就活の第一歩! たくさんの選択肢から自分が輝ける業界を見つけ出そう

佐藤みなと
一体何から始めたら……。

田中キャリアアドバイザー
あら? 佐藤さんではないですか!

佐藤みなと
田中さん良いところに! ちょうど相談したいと思っていたのです。そろそろ就活準備を進めたいのですが、何から始めたら良いのかさっぱり……。そもそも世の中にどのような業界があるのかもわからないのです。

田中キャリアアドバイザー
そうだったのですね。では、今日は私と一緒に業界についての理解を深めませんか? 世の中にはさまざまな仕事があり、それぞれに役割や特徴があります。まずは自分の興味の湧く業界を見つけてみましょう!
就活を意識し、準備を始めようと考えても、何から始めたら良いのか悩む人や自分に合った仕事がそもそもわからないといった想いを抱える人は多いのではないでしょうか。
そんなときには、業界研究を進めていきましょう。幅広く業界を見ないまま、業界を絞ってしまうと、自分との相性が良い仕事や魅力的に感じる企業を見落としてしまう可能性があり、とてももったいないです。
今回は全8業界について詳しく解説をしていくので、ぜひすべての業界に触れることで自分が輝ける業界を見つけてみてくださいね。
志望業界を考えるうえでは将来なりたい姿を描くことも大切です。こちらの記事ではキャリア形成の仕方や必要性について解説しています。ぜひ併せて確認してみてくださいね。
令和新時代のキャリア形成とは? 未来をデザインすることの重要性
キャリアアドバイザーコメント
神谷 政利
プロフィールを見る業界研究は就活の第一歩! まずは興味のある業界を見つけてみよう
いざ就活を始めようと思っても、何から始めれば良いか悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。そんな時にはじめの一歩としておすすめなのが業界研究です。
就活を始めたばかりだと、そもそも世の中にどのような仕事があるのかを把握できていない可能性があります。たとえば、普段身に付けていたり、使っているものを扱っている業界であれば、就職先の選択肢のひとつになり得るかもしれません。しかし、普段自分が目にする機会のない商品を扱う業界は、調べることをしない限りは、その業界の魅力に気付けないでしょう。
このように、業界研究をすることは就活において非常に重要です。業界研究をまだしていないという人は、自分の将来の可能性を狭めないためにも、まずはこの記事を読んで幅広く業界を知り、自分の興味が湧く業界を見つけることから始めてみてくださいね。
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「業界」って一体何のこと? 似ている言葉に要注意!


佐藤みなと
田中さん、そもそも「業界」って何を指すのでしょうか? 同じ商品を扱っていれば同じ業界なのかな、となんとなく考えていましたが、自信がなく……。

田中キャリアアドバイザー
とても良い質問ですね。たしかに、改めて「業界とは? 」と聞かれても答えるのは難しいと思います。

佐藤みなと
そうなのです! 業種? 業態? など似たような言葉もありますし……。

田中キャリアアドバイザー
そうですよね! では、まず基本知識として「業界」の意味について解説していきますね。業種や業態の意味も併せて説明していくので、それぞれの言葉の意味を、この機会に覚えておきましょう!
業界|扱う商品やサービス内容によって企業をグループ化
業界とは、扱う商品やサービス内容によって企業を分類したものを指します。
たとえば、銀行や保険会社、証券会社は事業の内容がそれぞれ異なるかもしれませんが、お金を扱うサービスを展開していることは共通しています。そのため、銀行も保険会社も証券会社も金融業界に含まれるのです。
業界は大きくわけて以下の8種類にわけることができます。
業界一覧
- メーカー業界
- 小売業界
- サービス業界
- IT業界
- 商社業界
- 金融業界
- マスコミ業界
- 官公庁・公社・団体

田中キャリアアドバイザー
世の中には多くの企業が存在しますが、扱う商品やサービスでざっくりとわけたものが業界と覚えておくと良いですね!
業種|企業がおこなっている事業の種類をグループ化
業種とは企業がおこなっている事業の種類を分類したものを指します。業界はサービス内容によって分類されたものを指しますが、業種は事業の種類であるため、より細かく分類されています。
一般的には、総務省が定めている「日本標準産業分類」が業種のベースとなっていると言われています。日本標準産業分類では、20の大分類、99の中分類にわかれていて、大分類の中に中分類が含まれる形式となっています。
たとえば「製造業」が大分類だとすると「食料品製造業」や「金属製品製造業」が中分類に含まれています。

佐藤みなと
中分類は99個とかなり細かくわけられているので、中には聞いたことのない業種もありました!

田中キャリアアドバイザー
さまざまな業種があることがわかりますよね。気になる業種があれば、ぜひどのような企業で展開されている事業なのかを調べてみてください。何がきっかけで自分にぴったりな仕事に出会えるかわかりませんよ!
代表的な業種
- 農林・水産業
- 林業
- 漁業
- 鉱業
- 建設業
- 製造業
- サービス業
- 電気・ガス業
- 卸売・小売・飲食業
- 不動産業
- 金融・保険業
- 通信業
- 運輸業
業態|商品やサービスの売り出し方をグループ化
最後に紹介する業態は商品やサービスの売り出し方による分類のことを指します。たとえば、衣服などを扱うアパレル業界で考えてみましょう。
同じ衣服でも売り出し方はさまざまです。百貨店のように多種多様な商品を売り出したり、アウトレットのように売り切れなかった商品を割引きして売り出したり、最近ではインターネット上で販売をおこなうこともあります。
このように同じ商品であっても売り出し方はさまざまで、この違いが業態なのです。

佐藤みなと
業界・業種・業態。似ている言葉ですが、意味は異なるのですね。よくわかりました!

田中キャリアアドバイザー
素晴らしいです! これで業界・業種・業態の違いはバッチリ理解できましたね!
業界を調べると同時に、今後なくならない可能性の高い仕事も一緒に調べてみるとより今後の自分のキャリアについて考えられるでしょう。こちらの記事では10年後もなくならないと考えられる仕事の例を紹介しています。
10年後もなくならない仕事とは? AIの時代に備える8つの対策
あなたはいくつの業界を知ってる? 業界を知ることが必要な理由を解説


佐藤みなと
業界の意味については理解できたのですが、なぜ多くの業界を知ることが大切なのでしょうか? 人によっては最初から志望業界を絞っていたり、自分が大学で専攻している分野に関係した業界しか調べないといった友人の話も聞きますが……。

田中キャリアアドバイザー
気になる部分ですよね! では、ここからは業界を知ることが大切な理由について解説をしたいと思います!
「そもそも業界を知ることは必要なのか? 」といった疑問を抱く学生もいるでしょう。
たしかに自分の強みや興味などに併せて最終的には業界を絞る必要もあるかもしれませんが、それはさまざまな業界を調べたからこそできることです。
そのほかにも業界を知っておいた方が良い理由はいくつかあります。業界を調べていく前に、どうして業界を調べた方が良いのかについて理解しておきましょう。
多種多様だからこそ! 自分に合った業界を見落とさないため

田中キャリアアドバイザー
業界を知ることが必要な理由は大きく2つあります。1つは自分に合った業界を見落とさないためです。

佐藤みなと
知らない業種があったように、知らない分野で自分に合った仕事が見つかるかもしれないということですね!
世の中には多種多様な仕事があります。身近にある商品を扱っている業界のことはすぐにわかるかもしれませんが、自分の生活にかかわりがないような領域の仕事は調べなければなかなか認識することができません。
当たり前ですが、知らない仕事には就けません。まだあなたが出会っていない業界の仕事が、あなたにぴったりの業界である可能性もゼロではないので、しっかりと調べておくことをおすすめします。

田中キャリアアドバイザー
また、興味が引かれない業界や自分に合わない業界を知ることで、自分がどのような業界や仕事に惹かれるのかという傾向がわかったりすることもありますよ。

佐藤みなと
業界同士のかかわり方なども理解できそうですね!
業界の特徴を理解できているからこそ! 選択肢を広げるため

田中キャリアアドバイザー
もう1つの理由は選択肢を広げるためです。

佐藤みなと
たしかに! 知れば知るほど選択肢は広がりますよね!

