自己紹介で使える趣味一覧｜好印象を残す3つコツを解説

自己紹介の趣味は魅力が伝わるひと工夫を加えて好印象を残そう

鈴木なぎさ

実は今度はじめて面接を受けるのですが、面接冒頭の自己紹介で趣味を伝えるべきか迷っています。

高橋キャリアアドバイザー

そうだったのですね！ それでは今日は、自己紹介での趣味の伝え方から好印象につなげるコツまで解説していきますね！

そもそも面接の自己紹介で趣味は伝えるべき？

鈴木なぎさ

そもそも自己紹介で趣味は伝えるべき項目なのでしょうか？

高橋キャリアアドバイザー

自己紹介において、趣味は絶対に盛り込まなくてはいけない内容ではありません。しかし、自分の魅力をアピールできる一つの材料として活用できますよ。

趣味は自分らしさを表現できるので、自己紹介に盛り込むのがおすすめです。たとえば、趣味が「スポーツ」だという人は「体を動かすことが好き」「活力がある」などの印象につながります。

特に自己紹介は面接の冒頭におこなうものなので、自分の第一印象を決める重要なシーンといっても過言ではありません。趣味を通して自分のどんな特徴や魅力を知ってもらいたいかを考えたうえで自己紹介に盛り込みましょう。

キャリアアドバイザーコメント

以下では、ESに記載する趣味・特技の例文を70選紹介しているので、書類を作成中の人はあわせてチェックしてみてくださいね。
例文70選から見つかる！ 個性が光る趣味と特技でESを仕上げよう

自己紹介で趣味を伝える3つのメリット

鈴木なぎさ

自己紹介で伝える内容次第で自分の第一印象が決まることもあると聞くと、どんな趣味を伝えるべきか悩んでしまいます。

高橋キャリアアドバイザー

では、先に趣味を伝えることで期待できる効果について解説します。そこから逆算して考えると良いでしょう。

鈴木なぎさ

趣味を伝えることで期待できる効果がわかれば、自己紹介をどう工夫すべきかのヒントにもなりますね！

①面接官と打ち解ける話のきっかけになる

高橋キャリアアドバイザー

自己紹介で趣味を伝えることは「アイスブレイク」の役割を果たすことがあります。

アイスブレイクとは、緊張感のある場を和ませるためのコミュニケーション手法の一つです。

自己紹介で趣味を伝えることは相手と打ち解けるきっかけになります。同じ趣味を持っていれば共通の話題で会話を広げることができますし、一風変わった趣味を持っていれば、相手の興味を引くことができます。

面接は緊張感のある場なので、いきなり志望動機など伝えようとすると緊張でうまく話せなかったり、自分らしさをうまく表現できない場合があります。そこで、趣味を伝えることで、自分らしく話すウォーミングアップができるのです。

特技もアイスブレイクの際に聞かれることが多い質問です。この記事では、誰でも特技が見つかる秘訣を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
特技がない人必見！ 就活で使える特技が必ず見つかる秘策はコレ！

②仕事に取り組む姿勢をアピールできる

高橋キャリアアドバイザー

趣味の取り組み方を伝えて、仕事に取り組む姿勢をアピールすることもできますよ。

たとえば、「趣味のテニスを15年続けています」と伝えることで、一つの物事にじっくりと取り組む姿勢が伝わります。

趣味への取り組み方は、仕事への取り組み方のイメージにつなげることもできます。上記の「趣味のテニスを15年続けています」は仕事においても継続的な努力ができるイメージが広がるでしょう。

ほかにも、「DIYが趣味で、部屋のインテリアはほぼすべて自分で作っています」と伝えるとすると「一つの物事を突き止められる」などの人柄が伝わります。仕事においても、一つの業務を突き詰めてスキルを身に付けてくれそうだという期待が持てるのです。

物事をやり遂げられる力は就活において大きなアピールポイントになります。この記事では「やり遂げる力」を効果的にアピールする方法を解説しているのでぜひチェックしてみてくださいね。
やり遂げる力を3ステップで自己PR！ 他の質問での活用方法も解説

③自分らしさを伝えられる

高橋キャリアアドバイザー

趣味からは、あなたの志向性がわかります。どんなことに興味を持っているのかなど自分らしさを伝えることができますよ。

趣味は「自分が興味を持っているもの」「意欲的に取り組めるもの」のことを言います。つまり、うまく趣味を活用すれば、自分のアピールしたい印象を相手に残すことができますよ。

