悩める就活生必見! 書類選考に落ちる意外な落とし穴とは

佐藤みなと
書類選考でよく落ちてしまうのですが、いくらエントリーシート(ES)を修正しても通過できず、なぜ落ちるのか原因がわからないです。

田中キャリアアドバイザー
書類選考の悩みは学生の誰しもが通る道ですよね。書類選考に落ちる理由は、必ずしもESの内容だけではないのですよ!

佐藤みなと
え、そうなんですか?

田中キャリアアドバイザー
はい! 実は書類選考では、ESだけではなく「しっかりと期限やマナーを守れているか」「書類の書き方に不備はないか」などもチェックされています。
今日は、書類選考で落ちる原因や通過するためのポイントを解説するので、一緒に合格する書類を作っていきましょう!
完全無料
就活中の4年生/
インターン検討中の大学生にオススメ
- 自己PR作成ツール
簡単な質問に答えるだけ!ネタがなくても強みが伝わり、採用したいと思わせる自己PRが完成します - 志望動機作成ツール
熱意がなくても大丈夫!たった3分で選考突破率がグンと上がる志望動機が作れます - 適職診断
30秒で適職を診断!あなたの受けない方がいい業界・職種がわかります - 4 面接力診断
あなたは何点取れる?あなたの面接偏差値を診断し、今するべき対策がわかります - 5 ES100選
大手の内定者ESが見放題!100種類の事例からESの作り方がわかります - 6 WEBテスト対策問題集
SPI、玉手箱、TG-WEBといったWEBテストの攻略法がわかります。 - 7 SPIパーフェクト問題集
SPIに落ちないためのポイント解説と、本番と同じ形式で解ける問題集をセットに。この一冊でSPIを効率的にマスターしましょう。
書類選考で企業が見ているポイントを解説
- 自己PR:学生の人柄
- 志望動機:自社への熱意
- 経歴・スキル:自社との適性
- 提出期限・マナー:学生の社会人力

田中キャリアアドバイザー
まずは企業が書類選考でどんなポイントに注目しているのかを確認していきましょう。

佐藤みなと
どうしてそのポイントを知ることが重要なのですか?

田中キャリアアドバイザー
書類選考を通じて企業が具体的に何を知りたいのかを理解しておくことで、ESなどの書類を作成する際に効率良く準備ができるようになるからです!

佐藤みなと
すごく大切ですね……! 解説お願いします!
①自己PR:学生の人柄
自己PRでは主に学生の長所や今まで経験してきたこと、考え方や価値観などから、学生の人柄を探る目的があります。入社後に会社の雰囲気が合わないなどのミスマッチで早期離職を防ぎたいのです。

佐藤みなと
自己PRでは今までの成果をアピールすることが重要なのかと思っていました。

田中キャリアアドバイザー
多くの学生が勘違いしやすいのですが、実は成果に至るまでのプロセスのほうが重要なのです!
いくら素晴らしい成果をアピールできても、プロセスが伝えられていなければ不十分な自己PRになってしまいます。
自己PRはタイトルやキャッチフレーズにこだわると、さらに印象に残るアピールになります。以下の記事を参考にしてみてください。
タイトルの付け方
刺さる自己PRのタイトルを作る3つの秘訣|例文15選で徹底解説
キャッチフレーズの作り方
例文60選|キャッチフレーズ作りはこれで完璧! 注意点も解説
②志望動機:自社への熱意
志望動機では主に自社への熱意があるかについて、企業は注目しています。志望動機では、志望する理由だけではなく、他社と比較して、なぜ志望企業を選んだのかという具体的な説明をおこない、入社に対する熱意をアピールすることが重要になります。

佐藤みなと
志望動機で熱意はどのように伝えればいいのですか?

田中キャリアアドバイザー
企業研究が大切になります! 企業が納得できるような志望理由と根拠の提示をして、「この会社でなくてはならない理由」をアピールできるといいですね。
履歴書の志望動機の書き方については以下の記事で解説しているので、併せて確認してみてくださいね。
履歴書の志望動機の作り方|新卒向けにマンガ付きでわかりやすく解説
③経歴・スキル:自社との適性
書類選考では、今までの経歴や学んできたこと、習得しているスキルなどを記載します。研究職などの専門職ではない限り、直接採用に影響はありませんが、自社との適性を判断する際や入社後の配属などを決める際に、学生の経歴やスキルについて企業は注目しています。

佐藤みなと
経歴やスキルに、適性を判断する意図があるとは知りませんでした。

田中キャリアアドバイザー
入社後にお互いが不利益にならないためにも、経歴やスキルについては、嘘偽りなく正確に書く必要がありますね。
履歴書の資格欄の書き方に迷ったら以下の記事で確認しましょう。
もう迷わない! 履歴書の資格・免許欄の正しい書き方完全ガイド
④提出期限・マナー:学生の社会人力
書類選考ではESの内容だけではなく、「提出期限が守られているか」「指定の書類を漏れなく提出できているか」「マナーは守れているか」なども見られています。入社後に必要になる最低限の社会人力が身に付いているかを確認するためです。

佐藤みなと
ESの内容だけではなく、マナーなども見られているのですね! 具体的にどのような点に注意するべきですか?

