いに質問したり、話したりできるのがポイントと言っていましたね。
渡辺キャリアアドバイザー
就活生にも時間が与えられるため、話す内容をその場で考えてしまうと、意欲がないと思われる可能性もあります。事前に気になる点はいくつか押さえておくと良いですよ。
面談がおこなわれる時期に合わせて、話す内容を考えましょう。というのも、面談は必ずしも選考の前におこなわれるとは限りません。例えば、選考前の面談では、企業研究をしたうえで事業内容や業務内容、業界など、基本的な部分を質問できます。内定後の面談では、制度や待遇面など、入社後の話を聞いておくと、自分が実際に働いている姿が想像しやすくなります。
深掘りが大事! 企業への質問を用意する
鈴木なぎさ
ということは、面談を通して企業の深掘りができるということですね!
渡辺キャリアアドバイザー
まさに、そうです! 企業研究をすればするほど、疑問点が出てくると思います。選考までにそれらをなるべく明確にすると良いでしょう。
ほとんどの面談では、企業から「何か質問はありますか?」と投げかけられます。ですが、そこで「ありません」と答えてしまうと、その企業への熱意がないと受け取られてしまう可能性もあり、場合によっては就活生の印象が悪くなることもあります。聞きたい内容がすぐに思い浮かばないときのためにも、事前に質問内容を用意しておくと安心です。
鈴木なぎさ
たしかに、質問がないということは、企業についてこれ以上知りたくないと思われてしまうかもしれませんね。
渡辺キャリアアドバイザー
逆質問は企業について知る貴重な機会です。ぜひ、活用してください。
冷静に回答するためにも企業から聞かれそうな質問を想定しておく
鈴木なぎさ
逆に、企業から就活生に質問されることもありますか?
渡辺キャリアアドバイザー
あります! なので、逆質問だけでなく企業から聞かれそうな質問についても考えておきましょう。
就活生の志望している業界や企業選びの軸、将来どんなことをしたいかなど、主に学生の就活にかんする質問をされます。面接のように評価に直結することはありませんが、スムーズに受け答えができると、すでに自己分析、企業研究をおこなっていると好印象を与えられるでしょう。
鈴木なぎさ
基本的な質問が多そうですね。
渡辺キャリアアドバイザー
とはいえ、気を抜いてはなりませんよ。いざ、質問をされると焦ってしまうこともあります。備えあれば憂いなしです!
鈴木なぎさ
冷静に回答できるように、しっかりと準備をしたいと思います。
良い仕事に就くために、面談もフルで活用しましょう。良い仕事の条件とは何か、わかりやすく解説しているので、面談で確認する内容の参考にしてみてくださいね。
良い仕事の条件とは? 自分に合った仕事の見つけ方を実例付きで解説
企業へ質問して深掘りしよう! 逆質問例文5選
鈴木なぎさ
面接とは違い、面談では逆質問できることがわかりました。けど、具体的にどんな質問をしよう……。
渡辺キャリアアドバイザー
まずは、先ほどもお話したように事前に企業情報を調べることから始めましょう。そこで、浮かんだ疑問点や気になる点を洗い出してみてください。
鈴木なぎさ
まずは下調べからですね!
渡辺キャリアアドバイザー
ここからは逆質問の例も紹介するので、こちらも参考にしてみてください。
逆質問① 業界
渡辺キャリアアドバイザー
業界について調べても、いまいちわからないという就活生の声はよく聞きます。実際にその業界で働いている生の声を聞くのも良いでしょう。
鈴木なぎさ
たしかに、業界全体についてはピンとこないかも……。
渡辺キャリアアドバイザー
また、その時々で移り変わりが激しい業界もあります。そのため、会社としてのあり方にも影響が出てくる可能性があります。このような今後の話も聞けるとさらに良いですね。
逆質問例例文
「今、◯◯が流行しているなかで◯◯業界にも大きな影響があるかと感じたのですが、実際どう感じていますか?」
「◯◯業界では多くの業界と携われると感じています。他業界とのかかわりについて教えてください」
「今後、御社ではどのような業界とかかわりを広げていきたいと考えていますか?」
逆質問② 事業内容
渡辺キャリアアドバイザー
事業内容について聞くのもOKです。さらに、自分の働く姿がイメージしやすくなりますよ。
鈴木なぎさ
入社後を想像できると、面接でも有利になりそうですね。
逆質問例
「◯◯部に興味があるのですが、毎年どのくらいの新卒が配属されていますか?」
「新卒が新規事業の立ち上げにかかわることもできますか?」
「御社で今後課題としている点はありますか?」
逆質問③ 社風
鈴木なぎさ
あとは、社風も気になります。
渡辺キャリアアドバイザー
もちろん、社風についても聞くこともできます。特に職場環境というのは働くうえで重要です。
逆質問例
「他部署との交流はありますか?」
「成果を出している社員はどのような人が多いですか?」
「若手社員の意見が採用されたケースはありますか?」
逆質問④ 働き方
渡辺キャリアアドバイザー
最近では、働き方を見直す動きが出ています。企業がどのような働き方を推奨しているかを知ることも重要です。
鈴木なぎさ
企業によって異なりそうですね。これは絶対に聞きたい!
