目次
身に付ければ一生役立つ! 企業が欲しがる働きかける力を活かそう
伊藤うみ
就活の準備を始めたはいいものの、自分には何の強みもない気がしてきました……。これでは自己PRも作れません。どうすればいいのでしょうか?
高橋キャリアアドバイザー
なるほど。一つ言えるのは「強みがない人」はおらず、まだ見つかっていないだけなのです。強みを探すうえではこれまでの経験などがヒントになりますが、印象に残っていることはありますか?
伊藤うみ
うーん。強いて言うなら、大学で仲のいい友人に声をかけて読書サークルを立ち上げたとかでしょうか。でも小人数のサークルですし、ものすごく頑張ったというわけでもありませんが……。
高橋キャリアアドバイザー
伊藤さんの強みがよくわかりました。それはずばり「働きかける力」です。これは就活でも活用できるうえに、伸ばしていけば一生役に立つ素晴らしい資質です。
伊藤うみ
そんな資質があるとは思いもしませんでした! でもそれってどのように就活に活かせるのでしょうか? 正直イメージが湧きません。
高橋キャリアアドバイザー
それでは、「働きかける力」を就活で活用し、内定を獲得するために必要な情報を解説しますね。ここで活かし方を知れば役立つこと間違いなし! 一緒に確認していきましょう。
伊藤うみ
ぜひ詳しく教えてください!
働きかける力は多くの企業は好印象を抱きやすい魅力的な資質であり、コツを押さえてアピールすれば選考突破に大きく近づきます。
この記事では、働きかける力を就活で活用するために必要な基本情報を、例文を交えながら解説します。どれも必ず押さえておきたい情報ばかりなので、ぜひ最後まで確認してくださいね。
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まずは前提から! 「働きかける力」の意味を知る
高橋キャリアアドバイザー
働きかける力を就活に活かすための準備を始める前に、そもそもこれがどういった能力を指すのか、具体的に把握する必要があります。
伊藤うみ
確かに、意味があいまいだと活かし方も具体的にイメージできなさそうです。
高橋キャリアアドバイザー
そうなのです。なので、まずは対策の第一段階として「働きかける力」の具体的な意味を理解するところから始めていきましょう!
伊藤うみ
わかりました! ここから対策スタートですね。
「目的を達成するために周りを巻き込みながら進む能力」
高橋キャリアアドバイザー
「目的を達成するために周りを巻き込みながら進む能力」。これが働きかける力の意味です。
伊藤うみ
こうして具体的に内容を見てみると、どんな能力なのかすごく理解しやすくなりました。
高橋キャリアアドバイザー
どんな能力なのかがわかると、強みがわかり、強みがわかれば活かし方もわかります。だからこそ、まずは具体的な意味を知ることが大切なのです。
「目的を達成するために周りを巻き込みながら進む能力」。これが働きかける力の内容です。「働きかける」とは「自分の行動によって周囲を巻き込み行動を促す」こと。たとえば「部活の練習に励む姿を見せて、他の部員のやる気を引き出した」というのも働きかける力の現れです。
先頭に立って周囲をけん引したり、環境に良い影響を与えることができるため、仕事という面においても大活躍な能力。アピールに用いれば高い評価が期待できる、企業にとっても魅力的な能力といえます。
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(リーダーシップが強みの場合)
私の長所は、周囲を引っ張るリーダーシップです。大学時代、ゼミ活動で新しい勉強会を企画しました。SNSや掲示板を活用し、200人以上の学生に情報を届け、毎回平均30名の参加者を集めました。リーダーとして、メンバーと定期的なミーティングを行い、役割分担を明確にして進めました。参加者の意見を積極的に取り入れ、内容を改善し、満足度を高めました。この経験から、チームをまとめる重要性やコミュニケーション能力の大切さを学びました。御社でも、自ら率先して行動し、チーム全体を巻き込み目標達成に向けて努力します。
あなたは知ってた? 働きかける力を多くの企業が欲しがる理由
高橋キャリアアドバイザー
さて、働きかける力が企業にとっても魅力的な資質であることがわかりましたが、ここではさらに「なぜ企業がこの能力を欲しがるのか」という面にフォーカスして解説していきますね。
伊藤うみ
ぜひ詳しく教えてください!
