履歴書は手書きするべき?パソコンは不利?就活生の悩みを解決

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採用担当者のホンネとは?履歴書を手書きで提出するには〇〇が守られていることが重要
「履歴書は手書きするべき? パソコンは不利? 就活生の悩みを完全解決」の記事に登場するキャラクター

目次

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応募先企業から指定がないなら手書きでもパソコンでもOK

履歴書の書き方とは

鈴木なぎさ

みなと君! 履歴書はもう書いた?

佐藤みなと

まだだよ。今回、パソコンで作成しようかと思っているんだ。

鈴木なぎさ

そうなんだ! でも、履歴書は手書きのほうが好印象を与えるって聞いたことがあるよ。

佐藤みなと

えっ、そうなの!?

田中キャリアアドバイザー

2人ともちょっとストップ! 履歴書は、応募先企業から指定されていない場合は、手書きでもパソコンでも大丈夫ですよ。履歴書だから好印象、パソコンだからダメというわけではありません。

鈴木なぎさ

あっ、そうなんですね。

佐藤みなと

良かった~。

履歴書が手書きであるか、パソコンで作成されているかも重要ですが、採用担当者が最も見ているのは、その内容です。以下の記事は履歴書やエントリーシートといった応募書類を魅力的にするコツについて解説しています。興味のある人はぜひ参考にしてみてください。
エントリーシートの自己PRで差がつく「登山式構成」|13例文付き
志望動機は書き出しが肝心!魅力的に書くコツや例文を解説

【要チェック】採用担当者が履歴書で見ているのはココ!

要チェック!採用担当者が履歴書で見ているのはココ!

採用担当者は履歴書を見るとき、手書きかパソコンかよりも、書かれている内容に目を向けています。自己PRや志望動機などから、「どれほどの熱意を感じられるのか」「自社に対する志望度はどれくらい高いのか」を判断しているのです。

田中キャリアアドバイザー

履歴書のなかでしっかりアピールできれば、手書きもパソコンも基本は関係ありません。内容を充実させることが重要です。

次の記事では、履歴書の特記事項の書き方について解説しています。特記事項の書き方によっては企業へのアピールにつながることもあるため、ぜひチェックしてみてくださいね。
履歴書の特記事項に書くべき内容をズバリ解説! 状況別の記入例付き

キャリアアドバイザーコメント

要チェック! 手書きでもパソコンでも、大事なのは「見やすさ」

採用担当者は履歴書をチェックする際に、記載された内容と併せて「見やすさ」も重視しています。
手書きなら文字を丁寧に書いているか、パソコン使用であれば、読みやすいフォントを使用して適切な部分で改行しているかなどがポイントとなります。また、誤字脱字にも注意が必要です。手書きなら送り仮名や、パソコン使用であれば変換ミスがないかも事前にしっかり確認するようにしましょう。
案外見落としがちなのが、作成の日付です。パソコンで作成した履歴書データを複数の企業で使用する場合、日付変更することを忘れないようにしましょう。日付が更新されていないと、採用担当者に「他の企業と使いまわしている」と判断されて、悪い印象につながってしまうかもしれません。
上記の点に気を付けて、見やすい履歴書を作成できるよう心がけましょう。

履歴書をデータで作成する際に、証明写真のデータ化が必要です。次の記事で、証明写真のデータ化について解説しているので、やり方がわからない人は、ぜひ読んでみてくださいね。
証明写真をデータ化する4つの手順|就活を効率化するマル秘術も紹介

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まずは応募要項の確認を!指定されている場合は要注意

企業によっては、応募要項にて履歴書の書き方を指定していることもあります。応募要項に「手書きの履歴書を提出」と記載されている場合は、パソコンで作成するのはNGです。履歴書を渡した瞬間に、「確認できない人」という印象を与えてしまいます。

また、「市販の履歴書を使用して作成すること」と指定している企業もあります。手書きとは指定されていませんが、市販の履歴書は手書きを前提としたものがほとんどです。そのため、この場合も手書きするのが無難です。

