自己PRにおいて部活経験は最高の素材|例文13選付きで徹底解説

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部活別の例文付き!部活の自己PRは〇〇が欠かせない!
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部活の自己PRは「得られた強み」「エピソード」「活かし方」で完成!

鈴木なぎさ

自己PRって作ったことある? 実は部活の経験を軸に考えているんだけど、どうも内容が魅力的にならなくて……。

佐藤みなと

まだ自己PRを作ったことがないんだよね。そもそも部活って自己PRに使えるのかな?

鈴木なぎさ

え! そう言われるとなんだか不安になってきた……。田中さん、部活経験って自己PRに使っても大丈夫なんでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

大丈夫! 部活は十分自己PRに使えるテーマです。部活に懸命に取り組んできた経験や、その結果得られた実績と成長は魅力的なアピールポイントになります。

鈴木なぎさ

安心しました。自己PRに部活を使って良いのですね。

田中キャリアアドバイザー

それと、内容が魅力的にならないと悩んでいましたね。それは「得られた強み」「エピソード」「活かし方」の3つのポイントを押さえることで解決できます。

佐藤みなと

たった3つのポイントを押さえればいいのですね! もっと詳しく知りたいです!

田中キャリアアドバイザー

では、その3つのポイントも含めた部活を自己PRに用いるうえでぜひ知っておきたい情報をこれから解説しますね。一緒に確認していきましょう!

佐藤みなと

しっかりメモを取って、自己PR作成に活かすぞ!

鈴木なぎさ

今度は上手く自己PRを作れそうです!

「部活って自己PRに使っていいのかな」「部活の自己PRってどうすれば魅力的に作れるのかな」、こういった悩みは多くの人が抱えています。この悩みを解決するためには自己PRの基本から、部活経験の魅力的な伝え方を知る必要があります。

そこで、この記事ではまず自己PRで伝えるべきことから、自己PR作成をする際に知っておきたい基本情報を解説。さらには部活の自己PRを魅力をアップさせる3要素「得られた強み・エピソード・活かし方」についても触れていきます。

最後までしっかりと確認すれば、すぐに部活経験を用いた自己PRを作ることができる内容になっています。ぜひ最後まで確認してみてくださいね。

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そもそも自己PRって何を伝えるべき?

田中キャリアアドバイザー

前提として、自己PRって何を伝えるべきかわかりますか?

佐藤みなと

うーん……。改めて考えると難しいですね……。

田中キャリアアドバイザー

簡潔に言えば、自己PRの目的は「自分がアピールしたい魅力を相手に伝えること」です。

佐藤みなと

そう考えると、意外と簡単そうですね。

田中キャリアアドバイザー

ただ「部活」を自己PRのテーマにするなら、部活経験の中でも何がアピールポイントになるのか、明確にしておく必要があります。

佐藤みなと

アピールチャンスを活かすためには、事前の準備が欠かせないということですね。

選考では「長所」を聞かれることもあります。その場合は自己PRとの差別化をする必要があるので、事前にこちらの記事を確認して回答作成に役立ておきましょう。
自己PRと長所の違いはこれで完璧! アピールポイント別例文8選

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(リーダーシップが強みの場合)

私の長所は、周囲を引っ張るリーダーシップです。大学時代、ゼミ活動で新しい勉強会を企画しました。SNSや掲示板を活用し、200人以上の学生に情報を届け、毎回平均30名の参加者を集めました。リーダーとして、メンバーと定期的なミーティングを行い、役割分担を明確にして進めました。参加者の意見を積極的に取り入れ、内容を改善し、満足度を高めました。この経験から、チームをまとめる重要性やコミュニケーション能力の大切さを学びました。御社でも、自ら率先して行動し、チーム全体を巻き込み目標達成に向けて努力します。

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自己PRで部活の話をしてもOK! 自分の強みを存分に伝えよう

佐藤みなと

そういえば先ほど「部活は自己PRに使えるテーマ」とおっしゃっていましたが、具体的な理由はあるのでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

企業が知りたいのは「どんな就活生なのか」。部活の話では、どんなことに興味を持ち、どんなことに取り組んできたのかという企業が知りたがっている内面の情報を説明できるので、取り上げても何ら問題はないのですよ。

佐藤みなと

そんな理由があったのですね。

田中キャリアアドバイザー

むしろ、自分の魅力を経験談と合わせて魅力たっぷりに話せる両テーマとも言えますから、不安に思わず、思う存分部活経験を使って魅力をアピールしましょう。

佐藤みなと

自信をもってアピールするようにします!

部活は課外活動に含まれるものになります。課外活動を魅力的にアピールするコツについてはこちらの記事で詳細に解説しているので、こちらもぜひ参考にしてくださいね。
例文16選!課外活動が自己PRに最適な理由|5段階構成で伝えよう

次の記事では、GPAと課外活動を結び付けて、どちらも良い印象のアピールにする方法について紹介しています。課外活動は頑張ったけど、GPAが低くて困っている人がいたら、チェックしてみてくださいね。
GPAの平均から紐解く! 成績に合わせたアピールで面接を突破しよう

部活のエピソードでのアピールポイントとして、主体性をアピールすることができます。こちらの記事で解説しているので「主体性を自己PRでアピールしたい!」という人は参考にしてみてください。
主体性を自己PRする方法を簡単3ステップで解説|厳選13例文付き

相手の目線を知る! 部活の自己PRで企業が見るポイント

部活経験の自己PRで企業が見るポイント

田中キャリアアドバイザー

ちなみに部活経験を軸にした自己PRを作成したとして、企業はどこをチェックすると思いますか?

佐藤みなと

うーん……。「どんな部活に入っていたのか」とかでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

良い着眼点ですね! 企業が見ているポイントとして考えられるのは、「どんな部活に興味持って取り組み」「どんなことを学んだのか」。この後で詳しく解説するので、ぜひ確認しておきましょう。

佐藤みなと

自己PR作成に活かせそう! メモの準備はばっちりです。

どんな部活に興味をもって取り組んできた?「志向性」

佐藤みなと

「どんな部活に興味持って取り組んできたのか」についてですが、これって何故チェックされているのでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

これは就活生の「志向性」を見ようとしていると考えられますよ。つまり、どんなことに興味があって、どんなことに熱心に取り組めるのか、就活生の「内面」を確認しているのです。

佐藤みなと

どんなことに興味があるかなんて、仕事には関係ないような気もするのですが……。なんで志向性を見ているんだろう。

田中キャリアアドバイザー

その理由については今から解説しますね。

就活生の志向性がわかれば、「そもそもうちに興味を持っているのか」「仕事に熱心に取り組めそうか」など、自社との相性を見ることができます。それは企業にとっては「長く働いて活躍してくれそうか」ということの見極めにもつながるからこそ、この視点をもって確認しているのです。