行動力を評価! 周りを巻き込んで素早く目標達成してくれるから
高橋キャリアアドバイザー
働きかける力のある人に対して、企業はまず「高い行動力」という面で期待をします。
伊藤うみ
確かに他の人を巻き込むという点では行動力抜群ですね。
企業が働きかける力を求める理由には、「周りを巻き込んで素早く目標達成してくれそうだな」と、高い行動力を期待しているからという理由があります。自分の行動によって周囲の人を巻き込みながら進んでいける人は、高い行動力を有している傾向にあるのです。
たとえば営業職なら、率先して営業をかけることで他のメンバーのやる気を引き出すことができるでしょう。この周囲にも影響を与えながら行動していけるという能力はどんな仕事にも共通して活かせるものなので、多くの企業が求めているのです。
仕事はチームプレー! コミュニケーション能力は社会人に必須
高橋キャリアアドバイザー
もう一つ。企業が欲しがる理由としては、高いコミュニケーション能力も期待されているからというのもありますね。
伊藤うみ
「働きかける力」からコミュニケーション能力まで見られているですね。
働きかける力を企業が欲しがるもう1つの理由としては、社会人としては必須ともいえる「コミュニケーション能力」が期待できるからです。目的達成のために周囲を巻き込みながら進んで行ける働きかける力がある人には、他の人を巻き込むという点から高いコミュニケーション能力を備えているケースが多いのです。
仕事はチームプレーでおこなうものですから、必ず人とのかかわりが発生します。つまり、どんな仕事においても問題なくコミュニケーションを取れる能力は必要とされていて、その能力が期待できるからこそ、働きかける力を企業は欲しているわけです。
働きかける力を要素別に分解! より深く意味を知ろう
高橋キャリアアドバイザー
働きかける力の概要がよく理解できたところで、ここからはさらにその中身を詳しく調べるために、要素を2つに分解して、どんな能力なのか確認していきましょう。
伊藤うみ
2つの要素にわけられるのですね。でも、なぜそのようなことをする必要があるのですか?
高橋キャリアアドバイザー
細かくわけて捉えるようにすると、どういった部分を鍛えれば力を伸ばせるのか分析しやすくなったり、自己PRを作成する際にどこを押し出せばいいのかわかりやすくなるのです
伊藤うみ
より詳しく知るといろいろなメリットが得られるのですね。
①「自分の行動で周りを巻き込む力」
高橋キャリアアドバイザー
働きかける力の要素としては、まず「自分の行動で周りを巻き込む力」が挙げられます。
伊藤うみ
まさに働きかける力そのものですね。
働きかける力は、「自分の行動で周りを巻き込む力」をその内に備えています。目標達成に向けて行動しているうちに周囲に影響を与えて行動を促したり、自分から相手に働きかけて相手に行動を起こさせるなど、その巻き込み方はさまざま。
ただ、確かなのは周囲の人を動かすことができるという点です。リーダー気質な人や、すぐに行動に移せるような人に備わっていることが多い資質といえます。
②「相手を自主的に動かすコミュニケーション能力」
高橋キャリアアドバイザー
もう1つの要素としては、「相手を自主的に動かすコミュニケーション能力」があります。自ら相手にコミュニケーションを取って行動を促すというのも「働きかける力」と言えますからね。
伊藤うみ
そのような能力も含まれるのですね!
働きかける力とは他の人に影響を与え行動を促す力ですが、それは自分から他の人に能動的に働きかけることができるという能力であることも意味します。そのためには相手の気持ちを汲み取り、自分の伝えたいことをしっかりと伝えられるというコミュニケーション能力が必要。
したがって、「働きかける力」には「コミュニケーション能力」という要素が含まれているのです。
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(リーダーシップが強みの場合)
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鍛えて身に付ける! 働きかける力の要素別トレーニング法
高橋キャリアアドバイザー
働きかける力の詳細もこれで押さえることができましたね。それでは、先ほど確認した内容を踏まえて、働きかける力を伸ばしていくためのトレーニング方法について確認していきましょう。
伊藤うみ
トレーニングで伸ばすことができるのですね。でも、自分にできるかな……。
高橋キャリアアドバイザー
ご安心を。難しいことをする必要はありません。少し意識を切り替えたうえで行動する癖を付ければ、簡単に鍛えることができるのです。
伊藤うみ
それなら自分でもできるかも!
