インセンティブ制度の仕組みを正しく理解しよう
企業の募集要項や求人票でよく目にする「インセンティブ制度あり」という表記。「言葉は聞いたことあるけれど、具体的にどんな制度なのかわからない」「自分にとって魅力的な制度なのかわからない」と疑問に思っている人もいるでしょう。
そこでこの記事では、インセンティブ制度に関する基礎知識やインセンティブ制度の種類、企業が導入する目的をはじめ、働く上での魅力や注意点、導入されやすい職種まで詳しく解説します。制度を他正しく理解し、後悔の無い企業選びに役立ててください。
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そもそもインセンティブ制度とは?

鈴木なぎさ
インセンティブ制度とは企業が独自で取り組んでいるものなのですか?

渡辺キャリアアドバイザー
そうですね。企業が組織のために独自で採用している制度になります。

鈴木なぎさ
インセンティブ制度はどんな制度なのでしょうか? 基本的なことから教えていただけるとうれしいです!
社員のモチベーションを向上させるシステムのこと
インセンティブ制度とは、簡単に言うと「社員のモチベーションを上げるためのシステム」のことを言います。会社が設定した目標を社員がどれだけ達成できたかに応じて報酬を与える仕組みになっています。
そもそも「インセンティブ」とは「報奨」や「奨励」という意味があり、インセンティブ制度においては社員に与えられる報酬のことをインセンティブと呼びます。たとえば売上目標を達成した社員に対して、売上の〇%を報酬として給与に加算するといった制度を導入する企業があります。

鈴木なぎさ
頑張った成果が報酬として給与に反映されるのですね! 成果が形となって自分に返ってくると、なんだか仕事のやる気がアップしそうです。
歩合制・ボーナスとは内容が異なる
一般的なボーナス制度は、個人の成績よりも会社全体の業績に合わせて社員全員へ支給されるのが特徴です。個人ごとの金額に大きな差が出にくく、どちらかといえば固定給の延長としての側面を持っています。そのため、個人の挙げた成果がダイレクトに報酬へ反映される「インセンティブ」とは根本的に異なる仕組みとなっています。
歩合制とインセンティブは、どちらも「個人の成果に応じて報酬が増える」という点では同じです。ただし、インセンティブがあらかじめ設定した目標を達成した際に支給されるのに対し、歩合制は売上や契約件数などの実績に対して決まった割合で還元されるという違いがあります。

鈴木なぎさ
インセンティブ制度は成果に応じて目標を達成した従業員のみに報酬が支給されるので、モチベーションを高める効果が期待できるのですね!
キャリアアドバイザーコメント
若林 真穂
プロフィールを見る要チェック! 企業の制度は説明会でしっかりと確認をしよう
ボーナスとインセンティブは、どちらも社員のモチベーションを高めるために導入されている制度です。インセンティブは、ある基準を達成した社員に対して表彰という意味をこめて支給されることが多く、ボーナスは基本的には全社員に対して定められた月に一斉に支給されることが多いです。
これらの制度は、どちらも導入されている場合もあればどちらか片方だけの場合もあります。会社説明会やリクルーター面談などで企業の制度について確認しておくことで自分にとって最適な企業を選びましょう。
あなたが受けないほうがいい職業を確認してください
就活では、自分が適性のある職業を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
適職診断で強み・弱みを理解し、自分がどんな職業に適性があるのか知りましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
インセンティブ制度の5つの種類

鈴木なぎさ
企業で働くうえでの報酬というとイメージするのは金銭的なものでした。インセンティブ制度には金銭面以外の報酬もあるんですね。

渡辺キャリアアドバイザー
その通り。人それぞれ突き動かされるモチベーションは異なります。そのため、企業もさまざまなインセンティブを用意して社員のモチベーションアップを図っているのです。
①物質的インセンティブ
まず1つ目は「物質的インセンティブ」があります。これは個の人成果に応じて金銭などの報酬を支給する制度のことです。一般的にイメージされるインセンティブの代表格であり、営業職などで目標を達成した際に「月間目標を〇%オーバー達成したら〇万円」といった報奨金を固定給に上乗せするケースが該当します。
なお、この設定は個人単位だけでなく、チームや部署単位で適用されることもあります。