田中キャリアアドバイザー

高いコストをかけて採用したのに、相性が悪く、自社の仕事に興味が持てなくてすぐに辞められてしまった……。そういった事態を避けたいのです。

つまり、相性の悪い企業にエントリーをしても、中々高い評価は得られにくいというわけです。就活をスムーズに進めていくためには、自分にマッチした企業を探す必要があり、こちらの記事で解説している方法を使えば探し出すことが可能です。ぜひ確認してみてください。
自分に合った仕事を見つける方程式|人生の3割を占める仕事の選び方

部活を通じてどんなことを学んだ? 「得られた強み」

佐藤みなと

先ほど挙げられていた「どんなことを得られたのか」についても詳しく教えていただきたいです。

田中キャリアアドバイザー

ようは部活を通して得られた「強み」を知りたいのです。高いコストを払って採用活動をしている企業にとっては、どんな強みがあるのかを知り、採用するメリットかを確認したいわけです。

自社の一員として迎え入れる人を決めるための選考ですから、「この就活生を採用したら、入社後どのように活躍してくれるのかな」と、採用するメリットがあるかどうかを企業は確認したいのです

だからこそ、部活の自己PRに対しては、「経験を通じて何を学び、どんな強みを得られたのか」という、仕事にも活かすことができる資質や能力あるかどうかのチェックが企業としては外せないわけですね。

キャリアアドバイザーコメント

部活のアピールからは人柄も見ている

性格や人柄は、部活の中で取り組んだことをアピールする際、その取り組み方から伝わってくるもの。企業が最も重視するのは人柄、というアンケート結果もあるように、「この人はどういう性格・人柄なんだろう」ということを、企業はとても気にしています。なぜなら「一緒に働ける人」かどうかは性格や人柄によって左右されるからです。とても能力が高くても、性格や人柄がよくなければ、職場でうまくやっていけないと予想できますよね。つまり、仕事で成果を出すためには、良い人間関係を築けなければならないのです。そのため、企業は就活生の性格や人柄を部活のエピソードを通して知りたいと考えています。

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自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。

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ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。

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 (リーダーシップが強みの場合) 

私の長所は、周囲を引っ張るリーダーシップです。大学時代、ゼミ活動で新しい勉強会を企画しました。SNSや掲示板を活用し、200人以上の学生に情報を届け、毎回平均30名の参加者を集めました。リーダーとして、メンバーと定期的なミーティングを行い、役割分担を明確にして進めました。参加者の意見を積極的に取り入れ、内容を改善し、満足度を高めました。この経験から、チームをまとめる重要性やコミュニケーション能力の大切さを学びました。御社でも、自ら率先して行動し、チーム全体を巻き込み目標達成に向けて努力します。

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部活によって評価に差はある? 知っておくべき基本情報

佐藤みなと

仮に運動部の人と文化部の人が同じ選考を受けていたとして、部活の種類で差がついたりはするのかな?

鈴木なぎさ

運動部は活発な印象があるし、どちらかといえば運動部の方が評価は高くなりやすいのかも……。

田中キャリアアドバイザー

「部活の種類で評価に差がつくかも」と心配する気持ちはとてもよくわかります。ただ、種類で評価が変わることはないので安心してくださいね。

佐藤みなと

そうなのですね!

田中キャリアアドバイザー

大切なのは、どんな経験をして、どんなものを得られたか。ここでは、そういった自己PRで部活を伝えるなら知っておきたい基本の情報について解説しますね。

鈴木なぎさ

ぜひ詳しく教えてください!

部活の種類は評価に関係なし! 自信を持ってアピールしよう

田中キャリアアドバイザー

企業が評価するのは「どんな経験をしてきたのか」「どんなことを学んだのか」「どう仕事に活かせそうなのか」という中身の部分ですから、種類などは評価に関係ありません。

佐藤みなと

そんな背景があるのですね。それなら部活の種類で差がつかないことも納得です。

前提として、運動部であろうと文化部であろうと、その種類の違いによって評価に差がつくことはありません。「自分は〇〇部だからアピールできないかも……。」と、部活の種類で悩む必要はないので、自信をもってアピールしましょう。

田中キャリアアドバイザー

「どんなことを学んだのか」「どう仕事に活かせそうなのか」については中々思いつかないこともあります。その解決方法を記事後半で解説していますから、ぜひそちらも確認してください。

目立つ実績がなくてもOK! 「経験」自体がアピールになる

佐藤みなと

振り返ってみると、「部活の大会で優勝した」「部活のコンクールで入選した」などのめぼしい実績がありません。これでも大丈夫なのかな……。

田中キャリアアドバイザー

いわゆる「実績」と呼べるようなものがなくても自己PRに取り上げて大丈夫。「部活に一生懸命取り組んできた」という経験自体がアピールポイントになります。

佐藤みなと

安心しました!

目立つ実績がなくとも「毎日一生懸命に部活の練習に励んできた」「部活では作品制作にひたむきに向き合った」といった努力した経験がある人は、ぜひその「経験」そのものをアピールポイントとして活かしてみましょう

田中キャリアアドバイザー

マネージャーとして部活に参加していた人もいると思いますが、そのマネージャー経験ももちろん自己PRに使えます。理由については続く内容で詳しく解説しますね。

マネージャーも立派な部活経験! ぜひアピールしておこう

「選手ではなくマネージャーだったのでアピールはできないかな……」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。ただ、その心配はご無用。マネージャーも立派な部活経験ですからぜひアピールしておきましょう。

企業としても「マネージャーなら評価はあまりできないな」と判断することはありません。むしろマネージャーとして選手を支えてきたことなどをアピールできれば、「会社でもマネジメント面において大きく活躍してくれるかもしれない」と高い評価を得られる可能性があります

マネージャーのように周りの人をサポートする役割を担っていた人は、「縁の下の力持ち」や「傾聴力」という強みを持っている可能性が高いです。これらについて詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてくださいね。
縁の下の力持ち
例文8選!縁の下の力持ちを自己PRして周囲と差をつけろ
傾聴力
例文13選|自己PRで傾聴力だけのアピールは不十分って本当?

使い方を誤れば逆効果! 自己PRで部活経験を用いる際の注意点

自己PRで部活経験を用いる際の注意点

鈴木なぎさ

ちなみですが、部活を軸にした自己PRでは、中学以前の部活を取り上げても問題はありませんか?

佐藤みなと

私は良いと思います。

田中キャリアアドバイザー

できれば中学以前の部活は取り上げないほうが安心です。というのも、中学以前となると昔過ぎて、「今のあなた」を知りたい企業にとってはあまり欲しい情報ではないのです。

鈴木なぎさ

確かに中学の時と今とでは、大きく変わっている部分があるかも……。

田中キャリアアドバイザー

ですよね。こういった部活経験を自己PRに用いる際に気を付けておきたいポイントは他にもあるので、この後で詳しく解説しますね。

鈴木なぎさ

ぜひお願いします!

