就活での後悔を防ぐ!総合職と一般職の違いは知っておくべき超基本

田中キャリアアドバイザー
そろそろ就活に向けて、本格的に動く時期ですね。うみさんは志望先を絞りましたか?

伊藤うみ
今まさに、志望先を選んでいるところです。そこで田中さんに質問があります! 求人を見ていると「総合職」と「一般職」と記載されていることがあるのですが、それぞれ何が違うんですか?

田中キャリアアドバイザー
確かに、わかりにくいポイントですね。「総合職」と「一般職」の違いが理解できていないと、就職した後に思っていた仕事内容ではなく、後悔する恐れがあるので注意が必要です。

伊藤うみ
どっちでもいいわけではないんですね。

田中キャリアアドバイザー
その通りです。後悔しないためにも、それぞれの特徴を理解し、しっかり区別できるようにしましょう。
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まずは基本から! 総合職と一般職の特徴・仕事内容・向いている人って?


伊藤うみ
「総合職」と「一般職」は何が違うんですか?

田中キャリアアドバイザー
ざっくりいうと、総合職は中核業務を担う職種で、一般職は総合職をサポートする職種です。

伊藤うみ
総合職はエリートということですか?

田中キャリアアドバイザー
そうですね。将来は管理職の候補となるので、エリートコースを歩むことになるでしょう。ここからは、総合職と一般職をさらに区別しやすいように、特徴・仕事内容・向いている人について解説します。
【特徴】それぞれの大まかなポイントを理解しよう!

田中キャリアアドバイザー
異なるポイントはいろいろありますが、まずは大まかなところで何が違うのか解説しましょう。

伊藤うみ
よろしくお願いします!
総合職
総合職とは、企業の中核として総合的に業務をおこなう職種のことです。総合職として採用された社員は、将来の管理職や幹部候補として期待されます。
企業の中核となる総合職は、全体像を把握することが必須です。そのため、1つの業務を長期的に担当するよりも、さまざまな部署で経験を積むことが求められます。定期的に部署や職務の異動がおこなわれるため、臨機応変さが求められる職種でもあります。

田中キャリアアドバイザー
総合職で採用されると、社員の能力開発を目的におこなわれる「ジョブローテーション」が実施されることが多いです。一般職よりも異動や転勤が発生しやすくなります。
一般職
一般職とは、総合職のサポート業務をおこなう職種のことです。書類作成やデータ入力といった事務作業をはじめ、顧客対応、在庫管理など細かいタスクをこなします。総合職のように注目されることはほとんどありませんが、縁の下の力持ちとして企業には欠かせない存在です。
一般職は異動や転勤、残業が少ないため、ワークライフバランスを実現しやすいのが特徴です。結婚や出産などでライフスタイルが変わっても働きたいという女性に人気があります。

伊藤うみ
業務内容は総合職よりも簡単そうですね。

田中キャリアアドバイザー
サポート役であるうえに、業務内容の範囲は限定されるので、簡単そうに見えるかもしれません。しかし、複数人の総合職のアシスタントをしたり、細かなタスクを業務時間内に終わらせたりしなければいけないので大変な職種です。

伊藤うみ
総合職とは違う大変さがあるんですね。
【仕事内容】それぞれどんなことをしているの?

伊藤うみ
なんとなく、それぞれの違いがわかってきました!

田中キャリアアドバイザー
それはよかったです。先に業務内容について軽く説明しましたが、ここで仕事内容についてさらに詳しく解説しましょう。
総合職

田中キャリアアドバイザー
総合職は大きく「事務系総合職」と「技術系総合職」の2つに分類されるんですよ。

伊藤うみ
総合職にもいろいろとあるんですね。

田中キャリアアドバイザー
それぞれの仕事内容は異なります。総合職を検討している人は、それぞれの特徴も知っておくべきです。
事務系総合職は、管理系(総務・人事・経理)や企画、営業などの文系の総合職を指します。主な仕事内容は、サービスや商品を社会に送り出したり顧客との関係を構築したりして売上に繋げることです。また、社員が働きやすいよう職場環境を整えることもあり、仕事内容は多岐にわたります。
一方、技術系総合職の仕事内容は、研究・開発・設計・生産・品質管理など、売上に繋がる商品やサービスそのものを作り出すことです。企業のものづくりのエキスパートとして、システムエンジニアやプログラマーとして活躍が期待されます。

