目次
表現の幅が広がる! 自由形式の自己PRをマスターしよう
佐藤みなと
助けてください! 第一志望の企業にエントリーするためには自由形式の自己PRの提出が必要なのですが、どんなものなのか分からなくて……。
田中キャリアアドバイザー
大丈夫ですよ! 自由形式の自己PRは、提出を求める企業があまり多くないので、知らなくても仕方ありませんよ!
佐藤みなと
そうなのですか……でも、知らないままだとエントリーができないですよね。どうしたら良いでしょうか……。
田中キャリアアドバイザー
自由形式と言われると何だか難しそうに感じてしまうかもしれませんが、しっかりとポイントを押さえられれば作成できますよ! とはいえ、まったく知らない状態から1人で作成するのは難しいですよね……。
田中キャリアアドバイザー
分かりました! 今回は自由形式の自己PRの作成方法についてお伝えしていきましょう! 自由形式の自己PRがどういったものなのかというところから詳しく解説するので、一緒に学んでいきましょうね!
佐藤みなと
本当ですか!? ありがとうございます!
そもそも自己PRできることがないと悩んでいる人はこちらの記事をチェックしましょう。「知る・探す・作る」の3ステップで自己PRを作成する方法を詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
自己PRがない? それなら「知る・探す・作る」の3ステップで解決!
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知らないのは危険! 自由形式の自己PRとは?
田中キャリアアドバイザー
まずは自由形式の自己PRがどんなものなのか、理解を深めていきましょう!
佐藤みなと
自由ということは……何でもOKということでしょうか?
田中キャリアアドバイザー
考え方はあっていますが、何でもかんでも良いというわけではありませんよ! 理解を深めるために通常の自己PRと比べてみましょう! 自由形式の自己PRの特徴が見えてきますよ!
表現方法に制限がない
田中キャリアアドバイザー
まず1つ目の特徴は、表現方法に制限がないということですね!
佐藤みなと
なるほど……。通常の自己PRであれば文章で表現しますが、自由形式の場合は文章でなくても良いのですね!
田中キャリアアドバイザー
その通りです! 自由形式の自己PRの場合、写真やイラスト、キャッチコピーなどを使っても良いため、通常の自己PRよりも表現の幅が広がります!
佐藤みなと
文章で表現することがあまり得意ではないので、嬉しいです!
自由形式の自己PRでは、写真やイラストを使ったり、キャッチコピーや見出しをつけたりするなど、あらゆる表現方法を用いることができます。また、通常の自己PRと同様に文章を使うことも問題ありません。
つまり、自由形式の自己PRでは、表現方法に制限がなく、自分自身の魅力を伝えるために、いろいろな方法を用いることができるのです。ただし、ビジネスの場に適した表現方法であるかということはきちんと考えておく必要がありますよ。
担当者に刺さる自己PRを作るにはタイトルをつけることもおすすめします。より印象を残し、他の学生と差をつけるためにぜひ自己PRのタイトルのつけ方についてもあわせて確認してみてくださいね。
刺さる自己PRのタイトルを作る3つの秘訣|例文15選で徹底解説
自分のセンスや得意なことを活かして作成できる
佐藤みなと
表現方法に制限がないということは、作成する人のセンスが大きく影響しませんか?
田中キャリアアドバイザー
良いところに気がつきましたね! 通常の自己PRの場合は、文章で伝える力が問われていました。しかし、自由形式の場合は、使用する写真やイラスト、色、文字など、さまざまなところにその人のセンスや個性が表れるのです!
佐藤みなと
自分のセンスを問われるとなるとそれはそれで怖いですね……。
田中キャリアアドバイザー
そんなに不安がる必要はありません! センスに自信がなくてもこれから紹介するポイントを押さえれば大丈夫ですよ!
自由形式の自己PRは、自分のセンスを活かして作成することができます。通常の自己PRとは違って、形式が決まっておらず、写真やイラスト、色を使用しても良いため、あらゆる手段を使って、自分の表現力を伝えられるのです。
また、自分の得意なことも活かすことができます。たとえば、イラストが得意であれば自分で書いたものを使用できますし、パソコンやスマートフォンでの画像編集が得意であればその技術を活かすこともできるのです。
どこを見られる? 自己PRを自由形式の評価ポイント
田中キャリアアドバイザー
自由形式の自己PRがどんなものか分かったら、次は評価ポイントを押さえましょうね!
佐藤みなと
どこを評価されているかということですよね?
田中キャリアアドバイザー
その通りです! どこを見られていてどこを評価されているのかが分かると、作成時のヒントになりますよ! また、評価ポイントを押さえた自己PRを作成できれば、高評価にもつながるので一石二鳥です!
佐藤みなと
本当ですね! ぜひ教えてください!
人柄・個性・価値観
田中キャリアアドバイザー
1つ目の評価ポイントは、人柄や個性、価値観です!
佐藤みなと
んんん。どういうことですか?
田中キャリアアドバイザー
自由形式の自己PRでは、自分の好みや得意なことに合わせて表現方法を選べるため、その人の人柄や個性が表れるということです! 多くの企業では、このような学生のパーソナルな部分を知った上で相性の良い学生を採用したいと考えているため、評価ポイントとなっているのです。
佐藤みなと
そういうことだったのですね! 納得です!
自由形式の自己PRの提出を求める企業は、学生の人柄や個性、価値観を知りたがっています。それらを知ることで自社との相性を確認し、ミスマッチをなくすためです。
そのため、自由形式の自己PRを作成する際は、企業がどのような学生を求めているのか、どのような価値観を持っている企業なのかということを理解しておくことが大切なのです。
自己PRでは書き出しも重要です。書き出しから担当者の心を掴む自己PRを作成しましょう。こちらの記事では自己PRの書き出しテクニックについて解説しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
自己PRの書き出しは超重要! その理由と書き出しテクニックを解説
センス・表現力
田中キャリアアドバイザー
2つ目のポイントは、センスや表現力ですね!
