目次
一次面接の通過率は案外低い⁉ 面接の基礎を固めて選考を突破しよう
佐藤みなと
一次面接は比較的、難易度が低いイメージがあるけど通過率はどのくらいなんだろう?
田中キャリアアドバイザー
一次面接の通過率が気になるのですか?
佐藤みなと
田中さん! そうなんです。実は今度一次面接を受けるのですが、通過率が高いならそこまで対策に力を入れなくてもいいのかなと思いまして……。
田中キャリアアドバイザー
一次面接をあなどってはいけませんよ! 一次面接は意外な難関といわれていて、通過率は案外低い傾向にあるのです。
佐藤みなと
え! それでは面接の難易度が高いのですか?
田中キャリアアドバイザー
そういうわけではありません。面接の難易度は一般的に選考の段階が上がっていくごとに高くなっていきますので、一次面接はそれ程難しいものではないでしょう。
佐藤みなと
では比較的に簡単な選考が、通過率が低いのはどうしてでしょうか?
田中キャリアアドバイザー
一次面接は次の選考を効率よく進めるため、大幅に人数の絞り込みがおこなわれます。ですので基準に満たない学生から不合格となってしまうのです。
佐藤みなと
それではしっかりと対策をしなくてはいけませんね……。
田中キャリアアドバイザー
そうですね。しかし、一次面接では基礎的な面接力がみられていますので、なにも難しいことをもとめられるわけではありませんよ。
佐藤みなと
基礎を身につけておく必要があるのですね! しかしながら、一次面接の通過率は一体どのくらいなのでしょうか? 落ちてしまうのではないかと急に不安になりました。
田中キャリアアドバイザー
それでは、一般的な一次面接の通過率や志望企業の通過率の算出方法などを紹介しましょう。難易度を予測して対策につなげることもできますよ。
佐藤みなと
ぜひ教えてください! それに、一次面接を突破するための対策方法についても知りたいです。
田中キャリアアドバイザー
任せてください! 一次面接について理解をして、効果的な対策をしていきましょう。
まずは確認! 一次面接が選考の中で担っている役割を押さえよう
田中キャリアアドバイザー
まずは一次面接について理解を深めていきましょう。面接の特徴を理解することで、どんな対策をすべきか明確になってきます。
佐藤みなと
初めて一次面接を受けるので、右も左もわかりません……。詳しく教えてください!
田中キャリアアドバイザー
もちろんです! 面接のフェーズによって注力すべき対策のポイントは異なります。今回は一次面接にフォーカスしてお伝えしますが、ほかの面接の特徴を知っておくとより理解が深まりますよ。
佐藤みなと
そうなのですね! まずは一次面接について理解をしてから、ほかの段階の面接との比較をおこないます。
面接の目的|最低条件をクリアしているか見極める
田中キャリアアドバイザー
まずは面接を実施する目的から確認していきましょう。
佐藤みなと
選考の段階によって企業の目的は異なるのですね!
田中キャリアアドバイザー
その通り! 一次面接を通して学生のどんなところを見極めたいと思っているのかなど企業の意図を知ることで、その場にふさわしい対応方法がわかりますよ。
佐藤みなと
面接での対応力を上げるファーストステップは、企業の意図を理解することにあるのですね!
一次面接の目的は、企業のもとめる基準に達していない学生を見極めることにあります。ですので、企業がここまでは学生にもっておいて欲しい最低の基準に達していない学生は不合格となります。ただし、もし基準に達しているかの判断に迷った場合は、一次面接であれば通過させることが多いです。
なぜなら、企業は自社とマッチした学生を落としてしまうことはできる限り避けたいと考えているからです。一次面接は1人ひとりとしっかり対話する時間を設けられない場合が多いので、判断に迷ったら次の選考へ案内をしてより注意深く自社とのマッチ度を確かめているのです。
佐藤みなと
最低基準に満たない学生は不採用として、一定基準をクリアしてる学生から効率よく自社にマッチした人材を見つけたいと考えているのですね。
田中キャリアアドバイザー
企業によっては一次面接からしっかりと自社との相性や志望度を見極めている場合もありますが、一般的には面接の基礎ができていれば通過となるケースが多いです。
佐藤みなと
では、基礎がしっかり身についていて始めから志望度も高いとなると、かなり良い印象を残せるのではないでしょうか。
田中キャリアアドバイザー
かなりほかの学生と差をつけられるといえます。企業によっては初めから志望度が高く、基準を十分クリアしてる学生には適性検査が免除になるなどの対応をしている場合もありますよ。
面接の形式|集団面接やオンラインでの実施が多い
佐藤みなと
一次面接は、1番応募数が多い状態での選考になるので見極めるにもかなり時間がかかりますね。
田中キャリアアドバイザー
ですので、企業も効率よく採用をおこなうために集団面接やオンラインでの面接を実施している場合が多いです。
佐藤みなと
なるほど! 1度で多くの学生を評価するための工夫だったのですね。
田中キャリアアドバイザー
もちろん一次面接から対面での個人面接をおこなう企業もありますが、集団面接やオンライン面接などを導入して効率重視の採用をしている企業は多いです。集団面接ならではのマナーもあるので、面接の形式を確認しておいてくださいね。
佐藤みなと
面接形式によって対策方法も変わってくるのですね!
企業は決められた採用スケジュールの中で、目標とする採用人数を達成しなくてはいけません。なので、最も参加学生が多い一次面接は、複数人を同時に選考できる集団面接や、比較的に時間や場所の融通が利きやすいオンライン面接で選考を実施しているケースが多いのです。
集団面接では、学生同士でマナーや質疑応答の的確さなどを比較しやすくなるため、基本的な面接力が不足していると目立ってしまいます。オンライン面接では、通常の面接準備のほかに表情を明るく見せるためにライトを調整するなどの工夫をしておくといいですよ。
面接官|若手で活躍する社員や人事担当者が多い
田中キャリアアドバイザー
一次面接では、面接官は人事担当者や若手で活躍する社員などが担当する場合が多いです。
佐藤みなと
人事担当者の方が面接をするのはわかりますが、若手の方も面接官をするのですね!
田中キャリアアドバイザー
より優秀な人材を採用するためにも、若手社員を面接官として抜擢している企業も増えてきているのですよ!
佐藤みなと
面接なら企業のことをよく知っているベテラン社員が担当しそうなものですが、どうして若手に任せるのでしょうか?
