目次
ポートフォリオの自己紹介は「内容×デザイン」で魅力が決まる!
鈴木なぎさ
はあ。この前受けた企業から「ポートフォリオの自己紹介の作りが甘い」って指摘されてしまったのだけど、一体どうすればいいのかな……。
佐藤みなと
僕はポートフォリオを作ったことがないのだけど、自己紹介ってそんなに大切な部分なのかな?
高橋キャリアアドバイザー
どうやらポートフォリオの自己紹介で悩んでいるようですね。自己紹介は自分のことを知ってもらう大切な部分であり、ポートフォリオの導入にもなります。自己紹介次第でポートフォリオの魅力は大きく変わるのですよ。
佐藤みなと
自己紹介って大切なポイントなのですね。
高橋キャリアアドバイザー
なので、ここからはポートフォリオの自己紹介を魅力的にするための方法を、「内容」と「デザイン」の両面から解説していきますよ。自己紹介の組み立て方も解説するので、これで自己紹介はしっかり対策できます!
鈴木なぎさ
ポートフォリオの自己紹介を練り直したいと考えていたので、とても助かります! ぜひお願いします!
佐藤みなと
組み立て方から教えていただけるのはありがたいです! ぜひ詳しく教えていただきたいです!
「ポートフォリオに自己紹介って必要?」「ポートフォリオの自己紹介ってどう作ればいいの?」と悩む就活生はたくさんいます。自己紹介はポートフォリオの導入としても、自分のことを相手に知ってもらうためにも必須です。
この記事ではポートフォリオの自己紹介の基本情報から組み立て方、そして魅力的にするための方法を内容とデザインの両面で解説していきます。自己紹介作成に必須の情報が満載なので、ぜひ最後まで確認してくださいね。
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まずは前提から確認! 「ポートフォリオ」とは?
- スキルや経歴などを1つにまとめた自分の「名刺」
- 構成は「表紙・目次・自己紹介・主張・連絡先」の5つ
高橋キャリアアドバイザー
前提の確認なのですが、「ポートフォリオ」がどういったものなのか詳しく説明できますか?
佐藤みなと
うーん。実はポートフォリオ自体のこともよくわかっていなくて……。
高橋キャリアアドバイザー
ポートフォリオ自体のことがわかっていないと全体の構成もわからないので、自己紹介作成にも入ることができません。まずは対策の第一ステップとして、ポートフォリオの概要について確認していきましょう!
佐藤みなと
わかりました! さっそくお願いします!
スキルや経歴などを1つにまとめた自分の「名刺」
高橋キャリアアドバイザー
ポートフォリオとは自分のスキルや経歴を視覚的にわかりやすくまとめたもので、いわば自分の名刺代わりになるものと覚えておきましょう。
佐藤みなと
とてもわかりやすいです!
ポートフォリオは自分がどんなスキルを持っていて、どんな経歴があり、どんな作品などを作成してきたのかなどを一目でわかるようにまとめた、いわば自分の「名刺」のようなものといえます。
なので、就活生の情報を見極めたい企業にとってはポートフォリオは貴重な資料。特にその人のスキルを見極めたいクリエイティブ系の職種などで求められやすい傾向にありますよ。
構成は「表紙・目次・自己紹介・主張・連絡先」の5つ
佐藤みなと
まさに自分の名刺代わりになるようなものなのですね。
高橋キャリアアドバイザー
はい。そして中身については「表紙・目次・自己紹介・主張・連絡先」の5つで構成するのが基本となります。
ポートフォリオの構成の基本となるのが「表紙・目次・自己紹介・主張・連絡先」の5つです。この5つがそろって初めてポートフォリオといえます。
どれも欠かすことのできない大切な要素ですが、特に自己紹介はポートフォリオの導入にもなる部分で、その後に続く主張したいことにスムーズに入るために工夫を凝らす必要があります。ポートフォリオの自己紹介は対策が必須な部分なのです。
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(リーダーシップが強みの場合)
私の長所は、周囲を引っ張るリーダーシップです。大学時代、ゼミ活動で新しい勉強会を企画しました。SNSや掲示板を活用し、200人以上の学生に情報を届け、毎回平均30名の参加者を集めました。リーダーとして、メンバーと定期的なミーティングを行い、役割分担を明確にして進めました。参加者の意見を積極的に取り入れ、内容を改善し、満足度を高めました。この経験から、チームをまとめる重要性やコミュニケーション能力の大切さを学びました。御社でも、自ら率先して行動し、チーム全体を巻き込み目標達成に向けて努力します。
履歴書と何が違う? 「ポートフォリオの自己紹介」の特徴
佐藤みなと
ポートフォリオの全体像がつかめた気がします!