渡辺キャリアアドバイザー
また、現金だけではなく、お金に代わるものも物質的インセンティブに含まれます。たとえば、奨励旅行などもこれに当てはまります。
②評価的インセンティブ
評価的インセンティブとは、社員の働きぶりや成果に対して評価することを指します。たとえば、社内で表彰して社員の頑張りを称えるといった心理的評価や成果に応じて昇進させるなどの地位的評価も評価的インセンティブに含まれます。
表彰などの心理的な評価はあくまでも簡易的なインセンティブであるため、社員のモチベーションを継続させるためには、地位的評価が重要視されています。

渡辺キャリアアドバイザー
評価をされた社員は「仕事の成果がキャリアにつながる」という思いが強くなり、会社への貢献意欲も高まるでしょう。
③人的インセンティブ
上司や同僚、または取引先などの関係性がもたらすインセンティブを、「人的インセンティブ」といいます。たとえば直属の上司から社員に行動を促したり、モチベーションを上げたりすることなどが挙げられます。
仲間意識の強い人や仕事選びにおいて「一緒に働く人」を重視するなど、仕事において人間関係を重視する人にとっては人を介したインセンティブがモチベーションの源泉になります。

渡辺キャリアアドバイザー
「〇〇さんのためにがんばりたい」といったような気持ちを持つことは、人的インセンティブによるものだと考えられます。
④理念的インセンティブ
理念的インセンティブとは、企業理念やビジョンへの共感を通じて、「社会的意義のある仕事に携わっている」という実感がモチベーションの源泉となるインセンティブのことです。企業の理念に沿って仕事をすることで、自分の仕事が社会に貢献しているという実感を得やすくなります。
自分の仕事に価値や意義を感じられると、仕事への意欲や主体性も高まりやすくなります。

渡辺キャリアアドバイザー
「この会社で働くことが誇りだ」と感じられること自体が、大きなモチベーションになるんですね。
⑤自己実現的インセンティブ
インセンティブの内容は企業によってさまざまですが、「社員が望む仕事を任せる」「キャリア形成に必要な研修が受けられる」「社員の夢や将来のビジョンを仕事を通して叶える」などの取り組みが挙げられます。
モチベーションの向上だけでなく、自分の目標やキャリアにつながる資格の取得やスキルアップができる場合もあります。社員にとっては自分の理想とする姿に近づくことができ、企業にとっては社員の成長にもつながるので、双方にとって利点のあるインセンティブになります。

鈴木なぎさ
自分のスキルアップにつなげられる仕事であれば、モチベーション高く取り組むことができますね!
インセンティブ制度の移り変わり
年功序列制度がなくなりつつある近年、「インセンティブ制度」を導入する企業が増えています。年功序列制度では、そこまで成果をあげていない社員でも、勤続年数が長いという理由で、役職のあるポジションになったり、高い給与を得ていることがあります。
これは実力のある社員からみれば、「自分は成果をあげているのに給与や評価に反映されない」といった不公平さを感じる原因につながります。成果が評価に反映されにくいことで、徐々にやる気を失ってしまう社員もいるのです。

渡辺キャリアアドバイザー
そこでインセンティブ制度を導入することで実力や功績に応じて正当に評価をして、不公平感を緩和しようとする企業が増えているのです。

鈴木なぎさ
たしかに最近は大手企業でも徐々に年功序列制度を廃止する動きも高まっていますよね。

渡辺キャリアアドバイザー
そうですね。多くの企業でインセンティブ制度が導入されています。自分がモチベーション高く働くためにも、インセンティブ制度の有無や内容は企業選びの一つの基準として持っておくのもおすすめですよ。
就活は、適職診断からはじめてください
就活では、自分が適性のある職業を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
適職診断で強み・弱みを理解し、自分がどんな職業に適性があるのか知りましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
企業がインセンティブ制度を導入する目的

渡辺キャリアアドバイザー
組織作りをするうえで、インセンティブ制度は重要な役割を担っています。インセンティブ制度を導入する背景についても解説します。
社員の士気を高めることができる
インセンティブ制度を導入することで社員の士気を高める効果が期待できます。たとえば、物質的インセンティブでは、給与にプラスして付与されるため、「稼ぎたい」と考える社員にとって大きなモチベーションにつながります。
また、成果を出せば出すほど報酬として還元される仕組みのため、継続的に成果を目指す原動力になります。