田中キャリアアドバイザー
企業の意図を説明していきましょう!
一般的に選考のフェーズが上がるにつれて面接官の役職も上がっていく傾向にあります。初期フェーズとなる一次面接は人事担当者や若手で活躍をして期待されている社員が任されるケースが多いです。人事担当者は、人事部で設定した採用基準に達している学生かしっかり見極めることができます。
若手社員は基準を満たしているかの判断に加えて、実際に入社後してうまく一緒に働けそうなのか、業務で活かせるポテンシャルをもっているのかなどより現場に近い視点から学生の見極めをおこなっています。初期配属にあたる部署の社員が担当する場合もありますよ。
田中キャリアアドバイザー
また、活躍している若手社員をみて学生が入社後のイメージをふくらませやすくなる狙いもあります。
佐藤みなと
たしかに、こんなふうに活躍できるんだと実感できますよね。それに、若手を面接官に抜擢する企業は若手の声もしっかり吸い上げてくれるだろうなど企業の社風も伝わりますね!
一次面接では、集団面接を導入している企業も多いです。集団面接ならではの対策が必要になるので注意しましょう。この記事を参考にして、集団面接の対策を進めてくださいね。
はじめての集団面接は流れが最重要! 事前準備が選考突破の近道に
近年、web面接を導入する企業が増えてきました。web面接で好印象を残すためにはwebならではの工夫が必要です。この記事では、web面接の対策について詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
web面接対策が全部わかる|画面上の自分をさらに魅力的にする方法
キャリアアドバイザーコメント
神谷 政利
プロフィールを見る一次面接は基本スキルを押さえてしっかり面接対策しよう
一次面接でまず企業が重視するのは、基本的な面接スキルです。多くの就活生を見て一律に判断する必要があるため、一次面接の段階では、応用力や個性よりも基本的なスキルが備わっているかどうかが合否を分けるポイントになるといえます。
基本的な面接スキルとは、言葉遣いや姿勢、身だしなみなどマナー面を中心に押さえるべき点が多数あります。逆にいえば、早い段階でポイントを押さえておけば他の就活生と差をつけることもできるのです。一次面接だからと気を抜かずに、むしろ一次面接だからこそしっかりと面接対応をおこなうようにしましょう。
39点以下は要注意!あなたの面接力を診断しておこう
自分の面接にどんな課題があるのか気になりませんか。面接の結果が悪くても、人事に原因を聞くことはできないので、どうやって対策したらいいかわかりませんよね。
そんな時は、「面接力診断」を使うのがおすすめです。面接力診断を使えば、簡単な質問に答えるだけで面接における自分の弱みを知り、その対策を解説付きで把握できます。
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一次面接の通過率は30%前後! ただし企業によって変動がある
佐藤みなと
一次面接の通過率は一体どのくらいなのでしょうか?
田中キャリアアドバイザー
一般的には30%前後だといわれています。
佐藤みなと
思っていたよりも低かったです……!
田中キャリアアドバイザー
ただ、一次面接は選考への参加人数も多いため、通過率が低くなるのも当然ともいえます。
佐藤みなと
なるほど! 選考に進むにつれ参加人数は減っていくので、必然的に通過率も上がりやすいということですね。
田中キャリアアドバイザー
企業によって異なりますが、一般的にはそのようなケースが多いでしょう。
新卒の一次面接の通過率は一般的に30%前後といわれています。しかし、企業によっては20%とかなり低いところもあれば、70%と高く設定をして二次面接で多くの学生と接点をもっていきたいと考える企業もあります。ですので、あくまでも参考程度にしておくのがベストでしょう。
一次面接は基本的なビジネスマナーや質疑応答ができるかといったところがみられていますので、難易度はそこまで高くはありません。一方で、集団面接のような1人にかける時間が少ないケースも多く、あなた自身の人柄や個性を面接官にしっかり伝える機会も少ないことが特徴です。
佐藤みなと
質疑応答が多い面接では、難易度が高くなるものの自分のことをよく知ってもらえるチャンスでもあるのですね。
田中キャリアアドバイザー
その通りです。難易度が低いからといって安心してしまうのは危険です。一次面接はよほどのことがない限り通過させるという企業ではない限り、面接対策は必須といえるでしょう。
就活では「上手くやらなきゃ」と焦ったり、なかなか内定が出ずに「つらい」と感じることもあるでしょう。そんなときは、この記事がつらい気持ちを乗り越えるヒントになってくれるはずです。前向きな気持ちで就活を進められるように一緒に頑張っていきましょう。
「就活つらい」とサヨナラしよう! 負のループから抜け出す10の方法
志望企業はどっちに当てはまる? 通過率ごとの企業の特徴を押さえよう
佐藤みなと
通過率は企業によってかなりバラつきがあるのですね!
田中キャリアアドバイザー
会社の規模や学生の応募数などさまざまな要因によって変わってきます。
佐藤みなと
僕の志望している企業はどちらなのか気になります。
田中キャリアアドバイザー
それでは、通過率が高い企業と低い企業についての特徴をご紹介しましょう! 特徴を参考にして通過率の予測をしてみてくださいね。
佐藤みなと
ありがとうございます! 特徴に当てはまっているからといって、必ず通過率がわかるわけではないと思いますが、目安をつけて心構えをしておきたいです。
①通過率が高い企業の特徴
佐藤みなと
通過率が高い企業はどのような特徴をもっているのでしょうか?
田中キャリアアドバイザー
企業によっては通過率が70%以上と、ほとんど一次面接は通過とする企業もいます。特徴はいくつかありますのでチェックしていきましょう。
まず通過率が高い企業は、内定辞退者が出ることを見越して多くの学生と接点をもちたいと考えている場合が多いです。たとえば、中小企業やその中でも零細企業などは大手企業のすべり止めとしての意味合いで受ける学生も多いため内定辞退率が高いケースがあるのです。
またエントリー数が少ない企業も、通過率が高い傾向があります。たとえば、創業したばかりの知名度が高くないベンチャー企業は一次面接で学生の数を絞りすぎてしまうと選考辞退が起きた場合に採用できる人数が少なくなってしまいます。そうならないように多くの学生を通過させているのです。
田中キャリアアドバイザー
それに知名度がまだ少ない企業では、選考に参加するような自社に興味をもってくれた学生に選考を通じて自社への理解を深めてもらうといった意味で通過させている場合もありますよ。
佐藤みなと
たしかに、選考を通じて業務内容や会社の理解が深まることで志望度が上がることもありますよね!
