自分の特徴をつかむには自分史が最適! コツを学んで自己分析に活かそう

佐藤みなと
自己分析を始めたいけど、方法がたくさんあるみたいでどうすればいいかわからないな……。

渡辺キャリアアドバイザー
自己分析にはたくさん方法がありますが、「自分史」の作成がおすすめですよ!

佐藤みなと
渡辺さん! 自分史ですね。聞いたことはあるのですが、ほかの方法とどう違うのかがよくわかりません。

渡辺キャリアアドバイザー
自分史は自分の過去を振り返りながら自己分析を進める方法です。過去に基づいて自己分析をするので、今まで気づけなかったことを知ることができますよ。

佐藤みなと
そうなんですね! ぜひ詳しく教えていただきたいです。

渡辺キャリアアドバイザー
もちろんです。自分史を作成してしっかりと自己分析をし、選考突破を目指しましょう!
就活の基本である自己分析。自己分析を怠ってしまうとそれ以降の就活で軸がぶれてしまったり、入社後に価値観が合わずミスマッチが起きてしまったりする可能性があります。
この記事では自分史の作成方法をイラストでわかりやすく解説していきます。さらに、テンプレートや自分史作成後の活用方法も紹介していくので、しっかりとマスターして納得のいく就活を目指しましょう!
キャリアアドバイザーコメント
神谷 政利
プロフィールを見る自己分析が不十分だと就活の軸がぶれてしまうリスクも
自分史を通して自分自身を振り返らず、自分自身に対する理解が浅いまま、もしくは偏ったままの状態で就活のあらゆる場面に臨むことになります。
たとえば、エントリーシートを書く際に自分のやりたいことが定まっていないと志望動機を説得力のある内容に仕上げることができません。そもそも志望企業を選ぶ際にも迷いが生じてしまいます。
そのような状態のままで、とりあえず知っている企業や、安定してそうな企業に応募してしまうと、面接で自信を持って自分を伝えきれずに選考に通らないといった事態に陥りかねません。そのまま時間だけが過ぎ「どうしてこんなに内定が取れないんだろう」という状態になって初めて「あれ、自分のことよくわかってないかも」と自己分析を再びし直すというケースがよくあります。
自分史は自己分析の手法の一つです。過去の自分の行動を振り返ってみると、必ずどこかしら一貫した法則があります。そこには自分の価値観や興味関心、長所短所が絡んでいます。自分史を通して自己分析をしこれらを明確に言語化できると、就活のさまざまな場面で自信を持って判断できるようになりますよ。
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そもそも自分史って? 正しく理解して就活に役立てよう

渡辺キャリアアドバイザー
まずは、自分史とはどういったものなのかを説明していきますね。

佐藤みなと
よろしくお願いします! 先ほども渡辺さんが言っていましたが、自分史は自己分析の方法の一つですよね?

渡辺キャリアアドバイザー
はい。ご存じかもしれませんが、自己分析にはさまざまな方法があります。それぞれ特徴があるので、自分に合ったやり方で自己分析を完了しましょう。
「自分史」のほかにも自己分析の方法はたくさんあります。ほかの方法も知りたい方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
簡単15のやり方で自己分析はもう迷わない! 活用法を徹底解説
自分史とは「自分の過去」をまとめたもの
自分史とは、文字通り「自分の歴史」をまとめたものを指します。過去を振り返って印象に残っている出来事や経験・努力したことなどを項目別に書き出して一覧化していきます。
過去を振り返りながら箇条書きで書き出していくだけなので、思っているほど難しいものではありません。他人に見せる必要はないので、自分が理解できる程度に、気軽に取り組んでみましょう。