田中キャリアアドバイザー
事務系総合職は「企業に関する総合的な仕事」を、技術系総合職は「企業のものづくりに関する仕事」を任せられる、と覚えておきましょう。
一般職
一般職は、主に総合職のサポート業務をおこなっています。業務内容は配属先の部署によっても異なりますが、たとえば営業部の場合は、資料や見積り書の作成、顧客対応などを任せられることがほとんどです。総務部なら庶務業務や保守管理をメインに任せられます。

田中キャリアアドバイザー
一般職の場合、高い成果が求められたり、重い責任を負わされたりすることはほとんどありません。

伊藤うみ
そうなんですね……。一般職のやりがいはどこですか?

田中キャリアアドバイザー
サポートした人が成果を上げたときや、感謝されたり頼りにされたりしたときですね。ただ、自分が成果を上げたいと思っている人は、一般職でやりがいを見出すのは難しいでしょう。
銀行業界にも、総合職と一般職があります。次の記事では、銀行業界での総合職と一般職の仕事内容を志望動機とともに解説しています。ぜひ読んでみてくださいね。
【銀行志望動機の作成手順書】例文12選&浮かばない時の対処法付き
あなたが受けないほうがいい職業を確認してください
就活では、自分が適性のある職業を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
適職診断で強み・弱みを理解し、自分がどんな職業に適性があるのか知りましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
【向いている人】向き不向きがあるって本当?

伊藤うみ
総合職と一般職には向き不向きがあるんですか?

田中キャリアアドバイザー
もちろんありますよ。それぞれの職種に向いている人の特徴を紹介しましょう。
総合職
次のような人は、総合職に向いています。
- キャリアアップしたい
- 正当に評価されたい
- たくさん稼ぎたい
- 幅広いスキルを身につけたい
- 好奇心旺盛
- いろんなことにチャレンジしたい
一般職
次のような人は、一般職に向いています。
- 異動や転勤のない職場で働きたい
- 残業の少ない職場で働きたい
- 表で活躍するよりも、裏方としてサポートしたい
- コツコツとした作業でも苦にならない
- プライベートを充実させたい
キャリアアドバイザーコメント
神谷 政利
プロフィールを見る押さえておこう! 総合職と一般職の違いを見分けるポイント
総合職と一般職の違いがわからないという場合は、OB・OG訪問などでそれぞれ話を聞いてみるといいでしょう。
企業によっては総合職と一般職という形で分けられていないこともありますので、その場合はOB・OG訪問や説明会、面接などで質問をするのがおすすめです。また、企業担当者が質問に答えてくれた後で「あなたはどのような働き方がいいと考えていますか」と質問をされる可能性もあります。自分としてはどのような働き方をしたいと考えているのかイメージを持っておくといいですよ。
近年注目の「エリア総合職」とは?総合職との違いも解説!


田中キャリアアドバイザー
働き方が多様化する今、「エリア総合職」という職種が注目されています。うみさんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

伊藤うみ
あります。なんとなく、エリアを限定することかな……と思っていました。
エリア総合職とは、働く地域(エリア)を限定した総合職のことです。一般的な総合職はさまざまな土地に転勤し、経験を積むことでキャリアアップを目指します。エリア総合職は仕事内容こそ同じですが、転勤場所が一定のエリアに限定されます。
育児や介護などを理由に転勤できない人も、エリア総合職なら、引っ越しの心配をせずにキャリアアップが可能です。企業側にとっても、優秀な人材を確保できるというメリットが得られます。