田中キャリアアドバイザー
その通り! またそのような企業は内定が取りやすいのではないかと思うかもしれませんが、採用人数も少ないことから最終面接の通過率はかなり低い企業もあります。
佐藤みなと
なるほど……志望度の高い学生からより自社にマッチした学生を採用したいということですね。うーん賢い工夫です!
田中キャリアアドバイザー
通過率が高い=内定獲得しやすいというわけではないので注意しましょう!
②通過率が低い企業の特徴
佐藤みなと
大手企業などエントリー数が多い企業は通過率が低い傾向にあるということですか?
田中キャリアアドバイザー
そうですね! ほかにも知名度の高い企業も通過率は低い傾向にあります。
佐藤みなと
では、エントリー数が多い=通過率が低いということですね!
田中キャリアアドバイザー
ほかにも通過率が低い要因はありますよ! たとえば、学生に対してもとめるスキルや経験などの基準が高い企業では通過率が低くなる傾向があります。
佐藤みなと
高い評価基準を満たす学生が少ないと通過率も低くなるということですね!
田中キャリアアドバイザー
その通りです! 詳しく説明していきますね。
一次面接の通過率が低い傾向にある企業は、エントリー数の多い大手企業や知名度の高い企業などが挙げられます。通過率を低くすることで、自社の基準を満たしている学生と効率よく接点をつくっているのです。このような企業は評価基準も高い傾向がありますので、しっかり対策しておきましょう。
また、企業規模や知名度に関係なく学生にもとめるスキルや経験の基準が高い企業も通過率が低いことが多いです。「企業指定の資格を取得している」「仕事に関連した学部を卒業している」などを採用の条件としている企業もありますよ。
たとえば会計系の職種を募集している企業では「簿記二級以上を取得している」「会計系の学部が出身である」などが採用の条件になることがあります。ほかにも、グループディスカッションなどで評価の高い学生だけを次の選考に通すといったケースもありますよ。
ベンチャー企業は実力次第で若いうちから大きな仕事を任せてもらうこともできます。ベンチャー企業への就職に興味のある人は、こちらの記事で詳しく解説しているので併せてチェックしてみてくださいね。
ベンチャー企業は新卒におすすめ! 自分が向いているか見極めてみよう
キャリアアドバイザーコメント
テッ ター スェ
プロフィールを見る通過率はあくまで目安!事前対策をしっかりして面接に挑もう
企業によって一次面接の通過率は異なりますが、通過率はあくまでも目安と考えておくといいでしょう。実際は、企業の人員状況や採用計画によっても目安と大きく異なる可能性がありますので明確な通過率は予測できません。
ただ、企業に合わせてしっかりと面接対策をすることにより、一次面接を通過できる可能性は大きく上昇します。面接で適切な対応ができて企業に良い印象を残すことができれば、通過率に関係なく選考通過できるかもしれません。
通過率が低いと自信をなくしてしまうこともあるかもしれませんが、数字ばかりにとらわれすぎず、自信を持って面接に臨めるようしっかり事前対策を進めていきましょう。
みんなが気になる!志望企業の通過率の予測を立てる3つの方法
佐藤みなと
通過率ごとの企業の特徴についてよく理解ができました!
田中キャリアアドバイザー
それはよかったです! ちなみに企業の特徴以外にも、通過率の予測を立てる方法があるのですよ。
佐藤みなと
そうなのですか! 通過率の予測をある程度立てておけば、どこまで対策を深めるべきか参考になりますのでぜひ知りたいです。
田中キャリアアドバイザー
それでは詳しく解説していきましょう! ただし1つ注意してほしいことがあります。
佐藤みなと
あ、あくまで予測であって絶対ではないということですね!
田中キャリアアドバイザー
大当たりです! 企業の通過率は公開されているのではないため、確実なことはわかりません。あくまでも参考程度にとどめておいてくださいね。
①「応募人数」に対する「採用人数」の比率から予測してみる
田中キャリアアドバイザー
まずは、採用倍率から予測を立てる方法です!
佐藤みなと
採用倍率……?
田中キャリアアドバイザー
採用倍率とは、「応募人数」を「採用人数」で割った数のことをいいます。採用人数に対して応募人数が多いほど、採用倍率は高くなるのです。
佐藤みなと
なるほど! 大学でいうと志願倍率のようなものですね。
田中キャリアアドバイザー
わかりやすいたとえですね! 応募人数や採用人数の予測が立てられる企業にはこの方法が活用できますよ。
採用倍率を計算することで、一次面接の通過率の予測を立てることができます。採用人数というのは、最終的に内定が出た学生の数のことで、採用倍率が高い場合は一次面接でもかなり人数が絞り込まれていることが予想されます。採用倍率が25倍以上ある企業は狭き門だといわれています。
企業の応募人数や採用人数については、基本的に企業のコーポレートサイトで確認することができますよ。特に、採用ページの募集要項に記載している企業が多いです。
ただ、あくまでも採用にいたるまでの過程の倍率でありますので一次面接がかならず通過率が低いというわけではありません。一次面接の通過率は高く設定している一方で、二次面接の通過率がかなり低く設定しているなどの場合もあります。
②募集要項にある資格やスキルのハードルの高さを参考にする
佐藤みなと
学生の応募人数など予測が立てられない企業の場合はなにかいい方法はありますか?
田中キャリアアドバイザー
それなら、企業がもとめる学生の人物像から予測を立てるといいですよ!
学生にもとめるスキルの高さや経験など採用にいたる条件が高い企業は通過率が低い傾向があります。たとえば、簿記2級以上があると望ましいであったり、日常英会話がある程度できる必要があるといったものがあげられます。そもそも、一定の基準に達していない場合は通過しにくいでしょう。
企業がどのくらいのレベル感を学生にもとめているのかは、ホームページの募集要項や社員のプロフィールを確認するといいでしょう。募集要項に入社までに〇〇の資格が必要と記載があったり、優れた功績のある社員ばかりであれば比較的に評価基準が高い企業だと予測ができます。
田中キャリアアドバイザー
一方で、さまざまな学歴をもつ社員が活躍していたり、専門的な知識が必要ない仕事の場合は人柄やポテンシャルが重要視されるケースが多いです。通過率も比較的に高い傾向がありますよ。
佐藤みなと
OB・OG訪問から活躍する社員の共通点や必要スキルなどを聞いておくのもいいですね!