田中キャリアアドバイザー

履歴書の書き方が指定されていない場合は、手書きでもパソコンでも大丈夫です! もし心配な場合は、採用担当者に聞いても問題ありません。

【手書き編】履歴書作成のメリット

【手書き編】履歴書作成のメリット

手書きのメリット

  • ①熱意が伝わりやすい
  • ②キレイな字は好印象を与えやすい
  • ③採用担当者に受け入れやすい

鈴木なぎさ

私は履歴書を手書きで作成しようと思っているのですが、とくにメリットがないのであればパソコンでも良いかな……と思っています。わざわざ手書きするメリットってありますか?

田中キャリアアドバイザー

もちろんありますよ! 応募先企業にもよりますが、字に自信がある人や丁寧に書ける人は、手書きで作成することをおすすめします。

鈴木なぎさ

そうなんですね。具体的にどんなメリットがあるのか教えてください。

田中キャリアアドバイザー

わかりました。それでは、手書きで作成するメリットを紹介しますね。

メリット①熱意が伝わりやすい

手書きの履歴書は、採用担当者に熱意を伝えたいときに有利です。そもそも手書きは、作成するのに時間と手間がかかります。間違えたとしても修正できないので、一文字一文字丁寧に書かなければいけません。

採用担当者は、手間ひまをかけて作成した履歴書から、「どれほど本気なのか」「どのくらい自社で働きたいと思っているのか」などを読み取ろうとしています。仮に、字が多少下手でも、丁寧に書かれたと思われる履歴書は好印象を与えます。

田中キャリアアドバイザー

手書きの履歴書は、熱意や本気度をある程度アピールできるので、就活を少しでも有利に進めたい人におすすめです。

佐藤みなと

ということは、やっぱり手書きのほうがいいんですか?

田中キャリアアドバイザー

熱意が伝わりやすい手書きのほうが有利の場合もあります。しかし、応募先企業のジャンルや、字の書き方にもよるので、一概に手書きのほうが良いとはいえないんですよ。

メリット②キレイな字は好印象を与えやすい

字に自信がある人にとって、手書きした履歴書はアピールポイントになります。「字は人を表す」といいますが、整った美しい字は人柄が良いと思われやすいものです。採用担当者は限られた時間のなかで、応募者の本質を見抜かなければいけないため、キレイな字で書かれた履歴書は好印象を与えるのに有効です

また、キレイな字が書ける人は、取引先に手紙を書いたり書類を作成したりするときなど、仕事でも重宝される場面が多々あります。

佐藤みなと

僕、字が下手なんです。やっぱり手書きは避けたほうがよさそうですね……。

田中キャリアアドバイザー

キレイな字は好印象を与えますが、基本的に履歴書は、字の上手い下手よりも丁寧に書かれているかが重要ですよ。字に自信がなくても、一文字一文字丁寧に書かれているようであれば、それはそれで好印象を与えます。

メリット③採用担当者に受け入れやすい

パソコンが今ほど普及する前は、履歴書は手書きするのが当たり前でした。そのため、パソコンで作成した履歴書に対して、違和感や抵抗感を抱く人も少なからずいるものです。

手書きはどの世代にも受け入れられやすいため、マイナス評価につながるリスクを抑えられます。とくに、年配の方ほど「単純に昔からの文化だから」という理由で、パソコンの履歴書に苦手意識を抱く人が多いように思えます

田中キャリアアドバイザー

パソコンをあまり使わない企業では、手書きのほうが好まれやすい傾向にあります。パソコンの文字は見やすいというメリットがある反面、機械的で苦手と思われる可能性も否めません。

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【手書き編】履歴書作成のデメリット

【手書き編】履歴書作成のデメリット

手書きのデメリット

  • ①作成に時間と手間がかかる
  • ②字が汚いとマイナス評価になることも

鈴木なぎさ

手書きのメリットは大きいようですね。

田中キャリアアドバイザー

そうですね。ただし、メリットばかりでなくデメリットもありますよ。

鈴木なぎさ

えっ、そうなんですか。どんなデメリットがあるのか詳しく教えてください!