高橋キャリアアドバイザー
それは良かったです! では、ここからはポートフォリオの自己紹介にフォーカスを当てて、さらに詳しく見ていきましょうか。自己紹介と言えども「履歴書」などとは大きく違う部分があるのですよ。
佐藤みなと
え、そうなのですか?
高橋キャリアアドバイザー
ポートフォリオという履歴書やエントリーシート(ES)とはまた違った形式だからこそ、「ポートフォリオの自己紹介」ならではの特徴があるのです。ここを理解すると対策に方向性も見えてくるので、一緒に確認していきましょう!
佐藤みなと
わかりました! ぜひ詳しく教えていただきたいです!
形式が決まっていない分自分の内面を自由にアピール可能!
ポートフォリオ自体の特徴として、企業ごとにある程度の指定の規格はありつつも、基本は自由に形式を決めて作ることができます。そういった特徴があるので、自己紹介についても自分の内面を自由にアピールすることができます。
履歴書やESでは決められた範囲に合わせて作る必要がありますが、ポートフォリオの自己紹介はその範囲から自分で決められるのです。そういった自由度の高さがポートフォリオの自己紹介の特徴といえますね。
高橋キャリアアドバイザー
自由度が高いからこそ、どう作ればいいのかを考えるために対策が必須ともいえますね。
佐藤みなと
おっしゃる通りです!
自分の内面を文章だけでなく「デザイン」でも表現できる!
ポートフォリオはデザインも自分で決めることができます。なので、履歴書やESであれば文章でしか自分を表現できなかったところが、見せ方でも自分を表現することができるのです。
自己紹介で自分について解説する際、文章だけでは表現しにくい微妙な部分を色使いやデザインの工夫で表現することもできますし、強調したいところを前面に押し出すことも簡単にできます。工夫できる幅が圧倒的に広いのもポートフォリオの自己紹介ならではといえます。
佐藤みなと
だからこそ中身とデザインの両方で対策が必要なのですね!
高橋キャリアアドバイザー
その通り! どちらの対策も欠かせないのです!
5ステップで組み立てる! ポートフォリオの自己紹介の作り方
高橋キャリアアドバイザー
ポートフォリオの自己紹介の概要がつかめてきたところで、今度は実際の自己紹介の作り方について解説していきますね
佐藤みなと
ありがとうございます! 自己紹介というからには、自分の名前などが必要になるのでしょうか?
高橋キャリアアドバイザー
大正解です! ただ、名前だけでは足らないのがポートフォリオの自己紹介。具体的に必要な要素は5つあるので、5ステップという形で作り方を確認していきますよ! これで自己紹介作成の基本はつかめるはずです!
佐藤みなと
5つの要素で組み立てられているのですね! 5ステップ、ぜひ教えてください!
①これを欠いては自己紹介とは言えない! 「氏名と所属団体名」
高橋キャリアアドバイザー
自己紹介でまず最初に記載すべきなのが、自分の氏名と所属団体名です。所属団体名については、大学に在籍しているなら大学名を記載しましょう。
佐藤みなと
所属団体名も必要なのですね!
ポートフォリオの自己紹介を作るうえでまず必要な要素が「氏名と所属団体名」です。これをなくして自己紹介とはいえないので、まずはこの要素を追加するようにしましょう。
また所属団体名については、大学なら大学名だけでなく学部、学科なども合わせて記載するようにしてくださいね。
②顔が見えることで信頼性が上がる! 「プロフィール写真」
高橋キャリアアドバイザー
次に必要な要素としては「プロフィール写真」です。ポートフォリオが履歴書代わりになることもあり、自分の顔がわかると信頼性も上がるのでぜひ入れるようにしてください。
佐藤みなと
写真用意しておかないと!
ポートフォリオの自己紹介に組み込む要素としては、自分の顔がわかるプロフィール写真も欠かせません。写真があると「こういう人なのだな」と一目でわかるので、ポートフォリオ全体の信頼性が上がります。
また、履歴書の代わりとしてポートフォリオの提出が求められることもあり、その場合写真が入っていないと自分の顔を企業側が把握することができません。ポートフォリオのテイストに合わせた、自分の顔がわかる写真を入れるようにしてくださいね。
③どんな経験をしてきたのかを簡潔に! 「経歴」
佐藤みなと
氏名と団体名、写真ときたら次は何を入れればいいのでしょうか?
高橋キャリアアドバイザー
次はこれまでどんな経験をしてきたのか、自分の経歴について記載しましょう!
