目次
3分間の自己PRは工夫次第で強いアピールになる
「自己PRは1分程度でまとめるのが理想」と聞いていた人も多いのではないでしょうか。そんな中、もし「3分間の自己PR」を求められたら、ハードルの高さを感じてしまうかもしれません。
「3分間も何を話したらいいのでしょうか?」
「どうすれば良いアピールになるんですか?」
という不安の声もよく聞かれます。しかし、3分間の自己PRは工夫次第で具体的に自分自身をアピールできる機会でもあります。
そこでこの記事では、企業が3分間の自己PRを求める意図、ありがちな失敗、3分間の自己PRで重視するべきことなどを解説します。3分間の自己PRのコツを掴み、苦手意識をチャンスに変えていきましょう。
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企業が3分間の自己PRを求める意図
3分間の自己PRを効果的に活かすには、企業があえて3分間の自己PRを求めている意図を把握しましょう。
通常の自己PRでは、企業は「あなたがどのような人物であるか」「自社で活躍できるのか」を見ています。3分間の自己PRでもあなたの人物像を見ているのはもちろんですが、それ以外にも次のような意図が含まれています。
①論理的な思考力があるか知りたい
面接官は3分間の自己PRで、倫理的な思考力の有無を確認したいと思っています。
3分間という比較的長い時間を有効に利用し、自分が伝えたいことを伝えるには「要点を的確にまとめる倫理的な思考力」が必要になります。倫理的な思考力は、話の筋道を立て、わかりやすく結論を導き出すことでアピールできます。
②プレゼン力を知りたい
企業には3分の自己PRを通じ、その学生のプレゼンテーション力を知りたいという考えもあります。プレゼン力は、社会人として社内やクライアントに企画を通す際に必要となる、非常に重要なスキルです。
3分間の自己PRでは、3分という人の話を聞き続けるには決して短くない時間、聞き手を話に引き込むだけのプレゼン力が試されます。
③強みや人柄をじっくり聞きたい
伊藤うみ
自分の強みといっても、3分も話せるほど浮かびません……。
高橋キャリアアドバイザー
3分間あるからといって、その間にいくつも強みを並べればいいというわけではありませんよ。
3分間の自己PRでは、より短時間の自己PRよりもじっくりと内容の濃いアピールができるメリットがあります。企業側からすれば、それだけ判断材料が多くなり、あなたの強みや人柄をしっかりと評価できるのです。
といっても、3分間を使って、自分の強みや特徴をいくつも並べればいいというわけではありません。3分間を使うことで、具体的なエピソードや想いを伝え、より説得力のある内容にすることで、あなたという人が面接官の印象に強く残ります。
④企業とのマッチ度を慎重に判断したい
面接官は、時間に関係なく自己PRで企業とのマッチ度を判断しています。あなたの強みや人柄を見極めて、自社で長期的に活躍できるかを見ているのです。
1分間の自己PRでは、あなたの強みや人柄について聞くことができるのはほんのわずかな時間ですよね。しかし、3分間の自己PRでは、その内容も詳細にわたるため、面接官はそのマッチ度をより慎重に測ることができるのです。
キャリアアドバイザーコメント
テッ ター スェ
プロフィールを見る書類選考の内容をもとに、さらに内容を肉付けして充実させることが重要
面接官は、あなたが書いたESと履歴書の自己PRを見ながら、口頭による自己PRに耳を傾けています。 ESや履歴書の自己PRは400字程度ですから、話すとしたら1分強になるでしょう。さらに詳しく肉付けした3倍の量の内容を語ってもらうことで、面接官はあなたがどういう人物なのか見当や確信をつけます。その見立てが正しいか否かの裏付けをとるために、より深掘りした質問がなされていくのです。
面接に進んだということは応募書類に合格点が出たという証しでもあります。ESや履歴書の自己PRに自信を持ち、3分間の自己PR向けに、さらに詳しく具体的に内容を充実させていく必要がありますね。
営業職や接客業では3分の自己PRが求められることがある
ちなみに、営業職や接客業を目指す人は、前述の③にあるプレゼン力がより重視されます。3分は人が集中して話を聞いていられるギリギリの時間と言われており、限られた時間内にお客様にわかりやすく要点がまとめられた話ができることが営業職や接客業には特に必要なスキルだからです。これらの職種を目指す人は特に3分用の自己PRを考えておくと良いかもしれませんね。
「書くことが思いつかない……」
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就活で重視される自己PRは、「書くことがない」「文章がまとまらない…」と、つまづきやすいポイント。そこで賢い人が使いはじめているのが、「AI自己PR作成ツール」です。
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私の長所は、周囲を引っ張るリーダーシップです。大学時代、ゼミ活動で新しい勉強会を企画しました。SNSや掲示板を活用し、200人以上の学生に情報を届け、毎回平均30名の参加者を集めました。リーダーとして、メンバーと定期的なミーティングを行い、役割分担を明確にして進めました。参加者の意見を積極的に取り入れ、内容を改善し、満足度を高めました。この経験から、チームをまとめる重要性やコミュニケーション能力の大切さを学びました。御社でも、自ら率先して行動し、チーム全体を巻き込み目標達成に向けて努力します。
キャリアアドバイザーコメント
若林 真穂
プロフィールを見る3分間の自己PRには人柄が出やすい
企業は、就活生の人柄とスキルを知るための材料をよりたくさん得るために、3分間の自己PRを求めます。1分間しか話さない場合と3分間話した場合、一般的に長く話をした方がその人をより深く理解できますよね。
また、1分間の自己PRなら話す内容を暗記できますが、3分間だと暗記が難しいもの。話の構成などをその場で考えて話をすることになります。その分、表情や声のトーン、ジェスチャーなど、話のしかたにその人の人柄も現れやすくなるのです。つまり、企業が就活生に求めるスキルや人柄があるかどうかの判断材料を得やすくなると言えますね。
ただし、3分の自己PRは聞く方も時間と労力を要するため、どこの企業でも実施しているわけではありません。とはいえ、企業も採用の手法を日々改善しているもの。昨年やっていなかったことを次の年に行うこともありますので、1分間でも3分間でも自己PRをできるようにしておくのがおすすめです。
3分間の自己PRを求められるのは面接ならでは。面接での効果的なアピール方法をこの記事で確認しておきましょう。
面接の自己PRは事前準備が肝! アピール方法徹底解説|例文13選
また、面接時間は限られているため、そもそも自己PRは3分程度に収めるのがベストです。一般的に面接時間の長さがどれくらいなのかについてはこちらの記事で確認できます。
面接時間で合否は決まる? 面接にまつわる「時間」の真相を大公開!