田中キャリアアドバイザー
それはかなり効果的です! 専門知識を必要とする場合、入社時にどこまでの知識を必要とするのか聞いておくといいでしょう。
③企業が独自に調査をしている志望企業の選考通過率を調べてみる
ほかにも人材系の企業やニュースサイトから出ている各企業の採用倍率の調査結果などを参考にするのもいいでしょう。たとえば、ニュースサイトでは採用倍率が25倍以下で年収が高い企業の調査結果などさまざまな切り口から採用倍率が取り上げられています。
ほかにも人材系の企業が独自のデータベースや調査結果をもとにして採用倍率を情報提供している場合もあります。検索サイトから企業名をバイネームで検索をして採用倍率が予測されているかチェックしてみてくださいね。ただし、情報元が信頼性のあるものなのかは必ず確かめる必要があります。
田中キャリアアドバイザー
なにを根拠として採用倍率を出しているのかは必ず確認が必要です!
佐藤みなと
もしかすると、まったく根拠のない数字を公表している危険性もあるのですね……。
田中キャリアアドバイザー
その通り。豊富なデータベースをもつ企業の独自の調査結果や大手ニュースサイトでは、公表までに念入りに情報の信頼性をチェックされていることが多いです。参考にするのにおすすめですよ。
OB・OG訪問を活用して選考の通過率の予測を立てることも効果的です。「そもそもOB・OG訪問とはどんなもの?」と疑問に思う人はこの記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてくださいね。
質問例80選|OB・OG訪問の質問で就活の心配事を一掃しよう!
キャリアアドバイザーコメント
若林 真穂
プロフィールを見る要注意!通過率の予測は目安程度に考えよう
志望企業の一次面接の通過率は、どうしても気になるものですよね。予測を立てるのは悪いことではありませんが、必ず予測が的中するわけではありませんので注意が必要です。
万が一、企業の経営状況が急変して採用に予算を回せなくなった場合は、採用人数を予定数より減らすこともあるかもしれません。そうなれば、予測した通過率より確率が下がってしまいますよね。また企業がとある新規事業を始めるにあたって、例年より多く採用しようと考えてたら、逆に通過率も上がる可能性もあります。
このように、企業の状況によって一次面接の通過率は大幅に変わる可能性があります。通過率の予測は、目安程度と考えておくと良いでしょう。
39点以下は要注意!面接を受ける前に面接力を測定しよう!
自分の面接にどんな課題があるのか気になりませんか。面接の結果が悪くても、人事に原因を聞くことはできないので、どうやって対策したらいいかわかりませんよね。
そんな時は、「面接力診断」を使うのがおすすめです。面接力診断を使えば、簡単な質問に答えるだけで面接における自分の弱みを知り、その対策を解説付きで把握できます。
そうすればあなただけの対策を知れるので、面接官からも高評価を得られるようになります。診断は無料で使えるので、今すぐ活用して面接の不安を解消しましょう。
・自分の面接に不安がある人
・今やるべき面接対策を知りたい人
失敗を未然に防ごう! 一次面接で落ちてしまう学生の4つの特徴
佐藤みなと
一次面接の通過率は比較的低いこと、そして通過するためにはまずは面接の基盤を固めておく必要があるとよくわかりました!
田中キャリアアドバイザー
素晴らしい吸収力です! 一次面接だとあなどらず、しっかり対策をしていきましょうね。
佐藤みなと
面接を受けるのが初めてなので、対策に不安があります。効果的な対策を教えてください!
田中キャリアアドバイザー
もちろんです! しかし、その前に残念ながら一次面接に落ちてしまう学生の特徴を押さえておきましょう。
佐藤みなと
どうして押さえておく必要があるのですか?
田中キャリアアドバイザー
落ちてしまう学生の特徴を知って、同じ失敗するのを避けるためです!
佐藤みなと
マイナスをなくすことも重要ですね。ぜひ詳しく教えてください!
落ちる学生の特徴①質問の意図と異なる回答をしている
田中キャリアアドバイザー
まず特徴としてあげられるのは、質疑応答の的確さです。
佐藤みなと
面接ではさまざまな質問がされるのですよね。的確さとは特にどこを意識すれば良いのでしょうか?
田中キャリアアドバイザー
面接官の意図を汲み取った回答ができているか必ず意識することが大切です。
佐藤みなと
当たり前のように思うのですが……。
田中キャリアアドバイザー
面接という緊張する状況や自分を良く見せないといけないというプレッシャーから意図に沿わない回答をしてしまう学生は多くいます。
面接官の質問に対してまったく的外れな回答をしてしまうと、入社後も適切なコミニュケーションができないかもといった印象につながってしまう可能性がありますよ。たとえば、「就活の軸を教えてください」という質問に対して、企業を志望した理由を回答してしまうというようなケースです。
面接となると、自分をうまくアピールしなくてはいけないと焦ってしまうこともあるかもしれません。でも忘れてはいけないのは相手がいるということです。適切な会話のキャッチボールができなくては、魅力をアピールすることもできません。
田中キャリアアドバイザー
相手の話をいかに的確に読み取って、適切な回答ができるのかが重要です。
落ちる学生の特徴②業界への基本知識が不足している
田中キャリアアドバイザー
回答の適切さ以外にも、そもそも知識不足により回答できないというパターンもあります。
佐藤みなと
たしかに、業界に関して専門的なことを聞かれたら僕も自信がありません……。
田中キャリアアドバイザー
志望業界についてある程度の知識は身につけておくといいですよ! 知識があるに越したことはありませんが、 まずは基礎的な情報はチェックしておきましょう。
就活において業界研究は必要不可欠です。業界についてしっかり理解をしたうえで、自分自身の適性ややりたいこととマッチしていると判断できていれば入社後のミスマッチを防ぐことができます。
業界への理解が不足していれば志望度が低い、もしくは意欲が足りないと判断されかねませんので注意しましょう。一次面接ではまだ企業への理解が浅い学生も多いため、志望度の高さを重視している企業は案外多くはありません。
田中キャリアアドバイザー
まずは業界への理解がしっかりできていて、その業界に身を置くことで最も自分が活躍できることをアピールすることが大切ですよ。
佐藤みなと
業界とのマッチ度がアピールできれば、むしろ企業からその中でも自社を選んでもらいたい! と思わせることができるのですね。
田中キャリアアドバイザー
企業目線で考える癖がついてきましたね! その通りです。
佐藤みなと
入社後のミスマッチが起きて困らないようにするためにも、業界理解をしっかり深めます!