ポートフォリオの自己紹介にはこれまでの経歴についても記載するようにしてください。経歴といっても履歴書のように学歴などを羅列するわけでもなく、これまでどんな作品を作ってきたのかなど、自分が押し出したい経験などを記載するようにしましょう。
参加したコンペなどがあればそれにも触れておくと魅力がアップします。これまでに何かの賞を獲得したことがあるなら、賞歴という形でまとめて記載するのもおすすめですよ。
例文
大学で学んでいるサイト設計の知識を活かし、フリーランスとして企業のオウンドメディアや個人サイトのデザインなどを多数作成してきました。
④どんなことができるかをアピールする! 「スキル」
高橋キャリアアドバイザー
ポートフォリオの自己紹介としては、自分がどんなことができるのかについても言及する必要がありますよ。使用できるデザインツールや、開発系なら扱える言語などについて記載しましょう。
佐藤みなと
そういったことも必要なのですね!
ポートフォリオの自己紹介では自分がどんなことをできるのか、所持しているスキルを簡潔に伝える必要があります。何を専門的に学んできたのかや、クリエイティブ系の職種なら自分が使用できるツールやソフト、開発系の職種なら扱うことのできる言語などをまとめて記載しましょう。
何ができるのかがわからないと、企業としては「この就活生なら入社後も活躍できそう」とは判断ができません。自分のことを知ってもらうためにも、スキルも欠かさず記載するようにしてくださいね。
例文
大学ではグラフィックデザインを専攻しており、IllustratorやPhotoshopといったツールを使用して紙やWEBなど媒体問わずデザイン作成をすることができます。
キャリアアドバイザーコメント
神谷 政利
プロフィールを見る自分のレベル感まで合わせて伝えるようにしよう
使用できるツールや扱える言語について言及する際は、具体的にどれくらいのことができるかというレベル感まで伝えるようにしましょう。
たとえば、英語が得意だとして「英語ができます」とだけ書くことはあまりないのではないでしょうか。英語ができるなら「TOEIC850点」とか「アメリカ留学1年経験し、洋画を字幕なしで観れます」など、どれくらいのことができるかということを具体的にわかるようにすることが一般的です。
これと同じように、扱えるツールや言語についても「Illustratorでサークルのイベント告知のフライヤーをこれまで30作品ほど作成しました」と伝えてその画像を載せたすることで、そのスキルがどれくらいのものかということがわかりやすく相手に伝わります。
もし、どれくらいのことができるかというレベル感を伝えないまま「できます」とだけ伝えると、本当にそうなのかと疑わしい印象にもつながってしまうので避けてくださいね。
⑤入社後のことにも言及! 「将来のプラン」
佐藤みなと
ここまでの4つの要素で自己紹介は十分な気もするのですが、他にも記載すべきことがあるのですか?
高橋キャリアアドバイザー
自己紹介では自分が将来どんな道を考えているのかも記載する必要があります。なので、入社後のこととして「将来のプラン」についても言及しておきましょう!
自己紹介に組み込む要素としては、入社後に自分がどんな道を歩んでいきたいのかについて軽く言及した、入社後の将来のプランも欠かせません。志望企業に入社したことを想定してプランを練っておくようにしましょう。
注意点としては、志望企業では叶えることができなそうなプランは避けるようにしてください。たとえば食品パッケージのデザインを主とした企業なのに「将来は住宅の設計にも携わりたいです」といったプランを記載していては、自社である必要がないと判断されてしまい逆効果です。
例文
御社に入社後は日々の業務に全力で取り組みつつ、ゆくゆくは商品開発部のデザイナーとして商品のパッケージデザインにもかかわりたいと考えております
キャリアアドバイザーコメント
テッ ター スェ
プロフィールを見る期間を区切って将来をイメージしてみよう
「将来のプラン」がうまくイメージできない場合は、1年後、3年後、5年後と期間を区切って具体的に考えてみることで、プランを練りやすくなりますよ。
区切った期間ごとで、そのときどんな仕事をしていたいか、どのようなポジションについていたいかということを考えてみるのです。そうすれば、「1年後には仕事内容を理解して独り立ちし、契約をどんどん取れるようになりたい」とか「3年後には多くの顧客から信頼を得て、日本全国を駆け回っているようになりたい」など、おのずと将来のプランが見えてくるはずです。
なりたい将来像を決めておくと、将来の自分をイメージすることに役立ちますよ。将来像の立て方についてはこちらの記事が参考になります。
将来像は人生の地図|「立て方」と「伝え方」を極めて未来を掴み取れ
自己PRが思いつかない時は、
AIツールを活用してください
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ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。
(リーダーシップが強みの場合)
私の長所は、周囲を引っ張るリーダーシップです。大学時代、ゼミ活動で新しい勉強会を企画しました。SNSや掲示板を活用し、200人以上の学生に情報を届け、毎回平均30名の参加者を集めました。リーダーとして、メンバーと定期的なミーティングを行い、役割分担を明確にして進めました。参加者の意見を積極的に取り入れ、内容を改善し、満足度を高めました。この経験から、チームをまとめる重要性やコミュニケーション能力の大切さを学びました。御社でも、自ら率先して行動し、チーム全体を巻き込み目標達成に向けて努力します。
内容の方向性を決める! ポートフォリオの自己紹介の軸の立て方
高橋キャリアアドバイザー
さて、これで自己紹介の組み立て方は押さえられましたね。
佐藤みなと
はい! 自己紹介といってもただ名前だけを伝えるのではなく、しっかり内容を考える必要があるのですね。
高橋キャリアアドバイザー
そうなのです。そして内容をしっかり考える必要がある以上は、どういった方向性でまとめていけばいいのか「軸」を決めておく必要があります。軸がないと内容がブレてしまいますからね。
佐藤みなと
内容の「軸」……。いったいどう決めればいいのでしょうか?