佐藤みなと
自由形式の自己PRでは、その人のセンスが表れるのでしたよね!
田中キャリアアドバイザー
その通りです! ただし、1つ注意点があります! センスと聞くと、クリエイティブな力をイメージするかもしれません。しかし、それ以外にも説明力や話の分かりやすさといったセンスも問われているのですよ!
佐藤みなと
絵の上手さや色使いといったことばかりを考えていました!
自由形式の自己PRでは、センスや表現力が問われます。もちろん、イラストや写真、色使いなどから伝わるセンスや表現力も見られています。
しかし、自分が考えていることを相手に上手く伝えることができるか、自分自身を魅力的にアピールできているかなどといったことも見られています。そのため、クリエイティブな部分に工夫を凝らしつつも、相手に理解してもらいやすいように伝えることが大切なのです。
志望度・熱意
田中キャリアアドバイザー
最後の評価ポイントは、志望度や熱意です!
佐藤みなと
自己PRから志望度や熱意が伝わるものなのでしょうか?
田中キャリアアドバイザー
とても良い質問ですね! 結論から言うと、ものすごく伝わります! 自由形式の自己PRでは、ありとあらゆる工夫を凝らすことができます。そのため、工夫の度合いやクオリティの高さによって、学生の志望度や熱意が表れるのです。
佐藤みなと
なるほど! 志望度が高い企業であればあるほど、時間をかけてクオリティの高いものを作成しようという気持ちになりますね!
自由形式の自己PRでは、企業への志望度や熱意も評価されています。企業は、優秀な人材を採用したいと考えていると同時に、自社で働きたいと強く思っている学生を求めているからです。
そして、志望度や熱意は、工夫の度合いやクオリティの高さから伝わります。本気で入社したいと考えている企業に提出するものであれば、時間と労力をかけて作成するため、必然的に工夫を凝らしたクオリティの高い自己PRとなるからです。
キャリアアドバイザーコメント
神谷 政利
プロフィールを見る自由と自己中心は別! 自慢だけの内容にならないように注意しよう
たとえば、自分は映像編集や画像編集の経験があり、そういった経験やスキル、センスをアピールしたいと思ったとします。出来上がった作品に使われている技術はすごいのですが、それがゴテゴテ使われすぎて、結局何を伝えたいのかよくわからないものになっていることがあります。
自分の能力を示そうとするあまり、相手が知りたいこと、相手からみた受け取りやすさを中心に据えていない表現はむしろ不快な印象すら与えかねません。そういう自己PRは「相手は何を知りたいのか」という根本を忘れてしまったことに原因がありますよ。
相手は何を知りたいと思っているのか、相手にとってどうするのが受け取りやすいのか、という「相手目線で考える」ことを絶対に抜かさないようにして準備することが大切なのです。
「書くことが思いつかない……」
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(リーダーシップが強みの場合)
私の長所は、周囲を引っ張るリーダーシップです。大学時代、ゼミ活動で新しい勉強会を企画しました。SNSや掲示板を活用し、200人以上の学生に情報を届け、毎回平均30名の参加者を集めました。リーダーとして、メンバーと定期的なミーティングを行い、役割分担を明確にして進めました。参加者の意見を積極的に取り入れ、内容を改善し、満足度を高めました。この経験から、チームをまとめる重要性やコミュニケーション能力の大切さを学びました。御社でも、自ら率先して行動し、チーム全体を巻き込み目標達成に向けて努力します。
みんな持っている! 自己PRでアピールする強みを探す方法
佐藤みなと
自由形式の自己PRで頭がいっぱいで忘れていましたが……自分の強みが分からなくて……。自己PRでアピールできる強みが見つかりません……。
田中キャリアアドバイザー
どんな人にも強みはありますよ! ただし、強みの探し方を知らないければ見つからないままになってしまうことがあります。
佐藤みなと
強みの探し方? そんなものがあるのですか!
田中キャリアアドバイザー
もちろんありますよ! それでは私のおすすめの方法を4つお伝えしましょう!
アピールポイントについて迷ったら、こちらの記事もおすすめです。アピールポイントの探し方8選を解説しています。例文も紹介しているので、ぜひあわせて確認してみましょう。
例文60選|キャッチフレーズ作りはこれで完璧! 注意点も解説
①自分の成功体験を振り返る
田中キャリアアドバイザー
1つ目の方法は、自分の成功体験を振り返ることです!
佐藤みなと
成功体験? 聞いたことはあるのですが……。
田中キャリアアドバイザー
成功体験とは、自分がこれまでの人生の中で成功してきた経験や体験のことです! たとえば、高校受験で志望校に合格できた、部活の大会で優勝したなどです! それらを振り返りながら、成功できた理由を考えると強みが見えてきますよ!
佐藤みなと
そんな方法があったのですね! 試してみます!
自分の強みが見つからないときは、成功体験から探すことがおすすめです。たとえば、大学受験で志望校に合格できたという成功体験があるとします。そこから、どうして成功できたか理由を考えていきます。
根気強く毎日勉強をしたからという理由があれば、強みとして粘り強さ、継続力、集中力などの強みが見えてくるでしょう。
②感謝されたことや頼りにされたことを思い出す
田中キャリアアドバイザー
周りの人に感謝されたことや頼りにされたことを思い出すことで、強みが見えてくるということもありますよ!
佐藤みなと
なるほど! でも、そういったことってなかなか思い出せないですよね……。記憶が曖昧ですし……。
田中キャリアアドバイザー
そんなときは、周りの人に話を聞いてみることが一番です! 少し恥かしいかもしれませんが、就活の一環として教えてほしいと言えば、親しい人であれば丁寧に答えてくれるでしょう!
佐藤みなと
恥ずかしいですが、やってみる価値はありそうですね!
