目次
自己PRを400文字でまとめる方法とは? 作成の仕方をマスターしよう
鈴木なぎさ
うーん。どうしよう。
佐藤みなと
鈴木さん、悩んでいるようだけど、どうしたの?
鈴木なぎさ
佐藤さん! 佐藤さんはエントリーシート(ES)の自己PRって何文字くらいで書いてる?
佐藤みなと
文字数を数えたことないかも……。でも、これから受けようと思っている企業のESで自己PRを400字で書かなきゃいけなくてちょうど困っていたところなんだ。
鈴木なぎさ
佐藤さんも!? 実は私もESの自己PRで初めて400字の文字数の指定をされたの。400字って短いよね。まとめられるかな。
佐藤みなと
えっ! 400字って多いと思ってた!
田中キャリアアドバイザー
自己PRの文字数制限について悩んでいるようですね。文字数を制限されると、きちんとまとめられるか不安になる気持ちもわかります。しかし、そこまで難しいことではありません。ポイントを押さえれば、上手くまとめられるようになりますよ。
鈴木なぎさ
田中さん! 自己PRを400字にまとめるポイント、ぜひ教えてください!
佐藤みなと
よろしくお願いします!
田中キャリアアドバイザー
もちろんです! 一緒にポイントや作成方法を理解して、企業担当者の心をつかむ400字の自己PRを作成してみましょう!
ESの自己PRを記入する際、400字と文字数を制限されることがあります。
400字と聞いて、短いと感じる人もいれば、多いと感じる人もいるでしょう。また、文字数ばかりに気を取られて、なかなか書き進められないといった悩みもよく聞かれます。
そこで今回は、400字の自己PRを作成する際のポイントや構成、印象に残すためのテクニックなどを解説していきます。400字に満たす方法や、おさめる方法なども紹介するので、コツをつかんで魅力的な自己PRを作成しましょう。
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自己PRは手書き? PC? 自分に合った方法で作成しよう
鈴木なぎさ
田中さん、そもそもESって手書きの方が良いのでしょうか…?
佐藤みなと
え、パソコンで作成しようと思ってた!
田中キャリアアドバイザー
手書きで書くべきかPCで作成すべきか迷いどころですよね。結論からお伝えすると、企業から指定のない場合にはどちらでも問題ありません。
佐藤みなと
そうなのですね! 安心しました!
田中キャリアアドバイザー
はい! 大事なことは手書きかPCかということではなく、わかりやすさです。どちらの方法で作成したとしても、読み手を意識したわかりやすいESを作成するようにしましょう。
企業から指定のない場合には手書きで作成してもPCで作成しても問題ありません。作成しやすい方を選択しましょう。
企業の担当者は日々多くのESや履歴書に目を通しています。大事なことは手書きで作成するかPCで作成するかということではなく、読み手にとってわかりやすいものを作成するということです。
以下に手書きで作成する場合とPCで作成する場合のメリット、デメリットについて紹介します。参考にしながら自分に合った方法を選択しましょう。
手書きで作成するメリット
- 丁寧な文字で書くことで「時間をかけてくれた」という印象を与える
- 筆圧や文字の丁寧さから人となりが見えやすい
手書きで作成するデメリット
- 間違えた場合は書き直さなければならない
- 文字を書くことが苦手な人の場合は読みづらくなる
PCで作成するメリット
- 手書きよりも作成に時間がかからない
- 太字などで強調することができる
PCで作成するデメリット
- すぐに作成できるため企業によっては「志望度が低い」という印象を与える
- 他の企業でも使いまわすとき、内容の修正を忘れる可能性がある。
自己PRは自由形式での提出をもとめられる場合があります。写真やイラスト、キャッチコピーなどを使って自由に表現しましょう。参考画像とともに、こちらの記事で詳しく紹介しているので、興味がある人は参考にしてみてくださいね。
自由形式の自己PRは8ステップで作れる!作成のコツや完成例を解説
まずは企業目線で考えよう! 企業が自己PRをもとめる3つの理由
佐藤みなと
田中さん、実は自己PR自体あまり書いたことがないのです……。
田中キャリアアドバイザー
そうだったのですね! 自己PRはESで必ずといっていいほど書く項目があります。
鈴木なぎさ
それだけ自己PRの内容を企業は知りたがっているということですね!
田中キャリアアドバイザー
その通りです! まずは、どうして企業が自己PRを学生にもとめるのか、その理由についてひも解くところから始めましょう!
①学生の人柄を知るため
田中キャリアアドバイザー
まず1つ目の理由は「学生の人柄を知るため」です! 自己PRとは、自分の魅力や持っているスキルをアピールして伝えること。そのため、応募してくれた学生の人となりを知ることができます。
鈴木なぎさ
今までどのような経験をし、そこから何を得たかを知ることで人柄がわかるのですね!
自己PRでは、自分がアピールしたい魅力や能力、経験などの「強み」を伝えられます。企業はそんな自己PRの内容から、学生の人柄を思い描きます。
人柄からは社風に合っているかどうかが判断できます。どれだけ高い能力を持っていたとしても、企業の働く環境や雰囲気がその学生に合っていなければ、早期退職といったリスクもあるのです。
入社後のミスマッチを防ぐために、企業は自己PRから学生の人柄を読み取っているのです。
②学生が自己分析できているかを知るため
田中キャリアアドバイザー
2つ目の理由は「学生が自己分析できているか知るため」です! 自己PRは自分自身のことをしっかりと理解できていなければ作成することができません。
佐藤みなと
学生がしっかりと自己分析をおこない、自身の強みを導き出せているかどうかを見ているというわけですね!
自己PRは「何を自分は得意としているのか」「何が自分の魅力なのか」がわかっていなければ作成できません。また、「その強みは何の経験を経て培ったものなのか」まで理解できていなければ、しっかりとアピールをすることは難しいでしょう。
社会に出てからは社内、社外問わず多くの人とコミュニケーションを取らなくてはなりません。相手を理解するためには、まずは自分自身の理解が不可欠です。企業は、学生の自己PRを見て、自己分析ができているのかを判断しています。
自己分析の方法がわからない場合はこちらの記事をチェックしましょう。さまざまな自己分析の方法を詳しく解説しているため、自分に合ったやり方を見つけることができます。
簡単15のやり方で自己分析はもう迷わない! 活用法を徹底解説
③学生の長所が企業とマッチしているか知るため
田中キャリアアドバイザー
最後の理由は「学生の長所が企業とマッチしているかを知るため」です。
鈴木なぎさ
学生の強みが企業で活かされるかどうかを判断しているのですね!
学生の持つスキルや経験はさまざまです。多様な強みを持つ学生の中から、企業がもとめる人物像に当てはまる人に選考を受けてほしいと考えています。
たとえば、人材業界の企業に応募するとします。人材という無形の商材を扱う人材業界では、より高度なコミュニケーション能力がもとめられます。そのため、自己PRでもコミュニケーション能力や傾聴力などをアピールできると企業から好印象を得られるはずです。
このように、単に自分の強みを伝えるだけでなく、企業がもとめる人物像に当てはまるような強みをアピールすることが重要です。覚えておきましょう。
自己PRは書類選考だけでなく面接でももとめられます。面接では、自己PRをする時間を指定されるケースがあるので覚えておきましょう。こちらの記事では1分で簡潔にまとめる方法から3分を最大限活かしてアピールする方法まで解説しています。併せてチェックしましょう。
例文付き|心を掴む1分の自己PR! 秒数で区切る要約術で選考突破
例文10選|3分の自己PRを最大限活かすコツやありがちな失敗を解説
キャリアアドバイザーコメント
テッ ター スェ
プロフィールを見る自己分析と企業研究をしっかりおこないミスマッチを防ごう
自己PRの作成には順番があります。まずは自己分析をして、そのうえで企業研究をしましょう。必ず順番を守らなければいけないわけではありませんが、優先度でいうと自己分析が先になります。
自己分析をせずに志望先を探すと、企業が求める人物像に無理矢理自分を当てはめようとして、どこか嘘っぽい自己PRを作ってしまいます。ですから、自分の強みと企業のもとめる人物像に大きな乖離がある場合は、マッチしていないという可能性も考えましょう。
たとえば、企業が「物事を本質的に考える力」のある人物をもとめていて、自分の強みが「直感的に物事を判断し、素早く対応できる」だとすると、この企業とは合わないかもしれない、と予想できます。このように自己分析と企業研究を通して、ミスマッチの可能性を減らすことができるのです。
文章が苦手な人必見!