①「自分の行動で周りを巻き込む力」の鍛え方
高橋キャリアアドバイザー
まずは働きかける力のうち、「自分の行動で周りを巻き込む力」に特化したトレーニング方法を解説していきますね。大切なのは継続して取り組むこと。ぜひ試してみてください!
伊藤うみ
わかりました! 実践してみます。
「自分の行動で周りを巻き込む力」を鍛えるうえでのポイントは、自分の内面を鍛えられるような行動を、鍛えられるような環境に身を置いておこなうこと。
筋肉と違って育っていく過程をはっきりと見ることはできませんが、これから紹介するトレーニング方法を実践すれば必ず伸びていきます。ぜひ参考にしてくださいね。
行動力:「ファーストペンギン」であることを心掛ける
「自分の行動で周りを巻き込む力」という要素の中でも、まずはその行動力を伸ばすために「ファーストペンギン」であることを心がけてください。ファーストペンギンとは周囲に先んじて最初に海に飛び込むペンギンのこと。つまりは、一番最初に行動を起こせる人になるということです。
最初に行動を起こすことは、「間違ったことをしていないかな」「他の人にどう思われるかな」と不安に感じるものです。しかし、だからこそそこで最初に行動を起こせるようになれば、間違いなく行動力が身に付きます。
高橋キャリアアドバイザー
普段の生活の中で「やりたい人はいますか」「誰か手伝ってくれませんか」という呼びかけがあれば、最初に手を挙げてみましょう。
伊藤うみ
目立つのは苦手だけど、これが実践できたら確かに行動力が身に付きそう!
リーダーシップ:「頼られる立場」にポジション取りする
「自分の行動で周りを巻き込む力」の要素の内、他の人も先頭に立ち巻き込めるリーダーシップを鍛えるために、「頼られる立場」にポジション取りをしましょう。否が応でも自分がまわりの人を引っ張らなければならない環境に身を置くのです。
「立場が人を作る」という言葉もあります。そういった環境に身を置き、大変ながらもしっかりと任された役割をこなしていけば、必ずリーダーシップが鍛えられます。
高橋キャリアアドバイザー
部活の部長や、アルバイト先でのバイトリーダー、または講義で課題発表をするために組んだグループのリーダー。規模は何でも良いので、まずは「頼られる立場」に手を挙げてみましょう。
伊藤うみ
自分から手を挙げて飛び込むことが大切なのですね。
②「相手を自主的に動かすコミュニケーション能力」の鍛え方
高橋キャリアアドバイザー
今度は、働きかける力のもう1つの要素である「コミュニケーション能力」にフォーカスしてそのトレーニング方法を解説していきますね。
伊藤うみ
こちらも合わせて鍛えることで「働きかける力」が伸ばせるわけですね。
高橋キャリアアドバイザー
その通り! 両方セットで鍛えることを意識しておきましょう。
働きかける力の要素である、「相手を自主的に動かすコミュニケーション能力」を鍛えるためには、対人コミュニケーションスキルを伸ばすに限ります。つまり、相手が何を考えているかを敏感に察知し、そのうえで自分の考えていることを上手に伝えられるようになることを目指していくのです。
ここで解説する方法を試していけば間違いなくコミュニケーション能力を伸ばしていけます。ぜひ選考対策として取り入れてみてくださいね。
観察力:相手の立場に自分を置き換えて視点を探る
「コミュニケーション能力」を鍛えるためには、まずその内の要素である「観察力」を鍛えましょう。
というのも、「コミュニケーション能力が高い」というのは、相手が不快な思いを感じないような行動や発言ができることが前提です。相手のことを観察し、その気持ちまで推し量れるようになれば、そのような心配もなくなります。
相手の気持ちを察することができる観察力を鍛えるには、「相手の立場に自分を置き換えて視点を探る」ということを意識するのが効果的です。
「これをしたらどう思うかな」「自分が相手の立場だったらどう感じるかな」と常に意識して行動や発言をするようにしていけば、相手の気持ちを自然と察することができる観察力が身に付けられます。
高橋キャリアアドバイザー
目上の人との会話はそもそも気を遣うものですから、どちらかといえば家族や仲の良い友人など、気を遣わない仲の人とのコミュニケーションでこそ、この意識を持ってみるとより効果的です。
伊藤うみ
これなら日ごろのコミュニケーションで実践できそう。コツコツ取り組んでみます!