鈴木なぎさ
あと少しで目標を達成できれば報酬につながると思うと、毎月意欲的に仕事に取り組むことができそうです。
競争意識が生まれることで個人・組織が成長できる
企業の取り組みにもよりますが、インセンティブ制度では個人やチームの実績によって報酬に差が出ることがあります。そのため、社員同士お互いに負けないように切磋琢磨するなど、適切な競争関係を生み出せます。
また、もしインセンティブに興味がない社員がいたとしても、仲間がインセンティブのために努力している様子を間近でみることによって「自分も頑張ってみよう」と触発されることもあります。

渡辺キャリアアドバイザー
ほかにも、インセンティブ制度を設けることでチーム内の結束力を高めることにも役立ちます。
会社の理念・ビジョンが組織に浸透しやすくなる
インセンティブ制度では、達成目標を明確に定める必要があります。たとえば、どのような行動や成果をあげたら、どんな報酬が得られるのかが明確に決まっています。これは言い換えると、「企業が評価する人材の姿や行動を明言している」ということでもあるのです。
インセンティブ制度の評価を伝えることを通して、企業がどんな人材や成果を期待しているのかが社員に伝わります。この結果、企業が大切にしている価値観やビジョン、経営陣が伝えたいメッセージが社員に浸透するようになります。

渡辺キャリアアドバイザー
社員自身が企業の目指す目標をしっかり理解できることも、インセンティブ制度の利点になりますね。
目標を達成することに意欲的な人材を採用できる
「しっかり実績を残して正当に評価されたい」と考える意欲的な学生は、企業選びの軸の一つとしてインセンティブ制度を重視する傾向があります。
企業側もこの制度を導入することで、「頑張りが直接評価につながる環境」であることをアピールし、こうした優秀な人材の獲得につなげているのです。
また、この制度の存在は採用のミスマッチを防ぐフィルターの役割も果たします。数字などの目標達成にあまり積極的ではない学生にとっても、事前に制度の有無を確認することで、自分に合わない環境を避けられるというメリットがあります。

鈴木なぎさ
企業にマッチした人材を採用するための工夫の一つになっているんですね!
なかには仕事をする意義をなかなか見出すことができず、就活に前向きに取り組むことができないという人もいるのではないでしょうか。この記事では、「働く意味」の見つけ方について詳しく解説しているので、チェックしてみてくださいね。
どうして人は働くの? 働く意味を理解して就活を前向きに進めよう
インセンティブ制度のある企業で働く魅力3選


鈴木なぎさ
自分に合った企業を見つけるためにも、働くうえでインセンティブ制度にどんな魅力があるのか知りたいです!

渡辺キャリアアドバイザー
それでは次は、社員の目線に立ってインセンティブ制度の魅力について考えていきましょう!
①仕事のモチベーションがアップする
インセンティブ制度はすべての社員に一律で支給されるのではなく、成果を上げた社員にのみ報酬が付与される仕組みです。成果を出した分がそのまま評価につながるため、高いモチベーションを保って仕事に取り組むことができます。
「あと少しで目標達成だ!」というもうひと踏ん張りしたいときにも、「達成して報酬を手に入れよう」「チームに貢献しよう」という前向きな気持ちが最後の一押しとなる原動力として働きます。

鈴木なぎさ
成果を出した分だけ評価につながれば、さらに高みを目指したいという意欲がわいてきますね!
②個人の成果が正当に評価される
インセンティブ制度では、どのような成果が評価対象となるのかが明確に定められています。そのため、「自分は頑張っているはずなのに成果につながらない」といった不信感にはつながりません。
また、成果に応じて報酬や評価が反映されるため、自身の努力や実績が評価につながっていることを実感しやすく、一人ひとりの成果を公平に評価しやすい仕組みとなっています。

渡辺キャリアアドバイザー
社員は「仕事を通してなにをすべきか」といった目標に向けてのプロセスがわかりやすくなり、目標達成するための取り組みがしやすくなるのです。
③仕事の結果が給与に反映される
金銭的なインセンティブはほとんどの場合、給与やボーナスとは別のプラスαの報酬として給与に含まれます。お金は生きるうえで欠かせないもの。自分が頑張って成果を出すことで給与アップにつなげられるという点は非常に魅力的です。
特にインセンティブ制度には年齢や勤続年数に関係なく、成果を基準として報酬が付与されるので、若手でも頑張り次第で高い給与を目指すことができます。このように実力次第で給与アップを見込めることに働きがいを感じる人は多いです。