田中キャリアアドバイザー
書類作成時のマナーなどは多くの学生が見落としがちなポイントになりますね! 書類選考で注意してほしいポイントについては、次で説明しているので確認してみましょう。
キャリアアドバイザーコメント
神谷 政利
プロフィールを見る一度きりのチャンスを無駄にしないようにしよう
書類選考に落ちてしまった場合、同じ企業に再度応募してはいけないという決まりはありませんが、基本的に再応募はできないと考えておくのが良いでしょう。
なぜなら、企業側には応募者の記録が残っていますし、一度選考から外した応募者を再度選考のテーブルに乗せることは滅多にないからです。企業風土にもよるため絶対とは言い切れませんが、大半の一般企業は同様です。
ですから、不注意による書類不備で書類選考に落ちてしまうことは、就活においては大きなチャンスロスとなってしまうため、書類作成時のポイントをしっかり確認して、納得できる応募書類を作成できるようにしましょう。
履歴書作成時のマナーについては以下の記事でまとめて解説しているので、併せて確認してみてくださいね。
新卒向け|履歴書はこれで完璧! 書き方と提出マナーを基礎から解説
自己PRが思いつかない人へ! 強みを引き出し文章化するツール
「自己PRに使えるエピソードがない……」と悩んでいませんか? 実は、自分の個性や経験をありきたりだと思うあまり、本当の強みに気付いていない学生は多いです。
そんな人には「自己PR作成ツール」がオススメです。個性や強みをより魅力的にアピールするためのノウハウを凝縮しています。
魅せ方で損をすることのないよう、自己PR作成の際に活用してください。
(リーダーシップが強みの場合)
私の長所は、周囲を引っ張るリーダーシップです。大学時代、ゼミ活動で新しい勉強会を企画しました。SNSや掲示板を活用し、200人以上の学生に情報を届け、毎回平均30名の参加者を集めました。リーダーとして、メンバーと定期的なミーティングを行い、役割分担を明確にして進めました。参加者の意見を積極的に取り入れ、内容を改善し、満足度を高めました。この経験から、チームをまとめる重要性やコミュニケーション能力の大切さを学びました。御社でも、自ら率先して行動し、チーム全体を巻き込み目標達成に向けて努力します。
書類選考で落ちる主な8つの理由
- 必要な書類が揃っていない
- 証明写真のサイズが正しくない
- 指定の文字数を超えている
- 理解が難しい専門用語を多く使用している
- 具体的な数字が盛り込まれていない
- ほかの学生と差別化できていない
- 企業がもとめる人物像とマッチしていない
- 企業に入社への熱意が伝わっていない

田中キャリアアドバイザー
書類選考で落ちる場合に考えられるケースは8つあります。一緒に確認してみましょう!

佐藤みなと
ESや履歴書の内容だけじゃないのですね。上記のリストを参考にチェックしてみます!
①必要な書類が揃っていない

田中キャリアアドバイザー
書類選考ではESや履歴書だけでなく、自己PR動画などの提出をもとめられることもあります。提出書類が一つでも欠けていると、選考に落ちる要因になってしまいます。

佐藤みなと
書類選考は必ずしもESや履歴書の提出だけではない、ということですね! 提出前に募集要項を再確認します。
書類選考ではESや履歴書のほかにも提出をもとめられることもあります。動画の提出がある企業も増えているため、応募要項をしっかりと確認しましょう。
特に動画課題は準備に時間がかかるケースもあるので、前もって準備するようにしましょう。
②証明写真のサイズが正しくない

田中キャリアアドバイザー
証明写真のサイズが適切であるかも、企業は見ているって知っていましたか?