言語化:考えていることを紙に書き出して言葉にしよう
コミュニケーション能力を鍛えるためには、相手の想いを察する「受信」の部分を鍛えると共に、自分の考えを相手にしっかりと伝えられる「発信」の部分も鍛える必要があります。そこで、まずは自分が何を考え、何を伝えたいのかを「言語化」する特訓をしましょう。
効果的なのは、自分の頭の中で何となく考えていることを紙に書き出して言語化してみること。ニュースを読んで感じたことや、1日の終わりにその日感じたことを書き出してみてください。この言語化の作業を繰り返していけば、自分の考えをまとめて相手に伝えられるコミュニケーション能力が身に付いているはずです。
高橋キャリアアドバイザー
日記をつけてみるのも効果的ですね。重要なのは繰り返し練習することですから、まずはできるところから始めてみてください。
伊藤うみ
これも今日から取り入れられる方法ですね! さっそく日記を付けるようにしてみます。
事前の情報収集が合否の分かれ道? 働きかける力の自己PR準備
伊藤うみ
働きかける力の鍛え方はしっかり理解できたように思います。
高橋キャリアアドバイザー
それでは、今度はその能力をどうアピールするかについて解説していきますね。ただ、いきなり自己PR作成に入るというわけではありません。その前にすべき事前準備があるのです。
伊藤うみ
まずは事前準備から入るというわけですね。
高橋キャリアアドバイザー
はい。この準備をしっかりとおこなうことが魅力的な働きかける力の自己PRにつながるので、まずは準備の仕方から確認していきましょう!
伊藤うみ
わかりました! 早速詳しく教えてください!
エピソードなくして好評価なし! 働きかける力を発揮した経験を探す
高橋キャリアアドバイザー
働きかける力の自己PRを作成するうえで欠かせないのが、実際に働きかける力を発揮した「エピソード」です。この要素を欠いてしまうと、説得力が低い内容になってしまうのです。
伊藤うみ
とても大切な要素なのですね。
働きかける力の自己PRに欠かせないのが「エピソード」。このエピソード探しのために、自分のこれまでの人生を振り返り、働きかける力を発揮した経験をピックアップしていきましょう。
たとえば「部長として部員を先導した」「友人に呼びかけてサークルを立ち上げた」など、他の人に影響を与えたり、誰かを巻き込んで行動を起こした経験がないかという基準で掘り返してみると探しやすくなりますよ。
働きかける力を発揮した経験を見つけ出す基準
- 他の人に影響を与えた経験
- 誰かを巻き込んで行動を起こした経験
- 先頭に立って他の人をリードした経験
自分の経験を振り返るためには、自己分析が欠かせません。こちらの記事では自己分析の基本から解説しているので、一通り確認すればすぐに自己分析を始められるようになります。
簡単15のやり方で自己分析はもう迷わない! 活用法を徹底解説
自己分析をするうえでは、ツールとしてマインドマップを使うとさらに効果的です。マインドマップについてはこちらから確認してくださいね。
マインドマップで始める自己分析|「本当の自分」を紙に描き出そう
企業にマッチしたアピールが内定を呼ぶ! 企業の情報を収集する
高橋キャリアアドバイザー
自己PRを考えるうえでは、その内容が企業にマッチしている内容であるかも大切です。
伊藤うみ
自分の伝えたいことだけに偏ると良くないということですか?