渡辺キャリアアドバイザー
仕事の頑張りが給与に反映されることで金銭的な余裕だけでなく、自信につながったり自分の好きなことにお金を使える充実感を得られるなど、さまざまな利点がありますよ。
キャリアアドバイザーコメント
神谷 政利
プロフィールを見るインセンティブ制度を設けることで目標達成意欲が生まれる
ボーナスは数字的な実績だけではなく、仕事への取り組み方や姿勢なども考慮したうえで、評価が決まることが多いです。一方、インセンティブ制度は、正当な評価をするために「月間の新規顧客獲得数」など明確な評価基準が決められていることが一般的です。そのため、目標達成のために何をすべきかが明確になりモチベーションアップにつながります。
学生の中には、これまでに「テストでいい点を取ればご褒美があるから勉強をした」という経験がある人もいるのではないでしょうか。仕事においても目標を達成したときの報酬が明確であることで、仕事に意欲的に取り組めるようになります。
それぞれの企業の魅力を知る程、どの企業に就職をしたらいいか迷ってしまうこともあります。そんなときは、こちらの記事で自分に合った企業を選ぶコツを紹介しているのでぜひ参考にしてくださいね。
就職先が決められない!自己分析から導く企業選びのコツ8選
早期離職を防ぐ! 自分に向かない職業がわかる適職診断
自分に向いていない職業に就くと、業務へのモチベーションを保てなかったり、実力を発揮できなかったりと、早期離職の可能性が高まります。
そこで、リスク回避に役立つのが「>適職診断」。たった12の質問に答えるだけで、自分の性格にぴったり合う職業を発見できます。
適職診断で自分が活躍できる仕事を見つけましょう。
・苦手な業務が少ない職業に就きたい人
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インセンティブ制度にありがちな4つの落とし穴

渡辺キャリアアドバイザー
インセンティブ制度の魅力はさまざまあります。ただし、就職先の企業を決める際には注意すべき点も考慮することが大切です。
インセンティブ制度を活かした働き方をする中で注意しておくべき点がいくつかあります。これから紹介するので、しっかりチェックしてくださいね。
①給与が安定しないことがある
金銭的なインセンティブが設けられている場合、目標を達成できれば「固定給+インセンティブ」が支払われるため、高い給与を得ることができます。
一方で、目標を達成できなかった月はインセンティブが発生しません。基本の固定給が減額されるわけではありませんが、目標を達成した月と比べると総支給額は少なくなるため、月によって給与額に波が出やすくなります。

渡辺キャリアアドバイザー
もしインセンティブを含んだ給与を前提に生活のやり繰りを考えている場合には、目標達成できなかったことで生活に影響がでる場合もあります。
②評価によってモチベーションが下がることがある
インセンティブ制度はモチベーションの向上に有効な反面、場合によっては逆にモチベーションの低下を招くこともあります。その代表的な例が、「努力しているのに結果が出ない」というケースです。
仕事に限った話ではありませんが、いくら一生懸命取り組んでも、必ずしもすぐに成果につながるとは限りません。インセンティブはあくまで「目標を達成した結果」に対して与えられるため、過程でどれだけ頑張っても、目標に届かなければ報酬を得ることはできないのです。

渡辺キャリアアドバイザー
このようなリスクも考慮したうえで、インセンティブ制度を活用したいと思うのか考えていきましょう。
③チームの一体感が損なわれる可能性もある
インセンティブ制度は、基本的には「個人の成果」を評価するものです。制度の仕組み上、個人のパフォーマンスが求められる場面が多くなるので、自分の成果にだけ固執してしまう危険性があります。
その結果、会社全体やチームという視点で物事を捉えることができず、チームメンバーとの協力体制が疎かになりがちです。お互いに切磋琢磨できる状態なら問題ありませんが、「ライバルを蹴落とそう」といったようなネガティブな感情が生まれると、結果としてチームワークが悪くなってしまうケースも考えられます。

鈴木なぎさ
個人の成果だけを見るのか、チームとしての貢献も評価されるのかなど、企業ごとにどのような仕組みを設けているかしっかり理解しておく必要がありますね。
④仕事に対する視野が狭くなりやすい
インセンティブの獲得を意識するあまり、目先の成果にこだわりすぎてしまうと、仕事全体を俯瞰できなくなる危険性があります。たとえば、直接評価につながる仕事だけに注力してしまい、それ以外のサポート業務などが疎かになってしまうケースです。
もちろん、目の前の目標に向かって業務に取り組むことは重要です。しかし、短期的な結果を優先しすぎると、長期的に必要なスキルを磨いたり、今後のキャリアを見据えた新しいチャレンジをしたりすることに消極的になってしまう傾向があります。

