就職先が決められない!自己分析から導く企業選びのコツ8選

この記事のアドバイザー

これで迷わない!就職先が決められないときは〇〇が超重要!

目次

就職先が決められない! まずは2つのことから始めよう

就職先が決められない!「自己分析」と「企業分析」から始めよう

佐藤みなと

就職先がなかなか決められず、焦ってきました…..。

田中キャリアアドバイザー

おや、就職先の決め方について迷っているみたいですね。まずは2つのことから始めてみましょう!

佐藤みなと

最初に何をすれば良いのか分からなかったので、是非知りたいです!

田中キャリアアドバイザー

それは「自己分析」と「企業分析」の2つになります。

佐藤みなと

「自己分析」と「企業分析」……。なぜその2つが最初の手がかりになるのでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

「自己分析」は自分がどのような人物なのかを、「企業分析」は会社がどのような人材を欲しているかを知るためにおこないます。まずは基礎から順を追って確認していきましょう!

就職先が決められないという悩みさえ突破できれば自分の就職活動の軸が出来上がり、とてもスムーズに就活を進めることができます。そのためにこの記事では基礎から振り返り、就活生の状況に合わせた就職先の決め方を解説していきます。

まずは「自己分析」から自分を知り、「企業分析」で自分に合った会社を見つけ出すことを意識することがポイントです。ひとつずつ企業選びのコツを学んでいき、自らの希望に沿った就職先を決めていきましょう。

キャリアアドバイザーコメント

テッ ター スェ

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人生の大半を過ごす就職先だからこそ、しっかり考えて決めなくてはいけない

現在日本には、178万の法人企業が存在します。多くの企業の中から就職先を決めるのかと思うと、気が遠くなってしまいますよね。だからといって、自己分析や企業分析をせずに「なんとなく」就職先を決めてしまうのは危険です。

なぜなら、フルタイム週休2日制での勤務を想定すると、1日8時間・1週間に40時間というとても長い時間仕事をしなくてはならないからです。

その仕事が、自ら希望して納得したうえで選んだものであれば、責任感とやりがいを持って臨むことができますよね。しかし特に理由もなく「なんとなく」選んだ仕事だと、目標を持ちにくいですし、そんな状態で毎日長い時間を過ごすことは苦痛を感じるのではないでしょうか。

これから先、長い時間を過ごす就職先だからこそ、自分と企業のことをしっかり研究し、マッチする企業を選ぶ必要があります。今後の人生を豊かで楽しいものにするためにも、就職先は慎重に選ぶようにしましょう。

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就職先が決められないのはなぜ? 状況に合わせて確認しよう

要確認!就職先が決められないのはなぜ? 状況に合わせて確認しよう

田中キャリアアドバイザー

まずはなぜ自分が就職先が決められていないのか、理由は思い当たりますか?

佐藤みなと

うーん、就活の目的を何にしたらいいかがわからないです……。やはり就活は長期間に渡る物だし、考え過ぎてしまい手がつかないんですよね。

田中キャリアアドバイザー

確かに就活とはエントリーシートから企業説明会、面接まで様々な工程があります。でもきっと自分の就活の目的さえはっきりとさせてしまえば、とてもスムーズに就活を進めることができますよ!

佐藤みなと

まだあまり実感が湧かないです……。

田中キャリアアドバイザー

それでは1つずつ状況に合わせて確認していきましょうね!

就職先の決め方は、何もしたくないと感じる人がなぜやりたくないのかを考える方法と似ているかもしれません。次の記事では、何もしたくないと思う人の特徴や解決策について解説しています。あわせて確認してみてくださいね。
「何もしたくない」と就活中に感じたら? 状況別の対処法を一挙解説

就職する理由が分からないため

田中キャリアアドバイザー

まずは就職する理由を考えていきましょう!

佐藤みなと

お金のためや、両親のため、夢のためなどでしょうか……?

田中キャリアアドバイザー

すべて合っていると思いますよ! 基礎的な部分になりますが、なぜ就職をしなければならないのかを考えることが就職活動の第一歩になりますよ。

就職する理由を決めることは就職活動をするうえで最も大事なことになります。
なぜならそれが就活のモチベーションに直結し、自己実現の根幹になるためです。

たとえば就職をせずともフリーターで働き、自分の趣味の時間を確保したり、すでに資格や持ち前のスキルがあるのであれば個人事業主(フリーランス)を選ぶのも働き方の一つになります。なぜ自分は就職という選択を取るのかを最初に明確にすることが重要になってきます

就活がうまくいかず、焦ってしまうと逆効果の可能性もあります。次の記事では、就活がやばいと感じたときの対処法について紹介しているので、ぜひ読んでみてくさだいね。
「就活がやばい」と思う人必見! ピンチをチャンスに変える3ステップ

自分のやりたいことが決まっていないため

佐藤みなと

正直、自分のやりたいことが分かりません……。

田中キャリアアドバイザー

その悩みは多くの就活生が抱えてますね。でも決してマイナスに捉える必要はありませんよ。いろいろな角度から物事を調べてみると面白いことがわかったりしますよ!

佐藤みなと

そうですよね! まずは出来ることから始めたいと思います。

自分のやりたいことが決まっていない、わからないということは決して悪いことではありません。視野が広くなり、さまざまな観点から就活が進められるという利点もあります。

しかし最終的には業界や業種、企業を絞って一つの会社に決めなければいけないので、そのために準備をしていく必要があります

将来に不安があるため

佐藤みなと

就職先の先輩が厳しい人だったり、辛い業務内容だったらどうしようという将来の不安があります……。

田中キャリアアドバイザー

その不安、とてもわかります。しかしブラックな業務内容、上司からのハラスメントに対してなど、今はとても厳しく対処されています。

佐藤みなと

あとは自分がその仕事に慣れることが出来るのかという不安もあります……。

田中キャリアアドバイザー

悩みや不安はたくさんあると思います。しかし逆に考えれば、それは企業選びの大きなヒントになるということを覚えておいてくださいね!

将来に不安があるということは就活においては強みになってきます。
なぜならば自分が抱えている悩みの数だけ就活対策ができるからになります。

もし受からなかったらどうしよう、会社が合わなかったらどうしようという不安要素を一つずつリストアップすることでそれぞれの対策が可能になります
だからこそ将来に不安があるという状況は、就職先を決められない時の強みになってくるのです。

就活の軸が定まっていないため

佐藤みなと

自分の状況が少しずつわかってきた気がします!