高橋キャリアアドバイザー
具体的には3段階で軸は決めることができるのですよ。今から詳しく解説していくので、自己紹介の方向性を決めるためにもここもしっかりチェックしていきましょう!
佐藤みなと
ぜひお願いします!
①まずは相手を知る! 企業研究をして企業の求める人物像を見極める
自己紹介の軸を決めるためには、まずは相手を知る必要があります。心をつかむ自己紹介にするためには、志望企業が魅力的に感じる方向性に合わせていくことが大切なので、志望企業がどんな人物を求めているのかを徹底的に調べましょう。
企業研究で押さえておきたい情報
- 企業理念
- 事業内容
- 主要なサービスや商品
- 求める人物像
- 業界での立ち位置
- 同業他社との違い
高橋キャリアアドバイザー
企業研究の方法としてはOB・OG訪問もおすすめですね! 直接話を聞くことができるので、リアルな情報を得ることができますよ。
佐藤みなと
参考にさせていただきます!
OB・OG訪問をする際はあらかじめ質問を考えておくとより効率的に情報を手に入れることができますよ。OB・OG訪問の活用方法についてはこちらの記事が参考になります。
質問例80選|OB・OG訪問の質問で就活の心配事を一掃しよう!
②次は己を知る! 自分の強みや特徴を洗い出してリストアップする
志望企業について理解を深めることができたら、次は自分への理解を深める番です。何が得意で何ができるのか、どんなことに興味を感じるのかなど、自分の強みや特徴を自己分析で洗い出してリストアップしていきましょう。
調べておきたい自分の情報
- 自分の強みだと思うこと
- 得意なこと
- 好きなこと
- 興味のあること
高橋キャリアアドバイザー
自己分析に役立つのがマインドマップです。キーワードをもとに思考を放射状に書き出していく方法で、自分がどんなことを考えているのかを視覚的に整理できます。自己分析を効果的に進められる方法となるので、ぜひ使ってみてください。
佐藤みなと
マインドマップ、使ってみます!
マインドマップの詳しい作り方や使い方についてはこちらの記事がとても参考になりますよ。
マインドマップで始める自己分析|「本当の自分」を紙に描き出そう
自己分析のやり方を他にも知りたいという人は、ぜひこちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。
簡単15のやり方で自己分析はもう迷わない! 活用法を徹底解説
③最後は合体! 企業の求める人物像と自分の情報で重なる要素を軸とする
企業の特徴や強みを洗い出し、自分の情報についてもリストアップすることができたら、今度はそれらの要素を比較してみましょう。企業の求める人物像と、自分の情報で重なる部分がないかをチェックするのです。もし重なる要素があるならそれこそが「自己紹介の軸」となります。
たとえば「積極性にある人」が求められていて、自分の要素に「行動力」があるなら、行動力を前面に押し出す自己紹介とすれば企業の心をつかめる自己紹介になりますよ。
佐藤みなと
要素を洗い出し、合体して比較し、重なる部分を見つけ出す。これが軸を決めるための作業なのですね。
高橋キャリアアドバイザー
しっかり理解できましたね!