志望動機も自己PR同様に、時間が大切になります。志望動機ならではのテクニックを知りたい学生はこちらの記事を確認してみましょう。
面接で志望動機の長さを自在に操る極秘テクニック|例文5選
3分間の自己PRでありがちな失敗
3分間の自己PRを実際におこなうと、想像よりずっと長く感じてしまうものです。時間的な余裕があるために、途中で迷ってしまったり、もっとアピールしなければと躍起になってしまったりすることもあるでしょう。しかし、こうした迷いや焦りがあると、失敗しやすくなってしまいます。
3分間の自己PRを成功させるためには、ありがちな失敗を知っておき、同じ失敗に陥らないように注意しなければなりません。
①話す時間が短すぎて十分にアピールできない
3分間の自己PRの主な失敗例は、話す時間が短くて充分にアピールできなかったというもの。短い自己PRしか考えていなかった場合、話をうまく膨らませることができず、3分に満たないで終わってしまうことがあります。
それはそれで話自体はまとまっているかもしれませんが、企業側があえて「3分」と指定しているにもかかわらず1分や2分で終わってしまうと、企業の意図に答えることはできません。
②話のまとまりがなく言いたいことが伝わらない
3分間使い切ったとしても、自分の強みをあれもこれもと付け加えるだけではまとまりがなく、一つひとつの強みのインパクトが薄れてしまいます。
また、時間を稼ぐためにエピソードをダラダラと伝えるのもおすすめできません。面接官にとって不要な情報にボリュームを持たせてしまうと、言いたいことが伝わらず、話半ばで「結局何を伝えたいの」と思われてしまいます。
3分間は長いようでいて、実は案外短いもの。話をまとめ、要点をしっかり押さえて話さなければ、結局は3分間と言う時間では足りなくなってしまいます。
3分の自己PRの内容でよくある失敗例
- 強みをいくつも羅列するだけでまとまりがない
- エピソードに企業にとって不要な内容が多い
- 話に要点がなく、何を伝えたいのかわからない
- 最初の主張からブレて伝わりにくい
③話し方や態度から自信が伝わらない
自分のことを3分間一方的に話をすることは、日常生活ではなかなかありません。そのため、下準備もなく、3分間自信を持ってハキハキ話せる人は多くはない傾向にあります。
面接官の反応をみて、段々萎縮していってしまう人もいるでしょう。しかし、これでは3分間の時間を使って自信のなさを伝えてしまうことになり、マイナス評価につながってしまいます。
よくある失敗例として、「積極性」などの強みをアピールしていたにもかかわらず、自己PRで萎縮してしまうケースです。たとえエピソードが良くても、話し方がおどおどしていては、説得力がなくなってしまいます。
自己PRの話し方でマイナス評価につながりやすい話し方
- 声が小さく聞き取りにくい
- 語尾が消え入ってしまい、何が言いたいのか伝わらない
- 目が泳いでいる
- うつむいて話す
面接で好印象を残すためには、目線に気を付けることが効果的です。印象が良くなる目線の送り方については、こちらを確認しましょう。
印象がぐっと良くなる面接中の目線の送り方|Web面接対策も解説
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自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。
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3分間の自己PRで重要なこと
自己PRは、与えられた時間ごとに重要となるポイントが異なります。3分間の長い時間を与えられた自己PRでは、自分の強みや考えを十分に盛り込み、アピールしていけるかが重要となります。そのなかでも特に意識するべきポイントを解説します。
強みや思考を整理して伝える
3分間の自己PRでは、回答時間が長いからこそ強みや思考を整理して伝えることが重要です。自分の強みとする部分はどういうところなのか、またそれを裏付けるエピソードはどんなものなのかをしっかり理解し、わかりやすく伝えられるようにします。
それに加えて、エピソードの中でどのように考えて強みを発揮したのかという思考の流れも加え、どのような考え方をする人間であるのかをアピールしましょう。
3分間でわかりやすく伝えるための構成は後半で解説します。
強み、思考を整理する手順
- 1.自分の強みは何であるか考える
- 2.どのような経験を経てその強みが身についたのか深掘りする
- 3.その経験の中で自分が考えたことを思い出す
- 4.企業が求める人物像と照らし合わせ、強調すべき点を探す
自分の長所を明確にしておくことも、魅力的な自己PR作成においては重要です。こちらの記事を参考に自分の長所を細かく分析して、自己PR作成の準備を進めましょう。
長所50選! 長所が見つかる10個の探し方と例文10選を徹底解説
アピールポイントがまだ明確になっていない人は、こちらの記事の解説も参考になりますよ。
アピールポイントで悩む人に朗報! とっておきの探し方8選を大公開
3分を活かしきるプレゼン力をアピールする
3分の自己PRでは、話の内容だけでなくプレゼン力も試されています。聞き取りやすい声の大きさや自信を感じさせる明るい表情なども意識することでプレゼン力をアピールしましょう。
内容を詰め込みすぎて早口で話すと、面接官に良い印象を残すことはできません。誰が聞いても聞き取りやすいようなスピードを意識しながら話すことが重要です。
プレゼン力のアピールで意識するべきポイント
- 強調すべきところはゆっくり大きな声で話す
- 面接官とアイコンタクトを取りながら話す
- 口を大きく開けてていねいに発音する
- 身振り手振りを使う
時間を計りながら練習しよう
いきなり本番で3分間きっちり話すのは至難の業です。本番で3分間で話ができるよう練習しておくと良いでしょう。
どのくらいのスピードで話せば3分間で話し切ることができるのかを知っておくことも大切です。時計を用意して、ボイスレコーダーなどに録音しながら練習すると、客観的に自分の話すスピードを知ることができます。
高橋キャリアアドバイザー
自分の話す声は、声帯の振動が頭蓋骨を通じ、直接自分の耳に伝えられるため、スピード、音量、声色が客観的に聞くときと大きく異なります。自分が思うより早口だった、ということもあるので、話すスピードを配慮するためにも録音して練習するのがおすすめです。
キャリアアドバイザーコメント
テッ ター スェ
プロフィールを見る「3分も強みを語れる自信がない」なんてことはない! エピソードを深掘ってみよう
前述の「3分間の自己PRでありがちな3つの失敗」の原因の一つに、「自分の強みがわからないから自信がない」ことが挙げられます。「短所は複数思いつくが、人前で3分も語るほどの強みなんてない」と言う学生が 少なくありません。
しかし、強みといっても何も特別な体験や自慢話をすることではありません。面接官が知りたいのは普段のあなたの姿なのですから、視点を変えてみれば、日々の生活の中にネタはたくさんありますし、エピソードも深掘ってみると意外と3分話し切るだけのものに広がるものです。そう考えると気持ちも楽になりますし、自信を失うこともありませんよ。
面接官も3分はじっと聞き続けるのは大変。積極的に身振り手振りを活用しよう
実は聞いている側も、3分間集中力を維持するのは決して楽ではありません。話す内容はもちろん大事なのですが、面接官に最後まで関心をもって自己PRを聴いてもらうには前述の「3分を活かしきるプレゼン力をアピールする」にあるように、視覚と聴覚に訴えることが効果的です。
また面接時は両手を膝の上に乗せておくのが一般的ですが、3分間自己PRの場合は身振り手振りを加えてもいいでしょう。なぜならば人は話に熱を帯びてくると、手振り身振りが自然と出るものですし、堂々と見える効果もありますよ。
また、よくありがちなのが、3分という時間を意識するあまり、時計をチラチラ見てしまうことです。話始めたら時間を気にせず堂々と話を続けましょう。
自己PRは自力で作るから時間がかかる!