佐藤みなと

中学生の頃の部活の話をするところでした! ポイントについて詳しく教えてください!

企業が知りたいのは「今のあなた」! 中学以前の言及はなるべく避ける

鈴木なぎさ

中学以前の部活の話は避けた方が良いことについて、もう少し詳しく知りたいです。「今の自分を知りたい」って、どういうことなんですか?

田中キャリアアドバイザー

せっかく引き出した情報が中学以前のものとなると、「流石に中学と今では違うところもあるだろう」と企業も判断せざるを得ないので、評価に含められないのです。

鈴木なぎさ

え! それではアピールにはなりませんね……。

田中キャリアアドバイザー

そうなのです。なので、中学以前の部活の話は避けた方が良いのです。

企業は「この人はどんな人なのかな」を見極めるために選考でさまざまな質問を投げかけ、少しずつ情報を引き出して理解を深めていきます。そこで中学以前の情報を出しても、評価にはなりづらい。

選考は相互コミュニケーションの場。相手が欲している情報をこちらから提供する姿勢が大切です。中学以前の部活については言及するのを避け、高校以後のなるべく「今の自分」に近い情報を提供するようにしましょう。

実績だけのアピールは逆効果! 過程もセットで伝える

田中キャリアアドバイザー

「実績だけではなく過程も伝える」。これも忘れてはならない注意点の1つですよ。

佐藤みなと

優勝したとか、部長を務めていたとか、そういった事実だけでは足らないということですか?

田中キャリアアドバイザー

その通り。企業が部活の自己PRで知りたいのは、「どんな経験をして、どんなことを学んできたのか」ですから、ただ実績を話しているだけでは、企業の求める回答にはなっていないわけです。

人によっては「大会で優勝した」「コンクールで受賞した」という輝かしい実績を持っていることもあるでしょう。もちろんその実績は努力の証ですからアピールポイントとして十分使えますが、その「実績だけ」をアピールするのは、むしろ逆効果になる可能性があります。

優れた実績があるなら、「その実績を取るまでにどんなことを頑張ったのか」「その実績を得ることで何を学んだのか」など過程も合わせてアピールするようにしてくださいね

キャリアアドバイザーコメント

テッ ター スェ

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実績のみを伝えると「相手視点を持っていない」と思われる

実績だけをアピールする就活生に対して、企業は「相手視点を持っていない」という印象を抱きます。つまり、採用する立場で考えられていないということです。

たとえば、自分が部活を運営していた時、一緒に活動しやすかったのは人柄や性格の良い人ですよね。能力が高くても、他の人の気持ちを考えない人とは活動しづらいでしょう。これは、会社にとっても同じことだと予想できますよね。能力の高さだけでは、一緒に仕事できるかどうかの判断はできません。

そのため、性格や人柄を伝えることが求められているのです。「甲子園に出ました」という実績だけでは人柄はわかりませんよね。しかし、「実績を上げるためにどう取り組んだのか」を伝えれば「困難なことにも歯を食いしばって取り組める」などの人柄を伝えられます。だからこそ、実績だけでなく過程も伝える必要があるのです。

「強み」探しの参考に! 部活経験でアピールしやすい3つの強み

要確認!部活経験で自己PR・アピールしやすい3つの強み

佐藤みなと

そういえば、部活で得られたものって何かある? あんまり思いつかなくって……。

鈴木なぎさ

そういえば私は高校のときに書道部で部長をしていたから、部の合宿とか仕切っていたのだけど、そのときに「リーダーシップが付いたね」って顧問の先生に褒めてもらえた記憶があるかな。

佐藤みなと

へえ! それは嬉しいね。僕はそんな経験はない気がする……。田中さん、得られたものってどう探せばいいのでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

「部活を通して得られたもの」は意外と見つかりにくいものです。ここからは「得られた強み」探しの参考となる、部活で身に付きやすくてアピールしやすい強みの例を3つ解説しますね。

佐藤みなと

すごく役立ちそうです! 詳しく教えてください!

鈴木なぎさ

他にも得られた強みがないか、参考にしながら探してみます!

「継続力」:部活に取り組んできたこと自体が強みに!

田中キャリアアドバイザー

アピールしやすい強みとしては、「継続力」が挙げられますね。一生懸命部活に取り組んできたこと、それ自体が1つのアピールポイントになります。

佐藤みなと

まさに「過程」をアピールポイントにしているわけですね。

アピールしやすい強みの1つは「継続力」です。部活にひたむきに取り組んできたその「経験」をアピールの軸にする際に特に押し出しやすい強みですね。継続力のある就活生に対しては、企業も「根気よく仕事に取り組めそう」「投げ出さないので成長が早そう」と評価します

過去の経験を振り返って、入学から卒業まで同じ部活に入っていたり、日々の活動にも積極的に参加してきた事実があるなら、この「継続力」という強みを身に付けられている可能性がありますよ。

部活で継続力が身に付いている人の特徴

  • 入学から卒業まで同じ部活に入っていた
  • 日々の活動にも積極的に参加してきた
  • 練習をサボらずしっかり取り組み続けてきた

継続力は自己PRに使える魅力的なアピールポイント。こちらの記事の解説も合わせて確認して企業の心を掴む自己PRを用意しましょう。
継続力は就活を成功させる最良の友|驚くほど評価が上がる自己PR術

継続力を自己PRにすることで、追求心も同時にアピールできるかもしれません。気になる人は次の記事をチェックしてみてくださいね。
例文8選|自己PRでは「追求心」のアピールがおすすめって本当?

「協調性」:他の人とのかかわりも大切なアピール要素!

佐藤みなと

たとえば部員同士で協力し合った経験とかも強みとして押し出せるのでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

もちろん大丈夫。「協調性」という形でアピールできますね。どんな仕事でも人とのかかわりは発生するからこそ、対人関係で力を発揮する協調性のある人は、あらゆる会社から求められます。

佐藤みなと

そう聞くと、ものすごく魅力的な強みに思えてきました!

「協調性」。これもまた、部員同士で協力することが日常的にある部活だからこそ、アピールしやすい強みですね。協調性はどんな仕事においても求められるので、自己PRの軸にはもってこいです

自分の部活経験を振り返り、部活の仲間との交流を大切にしてきたことや、仲間と積極的に協力した経験があるなら、「協調性」を強みとして押し出してみましょう。

部活で協調性が身に付いている人の特徴

  • 部活の仲間との交流を大切にしてきた
  • 仲間と積極的に協力した経験がある
  • 助けが必要なときに惜しまず手助けした経験がある

部活で得られた協調性という強みを軸に自己PRを考えたいなら、こちらの記事がとても参考になります。ぜひ確認してみてください。
例文13選|自己PRで「協調性」は3ステップで誰でも作成できる!