周りの人から感謝されたことや頼りにされたことを思い出してみると、自分の強みが見えてくることがあります。たとえば、よく周りの人に相談される人であれば、傾聴力や相手の気持ちになって考える力、共感力などの力がある可能性があります。
また、感謝されたことや頼りにされたことを思い出せないという人は、周りの人に話を聞いてみることがおすすめです。自分には見えていない良い部分や強みを知るためのヒントになりますよ。
➂これまで続けてきたことを考える
田中キャリアアドバイザー
これまで続けてきたことを考えてみるのもおすすめです!
佐藤みなと
これまで続けてきたこと? 部活や勉強といったことでしょうか?
田中キャリアアドバイザー
それも1つですね! ただ、そんなに大きなことでなくても、趣味や小さな習慣でも構いません! 続けてきたことが見つかれば、なぜ続けてこられたのか、どんなことを努力したのかなどを考えると、自分の良い部分や強みが見えてきます。
佐藤みなと
私はバドミントンを中学校から大学までやっているので、そこから見つけられるかもしれませんね!
これまでの人生の中で継続的におこなってきたことがあれば、そこから強みが見つけられる場合があります。たとえば、特定のスポーツを小さい頃から続けてきており、毎日振り返りノートをつけているのであれば、失敗を糧にできる力や分析力がある可能性があります。
また、小さい頃から遅刻をしないために毎日早起きをしているのであれば、入念な準備ができる、リスクに目を向けられるなどの強みがあると言えます。このように、小さなことからでも強みは見つかるのです。
④弱みや強みの言い換えを考える
田中キャリアアドバイザー
ここまでお伝えした方法を実践しても見つからないという人は、自分の弱みを強みに言い換えてみてください! 強みが見えてきますよ!
佐藤みなと
弱みが強み……? どういうことですか?
田中キャリアアドバイザー
自分自身が弱みだと思っていることでも、傍から見ると強みになっているということはよくあります。そのため、弱みだと思っていることをポジティブな言葉に言い換えるだけで強みが見つかるのです!
佐藤みなと
弱みであれば、たくさん思いつきそうです!
自分の弱みがたくさん思いつくという人は、弱みを強みに言い換えるという方法を実践することがおすすめです。弱みを強みとして捉えられるようになると、自信にもつながります。
弱みを強みに言い換えた例
- 自分の意見を言えない→他人を尊重できる
- 優柔不断→リスクに目を向けられる
- 計画性がない→柔軟性がある
- 行動力がない→慎重に判断できる
- 頑固→自分の考えを持っている
- プライドが高い→向上心がある
- 人を頼れない→責任感が強い
そもそも長所や短所がわからないといった悩みを抱えている学生は多いのではないでしょうか。長所や短所の探し方について詳しく知りたい人は、こちらの記事を確認してみてくださいね。
長所50選! 長所が見つかる10個の探し方と例文10選を徹底解説
脱「長所と短所がわからない」2つを見つける最短ルートマニュアル
具体的にどうすれば良い? 自由形式の自己PRで使えるレイアウト
田中キャリアアドバイザー
具体的な作成方法に入る前に1つお伝えしておきたいことがあります! それが、自由形式の自己PRの骨組みとなるレイアウトについてです!
佐藤みなと
レイアウト……。言葉は聞いたことがありますが、どういった意味でしょうか。
田中キャリアアドバイザー
質問ありがとうございます! ここでいうレイアウトというのは、自由形式の自己PRでよく使われる手法といったところです! ぜひ自己PRを作成するときにヒントにしてみてくださいね!
写真やイラストを使う
田中キャリアアドバイザー
自由形式の自己PRと言えば、やはり写真やイラストですね!
佐藤みなと
ここまでも何度か出てきましたね! 私も使おうかと考えています!
田中キャリアアドバイザー
そうなのですね! 写真やイラストは文章とは違って視覚で情報を伝えることができるので、見た人の想像力を膨らませることができますよ! また、写真やイラストを使うことで、自己PR全体が見やすくなるので、読み手の読みたいという思いを引き出すことができます!
佐藤みなと
写真とイラスト、万能ですね! 私も絶対に使います!
自由形式の自己PRでは、写真やイラストが使われることが非常に多いです。写真やイラストは伝えたい内容を補足する役割を担うので、文字ばかりの自己PRと比べると情報が伝わりやすくなります。
また、写真やイラストを使った自己PRは、文字だけのものと比べると華やかな印象になり見栄えがするので、読み手の興味を引きつけることもできますよ。
キャリアアドバイザーコメント
テッ ター スェ
プロフィールを見る意味のある写真やイラストを盛り込もう!
目的をしっかりと持って写真やイラストを選びましょう。何となくこれでいいかなと思って選ぶのではなく、自分の最も言いたいことを強調できる写真やイラストを選ぶことで、自己アピールがより効果的になります。
たとえば、ボランティアサークルで4年間代表として頑張ったことをアピールしたい場合、サークルのメンバーの集合写真とボロボロになった洋服の写真、どちらの方が話が広がるでしょうか?
最も言いたいことは自分が代表として頑張ったこと。それを強く印象付けるためには4年間代表として仕事をし続けた結果、ボランティアで使用した服を使い倒したという内容から、自分の頑張ったことへ繋げやすくなります。このように、最も自分が言いたいことを効果的にしてくれるための素材を使うように気をつけましょう。
印象的なキャッチコピーや見出しを入れる
田中キャリアアドバイザー
キャッチコピーや見出しを使用するのもおすすめです!
佐藤みなと
なるほど……でも、どんなことを書けば良いのでしょうか?
田中キャリアアドバイザー
自分が伝えたいことを簡潔に述べることが大切ですよ! 相手を引きつけられるキャッチコピーや見出しがあれば、一目で読み手を引きつけることができます!
佐藤みなと
印象的なキャッチコピーや見出しだと、内容が気になりますしね!
印象的なキャッチコピーや見出しは読み手をひきつける効果があるので、自由形式の自己PRにとてもおすすめです。また、大きい字で書いておくと、内容を一目で伝えることができます。
キャッチコピーを考える際は、ことわざや名言をもじってみたり、自分がアピールしたい強みは何かにものや動物などに例えてみたりすると、印象に残りやすくなりますよ。
全体のデザインに一工夫加える
田中キャリアアドバイザー
自由形式の自己PRでは、デザインにもこだわりましょうね!
