ブライダル業界は今後も伸びしろがある! 職種選びと企業選びが重要

鈴木なぎさ
実は、ブライダル業界を就職先に……と思っているのですが、近年は挙式を挙げないカップルも多いと聞くので、働き口に困らないか心配です。田中さんはどう思いますか?

田中キャリアアドバイザー
結論からいえば、カップル数は減っていても挙式にかける費用は増えているので、仕事がなくなる心配はないでしょう。
それに結婚式は一生に一度の晴れ舞台であり、本人だけでなく家族にとっても特別なものです。今後もブライダル業界は成長していくと思いますよ。

鈴木なぎさ
良かったです。人生の門出に立ち会える仕事に就きたいと思っていたので安心しました!

田中キャリアアドバイザー
ただし、ブライダル業界といってもさまざまな企業や職種があります。就活する際は、「自分に合っている職種選び」と「今後も成長し続けるであろう企業選び」が重要となりますよ。
完全無料
就活中の4年生/
インターン検討中の大学生にオススメ
- 自己PR作成ツール
簡単な質問に答えるだけ!ネタがなくても強みが伝わり、採用したいと思わせる自己PRが完成します - 志望動機作成ツール
熱意がなくても大丈夫!たった3分で選考突破率がグンと上がる志望動機が作れます - 適職診断
30秒で適職を診断!あなたの受けない方がいい業界・職種がわかります - 4 面接力診断
あなたは何点取れる?あなたの面接偏差値を診断し、今するべき対策がわかります - 5 ES100選
大手の内定者ESが見放題!100種類の事例からESの作り方がわかります - 6 WEBテスト対策問題集
SPI、玉手箱、TG-WEBといったWEBテストの攻略法がわかります。 - 7 SPIパーフェクト問題集
SPIに落ちないためのポイント解説と、本番と同じ形式で解ける問題集をセットに。この一冊でSPIを効率的にマスターしましょう。
マンガでわかる! ブライダル業界の仕事内容

ブライダル業界の各職種の仕事内容を紹介!

田中キャリアアドバイザー
まずはブライダル業界を代表する職種を押さえておきましょう。
①ウエディングプランナー
ウエディングプランナーは結婚式を一からプランニングする職種で、ブライダル業界のなかでも花形と呼ばれる存在です。仕事は大きく分けると「営業」「企画」「運営」の3つです。
営業では、結婚式場を下見に訪れたカップルや試食会付きのブライダルフェアに参加したカップルに、式場の特徴や具体的な挙式プランを提示して魅力を伝えます。カップルに気に入ってもらえるよう、プレゼンテーション能力が求められるところです。契約となれば、結婚式の企画へと移ります。
企画では、「どのような結婚式を挙げたいのか」「予算はいくらなのか」などを考慮しながら、お客様の希望に沿った挙式プランを共に作成します。ここでは、いかにカップルの気持ちに寄り添えるかが重要なポイントです。
結婚式当日は運営として、計画通りに式が進むよう管理します。現場で細かい指示を出すのもウエディングプランナーの役割です。

田中キャリアアドバイザー
ウエディングプランナー志望の人は「ブライダルコーディネート技能検定」の資格取得を目指すと良いでしょう。3級なら実務経験がなくても受検できますよ。
②バンケットサービス
バンケットサービスとは、結婚式当日の準備から接客対応、片付けまでサービス全般を担う職種です。新郎新婦や参加者が満足できるかどうかは、バンケットサービスにかかっているといっても過言ではありません。それほど重要な役割を担う存在なのです。
具体的な仕事内容は、結婚式当日にゲストの荷物を預かったり、料理や飲み物を配膳したりします。音楽や照明などの演出をおこなうこともありますよ。
バンケットサービスはチームとなって互いに連携を取りながら行うのが基本です。ときには、作業が遅れている人をカバーすることもあるでしょう。広い視野と柔軟な対応力が求められます。

田中キャリアアドバイザー
バンケットサービスはゲストに最も近い存在です。「ゲストが困っていることはないか」「トラブルは起きていないか」など考え、常に気を引き締めておかなければいけません。
③ドレスコーディネーター
ドレスコーディネーターは新婦のドレスをコーディネートする職種です。結婚式場で用意しているドレスのなかから当日着用するドレス選びのお手伝いをします。
ドレスといっても定番のAラインからふんわりとしたスカートが特徴のプリンセスライン、人魚のようなデザインのマーメイドラインなどさまざまです。カラーも豊富にあるなか、1〜3着程度を選ぶのは容易ではありません。
ドレスコーディネーターが新郎新婦の要望に合うドレスを選ぶことで、満足できるドレスをスムーズに選べるようになります。

鈴木なぎさ
新郎のタキシードをコーディネートすることもあるんですか?

田中キャリアアドバイザー
もちろんありますよ。基本は新婦がメインになるので、タキシードはウエディングドレスに合わせて選ぶことが多いです。また、新郎の衣装を担当する人がいる場合は「コスチュームコーディネーター」「コスチュームアドバイザー」と呼ばれています。
④ヘアメイクアーティスト
ヘアメイクアーティストは結婚式当日のメイクとヘアを担当する職種です。新婦の雰囲気やドレスなどにあわせて仕上げます。経験や専門的な知識から、アドバイスすることもあります。
ヘアメイクアーティストにはブライダルに特化したメイクやヘアの知識だけでなく、コミュニケーション力も必要です。コミュニケーション力が高ければ「本当はこんなメイクやヘアスタイルに挑戦してみたい」といった要望を聞き出せるでしょう。