田中キャリアアドバイザー

いい調子ですね! しかしまだ油断するには早いかもしれません。就活をするうえで、これだけは譲れないという「就活の軸」を持っておくと更に迷いなく進めることができます。

佐藤みなと

「就活の軸」とは何でしょうか……?

田中キャリアアドバイザー

就職する理由を更に明確にしたものになります。膨大な数の企業の中から選ぶ時、最初から最後まで一貫して「軸」を持つことが就職先が決まる際のカギになりますよ!

就活の軸を定めることは、就職先を決めていくという時の最初に行う大きな決定になります。就活の軸さえ定まってしまえば、それに従って就職先を判断していくことができます。

例えば「お給料はいくら以上」や、「勤務地は必ず東京」、「やりがい重視」など就活生によって軸はさまざまです。そこが決まれば志望動機やキャリアプランなどが明確になっていき、効率的に就活が進められます。自分の方針を定めることが後悔しない企業選びのコツになっていきます

企業選びの軸については、こちらの記事で詳しく解説しています。企業選びの軸の見つけ方から面接での答え方まで幅広く紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
例文45選! 企業選びの軸を伝える3ステップで面接を突破しよう

就職先に迷っている人の中にはベンチャー企業が気になっているけれど、ベンチャー企業に就職することが自分に向いているか見極められずに困っている人もいるのではないでしょうか。こちらの記事ではベンチャー企業について詳しく解説しているので、迷っている方はぜひ確認してみてください。
ベンチャー企業は新卒におすすめ! 自分が向いているか見極めてみよう

キャリアアドバイザーコメント

自分に合う就職先は、自分視点で優先順位を決めてじっくり考えよう

なかなか就職先が決まらないと、不安と焦りをおぼえてしまいますよね。周囲の就活生が順調に就活を進めているように見えると、なおさら不安になってしまうと思います。

しかし、就職先は人によって違いますし、どう働くかも人それぞれです。大企業だから誰にとっても良い就職先というわけではありません。周囲と比べる必要はないのです。

大切なのは「自分にとって、働くうえで何が大事なのか」を考えることです。それは仕事の中身だけではなく、たとえば「テレワークを推奨している」や「家から近い」などの条件面で構いません。なるべく具体的にたくさん挙げて、優先順位を付けてみましょう。

条件と優先順位が明確になれば、自分にとって良いと思える就職先のイメージが具体化してくるのではないでしょうか。あくまで大切なのは、自分自身の視点で考えることです。

あなたが受けないほうがいい職業を確認してください

就活では、自分が適性のある職業を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

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こんな人に「適職診断」はおすすめ!
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あなたはどっち? 就職先が決められない2パターン

就職先が決められない2つのパターン

田中キャリアアドバイザー

まずは就職先が決められていないのは、これから企業選びを始めるのか、すでに内定を持っているが承諾まで進めていないのか、自分自身の就活状況を確認しましょう!

佐藤みなと

自分はこれから就職先を決める方になります。しかしその二つで何か違いがあるのでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

はい! もし内定を獲得している場合は確認事項が少し進んだ内容になります。就活を始めたての人でもかなさる内容ですので、きっと役に立ちますよ!

佐藤みなと

すべてつながっているということですね……。 しっかりと学んで準備していきたいと思います!

田中キャリアアドバイザー

いい調子です! それでは状況に合わせて確認してみましょう。

①就活をこれから始める就活生

就活をこれから始める就活生は、どんな業界があるのか、どんな企業があるのか、自分に会社はどんなものかなど就活の仕方がわからない状態になります。

その状態のまま就活を始めてしまうと早期離職のリスクが高まったり、そもそも内定が決まらないといった状態に陥るケースが多いです。

そうならないためにもまず自己分析や企業分析を深く行っていく必要があります。

田中キャリアアドバイザー

就活をこれから始めるといって不安に感じることはありません。就活にも攻略法がありますので、まずは基礎から学ぶことが重要です!

佐藤みなと

自己分析からもう一度確認してみます!

以下の記事では代表的なビジネスモデルであるBtoCとBtoBの違いについて解説しています。自分がどんなビジネスモデルの企業で働きたいかを考えることも企業選びに役立つので、興味がある人はぜひ参考にしてみてくださいね。
BtoCの仕組み|働く魅力や注意点までマンガ付きでズバリ解説

②既に内定を持っている就活生

既に内定を持っていて内定承諾先を決めかねている就活生は、複数の内定先で迷っている、第一志望の企業ではない、希望の業種ではない、納得いかない事柄があるなど就活の軸がしっかりと定まっていない状態になります。

自分のファーストキャリアになりますし、ここで就活の軸を再度確認し、どこが譲れなくてどこが譲れないのかを慎重に決めることが重要になります

佐藤みなと

就活の軸は内定承諾まで必要になってくるのですね……!

田中キャリアアドバイザー

そうです! 内定が出ているからといって就活が終わりになるわけではありませんよ。納得がいく結果が出るまで続きますので最後まで気を抜かず準備しましょう。

内定をもらったけど、本当にその企業に就職していいのか不安を抱えている人は、次の記事を読んでみてくださいね。内定ブルーになったときの解消法について解説しています。
内定ブルー解消の道は原因究明から! お悩み別に13の対処法を紹介

基礎からスタート! 今から就活を始める人の確認事項

基礎からスタート! 今から就活を始める人の確認事項

田中キャリアアドバイザー

今から就活を始める際に必要になってくる事を確認しておきましょう!

佐藤みなと

基礎から見直していきたいと思います!

田中キャリアアドバイザー

就活の基礎といってもさまざまな準備事項がありますよ。細かく分けて解説していきますので、それぞれの準備が完璧にできるようになれば内定にグッと近づきます!

佐藤みなと

すでにやっていることやまだわからない部分もあると思いますので、よろしくお願いいたします!