デメリット①作成に時間と手間がかかる

履歴書は作成するのに時間と手間がかかります。一文字一文字丁寧に書かなければいけないため、一枚を作成するのにたくさんの労力を費やします。履歴書は修正テープや修正液が使えないので、間違えれば一から作成し直さなければいけません。

しかし、パソコンなら時間と手間を大幅に削減できます。間違えてもすぐに修正できますし、一度作成しておけば、志望動機のところを変更するだけで使い回すことも可能です。インターンシップに参加したり面接対策をおこなったりなど、忙しい時期に履歴書を手書きするのは大変でしょう。

田中キャリアアドバイザー

作成するのに時間と手間がかかるからこそ、熱意や本気度が伝わりやすいともいえます。面倒ではありますが、ゆっくり丁寧に書くようにしましょう。

履歴書はインターン応募時にも提出をもとめられることがあります。インターンに参加予定で、履歴書の書き方や提出方法を知りたい人はこちらの記事を読んでみてくださいね。
インターンシップの履歴書の作成方法|書き方から提出方法まで解説

デメリット②字が汚いとマイナス評価になることも

佐藤みなと

えっ、字が汚いとマイナス評価になるんですか?

田中キャリアアドバイザー

あくまで、「なることもある」ということです。ただ、読み手となる採用担当者が読めなければ、マイナス評価になりやすいので要注意! 字に自信がないときは、友達や家族に見てもらうといいでしょう。

場合によっては、字の汚さがマイナス評価になることもあります。パソコンの普及率が低い企業では、手書きすることが多いため、字の美しさは見られやすいポイントです。字があまりに汚いと、自社には適していないと思われる可能性があります。

とはいえ、デジタル社会の今、多くの企業ではパソコンを使って業務をおこないます。単に字が汚いから評価が下がるという事態は、起こりにくいでしょう。

田中キャリアアドバイザー

履歴書を手書きするときは、「枠からはみ出さない」「誤字脱字をしない」「殴り書きしない」が基本です。あとは、読む人が読みやすい字で書くことが重要なポイントです。

佐藤みなと

字が下手でも丁寧に書けばいいんですね。でも、字は自信がないので、僕はパソコンで作成しようと思います。

田中キャリアアドバイザー

それでも良いと思いますよ!

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人柄が伝わる! 手書き履歴書が望ましい時

企業から指定された場合はもちろんですが、それ以外でも手書きの履歴書が好まれるシーンはいくつかあります。たとえば、もともと字を書くことが得意だったり丁寧に文字を書ける人は、あえて履歴書を手書きにすることで印象アップに繋がる可能性が高まります。
また、志望度が高い企業に対して人柄をしっかり伝えたい場合も、手書きが効果的です。たとえば強い筆圧で大きめの文字だと、相手にエネルギッシュな印象を与えられます。丸みを帯びた文字は優しさ、小さめの文字は繊細さを連想させることができます。
このように自分の人柄をしっかりと企業に伝えたい場合は、履歴書を手書きすることも検討すると良いでしょう。

【パソコン編】履歴書作成のメリット

【パソコン編】履歴書作成のメリット

パソコンで作成するメリット

  • ①効率よく作成できる
  • ②字に自信がなくても問題ない
  • ③パソコンスキルをアピールできる

佐藤みなと

パソコンで作成する履歴書にも、手書きのように何かメリットはあるんでしょうか?

田中キャリアアドバイザー

もちろん! パソコンならではの魅力的なメリットがありますよ。

佐藤みなと

ぜひ、教えてください!