佐藤みなと
え、そうなのですか! そこまで意識していませんでした。

田中キャリアアドバイザー
結構見落としがちな学生は多いです! コンビニなどで印刷するときは、さまざまなサイズがあるので注意しましょう。
主にESや履歴書で使用される証明写真のサイズは「縦40mm×横30mm」が基本となります。印刷する際は履歴書用などと表記されていることが多いため必ず確認しましょう。
証明写真を切るときは線が斜めにならないように注意しましょう。綺麗に切られていない証明写真を提出することも、マイナス評価につながることがあります。
履歴書の証明写真のルールは以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
履歴書の証明写真ルールをマンガで解説|適切なサイズや背景とは
③指定の文字数を超えている

田中キャリアアドバイザー
自己PRや志望動機などを書く際に、文字数を指定されていることもあるため必ず確認しましょう。

佐藤みなと
紙のESなどを提出する際はとくに気を付けた方がいいですね!
Web上のフォームなどに直接記入する形式のESは、文字数を超えると記入できないように設定されていることは多いですが、紙のESに直接書き込む場合は指定の文字数に収まっているか確認する必要があります。その場合は、下書きなどで文字数をしっかりと確認してから書き込むようにしましょう。
エントリーシートの自己PRの書き方については以下の記事で詳しく解説しています。
エントリーシートの自己PRで差がつく「登山式構成」|13例文付き
④理解が難しい専門用語を多く使用している

佐藤みなと
サークル活動や研究内容をアピールするときは、どうしても専門用語が多くなってしまいます……。

田中キャリアアドバイザー
気持ちはわかります! ただ初対面の採用担当者の立場になって考えると、専門用語の多いESや履歴書は読みにくいですよね。

佐藤みなと
確かにそうですね。

田中キャリアアドバイザー
端的にまとめるために略語を用いたり、ゼミの研究内容をアピールするための専門用語は便利ですが、一番重要なのは 「内容を的確に伝えること」ということを忘れないようにしましょう!
ゼミの研究などで使用している専門的な用語やサークル内でしか伝わらない略語などの使用は極力控えるようにしましょう。専門的な内容をアピールする場合は、必ず相手がわかるように解説を付けるように心掛けてください。
初対面の相手にも「どのような内容なのか」「どのような成果なのか」を伝えられるように意識できると良いでしょう。
ガクチカのテーマをゼミの研究内容にしたい人は以下の記事も確認してみてくださいね。学部別や強み別に合計15個の例文を紹介しています。
ゼミのガクチカ厳選15例文! 採用担当の心をつかむ伝え方を大公開
⑤具体的な数字が盛り込まれていない

田中キャリアアドバイザー
「頑張った」「やりきった」といった抽象的な表現を用いてしまうと、その人ならではの特徴が伝わらず、なかなか採用担当者の目に魅力的に映りにくいでしょう。

佐藤みなと
確かに自分ならではの特徴を伝えられないと、ほかの学生との差別化ができないですね。

田中キャリアアドバイザー
その通りです! 具体的な表現にするためには数字などを用いることがポイントになります!
自己PRや志望動機で成果やプロセスをアピールするときは数字などを用いて、具体的にどのような成果なのか、どれくらい頑張ったのかなどをアピールするようにしましょう。
例文
私は学生時代に野球部に所属し、毎日欠かさず練習をおこなうことで県大会優勝を果たしました。
例文
私は中高6年間、野球部に所属していました。体力が課題だったため、日々練習に加えて3年間毎日3km走ることを続けました。その結果、学校としては10年ぶりとなる県大会優勝を果たすことができました。

田中キャリアアドバイザー
数字を入れることで、自己PRで重要なプロセスがより明確に伝わるようになりましたね。伝えたいアピールポイントは具体的な表現を用いるようにしましょう。
⑥ほかの学生と差別化できていない

佐藤みなと
差別化かぁ……。インパクトのあるエピソードがないと難しいように感じます。

田中キャリアアドバイザー
実は差別化するときに重要なのは、目を見張るような実績だけではないのですよ!

佐藤みなと
え!そうなのですか?