田中キャリアアドバイザー
ヘアメイクアーティストは結婚式当日、控室で新婦と過ごす時間が長いです。緊張している新婦を会話で和ませ、安心して式に臨めるよう整えることも重要な役割です。
⑤介添人(アテンダー)
介添人は結婚式当日、主に新婦のサポート役に徹する職種です。ドレスを着用している新婦は身動きが取りづらく、特に歩くときは裾を踏んで転ぶ恐れがあります。介添人は移動するときに裾をもったり案内したりすることで、式を円滑に進められます。
結婚式当日、1番近くで新郎新婦の側にいるのは介添人です。「困ったことがないか」「体調が悪くなっていないか」など、常に気を配る必要があります。

田中キャリアアドバイザー
新郎新婦の幸せな姿を間近で見れるところは、介添人にとって1番のやりがいでしょう。介添人のサポート次第で、ふたりが快適に過ごせるかどうかが決まります。
キャリアアドバイザーコメント
テッ ター スェ
プロフィールを見る重要! ブライダル業界は責任感がもとめられる
ブライダル業界は、新郎新婦の門出になる1日をサポートするという面で華やかな印象を持つ方も多いかもしれません。一方で、その分だけ責任も大きく、日々緊張感を持って取り組むことがもとめられます。
ブライダル業界に限ったことではありませんが、自分に合った仕事を見つけるうえで「大変なことがあっても乗り越えられそうか」「困難なこと以上に喜びを感じられそうか」などは、しっかり見極めておきましょう。
とくにウエディングプランナーは、全体の責任を担う意味で、結婚式の総責任者ともいえます。自分のミスでなくても担当する結婚式でなにか不手際があれば、謝罪をするなど誠実な対応がもとめられます。また、バンケットサービスや介添人はその場の瞬時の判断がもとめられます。慎重に、かつスピード感を持ってその場の状況を理解して判断する能力が必要となるでしょう。
どのような仕事でも華やかに見える一方で、大変な面もあるものです。実際に社員の方に聞いたり、体験することで実態を把握しておいてくださいね。
あなたが受けないほうがいい職業を確認してください
就活では、自分が適性のある職業を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
適職診断で強み・弱みを理解し、自分がどんな職業に適性があるのか知りましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
ブライダル業界の現状
ブライダル業界の現状
- 婚姻件数が減少
- 結婚式の質を重視するカップルが増加
- 結婚式の規模を縮小するカップルも多い

田中キャリアアドバイザー
結婚式を挙げるのが当たり前だった時代とは違い、今は結婚式にお金を使うよりも新婚旅行や新生活に使いたいと考える人が増えています。挙げない選択肢も普通になりつつあります。

鈴木なぎさ
私のいとこのお姉さんも去年結婚しましたが、式は挙げませんでした。

田中キャリアアドバイザー
そうだったのですね! 結婚式を挙げるカップル数の変化など実際にはどうなのか詳しく解説していきたいと思います。ブライダル業界の現状を一緒に見ていきましょう。
婚姻件数が減少
厚生労働省の「令和6年(2024) 人口動態統計(確定数)の概況 」によると、婚姻件数は昭和47年の約110万件をピークに減少傾向にあります。
令和3年では約50万件まで減少しており、少子化や女性の社会進出による結婚意欲の低下などが影響していると考えられます。婚姻件数が減少しているなか、結婚式を挙げるカップルも当然ながら減少している状況です。

田中キャリアアドバイザー
ただ、令和5年に約47万件まで減少しているものの、令和6年には約48万件となっており、徐々に回復傾向も見られています。
結婚式の質を重視するカップルが増加
結婚式を挙げないカップルが増えている一方で、結婚式の質を重視するカップルも増加傾向にあります。
近年は晩婚化といわれ、初婚年齢が高くなっています。比較的お金に余裕があることで、若いカップルよりも結婚式に多くお金を回しやすいのです。「多少お金がかかっても良い結婚式にしたい」という想いから、質の高さを重視するカップルが増えています。
また、結婚後も変わらずに働き続ける女性が多いことも、結婚式にお金を使いやすい理由の一つでしょう。

田中キャリアアドバイザー
バブル時代は派手にお金をかける「派手婚」が、不景気になると結婚式の内容を簡易なものにした「ジミ婚」が流行っていました。結婚式の形は、そのときの時代によって変わりやすいのかもしれません。
結婚式の規模を縮小するカップルも多い
新型コロナウイルス感染症が流行したことをきっかけに、結婚式の規模を縮小するカップルが増えています。
現在は、新型コロナウイルス感染症の脅威も和らいでいますが、フォトウェディングなどの多様な選択肢の増加などの背景から、結婚式そのものに費用をかけ大人数を招待するよりも「自分たちらしい最適なスタイルを選ぶ」というあり方へと変化しつつあります。

田中キャリアアドバイザー
家族や親しい友人を呼び、心からくつろげる時間を過ごしたいと考えるカップルも多いようですね。
ブライダル業界が抱える今後の課題
ブライダル業界が抱える今後の課題
- 多様なニーズに合わせた結婚式の実現
- WEBサイト・SNSを利用した集客
- 競合他社と差別化できる強み

鈴木なぎさ
今と昔とでは、ブライダル業界に求められるものは変わっていそうですね。

田中キャリアアドバイザー
そうですね。求められるものが変われば、ブライダル業界が抱える課題も自ずと変わります。一つひとつ解説していきますね。
多様なニーズに合わせた結婚式の実現
従来の結婚式といえば、その地域のしきたりや形式に従い「こうあるべき」という姿がハッキリとしていました。しかし、近年では「こうあるべき」がなくなり、新郎新婦の望みを叶える結婚式が定番となっています。
たとえば、指輪の交換時に使う結婚指輪をペットに持ってきてもらったり、授かり婚の場合はバルーンを使って赤ちゃんの性別を発表したりなど、思い思いに演出するカップルが増えています。
多様なニーズに合わせられる結婚式場は、こだわりの演出を盛り込みたいカップルや質の高い結婚式を挙げたいカップルから支持されるでしょう。