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(リーダーシップが強みの場合)
私の長所は、周囲を引っ張るリーダーシップです。大学時代、ゼミ活動で新しい勉強会を企画しました。SNSや掲示板を活用し、200人以上の学生に情報を届け、毎回平均30名の参加者を集めました。リーダーとして、メンバーと定期的なミーティングを行い、役割分担を明確にして進めました。参加者の意見を積極的に取り入れ、内容を改善し、満足度を高めました。この経験から、チームをまとめる重要性やコミュニケーション能力の大切さを学びました。御社でも、自ら率先して行動し、チーム全体を巻き込み目標達成に向けて努力します。
文字数の割合にも注意が必要! 400字の自己PRの構成を理解しよう
田中キャリアアドバイザー
では、ここからはいよいよ400字の自己PRの作成方法について解説していきます! まずは構成から考えていきましょう。
鈴木なぎさ
構成? 自分の強みを400字で書けば良いんですよね?
田中キャリアアドバイザー
その認識だと少し危険です! だらだらと400字を埋めている自己PRは良い自己PRとは言えません。400字の自己PRに盛り込むべき3つの内容と、それぞれの目安の文字数について解説していくので、まずは基本の型を一緒に覚えましょう!
400字の自己PRを作成する前に基本構造を理解しましょう。自己PRは「強み」「強みを活かしたエピソード」「企業での活かし方」の3つの要素を盛り込むことで説得力のあるアピールができます。
特に、「強みを活かしたエピソード」が重要です。なぜなら、アピールする強みはある程度他の学生と被ってしまう可能性がありますが、「エピソード」は一人ひとり違うからです。したがって、400字の自己PRを作成する際は、この「エピソード」に最も文字数を割く必要があります。
この章では、自己PRに盛り込むべき3つの要素とそれぞれの目安の文字数について解説していきます。400字という制限の中で自分の魅力を余すことなく伝える自己PRを作成しましょう。
①企業で活かせる強みの提示:30字程度
田中キャリアアドバイザー
まずは最初にアピールしたい自分の強みを30字で記入します。
佐藤みなと
30字って結構少ないですね。
田中キャリアアドバイザー
結論を簡潔に述べることで相手に読みやすいと感じさせる意図があります。冒頭の一文が長くなりすぎないように気を付けましょう。
自己PRの書き出しは、結論(=自分の強み)を簡潔にわかりやすい一文で提示しましょう。何を伝えたいかを最初に明確にすることが大切です。
しかし、あまりに簡潔すぎると企業担当者の印象に残らない可能性があります。そのような場合は、印象的な言葉で自分の強みを言い換えると、さらに魅力的な自己PRの冒頭になります。
たとえば「私の強みは適応力です(11文字)」と伝えたいときには「私の強みは、新しい環境でも柔軟に対応できる適応力です(27文字)」と伝えた方が、よりイメージがしやすいのではないでしょうか。
このように、わかりやすく伝えることを意識しつつも、印象的なフレーズで企業担当者の目を引く書き出しを心掛けることが大切です。
②強みを活かしたエピソードの提示:300字程度
田中キャリアアドバイザー
強みの提示ができたら、次はその強みを裏付けるエピソードを記入します。およそ300字で記載できると良いですよ。
佐藤みなと
どうしてエピソードが必要なのですか?
田中キャリアアドバイザー
強みを提示しただけでは、本当なのか企業の担当者はわからないからです。学生が今まで強みを活かしてどのような経験をしてきたのか、そこから何を得たのかを担当者は知りたいと思っています!
冒頭で強みが主張できたら、その理由となるエピソードを記載しましょう。冒頭を読んだだけでは、学生が本当にその強みを持っているのか判断できません。そのため、強みを裏付けるエピソードが必要なのです。
エピソードが書き終えたら冒頭で提示した自身の強みと矛盾はないか確認してみましょう。内容に自信がなかったら、誰かに見てもらうなどして意見をもらうことをおすすめします。改良を重ねて説得力のあるエピソードを提示することが大切です。
③どのような場面で活かせるかを提示:70字程度
田中キャリアアドバイザー
最後に強みを応募企業先でどのように活かすのかを提示します! 70字程度で書いてみてください。
佐藤みなと
企業へアピールするのですね!
田中キャリアアドバイザー
その通りです! 自分の強みを活かしてできることや、やりたいことを最大限アピールしましょう!
エピソードで強みの証明をおこなった後は、強みを応募先企業でどのように活かそうと考えているかを述べましょう。
大切なことは内定をもらうことがゴールではないということです。就活を進めていると、内定をもらいたいという思いが強くなってしまい、内定をゴールとしてしまう学生が多く見受けられます。
しかし、内定はゴールではありません。企業は内定後、つまり入社後を常に意識して選考をおこなっています。そのため、自己PRを作成するときにも、入社後の活躍を担当者にいかにイメージさせられるかが重要になります。覚えておきましょう。
この記事の中ではたくさんの例文を紹介しています。強みの例や、エピソードの内容、企業での活かし方など例文の書き方をぜひ参考にしてみてください。
田中キャリアアドバイザー
文字数はあくまで目安ですが、初めて書く場合は紹介した文字数を意識して自己PRを作成することをおすすめします!
自己PRは書類選考だけでなく面接の場面でも聞かれますが、自己PRと似ている質問に「あなたの長所は何ですか」という質問があります。こちらの記事では自己PRと長所の違いについて例文を交えて詳しく解説しています。併せて確認してみましょう。
自己PRと長所の違いはこれで完璧! アピールポイント別例文8選
次の記事では、自己PRの作成方法についてより詳しく項目別に解説しています。こちらも読んでみてくださいね。
自己PRの書き方が完璧にマスターできる3ステップ! 30例文付き
キャリアアドバイザーコメント
神谷 政利
プロフィールを見る就職活動は自分を売り込む場
就職活動はある意味自分という商品を企業に購入してもらう営業活動とも言えます。
一般的に商品を購入してもらうためには広告を出します。その際、言いたいことだけを書き連ねている広告は全く消費者に届きません。
ユーザーがほしい情報は何かを考え抜き、その欲求に刺さる情報を提供してこそ商品を購入してもらえます。たとえばパソコンであれば、今の消費者がほしいものが「とにかく軽いもの」と分かれば、頑丈さや処理スピードではなく「世界最軽量」と謳うべきでしょう。
自己PRも言いたいことを全て書き込むのではなく、読み手である企業が何を知りたいのかを考え、それを端的にまとめてこそ「採用しよう」という気持ちを起こさせる自己PRとなるのです。
他の自己PRに負けないために! 印象的な自己PRを作るテクニック3選
鈴木なぎさ
400字の自己PRの構成がわかって、イメージがつかめてきました!
田中キャリアアドバイザー
それは良かったです!
佐藤みなと
3つの要素を盛り込んだ自己PRを作りたいと思います! ところで田中さん、1つ質問があるのですが……。
田中キャリアアドバイザー
何でも聞いてください!
佐藤みなと
企業の担当者はたくさんの学生のESを見ているのですよね? たくさんの自己PRに目を通していると思うのですが、担当者の心をつかむ裏ワザってあったりしませんか?
田中キャリアアドバイザー
とても良い質問ですね! では担当者の目を引く自己PRを作るテクニックを紹介します!
鈴木なぎさ
ぜひ聞きたいです! よろしくお願いします!
①より強調させるために! 強みは1つに絞る
田中キャリアアドバイザー
1つ目のテクニックは「強みは1つに絞る」です!
鈴木なぎさ
強みは多ければ多いほど良いのかと思っていました!
田中キャリアアドバイザー
400字と制限があるため強みは1つに絞っておくほうが良いでしょう。強みが複数あるよりも1つの方が印象を付けやすく、読みやすくなりますよ。
鈴木なぎさ
なるほど! 強みは1つに絞ってアピールしたいと思います!