佐藤みなと
デザインと言われても……難しいですね……。
田中キャリアアドバイザー
そんなに難しく考える必要はありません! たとえば、新聞風や漫画風のデザインにしてみたり、個性的な色使いを意識してみたりするなど、小さなことで構いませんよ! 画像編集ソフトを使えば、いろいろなデザイン案を使えるので、活用してみることがおすすめです!
佐藤みなと
そういう方法もあるのですね!
全体のデザインに一工夫加えるだけでも印象は大きく変わります。漫画風のデザインにすれば、見やすくなることはもちろん、自分の強みをストーリー立ててアピールすることができます。また、個性的な色使いを意識すれば、読み手の目に留まりやすくなるでしょう。
ただし、デザインにこだわり過ぎた結果、見づらくなってしまったり、内容がつたわりづらくなってしまったりすると本末転倒なので、やりすぎには注意しましょうね。
文章は簡潔にわかりやすくまとめる
田中キャリアアドバイザー
自由形式の自己PRといっても、文章は必要です! ただし、簡潔にわかりやすくまとめておくことが大切ですよ!
佐藤みなと
イラストや写真、キャッチコピーだけで強みを伝えることは難しいですよね……。
田中キャリアアドバイザー
そうなのです! ここまで紹介してきたものを使用してわかりやすい自己PRにすることはとても重要ですが、しっかりと強みが伝わるように文章で説明することも必要なのです!
佐藤みなと
見やすさやインパクトも意識しつつ、強みがしっかりと伝わる自己PRにする必要があるのですね!
自由形式の自己PRでも、強みをしっかりと伝えるためには、文章を使うことが必要です。ただし、通常の自己PRのような長文になってしまうと、読みづらい印象を与えてしまうので、文章の長さや量には注意しましょう。
また、文章の中では、専門用語や若者言葉などは使わず、子どもからお年寄りまでどんな人が読んでも分かるような言葉遣いを意識することが大切です。
キャリアアドバイザーコメント
若林 真穂
プロフィールを見る文章の割合が良いのは 少ない or 多い? 全体的なバランスを重視しよう
自由形式の自己PRの場合、写真やイラストと文章のバランスをどれくらいにすればいいかと悩むかもしれませんね。ただ、正解はないというのが精一杯の答えです。
全体のバランスを見て、大切なことは、全体の見た目も含めて「読みやすいか」を考えるということです。パッと見た目で「読みたい」と思えるようなレイアウトになっているか、色使いやイラストが綺麗に調和しているかなど。シンプル過ぎても何を意味するのかわからなければそれはバランスが悪いと言えますね。
自由形式でやりたいことはあっても、あくまでも相手の読みやすさが前提になっているということを忘れないでください。いくら工夫したつもりでも、読みにくければ自己PRとしては失敗。いろいろな人に見せて感想をもらってもいいかもしれませんね。
誰でも簡単! 自由形式の自己PRの作成8ステップ
田中キャリアアドバイザー
さあ、ここからは具体的な作成方法についてですよ!
佐藤みなと
待っていました! でも本当に私に作れるのかな……。
田中キャリアアドバイザー
心配になる気持ちはわかります。しかし、今回は誰でも作成できるように8つのステップに分けて丁寧にお伝えしていくので、安心してください!
佐藤みなと
8つのステップだけで作成できるのですか!? もっとたくさんの工程があるのかと思っていました!
ステップ①アピールしたい強みを明確にする
田中キャリアアドバイザー
まずはじめは、自己PRのメインテーマとなるアピールしたい強みを明確にしましょうね!
佐藤みなと
さきほど教えていただいた4つの方法を使えば良いのですね!
田中キャリアアドバイザー
その通りです! なかなか強みが見つからない人は、ぜひさきほどの方法を実践してみてください! また、強みが複数ある人は、企業が求める人物像や志望している職種などに合わせてアピールする強みを選びましょうね!
佐藤みなと
たくさんある場合は選ばなければならないのですね!
自由形式の自己PRを作成する1つ目のステップは、アピールしたい強みを明確にすることです。自己PRでは自分の強みがメインテーマとなるので、ここが曖昧な状態で進めてしまうと、作成がうまく進まなくなってしまいます。
また、アピールしたい強みが複数ある人は、1つに絞ることが重要です。強みを複数アピールしてしまうと印象が弱まってしまいやすいためです。強みを絞る際は、企業が求める人物像や理念、社風、志望している職種などを踏まえて考えるようにしましょう。
ステップ②強みを発揮できたエピソードを考える
田中キャリアアドバイザー
アピールしたい強みが明確になったら、強みを発揮することができたエピソードを考えますよ!
佐藤みなと
強みを発揮できたエピソード……? なぜ必要なのでしょうか?
田中キャリアアドバイザー
質問ありがとうございます! たとえばの話ですが、まったく知らない人から「私の強みはコミュニケーション能力です」と言われて完全に信じることができますか?
佐藤みなと
本人が言っているのであれば……でも口だけという可能性もあるし……。自分が思うコミュニケーション能力かもわからないし……。
田中キャリアアドバイザー
そうなのです! 単に自分の強みを伝えるだけでは相手に納得してもらえる可能性は低くなります! そのため、自己PRの中で強みを発揮したエピソードを伝える必要があるのです!
佐藤みなと
なるほど! そういうことだったのですね!
自己PRの説得力を高めるためには、強みを発揮できたエピソードを伝えることが大切です。強みを発揮できたエピソードは、学業やサークル、アルバイトなどどんなことでも良いので、思いつくことを書き出してみましょう。
また、書き出すときは文章で書き出すと後から振り返ったときに、何を書いているのか分からなくなってしまうことがあるので、箇条書きで書き出すことがおすすめですよ。
キャリアアドバイザーコメント
若林 真穂
プロフィールを見るエピソードの選び方は「1番熱く」話せるもの!