高橋キャリアアドバイザー
その通り。選考突破を目標にしているなら、相手のことを考えた内容にまとめて好印象を狙うべきです。そのためにもまずは企業の情報を集め、誰よりも詳しくなりましょう。
働きかける力の自己PRを作るうえでは、企業がそのアピールを受けたときに「採用したい」と思わせることが大切です。そのためには企業にマッチした内容に組み立てる必要があるので、まずは企業の情報を集めましょう。
企業の情報を集めてどんな人が求められているのかを分析し、その求める人に合った自己PRを組み立てられたら、好印象間違いなしです。
企業の情報の集め方
- 企業のコーポレートサイト、採用サイトをチェックする
- 大学のキャリアセンターに相談する
- 会社説明会に参加する
- OB・OG訪問を活用して質問してみる
- インターンに参加して社員に話を聞く
企業研究の進め方を知りたい場合は、こちらの記事も参考になるでしょう。
具体例30選|「会社の強みは?」を面接で答える秘訣を解説
3ステップで迷わず完成! 働きかける力の自己PR作成決定版
高橋キャリアアドバイザー
ここまでは働きかける力を伝えるための下準備について解説しました。ここからは、先ほどの下準備を活かした自己PR作成の方法について解説していきますね。
伊藤うみ
さっきの準備がここで活きるのですね!
高橋キャリアアドバイザー
はい。働きかける力は素晴らしい能力ではあるものの、しっかりと相手に魅力が伝わるようにアピールできなければ、就活においては意味がありません。「どう伝えるか」はとても大切なのです。
伊藤うみ
わかりました! 自己PR作成に活かせるようメモを取りつつしっかり確認します。
①結論からスタート! 働きかける力が強みであることを伝える
高橋キャリアアドバイザー
自己PRを組み立てるうえでは、まずは自分の伝えたい強みが「働きかける力」であることを最初に提示しましょう。
伊藤うみ
最初に一番伝えたいことを持ってくるのですね。意識してみます!
自己PRの最初は、まず自分の伝えたい強みを持ってくるように構成しましょう。最初に一番大切な部分を話してしまうことで、「この自己PRはこの強みが軸の内容なんだな」と、相手が内容を理解しやすくなります。
加えて、最初に強みを持ってくることで、より印象に残すこともできます。「数多くいる就活生の中の1人」ではなく「働きかける力が強みの〇〇さん」と印象に残ることができれば選考突破に大きく近づきます。ぜひ実践してみてくださいね。
例文
私の強みは「働きかける力」です。自らの働きかけによって周囲の人の行動を促すことで多くのマンパワーを獲得し、目標達成に向けて素早く進んでいくことができます。
自己PRは書き出しがとても大切です。書き出しが魅力的な自己PRはそのあともすんなり読み進められるので、こちらの記事を参考に、書き出しの工夫の仕方を確認しておきましょう。
自己PRの書き出しは超重要! その理由と書き出しテクニックを解説
②説得力を倍増! 働きかける力を発揮したエピソードを伝える
伊藤うみ
何を伝えればいいのでしょうか?
高橋キャリアアドバイザー
次は下準備で探しておいた、働きかける力を発揮したエピソードを伝えましょう。これで内容の説得力が大幅アップです!
自己PRに欠かせない、強みの根拠となるエピソードはこの強みを伝えた次の段階で伝えましょう。最初に伝えた強みを補強し、「だから働きかける力が強みと言えるんだな」と相手を納得させることができます。
エピソードを加えるときは、固有名詞や数字など、相手がイメージしやすくなる材料を足すこともぜひ取り入れてみてください。
例文
私の強みは「働きかける力」です。自らの働きかけによって周囲の人の行動を促すことで多くのマンパワーを獲得し、目標達成に向けて素早く進んでいくことができます。
高校生の頃に所属をしていた清掃委員会では委員長を務めており、校内の清掃活動を仕切っていました。ただ、月に1度おこなう校内清掃は範囲が広いのに対し人員が少なく、手が足りないことが以前から指摘されていました。
そこで私は、校内に清掃活動の協力者を募るポスターを設置し、昼休みには放送部の協力を得て清掃活動の参加を地道に呼びかけました。その結果、以前より何倍もの参加者を集めることができ、以前よりの課題であった人員不足を解決した経験があります。
高橋キャリアアドバイザー
たとえば「部活を頑張りました」よりも、「2年間サッカー部で部長として頑張りました」としたほうがイメージがしやすく、魅力も理解しやすくなります。
③入社意欲を示してまとめ! 仕事にどう活かすかを伝える
伊藤うみ
強み、エピソードと来たら次はどうすればいいのでしょうか?