400字の自己PRでは強みは1つに絞って提示しましょう。強みが複数あると、その根拠となるエピソードも増やさなければなりません。文字数制限もあるため、一つひとつの内容が薄くなってしまうのです。
強みを裏付けるエピソードに関しても、複数用意するのではなく1つに絞り、どのような考えで、どのような行動を起こし、その結果どのようなことを学んだかを自分の言葉で書いてください。しっかりと深堀りした説得力のある1つのエピソードで企業担当者を納得させましょう。
強みやエピソードがたくさん並べられていると企業の担当者は読みにくいと感じます。1つに絞ることで、強みを印象付けましょう。
自己PRにタイトルをつけることで、より印象的な自己PRを作成できます。こちらの記事では自己PRのタイトルのつけ方を詳しく解説しています。担当者に刺さるタイトルをつけることでライバルに差をつけましょう。
刺さる自己PRのタイトルを作る3つの秘訣|例文15選で徹底解説
②インパクトを残そう! キャッチフレーズを使う
田中キャリアアドバイザー
2つ目のテクニックは「キャッチフレーズを使う」です。
佐藤みなと
キャッチフレーズですか?
田中キャリアアドバイザー
そうです。たとえば「縁の下の力持ち」であることをアピールしたいときに「私は一流の脇役です」と言い換えることでインパクトを与えることができます。
佐藤みなと
続きが読みたくなるような強みですね! 印象もばっちり残ります!
キャッチフレーズを使うことで強みを強調することができます。日々たくさんのESに目を通している企業担当者の心をつかめるような印象的なキャッチフレーズを考えてみてください。
キャッチフレーズを作るコツ
- 短くまとめる
(例:私は〇〇人間です) - 比喩表現を使う
(例:カメレオン→どんな環境にも適応できる) - 反対の意味の言葉を並べる
(例:勤勉な怠け者→効率化を常に考えることができる)
キャッチフレーズに迷ったらこちらの記事を参考にしてみてください。担当者の心をつかむキャッチフレーズの特徴や作成方法についてを幅広く解説しているので、役に立つこと間違いなしです。
例文60選|キャッチフレーズ作りはこれで完璧! 注意点も解説
自己PRは書き出し方ひとつでインパクトを与えることができます。こちらの記事では、魅力的な表現の例を紹介しながら、自己PRの書き出しテクニックについて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
自己PRの書き出しは超重要! その理由と書き出しテクニックを解説
③エピソードは具体的に! 成果や実績は必ず明記する
田中キャリアアドバイザー
3つ目のテクニックは「成果や実績は必ず明記する」です!
鈴木なぎさ
エピソードのことですね! 成果や実績を具体的に書けば、説得力が増しますね。
田中キャリアアドバイザー
その通りです! 読み手がイメージしやすいようなエピソードにするためには数字などを用いてより具体的にすると良いですよ!
エピソードでは経験の中で得られた結果を記載するようにしましょう。成果や実績は具体的な数字を用いて記載をすると、より説得力のあるエピソードになるはずです。
ただし、最も重要なことは成果ではなく、どのような工夫や努力をしたか、そこから何を学んだかです。成果だけを並べるのは避けましょう。
キャリアアドバイザーコメント
若林 真穂
プロフィールを見る目に留まる自己PRは「読みやすさ」が前提条件
企業の担当者は多くのESを読むため「読みやすさ」が目に留まる前提条件になります。
「読みやすさ」とは「論理的に物事を伝える型」に沿って書かれているということ。最初に結論があり、次に根拠があり、最後に再度結論をまとめる、といったものです。
どんなに内容が素晴らしくても、読みにくければ印象が悪くなってしまいます。「読みやすい構成」を特に意識しましょう。
そのうえで、どのような内容が担当者の目に留まるかというと、エピソードに具体性があることです。数字や人の言葉、そのときの感情などがあると、場面がイメージしやすくなります。人の記憶はイメージや映像の方が残りやすいので、いかに読み手にイメージさせるかというのは工夫のしどころなのです。
作成前に確認しておこう! 自己PR作成時に注意すべきこと
佐藤みなと
400字の自己PRの基本構造もわかったし、企業担当者の心をつかむテクニックも理解できたから、早速自己PRを作ってみようかな。
田中キャリアアドバイザー
良いですね! 私も添削するので実際に作ってみましょう。ただ、自己PRを作成する前に、注意点だけ一緒に確認しましょう!
鈴木なぎさ
注意点ですか?
田中キャリアアドバイザー
そうです! 自己PRを作成するときにやってしまいがちなNG行為を紹介するので、作成前に頭に入れておきましょう。
エピソードは捏造しない
田中キャリアアドバイザー
1つ目の注意点は「エピソードを捏造しない」ということです。アピールできる強みや実績が何もないと焦ってしまう気持ちもわかりますが、嘘をつくことはやめましょう。
佐藤みなと
わかりました!
田中キャリアアドバイザー
自己PRにかけるような実績がなくても不安に思う必要はありません。重要なことは結果だけではないからです。どのようなことを考え、どのような経験をしたかを企業は知りたがっているのです!
自己PRはあくまで学生がどのような人物なのかを知る一つのツールです。素晴らしい実績を残していたとしても、企業がもとめる人物像に当てはまらなければ企業は魅力を感じないでしょう。
また、ESの自己PRで嘘をついた場合、その後の選考などで深堀りされたときに発言に矛盾が生じ、嘘がばれてしまうリスクもあります。エピソードは自分の経験を自分の言葉で書くようにしましょう。
キャリアアドバイザーコメント
テッ ター スェ
プロフィールを見る小さなことでも自分の考えや価値観を表した行動はアピールになる
自己PRの際、人よりも優れた実績を残していないとアピールできないのではないかと心配する必要はありません。
理由は、その人の能力をそのまま表しているとは言い切れないからです。たとえば「アルバイトで売り上げを〇%伸ばした」というエピソードは、他のスタッフの頑張りや、環境の変化も関係している可能性があります。
しかし、その時自分が何に気をつけ、どのような工夫をしたのかはその人自身の行動です。企業が知りたいのはその部分です。
自分では大したことがないと感じることでも、自分の考えや、価値観を表した行動があれば立派なアピールになるのです。そしてその行動を通して自分にキャッチフレーズをつけるとさらに目を引くアピールになりますよ。
常体(「だ」「~である」)を使わない
田中キャリアアドバイザー
2つ目の注意点は「常体を使わない」ということです。
鈴木なぎさ
常体って何ですか?
田中キャリアアドバイザー
常体とは文末を「〜だ」「〜である」と書くことです。自己PRの文末は「〜です」「〜ます」のような敬体で書くようにしましょう!
自己PRを作成するときに常体で書くことは避けましょう。文字数を削減するために使いたくなる気持ちはわかりますが、企業担当者が目上の人であることを忘れずに丁寧な言葉で書くことが大切です。
また、常体と敬体を混ぜた文章も読みづらいため、「〜です」「〜ます」の敬体にそろえてから提出するようにしましょう。
いざ実践! 400字の自己PRを作成してみよう
田中キャリアアドバイザー
では、いよいよ2人に400字の自己PRを作成してもらいたいと思います!
鈴木なぎさ
書けるかな……。でもまずは挑戦してみます!
田中キャリアアドバイザー
今まで学んだことを活かして素敵な自己PRを作りたいと思います!
田中キャリアアドバイザー
2人の自己PR、楽しみにしています!
自己PRが思いつかない時は、
AIツールを活用してください
自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。
そこで紹介したいのが「自己PR作成ツール」です。これを使えば、簡単な質問に答えるだけで誰であっても、あなたの強みが完璧に伝わる自己PRが完成します。
ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。
(リーダーシップが強みの場合)
私の長所は、周囲を引っ張るリーダーシップです。大学時代、ゼミ活動で新しい勉強会を企画しました。SNSや掲示板を活用し、200人以上の学生に情報を届け、毎回平均30名の参加者を集めました。リーダーとして、メンバーと定期的なミーティングを行い、役割分担を明確にして進めました。参加者の意見を積極的に取り入れ、内容を改善し、満足度を高めました。この経験から、チームをまとめる重要性やコミュニケーション能力の大切さを学びました。御社でも、自ら率先して行動し、チーム全体を巻き込み目標達成に向けて努力します。
文字数オーバーに注意! 400字におさめる方法を紹介
鈴木なぎさ
田中さん……。自己PRの作成をしてみたのですが……。
田中キャリアアドバイザー
お! 完成したのですね。 ぜひ読ませてください!