メリット①効率よく作成できる

パソコンで作成する最大のメリットは、効率がいいことです。手書きの場合は枠からはみ出さないよう、一文字一文字丁寧に書かなければいけません。しかし、パソコンなら文字を打ち込むだけなので、あまり手間をかけず短時間で作成できます。

また、履歴書を作成し保存しておけば、志望動機や自己PRを変更するだけで、複数の企業で使い回すことが可能です。一から作成する必要がないため、忙しい就活生にとって魅力に感じやすいでしょう。

田中キャリアアドバイザー

パソコンの場合、修正しやすいところもメリットの1つです。手書きの場合は、間違えたら書き直さなければいけませんが、パソコンなら修正して印刷し直すだけですみます。

メリット②字に自信がなくても問題ない

田中キャリアアドバイザー

みなと君は字に自信がないと言っていましたよね?

佐藤みなと

はい。人からはよく「読みにくい」と言われるので、コンプレックスでもあります。

田中キャリアアドバイザー

そうなんですね。応募先企業でとくに指定していないのであれば、パソコンで作成してみましょう!

字に自信がない人ほど、履歴書はパソコンで作成することをおすすめします。パソコンなら確実に読みやすい履歴書を作成できます。

手書きの場合は丁寧に書いたつもりでも、相手に「読みにくい」「何と書いているのかわからない」と判断されればマイナスな印象を与える恐れがあります。パソコンで作成すれば、字の上手い下手が評価に影響する心配がありません。

田中キャリアアドバイザー

字に対して劣等感を抱かずに作成できるので、自信をもってアピールできるでしょう。

メリット③パソコンスキルをアピールできる

パソコンで作成した履歴書を提出すれば、パソコンスキルがあることを自然にアピールできます。基本的な操作ができること、パソコンに対して抵抗感がないことを採用担当者にわかってもらえるでしょう。

とくに、エンジニアやプログラマーといった職種では、パソコンスキルは必須です。手書きよりもパソコンで作成した履歴書のほうが、好印象をもたれる傾向にあります

田中キャリアアドバイザー

パソコンスキルがあることを察してもらえるので、面接でパソコンを使えることをアピールする必要がありません。限られた貴重な時間のなかで、違うことを存分にアピールできます。

次の記事では、Web履歴書の作成方法について詳しく解説しているので、こちらも併せて読んでみてくださいね。
知らないと損するWeb履歴書作成ガイド|おすすめサービス15選

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【パソコン編】履歴書作成のデメリット

【パソコン編】履歴書作成のデメリット

パソコンで作成するデメリット

  • ①個性が出にくい
  • ②うっかりミスに注意

佐藤みなと

メリットだけでなく、デメリットもありますよね?

田中キャリアアドバイザー

そうですね。パソコンならではのデメリットもあります。

佐藤みなと

どんなデメリットがあるのか教えてください。

デメリット①個性が出にくい

パソコンで作成した履歴書は、個性が出にくくなります。そもそも字は、性格が出るといわれているため、キレイな字で書かれた履歴書は好印象を与えるものです。また、字が下手であっても、丁寧に書いていることが伝われば、好感触を得られます。

しかし、パソコンの場合は、打ち込んだ文字が印刷されるので、手書きのように文字で個性を出すことはできません。人によっては、素っ気ない印象をもつ可能性もあります。

田中キャリアアドバイザー

他の就活生としっかり区別してもらえるよう、あえて手書きを選ぶ人もいます。それほど、手書きの履歴書は個性が出やすいんです。

佐藤みなと

個性か……。

田中キャリアアドバイザー

でも、それよりも重要なのは中身です。熱意の伝わる志望動機や、一緒に働きたいと思ってもらえる自己PRが書かれていれば、パソコンでもしっかり個性は出せますよ。

デメリット②うっかりミスに注意

パソコンで作成する場合、注意すべきなのがうっかりミスです。一度作成した履歴書は、保存しておけば志望動機や自己PRなどを書き換えて、他の企業に提出することができます。時短につながるため、パソコンで作成するメリットの1つです。