田中キャリアアドバイザー
そうですね。また、選考状況によっては志望業界を変えることもあるかもしれません。その際に、事前に業界のことを知っているのといないのとでは準備のしやすさも変わってきますよ!
就活の準備段階で、さまざまな業界を見ておくと選択肢を広げることができます。逆に、就活の準備段階から業界を絞り、その業界しか調べずにいると志望業界を見直すとなったときに、他の業界についてゼロから調べ直さなければなりません。
このように、もしも途中で志望業界を変えるとなったときに、より多くの選択肢を自分に提示できるようにするためにも、就活の準備段階でさまざまな業界に触れておくことをおすすめします。
キャリアアドバイザーコメント
テッ ター スェ
プロフィールを見る注目! 何を扱っているのかを知ることが業界研究のカギ
業界を研究するときには「なにを扱っているのか」に注目することがひとつのポイントです。いわゆる「商材」というもので、業界によって取り扱う商材はさまざまです。
商材は、大きく分けると「有形」と「無形」の2種類ですが、もう一歩踏み込んで考えてみることをおすすめします。たとえば同じメーカー業界でも、機械を作る企業もあれば食品を作る企業もあります。
サービス業界も、旅行や教育など多様なサービスを扱う企業が存在しますよね。各企業の主力商材を知ることは、業界を知ることにつながります。自分がどんなものにかかわる仕事がしたいのかを、なるべく具体的にイメージできると良いでしょう。
このように商材を軸に考えるのも、希望業界を絞り込むための有効な手段といえるので参考にしてみてくださいね。
【全8種】業界を一気に紹介! それぞれの業界の特徴や魅力を徹底解説


田中キャリアアドバイザー
ここからは業界を一気に紹介していきます! 全部で8業界あるので、自分がどの業界に惹かれるのか、どの業界の仕事に適性がありそうかなどを考えながら、一緒に業界知識を深めていきましょう!

佐藤みなと
はい! どんな業界があるのかワクワク! 解説よろしくお願いします!
今回は業界を大きく8つにわけて解説していきます。この8つは、メーカー業界、小売業界、サービス業界、IT業界、商社業界、金融業界、マスコミ業界、官公庁・公社・団体です。
これらの業界はさらに細かくわけることもできます。たとえば、メーカー業界をより細かく分類すると、自動車メーカー業界や食品メーカー業界、医薬品メーカー業界などが挙げられます。
このように興味のある業界が見つかったら、より深くまで調べてみることをおすすめします。ぜひ、この章を読んだことをきっかけに業界研究をさらに深めてみてくださいね。
【メーカー業界】「モノづくり」にかかわる業界


田中キャリアアドバイザー
まずはメーカー業界について解説していきます! 佐藤さんはメーカー業界にどのようなイメージを持っていますか?

佐藤みなと
何かを作っている……というイメージがありますが……。

田中キャリアアドバイザー
その通りです! メーカー業界は「モノづくり」にかかわる業界を指します。私たちの生活を支えているともいえますね。

佐藤みなと
生活するうえで、たくさんのモノに囲まれて生きています! でも、だからこそ企業もたくさんありそうで、業界もわかりにくそう……。

田中キャリアアドバイザー
安心してください! 特徴や魅力、職種など詳しく解説していくので、正しく業界のことを理解していきましょう。
メーカー業界は「モノづくり」にかかわる業界です。
メーカー業界は消費者に向けた製品を作っている企業(BtoC)と企業に向けた製品を作っている企業(BtoB)にわけられます。製品そのものを作り、消費者に届けるメーカー企業の方が身近であり、調べていく中でよく耳にする企業に出会うこともあるでしょう。
しかし、部品を作っていたり企業向けの商品を作っているBtoBの企業など、普段あまり目にすることのない企業の中にも自分に合っている企業や魅力に感じる企業が含まれているかもしれません。
このBtoBの企業のほとんどが素材メーカーや部品メーカーになります。素材メーカーとは商品のもととなる素材を加工する仕事をしています。たとえば、金属や樹脂、紙といった商品や製品の材料となるものを扱っています。
素材メーカーの例
- 化学メーカー
- 鉄鋼メーカー
- 非鉄金属メーカー
部品メーカーは素をもとに部品を製造する役割を担っています。たとえば、金属を加工することで電子部品などを作っている企業は部品メーカーに当てはまります。
部品メーカーの例
- 電子部品メーカー
- 自動車部品メーカー
- 機械部品メーカー
素材や部品を加工することで、製品として仕上げるのが完成品メーカーとなります。完成品メーカーのほとんどがBtoCの企業で知名度が高いといった特徴が挙げられます。
完成品メーカーの例
- 自動車メーカー
- 食品メーカー
- アパレルメーカー

佐藤みなと
どの工程を担いたいかによって、志望先企業が変わってきそうですね!
特徴|人々の生活を支えるあらゆるモノを作る
メーカー業界の特徴は「人々の生活を支えるあらゆるモノ」を作っている点です。私たちの身の回りには多くのモノがあります。そのため、メーカー業界に含まれる企業の種類も多く、メーカー業界は市場規模が大きいといわれています。
市場規模が大きいという特徴は、安定した経営基盤にもつながっています。特にBtoBのメーカーは、国内外さまざまな企業と取引をしていることから景気や消費者の影響を受けにくいとされているのです。

田中キャリアアドバイザー
しかし、必ずしもメーカーが「安定している業界」とは言い切れません。たとえば、スマートフォンなどの普及によりカメラ用フィルムを扱うメーカー企業の売上が激減した時期がありました。

佐藤みなと
扱う製品によっては景気や消費者の影響を受けるのですね! たくさん調べてみたいと思います!
魅力|自分がかかわった仕事が形になる
次にメーカー業界の魅力について解説していきます。
メーカー業界の魅力は、なんといっても「自分がかかわった仕事が形になる」という点です。完成した製品や自分が携わった部品、素材でできた製品が店頭に並ぶ様子や、実際に手に取る人を見かけたときには、大きなやりがいを感じるでしょう。
このように、有形商材を扱うメーカー業界は、人の生活に直接かかわっている場面を目にする機会があるため、やりがいを感じやすいという特徴があるのです。

佐藤みなと
たしかに、自分が仕事で携わったものが、人々の暮らしを支えているのかと思うとうれしいですね!