鈴木なぎさの自己PR
強みは「未知に対しても臆さないチャレンジ精神」です。(26文字)
大学時代、休学経験のある学生5人と協力して「休学経験を伝える」オンラインイベントを開催した際に、この強みを発揮しました。この活動で特に大変だったことは、休学に興味のある学生を集めることでした。なぜなら私はイベント開催に関する組織には入っておらず、完全に有志による活動であったからです。現に、イベント開催日が3週間前に迫った時点での申し込み人数は5人でした。しかし、情報の格差をなくしたいと思った私は挑戦を諦めませんでした。具体的には①学生を集めるうえでのボトルネックを仮定して、メンバーと改善案を出し合うこと②別大学が開催する同様のイベントに足を運んで、どんなニーズがあるかを目で確かめる、です。これらの試みの結果、イベント当日は30人もの学生を集めることができました。(334文字)
企業が業界の中で一歩抜きん出るためには、新たな試みに誰かが先陣を切らなければなりません。入社後はマーケティング職として成果を積み上げ、5年後には新規事業の立ち上げのリーダーとして活躍したいと考えています。(102文字)
田中キャリアアドバイザー
自己PRに盛り込むべき3つの要素がしっかりと盛り込まれていますね! ただ462文字なので文字数をオーバーしています。
鈴木なぎさ
上手くまとめられませんでした……。
田中キャリアアドバイザー
では、作成していただいた自己PRに修正を加えていきましょう! エピソード自体は一貫性があり、強みの裏付けとして説得力もあるため、修正すればより魅力的な自己PRになりますよ!
鈴木なぎさ
ありがとうございます!
内容の質を落とすことなく! 削除する文を決めよう
田中キャリアアドバイザー
まずは削除する文を決めましょう。
鈴木なぎさ
でも、どの箇所を削除したら良いのか分かりません……。
田中キャリアアドバイザー
ポイントは削除しても意味が通じるかどうかです。鈴木さんの自己PRでいうと「企業が業界の中で一歩抜きん出るためには」の「一歩」を削除し「企業が業界の中で抜きん出るためには」となっても意味は通じますよね。
鈴木なぎさ
なるほど……! そしたら「なぜなら私はイベント開催に関する組織には入っておらず、完全に有志による活動であったからです」という文章も有志の活動であったことが伝われば問題ないので、「理由は、完全に有志による活動だったためです」に短くできますね!
田中キャリアアドバイザー
素晴らしいです! 文字数を大幅に削ることができましたね!
400字の文字数におさめるためには、内容の質は落とさずに、削除する文や単語を決める必要があります。削除しても意味の通じる文字は削除しましょう。
たとえば、「とても」「すごく」といった言葉はなくても意味が通じることが多いので、削除する文字の候補にすると良いでしょう。
なるべく簡潔に! 短い単語に言い換えよう
田中キャリアアドバイザー
次に、短い単語で言い換えることができる箇所を探しましょう!
鈴木なぎさ
同じ意味でより短い単語があれば、そちらを使うのですね!
田中キャリアアドバイザー
その通りです。鈴木さんの自己PRでいうと、「大変だったことは」を「苦戦したのは」にできますし、「学生を集めるうえでのボトルネック」は「集客のボトルネック」としても良いでしょう。
短い単語や文章に置き換えることができないかを確認することも大切です。文字数を大幅にカットできるわけではないですが、内容の質を落とすことなく文字数を削減するためには必要な手段です。
以下に言い換え例を紹介します。短い単語に言い換えることで400字にまとめられるようにしましょう。
言い換え例
- テクニック → スキル
- チャレンジ → 挑戦
- ホスピタリティ → 気配り
- ボランティア → 社会奉仕
鈴木なぎさ
田中さん! 教えてもらったことをもとに、400字に自己PRをまとめてみました!
修正後の自己PR
強みは「未知に対しても臆さないチャレンジ精神」です。(26文字)
大学時代、休学経験のある学生5人と協力して「休学経験を伝える」オンラインイベントを開催した際に、この強みを発揮しました。特に苦戦したのは、ターゲットとなる学生を集めることでした。理由は、完全に有志による活動だったためです。開催日が3週間前に迫った時点での申し込み人数は5人でした。しかし、情報の格差をなくしたいと思った私は挑戦を諦めませんでした。具体的には①集客のボトルネックを仮定して、メンバーと改善案を出し合うこと②別大学が開催する同様のイベントに足を運んでニーズを目で確かめる、です。これらの結果、イベント当日は30人もの学生を集めることができました。(279文字)
企業が業界の中で抜きん出るには、新たな試みに誰かが先陣を切らなければなりません。入社後はマーケティング職として成果を積み上げ、5年後には新規事業の立ち上げのリーダーとして活躍したいです。(93文字)
田中キャリアアドバイザー
398文字! 適切に削除や言い換えがおこなえていますね! 本当に素晴らしいです!
「なかなか書けない」を解決! 400字に満たない時の対処法
佐藤みなと
うーん……。
田中キャリアアドバイザー
佐藤さん、筆が止まっているようですね。
佐藤みなと
自己PRは作成できたのですが、どうしても400字に満たなくて……。エピソードもこれで良いのか心配です。
田中キャリアアドバイザー
では、私と一緒に確認していきましょう! 400字に満たない時の対処法を教えますので、要チェックです!
佐藤みなとの自己PR
私の強みは「協調性」です。(13文字)
大学3年生のとき、所属していた研究室の合宿にて発揮しました。合宿の準備で旅行プランをみんなで考えていた日のことです。旅行プランの意見が対立してしまいました。私含めたのんびりと旅行したい派とアクティブに活動したい派で意見が割れてしまい、両者とも最初は譲りませんでした。そこで私は協調性を発揮し、折衷案として川下りを提案しました。宿から川までは距離があるのでのんびり自然を楽しめる、かつ川下りは激しいアトラクションとして有名だったからです。この案は採用され、結果的にみんなが楽しめる旅行になりました。(248文字)
入社後も意見が対立したときはみんなが良いと思える提案をすることができると考えています。(43文字)
田中キャリアアドバイザー
3つの要素が盛り込まれていますね! ただ、304文字だと目標の400字には100文字ほど届いていないことになります。
佐藤みなと
これ以上書ける気がしないのです……。
田中キャリアアドバイザー
安心してください! 佐藤さんにはさらに内容を濃くするテクニックをお伝えします!
佐藤みなと
田中さん……! ぜひよろしくお願いします!
エピソードを深堀りしてボリュームアップする
田中キャリアアドバイザー
まずはエピソードを深掘りしてみましょう。
佐藤みなと
深掘りですか……?
田中キャリアアドバイザー
そうです! たとえば佐藤さんはなぜ旅行プランの案を出せたのでしょうか?
佐藤みなと
それは……最後の研究室旅行だったのでみんなに「最高だった!」と思ってもらいたかったからです。
田中キャリアアドバイザー
素晴らしいですね! では「私は最後の研究室旅行だったので絶対にみんなが心の底から「最高だった」といえる旅行にしたいと考えていました」という一文をエピソードに追加しましょう。
佐藤みなと
なるほど……! 行動に至った経緯やそのときの自分の感情などもエピソードに追加することができるのですね!
エピソードは深堀りをすることで文字数を増やすことができます。たとえば、行動を起こした理由や、工夫したこと、こだわったこと、ぶつかった壁などを書き足すと良いでしょう。
また、その時の感情を付け加えることで、担当者に印象を残すことができるので、ぜひ書いてみてください。
入社後にどのように活かしたいかを具体的にする
田中キャリアアドバイザー
次に「入社後に活かせること」の部分の文字数を増やしましょう。ちなみに「入社後に活かせること」は何文字を目安にすべきか覚えていますか?
