10年後になくなる仕事20選|今できる3つの対策で後悔を防ぐ!

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将来困るのは避けたい!10年後になくなる仕事ってどんなもの?
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10年後になくなる仕事がある!? 将来を見据えた選択で後悔を避けよう

10年後になくなる仕事がある!?将来を見据えた選択をしよう

伊藤うみ

もう志望企業とかって決めた?

佐藤みなと

まだあまり決めていないかな。どうして?

伊藤うみ

実は10年後になくなる仕事があるって聞いたんだ。将来後悔しないように就職先を選びたいのだけれど、どうして良いかわからなくて。

佐藤みなと

10年後になくなる仕事があるの!? それは不安だな……。

渡辺キャリアアドバイザー

こんにちは! 2人とも、何をそんなに心配しているのですか?

伊藤うみ

10年後になくなる仕事があると聞いたのですが、どのような仕事がなくなるのか、どうすれば後悔しない選択をできるのかわからなくて不安です。渡辺さん、教えてください!

渡辺キャリアアドバイザー

そういうことだったのですね! では、なくなる理由や仕事、将来に向けて今できることなどについて解説します。

自分の将来を左右する重要な機会だからこそ、就活に心配はつきものです。特に「10年後になくなるとされている仕事がある」と知ったら「志望企業・職種は大丈夫?」と不安に感じるでしょう。

では、就活中の今何をしておけば将来の後悔を防げるのでしょうか。この記事では、仕事がなくなるとされている理由や10年後なくなる仕事の種類、すべき対策などについて解説してます。しっかりとチェックして仕事選びの参考にしてください。

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今に限った話じゃない! その仕事がずっとあるとは限らない

マンガでわかる!10年後になくなる仕事がある理由

佐藤みなと

そもそも、10年後になくなる仕事なんて本当にあるのでしょうか? いまいち信じられません。

渡辺キャリアアドバイザー

実は、仕事がなくなること自体は珍しいことではありません。たとえば昔は「タイピスト」という職業があったのですが、今は聞きませんよね。

伊藤うみ

そうですね。仕事がなくなるのは今の時代に限ったことではないのですね! でも、どうして仕事がなくなってしまうなんてことがあるのですか?

渡辺キャリアアドバイザー

良い質問ですね! ではまず、仕事がなくなる3つの理由についてチェックしていきましょう。

高性能・高効率で進められる! 技術が進歩している

仕事がなくなる理由としてまず挙げられるのが技術の進歩です。たとえば先ほど例に挙げたタイピストの仕事がなくなったのもこれが理由とされています。PCが台頭したことでタイピングを専門とする仕事はなくなっていきました。

特に近年ではAI(人工知能)技術の進展が顕著ですね。「10年後になくなる」とされている仕事があるのは、たくさんのことを機械化できるようになってきていることが大きく影響しています

渡辺キャリアアドバイザー

近年「この仕事がなくなる」と言われる主な要因となっているのが技術の進歩です。ただ、「仕事がなくなる」ということはその分自動化されるというメリットもあるということ。技術の進歩が悪いというわけでは決してありません。

需要がなければやっていけない! 消費行動が変わったら要対応

渡辺キャリアアドバイザー

仕事は供給があってこそ成立するものですよね。そのため、需要がなくなったのならその仕事も縮小・消滅していくでしょう。

消費者の行動もまた、なくなる仕事の発生に関係しています。需要のあるところに求められているものを供給することがビジネスの基本なので、そもそも需要が無ければ成立させられません

そのため、技術の進歩が特になくても仕事はなくなる可能性があるのです。

残したくても残せない……! 次世代の担い手がいないケースも

技術の進歩や需要の変化とはまた違った原因として、その仕事を担う次世代がいないためになくなってしまう仕事もあるでしょう。たとえば伝統工芸や農業などで、従事者の高齢化や後継者不足の問題があるとされていますね。

伊藤うみ

確かに、ニュースとかで聞いたことがあります!

仕事自体は必要で世の中に求められているものであったとしても、そもそもの従事者がいなければ消滅せざるを得ません。このような理由からなくなってしまうケースもあるのです。

あなたが受けないほうがいい職業を確認してください

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特に技術は日々進化! 10年後にはAIなどにバトンタッチしているかも

注目!10年後にはAIなどにバトンタッチしている仕事もあるかも

佐藤みなと

仕事がなくなるのには技術の進歩や需要の変化などの理由があるのですね!

渡辺キャリアアドバイザー

そのとおりです! そして、多くの就活生にかかわってくるのがその影響でしょう。

伊藤うみ

そうなのですか?

渡辺キャリアアドバイザー

はい! 実は、日本の労働人口の半分近くはAIやロボットの技術で代わりにおこなえるようになる、というレポートがあるくらいなのです。

伊藤うみ

技術の進歩ってそんなに大きく影響するのですね! 詳しく教えてください。

要注目!半分近くの職種はAIが担えるというレポートもある

2015年12月野村総合研究所は、日本の労働人口の49%が就いている職業について、10~20年後には技術的に人工知能やロボットなどで代替できるようになるとするレポートを発表しました。

つまり、2025~2035年頃には約半数の職業はAIなどでおこなえるようになるということです

佐藤みなと

ちょうどこれから先10年間くらいの話なのですね。

渡辺キャリアアドバイザー

そうですね! ただし、技術的にそれが可能ということであって「AIに仕事をとられることが確定している」というわけではありませんよ。

このレポートは、2013年に「10~20年後にはアメリカの雇用者のうち約47%の仕事がコンピューター技術によって自動化される」という論文を発表した、オックスフォード大学のマイケル A. オズボーン准教授とカール・ベネディクト・フレイ博士と共同研究をして出されたものです。

レポートにはAIなどに代替される可能性の高い職業100種が記載されています。

渡辺キャリアアドバイザー

10年後になくなるとされている仕事の多くは、このレポートや論文を参考にしています。具体的にどのような職業が該当するのかは後ほど解説します!