田中キャリアアドバイザー
結婚式はお祝い事なので、冠婚葬祭のなかでも比較的自由度が高いです。
最近では、ご祝儀を出さない会費制の結婚式もあります。会費制なら引き出物を用意する必要もなく予算を立てやすいので、新郎新婦にとって手間を省けてメリットが大きいです。
WEBサイト・SNSを利用した集客
インターネットの普及が進んだ今、結婚式場を探す手段としてWEBサイトやSNSによる情報収集が定番となりつつあります。ドレス姿や式場の雰囲気などをチェックし、気になるところをピックアップしたうえで見学会や下見に訪れているのです。
各企業ではWEBマーケティングの担当者を置く、もしくは既存の社員にWEBマーケティングに関する研修をおこない通常業務と並行してもらうなど、顧客が情報を得る方法に合わせて、集客のあり方も進化しています。

鈴木なぎさ
結婚式場のことを知ってもらうのにSNSは有効ですよね。

田中キャリアアドバイザー
そうですね。WEBサイトやSNSを利用した集客は、ブライダル業界にかかわらず多くの業界で必須となる戦略の一つです。
競合他社と差別化できる強み
カップルに興味をもってもらうためには「ここで式を挙げたい」と思わせる強みがなければいけません。ほかのところと同じと思われてしまえば、競合他社に顧客を取られてしまいます。
たとえば、海外挙式の取扱件数が多い企業なら、海外挙式に憧れているカップルに興味を持ってもらいやすいです。ほかにも、三つ星レストランで働いていたシェフがいる、外国語を話せるスタッフが常駐している、インスタ映えする料理を提供するなど、競合他社と差別化できる強みがある企業ほど、この厳しい状況のなかでも生き残っていけるでしょう。

田中キャリアアドバイザー
万人受けする強みも大事ですが、一定のニーズに刺さる強みがあるとなお良いでしょう。たとえば、全体がバリアフリー化されている結婚式場なら、身体が不自由な人でも参加しやすいですね。
キャリアアドバイザーコメント
若林 真穂
プロフィールを見る今後ブライダル業界では他社との明確な差別化がもとめられる
近年、ブライダル業界では顧客のニーズが多様化しており、これまでよりも顧客のニーズに寄り添ったサービスの提供がもとめられます。そこで顧客に選んでもらうためには、その式場ならではのサービスやほかにはない明確なコンセプトを持っているなど、他社との差別化が重要になります。つまり、他にはない強みを持っているかという点がとても大切なのです。
企業を見極める際には、ぜひ企業の強みが唯一無二のものであるかを確かめてみてくださいね。企業ならではの魅力をしっかりと理解して、自分に合った企業選びに役立てましょう。
就活は、適職診断からはじめてください
就活では、自分が適性のある職業を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
適職診断で強み・弱みを理解し、自分がどんな職業に適性があるのか知りましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
代表的なブライダル業界企業一覧
代表的なブライダル業界企業一覧

田中キャリアアドバイザー
ここからは、ブライダル業界を代表する企業を紹介します。それぞれの強みなどに注目してみてくださいね。
今回紹介している企業は、業界動向リサーチ「ブライダル業界 売上高ランキング(2022年-2023年)」の上位5社をもとに、編集部で厳選しています。
テイクアンドギヴ・ニーズ|業界をけん引する企業
テイクアンドギヴ・ニーズは国内ハウスウエディング事業を中心に、ホテル事業やドレス事業、レストラン事業などブライダル関連の事業を幅広く取り扱う企業です。
オリジナルウエディングにこだわっており、一軒家を貸切っておこなう「ハウスウエディング」は全国31都道府県に展開しています。ほかにも定番のホテルウエディングやアットホームな雰囲気を楽しめるレストランウエディングなどの取り扱いもあり、カップルの希望に沿った挙式を提案しています。
また、テイクアンドギヴ・ニーズは年間約13,000組の結婚式を手がけており、国内における結婚式施工件数はNo.1です。ハウスウエディングに力を入れており、オリジナルな結婚式を挙げられると人気を集めています。

鈴木なぎさ
取り扱う件数が多い分、入社後は忙しい日々を送ることになりそうですね。

田中キャリアアドバイザー
そうですね。繁忙期と閑散期によって変わるようです。残業がない月もあれば30時間を超える月もあるとのこと。土日の勤務が長くなる場合は、平日の勤務時間で調整するなど柔軟に対応してくれるようです。
ツカダ・グローバルホールディング|ニーズに合った結婚式を提案
ツカダ・グローバルホールディングスはウエディングやホテル、レストラン、宴会・会議場など、ブライダル事業を中心に展開する企業です。
グループ会社である株式会社ベストブライダルではチャペル挙式や神社挙式、親族結婚式、リゾート挙式などさまざまなスタイルの結婚式を提案しています。ニーズに合わせた結婚式をプロデュースしているため、新郎新婦にはありふれた結婚式ではなく特別な結婚式を提供できます。
また、2人だけの結婚式や少人数での結婚式、フォトウエディングなど規模を縮小した結婚式の対応も可能です。

田中キャリアアドバイザー
ツカダ・グローバルホールディングスでは育児・介護短時間勤務制度を設けており、一定の期間は1日2時間での勤務が可能です。
BP|50年以上続く老舗のブライダル企業
BP(旧社名:ブライダルプロデュース)は創業50年を超える老舗企業です。ウエディング施設をはじめ、ホテル施設やレストラン施設を展開しています。
ウエディング事業においては東京・横浜・千葉・仙台・京都・大阪・長崎に展開し、年間4,500組の結婚式を手がけています。式場探しから当日の段取りまで、新郎新婦をフルサポートしたい人にぴったりです。
また、子ども支援活動や地域支援活動、災害復興支援などにも積極的に取り組む企業でもあります。ブライダルとは違うところでも人の役に立てるので、さまざまな場面でやりがいを感じられるでしょう。