高橋キャリアアドバイザー
次はまとめの段階。最後は働きかける力を仕事にどう活かすのかについて言及して締めましょう。そうすれば、重要な評価ポイントである「入社意欲」をアピールすることができます。
伊藤うみ
最後は未来を見据えたアピールを加えてまとめるのですね。
自己PRの最後は、「働きかける力を仕事にどう活かすか」について触れてまとめましょう。この就活の段階で入社後のことを考えているその姿勢が、入社意欲の評価につながります。
入社意欲の高い人は「入社後も意欲的に働いてくれそう」と企業は判断するので、評価的にもプラスです。
例文
私の強みは「働きかける力」です。自らの働きかけによって周囲の人の行動を促すことで多くのマンパワーを獲得し、目標達成に向けて素早く進んでいくことができます。
高校生の頃に所属をしていた清掃委員会では委員長を務めており、校内の清掃活動を仕切っていました。ただ、月に1度おこなう校内清掃は範囲が広いのに対し人員が少なく、手が足りないことが以前から指摘されていました。
そこで私は、校内に清掃活動の協力者を募るポスターを設置し、昼休みには放送部の協力を得て清掃活動の参加を地道に呼びかけました。その結果、以前より何倍もの参加者を集めることができ、以前よりの課題であった人員不足を解決した経験があります。
貴社に入社後は働きかける力という強みを活かして、積極的に他の人の協力も得ながら進めることでより大きな成果を出せるメンバーとして、業務に貢献いたします。
高橋キャリアアドバイザー
この活かし方は志望企業に特化した内容だとさらに好印象です。下準備で集めた企業の情報を駆使して、志望企業で働くことを想定した内容にまとめましょう。
選考を突破することができる自己PRを作るためには、エントリーシート(ES)と面接それぞれに特化した対策が必要です。まずはこちらの記事を読んでESの自己PR対策を始めましょう。
エントリーシートの自己PRで差がつく「登山式構成」|13例文付き
面接の自己PR対策はこちらの記事で確認することができます。
面接の自己PRは事前準備が肝! アピール方法徹底解説|例文13選
形から構成を学ぶ! 働きかける力のアピール例文
高橋キャリアアドバイザー
ここまでの解説を踏まえて、今度は実際に形から構成を学ぶために例文を紹介しますね。
伊藤うみ
例文があれば自己PR作成の参考にもできそうですね。
高橋キャリアアドバイザー
解説のおさらいにもなるので、強み、エピソード、活かし方がどういった流れで言及されているのか、ぜひ確認してみてください!
伊藤うみ
構成から流れなど、自己PR作成に活かせるよう1つずつしっかり確認します!
OK例文①部活(試合)
例文
周囲を巻き込みながら皆の力を引き出して目標を達成できる、働きかける力が私の強みです。
高校生の頃は剣道部に所属をしていて、部内では実力もある方だったために大将を任されていました。団体戦において大将が戦うのは一番最後なので、いわば大一番です。そうした負けられない試合を任されているため、自身の行動1つひとつがメンバーの士気にかかわります。
そのことを理解していたからこそ、大将である自分からメンバーを励ましたり、自信を持って構えている様子を見せて、安心させて士気を高めるようにしていました。こうした、目標を達成するために周りの人の本来の力を引き出す行動を自然とできたこの経験は、まさに自身の働きかける力が発揮されたものであると考えています。
貴社に入社後はまず目の前の業務に全力で取り組んで結果を出しつつ、この働きかける力を活かして、チームの力を100%引き出すことができる営業チームのリーダーを目指してまいります。
高橋キャリアアドバイザー
高校時代の部活経験をエピソードに取り上げた働きかける力の自己PRですね。実際にどのように強みを発揮してきたのかとても具体的で納得感があります。活かし方にもしっかり言及できているので、完成度の高い内容といえるでしょう。
伊藤うみ
解説で触れていたコツがしっかり組み込まれていますね!とても参考になります。
自己PRのエピソードに部活を取り上げる場合は、ぜひこちらの記事も合わせて確認するようにしてください。