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何を、どのように、どれくらいのボリュームで伝えるか、自己PRを作るにあたって考えることはたくさんで、「どこからどう作って良いのか分からない」。こんな学生さんは多いです。
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キャリアアドバイザーコメント
神谷 政利
プロフィールを見る3分間の自己PRは伝えたいことを明確にすることが重要
最も避けたいのは、結局何を伝えたかったのかよくわからなくなることです。そのためには「伝えたい強みを1つに絞ること」「それを補足するエピソードを1つに絞ること」が重要です。
どうしても盛り込みたいエピソードがある場合は、複数入れても構いません。しかし、まずは1つのエピソードをしっかりと深掘りして話すことを考えましょう。
エピソードを話す際は、出来事を時系列に並べるだけにならないよう注意が必要です。ただ出来事を羅列するのは単なる説明であり、エピソードトークではありません。良いエピソードトークにするためには、その時の「自分の感情」や「セリフ」を入れて話すことがポイントです。このようにして、3分間あるからこそできる、聞き手がイメージしやすい深いエピソードトークを目指しましょう。
感情などをきちんと入れたエピソードは、時間がいくらあっても足りないくらいになりますが、時間に合わせて削除できるところを削れば問題ありません。最初に自分の強みを示し、それを説明するエピソードでその場面を聞き手にしっかりイメージさせることができれば、何を言っているのかわからないものとならず、深く印象に残る自己PRとなりますよ。
自己PRを3分にまとめる以前に、そもそも自己PRが作れないといったことで悩んでいる場合はぜひこちらの記事の解説を確認してみてくださいね。
自己PRがない? それなら「知る・探す・作る」の3ステップで解決!
3分間の自己PRの構成と話す時間の目安
3分間の自己PRで話す内容は、「自分の強み」「強みを裏付けるエピソード」「強みを企業でどう活かすか」の3つであり、短時間の自己PRと変わりません。これをいかに効果的に肉付けしてアピールできるか、構成と時間配分を考えることが重要です。
ポイントとして、「自分の強み」にかける時間はそれほど長くとる必要はないでしょう。それよりも重要なのは、エピソードでその強みにいかに説得力を持たせ、どのように企業で活かすことができるのかを伝えることです。
①自分の強み(30秒)
はじめの30秒は、「結論」となる自分の強みから話します。冒頭で自分の強みを話ことで、この後にどんな話が続くのかを面接官に伝え、話を理解してもらいやすくなります。
人は、最初に出された情報がもっとも印象として定着しやすくなります。また、最初の話の内容が好印象のものであれば、話の全体を前向きな話として捉えやすくなるのです。これを「初頭効果」と言いますが、この効果は自己PRでも期待できます。
自分の強みは、30秒で収まるよう、なるべく簡潔にまとめるように心掛けましょう。
例文
私の強みは、チャレンジ精神です。初めてのことでも『最初はうまくいかなくても当たり前。そこから打開策を見出せばきっとうまくいく』と気持ちを強く持ち、果敢にチャレンジすることができます
強みを見つけるために有効なのが自己分析。自己分析の方法についてこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてくださいね。
簡単15のやり方で自己分析はもう迷わない! 活用法を徹底解説
自分にキャッチフレーズをつけると、自己PRをより魅力的にできますよ。この記事を確認して、キャッチフレーズを完成させましょう。
例文60選|キャッチフレーズ作りはこれで完璧! 注意点も解説
②強みを裏付けるエピソード(1分半)
次に、自分の強みの裏付けとなるエピソードを1分半くらいで話しましょう。このエピソードの内容で、「自分の強み」に対する納得感を与えられるようにします。
より説得力を持たせるためには、「起承転結」や「ストーリーテリング」などのフレームワークを用いて話すようにすると、あなたの強みをより面接官に印象付けることができます。
エピソードを組み立ていくときも、要点をまとめてエピソードを話すように心がけましょう。そうすることで、倫理的な思考力とプレゼン力を同時にアピールすることもできます。
ストーリーテリングの取り入れ方の例
- 時間や状況などの情報を伝えてイメージしやすくする
- セリフや固有名詞を入れる
- 失敗を乗り越えた経験を語る
部活動での経験をエピソードとしてアピールしたい人は、こちらの記事もあわせてチェックしましょう。
自己PRにおいて部活経験は最高の素材|例文13選付きで徹底解説
エピソードでは、アルバイトでの経験もアピールできます。効果的なアピール方法はこちらをチェックしてくださいね。
アルバイトの自己PRで面接官の心を掴め! 14例文付き作成方法解説
③強みを企業でどう活かすか(1分)
最後の1分間で、自分の強みを企業でどう活かすかを話すようにします。ここでは、自分の強みをどのように役立てられるのかを具体的に話すことで、企業とのマッチングをアピールすることができます。
面接官が最も知りたいと思っているのは、この最後の1分間です。最終的に何が言いたいのかをまとめる「締めくくり」であり、「初頭効果」と同じく、最後の情報が印象に残りやすいという「親近効果」が期待できます。
例文
こうした経験から、単に人と円滑に話をするだけでなく、相手の話をじっくりと聞き、顕在的・潜在的な課題やニーズを理解して、解決に向けて一緒に考えていくというコミュニケーション力の重要性を学びました。それ以降は、接客のアルバイトやサークルでの後輩の指導の中でもコミュニケーション力を活かせるよう訓練してまいりました。
御社への入社後もこのコミュニケーション力を発揮し、顧客の課題に寄り添いながら解決に導くことで契約を勝ち取っていきます。
キャリアアドバイザーコメント
若林 真穂
プロフィールを見る強みを裏付けるエピソードは特にしっかり練りこんでおこう
上記の構成の中で、「②強みを裏付けるエピソード」もしっかり練りこんでおきたいところです。そもそも「私の強みは〇〇です」と言われても本人がそう言っているだけで、実際にその通りの人物なのか、あなたに初めて会う採用担当者にはわかりませんよね。エピソードがあることで説得力が生まれます。言行一致する人物かどうかの判断材料の一つが自己PRなのです。
エピソードには具体的な行動やその行動をとった理由も盛り込んでみよう
せっかく話せる時間が長いので、このエピソードの中には、あなたの強みが発揮できた具体的な行動とその結果として得られた成果、さらにその行動を選択した理由も加えてみましょう。行動の結果得られた成果に関しては、数字で表せる功績だけではなく、周囲の反応や自分がどう成長したか、気づき、状況の変化なども含まれます。
具体的な内容であればあるほど人柄も伝わりやすいですし、過去のエピソードをもとに「この人は自社のこんな仕事でこんな活躍をしてくれそうだ」と自社で働く姿に置き換えてイメージしやすくもなります。エピソードを話せる時間は1分半もありますから、自分をアピールする絶好の機会ととらえ、内容を十分練りこんでおきましょう。
キャリアアドバイザーコメント
テッ ター スェ
プロフィールを見る時間配分にばかり注意を向けるのはやめよう
基本的には、「強み30秒・エピソード1分半・活かし方1分」が望ましい構成です。とはいえ、時間配分を気にしすぎるのは避けましょう。時間配分に注意しすぎると、そのことばかりを気にしてしまい、自信を持って話せなくなることもあります。
さらに、3分間の自己PRにおいて最も大切な要素は、時間の配分ではありません。重要なのは相手にとってわかりやすいこと。わかりやすく話すためには、「結論から話す」ことが最も効果的です。口頭で説明する時にはついつい理由や状況説明から入ってしまうもの。時間配分は多少前後しても問題ありませんので、最初に結論を先に言い、次にそれを補足する内容を伝え、最後に仕事での活かし方と結論を再度伝えることを、最も意識しましょう。
自己PRの構成については、こちらの記事で詳しく解説しています。合わせてチェックしてくださいね。
例文14選|自己PRは構成次第! 3ステップで響くアピールしよう
内容をわかりやすく魅力的にまとめるうえでは、さらに短い時間で自己PRをまとめる方法を解説しているこの記事も参考になりますよ。
例文付き|心を掴む1分の自己PR! 秒数で区切る要約術で選考突破
3分間の自己PRをわかりやすくまとめるコツ
伊藤うみ
3分間の自己PRをわかりやすくまとめるには、どうしたら良いでしょうか?