逆質問例
「一日の過ごし方を教えてください」
「働き方改革をおこなっているとホームページで拝見しましたが、具体的にどのような取り組みをしているか知りたいです」
「社員の平均勤続年数を教えてください」
逆質問⑤ 就活
鈴木なぎさ
あと、今後選考を受けるうえでのポイントも聞きたいのですが、就活について聞くのはさすがにやめたほうが良いですかね。
渡辺キャリアアドバイザー
問題ないですよ! 実際に働いている社員がどんな就活をしていたのかを聞くことで、選考対策にもなります。
逆質問例
「入社までに勉強しておくべきことはありますか?」
「◯◯さんが御社を志望した理由は何ですか?」
「就活のときにしておけばよかったと感じたことはありますか?」
キャリアアドバイザーコメント
若林 真穂
プロフィールを見る時間を制するコツ! 質問に優先順位をつけておこう
面談は大体、1時間程度で行われることが多いです。その中で逆質問ができる時間は20〜30分はあると想定しておくといいですよ。
アイスブレイクからお互いの自己紹介は通常5〜10分程で終わります。その後、すぐに「何でも気になること聞いてもらっていいですよ」と質問を受ける企業もあれば「どうしてうちの会社に興味を持ったんですか?」と志望動機を聞かれることもあります。
面談の進め方は企業によってさまざまで当日まで逆質問の時間がどのくらいあるのかはわかりません。限られた時間を有効に使うためにも、質問には事前に優先順位をつけておいて聞きたいことから順番に質問していくといいですよ。
39点以下は要注意!面接を受ける前に面接力を測定しよう!
自分の面接にどんな課題があるのか気になりませんか。面接の結果が悪くても、人事に原因を聞くことはできないので、どうやって対策したらいいかわかりませんよね。
そんな時は、「面接力診断」を使うのがおすすめです。面接力診断を使えば、簡単な質問に答えるだけで面接における自分の弱みを知り、その対策を解説付きで把握できます。
そうすればあなただけの対策を知れるので、面接官からも高評価を得られるようになります。診断は無料で使えるので、今すぐ活用して面接の不安を解消しましょう。
・自分の面接に不安がある人
・今やるべき面接対策を知りたい人
面談当日は何を聞かれる? 質問例文3選
鈴木なぎさ
企業から聞かれる質問についても知っておきたいです。
渡辺キャリアアドバイザー
そうですね! 自己分析にもなるので、事前に回答を考えておきましょう。
鈴木なぎさ
わかりました。
質問① 自己PR
渡辺キャリアアドバイザー
自己PRは、就活生のスキルを知るために有効な質問です。ですが、意外と自分の強みを言語化するのは難しいです。今までの経験を振り返り、アピールポイントを考えてみてください。
鈴木なぎさ
私も、まだ自分の強みまで考えられていないかもしれません。今から考えてみようと思います!