「リーダーシップ」:みんなを引っ張ってきた力は会社でも評価!

鈴木なぎさ

私が以前褒められた「リーダーシップ」ですが、これは部活経験をもとに押し出せる強みですか?

田中キャリアアドバイザー

もちろんです! とても魅力的な資質なので、ぜひアピールすることをおすすめします。理由についてはこの後で説明しますね。

「リーダーシップ」も部活を軸にした自己PRでアピールしやすい強みですね。企業としては、指示待ちな人よりも主体的に動けたり、周りを引っ張っていけるような人の方が「活躍してくれそう」と判断しますから、高い評価も期待できます。

部の代表を務めていたり、メンバーを引っ張るような役目を部活で担っていた人は、ぜひリーダーシップを自己PRに活用してみましょう。

部活でリーダーシップが身に付いている人の特徴

  • 部の代表を務めていた
  • メンバーを引っ張るような役目を部活で担っていた
  • 進行役などを積極的におこなっていた

得られた強みのような自己PRの軸となるような部分が見つからず、自己PRが思いつかないといった悩みを感じたときはぜひこちらの記事で解説している方法を試してみてくださいね。
自己PRがない? それなら「知る・探す・作る」の3ステップで解決!

キャリアアドバイザーコメント

深く考えて工夫する力もアピールできる

「深く考えて工夫する力」もアピールできますね。この力は仕事でも必要となります。

たとえば、結果を出すために解決しないといけない課題があったとします。その課題を解決するためには、なぜ、どのような戦略を立てて行動にうつしたのか深く考えて工夫しますよね。部員のモチベーションの高さにばらつきがあり、質の高い練習ができない場合を例に考えましょう。「モチベーションがばらついている原因を考えた結果、部員同士のコミュニケーションの不足だとわかったため、解消のために毎週ミーティングを開き、互いの気持ちをしっかりと理解する場を持つようにした。」と伝えられれば、課題の根本的な問題を発見する分析力や思考力があり、解決するために工夫できることがわかります。

仕事では、問題の根本原因を発見しなければならないこともあります。そのような場合に「深く考えて工夫する力」が活きるため、企業にとって好印象のアピールにつながるのです。

「得られた強み・エピソード・活かし方」を見つける! 今から始める下準備

部活の自己PR作成のための下準備

田中キャリアアドバイザー

部活の自己PRを作るための前提の知識はこれで押さえられましたね。

鈴木なぎさ

では、いよいよ自己PR作成ですか?

田中キャリアアドバイザー

と、行きたいところですが、その前にまずは自己PR作成の下準備を確認しましょう。いきなり取り掛かっても、作成に使える材料がなくて、手が止まってしまう可能性があります。

鈴木なぎさ

事前準備が欠かせないのですね!

田中キャリアアドバイザー

その通り! 準備すべき内容についてはこれから詳しく解説しますね。

鈴木なぎさ

ぜひ詳しく教えてください!

他の就活生と一味違う自己PRを考える手段として、タイトルを付けて印象付けるという方法があります。こちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
刺さる自己PRのタイトルを作る3つの秘訣|例文15選で徹底解説

①情報取集で「活かし方」を知る! 企業の求める人を調べる

田中キャリアアドバイザー

まずすべきことは「企業が求める人」をリサーチすること。これは欠かせません。

鈴木なぎさ

部活という自分の経験をもとにした自己PRなのにですか?

田中キャリアアドバイザー

たとえば企業が「協調性のある人」を求めているのに対して、「黙々と一人で作業ができる」という魅力の押し出し方ではズレていますよね。そうなれば高い評価は期待できないのです。

鈴木なぎさ

相手の欲しいものに合わせてアピールする必要があるんですね。

まずは「志望企業の求める人」をリサーチしてください。どんな人が求められているのかがわからなければ、相手の好みがわからないため、「志望企業で好印象が得られる自己PR」を作ることができません

会社の募集要項や、コーポレートサイト、採用サイトなどをチェックして、「求める人」の情報を集めましょう。情報収集の手段については以下のリストを参考にしてくださいね。

情報収集の手段

  • 募集要項、コーポレートサイト、採用HPをチェックする
  • 大学のキャリアセンターに相談する
  • 会社説明会に参加する
  • OB・OG訪問を活用する
  • インターンに参加する

田中キャリアアドバイザー

志望企業に聞きに行けるチャンスがないなら、同じ業界の企業に話を聞きに行きましょう。会社は違えど業界が同じなら共通するポイントは多いですから、志望企業の選考にも活用できる情報が手に入ります。

企業の情報を調べるうえでは、こちらの記事で解説している方法がとても参考になります。効率的に企業の特徴を捉えるコツが満載なので、ぜひ確認してみてくださいね。
具体例30選|「会社の強みは?」を面接で答える秘訣を解説

②「エピソード」を発見! 苦労したことや頑張った経験を書き出す

田中キャリアアドバイザー

次は自己PRに欠かせない、アピール内容の根拠となるエピソードを探しましょう。エピソードのない自己PRは信憑性に欠けるので、必須項目です。

鈴木なぎさ

わかりました! 早速取り掛かってみます!

エピソードは自身の経験に眠っていますから、まずはとにかく部活の経験の中で印象に残っていることを書き出しましょう。特に苦労したことや頑張ったことは、その先に得られた強みがあったりするので、重点的にチェックしておくことをおすすめします。なお書き出す際は箇条書きで良いので、とにかく量を意識して書いてみてくださいね。

エピソード探しのために書き出しておきたいこと

  • 嬉しかったこと
  • 褒められたこと
  • 悔しかったこと
  • 苦労したこと
  • 頑張ったこと

③「得られた強み」を分析! 書き出した経験から学んだことを振り返る

鈴木なぎさ

そういえば自己PRは「得られた強み・エピソード・活かし方」で組み立てるとおっしゃっていましたが、「得られた強み」はどう探せば良いですか?