高橋キャリアアドバイザー
まずは文章にまとめてみることですね。文字にして推敲することで、よりわかりやすい内容にすることができますよ。
3分間の自己PRを考えるには、まず構成に沿って要点をまとめ、土台となる文章を作成する必要があります。そこで、どのくらいのボリューム感でどのように内容をまとめれば良いのか、いくつかのポイントを解説します。
900~1000字の文章でまとめる
3分間で自己PRをまとめるには、900文字〜1000文字を目安に文章化すると適切なボリュームになります。
一般的に、人が1分間で話す文章の量は、約300文字と言われています。また、この1分間に300文字前後を話すスピードは、人が相手に物事を伝えるのに適切な会話なスピードとされているため、面接で話すときのスピードの目安となります。
つまり、3分間で900文字〜1000文字を話すようにまとめると、3分間で内容をまとめられるだけでなく、話すスピードも適切に保つことができるでしょう。
3分間の自己PRを文章化するときの文字数の目安
- 1.自分の強み(30秒)…約150文字
- 2.強みを裏付けるエピソード(1分半)…約450文字
- 3.強みを企業でどう活かすか(1分)…約300文字
以上はあくまでも目安ですので、話の内容によって調節しましょう。
アピールする強みを1つに絞る
自己PRは面接官に自己アピールができるせっかくの機会ですから、できるだけ自分の強みを多く盛り込みたい気持ちもあるでしょう。しかし、いくら3分間という時間的な余裕があっても、アピールする強みは欲張らずに1つに絞ることが重要です。
たとえば、「コミュニケーション能力」と「チャレンジ精神」をアピールしたいと思い、それぞれにエピソードを盛り込むとします。しかし、両者につながりがないため、一つひとつの強みやエピソードの印象が分散されてしまい、結果的に浅い印象しか残らなくなります。
それよりも、企業の求める人物像などからどちらがより企業にとってメリットになる強みであるかを分析し、その強みに説得力を持たせるエピソードや企業での活かし方に重点を置いたほうが効果的です。
PREP法を取り入れる
わかりやすい説明を構成するためにビジネスの場でよく取り入れられているのが「Point(要点)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(要点)」の頭文字を取ったPREP法です。
3分間の自己PRの構成もこの順番で当てはめていくことで、面接官にわかりやすく伝え、話す内容を印象付けることができるようになります。PREP法を用いて自己PRの骨組みを考えると以下のようになります。
例文
Point(要点):私の強みは向上心があること
Reason(理由):英語力を身に付けたくて留学をした
Example(具体例):日本で英語を勉強するだけでは不十分だと感じ、ネイティブの英語力を身につけるために1年間休学して留学をした
Point(要点):自分の向上心は専門知識が必要なコンサルティング職で役立てる
このように組み立てれば、自然にストーリー性が盛り込まれ、自己PRもまとめやすくなります。
3分間の自己PRを効果的に伝えるコツ
3分間の自己PRを文章でまとめることができたら、次にその自己PRを「どのように伝えるか」を考える必要があります。相手に言葉を伝えるには、非言語コミュニケーションも大きな役割を果たします。
以下4つのポイントを押さえ、自分の強みや思考をしっかり面接官に伝えるようにしましょう。
①丸暗記は避けて要点だけを覚える
伊藤うみ
やっと3分間の自己PRの文章ができました! あとはこれを必死で覚えるだけです!
高橋キャリアアドバイザー
いえ、全部覚える必要はないですよ。むしろ丸暗記だと棒読みのようになってしまうので危険です。
3分間の自己PRは、文章化しても丸暗記はせずに要点だけを覚えるようにすると、面接官により効果的にアピールすることができます。
丸暗記してしまうと、無意識に棒読みのようになり、熱意が伝わりにくくなるだけでなく、思い出しながら話すことになるので、言葉が詰まりやすく、スムーズな言葉で伝えるのが難しくなるからです。
それを防ぐために、自己PRの要点と話の流れだけを覚えるようにします。「一番伝えたいことは何か」「どのような回答で組み立てるか」を大枠で覚えると良いでしょう。先ほど紹介したPREP法を活用して覚えると要点と話の流れを覚えやすくなるので、参考にしてみてください。
②緩急をつけて話す
3分間同じトーンで話し続けると、気持ちや熱意が見えにくく、聞いている方も集中力が切れやすくなります。一番伝えたい部分はゆっくり話すという緩急のある話し方をすることで、相手に「ここが大切なのだな」と察してもらうことができます。
反対に、エピソードの些末な情報など、話を理解するために盛り込んでいる内容については、重点を置かずにさっと話してしまって問題ありません。
高橋キャリアアドバイザー
緩急のつけ方を学ぶには、録音して聞き直してみることがおすすめです。
③最後まで大きな声でハキハキと話す
3分間の自己PRを話すときは、最初から最後まで大きな声でハキハキと話すように意識すると面接官から好印象を持たれるようになります。
話し手が聞き手に与える影響を示す「メラビアンの法則」によると、人は相手の感情を読み取る際、「言語情報7%、聴覚情報38%、視覚情報55%」によって判断すると言われています。つまり、話の内容よりも相手の聴覚情報(声の高さやトーン)、視覚情報(表情や態度)に左右されているということです。
この法則に基づいて言えば、話の内容のインパクトもさることながら、表情や視線、声のトーンなどの表面的な要素も非常に需要であることがわかります。
特に3分の自己PRでは、話しているうちに声が小さくなったり、目線が泳いでしまったりしがちなので、最後まで大きな声でハキハキと話し、相手の目を見ながら笑顔で話すように心掛けることが重要です。
④締めの一押しで印象付ける
話の最後の一押しが聞き手に強い印象を残すことを「親近効果」と呼びます。特に3分間という比較的長い自己PRでは、まとめとしての締めの一押しが重要だと言えるでしょう。
先ほどお伝えした「PREP法」でも最初と最後に「Point(要点)」が組み込まれていましたが、この冒頭と末尾の要点が一貫していることで、さらに印象を強めることができます。
最後の締めでは改めて自分の強みを述べると同時に、「入社後どう活躍したいか」という自己PRで最も重要な部分をまとめましょう。
キャリアアドバイザーコメント
神谷 政利
プロフィールを見る面接は「自己紹介をする場」と考えてみると緊張が和らぐかも
面接は緊張がつきものです。緊張を和らげるためにも、面接は演説の場ではなく、初対面の人に自分を知ってもらうための自己紹介をする場と考えましょう。
面接官との会話をする場であると思えば、精神的にも態度にも余裕が生まれ、3分間も決して長すぎて苦痛に感じることもないのではないでしょうか。余裕が生じれば、推敲を重ね、模擬面接で練習を積んできた成果も発揮でき、普段のあなたらしい良さも伝えることができるでしょう。