振り返りがカギになる! 自己分析から始める企業選び

田中キャリアアドバイザー

会社を選ぶ前に、まずは「自己分析」で自分がどのような人物で、何に向いているのかを明確にしていきましょう。

佐藤みなと

例えば自分の長所や短所、学生時代に力を入れたことなどから導いていけば良いのでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

はい! それらをリストアップしてみましょう。自分が何が得意で、どんなことを苦手としているのかがわかります。

就職先の探し方として、まず自己分析で自分が得意なことや苦手なことを探っていくことが必要になってきます。
それがわかれば、やりたいことが思いつかずとも仕事内容から業界を絞っていくことは可能です

たとえばサークルの部長をやっていた、人と話すのが好きという長所は「コミュニケーション能力」に結びつきます。すべての仕事で必要になってくるスキルですし、さらにそれを特化させた仕事が「営業職」などになります。

自己分析によって得意不得意を明確にすることが就職先を選ぶ際の最初の工程として必要になるのです。

自己分析にはさまざまなやり方があります。マインドマップを使った自己分析の方法はこちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
マインドマップで始める自己分析|「本当の自分」を紙に描き出そう

自己分析の方法に迷ったら、こちらの記事を参考にしてみてください。自分に合った自己分析の方法が見つかるかもしれません。
簡単15のやり方で自己分析はもう迷わない! 活用法を徹底解説

自分の長所や短所が分からない場合にはこちらの記事をチェックしてみてください。長所や短所の見つけ方から回答例まで幅広く紹介しています。
脱「長所と短所がわからない」2つを見つける最短ルートマニュアル

どんな仕事がある? マクロから見る業界研究

佐藤みなと

企業を調べる前に、どのような業界や業種があるか知りたいです!

田中キャリアアドバイザー

そうですね! まずは大きなカテゴリーから段々小さく絞っていくのが効果的ですよ。まずはどのような仕事があるのか調べてみましょう!

主に業界を大別すると「メーカー」「商社」「小売」「金融」「サービス」「ソフトウェア・通信」「公社・団体・官公庁」の8つが挙げられます。

各業界によって役割は違ってきますので、まずは全体を確認し、自分の興味がありそうな業界を絞っていくことが重要です

さらに深堀り! 業種、企業別に選んでいく

佐藤みなと

業界については大まかに把握できました!

田中キャリアアドバイザー

それでは続けて業種、企業別の選び方を学んでいきましょう!

業種を定めてしまえば、あとは企業ごとの特徴を比較して決めていくことができます!

佐藤みなと

たとえば不動産に行きたいと決めてしまえば、あとはその業種の中の企業から選んでいくということでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

その通りです! 「業種を選ぶ、その中から企業を比較する」というのが就活の基本的な流れになります。業種ごとに志望理由や軸も変わってくると思いますのでそこにも注意が必要です!

業種を選んだ後に企業を調べ、比較するということが業界研究のカギになります

ポイントは業界を調べる際は「どんな仕事があるのか」など浅く広く、企業を調べる際は比較することが目的になりますので「どんな仕事内容なのか」など深く狭くすることです。

業界研究をするうえで活用していただきたいのが「就職四季報」です。就職四季報では企業の情報を細かく見ることができます。こちらの記事で就職四季報の詳しい活用方法に触れているので、ぜひチェックしてみましょう。
就職四季報で得られる情報とは? 就活生のバイブルを徹底解説!

自分が最も会社に求める物は?就活の軸を最初に定める

佐藤みなと

就活の軸は何を基準に決めていけば良いのでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

それは自分が就活において最も譲れない部分になると思います! 会社に求める条件とも言えますね。

佐藤みなと

大事なことだと思うと、すぐには出てこないです……。

田中キャリアアドバイザー

あまり重く考え過ぎも禁物です。「給料は高い方がいい」、「やりがい重視」などざっくりとでも大丈夫ですので、自分が一番大事にしたいことを挙げていきましょう!

就活の軸とは企業選びを進める中での自分の基準になります。
それをもとに条件を絞ったり、比較することによって自分の希望に沿った就職先を決めていきます。

絶対に譲れない条件を定めることによって、本当に行きたい会社が明確化されるのです

目標を持つことがポイント! キャリアプランを立てる

田中キャリアアドバイザー

目標という点ではキャリアプランを立てることも、就職先を決めていく中でとても大切になってきますよ!

佐藤みなと

そうなんですか?! てっきり先のことなので、後回しでいいと思ってました……。

田中キャリアアドバイザー

そう思うにはまだ早いかもしれません。 まずは1年後どうなっていたいのか、その次に3年後、5年後、10年後にどうなっていきたいのかを考えてみましょう!

キャリアプランを立てることは就職先を決める際に非常に有効な手段です。将来の見通しをざっくりとでも立てることによって、何が必要か、どのような問題を解決しなければいけないかが逆算できるようになります

例えば1年後は仕事をまず覚える、3年後は資格を取得して、仕事を完璧にこなせるようになる、5年後は役職に就いて、さらなる企業の発展に努めるなど他にもさまざまなキャリアプランが立てられます。自分の希望を明確にする、対策を立てやすくするという点からキャリアプランを立てることは有効な手段となっていきます。

こちらの記事ではキャリア形成の重要性を解説しています。キャリアを形成するために必要なことが詳しく紹介されているので、確認してみてください。
令和新時代のキャリア形成とは? 未来をデザインすることの重要性

選考の中でも将来どのようなキャリアプランを考えているか質問されることがあります。こちらの記事では例文とともに将来像の見つけ方の解説をしているので、ぜひ参考にしてみてください。
「3年後の自分」の例文7選|将来像の見つけ方や回答のコツを解説

可能性は無限! 様々な観点から就活先を探してみる

佐藤みなと

自分は漫画が趣味なのですが、そういう自分の趣味から就職先を探しても良いのでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

もちろんです! 自分の趣味や興味のあることは、仕事のやりがいに直結していきます。仕事選びはさまざまな観点から見ることが大切ですよ!

佐藤みなと

そう思うと就職先選びが楽しく思えてきました!