田中キャリアアドバイザー

良い質問ですね! 得られた強みを探すためには、エピソード探しのために書き出したものを使いますよ。書き出した経験から「学んだこと」を振り返るのです。

鈴木なぎさ

学んだことですか? 何かあったかな……。

田中キャリアアドバイザー

探し方を含めて、今から詳しく解説しますね。

「学んだこと」を見つけるためには、たとえば「試合に勝てず苦しんでいた」という経験があったなら、「状況を脱するために何か行動を起こしたことはないか」「行動を起こしたことで何を学んだことはないか」と考えを広げていくのです。

学んだことを得られた強みに言い換えば、そのままアピールに使えます。ここでしっかりと明確にしておきましょう。

田中キャリアアドバイザー

それでも見つからない場合は「経験を経て変化したこと」から探してみましょう。詳しくはこの後で解説しますね。

強みが発見できない場は「経験を経て変化したこと」から探してみる

強みが見つからない場合は、「経験を経て変化したこと」を探してみてください。仮に部活で部長を任されていたなら、その部長という経験を経て、部活への取り組み方、部員への接し方、外部への対応などで変化したことがないか、小さなことでもよいのとにかく探すのです。

変化したことがあるなら、それは1つの成長。たとえば、部長を務めたことで部員への接し方に気を使うようになったなら、協調性やリーダーシップが身に付いたと表現できます。

それでも得られた強みが見つからないときは、マインドマップを使って、一度自分の頭の中を整理してみましょう。冷静に記憶を見つめ直すことで発見できる可能性があります。マインドマップについて知りたい場合は、こちらの記事を参考にしてください。
マインドマップで始める自己分析|「本当の自分」を紙に描き出そう

強みを見つける有効な手段が自己分析。しかし、「どのやり方が良いかわからない」という就活生も多いでしょう。そのような方は、この記事を読んでやり方の迷いを解消しましょう。
簡単15のやり方で自己分析はもう迷わない! 活用法を徹底解説

キャリアアドバイザーコメント

強みが見つからなければ周りの人に話を聞いてみよう

自分で考えてどうしてもわからなければ他の人に協力してもらうことが有効です。部員に話を聞いてみるのもいいでしょう。その際は、同学年だけでなく先輩・後輩にも話を聞いてみることで、自分では気づかなかった面に気づける可能性がより広がります。自分としては普通に行動していたことが、実は後輩のお手本になっていたり、先輩の支えになっていたりすることがあるからです。

たとえば、練習で辛そうにしている後輩がいたらいつも「大丈夫?」と声をかける行為。自分にとって普通だったとしても、後輩は「声をかけてくれて本当に嬉しかったし、人に気を遣える人なんだなと思っていた」と考えている場合もあるのです。このようなコメントをもとに、他にも気配りをしているケースはないか考えてみましょう。このようにすることで、自分の強みに気づけますよ。

「得られた強み・エピソード・活かし方」で作る! 部活の自己PR作成法

マンガでわかる!部活の自己PR3ステップ

田中キャリアアドバイザー

自己PRを作成する準備が整いましたね。ここからは部活を使った自己PRを魅力的に伝えるコツとして、「得られた強み・エピソード・活かし方」の構成方法を解説します。

鈴木なぎさ

いよいよ自己PR作成というわけですね!

田中キャリアアドバイザー

自己PR作成は「どう組み立てればいいのかな」と悩む人がとても多いですが、構成のコツさえ知ってしまえば意外と簡単。一緒に確認して、スムーズに自己PRを完成させましょう!

鈴木なぎさ

心強いです! ぜひお願いします!

自己PRを考える際には、長さも意識しておきたいポイントです。内容が長すぎると理解しにくくなるからです。こちらの記事では3分に自己PRをまとめる方法が解説されているので、ぜひ確認してみてください。
例文8選|3分の自己PRを最大限活かすコツやありがちな失敗を解説

自己PRの内容を要約して伝えたい魅力をより強調するためにはこちらの記事の解説も参考になりますよ。
例文付き|心を掴む1分の自己PR! 秒数で区切る要約術で選考突破

①部活を通じて「得られた強み」を明確に伝える

田中キャリアアドバイザー

自己PRの最初はまず「部活で得られた強み」を明確に伝えましょう。最初に「これが私のアピールポイントです」ということを示すのです。

鈴木なぎさ

いきなり核の部分から話すのですね! 意識してみます。

どんなに魅力的なアピールポイントを持っていたとしても、相手がその魅力を理解できなければ意味がありません。まずは冒頭で一番伝えたいことを伝えて、「この自己PRで伝えたいことは〇〇なんだな」と最初からわかるようにして、理解のしやすさをアップさせていきましょう。

そうすれば相手も内容を格段に理解しやすくなりますし、なにより「この就活生はこういう強みがあるんだな」と印象付けることができます。

例文

「私の強みは協調性です。高校生の頃に所属していたテニス部で部長を務め、部全体をリードしていくなかでこの協調性を身に付けました。

田中キャリアアドバイザー

得られた強みを1つの単語で表現するとより印象付けることができます。周りと協力してきた経験が強みなら「協調性」、代表として皆を引っ張ってきた実績が強みなら「リーダーシップ」と言い換えられますね。

自己PRの書き出しはだれもが悩む難所。ここでしっかり良いスタートを切ることができれば、自己PRの魅力は一気に高まります。こちらの記事で解説している書き出しのコツをぜひ取り入れてみてくださいね。
自己PRの書き出しは超重要! その理由と書き出しテクニックを解説

②説得力を持たせるための「エピソード」を伝える

田中キャリアアドバイザー

続く内容では、内容の根拠となる「エピソード」を伝えましょう。根拠があれば自己PR全体の説得力がアップします。

鈴木なぎさ

確かに説得力は魅力のある自己PRに必要そうです。

たとえば「私の強みは協調性です」とだけアピールした場合、企業としては「なぜそう言えるのだろう」と疑問を抱きます。その疑問を解消できないまま自己PRを終えてしまうと、相手は内容に納得できていないわけですから、自分の魅力がしっかり伝わったとは言えないのです。

自分の魅力をしっかり伝えきるためには、相手に疑問を残させない内容で組み立てていくことが大切。押し出したい強みの根拠となるエピソードを加えて、内容の説得力をアップさせましょう。

例文

「私の強みは協調性です。高校生の頃に所属していたテニス部で部長を務め、部全体をリードしていくなかでこの協調性を身に付けました。

当時は部長として部員一人ひとりとコミュニケーションを取り、練習内容に不満はないか、もっとこうしたいという希望がないかを常にヒアリングするようにしていました。その結果、1人も退部者を出すことなく任期を終えることができました

③自分の強みを「仕事にどう活かすか」を伝える

鈴木なぎさ

そういえば、最後はどういった形でまとめれば良いのでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

「仕事にどう活かすのか」という視点でのアピールが、自己PRのまとめには欠かせません。

鈴木なぎさ

そうなのですね! でも仕事に活かす視点でのアピールって、なぜ必要なんでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

この仕事への活かし方をアピールすることができれば、入社意欲のアピールになるんですよ。ではなぜ入社意欲をアピールするのか、それについては今から説明しますね。

入社意欲は多くの企業が重視するポイントであり、入社意欲の高い就活生には「内定後も辞退しなさそう」「入社後も意欲的に働いて活躍してくれそう」と企業も高い評価をします。得られた強みを入社した際にどう活かしていくのかを伝えて、入社意欲の高さをアピールできれば、選考突破が一気に近づくでしょう。