田中キャリアアドバイザー
四半期ごとに開催される表彰制度、自分の想いをカタチにできる社内提案制度、プライベートも充実できる長期休暇などモチベーションを維持できるような工夫も多くある企業です。
エスクリ|新郎新婦への柔軟な提案を得意とする企業
エスクリが手がけるのは、挙式・披露宴の企画から運営までおこなうブライダル事業です。運営施設は全国に展開しており、ゲストハウススタイルやレストランスタイル、ホテルスタイルなどさまざまな挙式・披露宴をおこなっています。対応力に長けており、新郎新婦への柔軟な提案を得意としています。
そんなエスクリは、女性社員のサポートが手厚い企業です。産前休業の拡大や復職後における子育てと仕事の両立の支援、女性相談窓口の設置など、女性が長く働ける環境を整えています。国からは女性活躍推進企業としても認定されています。
また、年間休日は120日間。ブライダル業界は忙しく休みが取りにくいと思われやすいですが、エスクリはワークライフバランスの実現を目指し、年間の1/3はしっかり休めるようになっています。

田中キャリアアドバイザー
エスクリの勤務体制は、フレックスタイム制が採用されています。フレックスタイム制とは、従業員自らが日々の始業・終業時刻や働く時間を自由に決めて働ける制度です。
ワタベウェディング|海外挙式の取扱数が強み
ワタベウェディングは創業70年、確かな実績をもつ老舗企業です。総合ブライダル企業として、国内挙式から海外挙式、ハネムーン、プロポーズなどブライダルに関するあらゆるサービスを提供しています。
とくに、強みとしているのは海外挙式サービスです。ハワイ・グアム・バリ・ヨーロッパ・オーストラリアでの挙式に対応しているため、海外勤務に興味がある人にぴったりです。また、海外だけでなく国内のリゾートウェディングにも力を入れています。

田中キャリアアドバイザー
立場や役職にあわせて、さまざまな研修制度が用意されています。自信をもって現場に立てるようになるため、お客様の力になれることが多くやりがいを感じやすいでしょう。
ブライダル業界に向いている人の特徴4選
- 人とかかわるのが好きな人
- 笑顔でポジティブに仕事ができる人
- 責任をもってやり遂げられる人
- 協調性をもって仲間と協力し合える人

鈴木なぎさ
ブライダル業界にはどんな人が向いていますか?

田中キャリアアドバイザー
職種にもよりますが、基本的には裏方仕事になるので人のために役に立ちたい人が向いているといえますね。
①人とかかわるのが好きな人
結婚式を挙げるためにはウェディングプランナーやドレスコーディネーター、ヘアメイクアーティストなど多くの関係者がかかわります。情報を共有したり相談したりすることは何度もあるでしょう。人とかかわることが好きな人なら、小まめな情報交換も苦に思わないので、新郎新婦の願いをしっかり叶えられます。
また、結婚式当日は親族や友人などのゲストを接客することもあります。企画から運営まで人とかかわることは多くあるので、ブライダル業界を目指す人は人と接するのが好きでなければ苦労するでしょう。

田中キャリアアドバイザー
接客が好きでブライダル業界を目指す人もいますが、お客様とのかかわりだけでなく社内でのコミュニケーションも重要です。
チームとして連携がとられていないと、お客様の要望が伝わらず思い通りの結婚式を提供できない可能性があります。
②笑顔でポジティブに仕事ができる人
結婚式は人生に一度の晴れ舞台です。しかし、新郎新婦のなかには緊張や不安をかかえている場合もあります。明るく笑顔で接するスタッフがいれば、緊張と不安を和らげることができるでしょう。
また、ポジティブに振る舞えるスタッフは、その場を盛り上げる要因になることもあります。新郎新婦がかかえる不安や悩みも、持ち前のポジティブさでプラスへと変えていけるでしょう。

鈴木なぎさ
暗い雰囲気のスタッフがいたら、せっかくの結婚式に水を差してしまいそうですね。

田中キャリアアドバイザー
そうですね。ムードを壊さないためにも、スタッフは常に笑顔でいなくてはいけません。
③責任をもってやり遂げられる人
結婚式を挙げるまで短くても半年はかかるといわれています。その期間、新郎新婦とは何度も打ち合わせしたり、ときには予定変更をお願いされたりすることもあるでしょう。
一度担当になった結婚式は最後までやり遂げるのが基本なので、途中で投げ出すことはできません。

田中キャリアアドバイザー
ブライダル業界で働く人にとっては数ある結婚式の一つに過ぎませんが、新郎新婦にとっては一生に一度しかないのでふたりが入念に準備ができるよう、責任をもって伴走できる人が向いています。
責任感があることをアピールしたい人は以下の記事もあわせて確認してみましょう。例文10選とともに自己PR方法を解説しています。
例文10選! 責任感は自己PRになる? 誰でも書ける自己PR作成方法
④協調性をもって仲間と協力し合える人
結婚式はさまざまな職種の人がチームとなって作り上げています。チームとして動くためには、メンバーの意見をしっかり聞き入れ、お互いに協調性をもって取り組む必要があります。
しかし、自分の意見を押し付ける人や「自分は自分、他人は他人」と考えるマイペースな人がチームにいれば、仕事に支障が出るでしょう。