変化からは逃げられない!? なくならなくても仕事内容が変わる可能性がある

このように、日本の半数近い職業はAIなどの進歩の影響を受ける可能性があります。しかし、それに該当しないからといって「何の影響もない」というわけではありません

たとえば近年は会計システムのクラウド化が進んでいますよね。経理の仕事がなくなったわけではなくても、その影響で新しいシステムへの対応が求められていると考えられます。

伊藤うみ

今の時点で「AIが代わりに務められる」とされている仕事でなくても、技術の進歩の影響は受けるということですね!

佐藤みなと

技術の進歩は職種に関係なく影響してくる、ということか!

渡辺キャリアアドバイザー

そのとおりです! 「将来もある仕事か」を考えるのも後悔のない選択のために大切ですが、なくなるかどうかにかかわらず「変化に対応する力」が求められていると知っておくことはもっと重要と言えますね。

キャリアアドバイザーコメント

技術の進歩が仕事内容に影響するのは珍しいことではない

技術の進歩によって仕事がなくなったり、変化したりしそうな一例として、次のものが挙げられます。

▶ドローン技術
輸送の仕事に変化が起こるでしょうし、農業などでは農薬散布などで既に実用化されていますね。

▶クラウド技術
自宅にカメラを設置してリアルタイムで映像を管理できるようになると、介護や医療などの仕事も現場に行かずに、遠隔で対応できるようになる可能性があります。

▶NFT(非代替性トークン)
非代替性トークンとは、わかりやすく言うと複製可能なデータに唯一性を持たせることができるようになる技術です。これによって芸術関係の人たちの仕事内容も大きく変わるでしょう。

これらの他にも、既に技術によって仕事内容が変化したりしている仕事もあるのです。今後もそういった変化は続いていくでしょう。

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最初にチェック! 10年後になくなる可能性の高い仕事20例

伊藤うみ

技術の進歩が多くの仕事に影響を与えるとはいえ、やっぱり1番はなくなる仕事が気になります。

佐藤みなと

私もやはり気になりますね。

渡辺キャリアアドバイザー

そうですよね。それでは次に、10年後になくなる可能性の高い仕事を20個紹介します。ここで挙げている職業は、どれも先ほど触れた野村総合研究所のレポートを参考にしていますよ。

伊藤うみ

では早速教えてください!

①一般事務員

一般事務とは、オフィス内でデータ入力や書類の作成や整理、郵便物の仕分けや電話対応などをおこなう仕事です。基本に忠実に、決められたルールを守って確実にしごとをおこなわなければなりません。

しかし、人間がおこなった場合注意していたとしても何らかのミスは発生する可能性がありますよね。一方で機械にとって、事務の仕事のようにルーティーン的な業務や数字を扱うことは得意分野です。そのため、AIなどで代替できるとされていますよ。

佐藤みなと

いきなり結構身近な職種が挙げられてびっくりしました!でも、ミスなくできるようになるなら機械化ってメリットもありますね。

②受付係

渡辺キャリアアドバイザー

受付の仕事もAIで代替可能とされていますよ。

10年後にはAIなどに代替されている可能性の高い仕事として、受付係も挙げられます。オフィスビルなどの入口で来訪者の対応や会議室の予約・手配、荷物の受け取りなどをおこなう仕事です。

顧客とのコミュニケーションも大切な仕事ですが、AIに学習させることでそれも可能になるでしょう。また、決められた場所への案内や手続きなどはAIの得意とするところです。そのため代替される可能性が高いとされています。

③寄宿舎・寮・マンション管理人

設備の点検や清掃、ゴミ回収の立ち合い、訪問者の受付などをおこなうのがマンションなどの管理人の仕事です。

どれもマンションの維持・管理に必要な仕事ですが、ルーティーン的側面の強い仕事なのでAIなどが得意とする分野です。また、コミュニケーションについても受付と同様に学習させれば機械でも対応可能。そのため、代替される可能性の高い職業となっています。

伊藤うみ

コミュニケーションまでAIで対応できるなんてすごいですね。

渡辺キャリアアドバイザー

受付業務で必要なコミュニケーションの多くはある程度定型的なものです。マンションではないですが、すでにAIがホテルで受付をする実例もあるのでかなり現実的と言えるのではないでしょうか。

④行政事務員

行政事務員とは、地方自治体ではたらく事務職員のことです。仕事内容は部署によって異なりますが、行政文書の作成・保管や証明書類の発行などに携わっています。

佐藤みなと

この仕事もデータなどを扱うことが多そうですね。

渡辺キャリアアドバイザー

鋭いですね! そのとおりです。

行政事務員もまた一般事務職と同様に、決められたルールを守って仕事を進めるルーティンワーク的部分のある仕事です。そのためミスなくこれをおこなえるAIが代替する可能性が高いと言われていますよ。

⑤銀行窓口係

銀行の窓口を担当する銀行事務の仕事も、AIに代替する可能性の高い職業として挙げられています。銀行窓口に従事する人は、口座の開設、入出金、税金の支払いや融資の相談や審査をおこないます。金額などの観点からミスなく業務をこなせるAIが強いと考えられますね

また、近年はコンビニなどにもATMがありますし、税金の支払いも基本的にはATMで実施できるケースがほとんど。ネットバンキングで振込などもできることから、窓口の重要性も以前に比べると下がっているでしょう。

伊藤うみ

AIが得意な業務をおこなっているだけでなく、ネットバンキングなどの技術向上もあってなくなる可能性が高まっているということですね!