田中キャリアアドバイザー
また、自分が昔から好きだったものや便利だと感じるものを作ることができるのも魅力のひとつですね。
職種|営業・企画・開発・広報・宣伝など
メーカー業界ではさまざまな職種の人が働いています。今回は、代表的な職種を紹介します。「自分の力が活かせそうな職種はないか」「どの仕事に一番興味をひかれる」などを考えながら自分でも調べてみると良いでしょう。
メーカー業界の営業職
メーカー業界の営業職は基本的にBtoBの企業で募集がある。営業は2つのスタイルがあり、以前から取引のある企業に継続して契約をしてもらえないかを提案したり、顧客の要望をヒアリングしてさらなる改良点を発見するルート営業と、取引に応じてくれる新たな企業を探す新規営業に分かれている
メーカー業界の企画職
市場調査や新規商品の企画、既存商品の開発企画、販売促進するための企画をおこなう仕事。トレンドをいち早くキャッチする幅広い視野やリサーチスキル、顧客のニーズに応えるためアイディア力などがもとめられる
メーカー業界の開発職
自社製品の技術開発をおこなう部署。より使いやすく魅力的な製品にするために日々研究や開発を重ねている。たとえば、化粧品メーカーでは、ターゲット層の悩みを解消する美容成分の研究や、季節やトレンドに合わせて既存製品に新色を加えるための開発、安全性のテストなどをおこなっている
メーカー業界の広報・宣伝職
メーカー業界の広報や宣伝職は自社製品の魅力を伝える仕事。魅力を伝えるためには製品のことを知り尽くしている必要がある。SNSやブログでのアピール、新しい製品のサービス発表のイベントなどさまざまなことを企画・運営する中で製品の良さを社会に伝えている。

佐藤みなと
より良いモノを生み出すため、そしてその魅力を伝えるために、さまざまな部署の人が活躍をしているのですね!
動向|グローバル展開が進む
人口減少が進むにつれて、メーカー業界の売上も減っていくことが予想されています。国内の売上だけでは限界があるため、メーカー業界では海外への進出を検討する企業が増えています。
アジアやヨーロッパ、アメリカなどグローバルに事業を展開していくことで自社製品のファンを獲得しているのです。生産コストや人件費を抑えるために、生産拠点を海外に移す企業も増えており、新しい文化や土地のニーズに対応した新しい製品の開発なども進んでいます。

田中キャリアアドバイザー
原材料が日本よりも安い国で事業を展開することで、利益率の高い商品を作り出すことが可能になります。今後、メーカー業界は経済成長が見込まれる国や地域での事業展開を進めていくことが予想されます。

佐藤みなと
日本の高品質な製品は海外でも人気がでそうですね!
キャリアアドバイザーコメント
若林 真穂
プロフィールを見る身近なところからスタート! 業界研究をスムーズに進めるコツ
業界研究をしようと思っても、どの業界から調べ始めようか迷ってしまいますよね。そんなときには、まず自分の生活にかかわるものを扱う業界など、身近なところから調べ始めることをおすすめします。
たとえば、テレビで目にするニュースを扱うマスコミ業界やコンビニやスーパーなどの小売り業界などは、日々の生活に関わりがあるのではないでしょうか。また、身近な食品を製造しているメーカー業界もきっとイメージしやすいかもしれません。
このように業界研究は、身近なところから始めて少しずつ幅を広げていけば、比較的スムーズに進めることができます。ぜひやってみてくださいね。
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【小売業界】仕入れた商品を消費者に届ける業界


田中キャリアアドバイザー
それでは次に小売業界についての解説をしていきます。

佐藤みなと
小売業界もなんとなくしかイメージが湧かなくて……。モノを売っている業界という認識で合っていますか?

田中キャリアアドバイザー
そうですね。イメージとしてはつかめていると思います ! 小売業界での仕事は「商品を仕入れる」「仕入れた商品を店頭で販売する」「消費者に直接届ける」という3工程で成り立っています。
小売業界は仕入れた商品を消費者に届ける業界と言い換えることができます。消費者のニーズに合った良い製品を適切な量で仕入れ、店舗で販売しています。
ここでいう店舗とは、百貨店やスーパーマーケット、コンビニ、100円ショップ、専門店などを指します。また、近年ではインターネット上で買いものをおこなえるECショップを構える企業も増えつつあります。
特徴|企業によって商品の魅せ方が変わる
小売業の特徴は企業によって商品の魅せ方が変わるという点です。実店舗で販売をする場合、その売り場のレイアウトや商品の並べ方は企業や店舗によって異なります。
すべて自由にレイアウトを考えたり、商品をおすすめすることができるわけではありませんが、手書きのPOPをつくるなど、さまざまな工夫ができます。
少しの工夫などで売上を上げることができ、同じ商品でも魅せ方が企業や店舗で異なる点が小売業界の大きな特徴のひとつなのです。

田中キャリアアドバイザー
商品の仕入れから売り出し方まで考えるのは大変かもしれませんが、自分のこだわりをお店に反映できるというのは、とても魅力的ですよね。

佐藤みなと
本当にそうですね! それにしても、今スーパーやコンビニは生活するうえで欠かせないので、私たちの生活は小売業界に支えられているなと実感しました!
魅力|顧客の反応を直接受け取れる
小売業界の魅力は、さまざまあります。
特徴の中でも紹介しましたが、小売業界では、商品の仕入れから売り出し方まで独自に考える必要があります。それはつまり「自分のお店」を持つ感覚に近いものを得られるということです。これは小売業界で働く大きな魅力のひとつでしょう。
それだけではありません。顧客に直接商品を販売するため、反応を直接見れるという点でも小売業界で働くやりがいにつながります。

佐藤みなと
自分が並べた商品を手に取り、楽しそうに買いものをする顧客を直接見れるのはうれしいですよね。

田中キャリアアドバイザー
今はインターネット上での買いものを楽しむ人もいますが、その商品のレビューが書いてあるのを見たり、SNSで紹介されているところを見ると、同じようにうれしく感じますよね!
職種|店舗運営・販売・バイヤー・物流管理など
小売業界では「店舗運営職」「販売職」「バイヤー」「物流管理」などが代表的な職種となっています。
小売業業界の店舗運営職
各企業のコンセプトをもとに、商品のレイアウトや商品陳列をおこなう。キャンペーンの実施やPOPの作成などの販促活動、商品の在庫管理や仕入れ管理、従業員のマネジメントなどの仕事も含まれる。
小売業界の販売職
小売業界の販売職は主に接客、在庫の管理、シフト表の作成、アルバイトの研修など。店頭に立って顧客と直接やりとりをおこなう重要な仕事。
小売業界のバイヤー
仕入れを専門におこなう職種。商品のトレンドを考え、商品の買い付けをしていく仕事で、売れる商品やもとめられる商品を的確に判断できる力がもとめられる。
小売業界の物流管理
商品の在庫を管理する職種。商品の運送状況や在庫の状況を把握することはとても重要であるため、正確な対応がもとめられる。

佐藤みなと
店舗に立つ販売職や店舗運営などの職種しかイメージできていませんでしたが、そのほかにもさまざまな仕事があるのですね。

田中キャリアアドバイザー
バイヤーや物流管理の仕事もとても重要な仕事です。消費者が商品を手にするまでには、さまざまな部署の協力が必要だということがわかりますね!
動向|通販サイトにより時間や場所の制限なく販売可能に
小売業界では実店舗を持たず、顧客がスマートフォンやPCから商品の注文や決済ができるECショップを展開している企業が増えてきています。
ECショップができたことで顧客は時間や場所に制限されることなく、買いものができるようになりました。企業側も店舗の賃料や人件費をカットすることができます。また、商品の口コミを投稿してもらうことが宣伝にもつながります。

田中キャリアアドバイザー
しかし、配送のコストがかかるというデメリットもあります。また、実店舗では、直接顧客とかかわるため、商品購入の後押しができたり、さまざまな意見をもらうこともできますが、ECショップでは難しいという難点もあります。

佐藤みなと
実店舗とECショップ、それぞれのメリット・デメリットを理解して、企業の規模やターゲット層に合わせて、どのように実店舗とECショップを運営していくかが今後鍵となりそうですね!
小売業界の中でもスーパーへの就職を考えている人は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。求められる資質やスキル、志望動機について詳しく解説していますよ。
例文8選|スーパーの志望動機に必要な4つの準備をマンガで解説
【サービス業界】顧客の希望を叶えるサービスを提供する業界


田中キャリアアドバイザー
ここからはサービス業界について解説していきます。ほかの業界に比べるとイメージしやすいと思うのですが、佐藤さんは何を思い浮かべますか?