たとえば、「フラダンスが趣味で、アルバイトで小学生にフラダンスを教えている」といった情報を織り交ぜて紹介することで、「物事を突き詰められる」「人になにかを教えることが好き」という印象につながります。

企業にアピールできる自分の良さがわからないと悩む学生も多くいますが、誰でも素晴らしい長所を持っています。この記事では、長所の見つけ方を詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
長所50選！ 長所が見つかる10個の探し方と例文10選を徹底解説

自己紹介で伝える趣味を選ぶ時のポイント

鈴木なぎさ

私はいろいろな趣味があるのですが、どんな趣味を伝えるべきか迷っています。

高橋キャリアアドバイザー

たしかに趣味が多いと、どれを伝えるべきか悩みますよね。それでは自己紹介に盛り込む趣味を選ぶ時のポイントを紹介していきましょう！

①志望企業の業界や仕事内容に関連している

興味のある業界や志望する企業の仕事に関連する趣味があれば、積極的に伝えることをおすすめします。

業界や企業と関連性の高い趣味では、自分なりのこだわりを持っていたり、人並み以上に打ち込んでいるものであると大きな武器になります。

鈴木なぎさ

興味・関心の高さや意欲的な取り組みが企業に伝わるよう工夫することが大切ですね！

高橋キャリアアドバイザー

アピール材料になるように、趣味を伝える際に相手の印象に残るようなエピソードを盛り込むと良いですよ。

②自分の強みの裏付けになる

自分の強みを活かして取り組んでいる趣味があれば、自己PRと関連付けてアピールできます。たとえば「イラスト作成が趣味で、現在はグラフィックデザインにチャレンジしている」と伝えることで、デザインスキルやスキルアップを目指す向上心などの強みをアピールできます。

ほかにも「コンクールで表彰された」「SNSで話題になりメディアに取り上げられた」など、功績を残している趣味も自己PRに紐づけることができますよ。功績を残すに至るまでにどんな強みが活きたのか考えてみましょう。

鈴木なぎさ

自己PRにつなげられる趣味があれば、自己紹介でアピールすることで強みを強く印象づけられそうですね。

高橋キャリアアドバイザー

その通り！ 自己PRの説得力を高められるので、自分の強みやスキルをアピールできる趣味があれば積極的に自己紹介に盛り込みましょう。

「自己PR」と「長所」の違いがわからないという学生の声を多く聞きます。両者には大きな違いがあり、正しい意味を知っておくことで効果的なアピールができます。意味の違いが曖昧だという人は、この記事で正しい意味を確認してくださいね。
自己PRと長所の違いはこれで完璧！ アピールポイント別例文8選

③スキルや資格のアピールになる

趣味に対して「どのくらい熱心に取り組んでいるか」「どれくらい興味があるのか」がわかる要素を取り入れることで、趣味に取り組む熱心さをアピールできます。興味の程度を示すためには、趣味に関連するスキルや資格を持っていることを伝えると良いですよ。

たとえば、「料理が趣味で栄養士の資格を取った」などと伝えることで「資格が取れるくらい知識やスキルがしっかり身に付いている」「資格やスキルを身に付けるために努力できる」といった印象につなげることができます。

鈴木なぎさ

取得するスキルや資格は企業や業界に関連したものでないといけませんか？

高橋キャリアアドバイザー

全く関係のないものでもOKです！ 努力した成果について相手と共通認識を持つことが大切ですよ。

志望企業の業務で活かせる資格を取得しておくことで就活を有利に進めることができます。この記事では就職に有利な資格をまとめているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
就職に有利な資格で内定一直線！ 7業界のおすすめ資格はこれだ

キャリアアドバイザーコメント

趣味一覧！ 面接の自己紹介で使える趣味を見つけ出そう

以下の記事では、映画鑑賞やゲームを趣味として伝える例文を紹介しています。

映画鑑賞を趣味として伝える例文
例文10選｜「趣味は映画鑑賞」で選考突破へ！ カギは差別化にあり

ゲームを趣味として伝える例文
例文10選！ 趣味がゲームでも問題ない理由とアピールのコツを伝授！

選考までに時間がある場合、これから趣味を作るのも良いでしょう。趣味だと堂々と言えるような状態にするためには、やっていて楽しいと思えるものに対して自分なりのこだわりを持てるように取り組むことをおすすめします。

たとえば、コーヒーが好きで自分で豆を挽いてその日の気分に合わせたコーヒーを入れることを趣味とした場合、「バリスタのようにコーヒーの入れ方にこだわる姿勢」などを伝えることができます。