質問例
「あなたの強みは何ですか?」
「どのようなとき、その強みを発揮しましたか?」
「その強みをどのように会社で発揮できると思いますか?」
質問② 志望動機
渡辺キャリアアドバイザー
志望動機は一番といえるほど頻出質問です。
鈴木なぎさ
面接でも聞かれることですよね! しっかり企業研究したいと思います。
質問例
「弊社に興味をもった理由は何ですか?」
「この業界を志望する理由を教えてください」
「志望する職種はありますか?その理由についても教えてください」
質問③ 企業選びの軸
鈴木なぎさ
志望動機は企業選びの軸にもかかわってきそうですね。
渡辺キャリアアドバイザー
良い視点ですね! 企業選びの軸がブレブレだと、ほかの回答の説得力も下がってしまいます。何を基準に企業選びをしているか、今一度考えてみてください。
質問例
「あなたの企業選びの軸を教えてください」
「企業を選ぶ際に重視しているポイントは何ですか?」
「就活において、ここだけは譲れないという点があれば教えてください」
質問④ 学生時代に頑張ったこと
渡辺キャリアアドバイザー
就活生がどのように会社に貢献できるかが想像できるため、学生時代に頑張ったことは、特に聞かれる質問でもあります。
鈴木なぎさ
物事に取り組むときの姿勢がみられているのですね。
質問例
「学生時代に頑張ったことは何ですか?」
「どのようなことが大変でしたか?」
「どのように困難を乗り越えましたか?」
質問⑤ キャリアプラン
渡辺キャリアアドバイザー
また、その先のキャリアプランについて質問されることもあります。
鈴木なぎさ
今後どうなりたいかですか……。あまり考えたことがありませんでした。
渡辺キャリアアドバイザー
夢や目標がある人は、入社後も向上心を保ちながら仕事ができます。なので、企業にとって就活生のキャリアプランを知ることは、とても重要なのです。
質問例
「将来の夢はありますか?」
「入社後の目標はありますか?」
「10年後、どのような人材になっていたいですか?」
面談前にこれだけはチェック! 就活生が知るべき注意点
鈴木なぎさ
評価には直結しないとはいえ、企業を深く知るためのチャンスなので、しっかりと準備しようと思います。
渡辺キャリアアドバイザー
良い調子です! さらに、面談を受ける際の注意点もあります。
鈴木なぎさ
げっ。何ですか、注意点って……。
渡辺キャリアアドバイザー
焦る必要はありませんよ。今から説明しますね。
面談を名目とした「だまし面談」の可能性も
渡辺キャリアアドバイザー
実は、面談は評価に関係ないと話しましたが、例外もあります。
鈴木なぎさ
例外とは何ですか……?
渡辺キャリアアドバイザー
「だまし面談」をおこなう企業があります。
だまし面談とは、名目上選考には影響がないといっているものの、実は選考のプロセスとしておこなっている面談のことです。そのため、優秀な就活生がいれば企業から働きかけるケースもあります。
鈴木なぎさ
だまし面談かどうかを見極める術はありますか?
渡辺キャリアアドバイザー
就活生が判別することは難しいといえます。そのため、常に評価されているかもしれないという意識をもつことが大切です。
内定を獲得した後の「内定者面談」でも気を抜くのはキケン
渡辺キャリアアドバイザー
また、内定後におこなわれる面談もあります。
鈴木なぎさ
ということは、採用は決定しているので安心ですね!
渡辺キャリアアドバイザー
おーっと、それは危険かもしれませんよ……?
鈴木なぎさ
え、なぜですか!?
内定をもらった後の面談でも、気を抜くことは許されません。面談では、毎回同じ社員が担当するわけではないので、内定後に初めて就活生とかかわる社員もいます。そこで、マイナスの印象を与えてしまえば、就活生の入社後の待遇に影響が出てしまう可能性もあります。
渡辺キャリアアドバイザー
社会人としての心構えをもつことが大事です。
いよいよ面談を控えているあなたに! 当日に心がけるべきポイントを伝授
渡辺キャリアアドバイザー
これまで、面談のポイントについてお話しました。あとは、当日に心がける点です。
鈴木なぎさ
よーし、気合入れて頑張るぞ!
身だしなみで第一印象は決まる! 清潔感のある服装で行こう
渡辺キャリアアドバイザー
面談は、カフェなどでおこなうことが多いです。カジュアルな雰囲気とはいえ、どんな服装で行って良いとは限りません。
鈴木なぎさ
やはり、オフィスカジュアルのような服装が良いのでしょうか?
渡辺キャリアアドバイザー
そうですね。あくまで面談はビジネスの場なので、相応した服装で参加しましょう。
服装は第一印象を決めるといっても過言ではありません。穏やかな雰囲気とはいえ、スポーティーだったり、カジュアルすぎる服装はNGです。服装だけでなく、髪型も顔全体が見えるように後ろにまとめたり、結えたりなどし、明るい印象を与えるように心がけましょう。
カジュアルだからって要注意! マナーには気をつけよう
渡辺キャリアアドバイザー
服装はもちろん、マナーにも気をつけましょう。
鈴木なぎさ
ビジネスマナーもみられそうですね。
渡辺キャリアアドバイザー
会社に入るということは、誰かと仕事をすることになります。人とのかかわり方に問題があると、企業にも大きな影響が出てくるため、人としてのマナーが問われます。
面談で話す相手は企業で働いている社会人です。適切ではない言葉遣いで接すると、あまり良い印象は与えられません。目上の人に対して使う言葉遣い、挨拶など、基本的なマナーをもって行動することが大切です。
メモをして大事な情報をしっかりキャッチする
鈴木なぎさ
面談の途中でメモを取ることは失礼ですか?