しかし、確認を怠れば、応募先企業に別の企業向けの内容を提出するリスクがあります。「自社で本気で働きたいと思っていない」「確認ミスを起こしやすい」といった印象をもたれやすいため、合否に大きな影響を与えます

田中キャリアアドバイザー

就活生にとってはうっかりミスだとしても、企業にとっては「次からは気を付けてね」ではすまない重大なミスと捉えられます。

佐藤みなと

考えただけでゾッとしますね。

田中キャリアアドバイザー

順調に進めてきたとしても、一発アウトになる可能性が高いので十分に気を付けましょう。

キャリアアドバイザーコメント

PCスキルをアピール&効率UP! パソコン作成の履歴書が望ましい時

履歴書をパソコンで作成するのに向いているのは以下のようなケースです。
まずたとえば、IT系や情報系など一定のPCスキルを求められる業界やベンチャー企業などに応募する場合は、パソコンで作った履歴書を提出することでパソコンスキルのアピールに繋がる可能性があります。
また、なるべく多くの企業に履歴書を提出したいと考えている場合も、手書きよりパソコンの方が効率的に履歴書が作成できておすすめです。基本情報は一度作成すれば複数企業に活用できるので、志望動機など必要な箇所のみ修正すると良いでしょう。
ただし、必要箇所の修正ができていないまま提出してしまうことはないように注意が必要です。パソコン作成は手軽で効率が良い分、ミスをしやすいというデメリットもありますので、提出前には細かい部分までしっかり確認するように心がけましょう。

採用担当者のホンネ|手書きとパソコン、どちらが好感?

マンガでわかる!作成方法の選び方

鈴木なぎさ

手書きにもパソコンにも、メリット・デメリットがあるのはわかったのですが、結局はどっちのほうが好感をもたれやすいですか?

佐藤みなと

それ、僕も気になります。

田中キャリアアドバイザー

かなり難しい質問ですね。

基本的には、手書きの履歴書のほうが好感をもたれやすい傾向にあります。字がキレイな人は、「人柄が良さそう」「仕事ができそう」といった印象を抱かれやすいものです。たとえ字が下手でも、丁寧に書かれていれば、「時間をかけて作成するほど自社で働きたいと思ってくれている」と思われるでしょう。時間に余裕がある場合は、手書きで作成するのがおすすめです。

しかし、好印象を与えやすい手書きでも、「殴り書きしている」「枠からはみ出している」「字が乱れすぎていて読めない」といった場合は、悪い印象を与えます。その場合、パソコンで作成した履歴書のほうが読みやすいため、手書きよりも好感をもたれやすいです。

田中キャリアアドバイザー

応募先企業で指定していない場合は、自分の状況で考えるのがいいです。字に自信がある人や丁寧に書ける人は手書きで、読みやすく書けるか自信がない人はパソコンでの作成をおすすめします。

【デキる就活生の履歴書】手書きするときのポイント

手書きするときのポイント

鈴木なぎさ

うーん。やっぱり私は、手書きで作成します! 他の就活生に少しでも差をつけたいのですが、何か工夫できることはありますか?

田中キャリアアドバイザー

ありますよ。それでは、履歴書を手書きするときのポイントを幾つか紹介しましょう。

読みやすい字で丁寧に書く

採用担当者は手書きの履歴書を見るとき、「読みやすい字で書かれているか」「丁寧に書かれているか」を重視します。字が小さかったり、枠からはみ出していたりすると、読みにくいため、採用担当者は確認するのに時間と手間が増えます。

また、丁寧に書いていないと判断されれば、「入社しても真面目に取り組まないかもしれない」と思われるでしょう

田中キャリアアドバイザー

急いで書くと、文字が雑になったりインクが乾く前に触れて擦れたりする恐れがあります。時間に余裕をもち、丁寧に書くようにしましょう。

黒いボールペンで書く

履歴書を手書きするときは、黒いボールペンを使用しましょう。鉛筆やシャープペンシルで書くと、簡単に消せるので改ざんされる可能性があります。正しい情報かどうか判断できなくなるため、ボールペンで書くようにしましょう。