田中キャリアアドバイザー
エリア総合職は、「地域限定総合職」や「地域総合職」と呼ばれることもありますよ。
キャリアアドバイザーコメント
テッ ター スェ
プロフィールを見る要チェック! エリア総合職が向いている人の特徴とは
転勤したくないけれど、ゆくゆく責任のあるポジションを目指したいという人はエリア総合職が向いているといえます。転勤を避ける理由は、地元が好きだから、住環境や人間関係といった環境の変化が苦手だから、というように人によってさまざまです。
面接で転勤を懸念する理由を聞かれたら、基本的に正直に理由を話すことをおすすめします。そのうえで、熱意をもって自分をアピールしましょう。
そのためにも自己分析を通して、自分の価値観を明確にしておく必要があります。自分が仕事をするうえで何を大切にしているのかを端的に、論理的にかつ堂々と伝えることができれば、転勤したくない理由がどうであっても好印象を与えることができますよ。
社会人になると仕事が1日の大半をしめることになります。仕事は自分に合ったものを選びたいですよね。この記事では、自分に合う仕事を見つける方法を紹介しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
自分に合った仕事を見つける方程式|人生の3割を占める仕事の選び方
就活は、適職診断からはじめてください
就活では、自分が適性のある職業を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
適職診断で強み・弱みを理解し、自分がどんな職業に適性があるのか知りましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
総合職と一般職の違いはココ!7つの違いを解説


伊藤うみ
総合職と一般職は、全然違うんですね。

田中キャリアアドバイザー
仮に、キャリアアップを目指したい人が一般職を選んだら、仕事に対して物足りなさを感じるでしょうね。

伊藤うみ
なるほど……。どちらにも魅力を感じるので、選ぶのに迷いそうです。それぞれの違いをもう少し深掘りできますか?

田中キャリアアドバイザー
それでは、基本給や業務内容など、7つの違いについて詳しく解説しましょう。
①基本給
基本給は一般職よりも総合職のほうが高い傾向にあります。総合職は業務範囲が幅広く、責任が重い仕事を任せられることがほとんどです。また、総合職は評価される機会が多いため、成果を上げれば賞与や昇給などに反映されます。役職につけば、役職手当が支給されることも、一般職との給与に差が出る理由の1つです。
一般職の場合は、勤務地や業務内容が限定される分、総合職よりも基本給は低く設定されています。サポートすることが多いので、評価される機会は少なく、給与の大幅アップは期待できません。

田中キャリアアドバイザー
実際に求人募集を見てみると、総合職と一般職の基本給は別々に記載されていることが多いです。仮に、入社時の基本給の差はわずかでも、5年後10年後……と働き続ければ大きく差が開くでしょう。
②業務内容
総合職は、将来の管理職や幹部候補として、社内の全体像を把握する必要があります。携わる業務内容は営業や人事、労務など多岐にわたります。また、責任の重い仕事を任せられることが多いのも一般職と異なる点です。重要な場面で判断を下すこともあるため、一つひとつの言動や行動に責任をもたなければいけません。
それに対し、一般職は総合職が下した判断や指示に従い、業務をおこなうことが多いです。仕事への責任がないわけではありませんが、総合職よりも重い責任を負うことはありません。

田中キャリアアドバイザー
総合職は社外の人間とやり取りすることが多いです。相手の都合にあわせた結果、自分の就業時間内に業務が終わらないことは珍しくありません。その点、一般職は内勤業務が中心なので、定時で帰れることがほとんどです。
③異動・転勤の有無
総合職はさまざまな経験をさせるため、異動や転勤がともないます。勤務地を限定して働く「エリア総合職」でない場合、知らない土地に転勤することも少なくありません。
その点、一般職は業務内容や勤務地が限定されやすいので、異動・転勤の可能性は低いです。職場環境や住環境が変わらないため、変化によるストレスに悩むこともありません。

伊藤うみ
総合職の異動や転勤は、自分で希望を出せるんですか?