渡辺キャリアアドバイザー
個人の短期的な成果のみを評価対象とせず、長期的な取り組みで得られる成果やその過程も評価基準としてインセンティブ制度に盛り込んでいる企業もあります!
キャリアアドバイザーコメント
テッ ター スェ
プロフィールを見る働くうえでの注意点を押さえよう
インセンティブ制度のある企業で働く際には、成果を求める過程で心理的なプレッシャーがかかりやすいことがあります。インセンティブ制度は「成果」に対しての報酬を受け取ることができるので、より高い成果を出そうとするあまり頑張りすぎてしまったり、同僚と争いすぎて関係が悪くなったりしてしまうリスクも潜んでいます。
目標を掲げて行動する人のほうが成長のスピードは速いため、適度なプレッシャーを抱えることは大切です。ただし、過度なプレッシャーにならないように万一達成ができなかったとしても前向きに取り組むことができるような心構えを持つことも重要です。
インセンティブ制度が導入されやすい職種3選

渡辺キャリアアドバイザー
インセンティブ制度が導入されやすい職種があるので、紹介しましょう。
①営業職
金銭的な報酬をはじめとする「物質的インセンティブ」が導入されやすい職種の代表として、営業職が挙げられます。営業職は売上などの実績が数値として明確に出るため、目標の達成率が測りやすいのが特徴です。
また、個人の頑張りが会社の売上に直結するため、「売上の〇%を還元する」といった仕組みを作りやすいのも理由の一つです。

渡辺キャリアアドバイザー
なかでも、高単価な商材を扱う不動産業界や金融業界の営業職では、インセンティブ制度をうまく取り入れて、社員のやる気を引き出している企業が多いです。
②販売職
販売職もインセンティブ制度を導入している企業が多いです。販売職も営業職と同様に、達成すべき目標を数値として明確に定めることができるので、目標の達成率を測りやすいことからインセンティブ制度との相性が良いのです。
また、販売職も売上に直接つながるような仕事になります。売上に貢献してくれる社員へ感謝を示す、社員のモチベーションを上げて、会社の売上向上を目指すなどの目的のためにインセンティブ制度を導入する企業が多いです。

渡辺キャリアアドバイザー
ショップの販売員やコールセンターなどでは、個人の実績ではなく店舗やチームごとに目標が設けられているケースも多いです。店舗やチームの実績に応じてメンバーに平等にインセンティブが支払われます。
③ドライバー職
ドライバー職も、インセンティブ制度を導入している企業が多い職種の一つです。特に「セールスドライバー」と呼ばれる職種は、インセンティブを設けている傾向が強くあります。
セールスドライバーとは、担当エリアの荷物の集荷や配達をおこなうドライバーのことです。日々の「集配業務」がメインになりますが、最大の特徴は業務の中に「営業活動」が含まれる点にあります。
たとえば、配達エリア内の企業に自社の配送サービスを提案して新規契約を結んだり、既存の契約企業にアプローチして取り扱う荷物の件数を増やしてもらったりと、会社の売上アップにつながる営業をおこないます。こうした個人の営業成果が、インセンティブとして還元される仕組みです。

鈴木なぎさ
仕事の中心となる配送業務だけでなく営業業務も頑張ることで、給与アップなどが期待できるのですね!
就活を進めるなかで自分に合った仕事はなんだろうと悩む学生は多いです。この記事では、自分に合った仕事を見つける方法について紹介しているのでぜひ参考にしてくださいね。
自分に合った仕事を見つける方程式|人生の3割を占める仕事の選び方
キャリアアドバイザーコメント
若林 真穂
プロフィールを見るバックオフィスの職種にもインセンティブ制度は適用できる
インセンティブ制度は、紹介をした職種以外のあらゆる職種にも導入がされています。たとえば人事や経理などのバックオフィス部門でも、コストや残業時間の削減、問い合わせに対する解決数など、わかりやすい指標を定めることが可能です。
インセンティブ制度の適用される部署については、企業のホームページで詳しく紹介されていないケースもあるので、説明会や選考の中でしっかり確認してみてくださいね。
インセンティブ制度のある企業の探し方3ステップ


鈴木なぎさ
早速インセンティブ制度を導入している企業を探したいのですが、どのように見つければいいでしょうか?