⑥金属加工など

金属加工やプレス、研磨といった業務に関する職業も、AIやロボットに代替される可能性が高いとされています。

多くの場合ロボットの方が正確な作業ができますし、特に量産するパターンならロボットを活用してライン製造した方が早くミスもありません。現実に工場の無人化が進んでいるケースもたくさんあるほどです。

佐藤みなと

工場が無人化!? そんなことを聞いてしまうと、よりリアルにこの仕事がなくなってしまう想像が付きますね。

⑦クリーニング取次店員

クリーニングの取次をおこなう仕事もなくなる可能性があります。基本的にクリーニングは、衣類を店舗に集め、集まった衣類を店舗からクリーニング工場に出しています。取次店の業務は衣類の受け取りや検品などですが、最近では画像認識で洋服を自動で分類する技術なども登場しています

伊藤うみ

洋服の分類とかって機械だと難しそうですが、もうできる技術があるのですね……!

渡辺キャリアアドバイザー

そうなんです。そのような技術があれば、取次店の人の目での確認が不要になる可能性も高まるでしょう。

さらに、既に取次店を介さずにクリーニングをおこなうビジネスモデルも出てきています。そのため今後なくなる可能性があるのです。

⑧警備員

10~20年後になくなる仕事の1つに、警備員があります。施設のパトロールや戸締りの確認、防災業務などをおこなう仕事ですね。警備員に関しては、既にAI搭載の警備ロボットが導入されている事例もありますし、「バーチャル警備システム」というものも発売されています

佐藤みなと

もうロボットが導入されているなんて!

機械なので壊れる可能性がある点や、誤作動によりうまく機能しないなどの課題もあります。しかし、既に導入されていることからも今後拡大していく可能性は高いでしょう。

⑨経理事務員

経理事務とは、会社のお金の管理や入出金の流れの記録、経理システムへの入力などをおこなう仕事です。金額の入力などをミスなくおこなえるAIなどが得意とする業務の1つでしょう。そのため、経理事務員もなくなる可能性の高い仕事として挙げられています。

ただし、四半期決算のようなテンプレート化されていない業務もあります。そのため、完全になくなるというよりは業務内容が変化する可能性が高いかもしれませんね。

渡辺キャリアアドバイザー

とはいえ、技術の進歩などの影響で仕事内容が変わる可能性があることはどの仕事にも共通しています。柔軟に対応できるようにしておきたいですね。

⑩検針員

ガスや水道、電気などのメーターをチェックして端末に入力したり、メーターの破損などの有無を確かめたりするのが検針員の仕事です。この職業も10年後になくなる可能性のある職業の1つとなっています。

最近はその可能性をスマートメーターが後押ししています。スマートメーターとはガス・水道・電気などの利用量を計測し、自動的にガスなどの会社に送信できるメーターのことです。既に普及が進んでいることからも、検針員も減少していくでしょう。

伊藤うみ

スマートメーターがもう普及しているのですね!

渡辺キャリアアドバイザー

はい。また、スマートメーターへの交換をさらに進める動きもあるため、今後本当に減っていくかもしれません。

⑪新聞配達員

新聞配達員もなくなる職業の1つと言われています。

現在ではインターネットで簡単にニュースを確認できるようになったため、新聞紙を自宅で購読している人が減少しているのです。日本新聞協会の「新聞の発行部数と世帯数の推移」からもわかるとおり、実際に毎年大幅に減少し続けています。

まだ購読者はいるためすぐにこの職業がなくなることはないかもしれません。しかし減少傾向にあるため、将来なくなる可能性は否定できないですね。

佐藤みなと

確かに、私も伊藤さんも新聞紙を購読してはいないです。

渡辺キャリアアドバイザー

新聞に頼らずに、インターネットで簡単にニュースをチェックできるようになった影響でしょう。

⑫スーパー店員

10~20年後になくなる職業として、スーパーの店員も挙げられています。最近ではコンビニでセルフレジを導入している店舗が多くなっているため、何となくイメージがつく人も多いかもしれませんね。

伊藤うみ

確かに、私がよく行くコンビニはほとんどセルフレジがあります! そのうち、レジ以外もAIやロボットが担うのかもしれませんね。

渡辺キャリアアドバイザー

鋭いですね。実際、すでに無人で営業している店舗もありますよ。

ただ、機械化はセルフレジに限った話ではありません。それほど数は多くありませんが、完全に無人のコンビニなども存在します。品出しなど機械では難しい業務もあるかもしれませんが、仕事内容の変化は必至でしょう

⑬運転者(タクシー・路線バスなど)

タクシーや路線バスなどの運転者もAIなどに代替されていく可能性のある職業の1つです。自動運転技術の向上によって、人間が運転せずとも運行できるようになると考えられていることが理由でしょう

今のところは、常にシステムが運転を担う「完全自動運転」は認められていません。しかし、高速道路上など特定の条件での完全自動運転の許可に向けて法の整備などが進められています。

渡辺キャリアアドバイザー

今すぐに全ての車が完全自動運転に移行するわけではありません。しかし、自動運転への流れがあることを踏まえると運転者という職業は減少するかもしれないですね。

⑭駐車場管理人

駐車場管理人とは、駐車場に出入りする車の誘導や駐車場設備の保守・点検、清掃などをおこなう仕事です。

しかし、駐車場は現在機械化が進んでいます。ゲートバーやナンバー認識装置を用いて無人で料金を徴収するのはもちろんのこと、最近では車を自動で運搬し駐車させる機械も登場しています。そのため、将来なくなる可能性があるとされていますよ。