「ハキハキ=明るさ」ではない! むしろ過度な明るさはマイナスに響くことも
また、「大きな声でハキハキと話す」と考えると、明るく元気に話さなければと身構えてしまう人がいます。しかし、明るさは一般的に好印象を与えますが、無理に「明るいキャラ」を演出する必要はありません。経理職や銀行員など、職種によってはおしゃべり過ぎない、落ち着いた人物のほうが好まれることもあります。
「ハキハキ話す」にも、その中に明るさを示す場合は声のトーンを少し高めに、落ち着きを示す場合は普段高めの声質の人はトーンを落として話すことを意識してみても良いかもしれませんね。
キャリアアドバイザーコメント
若林 真穂
プロフィールを見る3分間の自己PRでの差別化には練習が必須
3分間の自己PRで最も差がつくのは「話し方」です。そして、差別化できる話し方をするためには、練習量が重要です。
話の内容をきちんと組み立てる方法は、現在、本やインターネットでたくさん解説されています。そのため、話の内容や構成で大幅に差をつけるのは難しい状況になってきているのです。面接官からすると、どの学生もそつなく内容をまとめてきているということを感じているでしょう。
だからこそ、話し方で差をつけることが重要です。特に、3分間人前で話す場合には練習が必須。1分であれば内容を確認して、流れを頭に入れ、イメージトレーニングでもギリギリなんとかなるかもしれませんが、3分間の場合そうはいきません。キーワードや要点をメモして時間を計り、面接で話す時と同じ声量で話してみるのです。
このような練習を繰り返しおこなっている人は多くありません。逆に、しっかりと練習していればそれだけ差がつきやすくなります。口に出して練習するというのは正直面倒くさいですし、楽なことではありません。しかし、やればやるだけ変化を実感できるのでぜひやってくださいね。
3分間の自己PR例文10選
それでは、ここまでに解説したポイントを盛り込んだ3分間の自己PR例文を紹介します。強み別にそれぞれ900文字〜1000文字でまとめていますので、自己PR作成時の参考にしてくださいね。
例文①積極性
例文
私の強みは積極性があり、何事も当事者意識を持って取り組むことができる点です。
雑貨店でアルバイト店員として積極的に店舗運営にかかわり、お店の売り上げアップに貢献した経験があります。
学生時代、近所の商店街にある小さな雑貨店でアルバイトをしていました。規模が大きくなく、地域密着で、お客様は常連さんのみであり、新規の顧客は少ない状態でした。商店街の近所に大きなモールが建設されてからはお客様の数も激減。お店の売上も落ち込んでいきました。
私はもともとその店が大好きでした。若い女性が好みそうな商品が多く、知ってもらうことさえできれば人気が出そうなものばかりでしたので、余計に残念に感じていました。そこで私は、なんとかお店を盛り上げたいと思い、マーケティング学科の教授にアポイントを取り、相談してみることにしたのです。
教授のアドバイスをもとに、お店のSNSを始め、商品を若い世代にPRしていくことを店長に提案しました。私がSNSの運営をサポートすることになり、商品が魅力的に映るよう、さまざまなアングルで写真を撮影したり、お店のラグジュアリーな雰囲気が伝わるような背景も意識して投稿しました。
SNSのフォロワーが徐々に増えるとともに、来店してくれるお店のファンも増えていきました。その結果、半年後には地元の人だけでなく、市街からの新規来客が倍以上に増え、お店の売上をこれまでの3倍に伸ばすことに成功したのです。私は、自分がしっかり当事者意識を持ち、お店の問題を自らの問題として捉え、積極的に行動を起こしていったことで解決できたのではと自負しております。
この経験を通じ、私はマーケティングの仕事に興味を持つようになりました。マーケティングによって様々な課題を解決できることを肌で感じただけでなく、積極的に取り組むことで、事業を好転させていく楽しさを知ることができたのです。
中小企業をターゲットにマーケティングコンサルティングをおこなっている御社に入社後は、自分の強みを活かし、クライアントに積極的にかかわっていき、顧客が抱えている課題やニーズを聞き出し、適切な対応策を提案していくことで顧客満足度の向上につなげたいと考えています。(903文字)
例文②チャレンジ精神
例文
私の強みは、チャレンジ精神が強く、「難しい」と言われていることに対しても果敢にチャレンジできることです。私は現在、語学のなかで難易度が非常に高いとされている「ポーランド語」を習得するため日々勉強をしています。
大学で外国語を専攻していたことがきっかけで、海外の文化に興味を持ち、実際に文化に触れたいという気持ちからよく海外旅行をしておりました。そんな折、大学2年のときに訪れたポーランドの歴史や文化に非常に感銘を受けたのです。悲惨な歴史があったことが信じられないくらい美しいワルシャワの街並みを見て、すっかりポーランドの文化に魅了されてしまいました。
日本に帰国してからもポーランドについて見たり調べたりする時間が増えました。なかでも、私が強く関心を寄せたのがポーランド語です。ボーランド語は「世界で一番難しい言語」とも言われている言語です。実際に、名詞や動詞の活用形が多く、英語の発音にも近くないため、これまで英語を勉強してきた私にとっても非常に難しいと感じます。
しかし、そんな難しさを知るほど、ポーランド語を勉強したいという熱が高まりました。何よりもポーランド語を話せるようになりたいと思い、動画を見たり、スクールに通ったりすることで、ポーランド語を勉強してきました。
どうしても英語に近い発音になってしまい、心が折れそうになったこともあります。しかし、そんなときは、中世の建物が並ぶワルシャワの街で、流暢にポーランド語を話している自分の姿を思い浮かべて、意欲を沸かせていました。その継続的なチャレンジの結果、今ではポーランド人とスムーズに話ができるくらいの語学力を身につけることができました。
私はこの経験を通じ、「難しい」とされていることでも果敢にチャレンジし、努力を積み重ねることで、成果につなげることができると学びました。私のこの強みは、ブルーオーシャン領域にチャレンジしている御社でも役に立てると考えております。御社に入社後は、チャレンジ精神を活かして失敗を恐れることなく業務に取り組み、「難しい」とされていることにも果敢にも挑戦していきます。成功に向けた努力をしていくことで、御社とともに自身も成長していきたいと考えています。(918文字)
高橋キャリアアドバイザー
積極性という強みを、企業の仕事に直接的に結びつく、マーケティングに興味を持ったきっかけのエピソードで裏付けたインパクトのある自己PRです。教授に教えを請い、自分にできることを積極的におこなった姿勢が好印象ですね。
高橋キャリアアドバイザー