田中キャリアアドバイザー
人事戦略になるので、人事部や役員などによって決められることが多いです。原則として、異動・勤務地を希望したり拒否したりすることはできません。

伊藤うみ
えー、そうなんですね……。

田中キャリアアドバイザー
自分で異動・転勤先を選びたいなら、「自己申告制度員」や「社内FA制度」を導入している企業に就職するのがおすすめです。希望する部署での勤務が可能になります。
④昇進・昇給のスピード
総合職は、管理職の候補として採用されるため、一般職よりもスピーディーな昇進・昇給が可能です。責任をともなう重要な仕事を任せられることが多く、成果を上げれば、しっかり評価してもらえます。入社から数年後には役職がつくケースも珍しくありません。
一方、一般職の場合は、企業の利益に直結する成果を上げる機会は少ない傾向にあります。陰で支えていたとしても、最終的に評価されるのは総合職なので、昇進・昇給に繋がりにくいのが実情です。一般職で昇進・昇給するためには、毎日の業務を的確にこなし、長く働き続けることが大切です。

伊藤うみ
昇進・昇給の機会が少ないと、やりがいを感じにくそうですね。

田中キャリアアドバイザー
確かに、そうかもしれません。ただし、誰かの役に立っているのは間違いないので、「私の頑張りが成果に繋がった」と思えば、やりがいは感じられますよ。
⑤男女比
厚生労働省が公表した「平成26年度コース別雇用管理制度の実施・指導状況(確報版)」によると、総合職と一般職の男女比は、次のような結果となりました。
- 総合職
男性77.8%:女性22.2% - 一般職
男性17.9%:女性82.1%
総合職は男性が、一般職は女性が圧倒的に多いことがわかります。とはいえ、近年ではキャリアアップを望む女性が増えており、状況が少しずつ変わりつつあります。近い将来、男女比の差は今よりもさらに小さくなるでしょう。

伊藤うみ
思っていた以上に、男女比に差がありますね。これは「エリート=男性」というイメージが定着しているからですか?

田中キャリアアドバイザー
まったく関係ないとはいえません。それ以外にも、一般職のほうが、出産や育児などを考えると働きやすい環境なのは確かです。そういった理由で一般職を選ぶ女性は多いです。
⑥研修制度
研修制度が充実しているのは総合職です。総合職は中核的な立ち位置になるので、昇給する節目でおこなう研修のほか、ビジネススキル研修やリーダー研修など幅広く実施します。
対して、一般職がおこなうのは、1つの職務に対して専門的なスキルを身につける研修のみです。総合職のように幅広いスキルを身につける研修を受けることはありません。

田中キャリアアドバイザー
逆にいえば、総合職は一般職のように、1つの職務に特化した研修を受けることはありません。

伊藤うみ
総合職だからといって、何でもかんでも研修を受けているわけではないんですね。
⑦採用方法
企業にもよりますが、総合職は一般職よりも先に採用が始まります。総合職は採用人数が少ないため狭き門です。採用時期が異なることで、総合職から一般職へと切り替えることも可能になります。
ただし、総合職と一般職の採用を同時に始める企業や、年度ごとに変わる企業もあります。正しい情報を把握するためにも、その都度、しっかり調べるようにしましょう。

伊藤うみ
総合職と一般職のどちらで働くか決め兼ねている場合、面接でどちらが第一志望と答えたらいいですか?

田中キャリアアドバイザー
総合職が第一志望と答えるべきです。一般職を第一志望にすると、競争率が高い総合職で採用される可能性は極めて低くなります。まずは総合職で判断してもらい、ダメだったときは一般職で判断してもらったほうがチャンスの回数を増やせます。
キャリアアドバイザーコメント
若林 真穂
プロフィールを見る一般職と総合職の報酬面での違いを押さえておこう
一般職と総合職の違いはいろいろありますが、報酬額の差もあります。入社時ではわずかな差だとしても、年数を経るごとに大きく開きが出てきて、生涯年収にかなりの差が生まれます。
しかしこれは、何に価値観をおいて働くかによるので、どちらがいいというものではありません。総合職は報酬が高い分責任も大きく、勤務時間も長くなる傾向があります。ですので、仕事とプライベートをきっちり分けてリラックスして生活したいと考える人には一般職の方が向いているといえますね。自分はどのような働き方に価値を感じるのかをはっきりさせておくことが先決です。
そもそも、なぜ「総合職」と「一般職」にわけているのか?