高橋キャリアアドバイザー

就活は新しい価値観や経験を育むチャンスでもあります。「特定の趣味がない」など、選考で趣味を伝えたいと思っている人は参考にしてみてくださいね。

以下の記事でも就活におすすめの趣味や特技を紹介しているので、あわせてチェックしてみてくださいね。

就活におすすめの趣味
就活におすすめの趣味20選｜趣味で人柄や個性をアピールしよう

趣味・特技の一覧
厳選50例文｜趣味・特技一覧から自分だけの魅力を探し出せ

キャリアアドバイザーコメント

自己紹介で趣味を伝える際の基本構成

鈴木なぎさ

自己紹介に盛り込みたい趣味が見つかりました！ 効果的にアピールするにはどのように伝えると良いのでしょうか？

高橋キャリアアドバイザー

伝え方にこだわる姿勢が素晴らしいですね！ まずは、趣味を伝えるときの基本構成を押さえておきましょう。

①自分の趣味を簡潔に説明する

まずはどんな趣味を持っているかを伝えます。「私の趣味は〇〇です」「私は趣味で〇〇をしています」など趣味はなにかを端的に紹介しましょう。

高橋キャリアアドバイザー

特に趣味などの自分の関心が高い物事を伝えるときは、あれも話したい、これも話したいといろいろな情報を盛り込みがちです。

まずは相手の知りたい内容を伝えられるように意識してくださいね！

鈴木なぎさ

無意識に趣味にまつわるエピソードから話を始めてしまいそうです……！ まずは結論から伝えることを意識します。

②趣味になったきっかけを伝える

趣味になったきっかけがわかると、その人の人柄が伝わります。

「仲の良い友人がやっていたからなんとなく始めた」といったような明確な理由がない場合は、「仲の良い友人が趣味を楽しんでいる姿を見て、自分も没頭できる趣味を持ちたいと思った」など自分の価値観や考え方を伝えることで、自分らしさを伝えることができますよ。

鈴木なぎさ

自分らしさを相手に理解してもらうためにも、趣味になったきっかけをセットで伝えることが大切なのですね！

高橋キャリアアドバイザー

自分の強みや価値観など、自分らしさを表現できるきっかけを自己紹介に盛り込みましょう。

③業務とのつながりをアピールする

最後に業務とのつながりをアピールすると更に効果的です。たとえば、「読書」が趣味だとします。そこで、「読書で培った文章の表現力を活かして、御社のライター職として活躍したいです」と伝えることで業務とのマッチ度の高さをアピールできます。

また、仕事への具体的なスキルや強みの活かし方を自己紹介に盛り込むことで、職種理解がしっかりできていることが相手に伝わります。

高橋キャリアアドバイザー

自己紹介も自分をアピールする場だと思って、余すことなく魅力を伝えていきましょう。

以下の記事では、自己紹介のテンプレートを10選紹介しています。活用してみましょう。
自己紹介テンプレート10選｜穴埋め形式で誰でも簡単作成

自己紹介の趣味で好印象を残すコツ3選

鈴木なぎさ

もっと自己紹介を魅力的なものに仕上げたいのですが、なにか良い方法はありますか？

高橋キャリアアドバイザー

それでは好印象につながる「自己紹介で趣味を伝えるコツ」を紹介しましょう！ ひと工夫するだけで、魅力的な自己紹介にできますよ。

自分の強みを活かしたエピソードを盛り込む｜自己PRになる

趣味への取り組みを通して自分の強みを活かしたエピソードを盛り込むことで、自己PRにつなげることができます。

たとえば「趣味は登山です。登山では強みである計画性を活かして、バッファを持たせたスケジュールを組み立てることで、時間内での登頂を達成できました」など具体的なエピソードを盛り込むことで、あなたの強みが伝わりやすくなります。

鈴木なぎさ

趣味に強みを盛り込むことで自然に自分の良さをアピールできるのですね！

自己PRはタイトルやキャッチコピーをつけることで、自己PRの内容が相手に伝わりやすくなります。以下の記事では、効果的なタイトルやキャッチコピーをつける方法を紹介しているのでぜひチェックしてくださいね。

タイトルの作り方
刺さる自己PRのタイトルを作る3つの秘訣｜例文15選で徹底解説

キャッチフレーズの作り方
例文60選｜キャッチフレーズ作りはこれで完璧！ 注意点も解説

こだわりをセットで伝える｜企業とのマッチ度をアピールできる

趣味を伝えるときは、こだわりをセットで伝えると効果的です。こだわりとは、妥協なく徹底して追求しているもののこと。つまり、こだわりを伝えることであなたが持つ価値観を表現できます。