就職先が決められないときは自分の趣味や興味のあることから探し始めることも大切です。就活に苦手な印象がある、何から始めればいいかわからないというときのきっかけ作りになります。

趣味だけでなく、身近な人の仕事について聞いてみる、テレビや新聞、ニュースに目を向けるなどさまざまな就活の手がかりがあります。
いろいろな観点から就活先を探すということは、とても重要な作業といえます。

キャリアアドバイザーコメント

企業選びのヒントは身近にある

最近は、企業が公式SNSのアカウントを作り情報発信したり、製品ではなく企業宣伝のためにCMを放映する時代になりました。

このような動きにより、さまざまな企業が、学生のみなさんにとって身近な存在になりつつあるのではないでしょうか。ふとした時に「この企業のSNS投稿がおもしろい」と興味を持つこともあるでしょう。それも就職先を選ぶひとつの手段です。

また、業種や職種もたくさんありますが、働き方も多様になってきています。たとえば、社員がほぼ出社せずフルリモート勤務している企業や、子供がいる社員のために社内に託児所を設けている企業などもあります。

就職先を決める際には、職種や業種などの情報だけではなく、SNSから発信される情報や多様な働き方なども参考にして、自分に合う企業を選ぶと良いでしょう。

就活は、適職診断からはじめてください

就活では、自分が適性のある職業を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

適職診断で強み・弱みを理解し、自分がどんな職業に適性があるのか知りましょう。

こんな人に「適職診断」はおすすめ!
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内定承諾は最終決定! 後悔しない就職先の決め方

 後悔しない就職先の決め方

佐藤みなと

就職先を決める際の基礎は少しずつわかってきました!

田中キャリアアドバイザー

いい調子ですね! 次は企業選びの判断基準を解説していきます。どの企業でも当てはまる項目になりますので、それぞれのポイントを押さえていきましょう!

佐藤みなと

わかりました!

田中キャリアアドバイザー

実際に働く際にかかわってくる項目になりますので、就活の軸と照らし合わせることがカギになってきますよ!

福利厚生について

田中キャリアアドバイザー

福利厚生について、まずは学んでいきましょう!

佐藤みなと

よく聞く言葉ですが、どういう意味なのでしょうか……?

田中キャリアアドバイザー

福利厚生とは、お給料以外に与えられる従業員やその家族に対して報酬になります。企業ごとに特色があり、優秀な人材に入ってもらうために企業側も工夫を凝らしていますよ。

佐藤みなと

求人票などでさらに注目して見てみます!

福利厚生とは給与や賞与以外で従業員などに与えられる報酬や保健で、会社を選ぶ際の大きな項目になります。また、会社のアピールポイントの1つでもあります。会社側が福利厚生を設ける理由として、従業員の健康や働きやすさの維持、就職率を高めるためなどが挙げられます。

中には雇用保険、労災保険など安心して業務できるのかや、仕事時間以外も充実できそうかなどが推測できるようになりますので、求人票や面接において確認することが必須になっていきます

月収や年収について

佐藤みなと

就職先を決める時に月収や年収について確認する際、注意しなければいけない点などありますでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

もちろんありますよ! 大学卒の新卒の平均月収は21万円前後が一般的になりますが、これはあくまで目安ですので額面だけで判断するのは危険です!

佐藤みなと

そうですよね……。給与も含めた、様々な観点から判断しようと思います!

月収や年収などの給与形態は就職先決めの際に必ず深く知る必要があります。
給与だけに魅力を感じてその企業に入社した場合、ミスマッチから引きおこる早期退職の可能性があります

仕事が自分に合わない、職場の人達とうまくコミュニケーションが取れない、給与以外の部分に納得がいかないなど理由は様々で、ファーストキャリアに後悔を抱く結果になります。
給与も企業選びには重要な項目になりますが、業務内容やキャリアプランなどのその他の情報も複合的に深く調べることが必要になっていきます。

年間取得休日数について

佐藤みなと

仕事も大事ですが、しっかり休めるのかも気になります。

田中キャリアアドバイザー

そうですね、求人票で確認すべき事項の中に1年にどれだけ休めるかという「年間取得休日数」というものがありますので、合わせて確認していきましょう!

年間取得休日数は労働基準法で最低日数105日とされています

そこを基準とし、それより少なければ企業側に問題があり、それ以上であれば自分のライフスタイルに合わせた生活が可能になってきます。

キャリアアップの幅について

田中キャリアアドバイザー

キャリアアップを考えることが重要であると解説してきましたが、入社後に自分の興味が変わることも視野に入れ、キャリアアップの幅という点も注目してみましょう!

佐藤みなと

幅というのは、具体的にどういうことでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

たとえばある会社に5年勤めた後、昇進のチャンスが来た際に選べる選択肢がいくつかあり自分の興味に沿ったキャリアプランに進めるというものになりますよ!

佐藤みなと

もしそれまでにスキルを身につけていれば、転職も視野に入れられますね!

キャリアプランの幅とは、勤続年数によって働き方の選択肢が増えることを言います。
例えば将来は家庭を持って、育児休暇を取りたいという場合にそれが取得可能なのかや、ステップアップとしての転職を視野に働いている場合は、スキルが身につくような環境であるのかなど確認が必要です

自分の希望するライフプランに合わせたキャリアプランの幅があるのかどうか、就職先を決める際の確認事項の1つと言えます。

離職率について

佐藤みなと

希望して入った会社でも、自分に合わなかったらどうしようと不安です……。

田中キャリアアドバイザー

そうですよね。でも事前にそういった事を防げる方法があるんですよ!

佐藤みなと

え! 本当ですか!

田中キャリアアドバイザー

はい! 開示しているかは企業によって違いますが、「離職率」というものが事前に公表されていますよ。その情報の有無も必ず確認するようにしましょう!

離職率を考えるということで企業の体質が見えてくることがあります。なぜなら企業にとって離職されると、従業員の育成コストの損失やそれに伴う新規従業員の採用コストが増えて、企業としては痛手になるからです。

しかし企業の大きさによって採用人数の母数が違ってきますので、「離職率が高い=悪い企業」とは限りません。企業の従業員数と離職率を見比べながら目安にすることが重要です。

残業時間について

佐藤みなと

労働時間についても何か注意したほうが良いことなどありますでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

はい、中でも残業時間には気を付けましょう! みなし残業制など、あらかじめ固定給の中に含まれている残業代もありますので、注意深く見ていきましょう!

残業時間とは所定労働時間を超過した場合の時間外労働のことを言い、求人票を見る際に注意が必要です。残業代が1分から付くのか、それともみなし残業制で何時間以内は固定給に含まれているのかも希望条件の1つになります。

自己分析で明確に! 自分と企業の相性を知る

田中キャリアアドバイザー

ここでは自己分析を軸にしながら、企業との相性を確認していきましょう!

佐藤みなと

ここで今一度自己分析をしながら、企業選びの意識も再確認してきたいと思います!

田中キャリアアドバイザー

素晴らしい心掛けです! 反例なども用いながら解説しますので、さまざまな立場に立って考えてみましょう!