佐藤みなと
そうですね……。旅行ですかね! あとは教育とか!

田中キャリアアドバイザー
旅行業界、教育業界もサービス業界に含まれますね。ほかにも介護や人材、不動産業界などが当てはまりますが、共通していることは顧客の希望を叶えるサービスを展開しているという点です!
サービス業界には、さまざまな企業が含まれます。共通しているのは、私たちの生活にとても身近な存在であることと、顧客それぞれの希望に合わせたサービスを展開していることです。
サービス業界に含まれる業界例
- 教育
- ホテル・旅行
- 鉄道・航空
- エネルギー
- コンサルティング
- 医療
- 福祉・介護
- 飲食
特徴|幅広い分野で無形のサービスを提供している
サービス業界最大の特徴は、無形のサービスを提供している点です。メーカー業界や小売業界のように形の見える有形商材を扱っているわけではありません。
たとえば人材業界であれば人手を欲する企業と仕事をもとめる求職者をつなぐサービスを展開しています。福祉・介護業界であれば、日常生活をおくるうえでサポートが必要な人に対して、介助やリハビリという形のサービスを展開しています。

佐藤みなと
交通機関や医療機関など、たしかに商品として目には見えなくても、生活するうえでいろいろなところに存在するのがサービス業界なのですね!
魅力|無形サービスならではのやりがいがある
サービス業界の仕事は、サービス自体に形がないため、自分の知識や経験、発想力などが活かされます。その分、顧客の反応もダイレクトに伝わってくるというのが、無形サービスの魅力なのです。
無形サービスを提供するうえで重要なことは、顧客のニーズをしっかりと把握することです。商材が目に見えないため、顧客はサービスがどのようなものか具体的にイメージすることが難しいという特徴もあります。
そのため、顧客のニーズや本音の部分をしっかりとヒアリングすることが大切です。

田中キャリアアドバイザー
有形商材と比べると自分らしさが活かしやすいとも言えますね。顧客のニーズを把握して、サービスにつなげることは難しいかもしれませんが、その分やりがいも大きいでしょう。
職種|接客・販売・技術・営業・事務など
幅広い分野でサービスを展開しているため、職種もさまざまありますが、今回は代表的な職種について解説していきます。それぞれの仕事の役割や特徴を理解しながら読み進めてみてください。
サービス業界の接客・販売職
サービス業界といって最もイメージされやすいのが接客・販売職。顧客1人ひとりと向き合って、ニーズを把握することがもとめられる。
サービス業界の技術職
顧客にサービスを気持ちよく利用してもらうために必要な技術職。たとえば、バスや鉄道といった交通機関の整備や点検、修理などを担う人などが技術職にあてはまる。
サービス業界の営業・事務職
新しい顧客を開拓する仕事が営業職の仕事。たとえば、人材業界では、求人を獲得するために今まで取引したことのない企業へとアプローチをかけるような仕事を指す。事務職は顧客の個人情報の管理や資料作成などの事務作業が多い。

佐藤みなと
顧客とのかかわりが直接なくても、サービスを支えている人たちがいるのですね!
動向|医療・介護分野のニーズが高まる
さまざまな分野でサービス提供をおこなうサービス業界ですが、中でも今後需要が高まると予想されているのが、医療や介護のサービスです。
少子高齢化にともない、医療や介護、食事などの領域のサービスの質や種類はどんどん改良されることが考えられます。特に、現在では介護ロボットの開発などが進んでいます。

佐藤みなと
社会問題である少子高齢化がビジネスチャンスとなる事業もあるのですね……!

田中キャリアアドバイザー
そうですね。今後確実にシニア向けのサービスの充実がもとめられることでしょう。新しいサービスが展開されたり、他業界の企業が参入してくることも考えられますね。
ジェネレーターを使えば、3分であなたの熱意が伝わる志望動機が完成します!
「この仕事に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのかをうまく説明できないと悩む学生は多いです。
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ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。
【IT業界】情報技術を活用したサービスを提供する業界


田中キャリアアドバイザー
近年、目覚ましい発展を遂げているのがIT業界です。そもそも「IT」の言葉の意味を知っていますか?

佐藤みなと
普段何気なく使っているけど、ITって一体どんな言葉の略なのだろう……。わからないです!

田中キャリアアドバイザー
ITはInformation(インフォメーション) Technology(テクノロジー)の略で情報技術という意味です。IT業界はこの情報技術を活用したあらゆるサービスを提供する業界のことを指すのですよ。
IT業界は情報技術を活用したサービスを提供する業界です。IT業界に含まれる企業はさまざまありますが、大きく以下の5つの業界にさらに分類することができます。
IT業界に含まれる5つの業界
- ソフトウェア業界
- ハードウェア業界
- 情報処理サービス業界
- インターネット業界
- 通信インフラ業界
特徴|日々技術は進化していくため変化が激しい
IT業界の大きな特徴は「変化が激しい」という点です。ITの領域は、日々技術が進化していくため、常に最新技術をアップデートしていく必要があります。
AI(人工知能)やIoT(アイオーティー)、VR、ブロックチェーンなど、最先端のIT技術の進歩により、提供できるサービスの幅がより広がっています。
IT業界の技術
- AI:人工知能のことで人間の知能をコンピュータによって再現する技術のこと。
- IoT:モノがインターネットに接続できること。監視カメラや外出先での家電操作などがこれにあてはまる。
- VR:仮想空間を現実かのように体験することができる技術。
- ブロックチェーン:個人情報など秘匿性の高いデータを暗号技術を用いて記録・処理する技術。送金サービスや決済サービスに利用されている。

田中キャリアアドバイザー
進化の激しいIT業界では、新しいサービスがどんどん生まれます。変化を好み、常に成長していきたいと考える人には向いている業界といえますね。
魅力|未経験からでも専門的なスキルを身に付けられる
IT業界で働く魅力はさまざまありますが、大きな魅力のひとつは未経験からでも専門的なスキルを身に付けられる点です。
先述したとおり、IT業界は変化が激しく新しい技術が次々に生まれていきます。IT技術の成長にともない、需要も高まっているこの業界では、より多くの人材を確保していかなければなりません。
もちろんプログラミングのスキルに通じた人材や理系出身者は選考で有利に働く傾向にありますが、未経験や文系出身でも応募できる企業が多く、応募資格や学歴の制限がない場合が多いのが特徴のひとつです。
未経験からのスタートでも、入社後しっかりと専門技術を身に付けていけば、キャリアアップも十分見込めるという魅力があります。

佐藤みなと
未経験でも挑戦できること、専門的なスキルを身に付けられることはIT業界ならではの魅力なのですね!