佐藤みなと

車を運んで駐車させる機械のニュース、最近見ました! すごくきれいに車が並んでいてびっくりしたのでよく覚えています。

⑮ビル施設管理技術者

ビル施設管理は、電気・空調設備や給水・排水設備の保守点検、計器の測定や点検などをおこなう仕事です。各種システムは自動化していくのが世の流れなので、なくなる可能性があるとされたのでしょう

一方で、オフィスビルや官公庁、マンション、病院などビルがあれば仕事になる職業でもありますよ。

渡辺キャリアアドバイザー

管理の仕事も機械化できると考えられています。しかし、機械が壊れる可能性を考えると機械の結果をビル施設管理技術者がチェックする、といった形になることも想像できますね。

⑯ビル清掃員

ビルの内外の清掃に携わるのがビル清掃員です。きれいに保つ重要な仕事ですが、機械化が進んでいる仕事でもあります。たとえば、自動で掃除をする業務用の清掃ロボットなども誕生しています。

伊藤うみ

掃除の自動化って、自宅で使うような小型自動掃除機に限った話ではないのですね……!

とはいえ、特に細かい部分などは機械ではまだきれいに掃除するのが難しいものです。また、掃除が必要な場所は景気などに左右されずにずっと存在しているので、すぐになくなることはないでしょう

⑰貿易事務員

渡辺キャリアアドバイザー

貿易事務員もまた、なくなる可能性のある職業として挙げられていますよ。

佐藤みなと

貿易事務員? どのような仕事ですか?

渡辺キャリアアドバイザー

貿易にかかわる書類作成などをおこなう仕事ですよ。

貿易事務員とは、貿易に携わる企業で働いている事務職のことを指します。仕事内容には、取引する商品などに関する書類作成や記載内容の確認、貿易にかかわる諸手続きの手配、輸送や在庫の記録などが含まれます。

書類作成など、その多くは定型的な仕事なのでAIなどでの代替がしやすいです。また、人間よりもミスが少ないでしょう。

とはいえ、輸送中のトラブルなど想定外のできごとに対応するのは機械にとって苦手なことです。そのため、完全になくなるというよりは仕事内容が変化する可能性もあるでしょう。

⑱包装作業員

包装作業員もまた、なくなる可能性のある職業とされています。包装作業員とは、製品の状態を確認したうえで保護・保存目的の梱包・包装をする仕事です。また、包装した製品を倉庫などに格納することもあります。

現状、ほとんどの包装はすでに機械化されており、多くの場合作業員の仕事は資材の補充や機械の調整などとなっています。そのため包装そのものの仕事は減りつつあり、今後補充なども機械化された場合には、さらに仕事内容が変化すると予想できますね。

伊藤うみ

先ほど登場した金属加工などの仕事と似たようなことが起こっているのですね。

渡辺キャリアアドバイザー

そうですね! 包装も人間よりも機械の方が得意なもの。そのため機械化が進み、それに対応する形で人間の仕事に変化が生じているのでしょう。

⑲ホテル客室係

渡辺キャリアアドバイザー

ホテルの客室係もなくなると言われています。

佐藤みなと

客室係というと、ホテルで部屋とかの案内をしてくれる人のことですか?

渡辺キャリアアドバイザー

ちょっと違いますね! 客室を整えてくれる人がしている仕事ですよ。

10~20年後になくなる可能性のある仕事のなかには、ホテルの客室係も含まれています。客室係とは、ホテルの部屋の掃除やベッドメイキング、備品の補充などをおこなう仕事です。

ビル清掃などと同様に、清掃業務は機械化が今後も進むでしょう。そのため、今後なくなる可能性は否定できません。

渡辺キャリアアドバイザー

業務内容によってはロボットでの対応が難しいものもあるかもしれませんが、技術は進歩するもの。今すぐになくなることはなくても、将来代替される可能性は否定できません。

⑳各種製造工

さまざまなものを作っている製造工も、なくなる可能性があると言われています。10~20年後になくなる可能性が高いとされるリストには、加工紙・惣菜・電子部品・めん類の製造工が挙げられています

金属加工などと同様に、製造の現場でも年々機械化・自動化が進んでいます。そのため、将来的にはなくなる可能性があるとされているのでしょう。

渡辺キャリアアドバイザー

とはいえ、そもそもの設計や材料などは人間が判断しなければなりません。そのため、製造は機械になってもそれ以外の部分が残るかもしれませんね。

キャリアアドバイザーコメント

自分の気持ちに従うことも将来のために重要

「将来なくなる可能性がある仕事」も、確実になくなると確定してはいません。逆に、現時点で将来なくならないと言われている職業でも、変化を求められる可能性は大いにあります。そのため、「将来なくなるかもしれない」と言われていることを理由に、やりたいと思う仕事を諦める必要はありません。

本当に好きでやりたいと思える仕事や没頭できる仕事に就いた人は、その仕事を通してさまざまな能力を伸ばせます。そのため、仕事を通して自分の能力を伸ばした人は、たとえ別の仕事をすることになったとしてもステップアップできることが多いですよ。むしろ、自分の気持ちを後回しにして損得だけで仕事を選んでしまうと、仕事に前向きに取り組めず、思うようにスキルアップできないこともあります。

将来社会がどう変化するかはなかなかわかりません。「将来なくなるとされている仕事」に振り回されすぎず、自分の気持ちを大切に考えてみてください。

未来を見据える第一歩! なくなる可能性の高い仕事の特徴を押さえよう

10年後になくなる可能性の高い仕事の特徴

渡辺キャリアアドバイザー

ここまでなくなる可能性が高いとされている職業の具体例を見てきましたが、どうでしたか?