自己PRにおいて部活経験は最高の素材|例文13選付きで徹底解説
OK例文②部活(練習)
例文
私の強みは働きかける力です。自分の行動によって他の人のやる気を引き出し、行動を促すことができます。
大学で所属をしている野球部では入部当初から誰よりも練習に励んでおり、チームの戦力となれることを目標としていました。休日には自主練習もおこなうようにしていて、その姿を見ていたチームメイトが1人、また1人と自主練習に付き合ってくれるようになり、今では大半のメンバーが自分と共に休日も自主的に練習をしています。
そうした姿を見ていた監督からは、「周りを巻き込んで変えていくのが君こそ部長をやるべき」と推薦していただき、それからはリーダーとしてメンバーを引っ張ってきました。
貴社に入社後はこの周囲に働きかける力を活かして、自分の所属するチームの士気を上げて業績向上につなげられるメンバーとして業務に貢献いたします。
高橋キャリアアドバイザー
部活経験のなかでも練習のときのエピソードを用いた自己PRですね。押し出したい「働きかける力」という強みにもしっかりマッチしていて、違和感を感じず魅力を読み取ることができます。これなら高評価が期待できるでしょう。
伊藤うみ
こういった流れで活かし方につなげていくと、より違和感なく組み立てられるのですね。
OK例文③ゼミ
例文
周囲の人を引っ張っていきながら、それぞれに行動を促すことができる、働きかける力が私の強みです。
大学で所属をしているゼミでは代表を任されていて、資料の配布や講義のサポート、ゼミ生からの相談を受けるなど、任されている業務は多岐にわたります。その中でも一番力を入れているのが月に1度ある討論会の運営です。
これは他のゼミ生も招いての開催となるため、教室の予約から資料の用意など、とても1人でやり切れるものではありません。そこで自分は代表として音頭を取り、ゼミ生に指示を出しながらチームで業務を進めるようにしています。そうして周囲の人を巻き込みながらすべきことを確実に進めることで、これまで開催してきた討論会はすべてスムーズに進行させることができました。
貴社に入社後は、この周囲に働きかけてより大きな力で物事を進められる能力を活かし、頼れるものはすべて活用しながらクライアントが求める以上の品質を常に提供できる、社内外問わず信頼されるコンサルタントとして業務に取り組んでまいります。
高橋キャリアアドバイザー
ゼミ長としての経験を根拠とした内容ですね。働きかける力のアピールとしてはとても納得感のある内容で、特に活かし方に関しては「自分がどうなりたいのか」がきちんと見えていることが伝わってきます。入社意欲も感じられる内容です。
伊藤うみ
どんな強みがあって、それをどのように活かしてきていて、今後どう活かすかが非常にわかりやすいです。!
OK例文④アルバイト
例文
私の強みは周囲に働きかけることができる点です。目標を達成するために、周囲の人からの協力を得ることを得意としています。
大学2年生の頃からアルバイトをしている雑貨屋では、主にレジや商品の陳列などを任されていますが、目玉商品などを入荷した際には販促用にポップを作ることも担当しています。自身としてはデザインを考えるのが苦手なため、より高い効果を得られるポップを作るために、デザインを考えるのが得意なメンバーに作成を依頼し、商品の陳列が上手なメンバーには飾り付ける場所を相談するなど、率先して協力を得るようにしていました。
その結果、自分1人でやるよりもずっと素晴らしい物が完成し、商品の売れ行きとしても非常に好調なスタートを切ることができました。
貴社に入社後はこの強みを活かして、適材適所な采配ができる、集団の力をより引き出して大きな目標を達成させられるディレクターを目指し、業務に全力で取り組んでまいります。
高橋キャリアアドバイザー
伝えたい強みが明確にまとめられている、魅力的な自己PRですね。特にアルバイト先で働きかける力を発揮したエピソードはこの自己PRの軸となっていて、より強みを強調できています。
伊藤うみ
活かし方も「ディレクターを目指す」と明確に言い切っていて、入社後の活躍している姿が目に浮かぶようです!