自分の強みを裏付けるエピソードですが、面接官に対して本気で熱を持って話せることが何よりも大切です。その本気の様子が、強みの説得力を増すのです。自分の気持ちを置いておき「これの方がきっと面接官受けがいいかもしれない」という基準で選んだエピソードは、話していてもどこかはっきりと語れない部分があったり、質問をされた時にあたふたしてしまうことがあります。
複数あげたエピソードを見比べてみて、きっと話しているうちに熱くなってしまう、思わず身振り手振りがでてしまう、話したいことがありすぎる、というくらいの思い入れのあるものを選ぶようにしてください。
ステップ➂企業がもとめている人物像を把握する
田中キャリアアドバイザー
アピールする強みとエピソードが固まったら、自己PRを提出する企業が求めてる人物像を把握しましょうね!
佐藤みなと
企業が求める人物像を把握してどうするのですか?
田中キャリアアドバイザー
自分がアピールしようと考えている強みやエピソードが、企業が求める人物像に沿っているかどうか確認しておくのです! どんなに優秀な学生であっても、企業が求めている要素を持っていなければ、選考を通過することが難しくなってしまうからです。
企業が求める人物像を調べたうえで、自分がアピールしようと考えている強みが企業に刺さるものなのかを考えておく必要があります。
たとえば、自分の強みが自己主張ができるところだったとしても、企業が求めている人物像が協調性であれば、企業に刺さる可能性が低くなります。
ただし、アピールする強みを無理に企業が求める人物像に合致させる必要はありません。強みの言い回しを変えたり、複数の強みがあれば一番近いものを選んだりするなど、無理のない範囲で工夫しましょう。
ステップ④パソコンか手書きか作成手段を考える
田中キャリアアドバイザー
ここまでのステップで、自己PRに何を書くか明確になりました! ですので、ここからはどのように作成するのかを見ていきますよ! まずは、作成手段を考えていきましょう!
佐藤みなと
作成手段というと、手書きとか、パソコンとか……ですか?
田中キャリアアドバイザー
そうですね! 基本的にはそのどちらかになるでしょう! 選び方の基準としては、自分が得意な方、つまり自分の個性やセンスを発揮できる方を選ぶと良いですよ!
佐藤みなと
そう考えると手書きかな……。字は結構きれいだと言われますし……。
自由形式の自己PRでは、自分に合った作成手段を選ぶことが非常に大切です。絵や字が得意な人は、手書きで作成した方が熱意や温かみが伝わる自己PRに仕上げられるでしょう。
また、パソコンでの画像編集やイラスト作成が得意という場合は、パソコンを使うと自身の強みを活かすことができるでしょう。どちらの方が評価が良くなるといったことはないため、自分のセンスや個性をより強く伝えられる方を選んでみてくださいね。
ステップ⑤全体のレイアウトを考える
田中キャリアアドバイザー
作成手段が決まったら、次は自己PR全体をどのような構成にするかレイアウトを決めますよ!
佐藤みなと
どこに写真をおいて、どこに見出しを書いて、といった感じですよね!
田中キャリアアドバイザー
その通りです! さきほど考えた強みやエピソードから何を書きたいか、どんな写真、イラストを使いたいかを考えていくと、徐々にレイアウトが決まっていきますよ!
自由形式の自己PRを作成する過程において、全体のレイアウトを決めることは非常に重要です。なぜなら、ここで作成したレイアウトが自己PRを作成する際の設計図になるからです。
そのため、何度も試行錯誤をして考えましょう。また、いくつかの簡易的な案を書き出して、家族や友人など数人にどのレイアウトが良いか聞いてみるというのもおすすめです。
ステップ⑥必要になる写真やイラストを用意する
田中キャリアアドバイザー
レイアウトが決まったら、自己PRに使用する写真やイラストを用意しましょう!
佐藤みなと
どのように用意すれば良いのでしょうか?
田中キャリアアドバイザー
質問ありがとうございます! 写真は自分が撮った写真や友人に撮ってもらった写真を使いましょう!また、イラストは自分で描いたものの方が、個性や表現力が伝わりますよ!
佐藤みなと
写真やイラストを通して自分自身をアピールするということですね!
写真やイラストは自己PRの読みやすさや分かりやすさを左右するため、こだわりを持って選びましょう。写真を選ぶ際は、自分自身が映っている写真を選ぶと普段の自分を企業側に知ってもらうことができます。
また、イラストは自作のものを使用した方が、個性やセンスをアピールできます。ただし、自信がない場合は、フリー素材の中から自分の伝えたいことやデザインの雰囲気に合ったものを選んで使いましょう。
ステップ⑦全体のレイアウトに沿って作成していく
田中キャリアアドバイザー
写真やイラストを用意できたら、全体のレイアウトに沿って作成していきますよ!
佐藤みなと
ついに作成か……上手くできるかな……。
田中キャリアアドバイザー
レイアウト通りに作成していけば大丈夫ですよ! ただし、手書きで作成する場合は下書きはしておきましょうね! はじめからペンで書いてしまうとミスをしてしまったときに、一からやり直さなければならないので!
佐藤みなと
そうですね! まずは下書きをしてからですね!
全体のレイアウトに沿って作成する際は、一旦下書きをしておきましょう。下書きをしておけば、ミスをしてもやり直すことができます。また、下書きの際にレイアウトと写真、イラストなどの組み合わせを確認しておけば、万が一違和感がある場合に修正することができます。
パソコンで作成する場合は、ミスをしてもすぐに修正ができるので、下書きをする必要はありませんが、データが消えてしまうと取り返しがつかないので、小まめに保存しておきましょう。
ステップ⑧全体のデザインや文章量などを整える
田中キャリアアドバイザー
やっと最後のステップまできましたよ! 最後は全体を整える作業です!
佐藤みなと
どんなところを整えれば良いのですか?
田中キャリアアドバイザー
さきほどのステップで一旦自己PR全体が出来上がったと思います。しかし、全体を見ると「何かが足りない」「文章が多過ぎて見づらい」など思うことが出てくる場合があります。そういったところを整えていくのですよ!