田中キャリアアドバイザー
ブライダル業界ではチームで動くことが多くあるので、一つの目標を達成するために協力し合える人が活躍できます。
協調性を選考でアピールしたい人は以下の記事もチェックしてみてくださいね。
例文13選|自己PRで「協調性」は3ステップで誰でも作成できる!
キャリアアドバイザーコメント
神谷 政利
プロフィールを見るブライダル業界では相手の立場に立って考える力がもとめられる
相手の立場に立って考えることができる人もブライダル業界に向いているといえます。
ブライダル業界で働くと、多くの新郎新婦を担当することになります。だんだん慣れてくると、どうしても作業として対応してしまうことがあるかもしれません。
しかし、新郎新婦にとっては一生に一度の結婚式です。自分たちに寄り添って親身になってくれる人と一緒に作り上げたいと思うものですよね。また、新郎新婦やその家族が抱える背景も人それぞれ違います。自分の価値観を押し付けてしまうと、相手を傷つけてしまうこともあるのです。
人と深くかかわる仕事だからこそ、常に相手の立場に立ち、言葉を大切に選びながら寄り添う姿勢が大切です。相手の立場に立って考えることができる人であれば、たくさんの新郎新婦から喜ばれるプロフェッショナルとして活躍できるでしょう。
早期離職を防ぐ! 自分に向かない職業がわかる適職診断
自分に向いていない職業に就くと、業務へのモチベーションを保てなかったり、実力を発揮できなかったりと、早期離職の可能性が高まります。
そこで、リスク回避に役立つのが「>適職診断」。たった12の質問に答えるだけで、自分の性格にぴったり合う職業を発見できます。
適職診断で自分が活躍できる仕事を見つけましょう。
・苦手な業務が少ない職業に就きたい人
・自己分析を手軽に済ませたい人
ブライダル業界で求められる人材とは? 就活を有利にするスキル
ブライダル業界で求められるスキル
- コミュニケーション能力
- 柔軟な対応力
- プレゼンテーション能力

田中キャリアアドバイザー
ブライダル業界に求められるスキルはいろいろとありますが、まずは上記の3つのスキルがあると就活を有利に進められるでしょう。それぞれ解説していきますね。
コミュニケーション能力
結婚式は、さまざまな職種の人がチームとなり作り上げます。「このドレスにはこのメイクとヘアが似合うのではないか」「新郎新婦の友人から当日はサプライズしたいとの要望があった」など、結婚式を成功させるためには細やかな情報共有と相談が欠かせません。
また、関係者だけでなく、新郎新婦とのコミュニケーションも重要です。「新郎新婦がどのような結婚式を挙げたいと思っているのか」「どのような不安を抱えているのか」など、コミュニケーションを取りながら気付くスキルも必須です。

田中キャリアアドバイザー
相手と対話することだけがコミュニケーションではありません。対話するなかで、「相手は何を思っているのか」「自分が伝えたいことは伝わっているのか」までを考えることが重要です。
コミュニケーション能力をアピールしたい人は以下の記事でアピールの仕方をチェックしましょう。
例文10選|コミュニケーション力の自己PRは個性のアピールが肝!
柔軟な対応力
結婚式は新郎新婦にとって一生に一度の晴れ舞台なので、望みはなるべく叶えたいところです。しかし、施設や設備の関係上、叶えられないこともあるでしょう。そのとき、「無理です」「できません」とマニュアル通りの対応しかできないと顧客離れする恐れがあります。
新郎新婦の希望通りにいかなくても、見方を変えて違った形を提案できれば満足してもらえるかもしれません。ブライダル業界では、このように柔軟な対応力が求められる場面が多々あります。

田中キャリアアドバイザー
それに、結婚式当日は綿密に計画していても何が起こるかわかりません。そのとき、対応力があればピンチをチャンスに転換できるでしょう。
臨機応変に対応できる力をアピールしたい人は以下の記事もあわせて確認してみてくださいね。
【例文あり】臨機応変に対応を上手くアピールする3つのコツ
プレゼンテーション能力
プレゼンテーション能力もブライダル業界で求められやすいスキルです。とくに、ウエディングプランナーに必要なスキルといわれています。
ウエディングプランナーは来場したお客様に対し、式場の特徴や魅力、プラン内容を限られた時間で説明する必要があります。ここで魅力的に感じてもらえなければ、契約へと進められないため、企業としては死活問題です。
同じ式場に何度も足を運ぶ人はそう多くありません。そのため、ファーストアプローチでいかに魅力を伝えられるかが重要となります。営業の役割も担うウエディングプランナーには優れたプレゼンテーション能力が必須なのです。

田中キャリアアドバイザー
プレゼンテーション能力を鍛えるためには、経験を積むのが近道です。家族や友達に、おすすめの本や映画などを紹介してみると良いでしょう。相手に魅力がしっかり伝わり、「読んでみたい」「観たい」と思わせられれば成功です。
ならではの魅力がたくさん! ブライダル業界で働くやりがい3選
- 一生に一度の大切な日に立ち会える
- 一番近いところでお客様の笑顔を見れる
- 新郎新婦と共に結婚式を作り上げていく楽しさがある

田中キャリアアドバイザー
ここからはブライダル業界ならではの魅力を解説していきます。志望動機にもつながる部分のため、自分はどうしてブライダル業界に惹かれているのかもあわせて考えてみましょう。
①一生に一度の大切な日に立ち会える
ブライダル業界で働くスタッフは、たくさんの人の大切な日に立ち会えます。
結婚式は一生に一度の晴れ舞台といわれるほど大切なイベントです。新郎新婦はもちろん、その家族や友人にとっても大切な日となるでしょう。
スタッフたちはその幸せな日を間近でお手伝いできます。「ありがとう」と感謝されることも多く、そのたびにやりがいを感じているスタッフは多いようです。

田中キャリアアドバイザー
とくに、企画から運営まで担うウエディングプランナーにとって、担当した新郎新婦は特別な存在。半年〜1年かけて準備した結婚式が成功したときは、計り知れない達成感があるでしょう。
②一番近いところでお客様の笑顔を見れる
ブライダル業界で働くスタッフのやりがいの一つは、一番近いところでお客様の笑顔が見れることです。
2人の門出となる結婚式は、多くの人から祝福されます。新郎新婦をはじめ、ゲストを笑顔にできるのはスタッフたちがこれまで綿密に打ち合わせをおこない、完璧な結婚式を挙げられているからこそです。お客様の笑顔を見れば、自分たちの努力が報われたと実感できるでしょう。