落ちる学生の特徴③必要最低条件のマナーができていない
基本的なビジネスマナーが身についていない場合も一次面接で不合格となるケースが多いです。一次面接は「落とす人を見極めるための面接」ともいわれており、基礎ができていない学生はまず通過は難しいでしょう。
ビジネスシーンにふさわしい身だしなみ、面接会場での基本的なマナーを事前にチェックしておきましょう。ただし、たとえばラグジュアリーなサービスを展開している企業や入社後に高度な接客スキルがもとめられる企業ではマナーを厳しくチェックしている場合もあります。
田中キャリアアドバイザー
志望企業のもとめている人物像を確認してみてくださいね。
佐藤みなと
どのような仕事でも必ず人とかかわりながら業務を進めていくわけですので、相手に不快な思いをさせないマナーができていることは重要ですね。
田中キャリアアドバイザー
また、一次面接では時期によっては面接自体に不慣れな学生も多くいます。ですので、マナーを間違えてしまったときには素直に謝るなど誠実な対応を心がけることも大切ですよ。
佐藤みなと
誰にでも失敗はあるものですよね。そのときには正しいマナーをきちんと理解していることと、素直に謝ることができる誠実さをしっかり表現します。
田中キャリアアドバイザー
誠実さは仕事をするうえで重要なスキルの1つです。マナーを間違えてしまったからといって必ず不合格になるということではありませんので、ごまかしたりせずに誠実な対応をしましょうね。
落ちる学生の特徴④:質問への回答に一貫性がない
田中キャリアアドバイザー
質問に対して適切な回答ができていても、評価につながらない場合もあります。
佐藤みなと
うーん。どのような状況なのでしょうか?
田中キャリアアドバイザー
回答に一貫性がない場合、面接官は学生自身について理解しにくくなってしまいますので評価につながらないケースが多いです。
面接官の質問に対して一貫性をもった回答をすることはとても重要です。回答について矛盾があれば最悪の場合、信頼性がないと判断されかねません。たとえば、自己PRではリーダーシップを強みとしていたにもかかわらず、よく話を聞いてみるとリーダー経験がないことが発覚した場合などです。
面接では自分をよく見せようとして内容を誇張してアピールしたくなることもあるかもしれませんが、面接は企業と学生がお互いの相互理解を深める場です。あなた自身について企業も理解できなくては、良い評価をすることもできません。自分を偽ったり、誇張した発言は絶対に避けましょう。
田中キャリアアドバイザー
回答への一貫性が重要であることは、一次面接に限ったことではありません。一次面接の内容を二次面接の面接官に共有している場合もあります。すべての選考を通して回答の一貫性を意識しましょう。
佐藤みなと
もし選考が進むにつれて企業への志望理由などが変化した場合はいかがでしょうか?
田中キャリアアドバイザー
選考を通してより企業についての理解が深まり、志望理由が明確になることは素晴らしいことです! 自分自身の話題について、ぶれのない回答を意識してくださいね。
合格率がみるみる上がる! これだけは押さえておきたい対策6選
田中キャリアアドバイザー
それではここからようやく面接対策をしていきましょう!
佐藤みなと
待っていました! 先ほど教えてもらった面接での失敗事例を踏まえたうえで、対策のポイントも注意深くチェックします。
田中キャリアアドバイザー
前回の学びをしっかり活かそうとしていて素晴らしいですね! ここからは、一次面接でまず必ず押さえておきたい対策を6つ紹介します。
佐藤みなと
まずは面接の基礎から固めていくということですね!
田中キャリアアドバイザー
そうですね。一次面接では面接の基礎が身についていることが選考突破の第1条件です。しっかり対策していきましょう!
①基礎を固めよう! 基本的なビジネスマナーを身につける
田中キャリアアドバイザー
まず面接中の正しい振る舞い方を身につけておきましょう。
佐藤みなと
正しい振る舞い方とはなにを覚えておいたらいいのでしょうか?
田中キャリアアドバイザー
まず押さえておきたいことは3つだけです。「入室」「面接中」「退室」のときのマナーをそれぞれしっかり身につけておきましょう。
佐藤みなと
面接は質疑応答ができていれば大丈夫ということではないのですね。必ず3つのマナーをマスターします!
田中キャリアアドバイザー
質疑応答だけではなく、振る舞いや面接に臨む姿勢もみられているのですよ。しっかりチェックしていきましょう!
入室の手順とマナー
田中キャリアアドバイザー
面接会場へ入室するときのマナーをみていきましょう。
面接官がいる部屋に入室するときは、ドアを3回ノックします。ドアが開いている場合はノックの必要はありません。入室するときには必ず「失礼いたします」と声をかけましょう。
入室したらドアの方を向いてドアを静かに閉めます。後ろ手でドアを閉めないように注意しましょう。ドアを閉めたら面接官の方へ向き、軽くお辞儀をします。その後に「本日はよろしくお願いします」と簡単に挨拶をします。
田中キャリアアドバイザー
そのまま席に移動し、面接官から「どうぞお座り下さい」と声を掛けられてから椅子に座るようにしましょう。
佐藤みなと
入室のときの注意点はありますか?
田中キャリアアドバイザー
ドアを開けながらお辞儀をするなど複数の動作を同時にしないように注意が必要ですよ。
佐藤みなと
着席するときも、必ず「失礼します。」と声をかけるのがマナーですよね。たしかに、複数のことを同時にしてしまうと気持ちが込められていないマナーだと感じます。
田中キャリアアドバイザー
その通り。1つひとつ丁寧に進めていくことが大切です。慣れない面接の場で焦ってしまうこともあるかもしれませんが、1つずつ丁寧な動作を心掛けましょう。
面接中のマナー
面接中にチェックされているのは質疑応答だけではありません。面接を受ける態度も評価ポイントになっているので意識しましょう。まず意識するべきポイントは姿勢です。椅子に深く腰掛けたり、背もたれにもたれかかるような姿勢はNGです。
また、足を組む、貧乏ゆすりをするなどは、だらしないと思われてしまう可能性がありますので注意しましょう。面接中は椅子に浅く腰を掛けて、背筋をぴんと伸ばしましょう。背筋を伸ばして胸を張った姿勢でいると、意欲的な印象を相手に与えることができます。
田中キャリアアドバイザー
座るときの癖は誰にでもあるものです。自分の癖をチェックするためには、鏡を使って自分の座り方を確認することがおすすめです。今まで気付かなかった自分の癖がわかるかもしれませんよ。
佐藤みなと
どんな癖があるか周囲の人のアドバイスをもらうのも良さそうですね!