伊藤うみ

思ったよりも、身近な職業が挙がっていてとても驚きました。

佐藤みなと

私もです。特に事務職はちょっと考えていたので意外でした!

伊藤うみ

でも、なくなる可能性のある職業って他にもあるのですよね? 共通する特徴などがあれば志望決めの参考になると思うので教えていただきたいです!

渡辺キャリアアドバイザー

確かに、先ほど紹介したのはごく一部の職業です。なくなる可能性の高い仕事かどうかを完璧に見分けることは難しいのですが、ある程度の傾向があるので解説しますね!

特徴①データや数字を処理する仕事

なくなる可能性の高い職業に共通する傾向として、データや数字を処理する仕事が多いです。

伊藤うみ

確かに、先ほどの20例でも経理事務や銀行窓口などデータや数字を扱う仕事が多くありましたね。

これらはAIなどが得意としている分野ですし、人間よりもはるかに優れた能力を持っているでしょう。そのため、AIなどに代替されていく可能性が高いと考えられます。

特徴②ルーティンワークの多い仕事

また、ルールにのっとっておこなう定型的な仕事も代替される可能性が高いでしょう。

そのような単純な業務は機械の得意とするところだからです。さらに、人間は集中力が切れてミスをしたりする可能性がありますが機械はありません。そのため、ルーティンワーク的側面の強い仕事は機械が担っていくと考えられます。

渡辺キャリアアドバイザー

「データや数字を処理する仕事」「ルーティンワークの多い仕事」この2つが、AIなどで代替されなくなっていく可能性の高い仕事の特徴なのです。

10年後もなくならない仕事についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。10年後になくなる可能性の高い仕事の特徴となくならない可能性の高い仕事の特徴を両方理解することで仕事選びに活かしましょう。
10年後もなくならない仕事とは? AIの時代に備える8つの対策

キャリアアドバイザーコメント

テッ ター スェ

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「なくなるかも」という不安を軽減するには業界選びがポイント

「興味のある仕事が「なくなる」とされていて不安」などの場合は、業界の選び方を変えることで多少安心材料が増えます。

伸びている業界の会社であれば、「その業界での仕事の経験がある」ということは、業界知識があるという理由で転職などの際に有利に働くことがあるからです。たとえば、医療に関するシステム開発をする会社に事務職として勤めていた場合、医療とITという業界の知識はさまざまな場面で生きることがあるでしょう。

ただし、その業界にいること「だけ」で有利になるわけではありません。前向きに学び、働き、スキルを伸ばしていたり、知識や経験を増やしていくことが必要です。

やっぱり知りたい! AIに代わられにくい仕事6例

伊藤うみ

AIなどに代替されやすい仕事の特徴として「データや数字を処理する仕事」「ルーティンワークの多い仕事」があるのですね……。志望を決める際にそこも考えてみようと思います!

渡辺キャリアアドバイザー

後悔しないために重要な心がけですね! ところで、「なくなる可能性の高い仕事」を知ったあとには「なくなる可能性の低い仕事」が気になってきませんか?

佐藤みなと

それ、すごく気になります!

伊藤うみ

教えてください!

渡辺キャリアアドバイザー

もちろんです! では、6つピックアップして紹介しますね!

①アナウンサー

10~20年後にもなくならない可能性の高い職業の1つとして、アナウンサーが挙げられます。

伊藤うみ

アナウンサーですか! どうしてなくなる可能性が低いのですか?

渡辺キャリアアドバイザー

原稿を読むだけではなく、柔軟性やコミュニケーション能力などさまざまな力が求められるからです。

アナウンサーはニュースを読み上げるだけではなく、出演者との協調など高度なコミュニケーション能力が求められます。また、速報などを急遽読まなければならないこともあるので、場に応じた対応力も必要でしょう

そのため、AIなどが人間に代わって務める可能性は低いでしょう。

②医療ソーシャルワーカー

医療ソーシャルワーカーをはじめ、医師や看護師、言語聴覚士、作業療法士などの職業も、なくなる可能性が低いとされています。

佐藤みなと

医療ソーシャルワーカーってどのような職業ですか?

渡辺キャリアアドバイザー

簡潔に言うと、主に病院で、患者やその家族の抱える課題の解決を手助けすることで社会復帰を促す仕事です。

これらの仕事はどれも、患者一人ひとりと向き合うことが求められる職業です。また、たとえば治療の方法などは状況に応じて適切に判断しなければならないためルーティンワークでもありません

そのため、AIなどに置き換わる可能性が低いのです。

③芸能マネージャー

なくなる可能性の低い職業として、芸能マネージャーも挙げられます。芸能マネージャーの主な仕事は、タレントなどのスケジュールや管理といったマネジメントとタレントなどの仕事をとったりギャラの交渉をしたりすることです。

そのため、「ただスケジュール管理をすれば良い」というわけではありません。仕事をとってくるという点では営業職にも近いため、関係者と良好な関係を築けるコミュニケーション能力が必要なのです

佐藤みなと

そう聞くと、AIなどにとって代わられないのも理解できます。場に応じたコミュニケーションって機械には難しそうなので!