田中キャリアアドバイザー
ドレスコーディネーターなら「そのドレス似合っている」「素敵!」と褒められている花嫁を見たとき、バンケットサービスや介添人なら「ありがとう」と笑顔を向けられたときにもやりがいを感じるでしょう。
③新郎新婦と共に結婚式を作り上げていく楽しさがある
新郎新婦と共に結婚式を作り上げる楽しさがあるのも、ブライダル業界で働くやりがいの一つです。
職種にかかわらずスタッフの役割は、主役である新郎新婦の理想を叶えるサポートをすることです。オリジナル性を盛り込んだ結婚式も多く、形式に捉われないスタイルが人気となっています。そのため、新郎新婦とは綿密にコミュニケーションをとりながら、共に結婚式を作り上げる必要があります。
形にするまでは、苦労することもたくさんあるはずです。結婚式当日、新郎新婦が多くの人から祝福されている様子を見たときは、これまでの苦労が報われ、強い達成感とやりがいを感じられるでしょう。

田中キャリアアドバイザー
スタッフは裏方なので表に出てくることはありません。ただ、数カ月の関係ではあるものの、綿密にコミュニケーションをとるスタッフは新郎新婦にとって特別な存在となっているはずです。最後にサプライズとして花束を贈られることもありますよ。
キャリアアドバイザーコメント
テッ ター スェ
プロフィールを見る働く環境にも目を向けよう! まだまだあるブライダル業界で働く魅力
煌びやかで華やかな空間やウエディングアイテムに囲まれて仕事ができることもブライダル業界で働く面白さです。たとえば、新作のウエディングドレスやヘアアイテム、トレンドのブーケや引出物など、結婚式を彩る魅力あふれるアイテムがいつも身近にあります。
それらに囲まれて仕事ができることや、自分が素敵だと思うものを人におすすめできることも楽しさの一つになります。
さまざまな選択肢のあるウエディングアイテムの中から、新郎新婦と一緒に悩みながらたった一つのアイテムを選び抜くこともやりがいのある仕事です。
実はハード? ブライダル業界で働くスタッフが感じる大変なこと
ブライダル業界の大変なところ
- 土日祝日・長期休暇が少ない
- 勤務時間が長い
- 失敗が許されない
- クレーム対応もしなければいけない

鈴木なぎさ
ブライダル業界はハードと聞きますが、本当ですか?

田中キャリアアドバイザー
どんな仕事もそうですが、大変な一面もあります。ここからは、ブライダル業界で働く大変さについて解説していきます。
土日祝日・長期休暇が少ない
ブライダル業界の仕事はサービス業であり、結婚式のほとんどは土日祝日におこなわれます。新郎新婦との打ち合わせや結婚式場の見学会なども土日祝日におこなわれることが多いため、ブライダル業界で働くスタッフの休日は基本的には平日となります。
また、お客様の都合に合わせて衣装選びや打ち合わせの日程を組むため、長期休暇も取りにくい傾向にあります。家族や恋人、友人などと都合をあわせるのは、少し難しくなるようです。

田中キャリアアドバイザー
応募先企業の休暇制度や福利厚生もしっかりチェックして選んでみてくださいね。
勤務時間が長い
ブライダルに関する仕事は営業から接客、チーム内での打ち合わせ、デスクワークなどさまざまです。仕事量が多いうえに、繁忙期になると担当する新郎新婦が増えるため打ち合わせが重なることもあります。日中に結婚式や打ち合わせが入れば、夜になってから書類作成や手配業務などをすることも少なくありません。
お客様によっては仕事終わりの夜から打ち合わせを希望される場合もあるので、夜遅くまで仕事となり、終電ギリギリで帰ることもあるようです。勤務時間が長くなりやすいため、体力にある程度自信がないとついていけないかもしれません。

田中キャリアアドバイザー
勤務時間の長さをカバーする取り組みを実施している企業もあります。
例として、テイクアンドギヴ・ニーズでは土日の勤務が長くなる場合、平日の勤務時間で調整するよう工夫しています。
失敗が許されない
結婚式は一発勝負です。やり直しはできないので、失敗は許されません。結婚式に携わるすべてのスタッフには大きな責任があるため、プレッシャーを強く感じるでしょう。
また、失敗が許されないからこそ、結婚式当日までは入念な打ち合わせと準備が必要です。招待状や席次表の名前にミスはないか、引き出物や花束など発注漏れはないか、BGMの順番は間違っていないかなど、何度も確認するでしょう。その手間の多さに負担を感じる人も少なくないようです。

田中キャリアアドバイザー
失敗が許されないというプレッシャーは、人によっては精神的ストレスにもなります。気持ちをしっかり保てるよう、適度なストレス発散が必要になるでしょう。
クレーム対応もしなければいけない
ブライダル業界はクレームを受けやすい業界でもあります。一生に一度の晴れ舞台である結婚式は、新郎新婦とご家族にとって特別なイベントです。大きな期待を寄せて出席することでしょう。
結婚式に数百万円の費用をかけているからこそ、ちょっとしたミスが大きなクレームにつながってしまうことも。「結婚式費用を返して」「もう一度やり直して」などクレームにつながれば、担当者は適切に対応しなければいけません。
結婚式当日だけでなく、準備期間にクレームを受けることもあります。クレームによってストレスを感じることは少なくないようです。