例文

「私の強みは協調性です。高校生の頃に所属していたテニス部で部長を務め、部全体をリードしていくなかでこの協調性を身に付けました。

当時は部長として部員一人ひとりとコミュニケーションを取り、練習内容に不満はないか、もっとこうしたいという希望がないかを常にヒアリングするようにしていました。その結果、1人も退部者を出すことなく任期を終えることができました。

貴社に入社後はこの協調性を活かして社内外問わず良好な関係性を構築し、多くの人に信頼される営業として新規取引先の拡大に努め、業績向上に貢献していきます。

田中キャリアアドバイザー

ただ、「協調性の高さを活かして仕事を頑張ります」のような内容では抽象的すぎでは入社意欲が高いとは判断できません。なるべく例文のように具体的にしてください。

解説のとおり、自己PRにおいて構成はとても重要。この記事では構成について詳しく解説しているので、ぜひチェックしてくださいね。
例文14選|自己PRは構成次第! 3ステップで響くアピールしよう

「仕事にどう活かすか」がうまく想像できない場合は、就活後のことが具体的にイメージ出来ていない可能性があります。こちらの記事では就活後のキャリア形成を考えるコツを丁寧に解説していますから、読めば活かし方を想像する助けとなるでしょう。
令和新時代のキャリア形成とは? 未来をデザインすることの重要性

キャリアアドバイザーコメント

テッ ター スェ

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仕事への活かし方は職種ごとに考えるとイメージしやすい

どんな職種に興味があるか、という点を絞り込んでみると、強みの生かし方がイメージしやすくなります。「仕事」と考えると、自分の強みをどういう場面で使うのかがイメージしにくいもの。営業職・事務職・経理職・開発職などの職種で絞り込めば、各職種に必要とされる能力がなんとなくイメージできます。

たとえば営業職の場合、コミュニケーション能力・フットワークの軽さ・提案する力などが求められますよね。それがわかると、今自分が手にしている強みが活かせるイメージが見えてくるのです。「まだどんな職種に就きたいかわからない」という場合は、仮のものでよいので、一つ決めて調べてみましょう。すると、求められる能力がわかるので強みを活かしているイメージがしやすくなりますよ。

流れを覚えて自己PR作成に活かす! 部活別の自己PR例文

鈴木なぎさ

部活を使った自己PRの作り方がわかったので、早速取り掛かって見ようと思います!

田中キャリアアドバイザー

やる気があって素晴らしいですね! では、部活の自己PRを作成する際の参考にできる自己PR例文を解説しますね。内容をどう組み立てているのかに注目しながらチェックしていきましょう。

鈴木なぎさ

自己PR作成にすごく活かせそうです! ぜひ詳しく教えてください!

例文①演劇部

例文

私は大学の演劇部で副部長を担当しており、副部長の仕事を通じて、相手が今何を考えていて、何を欲しているのかを敏感に察知できる「観察力」を身に付けました。

副部長として部員の意見をヒアリングしたりする際も、この観察力を活かして常に相手の気持ちを探り、適切な行動をすることで、本心を聞き出すことができました。その結果部員の部活への満足度を引き上げることができ、私が副部長になってからは一人も退部者を出すことはありませんでした。

貴社に入社後はこの観察力を活かして、顧客の求めているものを鋭く読み取り、常に先回りをして必要な情報を提供できるコンサルタントとして活躍していきます。

田中キャリアアドバイザー

強みを手に入れられたのかが明確で、納得感のある内容にまとまっていますね。特に副部長として部員の本心を見抜いたエピソードは観察力という強みにぴったりな内容。

観察力を持ちあわせ、それを活かすことが出来ている点から、入社後もこの強みを活かして活躍してくれそうと企業も判断するでしょう。

例文②文芸部

例文

私の強みは文章作成能力です。高校生のときに文芸部に所属をしており、部が発行する文芸誌の作成に3年間取り組んでいました。そうしてほぼ毎日文章に触れる生活を続けてきた結果、高い文章作成能力を養うことができました。

実際にこの能力を活かすことで、高校3年生のときに書いた人権についての作文が県のコンクールで金賞を獲り、冊子にまとめていただいたこともあります。

貴社に入社後はこの文章作成能力を活かして、誰が読んでもわかりやすい資料が作成でき、かつ伝達のミスがない丁寧な連絡を心掛けられる、誰からも信頼されるような事務員として業務効率の改善に貢献していきます。

田中キャリアアドバイザー

得られた強みの仕事への活かし方が明確で、これなら採用するメリットがわかりやすいので、高い評価が期待できるでしょう。

文芸誌の作成に3年間取り組んだことで文章作成能力を養ったというエピソードも、内容に整合性がありますし、まったく違和感がありません。内容の根拠というエピソードの機能を十全に活かした内容ですね。

例文③写真部

例文

私の強みは協調性です。大学の写真部の部長として、多くの部員の意見を取りまとめていくうちにこの協調性が身に付きました。

部長としては特に部員とのコミュニケーションを大切にしていて、人数が50人を超えた今でも、必ず行事の際には1人ひとりと会話することを大切にしています。その結果、大学で半年に一度おこなわれている部活ごとの満足度アンケートでは、全部活1位の満足度を出すようになりました。

貴社に入社後はこの協調性を活かし、一緒に働く人が「働きやすいな」と感じられるような関係性の構築に努め、信頼されるメンバーとして貢献していきます。

田中キャリアアドバイザー

長として活動してきたエピソードが具体的で、なぜその強みを得られたのかがわかりやすいですね。50人を超えた今でも、1人ひとりと会話をすることを欠かさずおこなっている点はまさに「他者に協力的」「相手の気持ちを慮れる」という協調性の表れ。

根拠としてしっかり効果を発揮しています。冒頭で押し出した協調性という強みからブレることなく、全体をまとめられている点は特に評価できます。

例文④美術部

例文

私の強みは継続力です。高校生の頃に所属をしていた美術部はスパルタな運営方針で有名で、新入部員の半分が1年で辞めてしまうような、厳しい部活でした。

しかし、「入ったからには最後までやり遂げたい」と考え、一緒に入った部員が次々と辞めていくなかでも、必死に絵を描き続けて、結果的には卒業するまで辞めることはありませんでした。このときの経験が、自身の「諦めずに続ける」という継続力を養いました。

貴社で働くうえでは、この継続力を活かして、どんなに大変な仕事であっても、諦めることなく取り組み続け、必ず結果を出すような信頼感のある営業として活躍していきます。

田中キャリアアドバイザー

継続力という強みを証明するエピソードがとても具体的で、「何故?」が残らない、クオリティの高い内容ですね。「新入部員の半分が1年で辞めてしまう」という、継続が難しい環境でも続けられることができたというエピソードは、内容の説得力を押し上げるだけでなく、継続力の高さを強調する効果も発揮しています。