渡辺キャリアアドバイザー
人によって書き起こす項目はさまざまですが、今回はテンプレートを用意しているので初めての自分史作成でも心配する必要はありません! まずはテンプレートに沿って作成し、足りない項目をオリジナルで追加してみてくださいね。
自分史以外にも自己分析の方法はありますが、こちらの記事ではマインドマップを紹介しています。さまざまな方法で自己分析をするとより深く自分のことが理解できるので、気になる人はぜひ参考にしてみてくださいね。
マインドマップで始める自己分析|「本当の自分」を紙に描き出そう
キャリアアドバイザーコメント
テッ ター スェ
プロフィールを見る迷ったらテンプレートの時期から振り返ってみよう
自分史を使うとき、どこまで振り返るのが適当かという問題がありますが、最も幼い時期であれば小学生まで遡れば十分かと思います。いわゆる「物心ついた頃」です。
就学前の時期は、あまりにも昔すぎて記憶も曖昧になりがちです。また、精神的にも未発達な部分が多く、大人になった自分とかけ離れすぎている可能性もあるため、自己理解の材料としてあえてこの時期を使う必要はないかと思います。ただし、就学前の時期に非常に印象的な出来事があった場合はそれを自分史に加えるのは全く問題ありません。小学生までで良いというのはあくまで目安となります。
大切なのは、自分のこれまでの行動や出来事を通して価値観、興味関心が浮かび上がってくることなのです。小学生の時期からの行動を振り返ると、これらを判断する材料が十分集まることが多いのでおすすめしていますが、時期にはこだわらず思い出せる出来事をまずは書き出してみるのが良いかもしれません。
就活において主に自己分析に使われる
自分史は主に自己分析に使用されています。実体験に基づいた事柄を項目ごとに深掘りしていくので、自己理解を深めるには最適な方法の一つといえるでしょう。
自己分析に活用されている自分史ですが、実は活用の仕方次第では面接などほかの選考対策にも活用できます。自己分析の結果を踏まえて今後に活かすことで、就活をスムーズに進められますよ。

渡辺キャリアアドバイザー
まずは自己分析に活用して、今後の就活に活かしてみましょう。
「書くことが思いつかない……」
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自分史を作成するメリットって? 知っておくべき基本をおさえよう

渡辺キャリアアドバイザー
自分史について基本的な情報を説明してきました。ここまででわからない点はありますか?

佐藤みなと
自分史とはなんなのか、なぜ自己分析に活用されるのかを理解することができました! 自分史を作成するうえで得られる具体的なメリットってあるのでしょうか?

渡辺キャリアアドバイザー
もちろんありますよ! 詳しく解説していきますね。

佐藤みなと
よろしくお願いします!

メリット①|自分を客観視できる
自分史では、自分を客観視することができます。
自己分析をするうえで客観的な視点を持つことはとても大切なポイントですが、主観を完全になくすことはなかなか難しいですよね。主観が含まれた自己分析結果は、今までの経験からの勘による結果になってしまう可能性があるため、正しい分析結果とは言えないでしょう。
自分史では、過去の出来事を文字にして書き出して自分の特徴を分析するため、客観的に自分を見つめることができます。そういった視点から得意・不得意を把握することで、勘に頼らない原因分析をすることができ、正確な自己分析につながりますよ。
メリット②|就活の軸が定まる
自分史の作成を通して、就活の軸を定めることができます。
「軸を持って進める」ことも就活中では忘れてはいけないポイントです。このポイントをおさえずに就活を進めていくと、選考になかなか通過せずに悩んだときに何をすれば良いのかわからなくなってしまうことがあります。
自分史では書き出した項目から自分の特徴や価値観を洗い出すことで「自分がどのようなことにやりがいを感じるか」「どんなことを目標にすると頑張れるのか」などを知ることができます。この視点から就活の主軸になる部分を正しく定められるため、就活をスムーズに進められ、悩んだときにも立ち返る場所になるのです。
メリット③|ES・面接にも活用できる
自己分析に主に使われる自分史ですが、ES(エントリーシート)や面接にも活用することができます。
ESや面接では、背景を踏まえたエピソードも加えて質問に回答することで、より説得力が増します。たとえば、「あなたの強みはなんですか?」といった質問に対する以下の2つの回答を見てみてください。
・私の強みは粘り強さです
・私の強みは部活動の部長経験を通して培った粘り強さです。
前者と比較して後者はエピソードを少し含めただけですが、より詳細を知りたくなりますよね。ここにエピソードの背景や詳細を加えて伝えることで、より発言の信頼度を上げることができるのですよ。
例文ではエピソードを加えて、文章の信頼度を上げることができました。自分史の作成からエピソードに関連した強みを特定できるので、根拠のある強みをESや面接でアピールすることができますよ。
自分史で知ることができた強みをより魅力的に伝えるためには、自己PR作成時のポイントをおさえることも大切です。こちらの記事ではESの自己PR文の要チェックポイントや例文を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
エントリーシートの自己PRで差がつく「登山式構成」|13例文付き
キャリアアドバイザーコメント
若林 真穂
プロフィールを見る自分史を作ると自分の過去と今のつながりがわかる
自分史はこれまでの経験やエピソードを網羅できるというメリットがあるので、自分自身に対する理解が特定の時期や印象深いものだけに偏ることを防ぐことができます。過去を丁寧に振り返ることで、忘れかけていた出来事や、そのとき感じていたことを思い出せるため、今の自分とのつながりが徐々に見えるようになるのです。
たとえば、自分の強みを「他人の気持ちを考えて物事を伝えることができる」と考えたとします。その強みを面接で伝えるとき、「大学のゼミなどで意見交換をするときの出来事」などの現在のエピソードとともに「中学時代に部員同士で言い争いになったときの出来事がきっかけで、その強みを身に付けました」と過去の具体的なエピソードと紐づけて話ができるとさらに納得感が増しますよね。
自分史で丁寧に振り返らなければ「こんないいエピソードがあったのにそれを使えなかった!」ということになり、もったいないことになってしまいます。ぜひ自分史を活用してみてくださいね。
【基本編】自己理解を深めよう! 自分史の作り方を解説