佐藤みなと
えっと、たしか70文字ですよね?
田中キャリアアドバイザー
その通りです! 今は43文字なのでもう少し増やせると良いですね。そのために必要なことは「具体性」です。
佐藤みなと
具体性……ですか?
田中キャリアアドバイザー
そうです! 「入社後も意見が対立したときはみんなが良いと思える提案をすることができると考えています」でも、もちろん良いですが、どのような職種でどのような場面で活かせるかなど具体的に述べてみましょう。
佐藤みなと
うーん。「コンサルタントになったら議論で意見が分かれる場面に出会うと思います。そんな時、私は協調性を発揮して「良いとこ取りの提案」を心がけることで、より本質的な課題解決ができると考えています」とかどうでしょうか?
田中キャリアアドバイザー
佐藤さん! すごいです! エピソードにきちんと紐づいていて本当に素晴らしいですね。
入社後に強みをどのように活かすかを、より具体的に述べることで文字数を増やすことができます。
希望している職種の仕事の中で、どのように活かすのかを具体的に述べることができれば、熱意のアピールにも繋がるので、入社後の活躍を想像できるような内容にすると良いでしょう。
佐藤みなと
田中さん! 400字近くまで増やすことができました!
修正後の自己PR
私の強みは「協調性」です。(13文字)
大学3年生のとき、所属していた研究室の合宿で発揮しました。私は最後の研究室旅行だったので絶対にみんなが心の底から「最高だった」といえる旅行にしたいと考えていました。合宿の旅行プランをみんなで考えていた日のことです。旅行プランの意見が対立してしまいました。私含めた10人はのんびり旅行派、一方の9人はアクティブ旅行派で意見が二つに割れ、両者とも譲りませんでした。そこで私は協調性を発揮し、折衷案として「川下り」を提案しました。川に着くまではのんびり自然を楽しむことができ、かつ川下りは激しいアトラクションとして有名だからです。案は採用されて、川下りでは「楽しかった!」の声で溢れました。(292文字)
コンサルタントになったら議論で意見が分かれる場面に出会うと思います。そんな時、私は協調性を発揮して「良いとこ取りの提案」を心がけることで、より本質的な課題解決ができると考えています。(91文字)
田中キャリアアドバイザー
396文字まで増やすことができましたね。エピソードや入社後の活かし方もより印象に残る素敵な内容になりましたね!
そもそも自己PRが思いつかないと悩んでいる人にはこちらの記事がおすすめです。自己PRの作成方法を「知る・探す・作る」の3STEPで解説しています。それぞれのSTEPを丁寧に解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
自己PRがない? それなら「知る・探す・作る」の3ステップで解決!
もったいないミスは防ごう! 自己PRを提出する前の最終チェック
田中キャリアアドバイザー
2人とも400字の自己PRが完成しましたね! 内容がさらにパワーアップして素敵な自己PRが作成できましたね。
佐藤みなと
田中さんのおかげです!
鈴木なぎさ
実際に作成してみると難しいと感じましたが、その分学びも多くありました!
田中キャリアアドバイザー
私も2人の自己PRを読み、解説したことが活かされていてうれしかったです!
佐藤みなと
あとはESを提出するだけです!
田中キャリアアドバイザー
ちょっと待ってください! 提出前に最後のチェックをしましょう。せっかく素敵な自己PRが完成したので、すみずみまで確認し、完璧な自己PRを提出しましょう!
①誤字・脱字がないかを確認しよう
1つ目のチェック項目は「誤字・脱字」です。
自己PRが完成したら必ず3回は読み返しましょう。書いている途中では気づかなかった誤字や脱字があるかもしれません。もったいないミスなので、しっかり確認しましょう。
また、確認をするときは「間違いが必ずある」と意識しながら、声に出してゆっくりと読むようにしましょう。そうすることで誤字・脱字を発見しやすくなります。
田中キャリアアドバイザー
誤字・脱字があると企業担当者に「急いで書いたのかな」と捉えられてしまう可能性があります。誤字・脱字のない自己PRになるように最低3回はチェックしましょう!
②改行・段落分けは適切かを確認しよう
企業担当者は多くのESに目を通しています。企業担当者に最後まで読んでもらうために、読みやすい自己PRを作成しましょう。
読みやすい自己PRを作成するには、改行や段落分けをする必要があります。最初の段落では強みの提示、次の段落ではエピソード、最後の段落では強みの活かし方が書けると良いでしょう。
田中キャリアアドバイザー
改行や段落分けが適切かどうか不安に思ったら、友人や家族、先生などに読んでもらうことがおすすめです! 違和感がないか、読みやすいかなどを確認しましょう。
③文字数をカウントして確認しよう
400字と文字数を制限されている場合は、最後に必ず文字数の確認をしましょう。大学のレポートなどでWordを使っている場合は、Wordの文字数カウント機能を活用することがおすすめです。
400字と指定されている以上、文字数がオーバーしていたり、極端に少なかったりすることは減点の対象になります。文字数の数え間違いのないように気をつけましょう。
佐藤みなと
文字数で減点されるのは一番もったいないミスなので、必ず最後に確認します!
キャリアアドバイザーコメント
神谷 政利
プロフィールを見る社会人になっても使える! 2STEPで自己PRを作成するテクニック
文字数制限がある時には、文字数を考えながら書くのではなく、先に書き上げてしまい、その後文字数を整えるという順番がおすすめです。
文字数を考えながら書くというのは「編集しながら書く」という高度な作業をしています。まずは頭にあることを書き出してしまう方がやりやすいのです。そのうえで、アウトプットされた材料を見ながら文字数を整えていく。このように作業を分けておこなうことが、むしろ全体としての作業時間を減らすコツです。
これはプレゼンなども同じで構成を考えながら資料を作っていくと膨大な時間がかかります。まずは材料を揃えてしまい、その次に構成を考えるというSTEPに分けることでは同じです。社会人になっても使えるテクニックですからぜひ試してみてください。
④数字は半角で統一されているか確認しよう
PCで自己PRを作成する場合には、アルファベットや数字が半角になっているかを確認しましょう。ビジネスシーンでは半角で統一することが一般的だからです。指定のない場合でも半角で統一するようにしましょう。
半角と全角が混在していると読みにくい印象を与えかねません。合否に直接影響することはありませんが、気を付けましょう。
鈴木なぎさ
ビジネス文書では数字は半角での表記が一般的なのですね! 見落としがないよう、しっかりチェックします!
アピールしたい強み別! 400字の自己PR例文25選を紹介
最後に400字の自己PR例文25選を紹介します。強み別に紹介しているので、自分のアピールしたい強みと似ているものがあれば参考にしましょう。
また、さまざまな例文に触れることで今まで解説してきた内容を復習しましょう。
田中キャリアアドバイザー
自己PRの基本構造やエピソードの内容など今まで解説してきた内容を意識しながら例文を読んでみましょう!