渡辺キャリアアドバイザー
自分に合ったインセンティブ制度を導入している企業は3つのステップで探すことができます!
①自己分析をして自分に合った働き方の理解を深める

渡辺キャリアアドバイザー
インセンティブ制度と一口に言っても、企業によってさまざまなインセンティブを設けていることを説明しました。

鈴木なぎさ
自分のモチベーションアップにつながりそうなインセンティブはなにかな………?

渡辺キャリアアドバイザー
自分に合ったインセンティブを発見するためには、自己分析が有効です。自己分析をすることで、自分が理想とする働き方について理解を深めていきましょう。
特に自分に合った働き方を見つけ出すには、自己分析の結果をもとに「就活の軸」を見つけ出すことが大切です。
就活の軸とは、企業を選ぶにあたって自分が重要視する価値観のことです。就活の軸を固めることで、自分の考え方や価値観に合った企業選びができるようになります。また、入社後のミスマッチを防ぐことにもつながります。
②企業が導入しているインセンティブ制度の種類を確認する

鈴木なぎさ
私は自分の実績が認められるような環境で働きたいです!

渡辺キャリアアドバイザー
それなら、個人の実績に応じてインセンティブが支給されるような会社がぴったりですね。
企業によって設けているインセンティブ制度はさまざまです。支給されるインセンティブや目標の達成基準などにも違いがあります。自分がモチベーション高く働けるようなインセンティブ制度が設けられている企業かどうか確認しましょう。
企業のインセンティブ制度について確認するためには、まず企業のホームページをチェックしてみましょう。採用ページの「募集要項」に詳細が載っているケースが多いです。
ほかにも、社員インタビューなど社員の声が載っているページにインセンティブ制度について触れられていることもあります。
③インセンティブ制度を導入する企業の働き方を知る

鈴木なぎさ
企業の雰囲気は働いてみないとわからないものではないでしょうか?

渡辺キャリアアドバイザー
OB・OG訪問をすると、企業の雰囲気を確かめやすくなりますよ!
自分に合ったインセンティブ制度を導入している企業を見つけることができたら、最後は実際の「働き方」や「社風」についてもチェックしておきましょう。
インセンティブ制度の活用方法は企業によってさまざまです。社員同士で切磋琢磨し、ポジティブな雰囲気が生まれている企業もあれば、過度な競争から社内がギスギスしてしまっているケースもあります。入社後のミスマッチを防ぐためにも、その環境が自分にフィットするかどうかを見極めることが非常に重要です。
企業のリアルな雰囲気を知るためには、現場で働く先輩に直接話を聞ける「OB・OG訪問」が効果的です。訪問の際は、制度の詳細だけでなく、導入されている部署の雰囲気についても質問してみましょう。
OB・OG訪問での質問例80選を以下の記事で紹介しているので、こちらも参考にしてみてくださいね。
質問例80選|OB・OG訪問の質問で就活の心配事を一掃しよう!
キャリアアドバイザーコメント
神谷 政利
プロフィールを見る要注意! インセンティブ制度は変更になる可能性もある
インセンティブ制度は、給与のように変動しないものではありません。言い換えれば企業の経営状況や市場の変化によっては、急遽インセンティブ制度が廃止されたり、入社後に内容が変更されたりする可能性も十分にあります。
そのため、もしインセンティブ制度に関心がある場合には就活の段階でその企業や業界の今後の見通しや経営状況の安定性についてもチェックしてみましょう。
また、インセンティブ制度は魅力的な制度ですが、それだけで企業を選ぶのは危険です。自分のキャリアプランや目標に合った企業を見つけることが大切であるという点は忘れないでくださいね。
インセンティブ制度を活用して理想の働き方を叶えよう

鈴木なぎさ
インセンティブ制度の仕組みをよく理解できました! インセンティブ制度のある企業で働く魅力と注意点を踏まえたうえで、就職先としてマッチしているかよく検討することが大切なのですね。

渡辺キャリアアドバイザー
その通り! 入社後にミスマッチが発覚した場合、実力を発揮できずもったいないことになってしまいます。志望企業が導入するインセンティブ制度が仕事のモチベーションにつながるかよく吟味しましょう。
記事の編集責任者 小山内 隆











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