渡辺キャリアアドバイザー
それではいよいよ、自分史の作り方を詳しく解説していきますね!

佐藤みなと
はい! メモを用意してきたのでしっかり覚えていきます!

渡辺キャリアアドバイザー
手順に沿って作成して項目を埋めるだけなので、難しく感じる必要はありませんよ。では一緒に確認していきましょう!

佐藤みなと
よろしくお願いします!

①テンプレートを用意しよう

渡辺キャリアアドバイザー
まずは、過去を振り返るためのテンプレートを用意しましょう。

佐藤みなと
「振り返る項目を設定する」ということですか?

渡辺キャリアアドバイザー
その通りです! 今回は基本的なテンプレートを用意してあるので、活用してみましょう。
ただ思いつくままに印象に残っている出来事を書き出すだけでは、ゴールにたどり着くまで相当な時間がかかってしまいます。効率的に、そして簡単に振り返るためには各項目を設定する必要があります。
下記にテンプレートを作る際に使用する項目の例を記載します。ぜひ参考にしてくださいね。
- 縦軸に小学校・中学校・高校・大学と各年代別に分ける
- 横軸に「努力したこと」「うれしかった・楽しかったこと」「得意だったこと」「苦手・嫌だったこと」の項目を設置する
- 特徴を記載する欄を設ける
適宜好きなように項目を追加して構いませんが、簡単に自分史が作成できるテンプレートも以下に記載しているので、まずはこちらのテンプレートを使用しても良いでしょう。

②年代別に印象的な出来事を書き出してみよう

渡辺キャリアアドバイザー
テンプレートの用意ができたので、早速振り返って書き出してみましょう!

佐藤みなと
はい! テンプレートに沿って、年代別にそれぞれの項目に当てはまることを書いていけばいいのですね。詳細まで書くとなると時間がかかりそうだなあ……。

渡辺キャリアアドバイザー
綺麗な文章にする必要はないので、思いつくままに箇条書きで書いてみてくださいね。

佐藤みなと
それなら簡単そうです! やってみます!
画像を参考に、実際に年代ごとに振り返ってみましょう。自分の振り返りなので丁寧に書く必要はありませんが、より正確な自己分析をするためにもなるべく多くの項目を埋めることを意識してみてください。悩んだ場合は埋められるところから手を付けてみるのも良いかもしれませんね。

③書き出した出来事から自分の特徴を見つけよう

渡辺キャリアアドバイザー
項目を記載できたら、書き出した項目の内容から自分の特徴を見つけてみましょう。

佐藤みなと
うーん。実際どのように特徴を見つければ良いのでしょうか?