①思いやり
例文
私の強みは「思いやり」です。
心の病気で悩んでいた友人の話を聞いて回復に導きました。私には保育園の頃からの幼馴染がいます。看護師である彼女は大変頭の回転が早く優秀であるがゆえに、任せられる仕事も膨大で、心身ともにストレスが溜まり適応障害になってしまいました。そこで私は、彼女の気持ちに寄り添い、彼女が何を望んでいるのかわかるまで、注意深く彼女を見守ることにしました。。意見をしたり、個人的な思いを述べるのではなく彼女のすべてを受け止め、共感、同意、認めることを意識した結果、徐々に表情が明るくなっていったのが印象的でした。今ではまた元気に看護師として働いています。この経験から真の思いやりとは「意見をすることではなく受容すること」と学びました。
メンタルカウンセラー職は「受容」が特に重要な仕事です。私の真の思いやりを生かして、すこしでも皆が健やかに生活できる世界を作り上げたいと思っています。
②気配り
例文
私の強みは「誰よりも気が回ること」です。
この強みは大学生の頃にサッカー部でマネージャーを務めた際に発揮しました。私の大学のサッカー部は選手50人に対してマネージャーが5人と非常に少なく、私はサブリーダーを務めていました。入部した当初はキャパオーバーになってしまいましたが、原因はすべてを「その時々で判断していること」にありました。そこで私が意識したのが「先読み」です。週単位でマネージャーのタスクをリストアップしました。そのうえで、一日単位で想定しうるタスクまで先読みしてメモに残しました。それにより、食事管理表の作成やドリンク準備などを、誰よりも早く取り掛かることができました。結果、選手からは「〇〇さんのおかげでプレーに集中できる、ありがとうね」と頂きました。
貴社の事務職は総合職が働きやすい環境をつくるサポート力が求められます。私の気配り力を生かし、根底からありとあらゆることを支えていきます。
自己PRや長所・短所などを伝えるときや、自己分析でも使える部活動の経験。伝え方をマスターするために、こちらの記事も併せて確認してみましょう。
就活で活きる強みを知ろう! 面接で使える部活動で学んだこと8選
③リーダーシップ
例文
強みはリーダーシップです。
長期インターンシップで強みを発揮しました。「SNSでの学習教材販売」に取り組んだのですが、LPの質が悪く、申込み数が伸び悩む課題がありました。会社に知見を蓄積するためにも、チームでの協力が特に必要だと判断しました。そこで2つの施策に着手しました。1つ目は適切なタスクの振り分けです。効率を重視し、メンバーのこれまでの作業内容や気質・強みを踏まえて、タスクを分担しました。2つ目はミーティングによるアイデア収集です。積極的に意見をするタイプの人は少なかったので「事前にメモを共有してもらう」「傾聴を心がける」を意識し、議論が活発化する雰囲気を作りました。結果、LPを改善でき申込数は以前の5倍まで増やすことに成功しました。事象を自分事化して周りを巻き込む力は年次関係無くもとめられます。
入社後は新卒を巻き込んでまずは先輩方を徹底フォローできるように励みたいです。
④主体性
例文
私の強みは「主体性」です。
この強みは大学時代のカフェでのアルバイトでフードデリバリーの導入の提案をおこない、売上の傾きを立て直した際に発揮しました。大学2年生のとき某ウイルスの影響で客足が止まって売上が減ってしまったのです。しかし店舗には根強いファンがいたことから、家にいながら注文できる方法として「フードデリバリーの導入」を店長に提案しました。初めはなかなか受け入れてもらえませんでしたが、具体的なメリットを熱意を持って伝えることで、提案を受け入れてもらえました。その後は、ビラの作成やSNSでの発信活動を私が主体となって手分けしておこないました。その結果、ウイルスが流行する以前の状態まで売上を立て直すことができました。
新規顧客開拓を中心とする営業職では「指示待ち人間」は活躍できません。入社後は主体性を生かして、誰よりも+αの価値を考え抜いて貴社の売上に貢献したいと考えています。
⑤積極性
例文
私の強みは積極性です。
FP2級の資格の勉強でこの力を発揮しました。私は大学時代にお金に関する授業の中で「日本の金融リテラシーを上げたい」と思い、税金に関する仕事に就きたいと考えています。FP2級は入社後に取得が求められますが、私は大学3年生で取得することができました。積極的になれた理由は2点です。①周りよりも1歩進んだ状態で入社したいと思った。②早めにプロの自覚を持ちたかった。FP2級は社会人でも2人に1人以上が落ちる試験です。一発合格できたのは私の積極性があったからこそだと考えています。周りにFP2級を狙う学生はいなかったので参考書やYouTubeの講義動画での勉強を中心に綿密なスケジュールを組んで挑みました。お金に関する知見は日々アップデートされ続けています。
社会人になったら、引き続き積極性を発揮して情報のキャッチアップを素早くおこない、誰よりも信頼される税理士になりたいです。
⑥責任感
例文
私の強みは「責任感」です。
この強みは大学で崩壊寸前の部活動を立て直した時に発揮しました。大学では、小中高に引き続いてバレー部に所属し部長を務めていました。作った練習メニューにまったく従わない人、部活に来てもずっとスマホをいじっている人、そもそも部活に来ない人、など各メンバーの取り組み方が異なり、部活動として機能していませんでした。大学なので各自の自由が認められても良いのかもしれませんが「部活」である以上は、多少なりとも本気で取り組みたいのが私の本心でした。そこで部長としての責任感を発揮して、各メンバーに1対1でヒアリングをおこない、そのうえで私の思いを丁寧に伝え、部活動への意識を統制しました。結果、組織の立て直しに成功しました。
貴社の掲げる「顧客志向」というクレドに沿って業務を遂行するために責任感は欠かせません。入社後は誰よりも何に対しても責任感をもち、一日でも早く貴社の利益に貢献したいです。
⑦コミュニケーション力
例文
私の強みは「コミュニケーション力」です。
この強みは、複数の大学で合同サークルを結成した時に発揮しました。私はレクリエーションサークルのサークル長を務めていました。活動内容は、花見、海水浴、フットサル、スキー合宿など多岐にわたります。ただ、もともと大学がそれほど大きくなかったため、メンバーから「もっと大人数で遊びたい」という声があがっていました。そこで他大学と合同のサークルを作ることを検討しました。小規模サークルだったので、初めは他大学から話を聞いてもらうのは難しかったですが、1時間でもアポを組めたときには、持ち前のコミュニケーション力を発揮して次々とサークル長と打ち解け、関係を築いていきました。結果、4大学合同のサークルへと規模を拡大できました、不動産営業においては、お客様からの信頼が成約へのカギです。
入社後はこの強みに一層磨きをかけて、売上に貢献していきたいです。
コミュニケーション力をアピールする学生は実は多いため、自分の言葉で伝えることが大切です。また、コミュニケーション力を言い換えることで採用担当者に印象付けることもできるため、興味のある人はこちらの記事でコミュニケーション力の言い換え方法や自己PR例文を確認してみてくださいね。
適切な言い換えでコミュニケーション能力をアピール! 自己PR例文も
⑧傾聴力
例文
私の強みは「相手の本音を引き出す傾聴力」です。
この強みは、私が大学3年生のとき介護老人保健施設でボランティアをしていた時に発揮しました。始めた当初は、なかなか自力で生活をすることができない高齢者の方々に対し、何かひとつでも力になりたいと手を差し伸べることで頭がいっぱいになっていました。しかし、自分の担当する利用者様のお話に耳を傾けるうちに、何でも手を差し伸べることが正解なのではなく、利用者様の「できること」はなるべく奪わず、自立したいという気持ちを尊重することが大切だということに気が付きました。それからは、本当にサポートが必要な時にだけ手を差し伸べるようになり、結果的に利用者様のQOLも向上し、その人らしい暮らしに貢献することができました。
この強みを活かし、入社後は「その人らしさ」を引き出せる生活相談員として、利用者様だけではなくご家族までサポートができるようになりたいと考えています。
⑨発信力
例文
私の強みは「SNSを用いた発信力」です。