佐藤みなと

よろしくお願いします!

自分の強みを再確認

田中キャリアアドバイザー

突然ですが、自分の強みを聞かれて答えられるでしょうか?

佐藤みなと

長所のことですよね……? うーん、パッと出てこないです……。

田中キャリアアドバイザー

それは今のうちに言えるようにしておきましょう! 自分の長所が志望する企業に生かせることなのか、それとも自分の強みに合わせて企業選びをしていくのかなど、大きな指針となっていきますよ!

自分の強みを用意しておくことは、企業選びの際に必ず必要になります。

なぜなら長所がその企業で活かせるのかどうかという確認にもなります。また早めに準備できる就活生であれば、自分の行きたい企業の募集要項に合わせて自分の強みが分かる経験を積むという手段もあります

企業が欲しがる人材を知る

田中キャリアアドバイザー

次は企業の側に立って、どんな人材を欲してるのかを確認しましょう。

佐藤みなと

求人票に募集条件などが書いてありますよね! それのことでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

その通りです! 企業によって欲している人材はさまざまです。「求める人物像」だけでなく、企業理念や事業なども調べることによってさらにアプローチしやすくなりますよ!

企業が欲しがる人材を綿密に調べることが希望の就職先を決めるカギとなっていきます。
企業は経営存続や発展をさせる為に新たな人材を欲しています。

未経験でもコミュニケーション能力が高い人や、専門職ならスキルを有している人材が重宝されます。必ず採用する側の立場になって考え、「求める人物像」、「求めるスキル」を調べることが必要になってくるのです

理想が高すぎる事にも注意

佐藤みなと

本音を言うとやりがいもあって、お給料はたくさん貰えて、休みも120日以上、土日祝は休みがいいなあ……。

田中キャリアアドバイザー

目標を高く持つことはとても素晴らしいことですね! ただ好条件を提示している企業というのは、大企業が多く倍率も高くなってきますよ。

佐藤みなと

そうですよね……。理想が高すぎることにも注意します!

就活を進める上で好条件の募集要項は多くの就活生が狙っています。
そういった企業の内定を得られる就活生は、他の就活生には持っていないような経験やスキルを身につけています。

もちろん希望の企業であればそこに向けて就活準備を進めていくことになりますが、必ずしも自分の希望通りにいくとは限りませんので、「失敗が当たり前」という気持ちを持つことが重要です

業界ごとの特徴を掴む

田中キャリアアドバイザー

まだ就職先が決められない就活生には業界ごとの特徴を掴むことで自分の適正と照らし合わせることができますよ!

佐藤みなと

特徴を掴む……、業界研究とは違いますでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

業界研究より深く調べる必要はありません。「メーカー」は物作り、「サービス」は人と人を通して形のないものを提供する。そのような認識を持ちながら、自分と業界の相性を確かめていきましょう!

業界の特徴を掴むことで就活対策が格段にしやすくなっていきます。就職先を悩む中で、もし業種、企業を変えるとなった時に就活の軸は定めたまま進めることができます。

リスクマネジメントの観点からも業界の特徴をつかんでおく事は自分と企業の相性を知る手立てになるのです

早期離職を防ぐ! 自分に向かない職業がわかる適職診断

自分に向いていない職業に就くと、業務へのモチベーションを保てなかったり、実力を発揮できなかったりと、早期離職の可能性が高まります

そこで、リスク回避に役立つのが「適職診断」。たった12の質問に答えるだけで、自分の性格にぴったり合う職業を発見できます。

適職診断で自分が活躍できる仕事を見つけましょう。

こんな人に「適職診断」はおすすめ!
・なりたい仕事が思いつかない人
・苦手な業務が少ない職業に就きたい人
・自己分析を手軽に済ませたい人

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納得できる企業選びのコツ8選

田中キャリアアドバイザー

納得できる企業選びのコツについてどんなものが挙げられると思いますか?

佐藤みなと

今までの学びを振り返ると、「比較する」ということが重要な気がします!

田中キャリアアドバイザー

その通りです! 「自分」と「企業」の比較、「企業」と「企業」の比較が常に重要になってきますよ。さらに詳細な企業選びのコツを8つに分けて解説していきますので、自分と照らし合わせながら確認していきましょう!

佐藤みなと

就職先の決め方のコツ……必ず身に付けて決められるようになりたいです!

①「やりたい」と「できる」を照らし合わせる

自分のやりたいことの「will」とできることの「can」から企業を探していくと、希望に近い企業を探し出すことができます
自分の興味があるものと、自分の強みとスキルなどを挙げた後にそれを判断していきます。

たとえば自分が漫画に興味があるとしたときに、画力には自信がないがコミュニケーション能力が高ければ、「漫画」という部分が「will」と「can」のどちらにも存在し、その二つのどちらにも要素のある「漫画の編集者」という一つの可能性が浮上してきます。

このように自分の「will」と「can」の共通項を見つけ出してあげることで新たな就職先の可能性が導き出せるのです。

田中キャリアアドバイザー

「やりたいこと」と「できること」を照らし合わせると、一番希望に沿った就職先が導き出せるということです!

佐藤みなと

なんだか方程式みたいでとても分かりやすいです!

② 噂やネットの意見は鵜吞みにしない

佐藤みなと

希望の会社を見つけられたのですが、インターネットで悪い噂が流れていました……。

田中キャリアアドバイザー

就活においてネットを活用していくと思いますが、ネットの意見は参考程度に留めておきましょう。あくまで自分の目や耳で聞いたことを自信をもって信じていくことが重要です!

噂やインターネットの意見は鵜呑みにせず、最終決定は自分自身で決めることが重要です。
もちろんネットの意見も参考にして大丈夫ですがそれを信じ込むことは危険です。

インターネットにはその企業を辞めた人の書き込みなどが主ですが、そういった書き込みは辞めた直後の悪い部分のみを可視化した物になっていることが多いです。

企業には良い点と悪い点の両側面が存在していることを念頭に、自分の意見をまとめることに集中することが重要になるのです

③ 納得できる就職先選びの項目を確認

納得できる就職先選びとは、自分の希望を羅列して、それに何個当てはまるかという方法でも導き出せます。

「給料」、「年間取得休日数」、「賞与」、「福利厚生」、「勤務地」、「業務内容」など自分なりの比重が大きい項目をすべて挙げてみることで求人表を見る際にどこを注意してみればよいか明確になります

佐藤みなと

就活の軸から考えて、自分が企業に何を求めているかを今一度確認してみます!