渡辺キャリアアドバイザー
難しく感じるかもしれませんが、それぞれの共通点を見つけ出すだけでも特徴は捉えられます。実際の例を用いて説明しますね!

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AIツールを活用してください
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【応用編】就活フェーズ別に紹介! 状況にあわせて自分史を活用しよう

渡辺キャリアアドバイザー
基本的な自分史の作り方を紹介しましたが、実は自分史を応用する方法がいくつかあります。次に、就活状況別の自分史の活かし方を説明していきますね。

佐藤みなと
就活状況によって活用方法が違うのですか!?

渡辺キャリアアドバイザー
基本的な活用の仕方は同じですが、より効果的に自分史を活用する方法を知っておくことで納得のいく就職活動が進められるはずです。
自己分析シートに書き出して、自分を振り返る方法もおすすめです。自己分析シートの書き方についてはこちらの記事で詳しく解説しているのでぜひ併せてチェックしてみてくださいね。
自己分析シート|書き方を完全マスター!NG行動もあわせて解説!
キャリアアドバイザーコメント
神谷 政利
プロフィールを見る自分史を上手く活用できている学生の特徴とは
自分史を活用できている就活生に共通することは、自分史を作る目的を理解しているということです。
自分史を作っても「これがどう就活の役に立つの?」とそこで止まってしまう人は「とりあえずやったほうがいいと言われたから自分史を作ってみた」という考えの人が多いでしょう。
就活を進めるうえでは、自分の特徴や興味関心がどこにあるのか、将来何をやりたいのか等を明確にする必要があります。「自分史はこれまでの自分の行動や出来事を振り返るための手段なのだ」と理解して取り組んでいる人は自分史を就活にうまく活用できていますし、作成している最中もスムーズに進みます。
目的を明確にしないまま、単なる作業として自分史を作成し始めると、自分史作り自体も難航しますし、出来上がったものから必要な情報を読み取ることができません。学校の授業でとにかく板書を綺麗にノートに移すことだけをした場合と少し似ているかもしれませんね。自分史は自分自身の特徴や興味関心につながることを見出すためにするのだ、という意識を持って取り組むことで初めて就活に役立つ情報が見えてくるのです。
就活序盤|自分の価値観を知って企業選びに役立てよう

渡辺キャリアアドバイザー
自分史のメリットの一つとして、自分を客観視できるという点があったのは覚えていますか?

佐藤みなと
はい、客観視することで自分の価値観や特徴を知ることができるのですよね!

渡辺キャリアアドバイザー
その通りです。就活を始めたばかりの学生がそのメリットを活かすことで、実際に企業選びをする際に大変役立つのですよ。
就活始めたては調べることがあまりにも多く、何から着手するべきなのかわからなくなってしまうという学生は少なくありません。そんな人は自分史を「企業選び」に活用してみましょう。
企業選びの際に使用すると良い自分史の項目
- 企業選びの際に使用すると良い自分史の項目
- 好きなことは何か
- 何が苦手だったか
- やりがいや成長を感じた出来事は何か
- どんな環境で過ごしていたか
このような項目を自分史に追加することで、正しい企業選びをすることができます。たとえば、「周りに多くの人がいる賑やかな環境で過ごすことが多かった」という場合であれば、「アットホーム・風通しの良い職場」や「コミュニケーション量の多い業務」が合っていると言えるでしょう。納得のいく企業で働くためにも、就活序盤の段階から自分史を活用してみてくださいね。
自分史のほかにも、自分に合った仕事を見つける方法があります。この記事では、方程式に当てはめるだけで簡単に適職を見つけられる方法を紹介しています。ぜひチェックしてみてくださいね。
自分に合った仕事を見つける方程式|人生の3割を占める仕事の選び方
就活中盤|頻出質問への回答や深掘り質問対策に活用しよう

渡辺キャリアアドバイザー
実は面接でよく聞かれる質問対策としても活用できるのですよ。

佐藤みなと
強みに関する質問以外にも活用できるのですね! ぜひ知りたいです!