田中キャリアアドバイザー
面接中の態度はオンライン面接でも同様です。オンラインだからと気を抜かずに正しい姿勢を意識しましょう。
佐藤みなと
ほかにもオンラインならではの気をつけるべきポイントはありますか?
田中キャリアアドバイザー
目線も重要です! 目線があちこちに動いてしまうと、落ち着きがない印象につながる場合もあります。ですので、カメラを見て話す、相手を見て話すなど目線を送る位置を固定しておくといいですよ。
退室の手順とマナー
田中キャリアアドバイザー
次は退室のマナーや手順をみていきましょう。
面接が終わったら椅子に座ったまま「本日はお忙しいところ、お時間をいただきありがとうございました」とお礼を伝えて軽くお辞儀をします。お礼を伝えるときは、面接官の目をしっかり見ると気持ちがより伝わりますよ。お辞儀だいたい45度ほどの角度を目安にするといいですよ。
面接官から退出の案内を受けたらドアの前に向かいましょう。ドアの前で面接官の方へ向き直って「ありがとうございました。失礼いたします」と改めてお礼を伝え、45度程度の角度でお辞儀をします。その後、退室して問題ないですが、音を立ててドアを閉めないよう注意しましょう。
田中キャリアアドバイザー
これは就活で必須のマナーです。できていないと就活についてよく調べていないのかも、と意欲を疑われてしまう可能性もあるので必ず押さえておきましょう。
佐藤みなと
普段意識していないポイントが多いので、周囲の人に協力してもらって正しい振る舞いができているかチェックしてもらおうと思います!
面接でのマナーを身につけるためにも、まず一次面接の流れや対策について確認していきましょう。この記事では、一次面接ついての詳しい説明をしてるので、どこでどんなマナーが必要になるかイメージしながら見てみてくださいね。
一次面接対策はココから始めれば大丈夫! 3ステップで選考突破へ
面接のなマナーの1つとして、「ノックの正しい方法」も押さえておきましょう。意外と忘れられがちな重要な部分なので、これを機にマスターしてくださいね。詳しく説明はこの記事をご覧ください。
ノックから退室まで! 面接の基本マナーを知って選考を突破しよう
就活には身につけておくべきさまざまなマナーが存在します。この記事では、絶対に押さえておきたい面接時のマナーについてまとめているのでぜひ参考にしてくださいね。
面接マナーはこれでOK|「振る舞い・身だしなみ・言葉遣い」を解説
②第一印象にこだわろう! 面接の前に身だしなみを整える
田中キャリアアドバイザー
身だしなみは面接を受ける前に必ず確認しておくといいですよ。チェックするポイントはいくつかありますが、面接前に見直せるポイントをいくつか紹介します。
身だしなみチェックリスト
- スーツや靴などにほこりなどの汚れがついていないか
- ヘアスタイルに乱れはないか
- ストッキングは伝線していないか
- アクセサリー類は付いていないか
第一印象は3秒ほどで決まるといわれており、その印象を変えるためには2時間程度の時間を必要とします。面接は30分〜1時間程度でおこなう企業が多いので、はじめの印象を良くしておくことは面接をスムーズに進めるうえで非常に重要です。面接前に身だしなみを整えて良いスタートダッシュを切りましょう。
就活では清潔感のある身だしなみを意識しましょう。清潔感を保つことは、社会人として基本的なマナーです。さらにスーツや靴、カバンなどの手入れが行き届いていると、細かいところにも気がつき、手間をかけることも怠らない性質をもっているという印象につながりますよ。仕事にも同じようによく気が付き、丁寧に業務を進めてくれる信頼性があるだろうと企業は考えるのです。
田中キャリアアドバイザー
仕事に対して信頼がおける人だと思ってもらうためにも清潔感は重要なのです。
佐藤みなと
身だしなみについては、面接前にきちんと確認できるように手鏡を持ち歩こうと思います!
田中キャリアアドバイザー
とっても素晴らしい対策ですね! 面接を受ける前に身だしなみをチェックしておくことは非常に大切です。
佐藤みなと
ちなみに、企業のお手洗いなどにある鏡を使用しても身だしなみを整えても問題ないですか?
田中キャリアアドバイザー
そうですね。もちろん問題はありません。ただし企業の設備は社員の方が普段使用しているものです。髪の毛をセットしたりスーツに着替えるなど身だしなみを最初から整えるのは迷惑となるのでやめましょう。
面接に相応しい服装とはどんなものかなかなかイメージしにくいですよね。この記事では、面接に着ていくべき服装や身だしなみのチェックポイントについて詳しく解説しているのでぜひ参考にしてくださいね。
面接の服装の正解って? マナーを守った服装は自信をくれる!
就活に相応しいメイクがあります。ビジネスシーンに合わせたメイクをすることも社会人としての基本マナーになりますよ。この記事では、就活メイクについて詳しく解説しているのでぜひチェックしてくださいね。
面接の日はどんなメイクが正解?パーツ別や場面別のポイントを解説
③わかりやすさを意識しよう! 質問には結論から回答する
田中キャリアアドバイザー
わかりやすく物事を説明するためにも、結論ファーストを心掛けましょう!
佐藤みなと
結論ファーストとはなんですか?
田中キャリアアドバイザー
結論ファーストとは、わかりやすく話をする話法の1つで、結論を先にもってくる話し方のことを指します。詳しく説明していきますね!
最初に話の結論を提示することで聞き手は話の要点を掴んだ上でその後に続く話を聞くことができます。そうすることでより効果的に相手に話を伝えることができるのです。
仕事を円滑に進めるためには、相手に話をわかりやすく伝える力が非常に重要です。話がわかりにくいと、面接官に話をうまくまとめることが苦手なのかもと思われてしまう可能性もありますので注意してくださいね。
田中キャリアアドバイザー
また、結論を伝える前に「結論からいうと」「これから3つのことを話します」などの言葉を付け加えると、相手への配慮が伝わりスマートな印象も与えられますよ。
佐藤みなと
話の概要からはじめると、結構なにをいいたかったのか結論を見失ってしまうことがあります。結論から話をはじめることで、そのような事態を防止できますね!