佐藤みなと
なるほど! 最終調整ということですね!
自己PRはステップ⑦である程度完成しましたが、まだ終わりではありません。足りない部分を補ったり、不要な部分を削ったりするなど調整をする必要があるのです。具体的には、文章量を調整したり、色味を加えたりするなどです。
また、手書きで作成する場合は、ペンで描いたり写真を貼ったりしてしまったあとでは、修正ができなくなってしまうので、下書きの段階で調整しておくようにしましょうね。
キャリアアドバイザーコメント
神谷 政利
プロフィールを見る時短の秘訣は手を動かすよりも目で見ること!
見本となる作品を見て、それを参考にすることが時短最大の秘訣です。
デザイナーや芸術家はなぜ独創的な物を作れるのかというと、それまで膨大な量の他の作品を見ているからです。それらの蓄積を、テーマに合わせて組み合わせたり、参考にしたりしながら、自分のオリジナルの作品を作っていることがほとんです。
自由形式の自己PRもそれと同様で、さまざまな自己PRを見ればいいのです。見ていくうちに「自分はこれがいいな」とピンとくるものがあるはずです。それを元にして、自分なりに修正等を加えながら作るのが短期間で完成させるおすすめの方法です。
自己PRが思いつかない時は、
AIツールを活用してください
自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。
そこで紹介したいのが「自己PR作成ツール」です。これを使えば、簡単な質問に答えるだけで誰であっても、あなたの強みが完璧に伝わる自己PRが完成します。
ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。
(リーダーシップが強みの場合)
私の長所は、周囲を引っ張るリーダーシップです。大学時代、ゼミ活動で新しい勉強会を企画しました。SNSや掲示板を活用し、200人以上の学生に情報を届け、毎回平均30名の参加者を集めました。リーダーとして、メンバーと定期的なミーティングを行い、役割分担を明確にして進めました。参加者の意見を積極的に取り入れ、内容を改善し、満足度を高めました。この経験から、チームをまとめる重要性やコミュニケーション能力の大切さを学びました。御社でも、自ら率先して行動し、チーム全体を巻き込み目標達成に向けて努力します。
差別化できる! 自由形式の自己PRのコツ
佐藤みなと
作成方法を教えていただいたのに申し訳ないのですが、ほかの学生もあれくらいのレベルの自己PRを作成していますよね……。
田中キャリアアドバイザー
とても良いところに目をつけましたね! その通りです! さきほどお伝えした作成方法は基本中の基本なので、一定のレベルには仕上がりますが、ほかの学生との差別化はできていない場合があります。
佐藤みなと
やっぱりそうか……何とかほかの学生と差別化することはできないでしょうか……何としても選考に合格したくて……。
田中キャリアアドバイザー
もちろんありますよ! 細かい部分ではありますがすべてを丁寧に実践すれば、数段レベルアップした自己PRになりますよ!
字やデザインが苦手ならパソコンを使用する
田中キャリアアドバイザー
1つ目のコツは、作成手段を選ぶ際のコツになります! 字やデザインなどが苦手であれば、パソコンを使用して作成するようにしましょう!
佐藤みなと
どうしてパソコンの方が良いのでしょうか?
田中キャリアアドバイザー
パソコンで作成すれば、字は入力するだけですし、デザインはソフトのテンプレートを使うことができるので、苦手な部分を補うことができるからです!
佐藤みなと
なるほど! 苦手な部分を補える手段を選ぶのは賢い選択ですね!
自分の字に自信がない、デザインが思い浮かばないといった悩みを抱えている人は、パソコンを使って自己PRを作成しましょう。これらの悩みはパソコンの機能で補うことができるからです。
また、あまりにも字が乱雑であったり、デザインに統一感がなかったりすると、自己PRのクオリティが下がってしまい評価に悪影響が及ぶ可能性もあります。そのため、無理に自力で作成しようとはせず、利用できるものを賢く活用していきましょう。
色は3色までにする
田中キャリアアドバイザー
作成時に使用する色使いも非常に重要なポイントですよ! 色は3色までにとどめておくようにしましょう。
佐藤みなと
3色か……。どうして3色が良いのでしょうか?
田中キャリアアドバイザー
色があまりにも多いと、ごちゃごちゃした印象になることはもちろん幼いイメージを与えてしまいます。また、色が少なすぎるのも、自由形式を活かしきれていないと思われる場合があります。そのため、3色程度が無難なのです!
佐藤みなと
そういうことだったのですね!
自由形式と聞くとたくさんの色を使ってカラフルな自己PRを作成しようと考える人もいるでしょう。しかし、自己PRは就活の一環であるため、あまりにもカラフル過ぎると不適切だと思われてしまう可能性があるのです。
また、色が多過ぎると、どこに注目すれば良いのか、何がメインテーマなのかなどと読み手を混乱させていしまう可能性が高まります。また、企業によっては白黒印刷される場合もあるので、そのことを考慮して色を選ぶことが大切です。
写真はできる限りフリー素材を使わない
田中キャリアアドバイザー
写真を選ぶときにもポイントがありますよ! 写真はできる限りフリー素材を使わないようにしましょうね!
佐藤みなと
写真はフリー素材よりも自分で撮ったものの方が良さそうですね!
田中キャリアアドバイザー
そうなのです! 写真は普段の自分の姿や自分が所属しているコミュニティの写真などを使用することで、履歴書や面接では伝えられない素の自分を伝えることが大切なのです! フリー素材を使ってしまうとそういったことは伝わらないですよね。
佐藤みなと
そうですね! せっかく使用する写真は自分の強みや個性が伝わるものが良いですね!
自己PRで使用する写真はフリー素材を避け、自分自身で撮った写真や友人が撮ってもらった写真など、普段の自分が映っているものを選ぶようにしましょう。
そうすることで、素の自分が伝わりやすくなるので、強みや個性も伝わりやすくなるのです。フリー素材の写真は、無機質な印象を与えてしまうので、自己PRにはあまり適していません。
字の大きさ・行間の広さなど細かい部分を調整する
田中キャリアアドバイザー
かなり細かい部分になりますが、字の大きさや行間の広さを調整しておきましょうね!