田中キャリアアドバイザー

いい調子です! ここで項目の数を出すほど希望の企業の制度が高まります!

分からない部分をそのままにしない

例えば就職先選びの項目を比較する際に企業Aの「残業時間」についての情報が分からない場合は、そのままにするのではなく企業説明会や直接人事の方にメールを送るなど確認することが大切です。

そこで欲しい情報が分かればそのまま活かし、もしわからない場合だとその企業が伏せたい情報になりますので、それも加味した判断が下せることになります。

④ 惹かれた点と懸念点の両方を挙げてみる

希望する企業が見つかったらなぜその企業に惹かれたのかという点と不安に思う懸念点を挙げることが重要です。希望の企業が複数存在する場合、惹かれた点と懸念点を比較できるようになり、またその懸念点についても対策を講じることが可能になります

佐藤みなと

やりたい仕事でお給料も良い企業が見つかったのですが、転勤が必須という情報が応募条件にありました……。

田中キャリアアドバイザー

惹かれた点と懸念点が見つけられているのは素晴らしいことですよ! そこから就活の軸を頼りに選んでいく道もありますし、さらに同じ条件で企業を探し比較することもできますよ!

⑤社宅や働く地域も再確認

自分がもし働くとなったときの勤務地や社宅であるかどうかなども確認しておくことが必要です。それによって家族と離れることになるなど、ライフプランが大きく左右されます

また家賃をなるべく押さえたい、職場からは家は近いほうが良いという場合は社宅制度を利用するのも一つの手になります。周りにスーパーや薬局は近いのかなどの生活の利便性を考えることも重要になります。

田中キャリアアドバイザー

勤務地に希望などはありますか?

佐藤みなと

利便性を考えるとやはり都内で就職したいですね……、ただ都内は家賃なども高いので地方でお金を貯めるというのも良いなと思っています。

田中キャリアアドバイザー

どれも正解だと思いますよ! 生活費の金額的に無理のない範囲と自分の希望を比較して決めていきましょう!

勤務地として東京を検討している人は、次の記事で東京での就職を実現させるためのポイントを解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
東京で就職するなら計画性が肝! メリット・デメリットも一緒に解説

⑥転職の際に活かせるスキルが身につくのか

終身雇用が当たり前ではなくなった現代において、転職は人生の転機に合わせてするものという認識が強まっています。ファーストキャリアでも、どのようなスキルや資格が身に付くのか、どのような経験ができるのかという再就職も視野に入れた計画が必要になってきます。

またファーストキャリアをステップアップの最初として捉えている就活生は、何年以上勤続経験があるか、どれだけそのソフトや技術に携わっていたかも重要になりますので中長期的な探し方をする必要があります

佐藤みなと

今は1つの会社に定年退職するまでいるという形はあまり耳にしなくなりましたよね。

田中キャリアアドバイザー

そうですね。 結婚や出産、興味の移り変わりなど人生のさまざまな状況に応じて転職をする機会が多くなっています。自分の希望に合わせた準備が必要となってきます。

キャリアアドバイザーコメント

テッ ター スェ

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フリーランスも就職先の選択肢のひとつ

みなさんの多くは、企業に就職することを目指して就活をしていると思います。しかし働き方が多様化している昨今では、フリーランスで働くことも選択肢のひとつとなっています。

フリーランスとは、会社や団体に所属せずに、個人で仕事を請け負っている働き方のことを指します。自由業や自由職業とも呼ばれています。

フリーランスで働くメリットは、名前のとおり、自由に仕事をできることです。企業に勤めると毎日決まった就業時間に働かなければなりませんが、フリーランスは自分で時間を決めて働けます。

たとえば3日後が期限の仕事が今日終われば、後の2日間は自由に過ごせるのです。働く場所も、制約がなく自由なのが特徴です。

自由である反面、自分だけで仕事をしなくてはならない厳しさもあります。仕事を自分で獲得しなくてはいけませんし、仕事を獲得できなければ収入を得られません。たとえば体調を崩して休んでしまっても、その分の収入は得られないのです。

得意なことがある人や、自分で計画を立てて動くのが得意な人はフリーランスに向いていると考えられます。また、企業で一定のスキルと経験を積んでからフリーランスに転向するケースも多くありますので、今すぐではなくても、将来的な選択肢のひとつに加えることもできますよ。

⑦他己分析から見えてくる自分の適正

自己分析や企業分析のほかに「他己分析」を行い、今まで自分では見えてこなかった自分の適性を導ける可能性もあります。企業という社会で生活する中で他人からの見られ方というのは非常に大事になっていきます。

家族や友人などに自分はどんな人間か、どんな仕事が向いているかを聞いてみると自分の新たな一面が発見できます。積極的に他己分析を取り入れて、就職先の幅を広げてみることで開ける道がでてきます

佐藤みなと

突然ですが、私はどんな人間だと思いますか?

田中キャリアアドバイザー

そうですね、基礎から1つずつ準備ができる真面目な印象です! 自分だけでなく、たくさんの人に聞いてみるとまた違ってきますので面白いですよ!

⑧企業理念や事業内容から魅力を探る

企業理念や事業内容から魅力を探ることも企業選びのコツに挙げられます。

企業の知名度や規模だけでなく、その企業の目指している理想像や事業を調べることによって共感できる部分があれば、就職先の選択肢の1つになります

佐藤みなと

希望する企業が決まることで見えてくる企業選びのコツがあるのですね!

田中キャリアアドバイザー

その通りです! 企業の数だけそれぞれ違う仕事があるということです。企業が絞れたら企業理念や展開している事業に共感できるかどうか確認していきましょう!

納得できる就職先を! 内定を獲得している時の企業選び

佐藤みなと

内定が出ているのに就職先を決められていない状況というのはなぜなのでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

それは就活の軸がまだ定まっていないなど、何かしらの不安や悩みを抱えている状態になると思います。そこで焦って決めてしまうのではなく、時間をたくさん使って納得できる答えを出すことが重要です。

佐藤みなと

内定が出ているからこそ一度落ち着いて判断していくのですね。

田中キャリアアドバイザー

はい! 後悔はそのままモヤモヤとして残り続け、早期退職や職場のトラブルに繋がりやすいです。ここで今一度確認として、内定が出た後の企業選びを解説していきますよ!