田中キャリアアドバイザー
自分のいいたいことが整理しやすいメリットもありますね。結論を見失ってしまい、結果的外れな回答になってしまうことを避けられますよ。
佐藤みなと
的確な回答をするコツでもあるわけですね! 日頃から結論ファーストでのコミュニケーションを意識していこうと思います。
④例文から学ぼう! 一次面接の頻出質問に対する回答を用意する
田中キャリアアドバイザー
一次面接では、基本的なコミニュケーション能力がみられています。質問に対してスムーズな回答をするためには、一次面接で頻出の質問を押さえておくといいですよ。
一次面接で頻出の質問例
- 学生時代に力を入れたことはなんですか?(ガクチカ)
- 自己PRをしてください。
- 業界を志望する理由を教えてください。
- 希望する職種とその理由を教えてください。
- どんな趣味がありますか?
- 長所と短所はなんですか?
- 最後になにか質問はありますか。
一次面接では定番ともいえる頻出の質問があります。あらかじめ想定される質問に対しての回答を用意しておくことで、慌てることなく自信をもって回答できるようになりますよ。基本的な質問に答えられないと目立ってしまいますので、しっかり準備しておいてくださいね。
ここで重要なのはあらかじめ考えた答えを丸暗記してしまわないことです。面接は相手とのコミニュケーション、つまり円滑な会話のキャッチボールが重要です。用意した回答を間違えずに伝えようとすることで、質問の意図とずれた回答をしてしまったり、棒読みになってしまい熱意が伝わりにくい可能性もあります。
佐藤みなと
注意するにはどのようにすれば良いのでしょうか?
田中キャリアアドバイザー
重要なポイントだけを押さえておくといいですよ! たとえば、これだけは絶対に伝えるといったキーワードだけ覚えておくと、重要なポイントを忘れる心配がありません。
佐藤みなと
重要なキーワードを押さえたうえで、自分の言葉で話せるように練習しておく必要があるのですね!
一次面接の対策として、頻出質問への回答を事前に準備しておくことが効果的です。この記事では、一次面接でよくある質問について紹介しているので対策の際に活用してくださいね。
質問回答60選付き! 一次面接で聞かれる質問内容や特徴を徹底解説
質問に回答できない1つの原因として、自己分析不足が挙げられます。自身についての理解を深め、質問にしっかり答えられるように準備しましょう。自己分析の詳しいやり方はこの記事を参考にしてくださいね。
簡単15のやり方で自己分析はもう迷わない! 活用法を徹底解説
⑤差をつけよう! その企業でしかできないことを志望動機に盛り込む
佐藤みなと
一次面接から志望度の高さをしっかり伝えて、選考突破を目指したいです!
田中キャリアアドバイザー
熱意が感じられますね! 志望動機は企業に入社意欲をアピールする最高の武器です。それでは志望動機を伝えるときの重要なコツを説明しましょう。
志望動機は、企業独自の取り組みやその企業でしか実現できないことなどを内容に盛り込むことで「御社だから入社したい」という意思を伝えることが大切です。
その企業でなくてはならない理由をアピールするためには、他社との差別化を図ることが重要です。企業研究だけではなく業界研究もあわせておこなうことで、他社にはない志望企業の特徴を明確にすることができますよ。業界での立ち位置や競合他社とのサービスの違いなどを押さえておきましょう。
田中キャリアアドバイザー
志望動機では、「企業のなにに興味をもって志望したのか」「なぜ興味をもったのか」この2つを明確に伝えましょう。
佐藤みなと
志望する理由だけではなく、根拠を伝えることも大切なのですね!
田中キャリアアドバイザー
その通り! 「なにに」という部分は他の企業にはない強みやサービスの特徴、「なぜ」の部分は魅力を感じた背景を自分の実体験や価値観を織り交ぜて伝えることで説得力のある志望動機が完成します。
業界について知識を身に付けるには、就職四季報の活用がおすすめです。ネットにない情報を手に入れることができますよ。この記事では、就職四季報の使い方を詳しく解説しているのでチェックしてみてくださいね。
就職四季報で得られる情報とは? 就活生のバイブルを徹底解説!
⑥気を抜かないで! 選考を受けたその日中にお礼メールを送る
ほかの学生と差をつけるには、面接を実施してくれたことへのお礼をメールで伝えるといいですよ。面接を実施するには、企業が学生を迎え入れる準備をしてくれたり、面接官を担当する社員が自分の業務を中断して採用業務にあたるなど、みなさんと向き合う時間をつくってくれています。
お礼の気持ちを伝えることで誠実な印象を残すことにつながります。なるべく、面接を受けたその日のうちか次の日の午前中までにお礼を伝えるメールを送りましょう。面接から期間が空いてしまうと、企業に「自社の優先度が高くないのかも」と思われてしまうかもしれません。
田中キャリアアドバイザー
またお礼メールを送るときには誤字脱字にも注意してくださいね。
佐藤みなと
せっかくのお礼メールでも誤字脱字があれば、注意散漫な印象につながってしまいますね。それは避けたいです!
田中キャリアアドバイザー
このような事態を防止するためには、メールのテンプレート機能を使うといいですよ!
佐藤みなと
あ! よく使う本文や件名をテンプレートとして保存できる機能ですね!
田中キャリアアドバイザー
よくご存知ですね! テンプレートに保存するときにしっかり誤字脱字を確認しておけば、あとはメールを送る企業名や担当者の名前を確認するだけでOKです。不備の防止にも工数削減にも役に立ちますよ。
面接の御礼メールは積極的に企業に送ることをおすすめします。好印象につなげることができますよ。この記事では、御礼メールの送り方について詳しく解説しているのでチェックしてみてくださいね。
パターン別例文11選|面接のお礼メールは簡単4ステップで作れる
キャリアアドバイザーコメント
神谷 政利
プロフィールを見る好印象にもつながる!面接の後はお礼メールを送ろう
面接後のお礼メールは、必ず送らなければならないものではありません。しかし悪いことではありませんので、余裕があれば積極的にお礼を伝えることをおすすめします。
採用担当者も人間ですから、お礼を伝えられて嫌に思うことはありません。きっとみなさんも、お礼を言われて嫌な気分にはなりませんよね。お礼を伝えられるということは、礼儀正しいという印象にもつながります。
お礼メールの有無が選考に直接的な影響を与えるわけではありませんが、企業に名前を覚えてもらえたり、好印象につなげる1つのきっかけになるかもしれません。特に志望度の高い企業であれば、お礼メールは積極的に送るようにするといいでしょう。
39点以下は要注意!3分であなたの面接力を確認しよう
自分の面接にどんな課題があるのか気になりませんか。面接の結果が悪くても、人事に原因を聞くことはできないので、どうやって対策したらいいかわかりませんよね。
そんな時は、「面接力診断」を使うのがおすすめです。面接力診断を使えば、簡単な質問に答えるだけで面接における自分の弱みを知り、その対策を解説付きで把握できます。
そうすればあなただけの対策を知れるので、面接官からも高評価を得られるようになります。診断は無料で使えるので、今すぐ活用して面接の不安を解消しましょう。
・自分の面接に不安がある人
・今やるべき面接対策を知りたい人
合格まで一直線! 自信を持って本番に挑めるように面接の練習をしよう
佐藤みなと
これで、一次面接の対策についてもばっちり理解ができました!