アルバイト経験を自己PRに使いたい人は、こちらの記事も合わせて確認してみてください。自己PR作成に役立つコツが満載です。
アルバイトの自己PRで面接官の心を掴め! 14例文付き作成方法解説
OK例文⑤インターン
例文
高いコミュニケーション能力を活かして周囲の人の行動を促し、巻き込みながら目標に向かって進んでいける「働きかける力」が私の強みです。
大学3年生のときに参加をした広告制作会社のインターンでは、自社の社内報を5人のグループで作るという課題が出されていました。最初はネットで調査するところから始めていましたが、それでは本質的な情報が得られないと思い、メンバーに「せっかく身近にプロがいるのだから聞きに行こう」と呼びかけ、社員の人にとにかくアドバイスをもらうよう働きかけました。
その結果、プロの目線からのアドバイスを多く得ることができ、それを組み込むことでプレゼンでは目標であった金賞を取ることができました。
貴社に入社後は個ではなくチームの力を引き出して、クライアントの期待を超える広告を提案できるアートディレクターを目指しつつ、この働きかけて周囲を巻き込んでいける力を活かしながら日々のデザイナー業務に取り組んでいこうと考えております。
高橋キャリアアドバイザー
全体を通してわかりやすくまとめられていますね。強み、エピソード、活かし方、どの部分においても説明に不足がありません。納得感のある好印象な自己PRですね。
伊藤うみ
エピソードがとても具体的でイメージしやすいです! イメージしやすいとこんなにも内容に説得力がプラスされるのですね。
NG例文①強みがわかりづらい
例文
私は大学2年生の頃からバスケットボール部でマネージャーをしており、そこで部員のサポートをしたり、練習スケジュールなども提案していました。
貴社に入社後は、事務職として一生懸命仕事を頑張っていこうと考えています。
高橋キャリアアドバイザー
これでは何が強みで、この自己PRで何をアピールしたいのかがよくわかりませんね。全体的に内容も抽象的なので、魅力は伝わりにくいでしょう。
伊藤うみ
確かに、マネージャーとしてどんなことを学んだのかもよくわからないので、押し出したい強みもあいまいですね。
NG例文②エピソードがない
例文
私の強みは働きかける力です。目標を達成するために他の人の行動を促すことができます。
これまでもこの力を活かして、さまざまな活躍をしてきました。
貴社に入社後はこの強みを活かして、自分から業務効率の改善に取り組む姿を他のスタッフに見せて、店頭スタッフ全員が「もっと効率よくできないかな」と思えるような環境作りをし貢献いたします。
高橋キャリアアドバイザー
これではどんな経験があって働きかける力が強みと言えるのかがわからず、説得力に欠けます。エピソードがないと、自己PRの魅力は一気に下がるということがよくわかりますね。
伊藤うみ
読んでいても「働きかける力がありそうだ」とは思えませんでした。これだと確かに高い評価は期待できなさそうです。
NG例文③活かし方が抽象的
例文
私の強みは他の人の協力を得ながら前に進んでいける「働きかける力」です。
大学では写真部の部長を務めていて、月に1度のギャラリーを貸し切って展示会をおこなっています。そのためには事前に施設の予約や写真のプリントなどさまざまな業務があり、これまでは部長がそれを一手に引き受けてきました。
しかし、私が部長を務めてからはこのシステムを変え、部員全員でこの業務を分担するよう協力し合う関係を築きました。その結果、業務上のミスもなくなり、スムーズに進行するようにもなりました。
貴社に入社後は、この強みを活かして頑張ります。
高橋キャリアアドバイザー
全体の流れも違和感がなく、エピソードも具体的ですが、活かし方が抽象的ですね。これでは「本当にうちで働きたいのかな」と疑問を抱かざるを得ません。
伊藤うみ
強み、エピソード、活かし方、どれを欠いても自己PRは成り立たないということがよくわかりました。
鍛え上げた働きかける力の魅力をとことん伝えて選考を突破しよう!
働きかける力を就活で活用するために押さえておきた情報として、鍛え方から伝え方までを解説しました。働きかける力は就活だけでなくその後の人生においてもおおいに活躍する素晴らしい能力です。
この力を育てていけば、他の人に良い影響を与えながら自分の目指す目標までたどり着くことができる、確かな行動力と強いリーダーシップを兼ね備えた人物となれます。まずは解説してきた自己PR作成の準備から始めて、選考突破を目指していきましょう!
伊藤うみ
「働きかける力って何?」というレベルからのスタートでしたが、今では鍛え方から伝え方までしっかり理解できました。まずは準備からコツコツ進めていこうと思います。
高橋キャリアアドバイザー
ここまでよく頑張りましたね! 働きかける力を上手く活用すれば、就活はもう怖くありません。内定まで一直線に進んでいきましょう!
記事の編集責任者 小山内 隆