渡辺キャリアアドバイザー
そうなのです。では、頻出質問をいくつか紹介しますのでメモを取ってくださいね。
ESや面接でのエピソードを強めるだけではなく、よく聞かれる質問にも自分史は活用することができます。例として5つ紹介しますので、ぜひ活用するポイントをおさえてくださいね。
自分史を活用できる面接での質問例
- 自分史を活用できる面接での質問例
- 学生時代に頑張ったことはなんですか?
- 幼少期のエピソードを教えてください。
- あなたの強みを教えてください。
- どういった軸で就活をしていますか?
- 今までに挫折した経験があれば教えてください。
これらの質問は、すべてテンプレートに書き出した経験やエピソードから回答することができます。エピソードをもとに質問に回答することで話にズレが生じることもなくなるので、話の一貫性を保つこともできますよ。
こちらの記事では、面接を成功させる方法を解説しています。選考突破を目指すためにも、こちらも併せてチェックしてみてくださいね。
面接必勝マニュアル|今からできる面接の練習方法を一挙大公開
キャリアアドバイザーコメント
テッ ター スェ
プロフィールを見る自分史は将来について悩んだときにも活用できる
将来どんなことをしたいか、どのような自分になりたいか、など将来のことを考えるときにも自分史は大いに役立ちます。
自分史を通して、自分はどういうときに「楽しい」「没頭して取り組める」「やりがいがある」と感じるのか、逆に「辛い」「面白くない」と感じるのかがわかります。多くの人が将来を考えるときに、自分が興味を持っていることや得意なことにかかわりたいと考えるでしょう。その際に自分史から自分の過去を振り返り、「こういうことをしているときが楽しかったな」と思い出すことが役に立つのです。
たとえば、高校の部活でマネージャーをしていて、「今誰が困っているのか」「何が必要なのか」を自分で考え動き、多くの人に感謝されたことがあったとします。そのことを振り返って「人のサポートをして感謝されることが自分にとってのやりがいかな」と思えると、今だけでなく将来どのようなことをしていきたいかということを考える材料になります。
面接場面で「将来どんなことをしたいの?」という質問を受けたときに、自分のやりたいことをしっかりと伝えるためにも、自分史を使って対策を進めていきましょう。また、社会人になってからも、自分史を振り返ることで、今後のキャリアについて考えることができるので、就活のときだけで終わらせず、ぜひ今後も自分史を活用してみてくださいね。
他にも、面接でよく聞かれる質問はたくさんあります。
選考に備えて確認したい場合は、ぜひこちらの記事を参考にしてくださいね。
一次面接の対策記事
質問回答60選付き! 一次面接で聞かれる質問内容や特徴を徹底解説
二次面接の対策記事
マンガでわかる! 二次面接の特徴・対策・頻出質問をまるごと解説!
最終面接の対策記事
頻出質問10選! 社長面接を突破する秘訣をマンガ付きで徹底解説
就活終盤|就職先を決める最終判断の材料にしよう

渡辺キャリアアドバイザー
では、就活終盤の活用方法です。

佐藤みなと
就活終盤でも自分史を活用できるのですか?

渡辺キャリアアドバイザー
もちろんです! 人生を大きく左右する就職活動、簡単に決断することは難しいと思いますが、自分史は正しい判断を下すのには最適な方法なのです。
何社か内定をもらっていたとしても、就職先は一つに絞らなければなりません。最終的な決断で迷ったときに、条件面をあてにしたり、他人に意見を求めたりしてしまう学生も多いかもしれませんね。しかし、それでは自分に合った就職先を選べず、早期離職につながる可能性もあります。そんなときは、一度立ち止まって自分史を振り返ってみましょう。
就活の序盤で作成したもの、あるいは終盤に新しく作成したもの、どちらでも構いません。
自分はどういった価値観をもっているのか、どんなことが好きなのか、もう一度確認し直すことで就活の軸がよりはっきりし、最終的なミスマッチのない決断をすることができますよ。
こちらの記事では、マンガを用いて就職先の決め方を詳しく解説しています。決める際の要注意ポイントも解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
就職先の決め方にもう迷わない! マンガでわかる見つけ方5ステップ
ありのままの自分で作成しよう! 自分史作成時の3つの注意点

佐藤みなと
自分史の基本的な作成方法と詳しい応用の仕方がわかったので、これで自己分析を完了できそうです!