これなら、「必ず結果を出すような信頼感のある営業」になってくれるだろうと、ある意味信頼できる内容といえますね。

継続して努力できることも、魅力的な強みの1つ。努力家のアピール方法はこちらで解説しているので、あわせて確認しておきましょう。
例文9選! 就活で努力家をPRするコツは結果よりプロセスを強調

例文⑤吹奏楽部

例文

私の長所はコミュニケーション能力の高さです。大学では吹奏楽部に所属をしており、日々の練習の中でメンバーと協力しあううちに、「今相手が何を考えているのか」を考えて行動するようになり、相手のことを考えてから行動や発言をするようになりました。

そして、このコミュニケーション能力を評価していただけたのか、今では部長も任されています。部長としてはますますこの能力を活かすよう意識していて、練習でみんなで集まる日は、必ず部員1人ひとりと話すようにしています。

貴社に入社後はこの長所を活かして、誰よりもお客様に親身に寄り添える店頭スタッフとして活躍し、やがては店長を目指せるような人物として成長していきます。

田中キャリアアドバイザー

入社後についての言及がとても詳しくて、入社意欲の高さがうかがえる内容ですね。印象に残る内容です。

コミュニケーション能力とアピールとしては「会話が上手い」「盛り上げ役」のような内容が多いですが、「今相手が何を考えているのかを考えて行動できる」という押し出し方をすることで、他の「コミュニケーション能力が売りな就活生」とは差別化をしたアピールができています。

例文⑥バスケットボール部

例文

私の強みは行動力です。高校生の頃に所属をしていたバスケットボール部は、入部時はまだ新設されたばかりで、練習のメニューづくりから始めなければなりませんでした。

そこで他校のバスケットボール部の練習を見学させて貰えないかとお願いをして、自分たちの練習メニュー作りのための情報を仕入れに行きました。こういった自主的に動いた経験が、行動力を養ったのだと思います。

貴社に入社後はこの行動力を活かして、社内の環境の改善案や、業務効率向上のための提案など、新しい業務を自分から探しにいける人物として活躍していきます。

田中キャリアアドバイザー

行動力という強みにぴったりなエピソードであることに加えて、内容の流れも読みやすいです。

さらにいえば、他校のバスケットボール部の練習を見学させて貰えないかとお願いしたというエピソードは、高校生には中々難しそうな内容です。そこを実践してきたという事実が行動力の高さを強調しています。

活かし方についても、単に「行動力のある人物」と表現するのではなく、「新しい業務を自分から探しにいける人物」としているのも、行動力のある人物という印象を残すのに大きな効果を発揮していますね。伝えたい魅力が伝わる内容といえるでしょう。

行動力を自己PRでアピールしようと考えている人はこちらの記事もおすすめです。企業がもとめる行動力をしっかりと理解することで効果的にアピールしましょう。例文も豊富に紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
例文15選! 自己PRで行動力を魅力的にアピールする極意を伝授

現状を変えようとして行動し、結果的に問題を解決できた経験があるならば、問題解決能力を備えている可能性が高いです。この能力は就活のアピールにも使える魅力的な資質なので、こちらの記事から詳細を確認しておきましょう。
就活で必須の「問題解決能力」|鍛え方から自己PR方法まで徹底解説

例文⑦野球部

例文

計画性のあるところが私の強みです。高校生の頃は野球部に所属をしており、練習メニューの計画担当を任されていました。今の部に必要な練習メニューを洗い出し、試合日から逆算してスケジュールを立てる。こうしたことの繰り返しによって、計画性が養われました。

高校3年生のころに立てた年間の練習計画は顧問の先生にも絶賛していただけて、今も部活の年間の練習スケジュールとして採用していただいています。

貴社に入社後はこの計画性を業務管理に活かし、常に目標を達成するための道筋を明確に立てられている、信頼感のあるメンバーとして業務に貢献していきます。

田中キャリアアドバイザー

計画性が養われた経緯の説明が整然としていて、違和感のない内容ですね。中でも特に注目すべきポイントは仕事への活かし方です。

ただ「計画性を活かします」で終わるのではなく、業務管理に活かし、常に目標を達成するための道筋を明確に立てるという形でアピールできている点が、とても工夫を感じます。

仕事への活かし方はいかに「実際に会社で活かしている姿」を想起させられるかがポイントですが、これなら企業側もイメージしやすいでしょう。

例文⑧サッカー部

例文

大学ではサッカー部で副部長を任されており、この副部長としての活動を通じて「分析力」という強みを身に付けました。具体的に担当していたこととしては、試合後にチームの動きを振り返り、どこが良かったのか、どこが悪かったのかを分析し、どう改善していくのか計画を練ることをおこなっていました。

そうした、いわばトライ&エラーを繰り返して何度も振り返りをおこなううちに分析力が身に付き、結果として自分が提案した部に最適な練習メニューを取り入れることで、目標としていた大会で優勝することができました。

貴社に入社後はこの分析力を活かして、現状分析を的確におこない、最適化を導き出せるマーケターとして活躍していきます。

田中キャリアアドバイザー

計画性という強みから始まり、エピソード、活かし方と流れていて、とてもわかりやすくまとまっていますね。

分析力という強みを証明するために提示している、「トライ&エラーを繰り返して分析し、優勝に導いた」というエピソードは、分析力の根拠としてだけでなく、その能力の高さも強調しています。

活かし方としてもマーケターという分析力が問われる仕事である点も、企業に合わせてしっかりと自己PRを練ってきていることがうかがえます。

例文⑨水泳部

例文

私は高校性の頃に水泳部に入っており、部での活動を通じて「粘り強さ」を身に付けました。水泳は試合は最後までどうなるかわかりません。リードを付けられていたとしても、ラストの追い上げで勝てる可能性があります。だからこそ、最後まで決して諦めず必死に食らいつきます。

そうしたマインドで日々の練習から試合まで取り組み続けた結果が、自身の粘り強さを育てたのだと思います。高校最後の大会ではかなりの力量差がある相手と競うことになりましたが、最後の瞬間まで粘り強く競り続け、なんとかタッチの差で勝利し、表彰台に上ることができました。

貴社に入社後はこの粘り強さを活かして、どんなに困難な問題に直面しても、「まだできることはないか」と模索し続け、最終的にはしっかりと解決まで辿りつかせられるメンバーとして活躍していきます。

田中キャリアアドバイザー

粘り強さにマッチしたエピソード、そして仕事への活かし方がとても具体的ですね。特に素晴らしいのは、粘り強さを身に付けた理由から、それを活かして結果を出せたエピソードの流れがとても自然であることです。

読めば、なぜ粘り強さが長所なのか、その粘り強さは仕事に活かせるレベルなのかが一発でわかります。自分の魅力をしっかり相手に伝えるという点では、とてもクオリティの高い内容といえます。