田中キャリアアドバイザー
クレームを受けるのは、新郎新婦とのやり取りが多いウエディングプランナーが多いようです。
キャリアアドバイザーコメント
若林 真穂
プロフィールを見る要チェック! ウェディング業界を志望するうえでの注意点
ウェディング業界を志望するうえで見落としがちなのは、職種によっては営業成績をもとめられる場合もあることです。
特にウエディングプランナーは、これから結婚式を予定しているカップルを接客し、自店舗での結婚式の契約を取る仕事を担当するケースがあります。一般的にウエディングプランナーというと、結婚式に向けての打ち合わせやプランニングを想像するかもしれません。しかし、その前段階である式場の契約を取るという業務も非常に重要なのです。
また、契約が済んでいるカップルに対して、よりグレードの高い料理プランやコーディネートプランを選んでもらうことで、コストアップしてもらい、利益を上げることももとめられます。
利益を上げる業務も担っているということを把握していないと、入社後にミスマッチにつながる危険性があります。イメージとのギャップを埋められるように、仕事の実態をしっかりと把握していきましょう
【例文5選】ブライダル業界の志望動機・自己PRの書き方
ブライダル業界の志望動機例文

田中キャリアアドバイザー
ここからは実際にブライダル業界を志望している鈴木さんに志望動機と自己PRの書き方と例文を紹介したいと思います!

鈴木なぎさ
よろしくお願いします!
納得感のある志望動機の書き方
志望動機を書くときは、「なぜブライダル業界なのか」「なぜ自社を希望したのか」この2点を深掘りすることが重要です。ここを深掘りできていないと「ほかの業界(企業)でも良いのでは」と思われてしまいます。

田中キャリアアドバイザー
採用担当者にしっかりアピールできるよう、納得感のある志望動機を作成しましょう。志望動機の例文を2つ紹介するので参考にしてみてくださいね。
【例文①】ウエディングプランナーの志望動機
例文
私は大学2年生の夏休み中、結婚式場で接客のアルバイトをしていました。常に気を配らなければいけないため大変ではありましたが、新郎新婦やゲストの方々の幸せそうな姿を見て、やりがいを感じました。この経験から、私も人生の大切な日に寄り添えるウエディングプランナーになりたいと思いました。
御社はオーダーメイドにこだわり、お客様一人ひとりに合ったプランの提案を強みとしておられます。御社でならお客様の要望に応え、イメージにぴったりな結婚式を提案できると思い志望いたしました。

田中キャリアアドバイザー
定型の結婚式ではなく、オリジナルな結婚式を挙げられることを強みとしている企業に刺さる志望動機ですね。
【例文②】ドレスコーディネーターの志望動機
例文
私が小さかったとき、叔母の結婚式にリングガールとして参加したことがありました。叔母のウエディングドレス姿があまりにも綺麗で、私も将来は花嫁に綺麗なドレスを着せられるドレスコーディネーターになりたいと思ったことがきっかけです。
ブライダル業界のなかでも御社はドレスの取扱数が多く、デザインの種類も豊富に展開しておられます。ドレスコーディネーターとして花嫁の悩みや要望に合わせて、ドレス選びのお手伝いをしたいと思い志望いたしました。入社後は花嫁とのコミュニケーションを大切にしながら、満足できるドレスの提案ができればと思っております。

田中キャリアアドバイザー
服飾や色彩に関する知識があれば、最後にアピールするのも良いでしょう。
印象に残る自己PRの書き方
自己PRを書くときは業界にかかわらず、「結論→エピソード→結果・学んだこと→入社後どのように活躍できるか」の順で作成するのが基本です。最初に「私の強みは〇〇です」と結論からスタートすることで、採用担当者に何を言いたいのかしっかり伝わりやすくなります。

田中キャリアアドバイザー
印象に残る自己PRの例文を3つ紹介しますね。
【例文①】コミュニケーション能力をアピールした自己PR
例文
私の強みはコミュニケーション能力です。
大学ではテニスサークルに所属し、キャプテンを務めていました。そのとき、チームのまとめ役として大切にしていたのがコミュニケーションです。年齢も性別もバラバラななか、小まめにコミュニケーションをとることでメンバーが「悩んでいること、困っていることはないか」「どのようなことにチャレンジしたいと思っているのか」など、チーム全体の状況をしっかり把握することができました。
年齢や性別が違っていても、コミュニケーションをとることで意思疎通ができ、相手の気持ちに寄り添えると思っております。御社に入社した際には、チームの一員としてメンバー間でのコミュニケーションを綿密におこない、素晴らしい結婚式を作り上げたいと思っております。

田中キャリアアドバイザー
今回はチームメンバーとのコミュニケーションを大切にしたいとアピールしています。お客様とのコミュニケーションを大切にしたいという形でアピールするのも良いでしょう。
コミュニケーション能力はさまざまに言い換えることができます。自分はどのようなコミュニケーションを得意とするのかを正確に伝えるためにも言い換え方を押さえておきましょう。
適切な言い換えでコミュニケーション能力をアピール! 自己PR例文も
【例文②】柔軟な対応力をアピールした自己PR
例文
私の最大の強みは柔軟な対応力です。
個人経営の飲食店でアルバイトをしていたとき、近所に大手の飲食店チェーンができて、来店客が大幅に減ったことがありました。売上は30%減まで落ち込みましたが、店主にポイントカードの作成や、インスタ映えのメニュー考案を提案したところ、翌月には回復し、さらにその翌月には売上を10%伸ばすことができました。ポイントカードでリピーター確保につなげたり、インスタ映えのメニューを使ってSNS集客したのが功を奏したと思います。
ブライダル業界においても予期せぬ事態は起こると思います。そのとき、柔軟な対応力を活かし、ピンチをチャンスにできればと考えております。

田中キャリアアドバイザー
具体的な数字で成果を表すと、納得感を得やすくなります。
【例文③】プレゼンテーション能力をアピールした自己PR
例文
私はプレゼンテーション能力に自信があります。
大学では映画サークルに所属し、月に1回おすすめの映画を紹介する会がありました。映画の詳細や見どころ、おすすめポイントなどを紹介するのですが、私が紹介する映画は皆が「観てみたい」と言ってくれていました。先輩や友人からは「プレゼンが上手くて、紹介してくれる映画は全部観たくなる」とも言ってもらえました。
何をどのように伝えると魅力が伝わりやすいのか考えることが得意なので、入社後はコミュニケーション能力を活かし、お客様にさまざまなプランを提案していければと考えております。

田中キャリアアドバイザー
第三者からの評価を盛り込んでいるため、説得力のある自己PRに仕上がっています。
就活生が面接時に気を付けたい2つのポイント

鈴木なぎさ
面接時に気を付けることはありますか?