伝えたいことはポーランド語を習得したことそのものではなく、企業で強みをいかに活かしたいかということです。締めにしっかりとボリュームを持たせていることで、そのことがよく伝わる例文です。
チャレンジ精神のアピール方法はこちらの記事で詳しく解説しています。ぜひチェックしてくださいね。
チャレンジ精神の闇雲なアピールは危険! 注意点と作り方を徹底解説
チャレンジ精神のある人のなかには、何かをやり遂げた経験がある人も多いでしょう。やり遂げる力のアピール方法は、こちらの記事で詳しく解説していますよ。
やり遂げる力を3ステップで自己PR! 他の質問での活用方法も解説
例文③計画性
例文
私の強みは計画性があることです。現状だけでなく、先のことも分析し、円滑に業務を進めることができるように計画性を持って取り組むことができます。
私は学生時代、ホテルのフロントでアルバイトをしていました。主な仕事は、お客様のチェックイン業務と電話応対です。いつもチェックイン開始時間がはじまってからが勝負で、時間帯によって多忙な時間帯と手隙となる時間帯がまちまちでした。
しかしある日、同じフロントポジションの人が退職することとなり、これまでフロント3人で回していた業務を2人体制で回していかなければならなくなりました。業務量は変わらないので、これまでのようにこなすことができなくなり、退社時間を過ぎても残業することが増えました。
さらに残業が増えたことで大学での勉学にも影響が出てきてしまったので、これは業務の見直しが必要だと考え、業務効率化をするための方法を模索することにしました。業務内容を細かくリストアップし、現状を分析するなかで、私が注目したのがチェックイン時間でした。
この時間はチェックイン業務にかかりきりになるあまり、他の業務に遅れが生じ、結果的にクローズ業務を始める時間がずれ込み、残業となるケースが増えていました。そこで多忙になるチェックイン時間を迎える前に、処理できる業務は終わらせておき、チェックイン済みのお客様が8割を超えたら、1人はチェックイン業務、もう1人はクローズ業務をおこなうように分担をすることを提案しました。それまでの1日の業務もただこなすのではなく、計画的に動くように、いくつか細かな提案をしました。
その結果、残業が減り、勉学に支障をきたすこともなくなりました。私はすでにホテルでのアルバイトを退職しましたが、私の提案した方法は今でも採用され、効率的に業務を進められているようです。
この経験を通し、業務において計画性を持って行動することの大切さを知ることができました。私が志望する総務職は、業務も多岐に渡り、効率的に業務を進めることが大切な仕事ではないかと思います。そのため、私の強みである計画性が活かせるのではないかと考えております。
御社への入社後は、自らの強みである計画性を活かし、多岐に渡る日々の業務と年間スケジュールを意識して、優先順位を考え行動し、日々の業務と年間業務を円滑に処理していきたいと考えています。(972文字)
高橋キャリアアドバイザー
困難に直面したとき、自分の強みによってどのように乗り越えたのかを伝える例文です。具体的にどう対処したのかを説明することで、強みに説得力を持たせています。
例文④責任感
例文
私の強みは、何事にも責任感を持って行動できることです。自分の強みが責任感であることを実感したのは、サークル活動においてです。
私は学生時代、釣りサークルに所属していました。サークル活動の主な内容は港で魚を釣り上げることですが、海に感謝をこめる意味合いから、海辺の美化活動にも力を入れておりました。美化活動では近隣住民に迷惑がかからないように配慮して、早朝の時間帯に静かにおこなうことがマナーとして、先輩たちから代々受け継がれていました。
しかし、その伝統が継続危機に陥ってしまいました。新しくサークルに入った新人部員が、この美化活動に批判的で、退部する人が続出したのです。その影響で、他の部員からもこの伝統は見直すべきなのではないかという意見が出され、海の美化活動は一時的にストップすることになりました。
しかし、私は先輩方がこれまで継承してきた活動をここで終わらせるわけにはいかないと、なんとか継続できる方法を考えました。部員を中心にたくさんの人に相談してアドバイスをもらい、辿り着いたのが、美化活動のスタイルを変えることでした。これまで全員参加だったのを半分に減らし、当番制にすること、時間もこれまでの30分間から15分間に短縮し、集中的におこなうことを提案しました。すると、まだ一部の部員たちの中に批判的な感情が残ってはいたものの、最後には満場一致で賛成となり、海の美化活動を継続していくことができました。
私は、この経験から責任感を持って行動することの大切さを知り、そうすることで、新しい何かを生み出すきっかけが作れることを改めて感じることができました。
私はこの強みを御社でも活かしたいと強く感じています。私が志望している情報システム部に所属したら、相談者の課題に真摯に向き合い、責任を持って、問題解決まで導けるようになりたいと考えています。また、常に相談者の立場に立ち、問題を解決するに留まらず、より良い方法があれば積極的に提案していきたいです。
社内システムが円滑に使えるようになるということは、会社全体の業効率化と売上向上、ひいては社員たちの生活に大きく貢献できると信じています。私は、自分の責任感の強さを活かし、会社組織の一員として貢献したいと考えています。
高橋キャリアアドバイザー
エピソードの経験を経て、責任感という自分の強みに自信を持ち、企業で活かしていきたいという意欲を持っていることが伝わります。人がやりたがらないことを、他の部員も巻き込んで続けていく継続力や真面目さも伝えられていますね。
問題に直面したときも冷静に解決策を練り、実行することができている点からは「問題解決能力」の高さもうかがえます。問題解決能力について詳しく調べたい場合は、こちらの記事を参考にしてください。
就活で必須の「問題解決能力」|鍛え方から自己PR方法まで徹底解説
例文⑤向上心
例文
私の強みは、向上心があることです。今の自分の力を過信することなく、常に自分の能力や知識を伸ばすことに喜びを感じ、惜しむことなく努力します。この強みを活かし、学生時代には独学で伸ばした知識を用いてアプリケーションを開発した経験があります。
小学校時代のパソコンの授業を通じ、プログラミングに強い関心を持つようになりました。子どもの頃から何かに熱心に取り組むことが苦痛ではない性格であったため、プログラミングの知識を身につけようと、書籍を購入してプログラミングの基礎を学んだりしていました。
しかし、本を読んだだけでは、実際に手を動かし、プログラミングすることはできません。そこで、実際にパソコンに触れる機会を多く持とうと、プログラミングスクールに通うことにしました。プログラミングスクールでは、基礎だけでなく応用にも対応してくれていたので、知識もどんどん身につけることができました。