「総合職」と「一般職」に分けられるようになったきっかけは、1986年に施行された「男女雇用機会均等法」が大きく関係しています。
男女雇用機会均等法が施行されるまでは、男性と女性を区別して募集・採用をおこなっていました。厚生労働省はこれを廃止し、採用や配置、昇進などにおいて、男女で区別するのではなく、仕事内容や成果で評価すべきとしたのです。
そこで企業は、「総合職」と「一般職」のコース別採用を実施しました。性別で区別する風習が根強く残っていたため、しばらくの間は“総合職は男性が就くもの”で、“一般職は女性が就くもの”というイメージが定着していました。
しかし近年では、社会進出する女性が増えたことで、女性が総合職に就くケースは珍しくありません。同時に、男性が一般職に就くケースも増えており、性別に関係なく活躍できる社会になりつつあります。

伊藤うみ
総合職と一般職に分けていない企業もありますよね?

田中キャリアアドバイザー
もちろんあります。必ずしも総合職と一般職に分けなければいけないわけではないので、この辺りは企業によってさまざまです。
就活生のよくある悩み!どちらを選択するか迷ったときの判断ポイント


田中キャリアアドバイザー
「総合職」と「一般職」の違いについて解説しましたが、うみさんはどちらに興味をもちましたか?

伊藤うみ
正直、迷っています。総合職にチャレンジしてみたい気持ちもあるけれど、自分の性格的に一般職のほうが合っている気もするし……。

田中キャリアアドバイザー
どちらを選ぶかによって仕事内容は大きく変わるので、慎重になるのも無理はありません。それでは、うみさんのように迷ったときの判断ポイントを2つ紹介しましょう。

伊藤うみ
ぜひ、お願いします!
仕事に何を求めるのかで考える
仕事に求めているものは人によって違います。「何を求めているのか? 」を考えると、どちらが合っているのか自然と見えてくるものです。
たとえば、「ゆくゆくは管理職として活躍したい」「出世してたくさん稼ぎたい」という人は、総合職が合っています。その一方で、「プライベートの時間を大切にしたい」「自分が活躍するよりもサポート側にまわりたい」という人は、一般職を選択したほうがストレスなく働けるでしょう。
仕事でどのように活躍したいのか、仕事とプライベートを天秤にかけてみてどちらを優先したいのかなど、自分なりに考えてみてください。

田中キャリアアドバイザー
自分にとって「仕事とは何か? 」を考え、仕事に求めるものをピックアップしてみましょう。
どちらが向いているのかで考える
自分の性格的に、どちらが向いているのか考えてみましょう。目立ちたがり屋の人やリーダーシップがある人は、総合職が向いています。また、マニュアル通りに動くのが苦手な人、誰かに指示されるのではなく自分で考えて動きたい人も、一般職より総合職向きです。
逆に、一般職に向いている人は、地道な作業をコツコツとできる人です。仕事内容の傾向としては正確性が求められることも多いので、小さな仕事に対して真面目に取り組める人が向いています。
前述にある「【向いている人】向き不向きがあるって本当?」では、総合職と一般職に向いている人の特徴を紹介しています。自分の性格上、どちらに該当するのかチェックしてみてください。
キャリアアドバイザーコメント
神谷 政利
プロフィールを見る職種の選択に迷ったときの判断ポイントをチェック!
自己分析や、情報収集をしたうえで、どうしても判断に迷う場合は総合職で応募することをおすすめします。なぜなら総合職のほうが後々の選択肢の幅が広がるからです。たとえば総合職では転勤や部署の異動という選択肢があるため、職種や働く環境が変わることで自分に合った働き方の発見にもつながります。
また、総合職であれば、途中から一般職の道を目指すことも可能です。一般職として総合職のサポートをする人が、総合職の経験があることはプラスに働きますよね。こういった理由から判断がつかない場合は、選択肢の幅が広がる総合職がおすすめです。

田中キャリアアドバイザー
うみさんは、どちらを目指すか決まりましたか?