田中キャリアアドバイザー
ブライダル業界では清潔感がもとめられやすいので、身だしなみについてのポイントも解説していきますね。
「髪型」のポイント・注意点
ブライダル業界の仕事はお客様と接することが多いので、落ち着いた印象を与える髪型が好ましいです。男性の場合は短めにカットして爽やかに、女性の場合は髪の毛を耳にかけたり1本に結んだりして清潔感を演出しましょう。
髪の色は黒色が無難です。明るすぎる場合は、落ち着いた色に染めておきましょう。

田中キャリアアドバイザー
自分の今の髪型・髪色でそのままお客様と接することができるかどうか、という点を意識してみると良いですよ。
就活に適切な髪色については以下の記事で詳しく解説しています。
就活にベストな髪色はこれだ! おすすめカラーと変える時期を知っておこう
「メイク」のポイント・注意点
ブライダル業界では「親しみやすさ」「明るさ」といった印象が求められやすいです。とはいえ、接客業なのである程度のメイク感も必要です。ナチュラルすぎず濃すぎないメイクを目指しましょう。
具体的には、アイメイクにはブラウンやベージュ系を入れると、大人っぽく落ち着いた印象に仕上げられます。目元をぱっちり見せるため、細身のアイラインを入れるのもおすすめです。

田中キャリアアドバイザー
面接をオンラインでおこなう企業も増えました。画面越しになるので、対面とは少し雰囲気が変わるかもしれません。面接前に、どのように映るのか確認しておくと良いでしょう。
就活ではどのようなメイクをしたら良いのかわからない人は以下の記事で詳しく解説しているので、チェックしてみてください。
面接の日はどんなメイクが正解?パーツ別や場面別のポイントを解説
【Q&A】ブライダル業界に関するよくある質問
ブライダル業界に関するよくある質問
- ブライダル業界の繁忙期はいつですか?
- ブライダル業界の平均年収はいくらですか?
- ブライダル業界は男女関係なく誰でも活躍できますか?

田中キャリアアドバイザー
最後に、ブライダル業界に関するよくある質問に回答していきますね!

鈴木なぎさ
よろしくお願いします!
ブライダル業界の繁忙期はいつですか?
結婚式が多く執りおこなわれるのは10月・11月です。次いで3〜5月も比較的忙しくなる時期といわれています。
少し前までは、ジューンブライドと呼ばれる6月が結婚シーズンでした。しかし、今では気温的に過ごしやすい時期を選ぶカップルが増えています。

田中キャリアアドバイザー
近年の結婚式は、屋外でパーティーすることも増えているため、涼しい時期もしくは温かい時期が好まれやすくなっています。
ブライダル業界の平均年収はいくらですか?
400〜500万円といわれています。
国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、国内における給与所得者の平均給与は男性が569万円、女性が316万円です。雇用形態や経験、役職の有無などによっても異なりやすいですが、平均並みといって良いでしょう。

田中キャリアアドバイザー
あくまで平均のため、職種や企業によって異なるという前提のもと、しっかり調べて企業選びの判断材料の一つにしましょう。
ブライダル業界は男女関係なく誰でも活躍できますか?
性別に関係なく活躍できます。
「結婚式=女性の夢」の印象が強いせいか、新婦の願いが尊重されやすい傾向にあります。そのため、同性である女性スタッフのほうが新婦の要望を聞き取りやすいこともあり、女性が活躍する職場という印象が強いでしょう。また、結婚式では女性ならではの細やかな対応や気づきが活躍します。
しかし、それは男性も同じです。男性スタッフには男性目線の意見が期待されています。多様化する結婚式スタイルが注目されるなか、男性スタッフの存在もまた、ブライダル業界を支えているのです。

鈴木なぎさ
スタッフは男性と女性、どのくらいの割合なんですか?

田中キャリアアドバイザー
割合としては女性スタッフのほうが多いです。企業によっては女性スタッフが約7割を占めているところもあります。ただ、性別に関係なく活躍できるのは確かですよ。
ブライダル業界は今後も成長する! 企業選びが重要なポイント

田中キャリアアドバイザー
今回はブライダル業界の現状や今後の課題、そして仕事をするうえでのやりがいや大変なところまで紹介しました。鈴木さん、ブライダル業界を目指す意思は変わっていませんか?

鈴木なぎさ
もちろんです! むしろますますやる気が出てきました!

田中キャリアアドバイザー
それは良かったです。ブライダル業界では、多様化するニーズに柔軟に対応する企業がお客様に求められやすいです。そういった企業は、今後もどんどん成長していくでしょう。

鈴木なぎさ
ブライダル業界で長く働き続けるためには、企業選びが特に重要となりそうですね。しっかりと調べてチャレンジしたいと思います。
本記事の編集方針について
アクセス就活PLUSでは、DE&I(Diversity・Equity & Inclusion=ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)を軸に、すべての就活生が自分らしく就職活動ができるような情報発信を目指しています。本記事で紹介するマナーやノウハウなどの情報は、就活生の悩みや疑問を解決するための一つの選択肢であり、個人の価値観や行動を制限・強制するものではありません。それぞれの個性や価値観に基づいて情報の取捨選択をしていただければ幸いです。
※アクセス就活PLUSのDE&Iを推進する取り組みについてはこちらにて詳しく説明しています

記事の編集責任者 小山内 隆
この記事のアドバイザー