ボールペンの色は黒が基本です。青いボールペンでもOKとされていますが、白い履歴書には黒字が映えるため、青色よりも読み取りやすいです。太さは0.7mm程度が適しています。細すぎず太すぎず、丁度よい太さで書けます。

田中キャリアアドバイザー

同じボールペンでも、消せるボールペンはおすすめしません。企業によっては履歴書をコピーすることがありますが、消せるボールペンのインクはコピー機の熱で消えることがあります。

鈴木なぎさ

えー! 消せるボールペンなら間違えても大丈夫、と思っていたんですけどダメなんですね。

田中キャリアアドバイザー

こすれて消えることもあるので、使用は控えたほうがいいです。

間違えたら書き直す

履歴書に修正液や修正テープは使用できません。そのため、間違った場合は最初から書き直す必要があります。

いきなりボールペンで書くと失敗しやすいので、鉛筆で下書きしておくとよいでしょう。

田中キャリアアドバイザー

企業から履歴書を渡されていて1枚しかない場合は、訂正印を使って修正しましょう。

誤字脱字がないか確認する

採用担当者は履歴書を見るとき、誤字脱字がないかもチェックしています。履歴書は企業に提出する重要な書類です。誤字脱字があると、履歴書に対して信頼性があるのかどうかという信頼性を失うことになります。

また、誤字脱字が目立つと、「注意力がない」「就活に対して意識が低い」と思われるでしょう。どちらにせよ、心証が悪くなるのはいうまでもありません。

田中キャリアアドバイザー

誤字脱字は手書きだけでなく、パソコンも例外ではありません。最終確認を怠らないことが重要です。自分では気付かないことも多いので、家族や友人などにチェックしてもらうのもおすすめです。

履歴書には資格・免許欄がありますが、正しい記載方法を理解できているでしょうか。こちらの記事では履歴書の資格・免許欄の正しい書き方についてマンガを交えてわかりやすく解説しているので、不安がある場合には確認してみてくださいね。
もう迷わない! 履歴書の資格・免許欄の正しい書き方完全ガイド

キャリアアドバイザーコメント

テッ ター スェ

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全体バランスと統一感が重要! 手書き履歴書作成の重点ポイント

履歴書を手書きで作成するときは、全体のバランスにも気を配ることでより見やすくすることができます。
たとえば、文字の大きさや間隔はできる限り揃えるように気をつけましょう。一部分だけ極端に文字のサイズが違うと、違和感を与えてしまうかもしれません。使うペンも一枚の履歴書の中で変えないようにすると良いでしょう。一部分だけ文字の色や太さが違うと、不自然に見えてしまいますよね。
また、志望動機欄など自由に記述できる欄は、枠内に綺麗に文字を収められるように調整しましょう。あらかじめ別の紙に下書きして、文字数によって文字の大きさや改行の場所を決めることをおすすめします。
何度も全体を見直しながら、バランス良く統一感のある履歴書を目指しましょう。

志望動機が思いつかない人は、
ツールを使うのが1番オススメ

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【デキる就活生の履歴書】パソコンで作成するときのポイント

パソコンで作成するときのポイント

佐藤みなと

田中キャリアアドバイザー

わかりました。

履歴書が提出できると、いよいよ本格的な選考が始まります。こちらの記事では、選考通過メールへの返信方法について詳しく解説しているので、事前に確認しておきましょう。
選考通過メールの正しい返信の仕方|好印象につながる秘訣を解説

文字フォントは「明朝体」か「ゴシック体」

文字フォントは「明朝体」か「ゴシック体」を使用します。どちらも日本語フォントの代表的なものであり、履歴書などの重要書類に適した文字フォントです。また、読みやすい字なので、世代を問わず受け入れてもらえます。