渡辺キャリアアドバイザー
お、ちょっと待ってください、佐藤さん。実は自分史を作成するときに注意してほしい点がいくつかあります。効果的に自己分析ができない可能性もあるので、一緒にチェックしていきましょう!
自分史を作る際の注意点
- 嘘は書かない
- 出来事のみを書き出して終わりにしない
- 完璧なものにしようとしない
①嘘は書かない

渡辺キャリアアドバイザー
自分史の作成でまず気を付けておきたいのは「嘘は書かない」ということです。嘘をついてしまっては自己分析の意味がなくなってしまいます。

佐藤みなと
たしかに面接官に良い面をアピールしようと、嘘をついてしまう人もいるのかもしれないですね。気を付けます!
自分史を作成する学生の大半は、自己分析に活用しています。その中で、採用人事や面接官に自分を良く見せるために、無意識に嘘をついたり話を盛りたくなったりしてしまう場合があるかもしれませんが、それでは自己分析の意味がなくなってしまいますよね。
事実以外を書いてアピールをしても、最終的にミスマッチにつながってしまうだけではなく、採用のプロには一目で嘘だと見抜かれてしまいます。うまくいかなかった経験やネガティブなことでも構わないので、自分と向き合うということを忘れずに作成しましょう。
②出来事のみを書き出して終わりにしない

渡辺キャリアアドバイザー
自分史を作成して満足してしまう学生もいますが、それではせっかく作成した自分史がもったいものになってしまいます。

佐藤みなと
作成して終わりでは不十分なのですか?

渡辺キャリアアドバイザー
テンプレートの項目を埋めるだけでは、どの項目をどのように今後の就活で活用できるのかがわからないですよね。振り返った結果でわかった特徴や価値観を言語化することが何よりも大事になります。
繰り返しになりますが、自分史作成の目的は「自分を振り返って、自分の価値観を明らかにすること」です。
時間をかけて作成した自分史を、項目を埋めただけで終わった気になってしまっては、作成に費やした時間や労力が無駄になってしまいます。しっかりと今後の就活で活用するためにも、自分史の作成を通して「自分はどんな価値観を持っているのか」「やりがいを感じることは何か」などを自分の言葉で説明できるようになりましょう。
③完璧なものにしようとしない

渡辺キャリアアドバイザー
最後に、完璧なものにしようと意識しすぎないことも重要になります。

佐藤みなと
なぜでしょうか? 完璧にすることでより細かい自己分析ができると思うのですが……。

渡辺キャリアアドバイザー
悩むことなくすべての項目を埋められるのであれば問題ありません。ですが、項目を埋めることにこだわりすぎて目的を忘れてしまうことも少なくないのです。

佐藤みなと
なるほど。埋めることだけに力を注ぎすぎると自己分析が進まなくなってしまうのですね。
自分史を作成するうえで過去や経験を振り返っていきますが、行き詰まってしまう場合もあるかもしれませんね。そんな場合は「まずは書きやすい箇所だけ、すぐに思いつく箇所だけ埋める」といったやり方でまったく問題ありません。
自分に正直に向き合うことは思っているよりも体力を必要とします。できることから記載して、就活を進めていくうちに何か新しい気づきがあれば追加して自分史をアップデートをしていく方法で、まずは気軽に作成してみましょう。
出来事が思いつかない……そんな場合の解決方法を紹介!

佐藤みなと
渡辺さん、どうしても具体的な出来事が思い浮かばないときはどうしたら良いですか?

渡辺キャリアアドバイザー
実は、そういった場合の解決方法もあるんですよ!

佐藤みなと
ぜひ教えていただきたいです!

渡辺キャリアアドバイザー
もちろんです! では最後に、思いつかないときの解決方法を紹介していきますね。
親や友人に聞いてみる

渡辺キャリアアドバイザー
まずは、自分の身近にいる家族や友人に聞いてみましょう。

佐藤みなと
客観的な意見が聞けそうですね! 具体的にどういったことを聞けばいいのでしょうか?