田中キャリアアドバイザー
素晴らしい吸収力です。一次面接の通過率は低いといっても難易度はそこまで高くないことが多いです。一次面接は確実に突破できるように対策をしていきましょう。
佐藤みなと
本番までにしっかり面接の練習をしたいと考えています。効果的な練習方法はありますか?
田中キャリアアドバイザー
もちろんありますよ。就活は学業との両立など大変ですよね。効果的な対策をすることで就活を効率的に進めることができますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
佐藤みなと
それは大変たすかります! 時間を有意義に活用できるように効果的な練習方法をしっかり押さえておきます。
客観的な振り返りができる! 質疑応答を録画する
田中キャリアアドバイザー
面接の質疑応答の練習ならば、スマートフォンなどで面接を練習している様子を録画するといいですよ!
佐藤みなと
録画することでセルフチェックができるわけですね!
田中キャリアアドバイザー
その通り! 改善点は1人ではなかなか見つけられないものです。面接官の視点を取り入れるためにも、自分自身の質疑応答のやり方を客観的に捉えることが重要です。
まずは一次面接で定番の質問に対して必ず答えられるように、回答を用意しておきます。回答が用意できたら、自分からみて正面にくるようにカメラを設置します。そうすることで面接官の方を向いて話をしている様子を録画できるので、面接官の視点をチェックできますよ。
準備ができたら、質疑応答の練習にはいります。このとき質問文も自分で読みましょう。そうすることで、たとえば「はい、結論から申し上げますと」「えっと……私の強みは」といった面接官への相槌も再現できます。一人二役で面接練習することで面接の一連の流れを掴みましょう。
田中キャリアアドバイザー
セルフチェックするときは、面接官がみているポイントに注意して動画の振り返りをするといいでしょう。
面接官がみているポイント
- 質問の意図に応じた回答になっているか
- 相手にわかりやすい話し方ができているか
- 正しい姿勢で会話ができているか
- 明るい表情をしているか
- ハキハキと話ができているか
佐藤みなと
面接官からの見られ方を把握することで、改善すべき点がわかりやすくなりますね! チェックポイントを参考にしてセルフチェックします。
自分では気づかない改善点が見つかる! 模擬面接を実施する
田中キャリアアドバイザー
周囲の人に模擬面接に付き合ってもらうのも効果的な方法ですよ!
面接のフィードバックを受けることで、自分で気がつかない癖の発見や、客観的な視点による改善点がわかります。採用担当者の視点がわかる採用の経験がある人や、大学のキャリアセンターやエージェントに依頼するのがおすすめです。就活の知識が豊富な大人から適切なフィードバックをもらうことができます。
また、面接の流れを経験しておくことで、緊張感そのものに慣れるというメリットもあります。本番は一度きりです。面接の当日になかなか回答ができないと焦ってしまったり、表情がかたくなってしまうこともあるでしょう。本領発揮ができるように本番までに1度は経験しておくことをおすすめします。
田中キャリアアドバイザー
家族や友人など親しい相手と模擬面接をする場合は、どうしても気が抜けてしまうこともあります。必ず緊張感をもった雰囲気づくりを心掛けてくださいね。
佐藤みなと
みなと)緊張に慣れておきたいという趣旨を説明するなど、相手にも協力してもらえるような工夫をします!
田中キャリアアドバイザー
いいアイデアですね! 本来の実力を発揮できるように対策しておきましょう。
この記事では、面接の練習方法について面接練習をするメリットやコツなど幅広く紹介しています。せひこちらも併せてチェックして面接練習に役立ててくださいね。
面接必勝マニュアル|今からできる面接の練習方法を一挙大公開
キャリアアドバイザーコメント
テッ ター スェ
プロフィールを見る面接練習にはエージェントを利用することもおすすめ
面接練習の方法はさまざまありますが、エージェントを利用するのも1つの手段です。エージェントを相手に模擬面接を実施すると、模擬面接後にアドバイスを受けることもできます。エージェントとは就職活動をサポートしてくれるサービスのことです。模擬面接に慣れている専門のアドバイザーがいますので、的確なフィードバックをもらえるというメリットがあります。
また面接の練習会場もエージェントが手配してくれることが多いので、静かな個室など本番に近い環境で模擬面接をおこなうことができますよ。1人での練習ももちろん効果的ですが、自分だけではなく他者からアドバイスをもらえる機会は貴重です。
面接でもっと効果的にアピールしたいと考えている人は、エージェントを活用してみるのもおすすめです。
通過率は目安の1つ! 一次面接に特化した対策をして最初の難関を突破しよう
佐藤みなと
一次面接の通過率は意外と低いこと、しかし基本的な対策をしっかりしておけば選考突破の確率がぐっと上がることがよく理解できました!
田中キャリアアドバイザー
この先の選考を着実に突破していくためにも一次面接でしっかり基盤を固めておくことが大切です。がんばっていきましょうね!
佐藤みなと
初めのうちに基礎を身につけておくことで、難易度の高い質問への対応などさまざま応用が利くようになるのですね! まずは一次面接をクリアできるようにしっかり対策に努めます。
田中キャリアアドバイザー
意欲的でとっても素晴らしいです! 就活をスタートする時期はわからないことばかりで大変なことも多いでしょう。しかし、ここを乗り越えればもっとあなた自身の魅力を大いにアピールできるようになりますよ! 応援しています!
記事の編集責任者 小山内 隆
この記事のアドバイザー