田中キャリアアドバイザー
ほかの学生と差別化するためには、自身の考えや価値観、思いなどをしっかりアピールすることが大切になります!
価値観や思いを含めることで、自分ならではのエピソードとして、アピールできますよ!
ほかの学生との差別化は多くの人が悩むポイントの一つです。自分の考えや自分ならではの工夫が含まれているかが、自分らしさを出すためのポイントになります。
例文
アルバイトで飲食店のホールとして働きました。顧客ファーストの接客を意識することで、常連客を獲得することができました。
例文
アルバイトで飲食店のホールとして働きました。そこで私はお客様の顔と名前を覚えることを意識して接客をおこないました。すると、お客様からも「覚えてくれたんだ!」と会話が生まれるようになり、結果、常連となっていただけるお客様が増えました。
「飲食店のホールで接客を頑張った」というアピールだけだと、似たような経験をしている学生は多くいることが予想されるため、差別化は難しいでしょう。
「自分は〇〇と考えたから、〇〇のような工夫をした」という主張をすることができれば、自分らしさをアピールすることができるため、ほかの学生との差別化をおこなうことができますね。
キャリアアドバイザーコメント
テッ ター スェ
プロフィールを見る自分の言葉で伝えることで差別化を図れる
アピールできるようなインパクトの強いエピソードがない場合、自己PRや志望動機に何を書けば良いか悩んでしまうと思います。そのような場合は、学生時代に大切にしていた価値観や、得意だったことを思い起こして書き出すことをおすすめします。
たとえば「家族や兄弟を大切にする」や「料理が得意」といった内容でも問題ありません。そこから掘り下げて、自分らしさを表せるキーワードやエピソードを見つけましょう。
大切なのは自分の長所を自分の言葉で伝えることです。「優勝した」や「受賞した」などの目に見える成果がなくても、自分らしさをアピールすることで、ほかの就活生との差別化を図ることができます。
⑦企業がもとめる人物像とマッチしていない

田中キャリアアドバイザー
人柄や経歴などが企業が採用したいと考えている人物像と異なっていた場合も書類選考の段階で落ちることがあります。

佐藤みなと
企業がもとめる人物像を知る方法はないのでしょうか…?

田中キャリアアドバイザー
もちろんあります! 事前に会社説明会やOB・OG訪問などに参加して企業と接点を持つことで、企業がもとめる人物像について知ることができるでしょう。
ESや志望動機を作成する前に、必ず企業分析をおこない企業がもとめている人物像を探るようにしましょう。企業がもとめている人物像は、企業が掲げている社風や社長メッセージなどから確認することができます。
より具体的に企業がもとめる人物像を知る方法として、OB・OG訪問もおすすめです。実際に働いている人から直接どのような人材をもとめている傾向にあるのか聞いてみましょう。
OB・OG訪問でどのような質問をすべきか迷ったら以下の記事で確認しましょう。
質問例80選|OB・OG訪問の質問で就活の心配事を一掃しよう!
⑧企業に入社への熱意が伝わっていない

田中キャリアアドバイザー
志望動機が志望企業以外にも当てはまるような内容だった場合は、企業に対して入社への熱意が伝わりにくく、書類選考で落ちるきっかけとなってしまうでしょう。

佐藤みなと
他社との差別化はあまり意識できていませんでした。ライバル企業の分析も重要になりますね!

田中キャリアアドバイザー
そうですね! その企業で働きたい理由をアピールできるように準備しましょう。
入社への熱意を伝えるための一歩目が「企業研究」になります。志望する企業のサービス内容や職種についてしっかりと理解したうえで、「なぜ入社を希望するのか」をアピールする必要があるからです。業界を志望した理由ではなく、企業を志望した理由まで具体的に主張することがポイントになります。
強みを印象付けるには? 自己PRの書き方がわかるツール
魅力的な経験をしているにもかかわらず、うまく文章に落とし込めず、アピール不足になっている学生は多いです。
そこで「自己PR作成ツール」です。の出番です。まだあなたを知らない面接官にも好印象を残せる自己PRの作成をサポートします。
文章を書くのが苦手な人・作成した自己PRの質を上げたい人は、ぜひツールを活用してください。
書類選考の合格率を上げる3ステップをマンガで解説!


佐藤みなと
書類選考で落ちる原因については理解することができました!

田中キャリアアドバイザー
では次は実際に書類選考で落ちないためにどのようなことをおこなえばいいのか解説しますね!

佐藤みなと
ありがとうございます!

田中キャリアアドバイザー
3ステップで書類選考の合格率が上がる方法を解説するので、ぜひ実践してみてください!
【ステップ①】書類作成の前の事前準備
まずはいきなりESや履歴書を作成するのではなく、事前準備をおこないましょう。この事前準備が書類選考の合格率、そしてその先の面接の合格率も大きく左右します。

田中キャリアアドバイザー
何事も準備が大切ですよね! 後悔のない就活をするためにも事前準備はぜひ丁寧におこないましょう。
アピールする自分を理解しよう:自己分析
自己分析は就職活動で一番初めに取り組むべきことです。自己分析を雑にすると、企業とのミスマッチが発生したり、思うように自分の良さをアピールできなくなってしまったりするため、時間をかけてでも丁寧におこないましょう。
自己分析でわかること
- 長所と短所
- 経験や能力
- 価値観や志向性
- 理想とする働き方
- 適している業界や企業