渡辺キャリアアドバイザー
基本的にはテンプレートにある項目を聞くのが良いですが、昔のエピソードなどを聞いてみることもおすすめです。

佐藤みなと
エピソードですね! たしかに自分は忘れてしまっていても周りに聞いてみて思い出すこともありそうです!
自分のことをよく知っている家族や友人など、身近にいる人に聞いてみることでヒントや答えが見つかることがあります。
また、エピソードや各項目を通して、自分だけでは気づけなかったことも新たな視点で知ることもできるでしょう。
自分のことをより深く知れる質問例を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
家族や親戚への質問例
- 私が人生の中で一番変化したと思うタイミングや出来事はあるか
- 幼少期に私が興味を示していたことは何か
- 三者面談などで先生から私のことをどのような生徒だと聞いていたか
友人への質問例
- 部活やクラスの中で私はどんな立場であることが多かったか
- ここ数年で私が変わったと思うタイミングはあったか
- 私と過ごしていて一番印象に残った出来事は何か
アルバムや日記を見返してみる

渡辺キャリアアドバイザー
昔のアルバムや日記がある場合は、見返してみることも一つの方法です。

佐藤みなと
たしか中学生の頃日記をつけていた覚えがあります……!

渡辺キャリアアドバイザー
ぜひ探してみてください。日記には当時の感情や思っていたことなどたくさんの思い出が詰まっているはずですよ。

佐藤みなと
はい! 帰ったらアルバムの場所も母に聞いてみます!
昔のことなんてそんなに細かく覚えていない……という場合は、アルバムや日記を見返してみましょう。写真や文字を通して、当時感じていたことや状況などを思い出せるかもしれません。
特に日記は、基本的に自分しか見ない前提で書いている人が大半ではないでしょうか。自分に正直になっている日記こそ、多くのヒントが隠されているかもしれませんね。
単語で書き出してみる

渡辺キャリアアドバイザー
単語で書き出してみることも、何も思いつかないときには効果的ですよ。

佐藤みなと
単語ですか……?

渡辺キャリアアドバイザー
はい。当時やっていたことやはまっていたこと、習い事などであれば単語で思いつくかと思います。

佐藤みなと
小学生のころであればカードゲーム、サッカー、鬼ごっこ、とかですかね……。

渡辺キャリアアドバイザー
その調子です! 単語であれば、自分が思っていたよりも簡単に思いつきますよね。単語を書き出せたらそこから深掘りしていけば良いのです。
小学生、中学校、高校と順に単語で思いつくことを書き出してみましょう。単語を一通り書き出せたら、テンプレートに埋めた項目のようにそれぞれ深掘りしていけば自分史が作成できます。
「なぜハマっていたのか?」「どうして好きだったのか?」「どんな役割をしていたか?」など、一つずつ質問に回答するように紐解いていくと、案外簡単にエピソードや出来事の詳細に近づくのですよ。
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何を、どのように、どれくらいのボリュームで伝えるか、自己PRを作るにあたって考えることはたくさんで、「どこからどう作って良いのか分からない」。こんな学生さんは多いです。
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自分史の特徴からメリット、作成時の注意点と就活段階別の効果的な活用方法などを解説しました。
自己分析にはさまざまなやり方がありますが、ここまで解説してきた自分史の活用方法を実践すれば、根拠のある自己分析ができるだけではなく選考対策にも活かすことができます。就活で自分史を存分に活用して効率的に就活を進め、納得のいく内定獲得を目指しましょう。

佐藤みなと
最初は自己分析のやり方すらよくわからなかったのですが、やり方だけではなく今後のいろいろな場面での活用方法まで知ることができました。早速自分史を活用してみようと思います!

渡辺キャリアアドバイザー
ポイントをおさえられたようで良かったです! ここまでしっかりと重要性を学べたようなので、あとは実際に作成して活用するだけですね。就活の始めから終わりまでぜひ活用してみてください!

記事の編集責任者 小山内 隆
この記事のアドバイザー