使用する文字フォントは1種類のみ。複数の文字フォントを使用すると読みにくくなるため、シンプルに仕上げます

また、軽い印象を与えるポップ体や、独特な行書体などは、履歴書に適さない文字フォントです。履歴書の重要性がわかっていないと思われるため、使用しないようにしましょう。

田中キャリアアドバイザー

文字のサイズは原則として10.5〜11です。ただし、読みやすさが重視されるため、履歴書のサイズや項目によって適切なサイズに変えましょう。

装飾はしない

履歴書に装飾は必要ありません。履歴書はあくまでもフォーマルな重要書類です。計画書などの書類は太文字にしたりアンダーラインを入れたりすると読みやすくなりますが、履歴書にそういった工夫は求められていません。

田中キャリアアドバイザー

履歴書は見た目ではなく、中身を充実させることが重要です。

フォーマットを活用する

パソコンで履歴書を一から作成するのは、時間と手間がかかります。必要項目が抜ける恐れもあるため、フォーマットを活用するのがおすすめです。フォーマットなら必要箇所を埋めるだけなので、履歴書を作成する手間を大幅に省けます

なお、厚生労働省のホームページでは、厚生労働省履歴書様式例としてExcel形式のフォーマットを用意しています。パソコンで作成するときは、こちらを活用してください。

田中キャリアアドバイザー

履歴書をメールで送る場合は、Word形式かExcel形式のフォーマットがおすすめです。

佐藤みなと

何でですか?

田中キャリアアドバイザー

WordやExcelは多くの企業で使用されているソフトです。Word形式かExcel形式で作った履歴書なら、企業側で「ファイルが開かない」「文字化けする」といった事態を防げます。

履歴書印刷専用紙を利用する

作成した履歴書を印刷するときは、履歴書印刷専用紙を選びます。履歴書印刷専用紙はその名のとおり、履歴書の印刷に特化した用紙です。普通紙よりも上質な仕上がりになるため、重要書類である履歴書を印刷するのに適しています

なお、履歴書印刷専用紙はネット通販や家電量販店、コンビニなどで購入できます。

田中キャリアアドバイザー

顔写真は印刷し終えてから貼りましょう。

キャリアアドバイザーコメント

小さなミスこそしっかり確認! パソコンでの履歴書作成ポイント

履歴書をパソコンで作成するときには、間違いがないかしっかりと事前にチェックすることがとても重要です。
まずもっとも見落としやすい注意ポイントは日付です。空欄になっていないか、他の企業に提出した時の日付になっていないか、必ずチェックするようにしましょう。日付が違っていると「他の企業と使い回している」という印象を与えてしまうリスクがあります。
また、パソコンは変換ミスなどの誤字も発生しやすいので、誤字脱字のチェックも必ずおこないましょう。Wordなどの文書作成ソフトならば校正ツールがありますので、それらも積極的に活用して誤字脱字を確認できると良いですね。
パソコンは、手軽な反面小さなミスが起こりやすいものです。だからこそ、ミスがない完璧な履歴書を目指しましょう。

【シチュエーション別】完成した履歴書を渡すときのポイント

マンガでわかる!封筒に関する基本マナー

田中キャリアアドバイザー

2人とも、履歴書は作成できそうですか?

鈴木なぎさ

はい!

佐藤みなと

はい!