田中キャリアアドバイザー
自己分析で得た自身の長所や短所、仕事に対する価値観などは、そのまま自己PRや志望動機にも活かすことができます。丁寧な自己分析で就活の基盤を作りましょう!
経歴を振り返ろう:自分史
自分の過去を振り返り、今までどのような体験をしたのか、何を頑張ったのかなどを整理しましょう。経歴を振り返る方法としておすすめなのが「自分史」の作成です。
自分史では過去から現在までの経歴やそのときの感情、得たスキルなどを年表状に作成します。今までの経験をすべて洗い出すことで、就活で活かせる情報を探すことができます。自分史を作成する際は以下テンプレートを参考にしてみてください。


田中キャリアアドバイザー
自分史では部活動や委員会、サークル、留学などの体験だけでなく、子どものころの習い事や友人との旅行、アルバイト、学業などについても細かく書き出すようにしましょう。
キャリアアドバイザーコメント
若林 真穂
プロフィールを見る自分史を作成する際のポイントを解説!
自分史を作成する上で大切なのは、出来事だけにスポットライトを当てるのではなく、その時の経験を通じて「どう感じたのか」「なにを学んだのか」を考えることです。
自分はどんな時に嬉しいと感じるのか、何があった時に達成感を覚えるのかなど、出来事や経験とセットで整理しておくことで、自分の長所や短所、価値観を探る手がかりになりますし、自己分析を効率良く進めることができます。
自分史以外にも自己分析をする方法はさまざまあります。以下の記事では15個の自己分析方法を紹介しているので、自分に合った方法を見つけてみてください。
簡単15のやり方で自己分析はもう迷わない! 活用法を徹底解説
他社との違いを知ろう:企業研究
企業研究も書類選考に臨む前にやるべきことの一つです。企業研究は志望する企業について調べるだけでなく、業界全体の展望や競合他社についても詳しく調べる必要があります。企業研究をおこなうことで、志望動機で他社と差別化ができ、より相手が納得しやすい内容を作成することができるでしょう。
企業研究をおこなう際は最低でも次の4つは押さえておきましょう。
企業研究で押さえておきたい項目
- 企業規模
- 企業の強み
- 業態
- 商品・サービスの内容や特徴

田中キャリアアドバイザー
企業研究をおこない企業理解を深めることで、書類選考や面接で企業側に入社意欲をアピールすることができます。企業に関してどのような質問をされても答えられるように準備しましょう。
キャリアアドバイザーコメント
神谷 政利
プロフィールを見る企業研究をおこなう際はIR情報も活用しよう
IR情報とはInvestor Relationsの略で、企業が株主や投資家に開示している、自社の経営状況等の必要情報を指します。決算や予算の数値など、一見難しそうな内容に思えますが、企業研究を進める上で押さえておくべき情報も、このIR情報の中にはたくさんあります。
まずは「CEOからのメッセージ」です。企業のトップがどういった考えで経営をしているのか、ここに記載されています。ここには最優先で目を通すようにしましょう。併せて「経営戦略」「経営計画」などにも目を通すことにより、企業が将来に向けてどのような戦略や計画を立てているかを知ることができます。
「企業名 IR」とWeb上で検索すれば確認できるので、ぜひ企業研究に活かしましょう。
【ステップ②】企業に人柄が伝わる内容を作成
事前準備が整ったら、実際に書類を作成していきましょう。準備段階で出てきたあなたの良さを最大限企業に伝えるために、押さえてほしいポイントを3つ紹介します。

田中キャリアアドバイザー
ここからは、書類に記載するときの伝え方や印象に残るアピール方法について解説していきます。
相手に伝わる文章構成を意識しよう:PREP法とSDS法
書類選考にて文章を書く際に意識してほしいのが文章構成です。文章の構成次第で、どんなに魅力的なエピソードでも伝わり方が変わってきます。ここでは、就活の書類選考でおすすめするフレームワークを紹介するので、ぜひ確認してみてください。
PREP法
- Point:結論
- Reason:理由
- Example:例
- Point:結論
SDS法
- Summary:要点
- Details:詳細
- Summary:要点