伊藤うみ
私はサポートする側の一般職が合っていそうです。バリバリ働くよりも、そこそこの収入を得ながらプライベートを充実させたいです。
仕事に求める条件を把握するためには自己分析が効果的です。この記事では、自己分析のやり方について詳しく解説しているのでぜひチェックしてみてくださいね。
簡単15のやり方で自己分析はもう迷わない! 活用法を徹底解説
その選択で後悔しない?総合職と一般職のどちらかを選ぶときの注意点


田中キャリアアドバイザー
うみさんは一般職のほうを目指すんですよね?

伊藤うみ
はい! 総合職は荷が重いような気がして……。一般職なら趣味の時間も確保しやすそうですし、自分には合っているかなと思います。

田中キャリアアドバイザー
そうですか。ただ、選択するときはもう少し慎重になったほうがいいかもしれません。

伊藤うみ
えっ、どういうことですか?

田中キャリアアドバイザー
実は、「総合職」と「一般職」を選ぶときには注意点があるんです。後悔しない選択をするためにも、しっかり押さえておくべきポイントです。
併願できないことがある
企業によっては、総合職と一般職の併願ができない場合もあります。併願できないことを知らず腕試しのつもりで一般職を受けてしまうと、総合職の応募資格を失うことになります。
総合職と一般職の併願が可能かどうかは、応募先企業の採用ルールに記載されていることがほとんどです。もし記載されていない場合は、直接確認するようにしましょう。

田中キャリアアドバイザー
総合職と一般職の選考時期をズラして、併願できる企業は多いです。しかし、併願できない企業もあるので注意しましょう。
キャリアチェンジできないことがある
総合職で働くか一般職で働くかは、入社時に決定するものです。しかし、働くうちに気持ちが変化することもあるでしょう。
企業によっては、「総合職から一般職へ」「一般職から総合職へ」といったように、キャリアチェンジできるところが増えています。とはいえ、キャリアチェンジできない企業もあるので注意が必要です。
また、キャリアチェンジできる企業でも、一般職から総合職へのキャリアチェンジは難しいという場合もあります。キャリアチェンジを見据えるのであれば、応募先の企業選びは慎重にならなければいけません。

田中キャリアアドバイザー
総合職か一般職にするか迷いがあるなら、キャリアチェンジの制度がある企業を選ぶのも方法の1つです。本人にやる気さえあれば、何歳でも挑戦できますよ。
キャリアアドバイザーコメント
テッ ター スェ
プロフィールを見るキャリアチェンジはできる? 企業の制度を確認しよう
企業にキャリアチェンジの制度があるかどうか知る方法はいくつかあります。たとえば、企業のホームページ、就活サイト上の採用情報、四季報などの紙面情報、OG・OB訪問時の質問など、さまざまな方法を活用してみてくださいね。
ネットや紙面で出ていなければやはり人に聞くのが確実です。説明会、インターン、OB・OG訪問で質問するのがいいでしょう。ただし、OB・OG訪問の場合は若手社員が対応してくれることが多いので、社内制度について詳しく知らないケースもあります。人事担当者が対応してくれる説明会やインターンを活用するのがおすすめですよ。
自分に合った就職先を見つけるのはなかなか難しいですよね。この記事では、就職先を見つける方法を解説しています。就職先の決め方に迷っている人はぜひ参考にしてみてくださいね。
就職先の決め方にもう迷わない! マンガでわかる見つけ方5ステップ
総合職と一般職の違いを明確にし、自分が進むべき道を確定しよう!

田中キャリアアドバイザー
ここまで説明しましたが、総合職と一般職の違いについては、もうバッチリのようですね。

伊藤うみ
はい! それぞれどんな仕事をするのか、どんな人に向いているのかがよくわかりました。いろいろと悩みましたが、一般職のほうを目指そうかと思います。

田中キャリアアドバイザー
そうですか! 迷いがなくなった分、表情も明るくなったような気がします。就活はまだ始まったばかりですよ。無事に内定がもらえるよう、頑張ってください!

伊藤うみ
ありがとうございます! これから面接や履歴書などで質問することがあるかもしれません。そのときは、また相談させてください。

記事の編集責任者 小山内 隆
この記事のアドバイザー