TOEICで高得点を取れた経験を発信するために、インスタグラムで英語学習に関するアカウントを立ち上げました。このアカウントに訪れてくれた人にはTOEICで700点を取得してほしいと考えていました。700点に目を向けたのは、600点で伸び悩んでしまう人が多いからです。まずは、フォロワー獲得のために、インサイトの把握や競合分析をおこない投稿を8ヶ月間続けました。ニーズをより的確に掴んでいく努力をし続けた結果、フォロワーは1万人を超え、DMなどで「750点取れました!」といった声をもらえるようになりました。自分の経験を発信して、同じような成功体験をする人たちを増やしたいという目標は達成できたと思います。
会社が組織として動き続けるには発信する力が必要です。入社後は、社内広報の立場から社員のモチベーションアップに貢献していきたいと考えています。
⑩実行力
例文
私の強みは実行力です。
私はクラウドソーシングでの動画編集の仕事に取り組み「月15万円の収入を得る」という目標を達成することができた。挑戦したい理由は「人と異なるやり方でアルバイトと同じくらいの収入を得たい」という好奇心です。実行力を高めるために、周りにも宣言をしました。活動を始めて約3週間、案件が取れない困難に直面しました。原因はスキルの不足と実績の少なさです。そこで2つを同時に解決するために、低単価の案件への応募を開始しました。大きな収入をつくることは難しいですが、取り組みやすいためまずは数をこなしてスキルも実績も積むことを意識しました。結果、徐々に高単価の仕事も獲得できるようになり、最終的には時給2,000円までUPし月15万円の目標も達成できました。
「やると決めたらやる」という実行力は社会人になって仕事をするうえで重要です。入社後も困難を乗り越えて行動を続けられる人でいたいです。
次の記事では、実行力を強みにした自己PRの書き方について、より詳しく解説しています。ぜひ読んでみてくださいね。
実行力の自己PRはこれが正解! 4例文からアピール術を徹底解説
行動力をアピールしたい人はこちらの記事がおすすめです。自己PRで行動力をアピールする方法について解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
例文15選! 自己PRで行動力を魅力的にアピールする極意を伝授
⑪交渉力
例文
私の強みは「交渉力」です。
大学3年生で取り組んだ学園祭準備で強みを発揮しました。例年、学園祭を開催するために協賛金が必要でした。学園祭のテーマから、福祉施設やボランティア企業などの地域密着型の施設や会社に営業をおこないましたが、なかなかうまく協賛金を得ることができませんでした。理由は、協賛金を集める意図がうまく相手に伝わっていないことにあると考え、メール文面と対面交渉の見直しをおこないました。メール文にはお金を集める目的や相手が得られるメリットに重点をおきました。対面交渉では、熱意に重きをおいてだれでも心が動かされるような構成を作成したり、広告枠の提供などのギブの意識を持ち、丁寧に交渉していきました。その結果、無事に目標金額を達成することができました。
相手のニーズを汲み取ったうえでの交渉は貴社の営業職でマストのスキルです。入社しても、この経験を忘れず常に相手の目線にたった交渉を心がけます。
⑫企画力
例文
私の強みは企画力です。
HSS型HSPに関するWebメディアを立ち上げた際にこの強みを発揮しました。HSS型HSPとは「内向的なのに刺激を求める人」のことで人口の約6%しかいないと言われるマイノリティな気質を指します。私もこの気質に当てはまっているからこそ同じ気質で悩んでいる人を見過ごせない気持ちでいっぱいでした。しかしHSS型HSPに対する世の中の認知度はまだまだ低いという現状があり、私が先陣を切ってこの気質を広めたいと思いメディア立ち上げに至りました。世の中に隠れていたニーズではありつつも、情報を欲する人たちは確かに存在していてメディアはどんどん拡大させることができました。そしてたくさんの人にDMをもらい、私のニーズを探って企画、そして実行する力を確認することができました。
貴社に入社したら企画職として強みを発揮して世の中の人がもっと過ごしやすくそしてワクワクする世界を実現します。
⑬想像力
例文
私の強みは想像力です。
強みは大学3年次に応募したグラフィック関係の制作大会で発揮しました。この大会は初めて応募する大会だったのですが、やるなら何とかして賞を獲得したいと思っていました。重要視されていた評価ポイントはオリジナリティと独創性です。私はグラフィックデザインを専攻していましたので、そこに何かを掛け合わせようと、24時間アイデアを巡らせ続けました。結果、「AIの書いたコードを繊維で再現する」という近未来的な概念を考案しました。寝る時間も惜しんで、そのまま作品作りに没頭しました。結果、大会で想像性を評価され審査員賞をいただくことができました。
貴社はお客様のニーズに「独自性」をプラスしたデザイン制作に取り組んでいます。入社したら自身の想像力を発揮して活躍することはもちろんですが、貴社ならではの独自性が創造されやすくなる環境づくりにも目を向け企業としてのレベルアップにも貢献したいです。
⑭忍耐力
例文
強みは「忍耐力」です。立ちはだかる壁を前にしても、絶対によじ登る力があります。
強みは大学4年次での生物研究で生かしました。課題は実験で用いる動物に関する情報がまったくなかったことでした。動物の生態研究から始まったので、本来の研究に着手するまでに相応の忍耐力がもとめられました。他の学生が続々と研究成果を上げる寸前まで来ているなか、私は本来やるべき実験にもなかなか手をつけられず、焦る気持ちとの戦いでした。しかし未知の研究という観点で、結果を出せば評価されるのはほぼ確実だったので約9ヶ月間なんとか研究を続け、ついに動物に関する情報も集まり本格的に実験がスタートしました。それ以降は、朝まで研究をすることもありましたが、その努力の甲斐あって、発表会では海外の教授からも絶賛される結果となりました。
貴社に入社したら、持ち前の「忍耐力」を生かして医薬品開発部門で創薬の研究に貢献したいです。
⑮適応力
例文
私の強みは「適応力」です。
強みは大学3年生での「フランス留学」にて発揮しました。フランスは情熱あふれる人が多いと学校で教わったのですが、実際に現地を訪れると思ったよりも無口な人が多く、現地の学生とのコミュニケーションで最初は戸惑ってしまいました。しかしそこで私の適応力を発揮して2つのことを意識しました。1つ目が「目を見て話すこと」。2つ目が「相手の考えていることを想像すること」です。1つ目に関しては、私はこの焦りを感じていたからこそ目を見て話すことで落ち着きを取り戻そうとしました。2つ目は、相手のフィーリングにうまく私が合わせるために意識しました。その結果、徐々にスムーズにコミュニケーションが取れるようになり、帰国当日は「帰らないで!」とまで言われました。
IT業界の先陣を切る貴社は変化を強みとしています。そこで私もこの適応力を生かして柔軟に躍動できる人材になりたいです。
⑯継続力
例文
私の強みは「圧倒的な継続力」です。
この強みはお小遣い稼ぎでスタートしたブログで発揮しました。ブログで月10万円ほど稼ぐには、約100記事必要と言われています。そして、ブログ1記事にかかる時間は7時間くらいです。取り組み始めて2週間でとてつもない挫折を味わいました。キーボードを打つ手が全く動かなくなったのです。しかし、とにかくやめないことを意識していたので①まずPCを開く②1文字だけでも打つ、の2点を意識したところ、モチベーションダウンを何とか切り抜けることができました。その後、継続が辛いタイミングが何度かありましたがやめずに継続したところ、ブログは3年継続できており今では200記事以上、10万円オーバーの収益を達成することができました。
社会人であっても、成果を出すための土台は「継続」だと考えています。入社後は一気に駆け上がらずとも、コツコツと誰よりも努力する人間でありたいです。
継続力を自己PRすることで、同時に追求心もアピールできるかもしれません。次の記事では、追求心のアピール方法について詳しく解説しているので、継続力をアピールしたいと思っている人はぜひ読んでみてくださいね。
例文8選|自己PRでは「追求心」のアピールがおすすめって本当?