佐藤みなと
細かいですね……そんなに重要なことなのでしょうか?
田中キャリアアドバイザー
細かい部分ですが、非常に大切です! 字が小さかったり、行間が狭かったりするとかなり読みづらくなってしまいます。逆に、字が大きすぎたり、行間が広すぎたりするのも不自然です。つまり、全体のバランスを見ながら微調整をおこなう必要があるのです!
佐藤みなと
読みやすい自己PRにするためにはとても重要ですね!
字の大きさと行間は、自己PRの読みやすさに直結するため、細かな調整が必要です。字の大きさは、あまりにも小さくし過ぎると読みづらくなってしまいます。そのため、たくさん書きたいことがあったとしても、適度なサイズ感にとどめておくようにしましょう。
また、行間を狭くし過ぎるのも危険です。行間が狭いと字が詰まっているように見えるため、読み手の読みたいと思う気持ちを削いでしまう可能性が高くなってしまうからです。
文章が長くなる場合は箇条書きでまとめる
田中キャリアアドバイザー
文章を入れるときのポイントもありますよ! 文章が長くなる場合は箇条書きでまとめるようにしましょう!
佐藤みなと
長い文が書かれていると、読む気がなくなってしまいますよね。
田中キャリアアドバイザー
そうなのです! 読み手の気持ちを考えると、自由形式の自己PRに長い文章を入れるのはあまりおすすめできないのです。しかし、場合によっては文章で伝えたいこともあると思いますので、そういったときは箇条書きを使うと良いのですよ!
佐藤みなと
箇条書きだと読みやすそうですね!
文章で伝えたいことがたくさんある場合は、長文ではなく箇条書きで書くことがおすすめです。読みづらさがなくなり、読み手に必要な情報だけを伝えられるからです。
ただし、箇条書きの1項目ごとの文章が長くなってしまっては、箇条書きにする意味がなくなってしまうので注意しましょうね。
エピソードでは具体的な数値を使う
田中キャリアアドバイザー
強みを発揮したエピソードについてもコツがありますよ! エピソードでは具体的な数値を使うように心掛けましょう!
佐藤みなと
数値……? どういったところで使うのでしょうか?
田中キャリアアドバイザー
主に成果ですね! エピソードの中には、強みを発揮して得られた成果が含まれていると思います。その成果の部分で「売上が50%アップした」「新入部員が昨年よりも30人多くなった」など数字を使うのです!
佐藤みなと
数字を使った方が成果が具体的に伝わる気がします!
強みを発揮したエピソードの中では、数値を使って成果を表すようにしましょう。数値を使った方が成果が具体的になり、その凄さが読み手に伝わるからです。
そのため、自分自身のエピソードの成果を数値で表すことができないかを考えてみてください。また、数値で成果を表すことができるエピソードを選ぶというのもおすすめです。
評価が下がる!? 自由形式の自己PRで注意すべきNGポイント
佐藤みなと
もう一つ気になることが……。これをしてしまうと減点になるといったポイントはありますか? できる限り完璧なものに仕上げたくて……。
田中キャリアアドバイザー
とても良い心掛けですね! 自由形式の自己PRだからといって、何をしても良いというわけではないので、注意すべきポイントを押さえておくことは大切です! それでは詳しくお伝えしていきましょう!
佐藤みなと
心強いです! ありがとうございます!
企業が求めている人物像とズレがある
田中キャリアアドバイザー
ちなみに、注意すべきポイント、何か思いついたりしますか?
佐藤みなと
そ、そうですね……作成方法の中にもありましたが、企業が求める人物像とズレがある自己PRはダメな気がしますね……あっていますか?
田中キャリアアドバイザー
お見事です! よく覚えていましたね! どんなに優秀な学生であったとしても、企業が求める人物像とのズレがあれば採用される可能性は非常に低くなります。強みも同じです。企業が求めている強みとまったく違った強みをアピールしてしまうと、企業には響かないのです。
佐藤みなと
企業を知ったうえでアピールする強みを決めるべきですね!
どんなに自分の強みに自信があったとしても、企業が求めている人物像とズレがある自己PRになっていると、選考通過が難しくなってしまいます。
たとえば、企業が行動力がある人材を求めているにも関わらず、慎重さについて強くアピールしてしまうと、評価してもらえない可能性が高まります。
色やレイアウトが奇抜過ぎて見にくい
田中キャリアアドバイザー
ほかに思いつくことはありませんか?
佐藤みなと
そうですね……自由形式だからといって、奇抜過ぎるものは読み手に嫌われてしまいそうな気がしますね。
田中キャリアアドバイザー
素晴らしいですね! その通りです! 時々、自分自身の個性やセンスをアピールするために、奇抜な色使いやレイアウトを用いる学生がいます。個性やセンスをアピールしたい気持ちは分かりますが、あまりにも奇抜過ぎると自己PRが見づらくなってしまう可能性があるのです。
佐藤みなと
個性やセンスを伝えることも重要ですが、読み手が読みやすい自己PRにすることも大切でしたよね!
自由形式の自己PRだからといって、奇抜過ぎる色使いやレイアウトにしてしまうのは危険です。あまりにも奇抜すぎると読みづらくなってしまい、自己PRのメインテーマである強みが伝わりづらくなってしまうからです。
自分の個性やセンスをアピールするために色やレイアウトを工夫することは非常に重要なことです。しかし、読みやすいか、強みが伝わりやすいかということも考えておきましょう。
文字が多過ぎて読みにくい
佐藤みなと
もう流石に思いつかないですね……。すみません……。
田中キャリアアドバイザー
大丈夫ですよ! それでは私からあと3つお伝えしますね!
佐藤みなと
3つもあるのですか!? ぜひ教えてください!