就活の軸と照らし合わせる

田中キャリアアドバイザー

まず内定が出ているのに迷っている際は何をしたら良いでしょうか?

佐藤みなと

就活の軸を再確認すること……でしょうか?

田中キャリアアドバイザー

その通りです! 納得がいっていない点があれば、再度希望の条件に合わせて企業選びをする必要があります!

内定を承諾するまでが就職活動になります

少しでも不安を感じているのであれば最初に立てた就活の軸と照らし合わせながら内定を承諾するべきなのかを判断していきます。

決められない不安要素はどこにあるか知る

田中キャリアアドバイザー

内定が出ているのに決められていないときは、不安要素がどこにあるのかリストアップしていくと可視化できてわかりやすいですよ!

佐藤みなと

確かに、自分が何に不安を感じていて、どこで決めかねているかが明確になりますね!

内定を決められていない場合はその原因を探ることが最も重要になってきます。
なぜなら原因がわからない限りは本当にその会社でいいのかという疑問をもって入社することになります

もし聞ける内容であれば内定先に必ず確認しましょう。ここでもし明確にすることができるのであれば、更に企業選びの精度を高めることができますよ。

不安要素を解消するのは「自分」か「会社」か

内定が出ているのに不安を抱いている際、その不安要素を解消するのは「自分」か「会社」かによっても判断が変わってきます。

たとえば土日は必ず休みたいが週に2日は土日出社が命じられるという悩みは自分でどうにもできないので「会社」に抱く悩みになります。

もう一つの例として入社1年以内に資格の取得が必須条件という募集要項が不安に感じているという悩みは「自分」の努力次第で変わってきますので、比較的解決しやすい問題になります。

このように懸念点が「自分」か「会社」のどちらにあるかによっても決めやすさが変わってきますので、この違いも確認することが重要です。

内定者イベントに参加する

佐藤みなと

内定がもらえた後に内定者イベントがあると思うのですが、これは行った方が良いのでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

はい! すでにその会社で働いている先輩達と直接話ができる機会はめったにありませんので是非活用していきましょう!

内定者イベントは内定者の就活生やその会社の先輩と直接話ができる機会ですので、参加することが重要です。

同じ内定者同士、どんな企業を他に受けているのか、どんな悩みがあるのかを聞くことができます。また会社の先輩に実際の業務内容を聞いたり、会社の良い点と悪い点を直接聞くことができます。ネットや求人票には乗っていない貴重な情報源ですので、積極的に活用していくことがカギになっていきます


仕事の価値観を再確認する


田中キャリアアドバイザー

内定が出ているからこそその企業に勤めた際のライフプランが立てやすくなると思います。ここで実際にその企業で働いたと仮定したとき、どれくらい仕事の比重を置くのかここで確認してみましょう!

佐藤みなと

確かに、始業時間や終業時間がはっきりとわかるからこそ、何時に起きなきゃいけないのか、何時ごろにご飯が食べられるなど、より生活に基づいたシミュレーションが組めますね!

内定が出ている企業で実際に働いた際に、その仕事に向き合う際の価値観をここで再確認することが後悔のない選択に繋がります。

お給料は申し分ないが、自分の時間がほぼ取れない。週の拘束時間は平均だが、日によって就業時間に波があり生活リズムが作りにくいなど、自分が仕事に向き合う際の価値観は大きな判断基準になります。内定が出ているからこそできる対策になりますので、今一度確認してみましょう

情報を整理し、比較する

A社とB社の比較

内定が2社以上から出ている場合やすべてが魅力的に感じている場合などは今一度企業に求める項目を照らし合わせることで明確になります。滑り止めとして受けている会社の判断基準も同様になります。

田中キャリアアドバイザー

ここで企業Aと企業Bの情報整理後の比較例を見てみましょう。

A社

  • 良い点:給与が高い/福利厚生が手厚くライフプランが立てやすい
  • 懸念点:基本的に業務内容は通年変わらない/転勤が多い

B社

  • 良い点:やりがいを感じる/従業員が少なく自分にも活躍のチャンスがある
  • 懸念点:賞与がない/残業時間が多い

佐藤みなと

上の二つの会社を比べると、どちらにも良さがあり懸念点がありますね。

田中キャリアアドバイザー

そうですね。選択の中で必ず迷いは生まれます。常に情報を整理し、自分にとって本当に大切なものを決めていればどのような結果であろうと悔いのない就活ができますよ!

先輩たちを参考に! より具体的に企業を知る方法

より具体的に企業を知る方法

佐藤みなと

もっと希望する会社について詳しく知りたいです!

田中キャリアアドバイザー

それではさらに企業研究を深掘りできる方法を解説していきますよ!基本的に求人票やネットなどで企業のことを知っていくと思いますが、実はそれ以外にも調べる方法がたくさんありますよ!

佐藤みなと

是非知りたいです! よろしくお願いします!

学校の先輩や就活課の指導員さんに聞く

田中キャリアアドバイザー

まず一つ目に挙げられるのが学校の先輩や就活課の指導員の人に聞くという方法です。

佐藤みなと

たしかに、どちらも就活の知識が豊富で安心できますね!

学校の先輩に聞くという方法は就活の情報を集める際に非常に力になります。
学校によって輩出している企業というのを公開している所もあります、また同じ大学の学部だと進む企業が似てきますので先輩たちが大きな情報源となります。

就活課の指導員さんは就活の手助けのプロになります。自分が何に迷っているのかというところから、各企業の情報などを教えてくれますので積極的に活用していきましょう

志望企業のOBOG訪問をする

田中キャリアアドバイザー

志望する企業のOBOGに実際の生の声を聴ける場所は内定者イベントだけではないんですよ!

佐藤みなと

え! 他にはどういう機会があるのでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

自らアポイントを取ってOBOG訪問ができる機会があったり、学校の講演に来てくれる時があります。そういった機会を逃さず聞きたいことがあれば聞いてみるようにしましょう! きっと快く答えてくれますよ!

こちらの記事ではOB・OG訪問の質問例80選を紹介しています。就活の疑問や心配事を解消するために、OB・OG訪問を活用しましょう。ぜひ確認してみてください。
質問例80選|OB・OG訪問の質問で就活の心配事を一掃しよう!