超重要! ポートフォリオの自己紹介を作る際に意識すべき3つの極意
鈴木なぎさ
私は以前作成したポートフォリオの自己紹介の評判があまり良くなかったので、内容を作り直したいと考えています。なので作るうえで意識しておくべきことなどがあれば教えていただきたいです。
高橋キャリアアドバイザー
なるほど。それなら内容を考えるうえで重要な意識すべき3つの要素があるので、ここからはその要素について解説していきますね。魅力アップに欠かせない極意とも呼べるものになるので、しっかり確認しておきましょう!
鈴木なぎさ
3つの極意、ぜひ教えてください!
基本だからこそ徹底! 誤字脱字は一切なくす
高橋キャリアアドバイザー
まず意識すべきこととしては、誤字脱字は1つも残さないようにするということです。基本の部分だからこそ徹底してチェックしましょう。
鈴木なぎさ
もしかしたら誤字脱字があったのかも……。しっかりチェックします!
ポートフォリオの自己紹介を作成する際は、誤字脱字は1つも残さないようにしてください。誤字脱字はないことが前提になる基本の部分なので、ここが1つでもあると「見直してないのかな」と思われ、マイナスな印象につながってしまう可能性があります。
送り仮名間違いや英単語のスペルミスなどは特に見逃しやすいです。自己紹介を作成した後は必ず見返し、時間を置いてまた再度見返すなど、何度も確認の時間をとってチェックしてくださいね。
説明しすぎに要注意! 簡潔にわかりやすくまとめる
鈴木なぎさ
誤字脱字には要注意ですね。
高橋キャリアアドバイザー
そうですね。それと、説明しようとしすぎて内容が長くなりすぎるとかえってわかりづらくなることがあります。簡潔にわかりやすくまとめることも意識しましょう!
ポートフォリオの自己紹介では自分に興味をもってもらいたいからこそ、さまざまな要素を追加して魅力をアピールしますよね。ただ、内容を盛りだくさんにしすぎて長くなりすぎると、かえってポイントがつかみづらくなり、魅力がわかりにくくなってしまいます。
伝えたい要素を簡潔にわかりやすくまとめられているというのも、魅力的な自己紹介には大切な要素です。自己紹介を作成するときはポイントを絞りながら、簡潔にまとめることを意識してみてくださいね。
押し付けは逆効果! 企業に合わせた内容を意識する
高橋キャリアアドバイザー
ポートフォリオの自己紹介で意識すべき3つ目の要素としては、自分の伝えたいことばかりにとらわれないということ。企業に合わせた内容を意識するようにしましょう。
鈴木なぎさ
自分の伝えたいことばかりを押し付けないということですね。
自己紹介は自分の情報を伝える部分なので、自分の伝えたいことを好きなようにまとめることができます。ただ、そこで自分本位に考えすぎた内容にしてしまうと、受け取る側としては魅力的には感じられない可能性があります。
ポートフォリオの目的は、自分のことを知ってもらい、採用したいと思ってもらうことです。その目的があるからこそ、相手に魅力的に感じてもらえるよう内容を工夫することが大切なのです。しっかりと企業研究をして、志望企業に合わせた内容にすることも意識するようにしてくださいね。
キャリアアドバイザーコメント
若林 真穂
プロフィールを見る自己紹介で嘘をつくのは避けよう
企業が求めている人材に合った内容を意識することは大切ですが、自分の考えなしに、相手に受けることだけを考えて嘘をついてしまうのは避けるべきです。
面接官は多くの就活生を見てきている経験豊富なビジネスマンです。その経験豊富な面接官が、面接では就活生の言動を通して、その人がどのような人物かを見抜こうという姿勢でいるのです。嘘はほぼ確実に見抜かれると考えておきましょう。
それに、嘘をついた内容で自分を評価してもらったとしても、入社後にミスマッチが起こる可能性が高くなります。結局自分と合わない職場で働くことになり、能力や個性を発揮できずに辛い思いをすることになりかねません。
企業が求めている人物像を意識しながら、自分の中の強みやアピールしたいことと重なる部分にフォーカスを当てて自己紹介を考えていきましょう。
見せ方も重要! ポートフォリオの自己紹介を作る際のデザインの基本
鈴木なぎさ
3つの極意を教えて頂けたので、ポートフォリオの自己紹介はこれでしっかり改善できそうです!
高橋キャリアアドバイザー
それは良かったです! ただ、ポートフォリオの自己紹介で重要なのは中身だけではありません。デザインも自分で作れるのがポートフォリオの特徴なので、デザインについても対策をしておく必要があります。
鈴木なぎさ
確かにそうですね。デザインではどのようなことを意識すればいいのでしょうか?