田中キャリアアドバイザー
どちらも初めに結論を持ってくるという点は同じ。結論から文章をはじめることで、読み手も先に内容を把握できるので理解しやすいですよね。PREP法とSDS法は文章の長さによってどちらを使うかを決めましょう。
文章の構成についてはこちらの記事でも解説しています。より詳しく知りたい人はぜひ確認してみましょう。
3ステップで自己PRの構成が今すぐ書ける! 例文14選付き
喜怒哀楽を込めた文章で人柄をアピールしよう:自己PR
自己PRが淡々と今までの経験を紹介するだけの内容になっていたら、それは書類選考で落ちる要因の一つになります。企業は、経験を通じて「何を感じたのか」「何を得たのか」を具体的に知り、あなたの人柄を探りたいと考えています。
あなたの人柄をより具体的に企業にイメージしてもらうためには、アピールする経験の中でどのような感情の動きがあったのかをエピソードとして述べる必要があります。
例文
高校時代はテニス部に所属しており、インターハイ出場を目標に活動していました。チームメイトと相談し練習日を週5日から6日に増やし、努力を重ねました。結果は都大会ベスト16でしたが、仲間とともに目標に向かって最後までやり遂げられたことは、私にとって結果よりも得難い経験になりました。
例文
高校時代はテニス部に所属しており、インターハイ出場を目標に活動していました。「このままでは勝つことができない」とチームメイトと相談し、監督へ直談判。練習日を週5日から6日に増やし日々努力を重ねました。
残念ながら結果は都大会ベスト16。仲間とともに大泣きしたのを今も鮮明に覚えています。結果として、目標を達成できなかったことは悔しかったですが、仲間とともに最後の大会まで駆け抜けられたことは、私にとって結果よりも得難い経験になりました。

田中キャリアアドバイザー
「」を使用したり、比喩表現を用いることで、より情緒的に自己PRを伝えることができるでしょう。読み手が共感することができる自己PRを目標にしましょう。
自己PRを書く際は、書き出しにも注意しましょう。書き出しは、たくさんの自己PRを読む採用担当者の心を掴むために重要なポイントになります。
自己PRの書き出しは超重要! その理由と書き出しテクニックを解説
他社との差別化を明確にしよう:志望動機
志望動機がどの企業にも通じるような内容だった場合も落ちる要因になります。志望動機で重要なのは、他社との差別化です。「なぜ自社で働きたいのだろう」という企業側の疑問に答えられるような内容を目指しましょう。
他社と差別化をするポイント
- 業界内での企業の立ち位置
- 商品・サービス内容
- 企業風土
- 働いている人の特徴

田中キャリアアドバイザー
他社と差別化ができている志望動機を作成するためには、企業分析が必要不可欠です。志望する企業だけでなく、業界内の主要な企業はすべて調べるようにしましょう。
【ステップ③】書類を作成したら提出前に最終確認
書類が完成したらすぐに提出するのではなく、最終確認をしてから提出しましょう。ここでしっかり確認ができるかどうかが、最終的な合否を左右する可能性もあるのです。

田中キャリアアドバイザー
書類を提出する前に確認してほしいことは主に3つあります。一つずつ解説していきますね。
印象ダウンのきっかけになる:誤字脱字の確認
書類選考で印象が下がり落ちる要因となるのが、誤字脱字です。企業側からすれば、書類選考は顔や性格もわからない学生からの応募書類です。誤字脱字があった場合は、「いい加減な人なのかもしれない」「確認を怠る人なのかもしれない」と、印象が下がってしまう要因になりかねませんよね。
誤字脱字を確認する際は次のポイントをチェックしてみましょう。
誤字脱字を確認する際のポイント
- 送り仮名は正しいか
- 漢字に誤りはないか
- 固有名詞は正式であるか

田中キャリアアドバイザー
誤字脱字をチェックする際には、声に出して読むことをおすすめします。目で見る文章と耳で聞く文章では印象が変わります。ぜひ試してみてください。
客観的な意見をもらおう:第三者からの確認
自己PRや志望動機の内容を考えていると、どうしても自分の主観的な内容になってしまうことがあります。そのため、ESや履歴書を作成した後は、家族や友人に読んでもらって内容を確認してもらいましょう。
第三者に確認してもらったら、次のような質問をすると良いでしょう。
第三者への質問例
- エピソードの内容は理解できたか
- アピールしたいポイントは伝わったか
- どのような学生である印象を抱いたか
- 誤字脱字はなかったか

田中キャリアアドバイザー
確認してもらう際は、できれば自己PRや志望動機で用いているエピソードとかかわりのない人にお願いすることをおすすめします。
エピソードの背景を知らない人が正しく理解できれば、企業側にも正しく伝わるでしょう。
ES・履歴書だけじゃないこともある:提出書類の確認
書類選考ではESや履歴書以外にも提出をもとめられることがあります。一つでも欠けていた場合は、選考対象から外されてしまう可能性もあるため、提出前に確認するようにしましょう。
ESや履歴書とともに提出をもとめられるものとしては、下記のようなものがあります。
ESや履歴書以外にもとめられる可能性のあるもの
- 成績証明書
- 卒業見込み証明書
- 自己PR動画