渡辺キャリアアドバイザー
いいえ、むしろ意欲的な印象を与えられます。
メモを取る前は、一度「メモを取っても大丈夫ですか?」と確認しましょう。また、メモを取ることだけに気を取られてしまうと、会話のキャッチボールができなくなってしまう可能性もあるので、相手の話を聞きながら大事な箇所だけを書くようにしましょう。
鈴木なぎさ
コミュニケーションを意識しつつ、適度にメモを取るようにします!
キャリアアドバイザーコメント
神谷 政利
プロフィールを見るこんなときどうする? 社外の面談で注意したい3つのマナー
最近は企業によって、学生がリラックスした環境で会話をするためにカフェなどの社外で面談をするケースがあります。社外の面談で気をつけるマナーとして、「座る場所」「注文するもの」「支払い」の3つをまずは押さえておきましょう。
座る場所は「目下の人が出入り口に近い方に座る」のが原則です。注文するものは「相手に合わせる、もしくは相手より値段の低いもの」を選ぶのがマナーです。
最後に、悩む学生も多い支払いについてですが「基本的に自分で出すつもりで臨む」のがマナーです。実際は相手が会社の経費で支払いを済ませてくれることが多いですが、まずは自分で支払う意思を見せましょう。その上でご馳走になった場合はお礼を忘れないでくださいね。このように相手に支払いを済ませてもらう可能性が高いことから、相手より値段の高いものは避けておきましょう。
面談後も誠意をもって! 当日中にお礼メールを送ろう
鈴木なぎさ
面談が終わったら、お礼のメールを入れた方が良いですか?
渡辺キャリアアドバイザー
そうですね。時間を割いて面談をおこなってくれたことへの感謝を伝えるようにしてください。
鈴木なぎさ
どのタイミングで送るのが良いですか?
渡辺キャリアアドバイザー
なるべく当日中に送りましょう。
例文
◯◯株式会社
◯◯◯◯さま
◯◯大学◯◯学部◯◯学科の◯◯と申します。
先ほどはお忙しい中、面談のお時間をいただきありがとうございました。 御社の業務内容や今後の展望などを詳しくご説明いただき、ますます貴社で働きたいという気持ちが強くなりました。
今後は、◯◯さまからお話していただいた内容を参考に、さらに企業研究を深めてまいりたいと思います。 また相談させていただくことがあるかもしれませんが、その際は何卒よろしくお願いいたします。
本日は貴重なお時間をいただいたこと、重ねて感謝申し上げます。
◯◯◯◯(名前)
◯◯大学◯◯学部◯◯学科
電話番号:080-◯◯◯◯-◯◯◯◯ メールアドレス:◯◯◯◯@◯◯◯◯.ab.jp
キャリアアドバイザーコメント
テッ ター スェ
プロフィールを見るここで差がつく! お礼メールはその日のうちに送ろう
面談をしてもらったお礼はその日のうちに送るのがベストです。当日が難しいようであれば翌日までにお礼メールを送りましょう。ただし注意点として相手の営業時間外に送るのはNGです。ですので当日がベストといってもメールの文面を作るのに手間取って夜になってしまった場合は翌日に送る方が良いです。
面談後にスムーズにお礼をするためにも、面談前にお礼メールの基本的な大枠を作っておくのがおすすめです。面談後に少し書き足すくらいの準備をしておくとスピーディーに送れますよ。面談後にお礼メールが届いていると「礼儀正しい」「自社に関心が高い」など好印象にも繋がります。
こういったところも他の人と差別化を測れるポイントなのでぜひ実践してみてくださいね。
面談をしっかり活用して理想の企業の選考突破へ
鈴木なぎさ
面談と面接の違いがしっかりわかりました! 面談とはいえ、気を抜かずに頑張りたいと思います。
渡辺キャリアアドバイザー
その姿勢がとても大切です。今日学んだことを活かしてくださいね。
鈴木なぎさ
そうします! ありがとうございました。
記事の編集責任者 小山内 隆
この記事のアドバイザー