高橋キャリアアドバイザー
自己紹介のデザイン面で意識すべき要素は3つあります。基本の部分となりここをしっかり工夫できればとても魅力的な自己紹介になるので、一緒に確認していきましょう!
鈴木なぎさ
さっそくお願いします!
フォント:ただの文字と侮らない! 世界観に合わせたフォントを選ぶ
高橋キャリアアドバイザー
まず自己紹介のデザインで押さえておくべき要素の1つが「フォント」です。自己紹介を構成するのは文字なので、ただの文字と侮らず世界観に合わせたものをしっかり選びましょう。
鈴木なぎさ
確かにフォントが適当だとデザイン的には魅力的ではなさそうですね……。
ポートフォリオの自己紹介のデザインを考えるうえでは、フォントについてもしっかり工夫を凝らすようにしましょう。ただの文字と侮って適当に選んでしまうと、世界観が崩れてしまい魅力が半減してしまいます。
自分がポートフォリオで押し出したい要素に合わせてフォントのテイストを吟味し、太さやサイズまでしっかりチェックして使用するようにしてくださいね。
色:テイストを統一! 同系色でまとめるとすっきりした印象に
高橋キャリアアドバイザー
意識しておきたいデザインの要素としては「色」もとても重要です。テーマをもたせずバラバラに色を使い分けてしまうと見にくくなることもあるので、同系色でまとめるのがおすすめですよ。
鈴木なぎさ
何色でまとめようかな……。じっくり考えてみます!
自己紹介のデザインとしては、色使いもとても大切です。色が与える視覚的な印象はとても大きいので、しっかり意図を持たせた配色にするようにしましょう。また、バラバラに色を使い分けると見にくいので、同系色ですっきりまとめるのがおすすめです。
活発さやエネルギッシュさを表現したいなら暖色系、冷静さや誠実さを押し出したいなら寒色系など、印象に合わせて色を考えるのも良いでしょう。
レイアウト:デザイン性に振り切りすぎない! 読みやすさも意識する
鈴木なぎさ
フォントに色使い、どちらも大切な要素なのですね。
高橋キャリアアドバイザー
そうですね。それと、デザインとしては「レイアウト」も重要な要素になるのですよ。
ポートフォリオの自己紹介のデザインを考えるうえでは、「レイアウト」も重要になります。ポートフォリオの世界観に合わせつつも、読み手が読みやすいようなレイアウトにすることを意識しましょう。
自分で自由に作れるからこそデザイン性に振り切りすぎてしまい、かえって読みにくいレイアウトになってしまっているケースもあります。文章と画像、色やあしらいなど含めて、一目で見たときに情報を読み取ることができるかを基準にレイアウトを考えるようにしてくださいね。
キャリアアドバイザーコメント
神谷 政利
プロフィールを見る細部まで手を抜かずに作り込もう
自己紹介だからといってデザインに手を抜いてしまうと、仕事に対して真摯に取り組めない人だという印象を持たれてしまうでしょう。仕事に置き換えてみれば、自分勝手に「これはそれほど大したことないこと」と判断し、それによって手を抜いたりする人は決して評価されません。
それに、自己紹介だからといってデザインに手を抜いてしまうと、それは相手が見やすいようにしようという姿勢がなく、配慮にかけたものになります。作品には制作者の心、姿勢といった人柄が現われるものです。
就職活動においては、面接も履歴書もESもポートフォリオも全て相手とのコミュニケーション。そこで相手へ配慮をした姿勢を見せることが印象をよくするためにはとても大切なことなのです。
これで差がつく! ポートフォリオの自己紹介のデザインレベルを上げるコツ
高橋キャリアアドバイザー
ポートフォリオの自己紹介のデザインの基本がこれでチェックできましたね。次はさらに魅力をアップさせて周りに差をつけるためのデザインのコツについて解説していきます!
佐藤みなと
どんなコツがあるのでしょうか。とても気になります!
高橋キャリアアドバイザー
先ほど解説した色とフォントサイズをさらに活用するのです。詳しく解説していくので、しっかりメモを取っておいてくださいね!
佐藤みなと
メモの準備はばっちりです!
相手に目に留めたい箇所は「色」と「フォント」で強調する!
デザインの基本である「色」と「フォント」ですが、これらをうまく活用することで自分の押し出したいところを強調することができます。ここは強調したいなと思う部分には、他の部分とは違う色を使ってみたり、フォントサイズを少し大きめにしてみたり、太字にしてみましょう。
そうすることで周囲とは違う印象になり、読み手の目に留まりやすくなります。自己紹介の内容を考えたうえで、これは特に押し出したいと思うものがあれば色とフォントでぜひ工夫してみてくださいね。
高橋キャリアアドバイザー
強調したい箇所には下線を引いてみたりするのも1つの手ですね。そうして印象の強弱を付けることで全体がのっぺりした印象になることも避けられるので、ぜひ取り入れてみてください!