渡辺キャリアアドバイザー

そうですね! そのため、芸能マネージャーも「なくなる可能性が低い」とされているのでしょう。

④編集者(雑誌・図書)

編集者もまた、なくなる可能性の低い職業の1つです。編集者の仕事は書籍などの内容の企画をし、さらに作家やカメラマンなど企画などにかかわるさまざま人と連携して企画を作り上げていくことです。

そのため、AIなどの苦手とするクリエイティブさが求められます。また、コミュニケーション能力も必要でしょう。そのため、なくなる可能性が低いとされています。

渡辺キャリアアドバイザー

確かにAIも進歩していて、絵を描くAIも登場していますね。しかし、お題は人間が提示しなければなりません。そのため0からクリエイティブな行為をするのは難しいでしょう。

⑤俳優

渡辺キャリアアドバイザー

俳優もまた、AIなどでの代替が難しい職業でしょう。

10~20年後になくなる可能性の低い職業のなかには「俳優」も挙げられています。編集者と同様に創造力の求められる仕事ですし、「これだけが正解」という定型的な仕事でもありません。そのため、AIが人間の代わりに俳優として活躍するのは難しいでしょう。

一方で、過去にはロボットの俳優を主演とする作品が作られているのもまた事実です。とはいえ、いうなればまだ本格的に使われているわけではないので、「俳優もAIで代替可能」とはまだ言えないでしょう。

⑥マーケティングリサーチャー

マーケティングリサーチャーとは、競合他社のデータを集めて価格やマーケティング、流通などの方法を分析し改善案を提案したりする仕事です。

情報の収集・蓄積ならAIにも可能ですが、マーケティングリサーチャーの最も重要なポイントは改善策を考えることです。つまり、「自社の製品をより購入してもらうためには何をすべきか」を考えなければならないのですが、これはユーザー目線に立って考えなければなりません

伊藤うみ

他者の気持ちなどを理解しなければならないのでAIでは難しい、ということですね……!

現在の技術ではこれは難しいため、なくなる可能性は低いと考えられているのです。

キャリアアドバイザーコメント

「なくならない」と断言できる仕事はない

なくなる可能性が低いとされている仕事だからといって、絶対になくならないわけではありません。社会の変化が予想できない以上、絶対とは言えないのです。

たとえば、最近では「AIアート」という分野があります。キーワードを入れることで、ネット上にある膨大な画像を元に、入力したキーワードに合わせた絵を作り上げてくれます。創造力が求められる仕事はなくなりにくいと言われていますが、この技術の発達によって、デザイナーやアーティストの仕事の一部がAIにとって代わられる可能性が出てきているのです。

このように、社会の変化によって仕事がなくなる、なくならないというのは、確実なことは言えないのだと改めて認識しておくべきでしょう。

何を選べば良いんだろう? なくなる可能性の低い仕事の特徴とは

10年後になくなる可能性の低い仕事とは
マンガでわかる!10年後になくなる可能性の低い仕事の特徴

伊藤うみ

なくなる可能性の低い仕事はわかったのですが、たとえば「こういう仕事はAIに取って代わられにくい! 」といった特徴はあるのでしょうか?

渡辺キャリアアドバイザー

良い質問ですね! では続いて、なくなる可能性の高い仕事の特徴を解説します。

佐藤みなと

よろしくお願いします!

特徴①プログラムやAIなどを作る側の仕事

10年後にもなくならない仕事としてまず考えられるのが、プログラムやAIを作る仕事です。どのようなAIも、それをプログラムしなければ生まれません。そのため、たくさんの仕事がロボット化したとしてもそれを作る側の仕事はなくならないでしょう。

伊藤うみ

言われてみれば確かにそうですね! 単純な組み立てとかは別として、プログラムなどを作る人がいなければ始まりません。

また、機械と切り離せないのが故障です。システムの不具合が発生することもありますし、経年劣化で部品を取り替えなければならない可能性もあります。そのため、作成したAIやロボットの修理のサポートをおこなう仕事もなくなりにくいでしょう。

特徴②優れたコミュニケーション能力が求められる仕事

渡辺キャリアアドバイザー

優れたコミュニケーション能力が求められる仕事もなくなりにくいでしょう!

AIは定型的な業務を得意とする一方で、たとえば「交渉する」「説得する」「相手を理解する」などの高度なコミュニケーションをとることは苦手としています。そのため、優れたコミュニケーション能力が求められる仕事は代替されないでしょう。

佐藤みなと

たとえばどのような職業がこれに当てはまるのでしょうか?

渡辺キャリアアドバイザー

先ほど解説した「なくなる可能性の低い職業」のほかには、営業職や教師などが考えられますね!

営業職の場合、クライアントが何を求めているのか理解したり、受注につながるよう話をしたりする必要があります。これをするためには交渉や相互理解などの能力が必要なので、AIですぐに代替するのは難しいでしょう。

特徴③創造力が必要な仕事

また、創造力が求められる仕事もAIで代替される可能性は低いとされています。先ほど挙げた職業以外だと、アロマセラピスト・インテリアコーディネーター・ゲームクリエイターなどが考えられます。

創造力が必要な仕事がなくならない理由は、AIなどがこれを苦手としているからです。会話をしたり絵をかいたりとクリエイティブ要素のあるAIもありますが、現在のところは10年後になくなるとは考えにくいでしょう。

伊藤うみ

創造力か……。なんとなくイメージはできましたが、やっぱり重要なのですね。

要チェック! 10年後の心配をなくすために今できること

10年後の心配をなくすために今できること

佐藤みなと

なくなる可能性が高い仕事も、なくなる可能性が低い仕事も知ることができたので、なんだか後悔しない選択ができる気がしてきました!

伊藤うみ

それでも私はちょっと不安です。技術の進歩は良いことかもしれませんが、10年後に路頭に迷っていたらどうしよう……。

渡辺キャリアアドバイザー

将来への不安はなかなかぬぐえないですよね。ではここで、10年後の不安をなくすために今できることを解説しましょう!

伊藤うみ

そのようなものがあるのですか!? 一体、何をすれば良いのでしょうか?