次に私は、実際に何か自分で作ってみたいと強く感じるようになりました。このとき、私は「今の自分のスキルで何か作れるか?」よりも「自分が作りたいものを作るには、どのような知識が必要か?」を考えました。私が実際に作りたかったのは、LINEのようなコミュニケーションツールであったため、自分の知識では到底足りなかったのです。
そこで、私はより専門的な知識を身につけようと、独学でプログラミングの勉強を進めていきました。作りたいものを作るという目標があったため、勉強もスムーズに進み、予定より早く、自分が作りたいと思っていたアプリケーションを開発することができました。もちろん、学生が一人で作ったレベルのものではありますが、このアプリを作るために、大学の図書館にあるプログラミングの本をすべて網羅できたことには、ちょっとした達成感を抱いています。
御社が進めているドローンプロジェクトは、これから災害救助などさまざまな活躍が期待されるプロジェクトだと思います。私は、今現在では、ドローンに関しての知識は持っていませんが、持ち前の向上心を活かし、ドローンに関する知識をいち早く身につけ、これからのドローンの可能性を見出していきたいと考えています。(903文字)
高橋キャリアアドバイザー
どのような経緯で、どのように勉強を進めていったのか順を追って詳しく述べられているため、向上心という強みを説得力を持って伝えられています。
アプリ開発だけでなく「図書館のプログラミング関係の本をすべて網羅した」という成果にもインパクトがありますね。
例文⑥協調性
例文
私は、相手の意図をくみ、それを尊重しながら目標達成まで動いていける協調性があります。
私は大学時代、1年間1つのテーマに対しチーム学習をしていく授業を選択しました。チームは男女を含めた6人制で、チーム分けはくじ引きだったため、私は顔見知りのいないチームに配置されることになりました。全員が初対面だったので、自己紹介から始めることにするなど、たどたどしい雰囲気からスタートしたのです。
始めのうちは、お互いに遠慮しながら意見を出し合っていく形で進めていったため、テーマを決めるまでも長い時間を要しましたが、徐々に打ち解けていき、なんとかチームとして研究を開始することができました。お互いに自分の意見をはっきりと言えるようになり、最初は研究も順調だったのですが、それと同時に衝突することが増えていきました。
チームの雰囲気も悪くなり、研究を進めるどころではない状態も何度か経験しました。その原因はなんだろうかと考えたときに、ふと6人全員が違う学科からこの講義に参加していることに気づきました。それぞれに専門的に勉強している分野が違うため、自分の専門分野の話になると、主張した意見を貫こうとしていたのです。
私は、その事実をチームに伝え、衝突するのではなく、それぞれの専門分野を融合することで研究結果がより良いものになるのではということを話しました。私の拙い意見でしたが、全員が納得してくれ、その日から衝突することなく、逆に、自分の持っている知識を惜しみなく出し、皆がそれを受け入れることで、研究を進めることができました。
結果、教授からは私のチームが全チームの中でも内容が一番良かったと評価していただけました。チームが解散してからも、この6人で定期的に集まり、良い関係を続けています。
私は、貴社へ入社後も自分の強みとなる協調性を存分に活かしていきたいと考えてます。業務がすべてプロジェクトベースで進んでいく貴社においては、プロジェクトを円滑に進めていくために協調性が大切であると感じております。お互いの意見を尊重し、業務を進めていくことで、新しい価値を生み出していけると考えています。プロジェクトチームの一員として、自分の強みとなる分野ではしっかり意見を出しながら、相手の意見を受け入れていくことで、より良い製品を生み出していきたいです。(978文字)
高橋キャリアアドバイザー
協調性で大切なのは、ただ人と仲良くなれるということではなく、チームの人間関係を良い方向に導き、結果へと導くことです。エピソードがじっくりと語られていることで、後者を実践できていることが伝わります。
自己PRで協調性を効果的にアピールする方法については、こちらで詳しく解説しています。ぜひ確認してくださいね。
例文13選|自己PRで「協調性」は3ステップで誰でも作成できる!
例文⑦継続力
例文
私の強みは継続力があることです。継続力を発揮し、これまでよりもさらに上のスキルや能力を身に付けた経験があります。
私は絵を描くことが好きで、中学・高校と美術部に所属していました。大学では美術大学に入学し、油絵を専攻。主に風景画をメインにしておりました。私が好んで描いたのが街の写生でしたが、街の写生画を描いていくなかで、だんだんとインスピレーションが湧かなくなり、大好きだった風景画を描くことがつまらなくなってしまった時期もありました。
長年継続的にやってきたことですが、特にこれと言って自分の絵に特徴がなく、誰でも真似できるような絵だと感じていたのだと思います。このままの気持ちで筆も持っても良い絵を描くことはできないと思い、現状を打開するため、人の絵にも目を向けてみようと、美術館などに頻繁通うようなりました。
そのとき、ある美術館で目にした日本画に衝撃を受けました。タッチが細かく、私がこれまで描いていた風景画と構図が全く違ったため、日本画の構図を斬新に感じました。その斬新さを自分の絵にも取り入れてみようと考え、私は自分の絵のタッチは変えず、日本画の構図を真似て描いてみることにしました。
その結果、個性的な構図の風景画が完成しましたが、オリジナリティを追求していた自分には良い刺激になったようで、これからさらに構図にこだわって絵画をかけるようになりました。ブランクに陥っても、諦めずに継続したことで、新しいスキルや能力が身につけられたのではと感じております。
私は、この経験から継続することの重要性を肌で感じることができました。私が志望するデザイナー職は、お客様の要望に合わせ、何度も改善を繰り返すことが重要だと考えます。ときには自分の提案を否定されたり、新しいアイデアがなかなか生まれずに行き詰まったりして、つらく感じることもあるかもしれませんが、それをさらに乗り越えることで、より良いものができると思います。
継続することは現状維持ではなく、進化だと私は捉えています。私は、自分の継続力を活かし、顧客のニーズに答えるだけでなく、それ以上のデザインを提供できるよう努力していきたいです。(911文字)
高橋キャリアアドバイザー
単に継続できるというだけではなく、そこから進化できる人材であるということをエピソードを通じてじっくりと伝えています。エピソードの背景となる絵や日本画の話はスムーズに、ポイントとなる「ブランクに陥っても~」の一文はゆっくりと、緩急をつけて話しましょう。
物ごとに継続して取り組むことで、ほかのポイントもアピールできるかもしれません。継続力と関係している自己PRポイントを挙げているので、併せてチェックしてみてくださいね。
努力家
例文9選! 就活で努力家をPRするコツは結果よりプロセスを強調
追求心
例文8選|自己PRでは「追求心」のアピールがおすすめって本当?