佐藤みなと
さっそく試してみることにします!
背景色と文字色の「ハレーション」を避けた色使いを意識する!
デザインのレベルを上げるうえでは「ハレーション」に注意した色使いを意識するというものも挙げられます。ハレーションというのは色の明度に差のない、彩度が高めの色を組み合わせた結果、目がチカチカしてしまう現象のことを指します。
彩度の高い色を組み合わせるととても目立つので、強調したい部分に使ってしまいたくなる気持ちはわかりますが、ハレーションは見る側に生理的な不快感を感じさせてしまいます。
そうなればむしろマイナスな印象につながりかねないので、特に背景色と文字色の重なりについてはハレーションが起きていないかチェックするようにしてくださいね。
佐藤みなと
濃い緑の背景に、明度が同じくらいの濃い赤の文字を使おうと思っていた部分があるのですが、これは避けた方が良さそうですね。
高橋キャリアアドバイザー
一度組み合わせてみて目がチカチカするような印象があるなら、そもそも読みにくいですし避けた方がいいでしょう。
キャリアアドバイザーコメント
テッ ター スェ
プロフィールを見る客観的な視点を取り入れてブラッシュアップしよう
他人にポートフォリオの自己紹介を見てもらい、「客観的な視点」を取り入れることもデザインのレベルを上げるうえでは効果的です。自分で自分のことを客観的に見るということはかなり難しいことです。自分ではよくできた、わかりやすいと思っても他の人からみるとわかりにくいと感じることがよくあります。
だからこそ、本当に相手にとってわかりやすいのか、効果的なアピールになっているのか、他人の目を借り「客観的な視点」を取り入れて判別することで、より魅力的なデザインを考えることができるのです。
ただ注意点としては、見てもらう相手は誰でもいいわけではありません。キャリアセンターの人であったり、就活エージェントなど、できるだけ経験のある専門家に見てもらうようにしましょう。
内容作成の参考に! ポートフォリオの自己紹介例文
高橋キャリアアドバイザー
ここまでポートフォリオの自己紹介の中身とデザインの両面からポイントを解説してきました。最後はここまでのおさらいとして、例文を確認していきましょう。
佐藤みなと
例文も教えていただけるなら、自己紹介作成もスムーズに進められそうです!
高橋キャリアアドバイザー
中身を見てみて、どんな要素をどんな順序で伝えているのかを入念にチェックしてみましょう。さっそく紹介していきますよ!
佐藤みなと
わかりました! ぜひお願いします!
①デザイナー
例文
私は△△大学の▲▲学部に所属をしている、〇〇と申します。
大学では主にグラフィックデザインを専攻しており、特にパッケージデザインに興味があり自主的に制作もしています。扱えるソフトはIllustratorやPhotoshopで、これまで企業様からフリーでデザイン制作のご依頼を受けたことも多数ございます。
御社に入社後は自身のスキルを活かして商品開発部のパッケージデザインに尽力し、3年以内にはチームディレクターとして自身の業務だけでなく他のメンバーの業務も補助できるような人員として貢献いたします。
高橋キャリアアドバイザー
伝えたいポイントを簡潔にまとめることができているわかりやすい自己紹介ですね。どんな作品をこれまで作ってきたのかが気になる構成になっていて、ポートフォリオの導入としてもしっかり機能している自己紹介といえるでしょう。
②プログラマー
例文
私は△△大学の▲▲学部に所属をしている、〇〇と申します。
大学では文学を専攻しているのですが、大学2年生のころから開発に興味をもち始め、自主的に勉強を続けています。今ではJavaScriptなどのプログラミング言語を扱うことができるようになりました。個人サイトの開発なども手がけており、御社での業務に役立つかと思いITパスポートなどの資格も取得いたしました。
御社で働くうえでは、自身が身に付けたプログラミングスキルを活かして業務に取り組み、3年後にはチームリーダーとして開発案件の進行を管理していけるような人材を目指してまいります。
高橋キャリアアドバイザー
大学で学んでいることとは違うものの、独学で学んできたことや、志望企業で働くことを意識して資格も取得したなど、全体的に意欲の高さがうかがえる自己紹介ですね。将来のプランもしっかり考えられており、どういった性質の人なのかがよくわかる自己紹介です。
③ライター
例文
私は△△大学の▲▲学部に所属をしている、〇〇と申します。