田中キャリアアドバイザー
そうですね。また、ITスキルのある人材をもとめる企業は多いため、専門的なスキルを身に付けられれば将来的にたくさんの企業からもとめられる人材になれるかもしれません。
職種|営業・セールスエンジニア・システムエンジニアなど
ここからはIT業界における代表的な職種について解説していきます。
IT業界の営業職
顧客が抱える課題やニーズをヒアリングし、その課題を解決するためのソフトウェアやシステムを提案し、契約を目指す仕事。
IT業界のセールスエンジニア職
営業担当者に同行し顧客の課題解決のサポートをする仕事。ソフトウェアやシステムについての詳しい内容について顧客に説明することで、営業担当者の契約獲得のサポートをおこなう。
IT業界のシステムエンジニア職
顧客の課題解決のためのシステムの設計などをおこなう。システムを開発するための予算や人員の確保、進捗管理などのマネジメント業務を兼任することも多い。

佐藤みなと
どの職種も専門的な知識やスキルがないと難しい仕事内容ですね!

田中キャリアアドバイザー
未経験からスタートできる傾向にありますが、その分他の業界に比べると研修期間が長かったり、仕事に活かせる資格取得をもとめられるケースもありますよ。
動向|働き手の減少から業務効率化システムの需要拡大
少子高齢化にともない、働き手も減少している今、業務効率化システムの需要が拡大しています。また、リモートワークやWEB会議、オンライン学習などを取り入れる企業も増えてきたことから、今後ますますIT技術の進化がもとめられると予想できます。
IT業界で働きたいと考えるのであれば、専門的なスキルを身に付けることはもちろん、このような社会の変化にすぐに適応できる力も必要となるでしょう。

佐藤みなと
需要の高まりを考えると、優秀なエンジニアやプログラマーをもっともっと確保したいと企業は考えていそうですね。

田中キャリアアドバイザー
その通り! だからこそ、専門的な知識や経験を積むことで、将来のキャリアアップの可能性がどんどん広がる業界なのです!

【商社業界】モノを動かすことで利益を生む業界


田中キャリアアドバイザー
ここからは商社業界について解説していくのですが、佐藤さんは商社業界にどのようなイメージを持っていますか?

佐藤みなと
実は商社の仕事がよくわかっていないのですよね……。人気の高い業界で安定しているといった話はよく聞きますが……。

田中キャリアアドバイザー
たしかに商社業界は競争率の高い業界です。では、より深く商社業界のことを理解してもらうために、ビジネスモデルから具体的な仕事内容まで紹介していきますね!
商社業界は一言でいうと、モノを動かすことで利益を生む業界です。商社業界の代表的なビジネスモデルは以下の2つとなっています。
商社のビジネスモデル①トレーディング
売り手と買い手を結びつける事業を指す。仕入れた商品を高く販売し、仲介業者として手数料を得る仕組みとなっている。ただ売り手と買い手のマッチングをするだけではなく、商社の持つ情報や人脈を活用し、双方のニーズを満たすことで付加価値を生んでいる。
商社のビジネスモデル②事業投資
将来性のある企業や事業に経営資源を投資することで収益を得るビジネスモデル。経営資源は「カネ」だけではなく人材や情報提供、ノウハウなどさまざまなものを指す。
商社は上記のようなビジネスモデルの中で利益を生んでいます。幅広い商材を扱うのが「総合商社」であり、専門分野の商材に特化している商社は「専門商社」と呼ばれています。

特徴|メーカーと混同しやすい
商社業界の特徴として、メーカー業界と混同しやすいという点が挙げられます。メーカー業界との区別をはっきりと理解し、自分がどちらの業界の方が活躍できるのかの判断をしましょう。
メーカー業界と商社業界の違いは「自社で製品を作っているかどうか」です。原材料を加工し、製品の生産から販売までをおこなうのがメーカー業界で、原料などを買い付け、それを必要とする企業に売り渡すのが商社業界です。
つまり、メーカー業界には自社で製品を作っているという強みがあり、商社業界には顧客企業のニーズに合わせた製品を提案できるという強みがあります。

田中キャリアアドバイザー
商社のグループ会社の中に製品を製造する企業があったり、顧客の要望に合わせて素材の調達をおこなっているようなメーカーの存在があることで、区別がつきにくくなっています。

佐藤みなと
違いがあやふやだと志望業界や志望企業が選びづらくなってしまいそうですね……!

田中キャリアアドバイザー
そうですね。商品そのものを作りたいのか、商品とそれをもとめる企業のマッチングがしたいのか、よく考えて志望業界や企業を選ぶようにしましょう!
魅力|新しい価値を生むことができる
商社業界ならではの魅力は複数の企業をマッチングすることで大きな価値や新しい価値を生むことができる点です。
たとえば日本のある企業が海外でしか手に入らない原料を使って、新しい商品を生み出したいと考えているとします。その日本企業に海外との取引経験がない場合、商社が間に入ることによって海外企業との取引がスムーズにおこなわれ、新たな商品が生み出すことができます。
また、商社では扱う商材によってはスケールの大きい事業に携われるという魅力もあります。たとえば、石油やガス、電力といったエネルギー商材を扱う場合、時には何億・何兆円にもなる規模のビジネスに携わることができるのです。

田中キャリアアドバイザー
幅広い領域の商材を扱えるからこそ、柔軟な発想力があれば、新しい価値をどんどん生み出すことができる業界です。

佐藤みなと
大きなプロジェクトになればなるほど、大きなやりがいが得られそうですね!
職種|営業・事業計画・貿易事務など
商社はさまざまな商材を扱っており、事業規模も大きいため、企業内でさまざまな役割があり、職種によって仕事内容も異なります。
どのような役割の仕事があり、どのようなスキルがもとめられるかなどを考えながら、職種について理解を深めていきましょう。今回は、代表的な3つの職種について解説していきます。
商社業界の営業職
企業と企業の仲介役として活躍する仕事を指す。ただ、商材を右から左に受け流すだけではなく、取引先に合った商材を見極め、仕入れ歳の確保や調整、市場分析をすることももとめられる。
商社業界の事業計画
新規事業の立ち上げや企画立案をおこなう部署。今ニーズのある領域はどのような領域か、どのような企業と今後取引をしていくのかなどを検討する。他企業への投資計画を考えることも仕事に含まれる。
商社業界の貿易事務
仕入れた商材の輸出入に関する事務の仕事。営業担当宛てにきた電話の代理対応や輸出入手続きに関する対応、書類作成などを担当。輸出入に関する知識や言語力がもとめられる。

佐藤みなと
それぞれの業務で必要なスキルがかわってきそうですね!

田中キャリアアドバイザー
同じ商社といっても職種によってもとめられるスキルや適性が変わってくることがわかりますよね。自分に合った仕事を考えるだけではなく、職種同士のかかわりについても調べておくとより深く理解することができるでしょう!
海外企業との取引も多い商社業界では英語力がもとめられる傾向があります。商社業界でもとめられる英語のレベルや選考で英語力について聞かれたときの答え方など、こちらの記事で幅広く解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
商社ではどのくらい英語が必要?具体的な基準や効果的な勉強法を解説
動向|資源以外の分野にも力をいれていく
商社業界では非資源分野の強化が注目されています。石油や天然ガスといった資源分野は、生活の根幹であることから、非常に大きな規模の取引が可能ですが、その分資源価格の変動によって業績が大きく左右されるというデメリットもあります。
そのため、資源分野の業績がふるわなかったときに非資源分野の事業でカバーができるように、さまざまな企業が非資源分野の強化に努めているのです。

佐藤みなと
スケールが大きいからこそ、失敗が大きな損失にもつながってしまうのですね。

田中キャリアアドバイザー
商社は大きなビジネスを扱うことが多いからこそ、将来を先読みする力や、失敗をカバーする力ももとめられるということですね。
次の記事では、商社の志望動機の作成方法について詳しく解説しています。商社で働きたいと思ってる人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
ワンランク上の商社志望動機が作れる! 厳選10例文付きで徹底解説
【金融業界】お金にまつわる課題を解決する業界


田中キャリアアドバイザー
次に解説するのはお金にまつわる業界、金融業界です! 銀行や保険は私たちの身近にあるサービスですが、その実態やどのような仕事内容なのかは意外とわかっていなかったりしませんか?