また、趣味にこだわりを持って取り組んでいることで、「仕事でも一つの物事を突き詰めて取り組んでくれるのではないか」という印象にもつながります。

高橋キャリアアドバイザー

無意識のうちにこだわりを持っていることもあるので、趣味への取り組みを振り返って、自分だけの価値観を探してみてくださいね。

鈴木なぎさ

人と比較して自分ならではの取り組みを見つけてみます！

笑顔でイキイキと会話をする｜会話に説得力が生まれる

趣味とは、自分が好きだったり、興味があったりしておこなうこと。面接中は緊張した空気に表情がこわばってしまうかもしれませんが、素直な気持ちで明るく伝えるようにしましょう。

緊張で顔がこわばってしまうときは、趣味に取り組んでいるときのわくわくした、楽しい感情を思い出すことで自然な笑顔を作ることができるでしょう。ボディランゲージを使いながら話すと、よりイキイキとした印象を残せるためおすすめです。

高橋キャリアアドバイザー

たとえば「大会で〇回入賞したことがあります」など趣味をおこなう頻度を強調する場合に手で数字を表すなど、面接で効果的な身振り手振りになります。

鈴木なぎさ

話の内容をわかりやすく伝えることもできますね！

面接では、目線の送り方を工夫することで話の内容を効果的に伝えることができます。以下の記事では、面接における目線の使い方を解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
印象がぐっと良くなる面接中の目線の送り方｜Web面接対策も解説

キャリアアドバイザーコメント

自己紹介で趣味を伝えるときの注意点

鈴木なぎさ

自己紹介で失敗しないためにも、注意すべきポイントはありますか？

高橋キャリアアドバイザー

良い視点です！ それでは、よくある失敗例を紹介しましょう。無意識に当てはまっていることもあるので、意識してみてくださいね。

①専門的な話をしない

自己紹介のときに趣味についての専門的な話をするのは避けましょう。趣味を突き詰めて専門スキルや知識をつけることは素晴らしいことですが、あまりにも専門的な話をしてしまうと相手に話の内容が伝わりにくくなってしまいます。

趣味を伝えることは、あくまでも相手に興味を持ってもらうため、自分の良さを知ってもらうための材料の一つです。相手に伝わらなければ意味がないため、聞き手が理解しやすい内容を心掛けましょう。

鈴木なぎさ

相手にとってわかりやすいかを重視して考えることが大切なのですね。

②話が長くならないようにする

趣味のように自分の好きなことの話をしているときは楽しい気分になり、話が長くなってしまいがちです。しかし、趣味はあくまでも自分を知ってもらうためのプラスアルファの要素なので、簡潔にまとめることが大切です。

高橋キャリアアドバイザー

話が長くなってしまうと、面接で聞くべき質問にかける時間が不足して面接時間が超過してしまうことも考えられます。

鈴木なぎさ

自己紹介では内容だけでなく、決められた時間のなかで自分の魅力を伝えきる工夫が大切なのですね！

③噓はつかない

趣味を偽るのは避けましょう。前述の通り、趣味はその人の人となりがよくわかる要素の一つなので、面接官によっては趣味の内容を深掘りする場合もあります。そこで噓をついてしまうとなかなかうまく回答できなくなってしまいます。

高橋キャリアアドバイザー

自分が「趣味」と公言していることについて答えられない場合、面接官に疑問を抱かせてしまうリスクもあるため、注意しましょう。

キャリアアドバイザーコメント

自己紹介で趣味を伝えて自分らしさをアピールしよう

鈴木なぎさ

最初は自己紹介で趣味を伝えるべきか迷っていましたが、今なら魅力的な回答を作れそうです！

高橋キャリアアドバイザー

自分らしさを表現できる工夫を加えて、ぜひ魅力的な自己紹介を作成してくださいね。

記事の編集責任者 小山内 隆

アクセス就活PLUSを運営するアクセス通信（現アクセスネクステージ）に新卒入社。就職サイト「アクセス就活」の立ち上げや、関西支社の営業責任者を経て、名古屋支社の責任者として立ち上げを担う。人事採用支援のほか、就活相談や就活講座の講師などキャリアアドバイザー職を経験した後、2017年に同社役員。現職は採用アウトソーシング（RPO）事業の担当執行役員 ＞ メッセージを読む