大学では日本語学を専攻しており、昔から言葉というものに強い興味を惹かれていました。そういった背景があるため、将来の夢としてライターを考えることはとても自然なことでした。
大学で学んだ日本語の知識に加えて、個人的に加入しているライター育成のオンラインサロンで身に付けたスキルを活かして昨年からライターとしてのお仕事もいくつか担当させていただいております。クライアントの方からは「わかりやすくて読者に寄り添ったテイストの文章」とのお声をいただいたこともありました。
御社にライター職として入社後は、まずは御社のメディアのコンセプトへの理解をしっかりと深め、そのうえで読者のニーズをしっかりと捉えた記事を執筆し、御社メディアのさらなる認知向上に貢献いたします。
高橋キャリアアドバイザー
知識とスキルを活かしてすでにライターとして活躍していることを前面に押し出していますね。客観的な評価も簡単に付け加えることで説得力がアップしています。入社後も活躍してくれるかもしれないと期待のできる内容ですね。
④動画編集者
例文
私は△△大学の▲▲学部に所属をしている、〇〇と申します。
もともと動画を撮ることが昔からの趣味で、暇さえあれば動画撮影をしては自分の作品として個人サイトで公開をしていました。そうした活動が目に留まったのか、2年前ほどから動画編集のお仕事をいただけるようになり、現在は月に2本ほど動画編集のお仕事を受けております。
動画編集として扱えるツールはPremiere Proで、指定のツールがございましたら入社前に自身で使用し技術を磨いておきたいと考えております。
御社に入社後は、御社の強みとしている採用活動に使用する企業のブランドムービーの作成に携わりたいと考えております。そして、動画編集の技術を磨くだけでなく、担当営業以上に企業のことを理解できるようヒアリングや企業研究も欠かさずおこなえるメンバーとして貢献いたします。
高橋キャリアアドバイザー
全体的にきれいにまとめられていますね。必要な要素もしっかり揃っています。とくに入社後のプランが具体的なのがポイントで、これなら採用するメリットが見出せます。冒頭から好印象が狙える自己紹介といえるでしょう。
⑤カメラマン
例文
私は△△大学の▲▲学部に所属をしている、〇〇と申します。
私は大学の写真部に所属をしており、そこで写真の技術を磨きつつ、写真館でのアルバイトを通じて現場での立ち回りも体で覚えてきました。使用しているカメラはCanon製のものですが、他メーカーのものも扱うことは可能です。
使用している編集ソフトはPhotoshopとLightroomで、写真の編集含めて納品させていただいた経験はこれまで何度もございます。コンペにも積極的に参加しており、昨年は●●のコンペにて大賞をいただくことができました。
御社に入社後はプロのカメラマンとしてお客様の大切な瞬間を逃さず撮影し、お客様の期待を超える写真を納品させていただきつつ、「楽しい撮影でした」と言っていただけるような場作りにも尽力してまいります。
高橋キャリアアドバイザー
カメラマンとしての経験がすでにあることに触れつつ、入社後はそのスキルを活かしていきたいと採用するメリットを前面に押し出すことができていますね。内容も簡潔にまとまっていてとてもわかりやすい自己紹介です。
見た目も内容も魅力的なポートフォリオの自己紹介を作成して選考を突破しよう!
ポートフォリオの自己紹介の基本情報から、作成するうえで意識しておきたいポイントなどを中身とデザインの両面から解説しました。ポートフォリオは自由に作れるからこそ、いかに相手の心をつかむ工夫ができるかが重要となります。
ただ、ここまでの解説をもとに自己紹介作成の準備を進めていけば、誰であっても魅力的なポートフォリオの自己紹介を作れます。まずは自己紹介の軸を立てるところから始めて、見た目も内容も魅力的なポートフォリオの自己紹介を作成し選考を突破していきましょう。
佐藤みなと
最初はポートフォリオに自己紹介が必要であることすら知りませんでしたが、今はその重要性がよくわかりました! まずは自己紹介の軸を立てるところから始めていこうと思います!
鈴木なぎさ
どうすれば自己紹介が魅力的になるのか悩んでいましたが、今は内容とデザインの両方で押さえるべきポイントがわかったので安心しています。解説していただいたことを踏まえて、さっそく準備を進めていこうと思います!
高橋キャリアアドバイザー
ここまでよく頑張りましたね! 自己紹介はポートフォリオの導入にもなる大切なポイント。中身とデザインの両方にしっかり工夫を凝らしながら制作を進めていきましょう!
記事の編集責任者 小山内 隆
この記事のアドバイザー