佐藤みなと
たしかに金融業界の仕事は「難しい」「責任が大きい」といったイメージはありますが、実際にどのような仕事内容なのかはよくわかっていないです……。

田中キャリアアドバイザー
では、どんな職種があって、どんな魅力があるのかまでしっかり解説していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
そもそも「金融」という言葉には「お金のあるところから、お金を必要とするところに融通すること」という意味があります。つまりお金の流れを指しています。
お金の流れに関係する企業は金融業界に含まれます。以下に金融業界に含まれる業界について紹介します。
金融業界に含まれる業界の例
- 銀行業界
- 保険業界
- 証券業界
- クレジット業界

佐藤みなと
銀行のイメージが強かったのですが、ほかにもさまざまな業界が金融業界にはあるのですね!

田中キャリアアドバイザー
お金を扱うという点は共通していますが、それぞれサービス内容は異なるためしっかりと把握しておきましょう。
特徴|金融サービスにはさまざまな種類がある
先述したとおり、金融業界にはさまざまな種類があり、仕事内容や扱う商品などに違いがあるため、よく調べておく必要があります。
たとえば、銀行は個人や企業からお金を預かり、管理しています。その預かったお金を個人やほかの企業へ貸し出すことで、金利を受け取っています。
一方、保険会社では、契約者に事故や病気といった不測の事態に備えて保険料を振り込んでもらい、万が一の時に保険金を支払うといったサービスを提供しています。

田中キャリアアドバイザー
このようにお金を介してどのようなサービスを提供していきたいかによって、志望企業が変わってくると思います。今まで知らなかった金融サービスを知れる良い機会になるかもしれません。しっかり調べてみてくださいね!

佐藤みなと
ビジネスモデルやサービス内容を知ることで、新たに興味がわく仕事に出会えるかもしれませんね。よく調べてみます!
魅力|人々の暮らしに直結しているからこそ貢献度が高い
金融業界で提供しているサービスは、人々の暮らしに直結しているため、貢献度の高い仕事であると言い換えられます。
暮らしとお金は切っても切れない関係です。だからこそ、顧客の人生にも大きくかかわることができ、利用者の役に立っているといった実感が得られやすいのです。
顧客が企業であれば、経営に関するアドバイスをすることもあるでしょう。また、個人の場合では、悩みに寄り添い、その悩みを解消できるような金融サービスの提案をするような場面もあるかもしれません。
事業が軌道に乗ったり、提案した金融サービスがより安心した生活につながれば、顧客から感謝され、仕事のやりがいにつながるでしょう。

佐藤みなと
大きなお金を動かす場面では、顧客の人生を左右することもあるかもしれませんよね……。緊張感がありそうです。でも、だからこそ顧客からの感謝が日々の仕事への活力になるのですね。

田中キャリアアドバイザー
顧客の人生にかかわる責任の大きい仕事だからこそのやりがいが感じられると思いますよ!
職種|営業・事務・専門など
ここでは金融業界における3つの代表的な職種について解説していきます。扱う金融サービスによって仕事内容に違いが生じるため、気になる職種については、さらに詳しく調べてみることをおすすめします。
金融業界の営業職
金融商品の提案から資産運用のアドバイスなどをおこなう。保険会社や証券会社ではノルマを課せられるケースもあるが、その分成績次第では高給与も見込める。
金融業界の事務職
一般的に窓口業務を担当することが多い。銀行では、新規口座の開設方法などを直接顧客に案内する。また営業職のサポートとして書類作成やデータ管理などをおこなうこともある。
金融業界の専門職
個人の資産運用に関するサポートをおこなうファイナンシャルプランナーや、金融情勢の知識を保持する金融の専門家として活躍する証券アナリストなどが専門職にあたる。資格が必要な職種もある。

佐藤みなと
お金に関するサービスを提供しているということもあり、顧客と信頼関係を築けるかどうかがどの職種でも重要になりそうですね!

田中キャリアアドバイザー
その通りです。また、お金に関する法律や金融情勢に関する知識が必要になる職種も多いので、新しい知識を積極的に取り入れる姿勢ももとめられますよ。
動向|機械化や自動化が進んでいる
「Fintech(フィンテック)」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。この言葉は「Finance(金融)」と「Technology(技術)」を組み合わせた造語であり、金融サービスと情報技術をかけ合わせることで生まれた変化のことを指しています。
スマートフォンやインターネットの普及によって、金融サービスがより身近なものになっていることを実感している人も多いかもしれません。スマートフォンから送金ができるシステムなどを利用した経験がある人もいるのではないでしょうか。
このように情報技術を活用して新しいサービスを生み出したり、業務を効率化する動きが高まっています。保険金の見積もりなどをAI(人工知能)が担うことで、今まで人の手でおこなってきた業務の一部を自動化するような動きも出てきています。

田中キャリアアドバイザー
不正やミスを減らすだけではなく、業務効率を重視するために自動化や機械化が進んでいますが、その分事務職の採用枠が少なくなることも想定できます。自分が金融業界でどのように活躍していきたいかを就活時点で考えられるようにしましょう。
志望動機が思いつかない人は、
ツールを使うのが1番オススメ
「この仕事に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのかをうまく説明できないと悩む学生は多いです。
そんな時は無料の「志望動機作成ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの回答をもとに熱意が伝わる具体的な志望動機が完成します。
【マスコミ業界】メディアを介して情報提供する業界


佐藤みなと
次はマスコミ業界ですね! マスコミ業界って華やかでキラキラしているイメージがありますが、実際どのようなサービスを提供していて、どのような仕事内容なのでしょうか……?

田中キャリアアドバイザー
良い質問ですね。さまざまなメディアを介して多くの人に情報を伝えるマスコミ業界は華やかなイメージも強く、たしかに学生にも人気のある業界です。今回はそんなマスコミ業界の魅力や今後の動向について徹底的に解説します!