例文⑩陸上部

例文

私は大学で陸上部に所属しており、日々の練習を通じて「高い集中力」を得ることができました。ひたすらゴールを目指して走りぬく、この「目的」に向かってひたむきに取り組むという行為をし続けてきたことが、高い集中力を養ったのだと思います。

大会でなにか実績を残せたわけではありませんが、この高い集中力は監督に評価していただけて、今では後輩の指導役として活動しています。

貴社に入社後はこの集中力を活かして、高品質なアウトプットを、素早く提出できるライターとして、貴社の業務に貢献していきます。

田中キャリアアドバイザー

なぜ集中力を得られたのか、その理由としてのエピソードがきちんと加えられていますね。

また、単に陸上部で頑張ったから集中力が身に付いた、という内容でまとめるのではなく、「ゴールに向かって走りぬく」という事実を「目的に向かってひたむきに取り組む」という内容に変換して集中力につなげている点が、とても工夫されています。

経験から得られた強みについての説明がスムーズだと、内容の説得力が上がる良い例ですね。

例文⑪マネージャー

例文

私は高校生の頃にサッカー部のマネージャーをしており、そのマネージャーとしての経験を通じて柔軟な対応力を身に付けました。

マネージャーは選手たちのあらゆるサポートから部の運営にかかわる部分にまで対応する必要があり、仕事内容は多種多様です。そうした仕事を必死にさばいていく内に、いつしかイレギュラーな事態にも余裕をもって対応できるようになりました。この経験があったからこそ、今では自信をもって「柔軟な対応力が強みである」といえるほどに成長できました。

貴社で働くうえでは、この対応力を活かして、型にはまった対応だけでなく、利用者の方一人ひとりに合わせた接客ができる店頭スタッフとして活躍していきます。

田中キャリアアドバイザー

マネージャーとして身に付けられた強み、エピソード、そしてそれをどう仕事に活かすのか、どれも具体的でとてもわかりやすいですね。

特に印象的なのがエピソードの説得力の高さです。多種多様な仕事を柔軟にさばいてきたことで、成長し、対応力が身に付いた。導入もまとめ方も違和感がなく、誰が読んでも「だから対応力がついたんだな」と納得できる内容です。

活かし方も、店頭スタッフには対応力が求められることがわかっているからこそのアピールの仕方で、企業研究を念入りにしていることもよくわかる、レベルの高い内容ですね。

例文⑫キャプテン

例文

私の強みは「問題解決能力」です。これは大学のラグビー部でキャプテンを務めたことで身に付きました。

日々の活動のなかでは部員同士の意見の対立が起きることもあるのですが、そうしたときに、キャプテンとして双方の話を聞き、きちんと解決まで導いてきたことが大きく影響しています。以前も練習メニューの内容をめぐって現状維持派と変更派でわかれたことがあるのですが、どちらかの意見を採用するのではなく、何を変更したくて、何を変更したくないのかを徹底的にヒアリングして、結果双方が納得する形でまとめられたこともあります。

貴社に入社後はこの問題解決能力を活かして、顧客の抱える問題を入念なヒアリングの元に発見し、解決のために全力を尽くすコンサルタントとして業務に貢献していきます。

田中キャリアアドバイザー

キャプテンとしてどう行動して、結果どんなことが得られたのか、具体的にまとめられていますね。注目したいのは、エピソードで挙げられている「徹底的にヒアリングして、結果双方が納得する形でまとめられた」という点です。

意見が割れたときは多数決などで見た目上は問題を解決できますが、本質の解決とはならない。しかしこのエピソードを見れば、全員が納得できる形で解決できたという本当の「問題解決」ができていたということがうかがえます。

問題解決能力の高さを強調できている、素晴らしいエピソードの加え方ですね。

例文⑬応援団

例文

私の強みは高いリーダーシップです。強みと呼べるほどにリーダーシップを身に付けられたのは、高校生の頃に所属をしていた応援団で団長を務めていたことが大きく影響しています。

同じ高校の運動部の試合があれば団長としてメンバーを率い応援に駆け付ける日々で、練習から本番まで、常に先頭に立ってメンバーをリードしていました。応援の練習メニューを考えたり、1人ひとりとコミュニケーションを取ることは楽ではありませんでしたが、団長としてしっかりとやり切る姿を見せることで、応援団全員のモチベーションを上げていこうと意識して取り組んできました。

貴社に入社後はこのリーダーシップを活かして、新人とはいえ「自分が率いていく」というマインドをもって主体的に業務に取り組んでいき、2年以内には自分のチームを持てるような人物として成長をして業務に貢献します。

田中キャリアアドバイザー

得られた強み、エピソード、活かし方、どれも具体的に言及できていて素晴らしいですね。リーダーシップを得られた経緯と、発揮したエピソードがしっかりとつながっていて、整合性のある点も注目したいです。

加えて、活かし方としても「2年以内には自分のチームを持てるような人物として」と具体的な行動目標にまで言及できていて、高い入社意欲も見て取れます。入社後も高いリーダーシップを発揮して活躍してくれそうと、期待できる内容ですね。

部活経験を軸とした魅力的な自己PRを用意して内定を手に入れよう!

部活の自己PR作成にかかわる、押さえておきたい必須の情報を解説しました。部活での経験から得られた強みなどは人それぞれ。決まった答えはありませんので、ときには「自己PRが上手く作れない」と悩むこともあるでしょう。

しかし、そういったときはまたこの解説を確認し直してみてください。部活の自己PR作成に必要な基本の情報はここにすべてまとまっていますから、必ず解決の糸口が見つかります。まずは部活でどんな経験をしてきたかを洗い出すところから始めていきましょう。

佐藤みなと

最部活は自己PRに使えないと思っていましたが、今では部活は自己PRに活かせるどころか、魅力的なアピールポイントになることがとてもよく理解できました!

鈴木なぎさ

以前は上手く作れなかった部活の自己PRですが、準備の仕方と組み立て方のコツが知れた今なら、魅力的な自己PRが作れそうです!

田中キャリアアドバイザー

皆さんよく頑張りましたね! 部活は自己PRに使える魅力的なテーマ。まずは自己PR作成のための入念な下準備から始めて、選考突破を目指していきましょう!

記事の編集責任者 小山内 隆

アクセス就活PLUSを運営するアクセス通信(現アクセスネクステージ)に新卒入社。就職サイト「アクセス就活」の立ち上げや、関西支社の営業責任者を経て、名古屋支社の責任者として立ち上げを担う。人事採用支援のほか、就活相談や就活講座の講師などキャリアアドバイザー職を経験した後、2017年に同社役員。現職は採用アウトソーシング(RPO)事業の担当執行役員 > メッセージを読む

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