田中キャリアアドバイザー
文字が多過ぎて読みにくい自己PRも評価が悪くなってしまう可能性がありますよ! さまざまな情報を伝えたい気持ちは分かりますが、あまりにも文字が多くなってしまうと、読み手の読む意欲を削いでしまう可能性があるのです。
佐藤みなと
文字がぎっしり詰まった自己PRは嫌ですね……。
文字が多過ぎると自己PR全体の情報量が多く感じられ、読み手に読みたいと思ってもらうことが難しくなってしまいます。文字小さかったり行間が狭かったりするのも要注意です。
また、文章で自己PRをしてしまうと通常の自己PRと変わらないため、自由形式ということを活かしきれておらず、工夫や独自性が欠けていると評価されてしまう可能性もあります。
イラストや写真に頼り過ぎている
田中キャリアアドバイザー
文字が少なければ良いということでもありませんよ! イラストや写真に頼り過ぎた自己PRも印象が悪くなってしまうかもしれません。
佐藤みなと
イラストや写真は華やかになりますし、多ければ多いほど良いのかと……。
田中キャリアアドバイザー
イラストや写真は、強みをアピールするための補足資料であって、イラストや写真を見せることが自己PRの目的ではありませんよね。そのため、写真やイラストばかりを使用すれば良いというわけではないのです!
佐藤みなと
写真やイラストが素晴らしくても、強みが伝わらないと自己PRにならないということですね!
イラストや写真を用いることは、自由形式の自己PRならではなので、たくさん使用したいと考えている人も多いでしょう。しかし、イラストや写真ばかりを使用することで自分の強みが伝わらなくなってしまっては意味がありません。
そのため、イラストと写真は2〜3つ程度に押さえておくようにしましょう。また、イラストと写真は強みを伝えるための補足資料だという意識で使用するようにしましょうね。
イラストや写真のクオリティが低い
田中キャリアアドバイザー
イラストや写真を使用する際のポイントがもう1つあります! クオリティが低いものを使ってしまうと自己PRのクオリティが低いと思われてしまうかもしれません。
佐藤みなと
イラストや写真の印象はすぐに目に入ってくるので、印象が強く残りますしね……。
田中キャリアアドバイザー
そうなのです! イラストや写真のクオリティは自己PR全体の印象に大きく影響するので、可能な限りクオリティの高いものを使うことが大切なのです!
佐藤みなと
準備は大変そうですが、力を入れるべきポイントですね!
クオリティの低いイラストや写真を使用してしまうと、自己PR全体の印象を悪くしてしまう可能性があります。写真やイラストは一目で分かるので、第一印象に大きく影響するのです。
そのため、写真を選ぶ際は複数の写真を見比べて、最も見栄えがするものを選びましょう。また、イラストについては自作のものに自信がなければ、フリー素材を使うことがおすすめです。
レイアウト別! 自由形式の自己PRの完成例4選
田中キャリアアドバイザー
最後は自由形式の自己PRの例文を紹介して終わりましょうか!
佐藤みなと
例文! 助かります! 作成方法は分かっても完成形のイメージができていなくて……。
田中キャリアアドバイザー
はじめはみんなそうですよ! いろいろな完成形を見ることで、自分が作成したい自己PRのイメージが具体的になっていくので、例文を見ることはとても有効な手段ですよ! また時間短縮にもなります!
佐藤みなと
忙しいので本当に助かります! 解説よろしくお願いします!
①イラスト
佐藤みなと
イラストがあるだけで、この人の経験や強みが思い浮かびやすくなりますね!
田中キャリアアドバイザー
その通りですね! イラストを使うと、文字だけでは伝わらない情報を伝えられるので、アピールしたい強みに合ったイラストをうまく活用しましょうね!
②写真
佐藤みなと
写真があると実際に挑戦してきたことが分かるのでとても良いですね!
田中キャリアアドバイザー
そうですね! 写真をうまく利用することができているので、自己PRの説得力が増しています! さらに、さまざまな場面の自分自身が映った写真がつかわれているので、自分のいろいろな面を企業に知ってもらうことができるでしょう!
➂キャッチコピー
佐藤みなと
キャッチコピーを真ん中に持ってくるなんて、大胆なレイアウトですね!
田中キャリアアドバイザー
そうですね! しかし、キャッチコピーの役割は読み手の注意をひきつけて興味を持ってもらうことなので、理にかなったレイアウトとも言えますよ!
④図解
田中キャリアアドバイザー
図解の良いところは、話の流れが視覚的に見えるところですね! 文章をしっかりと読まなくても何が書かれているか分かるので、読み手は読みやすいと感じるでしょう!
佐藤みなと
図解という方法もあるのですね! 勉強になります!
エントリーシートで自己PRをもとめられるとき、文字数が制限されるケースがあります。こちらの記事では自己PRを400字に制限されたときの作成方法について詳しく解説しています。自己PRの文字制限をもとめられている場合はぜひ参考にしてみてください。
例文25選|400字の魅力的な自己PRで通過率100%を目指そう
自由形式の自己PRで自分の強みや個性をアピールしよう
田中キャリアアドバイザー
自由形式の自己PRについてお伝えしてきましたが、不安や疑問は残っていませんか? 自己PR、作成できそうですか?
佐藤みなと
はじめは自分に作成できるものなのかがわからず、不安に押しつぶされそうでしたが、今はすぐにでも作成に取り掛かりたい気分です! 教えていただいた方法を実践すれば、良い自己PRを作成できる気がしています!
田中キャリアアドバイザー
前向きな気持ち、素敵ですね! 自由形式となると何から始めれば良いかわからず混乱してしまうこともあるかもしれませんが、自分の個性やセンスをアピールできる絶好の機会だと思って、ぜひ楽しみながら作成してみてくださいね!
佐藤みなと
素敵な自己PRを作成して必ず選考を突破してみせます! 本当にありがとうございました!
田中キャリアアドバイザー
こちらこそありがとうございました! 選考に突破できるよう心から祈っています!
記事の編集責任者 小山内 隆
この記事のアドバイザー