田中キャリアアドバイザー
成績証明書や卒業見込み証明書は、学校で発行する必要があるため即日準備をおこなうことは難しいでしょう。提出期限におくれないためにも、募集要項を事前に読み前もって準備するようにしましょう。
自己PRでもう悩まない! 強みが伝わる書き方がわかるツール
初対面の面接官に自分の強みを十分に伝えられず、思うように就活が進まないと悩む人もいるでしょう。
そんな人は「自己PR作成ツール」を活用してみてください。強みを明確に、そして魅力的にアピールするためのノウハウが詰まっています。
文章力・プレゼン力に不安がある人はぜひ参考にしてみてください。
(リーダーシップが強みの場合)
私の長所は、周囲を引っ張るリーダーシップです。大学時代、ゼミ活動で新しい勉強会を企画しました。SNSや掲示板を活用し、200人以上の学生に情報を届け、毎回平均30名の参加者を集めました。リーダーとして、メンバーと定期的なミーティングを行い、役割分担を明確にして進めました。参加者の意見を積極的に取り入れ、内容を改善し、満足度を高めました。この経験から、チームをまとめる重要性やコミュニケーション能力の大切さを学びました。御社でも、自ら率先して行動し、チーム全体を巻き込み目標達成に向けて努力します。
書類選考で落ちないために注意したい6つのマナー


佐藤みなと
書類選考でマナーも見られているとは、知りませんでした!

田中キャリアアドバイザー
多くの学生が見落としがちなポイントですね。どのような行動がマナー違反になってしまうのか詳しく解説していきます!
マナー①:消せるボールペンを使わない

田中キャリアアドバイザー
就活において消せるボールペンの使用は控えましょう。

佐藤みなと
どうしてですか?

田中キャリアアドバイザー
消せるボールペンで書くと、誰でも書き直せてしまう書類となってしまうためです。必ず本人が書いたということを証明するためにも、消えないボールペンで書くことが大切になります!

佐藤みなと
確かに書類の信頼性が下がってしまいますね……。
消せるボールペンはとても便利な筆記用具ですが、ESや履歴書では消えないボールペンを使用するようにしましょう。鉛筆やシャーペン、黒以外のボールペンもNGです。
消えるボールペンは熱で消える性質のあるインクを使用している傾向にあり、コピー機の影響を受けたり、気温の高い日があれば、消えてしまうこともあります。可能性としては低いですが、もしものためにも注意するようにしましょう。
履歴書に使用する最適なペンは以下の記事で詳しく紹介しています。
履歴書に最適なペンはこれ! 後悔しない選び方とポイントを徹底解説
マナー②:修正液を使わない

田中キャリアアドバイザー
修正液で直した場合は修正の跡が残るため、「この学生は改めて書き直すほど、自社への志望度が高くないのかもしれない」と捉えられる可能性があります。

佐藤みなと
修正後が多い書類は、見栄えも悪いですよね。気を付けます!
修正液の使用はもちろん、修正テープの使用も控えるようにしましょう。どちらも跡が残るため、企業側に「修正した」ということがバレてしまいます。面倒かもしれませんが、間違えた場合は書き直すようにしましょう。
書き間違いを減らすコツとしては、鉛筆などで薄く下書きをして、そのうえからボールペンでなぞることをおすすめします。誤字脱字の防止にもつながりますよ。
下書きの仕方やコツは以下の記事で詳しく解説しています。
魅力的な履歴書に仕上げる秘訣は下書きにあり! 書き方やコツを伝授
マナー③:提出期限に遅れない

田中キャリアアドバイザー
提出期限の遅れは言語道断でNGです! カレンダーなどにメモをして、スケジュール管理はしっかりとおこないましょう。

佐藤みなと
提出期限を守ることが大切なのはわかっているのですが、複数の企業を受けているとたまに抜けてしまうことがあります……。

田中キャリアアドバイザー
確かに学生は学校のレポートの提出、アルバイト、部活やサークルなど多くの予定があるため、スケジュール管理は大変ですよね。

佐藤みなと
何かおすすめの方法はありますか?