⑰集中力
例文
私の強みは「集中力」です。
この強みは大学の「創作ケーキ大会」で発揮しました。毎年行われるこの大会に私は、1年生の頃から参加していたもののなかなか優勝トロフィーには手が届きませんでした。その原因は集中力のなさにありました。具体的にはスマホが目に入ったり遊びの予定が入ったりすると、それらが頭から離れなくなってしまってなかなか集中できませんでした。そこで最後の大会では、一切のスマホやテレビなどの一切の情報をシャットアウトしてケーキ作りに没頭しました。気づけば丸一日寝ずに考案・作成している日もあったほどです。しかしその甲斐があって最後の大会ではなんと初めて優勝できました。その日以降、勉強などの他のことに関しても集中力がグンと上がって一気にゾーンに突入できるようになりました。
貴社に入社したらアート職としてこの強みを存分に発揮して、理念である「彩りある世の中を」を達成できるように邁進していきます。
⑱語学力
例文
私の強みは語学力です。
大学在学時にTOEIC900点を取得しました。勉強をしたきっかけは海外駐在員として働きたいという夢があったからです。しかし900点までは大変な道のりでした。TOEICは990点満点のため「ほとんどミスができない」からです。そこで①英語に対する体力をつける②留学して英語を使う、の2つに取り組みました。①については時間さえあれば常に英語のラジオを聞いて、あえて英語のブラウザーで調べ物をしていました。②については実際に英語を使う経験を積み重ねました。その結果、もともと450点だった点数は900点まで伸ばすことができました。この経験を通して英語が身についたことはもちろんですが「本気で努力すること」の重要性にも気が付きました。
私は東南アジアの駐在員になりたいと思っています。訛りのある英語を理解するハードルはありますが、必ず乗り越えて海外と日本をつなぐ橋になりたいと思います。
語学力をアピールしたい人はこちらの記事もおすすめです。そもそも英語力は就活でどんな武器になるのかなどもまとめて解説していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
就活で英語力は武器になる! 強みと紐づけて圧倒的な差をつけよう
⑲課題解決力
例文
私の強みは「論理的な考えに基づいて課題解決ができること」です。
この力は駅前に新しくできたパン屋で初期メンバーとしてアルバイトをした時に発揮しました。駅前ということもあり、オープン後3ヶ月間は他店舗に比べて利益が20%ほど低いという課題がありました。そこで私はこの課題の原因を内部環境と外部環境に分けて要因の特定を試みました。内部については営業時間が短いこと、外部については世の中のトレンドに乗れていないことがボトルネックと判断しました。そこで打ちだした施策が営業時間を1時間伸ばして「揚げたパンの耳」を店舗の外で販売することです。当時、お菓子系のパンが人気だったのでそこから着想を得つつ、会社帰りのサラリーマンでも買えるように営業時間を伸ばしました。この結果、利益は110%となり他店舗よりも人気店になることに成功しました。
この力は頭脳が財産であるコンサル業界でこそ活かせると考えています。
⑳状況把握力
例文
私の強みは「状況把握力」です。
この強みは大学3年生の頃、ダンスサークルの発表会に向けた練習で発揮しました。私のサークルには大学からダンスを始めた人も在籍していました。そのため発表会の練習では1年生はダンスに必死、2年生は1年生に振りを教えるのに手一杯、4年生は振付考案で余裕のない状況でした。つまり3年生こそうまく状況を把握して動いて行く柔軟性がもとめられていました。そこで私は4年生の振付の手伝いを中心に、2年生に教え方のフィードバックをするように動きました。その結果、振付考案はスムーズに作られ、1年生も文化祭で観客の前で堂々と踊れるレベルまでに成長しました。そして、他学年全員からなんと感謝の手紙を頂くことができました。
この結果は、的確に状況を把握したおかげだと考えています。貴社のSE職はコンサル職とプログラマーとの協力が必須です。その中で共同するには状況把握力は欠かせないと考えています。
㉑論理的思考力
例文
私の強みは「論理的思考力」です。
大学の野球部で強みを発揮しました。私は部長で、目標は県大会ベスト8です。もともと県大会出場すら危うい学校だったので私たちにとっては大きな壁でした。そこで私はこれまで勝てなかった原因は内と外の2つにあると仮定しました。内に関しては、基礎体力のなさです。技術よりも体力の比重を重くして、外部コーチと議論しつつ無理のない範囲で体力上限を上げられるメニューを考えました。外に関しては、他校の分析が甘かったことです。他校のクセを読まずに勝負にしていたことが敗因と考え、マネージャーを中心にビデオ班を作り、各校の特徴についてみんなでビデオを見ながらどうすれば負けないかを考えました。この甲斐あって最終的に県大会3位の好成績を残すことができました。
コンサルタント業界では仮説ベースでの論理的思考力が求められます。入社したら常に「なぜ?」を意識して、業務に臨んで参ります。
㉒向上心
例文
私の強みは「向上心」です。
不動産ベンチャーでの長期インターンシップでこの力を発揮しました。私の取り組んだ新規リードの開拓はコロナウイルスの影響で獲得が落ちていました。課題はマニュアルがコロナ以前のお客様向けであったことでした。そこで①価格の見直し②オプションの2点から改善をはかりました。しかしここで私は満足することなく「この改善案をマニュアル化すれば、仮に私の業務が変わった後でも成果を上げ続けられる」と考え、一連の流れをドキュメントにまとめてテンプレート化しました。そしてその後、異なるジャンルの事業においても、同様の方法で成果を出すことに成功したそうです。
クライアントへのソリューション提供には明確な答えがありません。その中で最善を求め続けるには、飽くなき向上心が必要だと考えています。貴社に入社した後も持ち前の向上心を発揮して、常に周りの一歩先を駆けるよう努力していきます。
㉓正確性
例文
私は「正確性」に自信があります。
この強みはIT企業のインターンシップで発揮されました。広告関係のインターンで私はLPの制作をおこなっていました。そこでは「LP出稿後に社員さんに何度も誤字や装飾のミスを指摘される」という課題がありました。「出稿する前に毎回確認します」と社員さんに伝えましたが、なかなか直りませんでした。そしてある日、私は「ミスをしない環境を作ればいいのではないか」と思い立ちました。そこで出稿前に確認すべき事項を全てリストにして、PCのいつでも見える場所に配置しました。結果、社員さんの確認と修正の手間がなくなり業務効率が上がりました。
貴社に入社したら事務職として、この正確性を大いに発揮して「ミスを防ぐ環境づくり」に貢献したいです。具体的には「会社でよくあるミス」を洗い出し、防ぐ仕組みをつくることでお客様と向き合うような、より本質的な業務にかける時間を増やしたいと考えています。
㉔柔軟性
例文
私の強みは「柔軟性」です。
この強みを発揮したのは大手ファミレスでのアルバイトです。私は土日の一番売上の立つ、お昼の時間帯に厨房のリーダーを務めていました。リーダーになって数ヶ月は、シングルタスクでしか動けず手が回らないことが日常茶飯事でした。しかし任命してくれた店長の期待に応えたいと思い次の2点を実行しました。①シフトに入る前に脳内でシミュレーションを必ずおこなう②店長からフィードバックをもらう、です。その結果、厨房全体を見渡して手が足りていないポジションのカバーに入る、資材の出し入れをする、入りたての新人の隣でフォローをする、などを柔軟に動いて短時間でバランス良くこなせるようになりました。店長にも「見違えた」と言って頂きました。
ウェブ広告業界は媒体の更新が激しい業界です。新しい情報がどんどん頭に入ってきても柔軟に処理して主体的に動けるという面で、この強みを発揮できると考えています。
㉕計画性
例文
私の強みは「計画性」です。
この強みは一緒にサウナに行きたい人同士をつなぐマッチングアプリを作った経験で発揮しました。銭湯の良さを広めたいと思ってスタートしましたが、学業のこともあり最初はダラダラ進めてしまっていました。そこで一念発起して綿密なスケジュールを策定しました。具体的には、サービスの開始日を決めてガントチャートに全てのタスクを明記、期限を設定しました。その結果いつ何をやるべきかが明確になりスムーズにタスクが進むようになりました。そして無事サービスは展開され、今や界隈で月に1万アクセスを超える人気のサービスにまで成長させることができました。
インターネット広告業界は変化が激しい、かつタスクの量も膨大です。よってマルチタスクをこなす力が求められます。貴社に入社したら綿密な計画通りに進めつつも、時には破壊する柔軟性も忘れず、お客様の期待に応えられる人材になりたいと考えています。
文字数を制限されても! 400字の中で選考に通過する自己PRを作成しよう
田中キャリアアドバイザー
400字の自己PRについての解説を聞いたり、実際に自己PRを作成したことで、コツをつかめましたか?
鈴木なぎさ
はい! 400字の自己PRを作成するときには「強み」「エピソード」「企業での活かし方」の3つの要素を盛り込むようにします。また、400字にまとめる方法もよく理解できました!
佐藤みなと
実際に自己PRを添削してもらって、400字を余すことなく使い、最大限魅力をアピールするコツがつかめたような気がします! 例文を参考にしながらもう一度エピソードの部分を練り直そうと思います!
田中キャリアアドバイザー
素晴らしいですね! 文字数を制限されたとしてもポイントを押さえればしっかり魅力は伝わります。選考を通過する400字の自己PRを作成して就活を有利に進めましょう!
記事の編集責任者 小山内 隆
この記事のアドバイザー