例文⑧行動力
例文
私の強みは行動力があることです。やると決めたことは迅速に行動に起こし、それを成果につなげることができます。
昔から犬好きだったこともあり、学生時代に保護施設から犬を1匹引き取りました。施設では人間に慣れるまで時間がかかる犬だと言われたのですが、確かになかなか慣れてくれず、頭を撫でることもままならない状況でした。
犬の飼育経験ある友人に相談したところ、仲良くなるにはおやつやご飯をあげるのが一番だというアドバイスを聞き、ご飯を手であげてみたのですが、手からは食べてくれませんでした。そこで私は、少しでも美味そうに見えるようなドックフードの盛り付けを考えるようになりました。その効果があったかはわかりませんが、徐々に犬と仲良くなることができました。
このとき、犬との縁を築ける「食事」に強い関心を持つようになりました。それまでろくに包丁を握ったこともありませんでしたが、愛犬がもっと喜んでくれればと手作り料理に挑戦し、不恰好ながら犬に提供できる食事を作れるようになりました。さらに、もっと知識や技術を身につけたいと思っていた矢先、「犬の管理栄養士」の資格があることを知り、資格取得のために即座に動き出しました。
「犬の管理栄養士」の勉強をするようになってから料理の腕も上達し、資格を取得する頃には、母からも「自分より包丁捌きが上手い」と褒められるようになりました。
私の行動はここで止まらず、犬の食事の大切さや素晴らしさを多くの人に知ってもらいたいと思い、SNSで情報を積極的に発信するようになりました。フォロワーさんからの声もあり、月に1度ワークショップを開催したり、オンラインサロンを企画したりしています。ワークショップやオンラインサロンで得た収益は、保護施設に寄付するなどして継続的に活動をおこなっております。
私のこの行動力は御社に入社後も役立つはずだと考えています。私が志望している企画営業職では、クライアントの課題に対し、解決策となる企画を提案するのが仕事であるため、いかにクライアントにニーズを聞き出すことが重要なのではないかと思っております。御社へ入社後は、自分の強みとなる行動力を活かし、クライアント先に訪問するだけでなく、ニーズに答えてフットワーク軽く行動していくことで信頼を得て、ニーズの聞き出しにつなげていきたいと考えています。(970文字)
高橋キャリアアドバイザー
犬を保護した話から、食事作り、犬の管理栄養士、SNS、ワークショップにオンラインサロンと、どんどん話が展開していくので、まさに行動力があるのだなと印象づけられます。行動力は多くの企業で求められる強みですので、積極的にアピールしましょう。
例文⑨コミュニケーション力
例文
私の強みは、世代を超えたコミュニケーション力があることです。
私は学生時代に援農のボランティアに参加していました。後継者不足、人手不足、高齢化に悩んだ農家さんをバックアップしていく活動です。農家だった祖父の影響もあり、農業にとても関心を持っていたので、このボランティアは私にぴったりな内容でした。参加者は、私のような学生以外に社会人や主婦などもいて、幅広い世代の人たちと一緒に活動していくことになりました。
これまで同年代の友人たちとのコミュニケーションが中心だったので、幅広い年代の人と一緒に1つの作業を進めていくということが新鮮でした。始めは戸惑いもあったのですが、話をしていくうちにいろいろな方に仲良くしてもらえるようになりました。
ボランティア仲間から「新卒から一つの会社で30年働いている」という話を聞いたときは尊敬の念を抱きましたし、「歴史の年号はこう覚えた」など学んできた内容が違うこともわかり、彼らとの会話はとても興味深いものでした。たとえうまくいかなくても継続することの大切さ、礼儀の大切さなども年上のボランティア仲間から教わったことです。私もSNSのマナーを教えるなどして、お互いに良い刺激になれたのではと感じています。
作業でもさまざまな人が意見を出し合い、得意不得意を活かすことで、皆がやりやすく、全体としての効率や成果も上げられる方法を見出すことができました。終了後、皆が「楽しかったのでまたやりたい」「またこのメンバーで作業ができたらいいね」と言い合うなど、良い関係を築けたことが達成感にもつながりました。
私はこの経験を通じ、世代間ギャップがある場合にもコミュニケーションを取ることで理解し合うことができ、さらに同世代だけでおこなうのとは違う、より良い結果が導き出せることを学びました。
私の目指すディレクター職は、コミュニケーション力を必要とするポジションです。私は自分の強みを活かし、Webディレクターとしてクライアントとエンジニアの間にたち、プロジェクトが円滑にいくように支えていきたいと考えております。クリエイターたちのモチベーションを保ちながら、遅れている場合には適切な対処をしていくなど、「頼れるディレクター」として成長していきたいというのが目標です。(941文字)
高橋キャリアアドバイザー
さまざまな年代の人と親しくできるコミュニケーション力は社会人としてとても大切なスキルです。エピソードを通して、お互いを尊重しながら良い関係を築けたことが伝わってきますね。
例文⑩思いやり
例文
私の強みは、他者に対し思いやりを持って接することができる点です。学生時代に所属していたアメフト部でマネージャーを務めた経験から、思いやりを持って行動することの大切さを学びました。
ラグビー部のマネージャーになろうと思ったきっかけは、純粋に幼い頃からアメフトが好きで、テレビでNFL(ナショナル・フットボール・リーグ)を観戦していたことです。自分もやりたいという気持ちもありましたが、もともと観戦する方が好きだったため、マネージャーとしてチームを支えていくことを選びました。
観戦していたときと違い、実際の練習や試合風景はそれは迫力がありました。練習中、試合中に怪我をしてしまうことも珍しくなかったのです。怪我をしてしまい、試合に出られないメンバーの悔しそうな顔を見たことがきっかけで、なんとか選手の役に立ちたいと思い、選手のケアに力を入れることにしました。
マネージャーとしての仕事は意外と多いものでしたが、効率を重視して、優先順位をつけて取り組むことで、余裕を持たせることができるようになりました。空いた時間には、選手の怪我の手当などをおこない、実践を通してアイシングやテーピング技術も身につけるよう努力しました。
さらに、正しいスポーツトレーナーの知識を身につけたいと考えはじめ、「NSCA-CSCS」の資格取得の勉強も始めました。独学で学ぶには難易度が高く、資格はまだ取得できていませんが、怪我予防の知識を身につけ、チームのために貢献してくことはできました。選手への声かけも積極的におこない、試合に負けたときなどには今声をかけたほうがいいのか、そっとしておいたほうがいいのかも考えるようにしました。
マネージャーという立場にもかかわらず、「チームの一員」として、試合後に胴上げしてもらったことは一生の思い出です。
私は、御社へ入社した後も、思いやりを持って業務に従事していきたいと考えています。私の目指すキャリアアドバイザー職では、実績目標だけに捉われず、常に求職者に寄り添い、行動することで満足度の高い転職を支援していきたいと考えております。自分の強みを存分に活かし、思いやりを持って業務に取り組んでいくことで、「あなたに任せられば安心」と思われるアドバイザーになっていきたいです。(979文字)
高橋キャリアアドバイザー
思いやりという強みを技術の習得、選手への声かけなどの具体的な努力につなげてきたことをアピールする例文です。試合後に胴上げをしてもらったというエピソードから、選手に信頼される存在であったことが伝わります。
3分間の自己PRを制して自信をもって面接に臨もう
例文を見てみてもわかるように、3分間は長いようで、実は短い時間です。
いくつもの強みやエピソード入れたまとまりのない内容だと聞いていて長いと感じますが、1つの強みとエピソードをじっくりと述べ、企業でどう活かしたいかをしっかりと加えることで、面接官が思わず聞き入ってしまうインパクトのある自己PRをすることができます。
自己PRの構成と内容を整理したら、どのように伝えていくかも意識し、3分間という時間を有効に使った自己PRを成功させましょう。
記事の編集責任者 小山内 隆
この記事のアドバイザー