田中キャリアアドバイザー
就活用のカレンダーやスケジュール帳を用意することをおすすめします!
提出期限に遅れると、書類選考を受けられない可能性が高いです。仮に、選考を受けることができたとしても、企業からの印象は「期限を守れなかった学生」となるため、マイナスからのスタートとなります。絶対に提出期限には遅れないようにしましょう。
提出期限に遅れないための方法の一つとして、就活用のカレンダーやスケジュール帳を用意することをおすすめします。学業やアルバイトなどの予定に埋もれてしまうことを回避できますよ。
マナー④:指定された写真のサイズに合わせる

田中キャリアアドバイザー
就活では証明写真以外にも「自分らしさを表現してください」というようなテーマで自己PR用の写真の提出がもとめられることがあります。
写真を提出する際は、企業が指定しているサイズにあっているかも確認しましょう。

佐藤みなと
少しくらい大丈夫だろう、という考えはやめた方がいいですね。
企業の担当者は多くのESや履歴書を確認するため、写真のサイズが異なる場合は違和感を感じてしまいます。もしカットが必要な場合は、定規やカッターなどを用いて切るようにしましょう。
マナー⑤:押印の漏れがない

田中キャリアアドバイザー
書類によっては押印が必要な場合があります。押印が漏れていると、再提出の必要性が生まれてしまうため、必ず確認するようにしましょう。

佐藤みなと
書類を書き終えた後に、つい見落としてしまいそうですね。

田中キャリアアドバイザー
そうですね。基本押印は名前の横にスペースが設けられていることが多いため、提出前に確認するようにしましょう。
押印が漏れていることもマナー違反ですが、押印がにじんでいる場合もマナー違反にあたるため注意が必要です。
押した後にすぐにファイルや封筒に入れてしまうと、にじんでしまったり、ほかにうつってしまうことがあります。せっかく書いた書類をもう一度作成する必要が生まれてしまうため、押したあとはしっかりと乾燥させてから提出するようにしましょう。
マナー⑥:読みやすい文字で書く

田中キャリアアドバイザー
字が汚く、読みにくい場合もマナーとして良くないでしょう。相手に読んでもらうための書類となるため、相手が気持ち良く読めるような字を心掛けましょう。

佐藤みなと
字の綺麗さに自信がないのですが、選考で落ちる要因になってしまうでしょうか。

田中キャリアアドバイザー
そんなことはありません! 重要なのは、誠意が伝わる字であるか、ということです。走り書きや文字の並びがバラバラだったりしない限りは、問題ないですよ!
罫線を引き、清書の前に下書きをおこなうことで、文字の見やすさは格段に上がります。時間はかかるかもしれませんが、丁寧に書こうという姿勢は企業側にも伝わるでしょう。
キャリアアドバイザーコメント
テッ ター スェ
プロフィールを見る郵送する際のマナーもチェックしよう!
書類を郵送する際に併せて知っておくと良いのは、封筒への宛名の書き方です。
宛名が「人事部」など部署の場合は「人事部 御中」もしくは「人事部 採用ご担当者様」と書き、「採用担当 〇〇〇〇」など名前も書く場合は「採用担当 〇〇〇〇様」と書くようにしましょう。
会社名は「株式会社」などを含めた正式名称で記入するようにしてください。また、差出人(自分)の情報も、封筒の裏面に必ず記載しましょう。自宅の郵便番号・住所・氏名と併せて、学校名・学部・学科名も忘れず記入することも重要です。
郵送する際のマナーについては以下の記事で詳しく解説しているので、郵送で書類提出する必要がある人はチェックしてみてくださいね。
封筒マナー
履歴書を入れる封筒の正しい書き方|イラスト付きですぐ真似できる!
封筒の在中の書き方
封筒の「在中」の書き方|自信を持ってESや履歴書を郵送しよう!
封筒ののりづけの仕方
就活で使うべきのり一覧付! 封筒ののりづけ方法やマナーを大公開
期日を守る方法
必着とは|意外と知らない? 意味を正しく理解して書類を確実に郵送しよう
落ちるには理由がある! 原因を分析して書類選考を突破しよう!

田中キャリアアドバイザー
書類選考で落ちる原因と対策について理解できましたか?

佐藤みなと
はい! なぜ書類選考で落ちてしまうのか、原因を見つけることができました!

田中キャリアアドバイザー
それは良かったです!

佐藤みなと
ESや履歴書の内容だけでなく、マナーも重要ということに気づかされました。書類選考のたびに教えていただいた点を意識して見直すようにします!

田中キャリアアドバイザー
素晴らしいですね! 書類選考は提出期限やマナーなど、書類の内容以外も選考対象になるということはぜひ覚えておきましょう。

記事の編集責任者 小山内 隆
この記事のアドバイザー