佐藤みなと
よろしくお願いします!
マスコミ業界は多種多様なメディアを介して、たくさんの人に情報を提供する業界です。どのようなメディアから発信をするかによって、さらに細かく業界をわけることができます。
マスコミ業界に含まれる業界の例
- 広告業界
- 出版業界
- 新聞業界
- 放送業界
マスコミ業界は最先端の情報を扱ったり、発信することから華やかなイメージを持たれることが多い傾向にありますが、災害情報などの私たちの生活にかかわる重要な情報を発信することもあり、正しい情報を伝えなければならないという責任の大きい仕事であるといえます。
特徴|社会に大きな影響を与える責任ある仕事
先述したとおり、マスコミ業界はときに災害などの重要な情報を伝える、責任ある仕事を担っています。社会に与える影響力が大きいという点はマスコミ業界最大の特徴です。
どのように影響を与えるかは、どのメディアで働くかが大きくかかわっています。たとえば、テレビは映像で伝える力が大きく、また速報性も高いメディアといえますが、雑誌や書籍などを扱う出版社では、テレビや新聞では提供されにくい個人の意見なども取り上げて発信することが可能です。

佐藤みなと
このようにそれぞれのメディアの強みや特性を活かして、私たちに情報を提供しているのがマスコミ業界なのですね。
魅力|時には人の心を動かすこともある「伝える仕事」
マスコミ業界ならではの魅力は「伝える仕事」であるという点です。自分が企画や制作したものや、かかわった作品が完成すれば、多くの人の目に触れることになります。
人気番組を作り上げたり、ベストセラーを出版するなど、大きな目標をもってこの業界に飛び込む人も多いでしょう。また、今まであまり注目されてこなかった活動などが、自分の手掛けた番組で紹介されたり、自分が雑誌の中で特集を組むことで話題になるという場面も起こり得るでしょう。
自分が「良い」と思ったものが発信され、より多くの人の目に留まること。それは、マスコミ業界で働く大きなやりがいになり、働く活力につながります。

田中キャリアアドバイザー
職種によっては世界各国を飛び回ったり、厳しい現実に目を向けなければならない瞬間もあるかもしれません。しかし、さまざまな場所でたくさんの人と出会い、多くの刺激を受けられることもまた、マスコミ業界で働く魅力のひとつになるでしょう。
職種|記者・企画・編集・校閲など
マスコミ業界にもさまざまな職種がありますが、代表的な4つの職種について解説します。情報発信にどのような形でかかわりたいのかで職種が変わってくるため、自分がどのような仕事に携わりたいかを考えながら、さらに調べてみることをおすすめします。
マスコミ業界の記者
さまざまな情報を集める役割。情報を集めるために、取材先に赴いたり、インタビューをおこなうこともある。コミュニケーション能力や情報収集力などがもとめられる。
マスコミ業界の企画職
広告や番組、特集などの企画をおこなう仕事。世間でもとめられている番組や広告はどのようなものなのかを調査し、分析する力がもとめられる。
マスコミ業界の編集
ライターやデザイナー、カメラマンなどメディアを構成する専門職を指揮し、編集をする役割を担っている。記事や雑誌などをまとめあげる重要な仕事。
マスコミ業界の校閲
出版社や新聞社で活躍する職種。文章に間違いがないかをチェックするだけではなく、事実関係のチェックなども仕事内容に含まれている。

佐藤みなと
情報が発信されるまでの過程で多くの人が携わっているのですね!

田中キャリアアドバイザー
そうですね。このほかにも番組の方針を決めたり、予算を管理するプロデューサーや番組制作現場を指揮するディレクターなど企業によってさまざまな職種があるので、調べてみるとおもしろいですよ。
動向|電子版新聞などオンライン商材に注目が集まる
インターネットやスマートフォンの出現にともない、マスコミ業界でも電子版新聞などのオンライン商材に注目が集まっています。YouTubeやSNSの動画配信などのコンテンツに力を入れる企業も増えています。
以前は「紙」のみのコンテンツを制作していた出版業界においても、動画配信専門の部署を新設したり、本の出版記念イベントとしてライブ配信をおこなうなどさまざまな取り組みが進んでいます。

佐藤みなと
時代に合わせたメディアを取り入れていくことがもとめられているのですね !
【官公庁・公社・団体】国や地域を支える業界


田中キャリアアドバイザー
最後に紹介するのは官公庁・公社・団体業界です。国や地域といった社会を支える存在なのですよ。

佐藤みなと
公務員などがこの業界に当たりますよね! 友人にも公務員試験に向けて勉強している人がいます。

田中キャリアアドバイザー
そうだったのですね。公務員にもさまざまな種類があるため、仕事内容や魅力などひとつずつ解説していきますね !
官公庁・公社・団体業界とは、国や地域を支える重要な役割を担う業界です。
官公庁は国や地方公共団体の役所の総称のことを指します。たとえば、国会や最高裁判所などがこの官公庁に含まれています。一方、公社・団体は地方公共団体や公立の学校・病院などを指しています。
裁判所、学校、病院など、どれも私たちの暮らしの近くにあり、必要不可欠なものです。国民の生活を守り、さまざまな公共サービスを展開しているのが、官公庁・公社・団体業界なのです。
特徴|利益目的ではなく人や社会を支える存在
この業界の特徴は「利益目的ではない」という点が大きいでしょう。国や地域にかかわるすべてのことを担っている官公庁・公社・団体業界は、人々が安全に暮らせる社会の基盤を作るために業務をおこなっています。
つまり、民間企業であればモノやサービスを提供し、その対価としてお金をもらっていますが、公務員は国民の安全な社会のために働いているので、対価を目的としないサービスを展開しているということです。採算の取れないような仕事も公務員なら請け負うことができます。

田中キャリアアドバイザー
社会のために平等・公平性を持って行政サービスを提供していくことが共通目標であることを覚えておきましょう!
魅力|地域に根差した事業や大きな規模の事業にかかわれる
官公庁・公社・団体業界で働く魅力は「地域に根差した事業や大きな規模の事業にかかわれる」という点です。そのため「今まで生まれ育ってきた地域に貢献したい」「地元をもっともっと盛り上げていきたい」といった人にはおすすめの業界です。
また、たとえば民間企業であれば、利益を得るためにある程度ターゲットを絞って商品やサービスを提供する傾向にありますが、公務員の仕事は国や地域すべての人に平等にサービスを提供しています。

田中キャリアアドバイザー
生活を支える責任ある仕事だからこそ、やりがいを感じる業界です。地方公務員であれば、生まれ育ってきた地域の人に感謝されることで、やりがいはより大きなものになるでしょう。
職種|地方公務員や国家公務員など
代表的な官公庁・公社・団体業界の職種は地方公務員と国家公務員です。それぞれについて詳しく解説していきます。
国家公務員
国家公務員は、財務省、外務省、経済産業省など、各省庁や国会や裁判所などの国家機関に所属する。仕事内容は所属機関によって異なるものの、国民のより豊かで安全な生活に貢献している。
地方公務員
都道府県や市区町村などの地方自治体で働く公務員を指す。日本の公務員の8割が地方公務員であり、消防や水道、共通、交通、医療など地域の人々の生活を多方面から支えている。

田中キャリアアドバイザー
公務員になるためには公務員試験に合格しなければなりません。公務員試験に応募するのに年齢以外の制限は基本的にはありませんが、一部の職種では看護師・保育士・栄養士・教員などの資格免許が必要になるものもあります。

佐藤みなと
目指す場合には事前によく調べておく必要がありそうですね!
動向|多様な働き方を推奨する動きがある
2019年に厚生労働省によって打ち出された改革が「働き方改革」です。職種や企業規模に関係なく、多様で柔軟な働き方を認める動きが高まっています。
公務員も例外ではなく、働きやすい環境を整えるための取り組みがなされています。時差出勤やリモートワークを取り入れる自治体も増えてきています。

田中キャリアアドバイザー
また、令和2年度から子どもが生まれたすべての男性職員が1カ月以上育休を取得できることを目指した取り組みが始まり、男性国家公務員の育休取得率が3割を超えたといったデータも公表されています。