渡辺キャリアアドバイザー

「なくなりにくい仕事を選ぶ」「キャリアプランを動詞で立てる」「活かしやすい資格をとっておく」。この3つが重要です! では、それぞれについてチェックしていきましょう。

これはやっぱり効果大! なくなりにくい仕事を選ぶ

「10年後、自分が選んだ仕事は大丈夫かな」。そのような心配をなくすために最も効果が大きいのは、やはりなくなる可能性の低い仕事を選ぶことでしょう。

伊藤うみ

つまり、AIなどを作る仕事やコミュニケーション能力が求められる仕事などを選ぶと良い、ということですね!

これまでに解説してきたように、なくなる可能性の高い仕事には「データや数字を処理する」「ルーティンワークが多い」という特徴があります。反対に、なくなる可能性の低い仕事には「AIなどを作る仕事」「優れたコミュニケーション能力が求められる仕事」「創造力が求められる仕事」などの特徴があります

これらの特徴を踏まえて、「自分が興味を持っている仕事はどうだろう」と考えてみてくださいね。

渡辺キャリアアドバイザー

ただし、AIなどに代替できる可能性が低い仕事だからといって「絶対になくならない」というわけではありません。後ほど解説する「就職後にすべきこと」を参考に、これからの時代に対応できるようにしていきましょう!

自分の将来どうしたい? キャリアプランを「動詞」で立てる

渡辺キャリアアドバイザー

将来のキャリアプランを「動詞」で立てるのも効果的ですよ。

伊藤うみ

動詞ですか? ……よくわからないのですが、どういう立て方をするのでしょうか。

渡辺キャリアアドバイザー

たとえば「マーケターになりたい」「営業をやりたい」などの名詞ではなく、「商品が売れる仕組みを作りたい」「クライアントに役立つ商品を売りたい」のように動詞で考えるのです。

10年後の自分の仕事に関する不安を解消するためには、キャリアプランを「動詞」で立てることもおすすめです。

名詞のキャリアプラン

入社後は営業をして、3年後には本部に異動し10年後には商品企画で働きたい。

動詞のキャリアプラン

入社後はまず、自分で商品を売る力とクライアントの要求を見つける力を磨きたい。3年後には優秀な営業マンに囲まれて自分をより成長させ、10年後には自力でクライアントの求める商品を考えられる力をつけてクライアントの力になりたい。

名詞で立てたキャリアプランだと、入社した企業に商品企画がなくなってしまったらもう成り立たなくなってしまいます。しかし、動詞のキャリアプランの「クライアントに役立つ商材を提供したい」なら、部署や職業にかかわらず実現できますよね。

このように、動詞でキャリアを考えることで今後状況が変化したとしても柔軟に対応できるようになるのです

将来像の立て方についてはこちらの記事で解説しています。あわせて確認しましょう。
将来像は人生の地図|「立て方」と「伝え方」を極めて未来を掴み取れ

自分のキャリアについて明確に描きたい人は、こちらの記事もチェックしておきましょう。
令和新時代のキャリア形成とは? 未来をデザインすることの重要性

あると安心! 今後も活かしやすい資格を取っておく

また、今後の人生で活かしやすい資格をとっておくのも良いでしょう。たとえば、次のような資格がおすすめです。

10年後の不安をなくすために効果が期待できる資格

  • 医師
  • 看護師
  • 薬剤師
  • 介護福祉士
  • 作業療法士
  • 臨床心理士
  • 教員免許

これらの資格を要する仕事は、AIなどにとって代わられる可能性の低い職業です。ただし、10年後の不安を解消したいがために「とりあえず資格をとる」というのは本質的ではありません

まずは自分のやりたいことやできることからきちんと将来を考えてくださいね。

渡辺キャリアアドバイザー

確かに資格を持っていることは安心材料にはなるかもしれません。ですが、「とりあえず資格をとっておけば安心」と考えてしまうのはむしろ危険です。自分のやりたいことを先に真剣に考えましょう。

就職に有利な資格について知りたい人におすすめなのがこちらの記事です。
就職に有利な資格で内定一直線! 7業界のおすすめ資格はこれだ

資格だけでなく仕事に対しても、とりあえずと考えていると危険かもしれません。次の記事では、就職したくない人の特徴や原因について解説しています。ぜひこちらも読んでみてくださいね。
【就職したくない】悩めるあなたの気持ちを楽にする対処法を徹底解説

資格一覧のなかで、介護福祉士が気になった人はこちらを読んでみてくださいね。次の記事では、介護業界の仕事について資格一覧とともに詳しく解説しています。
介護業界の志望動機の書き方を完全攻略|職種別の志望動機例文付き

「10年後にも絶対あると言い切れる仕事」はない!? 時代はVUCA

要チェック!変化の激しい現在を生き抜くために今後すべきこととは?

伊藤うみ

将来の不安を解消するために今できることがわかり、なんだか心配も和らいだ気がします。

渡辺キャリアアドバイザー

それは何よりです!

佐藤みなと

就活生の今、きちんとした選択をできれば安心だね!

伊藤うみ

そうだね! ああ、良かった。

渡辺キャリアアドバイザー

2人とも、その考えはやめた方が良いですよ! 時代はVUCA(ブーカ)、これまでに解説してきた、なくなる可能性が高い職業やその特徴に当てはまらないからといってその仕事が絶対に安全とは言い切れないのです。

VUCA=未来予想がたちにくいということ

VUCA

  • V:Volatility(変動性)
  • U:Uncertainty(不確実性)
  • C:Complexity(複雑性)
  • A:Ambiguity(曖昧性)

伊藤うみ

ブ、VUCA……? VUCAって何ですか?