就職エージェントや就活のプロに聞く

田中キャリアアドバイザー

さらに外部のキャリアアドバイザーに意見を聞くことも1つの手ですね!

佐藤みなと

そういった外部の方にお願いする利点などはあるのでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

エントリーシート(ES)の添削から、面接の仕方、希望業種の中から就活生に合いそうな求人を探してくるなど、就活生の状況に寄り添った対応ができますよ!

就活エージェントなどを利用するメリットは内定獲得まで二人三脚で寄り添ってくれるところになります。無料で利用でき非公開求人なども掲載、また企業との間を受け持ってくれますので推薦などのシステムも存在します。なかなか就活先が決まらないという悩みにも向き合ってくれますので、必要に応じて活用してみましょう

どんな自分になりたいだろう? キャリアプランから導く志望企業の決め方

マンガでわかる!SMARTの法則

田中キャリアアドバイザー

キャリアプランを具体的に立ててみる練習をここでしてみましょう! 具体的に出すことによって就職先の候補が絞られてきますよ。

佐藤みなと

わかりました!いろんな可能性があると思うとすごく楽しいです!

田中キャリアアドバイザー

とてもいい傾向ですよ! 余裕があれば一本道のキャリアプランではなく、枝分かれするような道を考えてみるのも面白いですよ!

佐藤みなと

うまくできるかな……、挑戦してみます!

理想のキャリアプランを立ててみる

田中キャリアアドバイザー

まずは理想のキャリアプランを立ててみましょう! また「smartの法則」を使うとさらに明確に計画が練れますよ!

佐藤みなと

「smartの法則」、詳しく知りたいです!

キャリアプランはすなわち目標になります。その目標を達成する際に用いられる目標に「smart(スマート)の法則」というものがあります
Specific:「具体的、分かりやすさ」、Measureble:「計測可能」、Achievable:「達成可能か」、Relevant:「関連性」、Time-bound:「目標の期限」の5つの指標の頭文字を取ったものになります。

これらを活用しながらキャリアプランを立てるとより具体的なプランが組み立てられます。

家庭や趣味など仕事以外の重要度を再確認

佐藤みなと

キャリアプランを組んでいる中で自分の趣味の時間も確保したいなと思ってます。

田中キャリアアドバイザー

とてもいいことですね! キャリアプランを組み立てたからこそ見えてくる仕事以外の時間の重要性をここで再確認しておりましょう!

人生のターニングポイントは多種多様で、結婚や出産、持ち家の購入、独立を視野に入れているなど、仕事以外の準備項目はたくさん存在します。

ここで確実に達成したい目標があればそれに合わせたキャリアプランを練ることもできます

将来どんな人物になっていたいかを明確にする

田中キャリアアドバイザー

20年後の将来の自分について想像したことはありますか?

佐藤みなと

え?! なんだろう、想像できません……。

田中キャリアアドバイザー

いきなり聞かれて答えられる人は少ないかもしれませんね。それでは今に置き換えて自分の年齢に20歳足した人を例に見てみましょう。どうでしょうか、その人はどのような生活を送っているでしょう?

遠い未来についての予測は情勢の変化やテクノロジーの進歩とともに難しくなります。
ここでは近い未来でも遠い未来でも良いので、目標にできるロールモデルを探すことが重要になります

ロールモデルとは考え方や行動が自分の規範となる人物のことを言います。
具体的な目標があれば、自分はその人と何が違うのか、何が足りていないかが分かります。
キャリアプランを考えるうえでも、ロールモデルを見ながら考え、どのような経歴をたどってきたのか参考にすることができます。

キャリアアドバイザーコメント

ロールモデルの探し方に決まりはない!幅広く探してみよう

突然、「なりたい自分の将来像を具体的に想像してみよう」と言われても難しく感じてしまいますよね。そんな時には、自分の人生の指標となる人物「ロールモデル」を設けることをおすすめします。

ロールモデルの探し方に決まりはありません。もし自分の親や先輩など、みなさんの身近に尊敬できる人物がいるなら、そういった相手をロールモデルに設定すると良いでしょう。身近な人物であれば、具体的に考えやすいですし、困ったときには相談したり助言を求めることができます。

また、身近な人物だけではなく、著名人をロールモデルにするケースもあります。ロールモデルとは、あくまで「行動」や「考え方」の指標となる対象ですので、スポーツ選手や芸能人など、自身が志す職業に就いていない人物を設定することも可能です。

その人のすべてを真似るというわけではなく、自分と重なる部分を見つけて目標にする、と考えると良いでしょう。

後悔のないように就職先を決めて自信の持てる社会人になろう!

佐藤みなと

就職先の決め方、とてもよくわかってきました!

田中キャリアアドバイザー

偉いです! よくここまで学んでこれました、お疲れ様でした!

佐藤みなと

実は就職先が決められないのは時代や環境のせいなんじゃないかと思っていました。でもそんなことはなくて、自分の行動次第でいくらでも探し出せることがわかりました!

田中キャリアアドバイザー

その通りです! 企業は優秀な人材も求めていますが、それ以上にやる気のある就活生を求めています! たくさん対策をたてて、後悔のない就職先を決められるように頑張ってくださいね!

就職先が決められないといっても状況に合わせた対策が必要になってきます。

今まで解説してきた対策方法を1つずつ試していくことが、志望する就職先の内定獲得の条件になります。

自分には合わないと思えば無理に努力する必要はありません。基礎からの振り返りで必ず就職先を決められるようになります。今日から対策を始めて自信の持てる社会人としての第一歩を踏み出していきましょう。

良い仕事とは、人によって変わってくるものです。周りに流されず、あなた自身にとって良い仕事を見つけてくださいね。こちらの記事では、良い仕事の条件や、見つけ方について解説していますので、ぜひ読んでみてください。
良い仕事の条件とは? 自分に合った仕事の見つけ方を実例付きで解説

記事の編集責任者 小山内 隆

アクセス就活PLUSを運営するアクセス通信(現アクセスネクステージ)に新卒入社。就職サイト「アクセス就活」の立ち上げや、関西支社の営業責任者を経て、名古屋支社の責任者として立ち上げを担う。人事採用支援のほか、就活相談や就活講座の講師などキャリアアドバイザー職を経験した後、2017年に同社役員。現職は採用アウトソーシング(RPO)事業の担当執行役員 > メッセージを読む

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