佐藤みなと
これからもさまざまな取り組みによって自由で多様な働き方が認められそうですね!
参考:内閣官房「男性職員による育児にともなう休暇・休業の取得促進」
各業界の解説はここまでです。興味の湧いた業界や自分に合いそうな業界は見つかったでしょうか。こちらの記事では業界別に活かせる資格を紹介しています。気になる業界が見つかったらどのような資格が必要なのか、自分が持っている資格で活かせるものがないかを確認してみてくださいね。
就職に有利な資格で内定一直線! 7業界のおすすめ資格はこれだ
キャリアアドバイザーコメント
神谷 政利
プロフィールを見る自分の将来のために! 業界研究が重要な理由
就活をスムーズかつ有益に進めるためには、業界研究をしっかりおこなうことが必要不可欠です。
就職すると、生活のうち大半の時間を仕事に費やすことになります。今後の自分の生活の中心となる仕事については、なるべく事前に理解を深めて、納得したうえで選びたいと思いますよね。そしてこの仕事理解の入り口が、まさに業界研究なのです。
自分に合う企業を自信を持って選ぶためにも、業界研究はなるべく早い段階からしっかりおこなうように心がけましょう。
知っておくと必ず役立つ! 業界研究を円滑に進める3つのコツ


佐藤みなと
業界それぞれに特徴や魅力があって、とても興味深かったです! 興味がわいた業界をピックアップし、さらに業界研究を進めたいと思います!

田中キャリアアドバイザー
すべての業界を知ったうえで、しっかりと志望業界候補を絞れている点が素晴らしいですね。では、そんな佐藤さんに今後の業界研究を円滑に進めるための3つのコツを紹介しましょう。

佐藤みなと
えっ! コツがあるのですか? ぜひ知りたいです!

田中キャリアアドバイザー
これを知っていると業界研究がグッとはかどるので、ぜひ実践してみてくださいね!
自分に合った仕事がなかなか見つからないと悩んでいる人にはこちらの記事がおすすめです。方程式に当てはめるだけで自分に合った仕事が見つかるので、気になった人はぜひ参考にしてみてください。
自分に合った仕事を見つける方程式|人生の3割を占める仕事の選び方
①業界の第一線にいる企業=業界トップの企業は必ずチェックする

田中キャリアアドバイザー
まず、必ずしてほしいことは業界トップの企業を調べることです。

佐藤みなと
業界トップの企業を知ることで何がわかるのでしょうか……?

田中キャリアアドバイザー
業界トップの企業は、その業界の第一線にいる企業です。業界における最新サービスやトップである理由を知るために、しっかりと調べておきましょう。
業界内でトップである理由や競合他社との違い、上位企業との共通点などを探ることで、業界の動向やトレンドが見えてきます。たとえば、トップの企業が販売している人気商品について知ることで、今その業界で何がトレンドとなっているのか、消費者が何をもとめているのかの傾向をつかむことができるでしょう。
このように、業界の動向や流れなどをつかむために、まずはトップ企業を調べてみることをおすすめします。その後、上位企業やライバル企業、連携している他業界なども調べていくことでより理解が深まるのです。
業界研究と併せておこなってほしいのが自己分析です。自己分析の方法やコツについて詳しく解説している記事を3つ紹介します。気になった記事をぜひチェックしてみてくださいね。
簡単15のやり方で自己分析はもう迷わない! 活用法を徹底解説
②1冊あると便利! 「業界地図」を活用する

田中キャリアアドバイザー
また、「業界地図」を活用するのもおすすめです!

佐藤みなと
業界地図……? 初めて聞きました!

田中キャリアアドバイザー
業界地図には、業界ごとの特性や今後の展望などがわかりやすく示されているので、1冊持っておくと便利ですよ!
業界地図とは、業界の主要な企業の売上や業績を交えながら、業界の現状や特性、今後の動向などを図や表を用いてわかりやすく解説しているものです。
企業の基本情報やもとめる人材、採用に関する情報が載っている「就活四季報」と併せて利用することをおすすめします。
わからないことがあったときや、より深く調べたいことがあった場合、この2冊を手元に置いておくと、すぐに知りたい情報が手に入ります。また、図や表も豊富であり、視覚的にもわかりやすいのでおすすめです。
1冊あると便利なので、以下よりチェックしてみてくださいね。
就職四季報
就職四季報から得られる情報についてはこちらの記事で詳しく解説しています。就職四季報を上手く活用することで、就活を有利に進めましょう。
就職四季報で得られる情報とは? 就活生のバイブルを徹底解説!
③最新情報は常にチェック! 新聞やニュースを見るようにする

田中キャリアアドバイザー
最後に紹介するコツは新聞やニュースをチェックする習慣をつけることです!

佐藤みなと
毎日見ているというわけではないので習慣付けられるか不安です……。新聞やニュースを見ることは業界研究をするうえでどのように効果を発揮するのでしょうか?

田中キャリアアドバイザー
新聞やニュースを見ることで、業界の新しい情報やサービス、トレンドについて知ることができるのです! 習慣付けられるか不安な場合は、スマートフォンなどで電子版の新聞を読んだり、ニュースアプリを使ってみるところから始めてみると良いですよ!
業界によっては景気や社会情勢に大きく左右されるものがあります。そのため、常に最新の情報が発信される新聞やニュースから情報を入手しておくことが大切です。
社会情勢だけではなく、最新のトレンドや新技術の開発なども新聞やニュースから得ることができるでしょう。このような話題は選考の場面でも上がることがあるため、しっかりチェックしておくことをおすすめします。
新聞やニュースを読む習慣がない人は、スマートフォンやPCから気軽に新聞やニュースを見ることができるニュースアプリなどをダウンロードし、通学時間などを有効活用して情報を収集できると良いでしょう。
さらに企業や業界について知りたい場合は、OB・OG訪問がおすすめです。OB・OG訪問で貴重な就活情報を獲得するために質問の仕方を以下の記事でマスターしましょう。
質問例80選|OB・OG訪問の質問で就活の心配事を一掃しよう!
キャリアアドバイザーコメント
テッ ター スェ
プロフィールを見るOB・OG訪問を活用しよう! 業界研究を深めるコツ
特定の業界についてもっと詳しく知りたいと思うときには、OB・OG訪問の機会を積極的に活用することをおすすめします。
OB・OG訪問とは、自分と同じ学校出身の先輩社員を訪問して、仕事に関する話を聞くことです。同じ学校の先輩である点はもちろん、年齢の近い社員の方が対応することが多いので、疑問や不安など細かい部分も質問しやすいのがメリットです。
OB・OG訪問の情報は、学内のキャリアセンターなどで確認することができます。興味のある業界の情報を詳しく得ることができますので、積極的な参加を検討しましょう。
知らない仕事には就けない! 業界を知ることから就活をスタートさせよう

田中キャリアアドバイザー
いかがでしたでしょうか? 今日はたくさんの業界について解説してきましたが、理解は深まりましたか?

佐藤みなと
知らないことばかりで驚きの連続でした……! 知らないままでは、自分の本当にやりたい仕事も見つからなかったかもしれません。まずは、興味の湧いた業界についてさらに調べていきたいと思います!

田中キャリアアドバイザー
素晴らしいですね。知らない仕事には就けないため、幅広く知ったうえでやりたいと思える仕事や自分に合う仕事について調べていくことが大切です。後悔のない就活をするためには、業界研究は必須になるので、わからないことがあれば今後もどんどん質問してくださいね!

佐藤みなと
田中さん、ありがとうございます! 自分が納得できる就活にするために、まずは業界についてしっかり理解することから始めたいと思います!

記事の編集責任者 小山内 隆
この記事のアドバイザー