渡辺キャリアアドバイザー

VUCAというのは、「未来の予測を立てづらい」という意味ですよ。

現在の世の中は「VUCA」と呼ばれています、VUCAとは「Volatility(変動性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」の4つの言葉の頭文字をとった言葉です。

VUCAは、変化が激しく環境が複雑で、想定外のことが発生するために未来予想が難しい状況を意味する言葉。現在はまさにVUCAの世と言われていますよ

VUCAとは

  • 変化が激しく環境が複雑で、想定外のことが発生するために未来予想が難しい状況を意味する言葉

VUCA時代を生き抜くために必要なことって?

佐藤みなと

VUCAか……今の世の中ってそんなに変化が大きいのですね。

渡辺キャリアアドバイザー

そうなんです。だからこそ、「なくなる可能性が低くない仕事なら安心」という考え方が危険なのです。

時代はVUCA。そのため、「なくなる可能性の低い仕事を選べば安泰」と言い切ることができないのが現実です。就活の際に何を選ぶのかはもちろんとても重要ですが、慎重に選んだからといって安心するわけにはいきません。

VUCA時代を生き抜くためには、就活だけでなく就職後の行動も重要なのです

就職後も学び続けよう

VUCA時代においてまず重要になってくるのが、就職後にも学び続けることです。自分の勤める企業・業界に関する動向はもちろん、それ以外の業界の状況にも敏感でいましょう。

また、技術は日々進化していますし、価値観なども変化していくでしょう。入社して安心し、何も学ばなかったら時代に取り残されてしまう危険がありますので、学び続けてくださいね。

渡辺キャリアアドバイザー

今「10年後になくなるかも」と言われていない仕事でも、数年後には「なくなるかも」と言われているかもしれないのです。日頃から情報収集していなければ、そういった情報も落としてしまうでしょう。

変化に柔軟に対応しよう

VUCAのVはVolatility(変動性)のV。つまり、あらゆる変化が常に生じているのが現在なのです。

変化が大きいということは、自分も常に変化に追いついていかなければいけないと言えます。そこで重要になってくるのが柔軟性なのです。柔軟性がなければ、変化にも対応できないですよね

渡辺キャリアアドバイザー

たとえば、将来「10年後に今の仕事がなくなるかも」と言われるようになったとします。そう言われるということは何らかの変化があったということですよね。

伊藤うみ

そうですね。

渡辺キャリアアドバイザー

そのようなときに後悔しない選択をするためには、変化を認めて柔軟に対応することが重要なのです。

コミュニケーション能力を磨こう

渡辺キャリアアドバイザー

コミュニケーション能力を磨くことも有効でしょう!

AIやロボットは既に発達していますが、今後はより性能を高めていくでしょう。そこで重要なのが、人間の方が圧倒的に得意な「コミュニケーション能力」を磨くことです。

先に解説した「なくなる可能性の低い職業の特徴」でも解説したとおり、優れたコミュニケーション能力は人間の武器になるのです。そのため、今後もコミュニケーション能力に磨きをかけていきましょう。

佐藤みなと

たしか、AIなどに代替されない仕事の条件でもありましたね。

渡辺キャリアアドバイザー

そのとおり! 今後AIがより発達することが予想できるからこそ、人間の得意とするコミュニケーション能力を磨くことが大切なのです。

キャリアアドバイザーコメント

損得ばかりの職業選択は後悔を生む

どうなるかわからない10年後のことを心配しすぎて、やりたいことを我慢するのはあまりおすすめできません。

「将来なくなる可能性の高い(低い)仕事」といった情報は、確かに職業選択の1つの材料にはなります。ただ、その際1番大切なのは「今」の自分の気持ちです。将来どうなるかという考えに囚われすぎて「仕事内容にあまり興味はないけれど、こうしておいた方が得だろう」という、損得を中心にしすぎた決断は、将来の後悔を生む可能性が高くなります。

自分の気持ちに正直に向き合った選択は、その道を生きるうえで頑張る力になりますし、何より成長しやすいのです。

今後社会がどうなるか、誰も正確な予想はできませんが、変化に対応する力があればどんな状況になっても大丈夫です。変化に対応する力とは、学び続ける力です。学ぶことをやめなければ、新たに変化することができます。常に学び、成長という変化をし続ける限り何も心配はありません。

10年後を見据えて後悔のない選択をしよう

渡辺キャリアアドバイザー

ここまで10年後になくなるかもしれない仕事について解説してきましたが、いかがでしたか?

伊藤うみ

私は将来後悔しないような選択をしたいと思っていたのですが、どうすれば良いのかわからず困っていました。でも、後悔しないために今できることなどがわかったので、自分の気持ちもよく考えて進路を決めようと思います。

渡辺キャリアアドバイザー

それはとても大切なことです! 将来後悔しないように、今たくさん考えてくださいね! 佐藤さんはどうでしたか?

佐藤みなと

解説を聞いて、なんとなく「10年後にこの仕事なくなるのかな」ともやもやしていた気持ちが晴れました! 今日教えていただいたことを胸に志望を定めていければと思います。

渡辺キャリアアドバイザー

良いですね! その調子で、10年後も見据えて後悔のないよう就活をしていきましょう。

「働く上で何を大切にしていきたいか」を考えることは良い仕事を選ぶうえで重要なポイントです。良い仕事とは何か、実例とともに解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
良い仕事の条件とは? 自分に合った仕事の見つけ方を実例付きで解説

記事の編集責任者 小山内 隆

アクセス就活PLUSを運営するアクセス通信(現アクセスネクステージ)に新卒入社。就職サイト「アクセス就活」の立ち上げや、関西支社の営業責任者を経て、名古屋支社の責任者として立ち上げを担う。人事採用支援のほか、就活相談や就活講座の講師などキャリアアドバイザー職を経験した後、2017年に同社役員。現職は採用アウトソーシング(RPO)事業の担当執行役員 > メッセージを読む

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