鈴木なぎさ

あの、履歴書を渡すときのポイントもあれば教えてほしいのですが……。

田中キャリアアドバイザー

それでは、「手渡し」「郵送」「メール」と、シチュエーション別に解説しましょう。

応募書類の提出後は本格的に面接選考などに進みます。面接マナーの基本をこちらの記事で解説しているので、対策を進めたい人はぜひ参考にしてみてくださいね。
面接マナーはこれでOK|「振る舞い・身だしなみ・言葉遣い」を解説

手渡しの場合|封筒・渡し方・注意点

持参する場合

手渡しの場合、履歴書はクリアファイルに入れて、さらに封筒に入れた状態で持参します。採用担当者に渡すときは、封筒からクリアファイルを取り出し、封筒の上に重ねて差し出します。このとき、採用担当者から見て文字が読める向きに差し出すのがポイントです。

また、渡すときは「履歴書をお持ちしました。本日はよろしくお願いいたします。」と一言添えると、マナーのある人と認識してもらえるでしょう

田中キャリアアドバイザー

封筒の表には「履歴書在中」と赤ペンで書き、裏には応募者の住所を黒のボールペンで書くようにしましょう。

郵送の場合|送付状・封筒の書き方・注意点

郵送の場合は、送付状をつけて履歴書を送ります。送付状には「日付(投函日)」「宛名」「自分の名前・連絡先」「前文」「同封する書類の一覧」を書きましょう。クリアファイルに送付状・履歴書の順に入れて、角形2号または角形A4号の白い封筒に入れて送ります

なお、封筒の書き方については「履歴書を入れる封筒の正しい書き方|郵送・手渡し別に解説」にて詳しく解説しています。注意点や周りに差をつけるポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

田中キャリアアドバイザー

一般的に郵便物は、翌々日に到着します。締め切り日のギリギリにならないよう、早めに送るようにしましょう。

履歴書を手書きで作成した場合は、履歴書を入れる封筒について迷うことがあるかもしれません。封筒ののりづけで悩んだ場合はこの記事を確認してみてくださいね。
就活で使うべきのり一覧付! 封筒ののりづけ方法やマナーを大公開

メールの場合|本文の書き方・注意点

田中キャリアアドバイザー

メールでの提出を求められたときは、パソコンで作成することを指定されたも同然です。

佐藤みなと

そっか! わざわざ「パソコンで作成したほうがいいですか? 」と聞く必要はありませんね。

メールで送る場合、履歴書はパソコンで作成しPDFファイルに変換したものを送ります。Excel形式やWord形式のまま送ると、改ざんされる可能性があります。履歴書の信頼性が低くなるため、改ざんできないようPDFファイルで送るのがポイントです

履歴書を送るときは、必ずメール文を作成しなければいけません。採用担当者はメール文を見ていることも多いので、社会人として基本的なマナーは押さえておくべきです。

メール文の作成方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
履歴書添付メール完全作成ガイド! 例文やセキュリティ対策まで解説

履歴書の作成方法は応募先企業に合わせて決めよう!

田中キャリアアドバイザー

履歴書は手書きでもパソコンでもOKです! ただし、応募先企業で指定している場合は、その指示に従うようにしましょう。

佐藤みなと

わかりました!

鈴木なぎさ

田中さんから教えてもらう前は、自分のなかで「履歴書=手書きでするもの」というイメージが強く、パソコンはあまり良い印象を与えないのではないかと思っていました。でも、実際は違うんですね。

田中キャリアアドバイザー

今はパソコンを使う業務が多いため、パソコンスキルがある人は重宝されます。パソコンで作成した履歴書を提出すれば、面接時にパソコンスキルがあることを効率よくアピールできます。

佐藤みなと

でも、デメリットもあるんですよね。そこもしっかり踏まえ、自分の魅力を存分に伝えられるよう、丁寧に作成したいと思います。

田中キャリアアドバイザー

手書きにせよパソコンにせよ、丁寧に作成することが重要です。2人とも頑張ってください!

記事の編集責任者 小山内 隆

アクセス就活PLUSを運営するアクセス通信(現アクセスネクステージ)に新卒入社。就職サイト「アクセス就活」の立ち上げや、関西支社の営業責任者を経て、名古屋支社の責任者として立ち上げを担う。人事採用支援のほか、就活相談や就活講座の講師などキャリアアドバイザー職を経験した後、2017年に同社役員。現職は採用アウトソーシング(RPO)事業の担当執行役員 > メッセージを読む

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